JPH0471778B2 - - Google Patents

Description

折り目２０ とが設けられることを特徴とする液体用包装容
器。

２ ２本の長目の折り目１８が、直径に関し相対
向して設けられ、好ましくは、それぞれ、２本の
変わり目用折り目２０の間に配置されることを特
徴とする特許請求の範囲第１項に記載の液体用包
装容器。

３ ２本の長目の折り目１８が、閉塞底部を形成
するべく横方向のシール継目９によつて底部を折
り畳んでつくられる、対向する２つの三角フラツ
プの先端２１を介して伸びていることを特徴とす
る特許請求の範囲第１項または第２項に記載の液
体用包装容器。

４ 縦方向のシール継目４が、２本の変わり目用
折り目２０の間に、しかも長目の折り目１８から
離隔するようにして配置されることを特徴とする
特許請求の範囲第１項乃至第３項のいずれかに記
載の液体用包装容器。

【発明の詳細な説明】

（産業上の利用分野） 本発明は、液体用容器に関する。

この容器は、少なくとも一箇所の縦方向シール
継目部で接合されて、管状体を呈している側壁
と、管状体の各端部に設けられ、かつ丸い断面を
有するカバーと、正方形若しくは長方形の底部と
を形成している端壁とから成つている。

側壁は、少なくとも片側にプラスチツク材をコ
ートした板紙からつくられ、またカバーは、キヤ
リヤー材なしの熱可塑性材料でつくられ、かつそ
の外縁部が、側壁に取り付けられる。

（従来の技術） 現在、流体、特にミルクとかジユースのような
液状物を輸送するのに、平行六面体の包装容器、
即ちカートンが使われている。

この容器は、両面にプラスチツクがコートされ
たキヤリヤー材から作られた管体から成つてい
る。この管体は、端壁の部分で、横方向のクロー
ジヤーリブにより両端が閉じられており、また、
相対向し、しかも２重壁になつている２つの三角
フラツプが、各端壁のところに形成されるように
して、平行六面体の形に加工されている。

この三角フラツプは、先ず最初、包装容器即ち
カートンの端壁から外側へ突出させ、最後に、包
装容器の隣接する側壁か、またはその端壁の方へ
折り畳まれる。

パーホレーシヨンによりつくられている注ぎ
口、分離式ストリツプにより被覆されている孔、
およびこれらと同等のものを設けることによつ
て、管体の一端に丸いカバーを付け、かつその他
端が、正方形若しくは長方形の底部を持つた包装
容器が、既に、西ドイツ国特許出願第3217156.0
号明細書に開示されている。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明の主な目的は、仮りに、容器の一方の端
壁が丸く、その対向端壁が正方形か又は長方形に
なつていても、簡単な手段により、しかも、材料
に余計な費用をかけず、より安定し、かつ強固な
だけでなく、使用者が都合よく握ることができる
包装容器を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 本発明によれば、管体において対向位置に設け
られ、かつ管体の全高にわたつて伸長するととも
に、その中心軸に対して平行な長目の折り目と、
底部の４個所のコーナーから、カバーの方向へか
けて、管体の全高1/3乃至2/3程度のところまで伸
ばされ、管体において形に関する変り目の役目を
果たしている折り目とを、管体に提供することに
よつて、目的が達成される。

本発明による特徴を使用する際に、マンドレル
は、必ずしも丸断面である必要がなく、少なくと
も縁部を長円形か、若しくは事実上扁平にするこ
ともでき、従つて生産工程の面からも都合よく、
このような長目の折り目を用いることによつて、
管体の製造が容易になる。

また、長目の折り目は、大きな曲率を持ち、し
かも満足な折り畳み作業を可能にするマンドレル
の領域において場所を占めるため、縦方向のシー
ル継目により、周り全体が閉じられた形状の管体
をつくることができる。

変り目の働きをする折り目を設けることによ
り、容器の正方形若しくは長方形断面のところか
ら丸い断面を有する部分へかけて、奇麗な形の変
化を持たせることができる。

従来の容器の片側に見られるような閉塞底部式
の底を使う場合、正方形若しくは長方形の底部の
各コーナーには、折り目が必ずつけられるが、こ
のような折り目では、短かくて、しかも自由にな
らないので、上で述べたような変わり目の働きを
する折り目をつけない容器は、構造的に不安定な
ものになつてしまう。

平行六面体容器では、いずれにせよ、折り目
は、底部のコーナーから始まり、容器の全高にわ
たつて伸びている。

しかし、仮りに、閉塞底部と反対側の端壁が、
従来のある種の容器に見られるように、丸味を持
つているとすれば、変わり目の働きをする折り目
は、従来のように付けることができない。

もし、このような折り目を完全に無くしてしま
うとすれば、折り作業中に生ずる自然な折れ線
が、大抵、容器の縦方向の軸に対して横の方向に
伸びて行つてしまうか、場合によつては、縦方向
の成分を伴つて伸びて行くこともある。

いずれにしても、それは、容器の構造を勝手に
崩してしまい、同時に、シールにおける危険率を
非常に大きくしてしまう。

例えば、紙のような非弾性材料では、丸い断面
の一端から、正方形若しくは長方形の断面をした
他端へかけて、容器に変わり目をつけることは、
理論的に不可能である。

たとえ、紙に、或る程度延伸性とか弾性があつ
たとしても、丸い断面から、正方形若しくは長方
形断面へかけて、変わり目の働きをする筋を、都
合よくつけることは困難である。

２種類の折り目、即ち最初に述べた長目の折り
目、および底部の各コーナーに別につけられる変
わり目用折り目は、互いに関連し合つた働きをす
る。つまり、それらによつて、容器は更に弾性を
増し、かつ正方形若しくは長方形断面から丸い断
面へかけての変わり目によつて、画定的形状を簡
単に持たせることができる。

変わり目用折り目があると、筋押したり、打ち
抜いたりして容器を製造する際に、それらが、材
料に対し、断面を丸い形状にするような性質を付
与し、その結果、材料は、このように丸味をつけ
て型押ししてつくられた形状に対し、横方向へ直
線的に引き離すように引つ張られ、かつ材料がば
ねと同じような作用をすると云つた利点が得られ
る。

材料は、筋押しされた変わり目用折り目の領域
で重ねられ、かつこの領域は、丸い断面を呈して
いる１つの領域となつており、それによつて、筋
押しされた折り目に対し、横の方向に材料の長さ
が縮減され、この領域は、材料を損傷することな
く、上で述べたようなばねの要領で、長さを増や
すことができる。

しかし、管体の一端が正方形若しくは長方形
で、他端が丸くなつている。本発明による容器の
断面における変化付けに関し、変わり目用折り目
に対し横の方向への、容器の材料の弾性伸張によ
る長さの縮減は、折り目の配列によつて、非弾性
の材料でも、良好な形状にさせることができ、し
かも、正方形若しくは長方形の断面から丸い断面
へ自由に変えることができるという役割を果た
す。

それに関連して、本発明による２本の長目の折
り目は、直径に関し相対向して設けられ、かつそ
れぞれ、２本の変わり目用折り目の間に設けるの
が好ましい。

この対称性が、製造を簡単にし、かつ管体を形
成するマンドレルとして、殆んど扁平に近い金属
シートを用いることさえ可能である。折り目の間
に一定の間隔をおくことによつて、材料を均等に
分配でき、また一定の要領で形状に変えることが
できる。

本発明によれば、２本の長目の折り目は、閉塞
底部を形成するべく横方向のシール継目によつ
て、底部を折り畳んでつくられる、対向する２つ
の三角フラツプの先端を介して伸びている。更
に、このようなブランクを用いる際に、長目の折
り目から両側にかけての弾性は、材料の全領域に
わたり、かつ三角フラツプの先端内部へかけて効
果を現わす。

本発明によれば、横方向のシール継目は、２本
の変わり目用折り目の間に、しかも、長目の折り
目から離隔するようにして配置される。

例えば、横方向のシール継目は、対をなす長目
の折り目が、更に外方で均等に配置されるように
して、対をなす変わり目用折り目の中間に置かれ
る。

矩形の容器の場合とか、または剛い材料を使用
する際には、変わり目用折り目を幾分長くしなけ
ればならない。好ましくは、管体の高さの2/3程
度の長さとする。

（実施例） 以下、本発明の利点、特徴および用途につき、
より一層理解を深めるため、本発明の好適実施例
を、添付の図面に参照して、詳細に説明する。

第１図及び第２図に示されているように、流動
しうる原料に使用するために加工された包装容
器、即ちカートンは、側壁１から成つている。

第３図の左側と、第４図及び第５図の前面に示
されているように、パネル即ち部分１ｂと側パネ
ル即ち部分１ａとの間には、筋目が設けられてい
る。カバー２の領域において、包装容器は、丸い
断面を呈し、従つて、カバー２は、平面上で円形
となる。

包装容器の底部３を形成する端壁に関し、一方
で丸い断面が形成される理由から、４つの側壁の
間を明瞭に区別することはできない。側壁１は、
管状につくられ、かつ縦方向のシール継目によつ
て接合し、閉鎖管を形成する。第２図、第４図お
よび第５図に示す如く、縦方向のシール継目４、
底部３まで伸びている。それは、第３図示のブラ
ンクからも理解しうるところである。

第２図に示されているように、管の高さは、Ｈ
である。この高さは、底部３をつくる前の付形作
業段階で云えば、第３図示のブランクを上下に測
つた際の全長より、明らかに短かくなつている。

管の高さＨは、カバー２の上縁６から、折り目
線７、即ち折り畳み加工しふさがれた底部３の面
までを測つたものである。つまり、第３図示の折
り目線５，７同士の間の高さはなくなる。

包装容器の下縁は、第２図及び第３図に示され
ている前述の縁７によつて形成される。

それ自体高知である閉鎖底部の形成作業段階に
おいて、各種の折り目線及び打抜き線（具体的に
は指示してない）が、２重式板紙ストリツプ８
（第３図乃至第５図参照）の形成のために使われ、
かつこのストリツプには、第２図では殆んど見え
ないが、第３図乃至第５図の短かい破線で示され
ているような、横方向シール継目９が設けられて
いる。

三角フラツプ１０も、その作業段階で形成され
る。２重式板紙ストリツプ８を一緒にプレスし、
かつ横方向シール継目９を形成してから、底部端
壁即ち底部３を、第４図に示されているような状
態に加工し、それから、三角フラツプ１０を、そ
れらの最外部、即ち先端２１が、第２図に示すよ
うに底部３の方へ付けるようにするか、あるいは
第５図に示すように側壁の方へ付けるようにして
折り畳み、そこで、それらを、例えば、点状熱溶
着によつて貼り合わせる。

包装容器の底部３を閉じる前述の作業は、この
容器に充填をした後で行なわれる。カバー２は、
充填作業を行なう前に、所定の位置へ液密状にシ
ールされる。

カバー２は、予め作つておかれ、貯蔵場所から
取り出し、丸い管状体の所定の場所にシールする
か、あるいは管の丸い端部に、直接射出成形でつ
くることができる。正方形若しくは長方形の底部
３と異なり、カバー２は、キヤリヤー材なしの熱
可塑性材料だけで作られる。

カバーを管体に射出成形する作業は、使用形状
をした型を用いて行なわれ、その際、開口部は、
第１図に示されているように上方へ向けられる。
それによつて、使用者は、容器を簡単に開けるこ
とができる。

符号１３で示される注ぎ部は、カバーを成形す
る作業、若しくはそれを所定の位置へシールする
作業を終えてから、第２図に示すような状態に容
器をひつくり返す前に、内部へ畳み込まれる。そ
の結果、外縁６から突出する注ぎ部１３の各部分
は、隠れてしまう。容器は、安定した状態で確実
に倒立し、また一方、収縮フイルムなどによる包
装効果を上げることができる。

注ぎ部１３は、第１図に示すように、カバー２
の中央部において、外方へ突出し、かつ上方へ伸
びている管状カラー１４を備えている。カラー１
４の上縁は、グリツプリング１７が取り付けられ
ているクロージヤープラグ、即ちストツパー１６
へ結合されている。

カバー２の上縁６は、第３図に示されている下
縁５に対向する端部において、管体の上側に射出
成形されるか、又はそこにシールされる、実際上
単なるリングに過ぎない。結合部、即ちグリツプ
リング１７に対する部位２３（第１図参照）は、
軟弱線（図示せず）のそばに設けられる。

図面から明らかなように、容器には、管体１の
直径に関し相対向する折れ目１８がつけられ、か
つこの折れ目１８は、管体の高さＨ一杯に伸びる
とともに、その中心線に対し平行である。図面に
は、場体の中心線は示していないが、容器の底部
からそのカバーにかけて伸びている線は、全て、
中心線に対して平行であり、また本実施例におい
ては、縦方向のシール継目４、高さＨの範囲で中
心線に平行である。長い折り目１８は、第３図示
の左右それぞれの先端２１を挟んで設けられる。
形の変わり目を形成する２本の折り目２０の間
に、それぞれ設けられる。

変わり目の役目をしている折り目２０は、底部
の４つのコーナー１９から伸長し、かつ第３図に
示されているように、管体の高さＨのほぼ中途の
ところまで伸びている。２本の折り目１８は、三
角フラツプ１０の先端２１を介して伸びている。

別の実施例、例えば第４図および第５図に示さ
れているものについて説明すると、縦方向のシー
ル継目４は、隣接する２つの変り目用折り目２０
の間に置かれ、その様子を、第４図及び第５図の
それぞれ右前面に「破線」として示してある。

また、第４図及び第５図の右前面にそれぞれ示
されている様子から分かるように、この継目４
は、長い折り目１８から等間隔に離隔している。

第３図示の右方縁４′は、短か目の変わり目用
折り目２０の、長目の折り目１８に対する上述の
位置関係、あるいは縦方向のシール継目４に対す
る位置関係から明らかなように、縦方向のシール
継目４線と合わされる。

折り目１８は、単独であつても、また変わり目
用折り目２０との関連においても、使用者が容器
を握る際、それに強度を持たせるための重要な働
きを持つている。つまり、開口部を開けてから、
液体が噴流する流れ方向を考えた場合、前述の折
り目、特に長目の折り目１８は、容器の使用者
が、容器から注ぎ出される液体の噴流方向に対し
垂直に、それを握つている場所の頂部に置かれ
る。

それによつて、この新規な容器は、良好な形で
保たれ、かつ使用者は、安心感を持つて、この容
器を自由に取り扱うことができると云える。

【図面の簡単な説明】

第１図は、丸いカバーを上にして、使用に供さ
れる状態の本発明による開封前の包装容器を示す
斜視図である。 第２図は、第１図示の容器の底部を上にした時
の様子を示す斜視図である。この図において、底
部に取り付けられ、かつ隠れて見えないカバー
は、開口部の各部が、カバーの下縁から、即ち容
器の全輪郭から突出しないように、中へ押し込ま
れている。 第３図は、ブランクの展開口である。 第４図は、第２図示の容器の底部の１実施例を
示す部分斜視図である。但し、三角フラツプは、
内側に折り畳まれる以前の状態になつている。 第５図は、第２図示の容器の底部を示す部分斜
視図である。この場合、縦方向のシール継目は、
第４図と同じように前面にきており、また、三角
フラツプは、第２図では内側に折り畳まれている
のに対して、側壁の方へ外側に折つて、そこで貼
り合わされている。 １……側壁（管体）、１ａ，１ｂ……パネル、
２……カバー、３……底部、４……シール継目、
４′……右方縁、５，７……線、６……上縁、８
…ストリツプ、９……シール継目、１０……三角
フラツプ、１３……注ぎ部、１４……カラー、１
５……上縁、１６……ストツパー、１７……グリ
ツプリング、１８……折り目、１９……コーナ
ー、２０……折り目、２１……先端、Ｈ……高
さ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 少なくとも一箇所の縦方向シール継目４で接
   合されて、管状体を呈し、かつ少なくとも片側
   に、プラスチツク材がコートされた板紙からつく
   られている管状側壁１，１ａ，１ｂと、前記管状
   体１の各端部に設けられ、かつキヤリヤ一材なし
   の熱可塑性材料でつくられ、しかもその外縁部６
   が、前記側壁１に取りつけられる丸い断面のカバ
   ー２と、正方形若しくは長方形の底部３とを形成
   している端壁とからなる液体用包装容器におい
   て、 管体の全高Ｈにかけて延びるとともに、その中
   心軸に対して平行に、管体領域において対向して
   設けられている長目の折り目１８と、 管体の底部３から、カバー２の方向へかけて、
   その全高の1/3乃至2/3程度のところまで伸び、管
   体の形状に対して変わり目を形成する変わり目用