JPH0471189A - エレクトロルミネッセンスおよびその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電界の形成により発光する発光層を備えたエ
レクトロルミネッセンスおよびその製造方法に関するも
のである。

〔従来の技術〕

エレクトロルミネッセンスは、その発光層内に有する発
光素子の作用により、電気エネルギーを光エネルギーに
変換して発光現象を引起こすものであり、従来から、電
卓やデジタル時計のバックアップ光源、あるいは番号表
示やネーム表示等の表示用光源等として広く利用されて
いる。

このエレクトロルミネッセンスは、上記発光素子を有す
る発光層を備え、少なくとも表側の面がガラス等からな
る透明基板で覆われており、内部の保護が図られている
。そして、その内部で電界が形成されることにより、上
記発光素子から透明基板を通して外部に光が放たれる。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来のエレクトロルミネッセンスでは、上記透明基板の
表面が一般に平滑に形成されているので、エレクトロル
ミネッセンス自身の発光量に比べて外部からエレクトロ
ルミネッセンスに照射される光量が多い状況下では、こ
の外部からの光が透明基板の表面で正反射され、この反
射光の障害によりエレクトロルミネッセンス自身の発光
による映像が不鮮明となる欠点がある。例えば、ガラス
基板の上に、絵や文字を切抜いたカッティングシートや
プラスチック板を当てて２１発光による表示板とした場
合、エレクトロルミネッセンスが発光していない時は勿
論のこと、このエレクトロルミネッセンスの発光量に比
して外部光量が多い時にも、上記カッティングシート等
の影がガラス基板の厚み分（２〜３履）だけずれて発光
面に写り込み、細かい文字等が見にくくなる欠点が生じ
る。

その対策として、上記透明基板を、例えば表面に凹凸の
ある擦りガラス等で構成するようにすれば、その表面で
外部光線を乱反射させることによりノングレア化が可能
であり、これによって上記外部光線による障害は避ける
ことができるが、この凹凸面でエレクトロルミネッセン
ス自身の発する光が拡散され、ｌｌｉ度が低下するため
、好ましい効果は得られない。

本発明は、このような事情に鑑み、透明基板表面での反
射光による障害を抑え、しかも、エレクトロルミネッセ
ンス自身の発する光が拡散されて輝度が低下するのを防
ぐことができるエレクトロルミネッセンスおよびその製
造方法を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段〕 本発明は、電界の形成により発光する発光層を内部に備
え、少なくとも表側の面が透明基板で覆われたエレクト
ロルミネッセンスにおいて、上記透明基板の表面に透明
な樹脂層が配され、この樹脂層中に該樹脂層の表面より
も外方に突出する状態で該樹脂層よりも屈折率の大きい
複数個の透明球体が分散状態で配設されているものであ
る（請求項１）。

さらに、上記樹脂層に紫外線吸収剤が添加されたものに
よれば、より優れた効果が得られる（Ｒ求項２）。

また本発明は、上記エレクトロルミネッセンスの製造方
法であって、透明基板の表面に、透明な接着剤と複数個
の透明球体を混合したものを塗布し、その後エレクトロ
ルミネッセンスを水平に保持した状態で上記接着剤を硬
化させるものである（請求項３）。

〔作　用］ まず、請求項１記載のエレクトロルミネッセンスによれ
ば、エレクトロルミネッセンス表面に入射される光は、
透明基板の表面に配された複数の透明球体からなる層で
乱反射されるため、エレクトロルミネッセンス自身の発
する像に影響を与えない。一方、各透明球体がレンズと
同様の作用をなすことにより、エレクトロルミネッセン
ス自身が発する光はほとんど拡散されることなく外部に
放たれる。

さらに、請求項２記載のエレクトロルミネッセンスによ
れば、樹脂層に添加された紫外線吸収剤によって外部光
線の紫外線が吸収される。

また、請求項３記載の製造方法によれば、接着剤と透明
球体との混合物を透明基板の表面に塗布した後、これを
水平状態に保持しておくことにより、上記接着剤が硬化
して樹脂層を形成するとともに、この硬化時に接着剤が
収縮して表面が沈下することにより、この樹脂層の表面
から各透明球体が外方に突出した状態になる。

（実施例〕 第１図は、本発明の一実施例におけるエレクトロルミネ
ッセンスの要部を示したものである。

このエレクトロルミネッセンスは、電界の形成により発
光する発光層１０を備え、この発光層１０の表面は、透
明電極１２を挟んで、ガラス等からなる透明基板１４に
より覆われている。そして、この透明基板１４の表面に
、第２図にも示される、ような透明接着剤からなる樹脂
層１６が配されており、この樹脂層１６中に、この樹脂
層１６の表面よりも外方に突出する状態で多数のガラス
からなる透明球体１８が配設されている。

このエレクトロルミネッセンスの製造方法としては、予
め上記接着剤と多数の透明球体１８とを混合させておき
、この混合物を透明基板１４の表面に塗布した後、エレ
クトロルミネッセンスを水平状態に保ちながら接着剤を
硬化させればよい。

これにより、透明な樹脂層１６が形成されるとともに、
上記硬化の際に接着剤が収縮してその表面が沈下するこ
とにより、透明球体１８は上記樹脂層１６よりも外方に
突出する状態で樹脂層１６に固定されることとなる。

また、透明基板１４の表面に接着剤のみを塗布しておき
、この接着剤が固まらないうちに該接着剤上に透明球体
１８を分散させるようにしてもよい。

なお、この透明球体１８の材質は、無色であるか有色で
あるかを問わず透明であればよく、上記ガラスの他、透
明樹脂も適用可能であるが、下記の効果を得るためには
、樹脂層１６よりも屈折率の高いものであることが必要
である。また、大きさについては、５０〜１００４程度
の径をもつものが好適である。

これに対し、上記樹脂層１６を形成する接着剤としては
、透明性に優れ、透明基板１４に対する接着性が良く、
かつ耐候性に優れたものが好ましく、エポキシ系、アク
リル系、ウレタン系等種々のものが適用可能である。

また、最終的な樹脂層１６の層厚は、第１図に示される
ように透明球体１８が一列に並んだ状態でその外生部が
外方に突出する程度であることが望ましい。

このようなエレクトロルミネッセンスによれば、透明基
板１４の表面に多数の透明球体１８が配設されているの
で、ここに入射される外部光線は乱反射され、エレクト
ロルミネッセンス自身の発光による像に悪影響を与える
ことがほとんどない。

また、このようなノングレア化により、エレクトロルミ
ネッセンス発光面の粒子が目立たなくなり、均一な発光
が実現される効果もある。

しかも、各透明球体１８は樹脂層１６よりも高い屈折率
を有しており、レンズと同様の作用をなすので、上記透
明基板１４として単なる擦りガラスを用いた場合と異な
り、上記レンズ作用によってエレクトロルミネッセンス
自身の発光の拡散が防がれ、輝度低下も防がれる。具体
的には、透明基板１４を通過したエレクトロルミネッセ
ンス発光線が、透明な樹脂１ｉ１６を通って透明球体１
８に入り、その中心方向に屈折するため、上記発光線の
ほとんどが透明球体１８の正面側から出て輝度が向上す
るものと思われる。このレンズ効果は、樹脂１１６の屈
折率と透明球体１８の屈折率が大きいほど顕著となる。

さらに、樹脂１１６を構成する接着剤に予め透明性有機
系等の紫外線吸収剤を添加しておくだけで、この紫外線
吸収剤によって外部光線のうちの紫外線が吸収されるこ
とにより、該紫外線による樹脂１ｉ１６の劣化、さらに
はエレクトロルミネッセンス発光体の劣化を未然に防ぐ
効果を上記効果と併せて得ることができる。

なお、本発明では透明球体１８および樹脂層１６以外の
エレクトロルミネッセンスの具体的な構造を問わず、片
面発光式のものや、誘電体層を有しない両面発光式のも
のでも、同様の効果を得ることができる。この場合、表
裏両側の透明基板の表面に樹脂層および透明球体を配す
れば、より効果的となる。

〔発明の効果］ 以上のように本発明によれば、次の効果を得ることがで
きる。

まず、請求項１記載のエレクトロルミネッセンスは、透
明基板の表面に樹脂層を介して複数の透明球体が配設さ
れたものであり、外部から入射される光は上記透明球体
の配設部分で乱反射されるので、従来のように上記入射
光が正反射してエレクトロルミネッセンス自身の発光の
障害となるのを避けることができるとともに、均一な発
光が実現される効果がある。しかも、上記透明基板とし
て単なる擦りガラスを用いる場合と異なり、各透明球体
がレンズ作用をなすために、エレクトロルミネッセンス
自身の発光が拡散されることはほとんどなく、これによ
る輝度の低下を防ぐことができる。

さらに、請求項２記載のエレクトロルミネッセンスによ
れば、樹脂層に添加される紫外線吸収剤によって外部か
らの紫外線が吸収されるので、上記樹脂層を有効に利用
して、この樹脂層自身さらにはエレクトロルミネッセン
ス発光体の紫外線による劣化を防ぐことができる効果が
ある。

また、請求項３記載の製造方法によれば、予め透明球体
と接着剤とを混合したものを透明基板の表面に塗布し、
これを水平状態に保持して硬化させるだけの簡単な作業
で上記の優れたエレクトロルミネッセンスを製造するこ
とができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるエレクトロルミネッ
センスの要部を示す断面図、第２図は第１図の部分拡大
断面図である。 １０・・・発光層、１４・・・透明基板、１６・・・樹
脂層、１８・・・透明球体。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. １．電界の形成により発光する発光層を内部に備え、少
   なくとも表側の面が透明基板で覆われたエレクトロルミ
   ネッセンスにおいて、上記透明基板の表面に透明な樹脂
   層が配され、この樹脂層中に該樹脂層の表面よりも外方
   に突出する状態で該樹脂層よりも屈折率の大きい複数個
   の透明球体が分散状態で配設されていることを特徴とす
   るエレクトロルミネッセンス。
2. ２．上記樹脂層に紫外線吸収剤が添加されていることを
   特徴とする請求項１記載のエレクトロルミネッセンス。
3. ３．電界の形成により発光する発光層を内部に備え、少
   なくとも表側の面が透明基板で覆われたエレクトロルミ
   ネッセンスにおいて、その透明基板の表面に、透明な接
   着剤と複数個の透明球体を混合したものを塗布し、その
   後エレクトロルミネッセンスを水平に保持した状態で上
   記接着剤を硬化させることを特徴とするエレクトロルミ
   ネッセンスの製造方法。