JPH0472755B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0472755B2
JPH0472755B2 JP59236511A JP23651184A JPH0472755B2 JP H0472755 B2 JPH0472755 B2 JP H0472755B2 JP 59236511 A JP59236511 A JP 59236511A JP 23651184 A JP23651184 A JP 23651184A JP H0472755 B2 JPH0472755 B2 JP H0472755B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leg
robot
legs
motor
rotary disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59236511A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61113573A (ja
Inventor
Hitoshi Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP59236511A priority Critical patent/JPS61113573A/ja
Publication of JPS61113573A publication Critical patent/JPS61113573A/ja
Publication of JPH0472755B2 publication Critical patent/JPH0472755B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D57/00Vehicles characterised by having other propulsion or other ground- engaging means than wheels or endless track, alone or in addition to wheels or endless track
    • B62D57/02Vehicles characterised by having other propulsion or other ground- engaging means than wheels or endless track, alone or in addition to wheels or endless track with ground-engaging propulsion means, e.g. walking members

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Toys (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は左右一対の脚を順次互いに違いに持ち
上げながら、歩行動作をなす歩行ロボツトに関す
る。
〔従来技術及びその問題点〕
本発明者はすでに特願昭56−142139号及び特願
昭57−168195号として歩行ロボツトを提案してい
る。これは、回転モーメントの極めて大なるコマ
(回転盤)をその軸が垂直になるように設けたも
のである。そして、高速で回転する回転盤の安定
性を利用し、左右一対の脚を順次駆動して歩行面
を歩行するものである。ところが、この歩行ロボ
ツトは構造が比較的複雑となるのでその簡素化が
望まれると共に、操縦安定性のさらによいものが
望まれていた。
そこで、本発明者はさらに、特願昭59−065163
号を提案し、回転盤の回転軸がほぼ水平に位置す
る歩行ロボツトを提案し、その解決を図つた。
しかしながら、この新たな提案の歩行ロボツト
にはその歩行速度を変えたり、歩行の姿勢を変え
るのが面倒であつた。
〔発明の概要〕
そこで本発明は種々の実験研究の結果、上記の
問題点を解決するため次の構成をとる。
ロボツト本体1と、直立時に常に重力方向に交
差するように回転軸2が前記本体1に枢着された
慣性モーメントの大なる回転盤3と、前記回転盤
3の両側に位置して夫々前記本体1に互いに離間
して取付けられた一対の脚4,5と、一方の前記
脚4又は5のみを歩行面から離反させるように少
なくとも一つの脚に設けた脚非接地手段6と、前
記本体1が各脚のまわりに回転自在となるように
脚4,5自体に設けた本体回転手段7と、前記回
転軸2に直交する方向への転倒を防止するため
夫々の脚下端に設けた直交方向転倒防止手段8
と、前記回転軸2が脚下端部を中心に上下に俯仰
し得るように前記脚下端に設けた俯仰手段9と、
脚下端に設けられ、脚下端の垂直軸まわりに該脚
を自転駆動させる自転駆動手段10と、を具備
し、前記両脚4,5が接地したとき、ロボツトの
重心が前記回転盤3上に位置するように構成した
歩行ロボツトである。
〔発明の実施例〕
次に図面に基づいて本発明の一実施例につき説
明する。
第1図は本発明の第1実施例を示す一部縦断面
図であり、第2図は同右側面略図である。
第1図から明らかなように、ロボツト本体1内
に慣性モーメントの大なる回転盤3が内装され、
通常の歩行状態でその軸が水平に位置されるよう
に枢着されている。そして、ロボツト本体1に設
けられたモータ15によりベルト16を介し、そ
の回転盤3と一体をなす回転軸2が高速で回転す
るように構成されている。
なお、このモータ15の始動前にあるいは始動
と共に、回転軸2の先端に駆動力の大なるモータ
の軸を連結し、予めこの軸2を高速回転すること
により、モータ15には回転盤3の各種抵抗分だ
けエネルギーを補給するように構成してもよい。
そのためにこの実施例では回転軸2の一端部を突
設し、他のモータ軸に着脱自在に連結できるよう
にしている。
次に、ロボツト本体1の両側面には夫々連結板
38が突設固定されている。そして、この連結板
38に夫々脚4及び5が固定されている。次に、
この脚4及び5内には夫々脚非接地手段6が内装
されている。即ち、脚用のモータ15aの回転力
により歯車17及び18を介してネジシヤフト1
2が回転する。すると、それに螺合する伸縮部2
1がネジシヤフト12及びガイド棒13に案内さ
れて上下動するものである。次に、脚4及び5の
夫々の下端には、俯仰手段9が設けられている。
即ち、伸縮部21の下端がピン39を介し接続
片41に連結され、このピン39を中心として回
転盤3の回転軸2が上下方向に俯仰自在に構成さ
れている。そして、接続片41が本体回動手段7
であるベアリング11によりその軸線回りに回動
自在に設けられている。そして、脚下端は円盤状
の脚端盤14により構成され、その脚端盤がある
程度の面積を有するため、ロボツト本体1が回転
軸2に直交する方向へ転倒することを防止してい
る。即ち、この脚端盤14自体がロボツトの直交
方向転倒防止手段8を構成する。
さらに、接続片41の外周には歯車17が設け
られ、それが駆動モータ15bの歯車18に噛合
されている。そして、このモータ15bにより脚
を脚下端の垂直軸回りに自転駆動し得るように構
成している。即ち、このモータ15bが自転駆動
手段10を構成する。又、この自転駆動手段を構
成するモータ15b及び非接地手段6を構成する
他のモータ15aは共に、無線操縦により又は有
線或いは内装された制御装置のプログラムにより
正転及び逆転並びに停止の各状態に制御される。
〔作用〕
次に、上記実施例の作用につき説明する。
先ず、回転盤3を出力トルクの大なる別の駆動
モータによりその回転軸2を高速回転した後に、
モータ15を回転し、それにより軸受けその他の
損失分のエネルギーを供給する。なお、実験によ
れば、図示しない強力のモータで回転盤3を高速
で回転させ、その強力モータとの連結を断つとそ
のままの状態で回転盤3は15分ほど回転しつづけ
る。しかも、その回転エネルギーのみによりはじ
めの3分程、ロボツトの姿勢制御が可能であつ
た。従つて、適宜外部から回転盤3を駆動すれ
ば、内装用のモータ15を取付けなくともよい。
而して、第2図の如く回転盤3を同図において左
回転し、一方の脚5を持ち上げると、本ロボツト
は矢印方向即ち、第2図において左から右に前進
する。この原理は第3図において説明する。
回転盤3が角速度ωaで第3図矢印の如く回転
するとき回転軸2の両端が上下方向に傾くように
モーメントMを加えるとする。すると回転軸2は
そのモーメントMの方向に傾くことなく、それと
直交する水平面内で矢印Bの如く回転しだす。即
ち、ジヤイロ(コマ)の性質によりモーメントM
が加えると、それに直交してB方向へ歳差運動を
起こすものである。このとき歳差運動の角速度を
ωとすれば、モーメントMとの間に次の関係が成
立する。即ち、 M=I×ωa×ωとなる。
(北郷・長坂共著(理工学社発行)の基礎工業
力学9−34頁記載) ここにおいて、Iは回転盤3の主慣性モーメン
トである。従つて、モーメントMが大になればな
るほど歳差運動の角速度ωは速くなる。そこで、
次に第4図のような状態で前記の歳差運動を考え
ると、同図では回転盤3の支持軸20の一端が脚
4に上下動自在に支持されているから、回転盤3
の自重によりモーメントが働いて軸20の自由端
は第4図の矢印の如く右方向に回転しだす。この
ことは第5図に示すL字状の脚の場合であつても
全く同様である。
而して、この実施例の歩行ロボツトは第4図、
第5図における原理を利用したものである。即
ち、第2図の如く一方の脚4を持ち上げると、第
4図、第5図に示すような歳差運動が生じ、ロボ
ツト本体1は接地側の脚4の回りを比較的ゆつく
り回転しだす。そこで、ロボツト本体1が接地脚
4の回りをある角度回転したところで持ち上げら
れていた脚5を引き伸ばして接地させる。それと
共に、他方の脚4を相対的に持ち上げる。する
と、今度は第3図の原理図においてモーメントM
が逆向きに働くことになり、回転軸2は第3図の
ω方向とは逆向きに回転しだす。従つて、今度は
他方の脚5を中心としてロボツト本体1が前の場
合とは逆向きに回転しだす。よつて、交互に一対
の脚を接地させる度にロボツト本体1は逆方向に
体をねじりながら前進する。この歩行の状態を表
したのが第6図である。
第6図は各地点において、夫々接地している足
を網目状の斜線の○印で示し、持ち上げられてい
る位置の足を鎖線の○で示したものである。先
ず、第6図においてa,bの状態では両脚共に接
地している。このときロボツト本体1は直立した
ままの状態を維持する。次に、第2図の如く脚5
を持ち上げると、脚5はaの状態からa1の位置
を通り、cの位置まで、接地脚bの回りに回転す
る。そこで、今度は脚5をcの位置で接地させ、
脚4を持ち上げる。すると、脚4はbの状態から
b1を通り、dの位置まで点cの回りに回転す
る。そこで、次に脚4を伸ばし脚5を持ち上げ
る。このようにして、両脚をe,fの位置に接地
させ、次に脚4を比較的長い時間持ち上げたまま
にする。すると、持ち上げられた脚4はeを中心
としてその持ち上げ時間だけ回転する。そして、
持ち上げ時間を長くすれば、より多く回転するこ
とになる。脚4はf1,g,g1を通り、hの状
態まで回転することができる。即ち、ロボツト本
体1は向きを左回りに変えさせたことになる。さ
らに脚4を持ち上げれば、一回転することも或い
は多数回転することもできる。
次に、この実施例の姿勢制御につき説明する。
この実施例では、脚端盤14に固定されたモー
タ15bにより脚下端を駆動することにより、ロ
ボツトは第1図の如く接地脚側に傾いたり、或い
はそれと逆側に傾いたりすることができ、重心の
移動が可能となる。このことを第4図及び第5図
に基づいて説明する。
先ず、第4図において回転盤3が支持軸の回り
に自由に回転していたとする。すると、前記した
如くこの軸の自由端を回転盤3の自重によりモー
メントMが作用し、回転盤は水平面内でB方向へ
歳差運動を起こし、モーメントMの加えられた方
向へは傾かない。このことは、歳差運動が起こる
とジヤイロモーメントが発生し、そのジヤイロモ
ーメントが自重に基づくモーメントMと逆向きに
作用し、それら二つのモーメントが互いに釣り合
つていることを意味する。即ち、歳差運動は自由
端を上方へ持ち上げる反力を発生させる。従つ
て、さらに進めてこの歳差運動を助長するように
B方向へ回転駆動させれば、その駆動力に基づく
新たなジヤイロモーメントが加わり、自重による
モーメントMに打ち勝つて左上がりに傾斜する。
この第4図では軸の一端に枢着点が設けられてい
るが、第5図の如く軸がL字状に折り曲げられ、
その下端が枢着されていても同様である。この第
5図のように下端が枢着された場合には脚4が傾
斜するため、回転盤3の重心の移動が第4図の場
合より大きくなるので、後述するように姿勢制御
が容易となる。
以上のことから明らかなように、第1図におい
て駆動モータ15bにより脚の下端を歳差運動方
向に回動させれば、ロボツトは水平位置から第1
図の如く傾斜する。それにより、ロボツトの重心
が脚4側に移動する。すると、自重に基づくモー
メントが減少するため、ロボツトの歳差運動の速
度が遅くなる。さらに、駆動モータ15bを加速
させることにより、ロボツトの重心を脚端盤14
の中心上に完全に一致させることができる。それ
により、歳差運動が停止し、ロボツトは一本立ち
の状態で静止することができる。なお、このモー
タ15bに一方向クラツチを内装し、前記と逆方
向へは空回りするように構成しておいてもよい。
その場合にはロボツト自ら起こす歳差運動をモー
タ15bが拘束することはない。或いは、モータ
の電源がOFFのときには該モータのロータが自
由に回動できるように構成しておいてもよい。そ
して、モータ15bで脚を歳差運動方向と逆向き
の回転をも与え得ることにより第1図のように傾
斜したロボツトをもとに復帰させることもでき
る。なお、このようなロボツトはロボツト本体1
と脚4,5との間に角度センサーを備え付けると
こによりそのセンサーの信号とプログラム信号と
を比較してロボツトの傾斜角度を一定の値に自動
制御することもできる。
次に、第7図、第8図は本発明の第2実施例の
脚の自転駆動手段10を示すものであり、脚4及
び5の下端に夫々設けられる。この実施例では脚
の下端面には第8図の如く4つの車輪40がその
軸を放射方向に位置して設けられている。そし
て、対角線上にある一対の車輪40がベベルギア
ー42を介し、モータ15bに連結されている。
従つて、一対の車輪はその軸が互いに逆方向に回
転し、その結果、脚の中心を通る垂直軸l(第7
図)を中心として回転することになる。このこと
は第1図において、モータ15bにより脚4を垂
直軸回りに回転させるのと同様の作用をなす。そ
れにより、ロボツトを第1図のように右側に傾斜
させたり、或いは逆に左側に傾斜させたりするこ
とができることは第7図及び第8図の第2実施例
であつても同じである。なお、第7図及び第8図
の実施例においては4つの車輪40が本体回動手
段7を構成する。即ち、モータ15bに電源が供
給されていないフリーの状態において、ロボツト
の重心が接地側の脚の中心上にない場合に、その
ロボツトは接地側の脚の垂直軸lの回りを前記し
た理由により自由に歳差運動をし、その脚が車輪
40と共に回転するものである。従つて、第1図
における本体回動手段7がベアリング11で構成
されているのに対し、第7図及び第8図の実施例
では車輪40によりそれが構成されている。
次に、第9図及び第10図は脚の自転駆動手段
10及び本体回動手段7の第3実施例であり、本
体回動手段7は3つのキヤスターからなり、その
軸が自由に方向を変えられる車輪40を夫々有す
る。そして、一つのキヤスターのみにモータ15
bが設けられ、それが自転駆動手段9を構成す
る。即ち、モータ15bに電源が供給されていな
いときには、ロボツトの歳差運動によりそれが垂
直軸lの回りに歳差運動をし、接地面上を車輪4
0が自由に回転することになる。そこで、このよ
うな状態のときモータ15bを車輪40の回転し
ている方向に駆動させれば、歳差運動が助長さ
れ、ロボツトはその姿勢を変えることになる。
これらの作用を本発明者は第12図に示す実験
装置により確認した。
即ち、脚4を逆L字状に形成し、その下端をピ
ン39による俯仰手段9で構成し、脚下端にキヤ
スター40を3つ互いに離間して設けた。そし
て、脚4の他端に回転盤支持枠を取付け、該支持
枠に回転盤3をベアリング11を介して枢着す
る。そして、比較的高速回転する図示しないハン
ドモータの軸先端にカツプリングを取付け、この
カツプリングにより回転軸3を比較的高速に回転
させた。そして、そのカツプリングを取り外し、
回転盤3をそのフライホイル効果により回転させ
ておいた。かかる状態で脚4の傾斜角を適宜し、
軸線lよりも重心Gを第12図の如く左寄りに位
置させてみた。すると、この実験装置は垂直軸l
を中心にキヤスタ40により歳差運動に基づく回
転を始めた。そこで、脚端盤40を実験者が歳差
運動方向に極めてわずか回転するように加速度を
つけると、回転盤3は垂直軸l側に移動した。こ
れは、脚端盤14に歳差運動方向の力を加えるこ
とにより回転盤3にジヤイロモーメントが加わつ
たからである。この脚端盤14に実験者が手で加
えた力を本発明の各実施例ではモータ15bによ
り加えて姿勢制御を行うものである。次に、脚端
盤14を歳差運動方向とは逆方向に手で加速して
みた。すると、回転盤3は垂直軸lから離れ、歳
差運動の速度が速くなつた。これは、重心が左に
移動することにより、歳差運動の基となるモーメ
ントが増加したからである。次に第12図の状態
においてゆつくりと回転盤3が歳差運動を起こし
ているとき、実験者が脚端盤14を紙面の表面か
ら裏面方向に押してみた。すると、脚端盤14の
動きはカーブを描いて走行した。これは、実験者
の直線方向の力と歳差運動による垂直軸l回りの
回転力とが合成されたからである。従つて、第9
図、第10図の実施例においてモータ15bの車
輪40の方向を図示しない適宜な装置により制御
すれば、ロボツトのこのようなカーブを描くロー
ラスケート運動を行わせることができる。
次に第13図及び第14図はロボツトの脚非接
地手段6がリンク機構により構成されたものであ
る。即ち、脚が第14図の如く平行リンク機構で
夫々構成される。そして、その平行リンク機構が
第13図のモータ15aにより円盤24を介し、
上下方向に移動できるように構成するともに、そ
の脚が前後方向にも移動できるようにする。しか
しながら、脚の下端は平行リンク機構により常に
水平に維持されるように構成されている。
これらの作用につき詳説すると、次の通りであ
る。
第13図においてロボツト本体1とモータ支持
枠22とが一体に固定され、そこに脚非接地手段
6たるモータ15aが設けられている。そして、
該モータ15aの軸20に円盤24が固定されて
いる。さらに、円盤24の周縁部にピン39を介
して第2平行リンク19が枢着されている。そし
て、このリンク19の揺動により脚4が人間の歩
行動作に近似した動きをなすものである。なお、
第14図においては脚4のみをより詳細に記した
が、脚5についても同様に構成されている。そし
て、脚4及び5の下端には夫々前後一対の車輪4
0が設けられ、それが本体回動手段7を構成する
と同時に俯仰手段9をも構成する。それと共に、
前後に離間した車輪40により回転軸2に直交す
る方向の転倒を防止する直交方向転倒防止手段8
をも兼用するものである。
そこで、本体回動手段7及び自転駆動手段10
その他の作用につき説明すると次の通りである。
先ずモータ15bに電源を加えないフリーの状
態において、第13図の如く脚5を持ち上げる。
すると、同図においてロボツトの重心を通る垂線
が脚4の中心よりわずかに左側にずれているた
め、脚4の下端が車輪40で構成されているため
左に傾くことができるが、それが回転しているた
め、左に傾くことなく、回転盤3には比較的わず
かの下向きのモーメントが加わり、それに比例し
て極めてゆつくりと歳差運動を起こす。その歳差
運動の回転中心はlで示す垂直軸である。しかし
ながら、この歳差運動は前記した如くその速度が
極めて小さいため、殆どそれを考慮することな
く、モータ15aを駆動すれば脚4,5自体の歩
行動作を安定して行うことができる。なお、ロボ
ツトを積極的にいずれかの側に傾斜させたい場合
には、モータ15bを駆動することにより、車輪
40を適宜な方向に回転させ、前記した歳差運動
を助長したり、抑制したりすることによりロボツ
トの姿勢を俯仰させることができる。
次に第15図は第13図の変形例であり、前記
実施例と異なる点は、脚の下部を構成する平行リ
ンクがロボツト本体の中心線上に折れ曲がつてい
るものである。これにより、ロボツトの重心を車
輪40の真上に容易に位置させることができる。
すると、ロボツトはいずれの方向へも歳差運動を
することなく、安定してその状態を維持すること
ができる。かかる状態で脚の先端が垂直面内で円
周を描くようにモータ15aにより回動させれ
ば、極めて安定した歩行動作をさせることができ
るものである。そして、他の構成要件は第13図
のそれと代わりはない。
〔発明の効果〕
本発明の歩行ロボツトは以上のような構成から
なり、次の効果を有する。
(1) 本歩行ロボツトは回転盤3の回転軸2が歩行
中にほぼ水平に位置されるから、一方の脚を持
ち上げたとき該脚の方へ転倒することが回転盤
3の歳差運動により阻止される。それと共に、
回転盤3に直交する方向への転倒は各脚の下端
に設けた直交方向転倒防止手段8により阻止さ
れる。さらに、脚下端に自転駆動手段10が設
けられ、脚下端の垂直軸回りに該脚を自転駆動
させ得るから、片足立ちしたときこの駆動手段
10を働かせることによりロボツトの重心を自
由に移動させることができる。即ち、片足立ち
しているとき回転盤3が歳差運動している方向
に自転駆動手段10を駆動させれば、回転盤3
にジヤイロモーメントが作用し、ロボツトの重
心は接地側の脚に近づき、歳差運動の速度が弱
まる。これは、重心が脚側に近づくことによ
り、回転盤3に加わる下方へのモーメントが減
少する結果、歳差運動を起こす原因となるモー
メントが少なくなるためである。そして、ロボ
ツト本体の姿勢は脚下端に設けた俯仰手段9に
より接地側に第1図の如く次第に傾斜する。逆
に、回転盤3の歳差運動と逆方向に自転駆動手
段10を作用させたとすれば、ロボツトは第1
図と逆方向に傾斜する。
これらの結果、自転駆動手段10及び俯仰手
段9によりロボツトの姿勢を制御し、安定した
歩行を確保し得る効果がある。
(2) 又、自転駆動手段10により第1図の如くロ
ボツトを接地脚側に傾斜してその重心を接地脚
の中心に位置させれば、そのまま一本立ちさせ
た状態で歳差運動を起こすことなく静止させ得
る効果がある。即ち、歩行ロボツトに一本足立
ちの妙技をさせることができる。それと共に、
ロボツトの状態を接地脚側に傾斜することによ
り、他方の脚をより高く持ち上げ高い段階等を
昇らせることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す一部縦断面
立面図、第2図は同右側面図、第3図〜第6図は
本歩行ロボツトの原理を説明する説明図、第7図
は本発明の第2実施例の脚部を示す要部立面図、
第8図は同底面図、第9図は本発明の第3実施例
の脚部を示す要部立面図、第10図は同底面図、
第11図はこの第3実施例の全体的説明図、第1
2図はこの発明の効果を実験的に確認するための
実験装置の立面図、第13図は本発明の第4実施
例の一部縦断面立面図、第14図は第13図のA
−A矢視断面図、第15図は本発明の第5実施例
の一部縦断面立面図。 1……ロボツト本体、2……回転軸、3……回
転盤、4,5……脚、6……脚非接地手段、7…
…本体回動手段、8……直交方向転倒防止手段、
9……俯仰手段、10……自転駆動手段、11…
…ベアリング、12……ネジシヤフト、13……
ガイド棒、14……脚端盤、15……モータ、1
6……ベルト、17,18……歯車、19……第
2平行リンク、20……軸、21……伸縮部、2
2……モータ支持枠、23……電源、24……円
盤、38……結合板、39……ピン、40……車
輪、41……接続片、42……ベベルギア。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ロボツト本体1と、直立時に常に重力方向に
    交差するように回転軸2が前記本体1に枢着され
    た慣性モーメントの大なる回転盤3と、前記回転
    盤3の両側に位置して夫々前記本体1に互いに離
    間して取付けられた一対の脚4,5と、一方の前
    記脚4又は5のみを歩行面から離反させるように
    少なくとも一つの脚に設けた脚非接地手段6と、
    前記本体1が各脚のまわりに回転自在となるよう
    に脚4,5自体に設けた本体回転手段7と、前記
    回転軸2に直交する方向への転倒を防止するため
    夫々の脚下端に設けた直交方向転倒防止手段8
    と、前記回転軸2が脚下端部を中心に上下に俯仰
    し得るように前記脚下端に設けた俯仰手段9と、
    脚下端に設けられ、脚下端の垂直軸まわりに該脚
    を自転駆動させる自転駆動手段10と、を具備
    し、前記両脚4,5が接地したとき、ロボツトの
    重心が前記回転盤3上に位置するように構成した
    歩行ロボツト。
JP59236511A 1984-11-08 1984-11-08 歩行ロボツト Granted JPS61113573A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59236511A JPS61113573A (ja) 1984-11-08 1984-11-08 歩行ロボツト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59236511A JPS61113573A (ja) 1984-11-08 1984-11-08 歩行ロボツト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61113573A JPS61113573A (ja) 1986-05-31
JPH0472755B2 true JPH0472755B2 (ja) 1992-11-19

Family

ID=17001790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59236511A Granted JPS61113573A (ja) 1984-11-08 1984-11-08 歩行ロボツト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61113573A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011224757A (ja) * 2010-04-22 2011-11-10 Honda Motor Co Ltd 2足移動ロボットの制御装置及び歩容生成装置

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE462090B (sv) * 1988-05-02 1990-05-07 Skf Nova Ab Anordning foer sidofoerflyttning av fordon
FR2773339B1 (fr) * 1998-01-06 2000-01-28 Commissariat Energie Atomique Appareil stabilise par un gyroscope, et notamment un robot bipede
US6276985B1 (en) 2001-02-16 2001-08-21 Howard M. Kober Gyroscopic motion device
JP2002307339A (ja) * 2001-04-11 2002-10-23 Sony Corp 脚式移動ロボット及びその制御方法、並びに脚式移動ロボットのための足首構造
JP2008200813A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Kyoto Univ 二足歩行ロボット
CN102874338B (zh) * 2012-09-24 2015-01-07 上海大学 履带—雪橇组合式长航程极地自主漫游机器人
CN104002889B (zh) * 2014-06-10 2016-03-16 北京航空航天大学 一种多功能腿轮复合移动机器人
CN107187509B (zh) * 2017-05-17 2019-04-30 上海大学 一种具有行走功能的球形机器人
CN109703648B (zh) * 2019-02-22 2021-07-16 牛猛 一种脚部移动装置
CN112385519A (zh) * 2020-11-30 2021-02-23 新蔡县林业发展服务中心 一种可调节角度的林业喷洒装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011224757A (ja) * 2010-04-22 2011-11-10 Honda Motor Co Ltd 2足移動ロボットの制御装置及び歩容生成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61113573A (ja) 1986-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4421189A (en) Stair vehicle
US4573548A (en) Mobile base for robots and the like
JPH0472755B2 (ja)
US7337862B1 (en) Mono-wheel vehicle with tilt mechanism
JPH04507276A (ja) ジャイロスタット推進システム
JP6051777B2 (ja) 移動車両および階段昇降機
WO2010057129A1 (en) Angular momentum torque enhancement for spherical vehicles
JPS60255580A (ja) 歩行ロボツト
CN108674513B (zh) 变构态轮腿移动作业机器人
JPH1045002A (ja) 運搬装置
US4891031A (en) Spinning top and driving device for actuating the same
CN109866254B (zh) 一种自动运行机器的自动翻身装置
US4026519A (en) Building panel placement apparatus
KR101173949B1 (ko) 수평 유지 로봇
JP2001063645A (ja) 車輪型移動体
JP2003285743A (ja) 移動台車
JPH0445393B2 (ja)
JPH01172026A (ja) 車輪駆動機構
JPH0335074B2 (ja)
LU502061B1 (en) Anti-overturning wall climbing robot
JP2606813Y2 (ja) 足踏式スクーター
JP3234497U (ja) 電動車椅子
CN215687961U (zh) 一种具有倾斜投照装置的x射线诊断床
CN212861686U (zh) 一种爬壁机器人底盘及爬壁机器人
JP6906120B1 (ja) 走行装置及び該走行装置を備えた無人搬送車