JPH0473454A - 歯車及びその伝達装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、ＯＡ機器或は産業機器用の歯車装置に関する
もので動力伝達や位置移動の伝達に使用されるものであ
る。

（従来の技術） 従来の歯車装置にはバラクラランをなくすことはできず
、騒音、振動が大きく伝達精度に問題があった。騒音対
策として熱可塑性樹脂であるポリアミド、ポリアセター
ル等を射出成形によって歯車としたものがあるが、やは
り振動、伝達精度の改善はできていなかった。一方、バ
ラクラランによる伝達精度の解決にはハーモニックギヤ
ーが開発されているが、高価であるためおのずと用途が
限定されていた。

（発明が解決しようとする課題） 本発明は、磁石を歯車装置に適用することによってバラ
クラランに起因する騒音、振動の減少と伝達精度を改善
することを目的とした歯車及びその伝達装置を提供する
ものである。

（課題を解決するための手段） 本発明は前記に鑑み鋭意研究した結果えられたものであ
り、 （１）非磁石歯車と磁石歯車とを歯幅方向に重ね合わし
たことを特徴とする歯車 （２）その歯車において喘み合う磁石歯車の歯部が伝達
方向には吸着力が、その反対方向には反発力が働くよう
に着磁された歯車伝達装置 （３）磁石歯車の材質が磁性粉末を４０〜９８重量％含
有するプラスチック磁石で構成された磁石歯車によって
問題点の解決が図れることを見いだし達成されたもので
ある。

即ち、非磁石歯車部で動力伝達を磁石歯車部でバラクラ
ランに起因する振動、騒音、伝達精度誤差などを解決さ
せることができることを見いだしたのであり、本発明の
歯車及び伝達装置は、非磁石歯車と磁石歯車を歯幅方向
に重ねた歯車構造になっており、非磁石歯車で歯の嗜み
合い部分に生ずる歯の摩耗を押え磁石歯車部分によって
駆動方向に吸着力が、反対方向には反発力が働くように
して、歯車伝達装置に本来備わっているバラクラランに
よる騒音、振動を改善する歯車及び伝達装置である。

ここで本発明を構成する非磁石歯車部ち伝達用歯車の素
材としては、金属製のもの例えば鉄系、黄銅などの銅系
、アルミニウム系、プラスチック製のもの例えばポリア
ミド、ポリアセタール、ポリオレフィン系その他の熱可
塑性樹脂、或はエポキシ樹脂、フェノール樹脂などの熱
硬化樹脂などが使用される。また前記の樹脂に歯車に要
求される特性によってガラス繊維などの繊維状物質、タ
ルク、炭酸力ルンウムなとの充填剤、テフロンなどの滑
剤、顔料などを添加しても構わない。更に、歯車の製造
方法としても鋳造、鍛造、切削加工、射出成形、圧縮成
形、トランスファー成形等どの方法を使用しても構わな
い。

磁石歯車には金属磁石、焼結磁石、鋳造磁石、プラスチ
ック磁石などができようできる。プラスチック磁石に使
用されるプラスチックとしては、ナイロン６、ナイロン
１２或いはこれらのコポリマーなどのポリアミド樹脂、
ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアセタール、エチレン酢
酸ビニル共重合体樹脂、エチレンエチルアクリレート樹
脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂などの熱可塑性樹
脂、エポキシ樹脂あるいはフェノール樹脂などの熱硬化
性樹脂である。また前記の樹脂に歯単に要求される特性
によってガラス繊維などの繊維状物質、タルク、炭酸カ
ルシウムなどの充填剤、テフロンなどの滑剤、顔料なと
を添加しても構わない。一方磁性粉末としては、バリウ
ム、ストロンチュウムに代表されるフェライト系、サマ
リウムコバルトあるいはネオジウムに代表される希土類
系などである。更に磁性粉末とプラスチックのぬれ性を
向上させたり、成形用材料の流動性を向上させる目的で
、カップリング剤（例えばシラン系又はチタネート系の
カップリング剤）などが添加されても又は磁性粉末をあ
らかじめこれらのカップリング剤で表面処理しても何ら
差し支えのあるものではない。

該磁性成形材料の形態は顆粒状、スラリー状又は粉体状
であってもよい。磁性粉末の含有量が４０重量％未満で
は磁力が弱く、９８重量％以上では成形が出来なくなっ
たり機械的強度が極端に低くなり実用に耐えない。更に
、歯車の製造方法としても鋳造、鍛造、切削加工、射出
成形、圧縮成形、トランスファー成形等どの方法を使用
しても構わない。

（作用） 本発明の技術内容を図面により具体例をあげて説明する
。第１図は本発明の代表的な歯車伝達装置である。図中
の１は通常の歯車でその材質は金属或はプラスチック系
のもので製作されている。

自己潤滑性そしてバラクラランによる騒音の軽減のため
にナイロン、ポリアセタールなどのプラスチック歯車が
最近では多用されている。図中の２は磁石歯車で歯車伝
達装置の駆動方向に喘み合う歯面の両側で反発と吸着が
発生するように着磁され、伝達方向には吸着が生じるよ
うに組み合わされている。この状態を更に詳細に図示し
たのが第２図であり、動力伝達のための歯車が駆動方向
に回転するときに角速度変化が生じにり負荷変動が生じ
たときに駆動、従動歯車間で遊びが生じる可能性があっ
ても磁石歯車による吸引及び反発作用によってこの遊び
を解消できるので、振動、騒音などの解消が図られ、例
えば位置制御に使用する歯車では常に一方の歯面に接触
する機構になっているため高い伝達精度が得られること
になる。

（発明の効果） 本発明は、歯車伝達装置において機械的強度、耐摩耗性
が要求される歯車部には金属或はプラスチック製の歯車
を用い、バラクラランに起因する騒音、伝達精度の不良
などを磁石歯車で解消することができ、ダイアルゲージ
などの計測機器、或は産業機器であるロボット関係、コ
ピー或はプリンターなどのＯＡ機器などの歯車装置とし
て有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の歯車伝達装置の一部の斜視図並びに第
２図は歯車の喘み合い状態を示す歯車装置の拡大斜視図
及び一部断面図である。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）非磁石歯車と磁石歯車とを歯幅方向に重ね合わし
   たことを特徴とする歯車。
2. （２）請求項１記載の歯車において喘み合う磁石歯車の
   歯部が伝達方向には吸着力が、その反対方向には反発力
   が働くように着磁された歯車伝達装置。
3. （３）請求項１記載の磁石歯車の材質が磁性粉末を４０
   〜９８重量％含有するプラスチック磁石で構成された磁
   石歯車。