JPH0468083A - 真空軸受用潤滑剤 - Google Patents
真空軸受用潤滑剤Info
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- JPH0468083A JPH0468083A JP18370590A JP18370590A JPH0468083A JP H0468083 A JPH0468083 A JP H0468083A JP 18370590 A JP18370590 A JP 18370590A JP 18370590 A JP18370590 A JP 18370590A JP H0468083 A JPH0468083 A JP H0468083A
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- 229920000570 polyether Polymers 0.000 claims abstract description 9
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- 239000004721 Polyphenylene oxide Substances 0.000 claims abstract description 6
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- 238000010943 off-gassing Methods 0.000 abstract 1
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- 241000790917 Dioxys <bee> Species 0.000 description 8
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- Lubricants (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
本発明は、軸受等に使用される潤滑剤に関し、より詳細
には、特に真空中において好適に使用される潤滑剤に関
するものである。
には、特に真空中において好適に使用される潤滑剤に関
するものである。
〈従来の技術〉
従来、真空中で使用される軸受等には、二硫化モリブデ
ン(冷82)等の固体潤滑剤が用いられているが、上記
固体潤滑剤は、信頼性、耐荷重性に問題がある。
ン(冷82)等の固体潤滑剤が用いられているが、上記
固体潤滑剤は、信頼性、耐荷重性に問題がある。
そこで近時、熱的に安定で、しかも比較的、潤滑性に優
れたパーフルオロアルキルポリエーテル(以下[P F
P Elという)を潤滑剤として使用する試みがなさ
れている。
れたパーフルオロアルキルポリエーテル(以下[P F
P Elという)を潤滑剤として使用する試みがなさ
れている。
〈発明が解決しようとする課題〉
ところが、上記PFPEのうち、主鎖中に、下記式[I
]で表される結合を含有するPFPE (以下「ジオキ
シ型PFPEJという)は、境界潤滑条件下て、真空中
における熱安定性か十分でなく、摩擦、摩耗にともなっ
て分解し、アウトガスを発生しやすいという問題かある
。
]で表される結合を含有するPFPE (以下「ジオキ
シ型PFPEJという)は、境界潤滑条件下て、真空中
における熱安定性か十分でなく、摩擦、摩耗にともなっ
て分解し、アウトガスを発生しやすいという問題かある
。
−0−CF2−0− ・・・(I)上記ジオキシ
型PFPEの分解にともなって発生するアウトガスは、
CFO” CF OCF +等の腐蝕性の化合物を
主成分とするため、軸受等と反応して金属弗化物などの
化合物を生じ、潤滑性が著しく悪化するおそれもある。
型PFPEの分解にともなって発生するアウトガスは、
CFO” CF OCF +等の腐蝕性の化合物を
主成分とするため、軸受等と反応して金属弗化物などの
化合物を生じ、潤滑性が著しく悪化するおそれもある。
一方、上記式(11で表される結合を主鎖中に含まない
PFPE (以下「非ジオキシ型PFPEJという)は
、真空中において安定で、摩擦、摩耗に伴うアウトガス
の発生量は少ないものの、境界潤滑条件下で、高荷重、
高速回転させた際に凝着を生じるという問題かある。
PFPE (以下「非ジオキシ型PFPEJという)は
、真空中において安定で、摩擦、摩耗に伴うアウトガス
の発生量は少ないものの、境界潤滑条件下で、高荷重、
高速回転させた際に凝着を生じるという問題かある。
本発明は、以上の事情に鑑みてなされたものであって、
特に真空中において優れた潤滑性を有すると共に、アウ
トガスの発生量の少ない潤滑剤を提供することを目的と
している。
特に真空中において優れた潤滑性を有すると共に、アウ
トガスの発生量の少ない潤滑剤を提供することを目的と
している。
く課題を解決するための手段および作用〉上記課題を解
決するための、本発明の潤滑剤は、下記式(I)で表さ
れる結合を主鎖中に含むジオキシ型PFPEを、全PF
PE中、50重量%以下の割合で含有することを特徴と
している。
決するための、本発明の潤滑剤は、下記式(I)で表さ
れる結合を主鎖中に含むジオキシ型PFPEを、全PF
PE中、50重量%以下の割合で含有することを特徴と
している。
0−CF2−0− ・・・(I)上記構成から
なる、本発明の潤滑剤においては、上記ジオキシ型PP
PHによって、特に真空中での高い潤滑性が確保されて
いると共に、このジオキシ型PFPEの含有割合を、全
PFPE中の50重量%以下にすることでアウトガスの
発生を抑制している。
なる、本発明の潤滑剤においては、上記ジオキシ型PP
PHによって、特に真空中での高い潤滑性が確保されて
いると共に、このジオキシ型PFPEの含有割合を、全
PFPE中の50重量%以下にすることでアウトガスの
発生を抑制している。
上記ジオキシ型PFPEとしては、例えば下記一般式(
I[]で表される化合物およびその誘導体か好適に使用
される。
I[]で表される化合物およびその誘導体か好適に使用
される。
なお、上記式(I[l中のp、qは何れも2以上の整数
を表し、mは1以上の整数を表す。
を表し、mは1以上の整数を表す。
また、上記ジオキシ型PFPEと共に用いられる非ジオ
キシ型PFPEとしては、下記−数式圓盾で表される化
合物およびその誘導体が好適に使用される。
キシ型PFPEとしては、下記−数式圓盾で表される化
合物およびその誘導体が好適に使用される。
F−(CF2−CF2−CF2−0)n−CF2−CF
3 ・・・圓整数を表す。
3 ・・・圓整数を表す。
本発明において、ジオキシ型PPPHの、全PFPE中
に占める割合が50重量%を超えると、アウトガスの発
生量が多くなると共に、周囲の環境を汚染したり、蒸発
損などの問題か生じ、軸受寿命が低下する。
に占める割合が50重量%を超えると、アウトガスの発
生量が多くなると共に、周囲の環境を汚染したり、蒸発
損などの問題か生じ、軸受寿命が低下する。
なお上記ジオキシ型PPPHの、全PFPE中に占める
割合は、特に限定されないが、5重量%以上であること
が好ましい。
割合は、特に限定されないが、5重量%以上であること
が好ましい。
上記ジオキシ型PPPHの割合が5重量%未満ては、潤
滑剤の潤滑性か低下し、特に真空中で、高荷重、高速回
転させた際に焼付を生しるおそれがある。
滑剤の潤滑性か低下し、特に真空中で、高荷重、高速回
転させた際に焼付を生しるおそれがある。
〈実施例〉
摩擦、摩耗試験(1)
以下に示す各PFPEを潤滑剤として使用して、真空四
球式試験機により、下記の条件下において、各潤滑剤の
摩擦係数を測定した。
球式試験機により、下記の条件下において、各潤滑剤の
摩擦係数を測定した。
*PFPE
潤滑剤A:モンデジソン社製の商品名フォンブリン(前
記一般式(II)で表されるジオキシ型PFPE) 20℃における粘度: 255cS t20℃における
蒸気圧:4X10−10a 潤滑剤B:ダイキン工業社製の商品名デムナム(前記−
数式圓て表される非ジオキシ型PFPE) 20℃における粘度:500cSt 20℃における蒸気圧ニアX1O−9Pa潤滑剤C:デ
ュポン社製の商品名クライトツクス140(前記一般式
(財)で表される非ジオキシ型P F P E) 20℃における粘度:2700cSt 20℃ニオケル蒸気圧: 4 X 10 ”’a 本試験球の組み合わせ に上球(1個)、、・5US440C製の1/4インチ
鋼球 下球(3個)・・・同上 ■二上球(1個)・・・5L3N4製のセラミック球下
球(3個)−=SUS440C製の1/4インチ鋼球 本試験条件 雰囲気圧カニ大気圧または5Xlo−5Pa雰囲気温度
:室温 荷 重 :100N ヘルツ面圧:3.4GPa (試験球の組み合わせIの
場合) 3.9GPa (試験球の組み合わ せ■の場合) 回転速度:132rpm (0,025m/s)試験時
間・60分 潤滑剤塗布量:約100μg 上記の結果を第1図に示す。
記一般式(II)で表されるジオキシ型PFPE) 20℃における粘度: 255cS t20℃における
蒸気圧:4X10−10a 潤滑剤B:ダイキン工業社製の商品名デムナム(前記−
数式圓て表される非ジオキシ型PFPE) 20℃における粘度:500cSt 20℃における蒸気圧ニアX1O−9Pa潤滑剤C:デ
ュポン社製の商品名クライトツクス140(前記一般式
(財)で表される非ジオキシ型P F P E) 20℃における粘度:2700cSt 20℃ニオケル蒸気圧: 4 X 10 ”’a 本試験球の組み合わせ に上球(1個)、、・5US440C製の1/4インチ
鋼球 下球(3個)・・・同上 ■二上球(1個)・・・5L3N4製のセラミック球下
球(3個)−=SUS440C製の1/4インチ鋼球 本試験条件 雰囲気圧カニ大気圧または5Xlo−5Pa雰囲気温度
:室温 荷 重 :100N ヘルツ面圧:3.4GPa (試験球の組み合わせIの
場合) 3.9GPa (試験球の組み合わ せ■の場合) 回転速度:132rpm (0,025m/s)試験時
間・60分 潤滑剤塗布量:約100μg 上記の結果を第1図に示す。
また、上記摩擦係数測定後の下味の摩耗痕径を測定した
結果を、第2図に示す。
結果を、第2図に示す。
なお、上記両図中の符号は、それぞれ下記の潤滑剤、お
よび試験球の組み合わせを示して0る。
よび試験球の組み合わせを示して0る。
O・・・潤滑剤A1試験球の組み合わせ1口・・・潤滑
剤B1試験球の組み合わせI△・・・潤滑剤C1試験球
の組み合わせI・・・・潤滑剤A1試験球の組み合わせ
■■・・・潤滑剤B、試験球の組み合わせ■ム・・・潤
滑剤C1試験球の組み合わせ■第1図および第2図にみ
るように、何れの潤滑剤を使用した場合でも、大気中よ
り真空中の方か摩擦係数および摩耗痕径か大きくなる傾
向かみられ、このことから、雰囲気圧力か、試験球の摩
擦、摩耗に影響を及はすことか確認された。
剤B1試験球の組み合わせI△・・・潤滑剤C1試験球
の組み合わせI・・・・潤滑剤A1試験球の組み合わせ
■■・・・潤滑剤B、試験球の組み合わせ■ム・・・潤
滑剤C1試験球の組み合わせ■第1図および第2図にみ
るように、何れの潤滑剤を使用した場合でも、大気中よ
り真空中の方か摩擦係数および摩耗痕径か大きくなる傾
向かみられ、このことから、雰囲気圧力か、試験球の摩
擦、摩耗に影響を及はすことか確認された。
また、潤滑剤Aを使用した場合には、何れの条件下にお
いても、潤滑剤B、Cを使用した場合に比べて、摩擦係
数か小さく、且つ摩耗痕径か大きい値を示した。このこ
とから、ジオキシ型PFPEである潤滑剤Aは、非ジオ
キシ型PFPEである潤滑剤B、Cよりも潤滑性に優れ
るものの、試験球を摩耗しやすいことか確認された。
いても、潤滑剤B、Cを使用した場合に比べて、摩擦係
数か小さく、且つ摩耗痕径か大きい値を示した。このこ
とから、ジオキシ型PFPEである潤滑剤Aは、非ジオ
キシ型PFPEである潤滑剤B、Cよりも潤滑性に優れ
るものの、試験球を摩耗しやすいことか確認された。
さらに、潤滑剤Aを使用した場合には、潤滑剤B、Cを
使用した場合に比べて、摩擦係数および摩耗痕径の上昇
率か大きく、このことから、上記ジオキシ型PFPEで
ある潤滑剤Aは、真空中において、非ジオキシ型PFP
Eである潤滑剤B。
使用した場合に比べて、摩擦係数および摩耗痕径の上昇
率か大きく、このことから、上記ジオキシ型PFPEで
ある潤滑剤Aは、真空中において、非ジオキシ型PFP
Eである潤滑剤B。
Cよりも劣化しやすいことか判明した。
摩擦、摩耗試験(2)
雰囲気圧力を5X10”Paとし、荷重およびヘルツ面
圧を次表に示す値としたこと以外は、上記摩擦、摩耗試
験(1)と同様にして、真空四球式試験機を60分間回
転させた後、下球の摩耗痕径を測定した。結果を第3図
に示す。なお、同図中の符号は、何れも前記と同し潤滑
剤、および試験球の組み合わせを示している。
圧を次表に示す値としたこと以外は、上記摩擦、摩耗試
験(1)と同様にして、真空四球式試験機を60分間回
転させた後、下球の摩耗痕径を測定した。結果を第3図
に示す。なお、同図中の符号は、何れも前記と同し潤滑
剤、および試験球の組み合わせを示している。
表
図の結果より、各荷重時の摩耗痕径は、何れの条件下に
おいても、荷重が大きくなるほど大きくなり、しかも、
潤滑剤C−潤滑剤B→潤滑剤Aの順に大きくなる傾向を
示した。また、潤滑剤Aを使用した場合には、潤滑剤B
、Cを使用した場合に比べて、荷重の増加に伴う摩耗痕
径の増加の度合いが大きく、特に、試験球の組み合わせ
Iにおいては、潤滑剤Aを使用した場合に、荷重の増加
に伴って、摩耗痕径か若しく増加した。このことから、
ジオキシ型PFPEである潤滑剤Aの劣化は、真空中の
摩擦、摩耗により発生することか判明した。
おいても、荷重が大きくなるほど大きくなり、しかも、
潤滑剤C−潤滑剤B→潤滑剤Aの順に大きくなる傾向を
示した。また、潤滑剤Aを使用した場合には、潤滑剤B
、Cを使用した場合に比べて、荷重の増加に伴う摩耗痕
径の増加の度合いが大きく、特に、試験球の組み合わせ
Iにおいては、潤滑剤Aを使用した場合に、荷重の増加
に伴って、摩耗痕径か若しく増加した。このことから、
ジオキシ型PFPEである潤滑剤Aの劣化は、真空中の
摩擦、摩耗により発生することか判明した。
摩耗痕観察試験
上記摩擦、摩耗試験(2)のうち、荷重を30ON加え
た試験の下球の摩耗痕を、走査電子顕微鏡で観察したと
ころ、試験球の組み合わせIにおいては、潤滑剤B、C
を使用した場合には、摩耗痕に金属接触による凝着か観
察されたか、潤滑剤Aを使用した場合には、上記凝着は
観察されなかった。
た試験の下球の摩耗痕を、走査電子顕微鏡で観察したと
ころ、試験球の組み合わせIにおいては、潤滑剤B、C
を使用した場合には、摩耗痕に金属接触による凝着か観
察されたか、潤滑剤Aを使用した場合には、上記凝着は
観察されなかった。
一方、試験球の組み合わせHにおいては、潤滑剤A−C
の何れを使用した場合にも、凝着は観察されず、筋状の
摩耗痕のみか観察された。このことから、ジオキシ型P
FPEである潤滑剤Aによる鋼球の摩耗は、通常の機械
的摩耗でないことが確認された。
の何れを使用した場合にも、凝着は観察されず、筋状の
摩耗痕のみか観察された。このことから、ジオキシ型P
FPEである潤滑剤Aによる鋼球の摩耗は、通常の機械
的摩耗でないことが確認された。
アウトガス測定
雰囲気圧力を5X10−”Pa、荷重を30ONとした
こと以外は、上記摩擦、摩耗試験(1)と同様にして、
真空四球式試験機を回転させなから、四重極型質量分析
計を用いて、アウトガス中に含まれる質量数1から10
0までの成分の変化を1分毎に測定した。
こと以外は、上記摩擦、摩耗試験(1)と同様にして、
真空四球式試験機を回転させなから、四重極型質量分析
計を用いて、アウトガス中に含まれる質量数1から10
0までの成分の変化を1分毎に測定した。
その結果、潤滑剤Aを使用した場合には、試験球の組み
合わせI、IFの何れにおいても、真空四球式試験機の
回転開始から終了まで、継続的に、下記の化合物に相当
する質量数47.66.69の成分が検出された。なお
、上記各質量数の成分は、真空四球式試験機の回転開始
前、および回転終了後には検出されなかった。
合わせI、IFの何れにおいても、真空四球式試験機の
回転開始から終了まで、継続的に、下記の化合物に相当
する質量数47.66.69の成分が検出された。なお
、上記各質量数の成分は、真空四球式試験機の回転開始
前、および回転終了後には検出されなかった。
質量数47:CFO”
質量数66 : CF2O”
質量数69=CF3+
一方、潤滑剤B、Cを使用した場合には、試験球の組み
合わせI、ffの何れにおいても、質量数66のCF2
O+に相当する成分のみが、真空四球式試験機の回転開
始から終了まで、継続的に検出された。なお、上記質量
数66の成分は、先の場合と同様に、真空四球式試験機
の回転開始前、および回転終了後には検出されなかった
。
合わせI、ffの何れにおいても、質量数66のCF2
O+に相当する成分のみが、真空四球式試験機の回転開
始から終了まで、継続的に検出された。なお、上記質量
数66の成分は、先の場合と同様に、真空四球式試験機
の回転開始前、および回転終了後には検出されなかった
。
また、各試験においては、潤滑剤B、Cを使用した場合
よりも、潤滑剤Aを使用した場合の方か、上記各質量数
のアウトガス成分の量が多く、同じ潤滑剤では、試験球
の組み合わせ■よりも組み合わせIの方か、上記各質量
数のアウトガス成分の量か多いという結果か得られた。
よりも、潤滑剤Aを使用した場合の方か、上記各質量数
のアウトガス成分の量が多く、同じ潤滑剤では、試験球
の組み合わせ■よりも組み合わせIの方か、上記各質量
数のアウトガス成分の量か多いという結果か得られた。
さらに、各試験においては、真空四球式試験機の回転開
始から終了まで、試験機内の圧力上昇か観察された。
始から終了まで、試験機内の圧力上昇か観察された。
以上の結果より、ジオキシ型PFPEである潤滑剤Aは
、真空中の摩擦、摩耗によって、非ジオキシ型PFPE
である潤滑剤B、Cに比べ、より多量の腐蝕性ガスを放
出して、特に鋼球を化学的に摩耗することか推察された
。
、真空中の摩擦、摩耗によって、非ジオキシ型PFPE
である潤滑剤B、Cに比べ、より多量の腐蝕性ガスを放
出して、特に鋼球を化学的に摩耗することか推察された
。
以上の各試験の結果より、特に真空中で高い潤滑性を有
するジオキシ型PFPEを、真空中で比較的安定な非ジ
オキシ型ジオキシ型PFPEと配合すれば、真空中ての
高い潤滑性を確保しつつ、アウトガスの発生を抑制でき
ることか推察される。
するジオキシ型PFPEを、真空中で比較的安定な非ジ
オキシ型ジオキシ型PFPEと配合すれば、真空中ての
高い潤滑性を確保しつつ、アウトガスの発生を抑制でき
ることか推察される。
〈発明の効果〉
本発明の潤滑剤は以上のように構成されており、ジオキ
ン型PFPEによって高い潤滑性を確保てきると共に、
このジオキン型PFPEの含有割合を、全PFPE中の
50重量%以下にすることでアウトカスの発生を抑制す
ることかできる。したがって、本発明の潤滑剤は、特に
真空中において優れた潤滑性を有すると共に、アウトガ
スの発生量の少ないものとなる。
ン型PFPEによって高い潤滑性を確保てきると共に、
このジオキン型PFPEの含有割合を、全PFPE中の
50重量%以下にすることでアウトカスの発生を抑制す
ることかできる。したがって、本発明の潤滑剤は、特に
真空中において優れた潤滑性を有すると共に、アウトガ
スの発生量の少ないものとなる。
第1図は真空四球式試験機を用いて測定した各種潤滑剤
の摩擦係数を示すグラフ、第2図は上記測定後の試験球
における摩耗痕径を示すグラフ、第3図は摩耗痕径と荷
重との関係を示すグラフである。 第2図
の摩擦係数を示すグラフ、第2図は上記測定後の試験球
における摩耗痕径を示すグラフ、第3図は摩耗痕径と荷
重との関係を示すグラフである。 第2図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、パーフルオロアルキルポリエーテルからなる潤滑剤
であって、下記式〔 I 〕で表される結合を主鎖中に含
むパーフルオロアルキルポリエーテルを、全パーフルオ
ロアルキルポリエーテル中、50重量%以下の割合で含
有することを特徴とする潤滑剤。 −O−CF_2−O−・・・〔 I 〕
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18370590A JP2938154B2 (ja) | 1990-07-10 | 1990-07-10 | 真空軸受用潤滑剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18370590A JP2938154B2 (ja) | 1990-07-10 | 1990-07-10 | 真空軸受用潤滑剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0468083A true JPH0468083A (ja) | 1992-03-03 |
JP2938154B2 JP2938154B2 (ja) | 1999-08-23 |
Family
ID=16140515
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18370590A Expired - Fee Related JP2938154B2 (ja) | 1990-07-10 | 1990-07-10 | 真空軸受用潤滑剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2938154B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000303088A (ja) * | 1999-04-16 | 2000-10-31 | Koyo Seiko Co Ltd | 潤滑剤組成物とそれを用いた転がり軸受 |
WO2006090641A1 (ja) * | 2005-02-22 | 2006-08-31 | Nok Kluber Co., Ltd. | 潤滑剤 |
JP2007141741A (ja) * | 2005-11-22 | 2007-06-07 | Hitachi High-Technologies Corp | 荷電粒子線装置 |
JP2011233532A (ja) * | 2011-06-24 | 2011-11-17 | Hitachi High-Technologies Corp | 荷電粒子線装置 |
-
1990
- 1990-07-10 JP JP18370590A patent/JP2938154B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000303088A (ja) * | 1999-04-16 | 2000-10-31 | Koyo Seiko Co Ltd | 潤滑剤組成物とそれを用いた転がり軸受 |
WO2006090641A1 (ja) * | 2005-02-22 | 2006-08-31 | Nok Kluber Co., Ltd. | 潤滑剤 |
JP2007141741A (ja) * | 2005-11-22 | 2007-06-07 | Hitachi High-Technologies Corp | 荷電粒子線装置 |
JP2011233532A (ja) * | 2011-06-24 | 2011-11-17 | Hitachi High-Technologies Corp | 荷電粒子線装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2938154B2 (ja) | 1999-08-23 |
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