JPH0467951B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はシガレツトの連続製造装置、それも二
本のシガレツト棒を連続製造する装置に関する。

本発明は特に上述の形式のシガレツト製造装置
に関するもので、カーデイング装置と、タバコ粒
体の下降路の上端と下端のそれぞれの位置に設け
た促進装置と、前記タバコ粒体の移動方向におい
て前記促進装置の下流及び連続するタバコ層を形
成するための各吸入コンベアの上流で部分的に並
んで配置された二つの上昇路とを具備して構成さ
れるシガレツト製造装置に関するものである。

本発明の主題は上述した周知のシガレツト製造
装置の改良にあり、その発明の目的は上述した２
つのタバコ層の正確な制御を簡単にかつ経済的に
行い得るような改良をするもので、これらはタバ
コ層の形成段階で適用され、両者をほぼ確実に均
等にするものである。

本発明によれば、二つの連続シガレツト棒を同
時に形成する連続シガレツト棒製造装置が提供さ
れるもので、それはカーデイング装置と、タバコ
粒体の下降ダクトの上端と下端のそれぞれの位置
に配置した促進装置と、前記タバコ粒体の移動方
向において前記促進装置の下流及び連続するタバ
コ層を形成するための各吸入コンベアの上流で部
分的に並んで配置された二つの上昇路とを具備し
て構成されるシガレツト製造装置であつて、該装
置は下降ダクトを略等しい左右二つの下降路に分
割する内壁を備え、 上記促進装置の一方の装置は、該左右二つの下
降路の夫々の下方域に配置されると共に上記タバ
コ層を搬送する吸入コンベア手段の通路沿いに配
設された検知手段に応動する駆動手段によつて相
互に独立に駆動される二つの進みローラを備え、
かつ、 上記左右二つの下降路に供給されるタバコ量を
調節するために設けられて、夫々、制御装置に応
動する調節手段を具備していることを特徴とする
ものである。

本発明の更に特徴とする点および利点は添付図
面に示す実施例に基いて詳細に説明する。

さて、第１図と第２図はシガレツト製造装置１
の詳細図であり、この装置１は刻まれた一定量の
タバコを受容し、かつそれを２つの均等なタバコ
粒体の連続流に形成する装置からなる分配装置２
を具備している。

装置１は更に（第２図の左側位置に）部分３を
有し、これは分配装置２から供給されて該二つの
タバコ粒体の連続流から２つの連続シガレツト棒
体を形成するように作動するものである。分配装
置２の要素部材は縦方向に延びるケーシング４内
に受容されており、このケーシング４は頂部が水
平壁５によつて閉塞され、また側部は２つの縦壁
６，７によつて閉塞されている。第２図の紙平面
に平行な二側では前壁８と後壁又は底壁９とによ
つてケーシング４は閉じられている。上述した一
定量の刻まれたタバコは分配装置２に対して壁５
を通つて延長し２つのローラ１１，１２の上方ま
で来ている流入路１０を介して供給される。これ
らのローラはケーシング４内で互いに反対方向に
回転可能になつており、それぞれの周囲には刻ま
れたタバコに対して予めカーデイング作用を与え
かつそれを下方の室１４へ移送するための放射歯
１３が設けられている。流入路１０とローラ１
１，１２は室１４の上方に位置した予供給装置１
５を形成し、この装置の底部はベルト１７の上方
岐路からなるコンベア帯１６によつて形成され、
ベルト１７は３つの変向ローラ１８，１９，２０
と緊張用ローラ２１との周囲にループ状に巻設さ
れており、上記３つの変向ローラの少くとも一つ
が駆動力を受けている。予供給装置１５の出口は
傾斜収斂する２つの壁２２，２３によつて形成さ
れ、これらの壁は装置１５を離れるタバコを帯１
６に移送する。壁２３と反対の側では室１４はカ
ーデイングローラ２４によつて画定されており、
このカーデイングローラ２４は帯１６の下流端に
接近して配設され、第２図においては反時計方向
に回転している。ローラ２４の下方には円筒形状
の被い２５が該ローラ２４と同軸に設けられてい
て、この被いはその一端で帯１６とローラ２４の
外周との間に連結板２６を支持している。ローラ
２４は主供給又はカーデイング装置２７の一部を
形成しており、該装置２７は更に第２図において
反時計方向に回転する計量ローラというべきロー
ラ２８を有しており、このローラ２８はローラ２
４の上方位置に略接して配置されている。ローラ
２４は略放射状に設けられた複数の放射歯を有
し、この放射歯が帯１６から供給されるタバコを
取上げて室１４からそれを連続タバコ層の形態で
移送するものであり、タバコ層の厚さはほぼその
放射歯の放射方向寸法に等しく、また密度は逆に
計量ローラ２８の速度に逆比例している。歯付き
ローラ２９は投入ローラとも言うべきもので、ロ
ーラ２４から上述のタバコ層を取上げて個々の粒
体形態にして縦方向ダクト３１の入口ホツパー３
０に投入するもので、上記縦方向ダクト３１の底
部は促進装置によつて閉塞されている。この促進
装置は２つの歯付き進みローラ３２，３３（第３
図）を具備しており、これらの両進みローラ３
２，３３は同一構造のものであつて、かつ互いに
同軸に設けられ、ローラ２４の軸に平行な軸に回
転可能に取付けられており、それぞれ対応のモー
タ３４，３５によつて駆動される。計量ローラ２
８と進みローラ３２，３３との間の領域では、分
配装置２は壁３６によつて二つの均等部分に分離
されており、この壁３６は壁８，９に関して中間
位置にこれらと平行に配置されている。壁３６を
投入ローラ２９が余切つており、壁３６はローラ
２８，２４の外形形状に沿つた周縁を有してい
る。壁３６の下方部分はダクト３１内に延長して
それを２つの均等で平行な下降路３７，３８に分
離している。ローラ３２，３３はそれぞれ対応し
た下降路３７，３８から２つのタバコ層を外方に
移送する。このとき両タバコ層はローラ３２，３
３の歯の放射方向寸法に略等しい厚さを有し、各
タバコ層は投入ローラと言うべき歯付きローラ３
９へ室４０内で別々のタバコ粒体の流れの形態で
供給される。室４０は壁３６と同平面の内壁４１
によつて２つの均等部分に分離されており、各部
は第２図で右から左へ移動可能に設けられかつ移
動方向に上方へ傾斜したそれぞれの帯体４２によ
り閉じられている。各帯体４２はそれぞれベルト
４３の上方分岐路によつて形成され、ベルト４３
は３つの変向ローラ４４，４５，４６および緊張
ローラ４７とに巻設され、上記３つの変向ローラ
４４，４５，４６の少くとも１つのローラが駆動
力を受ける。ローラ３９から投入されるタバコ粒
体はそれぞれの帯体４２上に略均等厚さの２つの
タバコ層を形成し、対応する帯体４２の下流端に
達すると、ローラ５１へ送られ、次いで上昇空気
流によつて分離された粒体の形態で上方へ変向さ
れる。この上昇空気流は図示されていない圧縮空
気源で形成され、ダクト５０を介してそれぞれの
上昇路４８，４９へ供給されている。上昇路４
８，４９の上端では第１図にも示すようにそれぞ
れの吸入コンベアベルト５２，５３の下面にタバ
コ粒体が付着し、そのコンベアベルト上にそれぞ
れ堆積によりタバコの層又はストランドが形成さ
れるもので、このタバコ層の密度又は重さはそれ
ぞれの検知器５６，５７によつて検出される。吸
入ベルト５２，５３の作用によつて移送される間
にタバコ層５４，５５はそれぞれの剃削装置５８
（第１図）によつて形整作用を受け高さや厚さを
略一定にされる。各剃削装置５８は通常は１対の
互いに反方向に回転する円板５９（その一方の円
板のみが第１図に図示されている）によつて構成
され、切刃を具備している。これらの２つの円板
５９は互いに周接して配置され、タバコ層５４，
５５を剃削して切り離し、両層５４，５５に共通
した集積ダクト６６へ落下させる。

第２図、第６図に示すようにダクト６０の一端
は通路６１によつて形成されており、この通路６
１は帯１６の下方のケーシング４内にローラ２４
の軸と平行な方向に延長形成されている。通路６
１は二つの固定側壁６２とコンベアベルト６３に
よつて構成される可動底壁を具備し、コンベアベ
ルト６３の下流端はホツパ６４の上方に配置され
ている。このホツパ６４は二つの同様の通路６
５，６６の接近端の上方に位置し、また二つの通
路６５，６６はホツパ３０の下方でダクト３１の
内部に向けて開口し、かつ壁３６の両端に通路３
７および通路３８とそれぞれ連通するようにして
配置されている。通路６５，６６は各々、ダクト
３１の方にわずかに傾いた位置に配置されてお
り、振動装置６７に結合されている。この振動装
置６７は関連した通路６５，６６に対して振動を
付与するように作用し、この振動の周波数は検知
器５６，５７からの信号を比較する比較装置６８
によつて制御される。更に比較装置６８はローラ
３２，３３を駆動するモータ３４，３５を制御す
るように作動可能であり、その制御はローラの速
度を変えて対応する振動装置６７に付与される周
波数変動に一致させるようにするものである。

二つのタバコ層５４，５５の密度又は重さに比
例した信号は比較装置６８に送られ、該装置６８
は振動装置６７の周波数とモータ３４，３５の速
度を変化させて上記の二つの信号間の何らかの差
異及びこれら両信号と可調発信器６９から発せら
れる基準信号との何らかの差異を解消するもの
で、上記可調発信器６９は比較装置６８に接続さ
れている。なお、場合によつては可調発信器は省
略することもできる。

第４図に示す変形例ではタバコ層５４，５５の
密度と重さを容易に制御しかつ調整するために、
振動装置６７とモータ３４，３５にばかりでな
く、カーデイング装置２７の通路３７，３８の上
流端にも直接的に作用させることが可能になつて
いる。

上述にも説明のとおり、これは第２図の計量ロ
ーラ２８を２つの計量ローラ７０，７１によつて
置き換え、これら両ローラ７０，７１を略互いに
同軸にし、かつそれぞれ通路３７，３８に合致さ
せて配置し、それぞれのモータ７２，７３によつ
て作動させるのである。このようにして、二つの
ローラ７０，７１の回転速度を互いに変えればカ
ーデイングローラ２４の歯によつて前進される２
つのタバコ層の密度を互いに相異させることがで
きる。

別に、又は上述した特徴点と組合わせて、第４
図の変形例は更にもう一つの特徴点として、ロー
ラ７０，７１はこれらをローラ２４方向へ或いは
それから離れる方向へそれぞれ独立に変位させる
ように作動可能なそれぞれ対をなすアクチユエー
タ７４，７５によつて支持されている。このよう
にすると、カーデイングローラによつて前進され
る２つのタバコ層の厚さを相互に変えることが可
能であり、このとき該二つのタバコ層の厚さはた
かだかローラ２４の歯の放射方向の高さに等しい
という事実は残る。

第４図に示す実施例の場合には、第２図に示し
た比較装置６８を第５図に示すように論理装置７
６によつて置き換えると都合がよく、この場合に
論理装置７６は検知器５６，５７が発する信号と
装置６９が発する基準信号とを受信し、また同時
にモータ３４，３５及び振動装置６７、モータ７
２，７３、対をなすアクチユエータ７４，７５の
三者によつて構成された制御装置を予め定められ
たプログラムに従つて制御し、２つのタバコ層５
４，５５をできるだけ細密に調整するのである。

図に示されていない他の実施例として、比較装
置６８又は論理装置７６が進みローラ３２，３３
のモータ３４，３５だけ直接的に制御し、一方振
動装置６７とモータ７２，７３と対をなしたアク
チユエータ７４，７５とは例えば光学形の検知器
７７，７８に依存するようにもできる。この場合
に検知器７７，７８はそれぞれ下降路３７と下降
路３８とに沿つてそれぞれ設けられる。この種の
検知路７７，７８は各々が２つの複数群のフオト
ダイオード７９，７８を具備し、これらがタバコ
制御に関する最大レベルと最小レベルとを決定
し、それを調節すると、下降路内におけるタバコ
は一定かつ等しいレベルに維持されるのである。

更に別の実施例として図には示されていない
が、振動装置６７ならびにモータ３４，３５は比
較装置６８又は論理装置７６によつて制御され、
一方、下降路３７，３８内のタバコのレベルを一
定かつ等しく維持する機能はローラ７０，７１に
委ねられ、従つて検知器７７，７８に依存するよ
うにもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるシガレツト製造装置の一
部を断面し、また一部を取除いて示した略示正面
図、第２図は第１図の−線に沿う断面図、第
３図は第２図の−線に沿う断面図、第４図は
第１図の構造の変形例を示す略示斜視図、第５図
は第４図に示した変形例の制御機構を示すブロツ
クダイヤグラム、第６図は第２図の−線に沿
う断面図。 １……シガレツト製造装置、２……分配装置、
２７……カーデイング装置、３２，３３……進み
ローラ、３１……縦方向ダクト、３４，３５……
モータ、３６……壁、３７，３８……下降路、４
８，４９……上昇路、５２，５３……コンベアベ
ルト、５４，５５……タバコ層、５６，５７……
検知器。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ カーデイング装置２７と、タバコ粉体の下降
   ダクト３１の上端位置と底部位置に配置された促
   進装置と、前記タバコ粉体の移動方向に見て前記
   促進装置の下流の位置で、かつ、連続するタバコ
   層５４，５５の形成用の各吸入コンベア手段５
   ２，５３の上流の位置に部分的に並んで配置され
   た二つの上昇路４８，４９とを備えて２つの連続
   シガレツト棒を同時に製造する連続シガレツト棒
   製造装置において、 前記下降ダクト３１を略等しい左右二つの下降
   路３７，３８に分割する内壁３６を備え、 前記促進装置の一方の装置は、該左右二つの下
   降路３７，３８の夫々の下方域に配置されると共
   に前記タバコ層を搬送する吸入コンベア手段５
   ２，５３の通路沿いに配設された検知手段５６，
   ５７に応動する駆動手段３４，３５によつて相互
   に独立に駆動される二つの進みローラ３２，３３
   を備え、かつ、 前記左右二つの下降路３７，３８に供給される
   タバコ量を調節するために設けられて、夫々、制
   御装置に応動する調節手段を備えた構成を特徴と
   するシガレツト棒連続製造装置。 ２ 前記調節手段は、二つの通路６５，６６を有
   し、これらの各通路はそれぞれ対応の前記左右二
   つの下降路３７，３８と再循環されたタバコ粉体
   の供給手段６３との間に配置され、該通路用の制
   御手段は調節可能な振動数で振動する対応の振動
   装置６７によつて構成されている特許請求の範囲
   第１項に記載のシガレツト棒連続製造装置。 ３ 前記供給手段６３は、単一のコンベア手段
   と、該記コンベア手段の下流における前記二つの
   通路６５，６６の入口端の上方位置に配設された
   ホツパー６４とを備えて構成され、 前記供給手段６３を形成する前記コンベア手段
   は、剃削手段５８によるタバコ層５４，５５の形
   整作用時に除去されたタバコの集積ダクト６０に
   連通している特許請求の範囲第２項に記載のシガ
   レツト棒連続製造装置。 ４ 前記振動装置６７は、前記タバコ層５４，５
   ５を搬送する吸入コンベア手段５２，５３の通路
   沿いに配設された前記検知手段５６，５７によつ
   て制御されるように接続された構成を有する特許
   請求の範囲第２項に記載のシガレツト棒連続製造
   装置。 ５ 前記振動装置６７は前記左右二つの下降路３
   ７，３８内のタバコレベルを感知する検知手段７
   ７，７８によつて制御されるように構成された特
   許請求の範囲第２項に記載のシガレツト棒連続製
   造装置。 ６ 前記調節手段は、前記カーデイング装置２７
   の一部を形成すると共に単一のカードローラ２４
   の周縁に略接し、かつ前記内壁３６の両側に配置
   されている二つの計量ローラ７０，７１を備えた
   特許請求の範囲第１項に記載のシガレツト棒連続
   製造装置。 ７ 前記二つの計量ローラ７０，７１の前記制御
   装置は、相互に独立の各対応駆動手段７２，７３
   によつて形成されている特許請求の範囲第６項に
   記載のシガレツト棒連続製造装置。 ８ 前記二つの計量ローラ７０，７１の前記制御
   手段は、前記カードローラ２４に対して垂直方向
   に向けられ対応の計量ローラ７０，７１を該カー
   ドローラ２４の方向に又はこれから離れる方向に
   移動させるアクチユエータ７４，７５によつて構
   成された特許請求の範囲第６項に記載のシガレツ
   ト棒連続製造装置。 ９ 前記二つの計量ローラ７０，７１の制御手段
   は、前記タバコ層５４，５５を搬送する吸入コン
   ベア手段５２，５３の通路沿いに配設された検知
   手段５６，５７によつて制御される特許請求の範
   囲第１項から第８項の何れか１項に記載のシガレ
   ツト棒連続製造装置。 １０ 前記二つの計量ローラ７０，７１の制御装
   置は前記下降路３７，３８内のタバコレベルを感
   知する検知手段７７，７８によつて制御される特
   許請求の範囲第１項から第８項の何れか１項に記
   載のシガレツト棒連続製造装置。