JPH0470024B2 - - Google Patents
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- JPH0470024B2 JPH0470024B2 JP59074462A JP7446284A JPH0470024B2 JP H0470024 B2 JPH0470024 B2 JP H0470024B2 JP 59074462 A JP59074462 A JP 59074462A JP 7446284 A JP7446284 A JP 7446284A JP H0470024 B2 JPH0470024 B2 JP H0470024B2
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Landscapes
- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
- Non-Alcoholic Beverages (AREA)
- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
- Dairy Products (AREA)
Description
「産業上の利用分野」
本発明は、塩化マグネシウムを利用した牛舎、
豚舎、食器類、食品製造用機械等の消毒方法に関
するものである。 「従来の技術及びその問題点」 従来これら牛舎、豚舎、食器類、食品製造用機
械等の消毒に使用される消毒剤は、周知のように
消毒作用及び殺菌作用を有することからそれだけ
毒性も強いものが多く、その使用に際しては少な
からず問題があること、並びに牛舎、豚舎の牛、
豚を始めとして人体にも少なからず被害があると
されている。 以上のような見地から、本発明人は新たな消毒
方法を考え、出願するに到つたものであるが、こ
こに消毒とは、通常次のように定義されている。
即ち、伝染病の伝播を防止する目的で、病原体を
滅殺することをいう。又は物体に一定の処理を加
えて、微生物が侵入しても、これを死滅させ、或
は増殖を阻止すること、並びに腐敗或は増殖を阻
止して、腐敗又は病原体の活動を抑制することを
いうとしている。そして、消毒薬として具備する
条件は次のように決められている。 即ち、殺菌力が強く、しかも人畜に害を及ぼ
さないこと。安定性があること(殊に水に対し
て)。安価で入手しやすいこと。不快な色又
は臭気のないこと。対象消毒物を害さないこと
等の条件である。 一方で、これに類する技術文献としては、特開
昭58−209957号に醤油に塩化マグネシウム等を添
加する構成が開示されており。また特開昭57−
102136号に塩化マグネシウムイオンが魚肉内に浸
透することにより、魚卵の蛋白質を引き締める結
果、食料用魚卵の品質の低下防止に役立つこと等
が開示されている。更に前述のようなこの種技術
文献の刊行物には、合成清酒、材木の防腐のため
に、塩化マグネシウムを補助助剤として使用する
ことが開示されている。 「発明が解決しようとする問題点」 従来、この種牛舎、豚舎等の一般的な消毒剤と
しては、商品名パゴマという次亜塩素酸ナトリウ
ムが使用されている。しかし、この消毒剤は殺菌
性をも有しているもので、牛舎、豚社等の蠅、
虻、蚊、ごきぶり等を死滅させるなど、その殺菌
性はかなりある。 このように従来の消毒剤は、消毒性が優れ、し
かも殺菌性があることから、その毒性も強いもの
であつて、その取り扱いに注意と慎重な対応が要
求されること。また牛舎、豚舎等ではあまり使用
されていないのが現況である。 殊に食器、食品製造機械に関係する消毒では、
少なからず悪影響を与えているものであり、問題
がある。 その他の技術文献は、塩化マグネシウムを微生
物の発育阻止剤等の補助剤として使用するに留ま
り、それ以上の利用の仕方には言及していないこ
と。更には品質の低下防止を目的としており、そ
の消毒に於ける、塩化マグネシウムの特性を採用
することについては開示されておらず、未解決の
問題とされている。 「問題点を解決するための手段」 上記に鑑み、本発明は、毒性が低く、その効果
が確実でかつ持続性があり、食品類に使用して何
等悪影響を与えない消毒方法を提供するものであ
り、その要旨は、水に多量の塩化マグネシウムを
添加してなる塩化マグネシウムの水溶液を、常温
(通常10℃〜50℃前後)の状態で、例えば、牛舎、
豚舎、食器類等に、噴霧、塗布するようにした方
法である。 尚、ここで、塩化マグネシウムの水溶液の濃度
について説明すると、例えば、牛舎、豚舎に於い
ては、概ね、水1リツトルに対して塩化マグネシ
ウム300〜500gを入れ、この塩化マグネシウムの
水溶液を、牛舎、豚舎の壁、柵等に噴霧若しくは
塗布して消毒する。 また食器、食品機械製造用機械、器具に於いて
は、概ね、水1リツトルに対して塩化マグネシウ
ム3〜5gを入れ、この塩化マグネシウムの水溶
液を、食器等の内外面全体に、万遍なく噴霧若し
くは塗布して消毒する。 したがつて、次亜塩素酸ナトリウム等塩素型消
毒殺菌材を使用せずとも、毒性はほとんどない塩
化マグネシウムで、しかも常温に於いてその消毒
が可能となつたので、この種食品製造用機械で製
造された食品に、その毒性が移行することはほぼ
皆無である。 「実施例」 以下、本発明の実施例を具体的に説明する。 実施例 (1) 仔牛に生乳を与える容器の消毒の於いて、先ず
容器を、塩化マグネシウムの水溶液を塗布して消
毒したもの、具体的には、水1リツトルに対して
塩化マグネシウム30gを混合した塩化マグネシウ
ムの水溶液を、塗布して消毒したものを使用し実
施例と、また容器を、塩化マグネシウムの水溶液
で消毒しなかつた、いわゆる、従来一般に行われ
ている熱湯処理したものを使用した従来の実施例
とし、前記のそれぞれの容器から生乳を摂取した
仔牛の状況を下記に書す。但し仔牛の数は両方と
も10頭とする。
豚舎、食器類、食品製造用機械等の消毒方法に関
するものである。 「従来の技術及びその問題点」 従来これら牛舎、豚舎、食器類、食品製造用機
械等の消毒に使用される消毒剤は、周知のように
消毒作用及び殺菌作用を有することからそれだけ
毒性も強いものが多く、その使用に際しては少な
からず問題があること、並びに牛舎、豚舎の牛、
豚を始めとして人体にも少なからず被害があると
されている。 以上のような見地から、本発明人は新たな消毒
方法を考え、出願するに到つたものであるが、こ
こに消毒とは、通常次のように定義されている。
即ち、伝染病の伝播を防止する目的で、病原体を
滅殺することをいう。又は物体に一定の処理を加
えて、微生物が侵入しても、これを死滅させ、或
は増殖を阻止すること、並びに腐敗或は増殖を阻
止して、腐敗又は病原体の活動を抑制することを
いうとしている。そして、消毒薬として具備する
条件は次のように決められている。 即ち、殺菌力が強く、しかも人畜に害を及ぼ
さないこと。安定性があること(殊に水に対し
て)。安価で入手しやすいこと。不快な色又
は臭気のないこと。対象消毒物を害さないこと
等の条件である。 一方で、これに類する技術文献としては、特開
昭58−209957号に醤油に塩化マグネシウム等を添
加する構成が開示されており。また特開昭57−
102136号に塩化マグネシウムイオンが魚肉内に浸
透することにより、魚卵の蛋白質を引き締める結
果、食料用魚卵の品質の低下防止に役立つこと等
が開示されている。更に前述のようなこの種技術
文献の刊行物には、合成清酒、材木の防腐のため
に、塩化マグネシウムを補助助剤として使用する
ことが開示されている。 「発明が解決しようとする問題点」 従来、この種牛舎、豚舎等の一般的な消毒剤と
しては、商品名パゴマという次亜塩素酸ナトリウ
ムが使用されている。しかし、この消毒剤は殺菌
性をも有しているもので、牛舎、豚社等の蠅、
虻、蚊、ごきぶり等を死滅させるなど、その殺菌
性はかなりある。 このように従来の消毒剤は、消毒性が優れ、し
かも殺菌性があることから、その毒性も強いもの
であつて、その取り扱いに注意と慎重な対応が要
求されること。また牛舎、豚舎等ではあまり使用
されていないのが現況である。 殊に食器、食品製造機械に関係する消毒では、
少なからず悪影響を与えているものであり、問題
がある。 その他の技術文献は、塩化マグネシウムを微生
物の発育阻止剤等の補助剤として使用するに留ま
り、それ以上の利用の仕方には言及していないこ
と。更には品質の低下防止を目的としており、そ
の消毒に於ける、塩化マグネシウムの特性を採用
することについては開示されておらず、未解決の
問題とされている。 「問題点を解決するための手段」 上記に鑑み、本発明は、毒性が低く、その効果
が確実でかつ持続性があり、食品類に使用して何
等悪影響を与えない消毒方法を提供するものであ
り、その要旨は、水に多量の塩化マグネシウムを
添加してなる塩化マグネシウムの水溶液を、常温
(通常10℃〜50℃前後)の状態で、例えば、牛舎、
豚舎、食器類等に、噴霧、塗布するようにした方
法である。 尚、ここで、塩化マグネシウムの水溶液の濃度
について説明すると、例えば、牛舎、豚舎に於い
ては、概ね、水1リツトルに対して塩化マグネシ
ウム300〜500gを入れ、この塩化マグネシウムの
水溶液を、牛舎、豚舎の壁、柵等に噴霧若しくは
塗布して消毒する。 また食器、食品機械製造用機械、器具に於いて
は、概ね、水1リツトルに対して塩化マグネシウ
ム3〜5gを入れ、この塩化マグネシウムの水溶
液を、食器等の内外面全体に、万遍なく噴霧若し
くは塗布して消毒する。 したがつて、次亜塩素酸ナトリウム等塩素型消
毒殺菌材を使用せずとも、毒性はほとんどない塩
化マグネシウムで、しかも常温に於いてその消毒
が可能となつたので、この種食品製造用機械で製
造された食品に、その毒性が移行することはほぼ
皆無である。 「実施例」 以下、本発明の実施例を具体的に説明する。 実施例 (1) 仔牛に生乳を与える容器の消毒の於いて、先ず
容器を、塩化マグネシウムの水溶液を塗布して消
毒したもの、具体的には、水1リツトルに対して
塩化マグネシウム30gを混合した塩化マグネシウ
ムの水溶液を、塗布して消毒したものを使用し実
施例と、また容器を、塩化マグネシウムの水溶液
で消毒しなかつた、いわゆる、従来一般に行われ
ている熱湯処理したものを使用した従来の実施例
とし、前記のそれぞれの容器から生乳を摂取した
仔牛の状況を下記に書す。但し仔牛の数は両方と
も10頭とする。
【表】
尚、前記熱湯消毒による容器に入れた生乳の摂
取を介しての飼育では、何らかの原因で10頭中略
1/2程度は治療が必要となり、その順調な飼育が
困難視されていること、また通常出産した仔牛の
二割程度は死すとされていること、また下痢が発
生すると仔牛の成長が遅れること、等の弊害が指
摘されている。 しかし、前述のように、塩化マグネシウムの水
溶液で消毒した容器を使用した場合は、すべて正
常であり、その消毒の有効性が証明される処であ
る。 実施例 (2) 牛舎の消毒に関して、水1リツトリに対し塩化
マグネシウム300gを添加して生成される水溶性
塩化マグネシウムの水溶液を、牛舎の内部ほぼ全
体に噴霧し、その後牛の疾病中で一番おき易い股
ぐさり(いわゆる足痛病)の発生率について観察
した。対象牛の数は40頭とする(40頭とは、牛舎
に常時40頭が飼育されている状況を云う。)。尚下
記の図表の数は、40頭の親牛を年間を通じて行つ
た結果を表わしており、例えば、3日目ごとに消
毒して一年間観察した場合、同1週間ごとに消毒
して、一年間を観察した場合等の如くして行つた
疾病牛の数をそれぞれ示している。
取を介しての飼育では、何らかの原因で10頭中略
1/2程度は治療が必要となり、その順調な飼育が
困難視されていること、また通常出産した仔牛の
二割程度は死すとされていること、また下痢が発
生すると仔牛の成長が遅れること、等の弊害が指
摘されている。 しかし、前述のように、塩化マグネシウムの水
溶液で消毒した容器を使用した場合は、すべて正
常であり、その消毒の有効性が証明される処であ
る。 実施例 (2) 牛舎の消毒に関して、水1リツトリに対し塩化
マグネシウム300gを添加して生成される水溶性
塩化マグネシウムの水溶液を、牛舎の内部ほぼ全
体に噴霧し、その後牛の疾病中で一番おき易い股
ぐさり(いわゆる足痛病)の発生率について観察
した。対象牛の数は40頭とする(40頭とは、牛舎
に常時40頭が飼育されている状況を云う。)。尚下
記の図表の数は、40頭の親牛を年間を通じて行つ
た結果を表わしており、例えば、3日目ごとに消
毒して一年間観察した場合、同1週間ごとに消毒
して、一年間を観察した場合等の如くして行つた
疾病牛の数をそれぞれ示している。
【表】
尚、以上の疾病は突発的に発生し、しかも2〜
3頭が一度に発生するものであり、通常牛舎の汚
れとか、牛がつなぎ止められているための運動不
足による肥満症状の牛とか、よく乳がでる牛に発
生し易い。 周知の如く、牛乳中には、水を媒介する菌、大
腸菌、乳酸菌等のような雑菌は存在しないが、牛
の乳房は、腔、肛門の下にあるため特に排泄物中
に含まれる菌や、外部から侵入する菌によつて乳
房炎が発生し易い。 以上のようなことから、これまでの治療として
は、爪を切つたり、ヨードチンキを塗布するか、
抗性物質を塗布したりしている。またこの疾病
は、全頭数の約1〜2割の程度発生し、牛の食欲
不振とか、搾乳量の相当の減少につながるもので
ある。 尚、牛の疾病中で一番多い病気で、その原因は
次のように考えられている。即ち、牛舎の汚れと
か、飼料のバランスの崩れ、牛がつなぎ止められ
ているための運動不足、搾乳を完全にしない等が
挙げられている。 そして、一般的には、細菌が乳房の外から、乳
房内に侵入し、異常増殖する結果であると報告さ
れている。またこの疾病は、牛舎で飼育されてい
る全頭数の約1/2程度の牛が犯されているのが現
況である。現在有効な乳房炎に対する処置方法
は、確立されていないのが現況である。 そして、前記各実施例は、実際上、次のような
実験結果により判断した。 即ち、昭和40年より昭和58年の総合的、的なデ
ータである。 次に、参考例を説明する。 参考例 (1) 井戸水1リツトルに対して、塩化マグネシウム
を0.2g添加した水と、無添加の水とを対比した。
3頭が一度に発生するものであり、通常牛舎の汚
れとか、牛がつなぎ止められているための運動不
足による肥満症状の牛とか、よく乳がでる牛に発
生し易い。 周知の如く、牛乳中には、水を媒介する菌、大
腸菌、乳酸菌等のような雑菌は存在しないが、牛
の乳房は、腔、肛門の下にあるため特に排泄物中
に含まれる菌や、外部から侵入する菌によつて乳
房炎が発生し易い。 以上のようなことから、これまでの治療として
は、爪を切つたり、ヨードチンキを塗布するか、
抗性物質を塗布したりしている。またこの疾病
は、全頭数の約1〜2割の程度発生し、牛の食欲
不振とか、搾乳量の相当の減少につながるもので
ある。 尚、牛の疾病中で一番多い病気で、その原因は
次のように考えられている。即ち、牛舎の汚れと
か、飼料のバランスの崩れ、牛がつなぎ止められ
ているための運動不足、搾乳を完全にしない等が
挙げられている。 そして、一般的には、細菌が乳房の外から、乳
房内に侵入し、異常増殖する結果であると報告さ
れている。またこの疾病は、牛舎で飼育されてい
る全頭数の約1/2程度の牛が犯されているのが現
況である。現在有効な乳房炎に対する処置方法
は、確立されていないのが現況である。 そして、前記各実施例は、実際上、次のような
実験結果により判断した。 即ち、昭和40年より昭和58年の総合的、的なデ
ータである。 次に、参考例を説明する。 参考例 (1) 井戸水1リツトルに対して、塩化マグネシウム
を0.2g添加した水と、無添加の水とを対比した。
【表】
またその味を対比すると、塩化マグネシウムを
添加したものは、美味な味がするが、無添加のも
のは普通であつた。一方次亜塩素酸ナトリウムを
添加した場合の水は、まずかつた。 尚前記の如く、5日目より水が少し臭うという
ことは、例えば、腐敗させる菌(発酵菌)が増殖
する結果によるものである。 これに対して、塩化マグネシウは水にしか溶け
ないために、水を媒介する菌を静菌、即ち水を媒
介する菌の移動及び増殖を防止しつつ、これら水
の中で菌のバランスをそのままの状態で保持し、
当該水の腐敗、悪臭発生を防止できるものであ
る。 参考例 (2) 牛の乳房炎についての観察である。この場合
は、温水1リツトルに対して塩化マグネシウム
300gを添加して生成された塩化マグネシウムの
水溶液(温水)で乳房を消毒する。これを単に温
水で拭いたものと比較検討する。 前記乳房を拭く目的は、消毒とともに、当該乳
房に刺激を与え、これによつて乳を早く出すよう
にすることであり、在来とほぼ同じ操作である。
対象牛の数は40頭である(前記40頭と同義。)。 尚下記の図表の数は、乳房炎になつた牛の数を
示している。
添加したものは、美味な味がするが、無添加のも
のは普通であつた。一方次亜塩素酸ナトリウムを
添加した場合の水は、まずかつた。 尚前記の如く、5日目より水が少し臭うという
ことは、例えば、腐敗させる菌(発酵菌)が増殖
する結果によるものである。 これに対して、塩化マグネシウは水にしか溶け
ないために、水を媒介する菌を静菌、即ち水を媒
介する菌の移動及び増殖を防止しつつ、これら水
の中で菌のバランスをそのままの状態で保持し、
当該水の腐敗、悪臭発生を防止できるものであ
る。 参考例 (2) 牛の乳房炎についての観察である。この場合
は、温水1リツトルに対して塩化マグネシウム
300gを添加して生成された塩化マグネシウムの
水溶液(温水)で乳房を消毒する。これを単に温
水で拭いたものと比較検討する。 前記乳房を拭く目的は、消毒とともに、当該乳
房に刺激を与え、これによつて乳を早く出すよう
にすることであり、在来とほぼ同じ操作である。
対象牛の数は40頭である(前記40頭と同義。)。 尚下記の図表の数は、乳房炎になつた牛の数を
示している。
【表】
「発明の効果」
本発明は以上詳述した通りであつて、塩化マグ
ネシウムの前述の特性を利用する消毒方法である
ので、従来のように煩わしい手間を要さず、消毒
が可能となるし、本発明者の実験結果では、前述
の如く方法で消毒の効果が達成されると思われ
る。 また塩化マグネシウムは毒性がほとんどなく、
添加量が多量でも安心して使用することができこ
と、並びにこれらが付着され牛舎、豚舎等の柵、
壁、食器類、その他の機材等を牛、豚等の飼育動
物がなめても何ら健康上に於いて問題がなく簡便
に使用できるものである。 更に常温に於ける消毒方法であるので、簡易に
消毒できること、また従来の消毒方法で、例えば
従来の高温消毒による弊害の一掃とか、高温消毒
ができない対象物に対しても、誠に簡易に採用が
できるものである。 また従来のように次亜塩素酸ナトリウム等塩素
型消毒殺菌剤を使用せずとも、毒性がほとんどな
い塩化マグネシウムで、しかも常温の状態におけ
る消毒が可能となるものであり、大変に重宝する
消毒方法である。 更には水の状態の場合では、少量の塩化マグネ
シウムの添加でも十分な消毒力があるので、安心
して使用できること、大変に重宝するものであ
る。
ネシウムの前述の特性を利用する消毒方法である
ので、従来のように煩わしい手間を要さず、消毒
が可能となるし、本発明者の実験結果では、前述
の如く方法で消毒の効果が達成されると思われ
る。 また塩化マグネシウムは毒性がほとんどなく、
添加量が多量でも安心して使用することができこ
と、並びにこれらが付着され牛舎、豚舎等の柵、
壁、食器類、その他の機材等を牛、豚等の飼育動
物がなめても何ら健康上に於いて問題がなく簡便
に使用できるものである。 更に常温に於ける消毒方法であるので、簡易に
消毒できること、また従来の消毒方法で、例えば
従来の高温消毒による弊害の一掃とか、高温消毒
ができない対象物に対しても、誠に簡易に採用が
できるものである。 また従来のように次亜塩素酸ナトリウム等塩素
型消毒殺菌剤を使用せずとも、毒性がほとんどな
い塩化マグネシウムで、しかも常温の状態におけ
る消毒が可能となるものであり、大変に重宝する
消毒方法である。 更には水の状態の場合では、少量の塩化マグネ
シウムの添加でも十分な消毒力があるので、安心
して使用できること、大変に重宝するものであ
る。
Claims (1)
- 1 水に塩化マグネシウムを添加してなる塩化マ
グネシウムの水溶液を、常温の状態で、牛舎、豚
舎、食器類、食品製造機械に、噴霧、塗布するよ
うにした塩化マグネシウムを利用する消毒方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59074462A JPS60217888A (ja) | 1984-04-12 | 1984-04-12 | 塩化マグネシウムを利用する殺菌及び消毒方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59074462A JPS60217888A (ja) | 1984-04-12 | 1984-04-12 | 塩化マグネシウムを利用する殺菌及び消毒方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60217888A JPS60217888A (ja) | 1985-10-31 |
JPH0470024B2 true JPH0470024B2 (ja) | 1992-11-09 |
Family
ID=13547938
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59074462A Granted JPS60217888A (ja) | 1984-04-12 | 1984-04-12 | 塩化マグネシウムを利用する殺菌及び消毒方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60217888A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3783752B2 (ja) * | 1997-10-02 | 2006-06-07 | 雪印乳業株式会社 | マグネシウム強化乳製品 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52102136A (en) * | 1976-02-20 | 1977-08-26 | Kobayashi Seitai Sangyo | Freshness keeping method of enoki mushroom |
JPS57102160A (en) * | 1980-12-16 | 1982-06-25 | Aizen:Kk | Preparation of dried young sardines |
JPS58209957A (ja) * | 1982-05-31 | 1983-12-07 | Ichikawa Kagaku Kenkyusho:Kk | 減塩醤油 |
-
1984
- 1984-04-12 JP JP59074462A patent/JPS60217888A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52102136A (en) * | 1976-02-20 | 1977-08-26 | Kobayashi Seitai Sangyo | Freshness keeping method of enoki mushroom |
JPS57102160A (en) * | 1980-12-16 | 1982-06-25 | Aizen:Kk | Preparation of dried young sardines |
JPS58209957A (ja) * | 1982-05-31 | 1983-12-07 | Ichikawa Kagaku Kenkyusho:Kk | 減塩醤油 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60217888A (ja) | 1985-10-31 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |