JPH0466780A - 斜板式ピストンポンプモータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は斜板式ピストンポンプモータに関し、より具体
的には、油圧により作動させたピストンの軸方向運動を
斜板を利用して回転運動に変換するか、あるいは、その
逆の運動変換を行うための斜板式ピストンポンプモータ
に関する。

［従来の技術］ この種のピストンポンプモータは、例えば特開昭６２−
１７４５７９号に記載されている。そこに記載された装
置では、出力軸（回転軸）に取り付けたシリンダの内部
に往復動式のピストンか組み込んであり、又、出力軸に
対して傾斜した斜板を含む斜板機構か設けである。上記
ピストンは一端部が自在継手であるシューを介して斜板
に当接しており、他端部がシリンダ内部の作動室（油圧
室）に面している。上記作動室には外部から油圧が供給
され、油圧によるピストンの軸方向運動が斜板機構の作
用により回転運動に変換される。又、上述のピストンシ
リンダ機構や斜板機構及び回転軸はブロック状のポンプ
カバー（ボディ）に支持されており、それら全体がポン
プモータ本体を形成している。

［発明が解決しようとする課題］ ところが上記公報に記載の構造では、ポンプカバー本体
の一部が外部に露出しており、より具体的には、ピスト
ンシリンダ機構等の振動発生部を支持する剛体、あるい
は、その剛体に剛直に連結する別の剛体がポンプモータ
の外面を形成しているので、振動発生部に起因する騒音
が外部に伝わりやすい。

本発明は、以上の点を考慮して、外部への騒音を減少さ
せることのできる装置を提供しようとするものである。

′［課題を解決するための手段］ 本発明は、軸方向に往復運動を行う複数の油圧作動式ピ
ストンをシリンダに組み込んだシリンダ機構と、シリン
ダに連結する回転軸と、ピストンに連結してピストンの
上記回転軸を中心とする回転運動とピストンの軸方向の
往復運動とを可逆的に変換する斜板機構と、上記回転軸
とシリンダ機構と斜板機構とを支持するポンプカバーと
を備えたポンプモータ本体を設け、ポンプモータ本体を
覆うハウジングを設け、ハウジング全体をポンプモータ
本体に対して隙間を隔てて配置し、該隙間の複数箇所に
弾性支持部材を介装し、該支持部材を介してハウジング
をポンプモータ本体により軸方向及び半径方向に支持し
たことを特徴としている。

［作用コ 上述の構造によると、シリンダ機構や斜板機構の動作等
に起因する振動はポンプカバーの外面まで伝わるたけで
あり、その振動かハウジングに伝わることは、ポンプカ
バーとハウジングとの間の隙間及び弾性支持部材により
防止される。

従って、ハウジングの振動と、それによる外部への騒音
伝達は効果的に防止される。

［実施例］ 第１図において、本発明実施例のピストンポンプモータ
では、出力軸１の外周スプラインに筒状のシリンダ２が
連結している。シリンダ２には軸方向（出力軸１と平行
な方向）に延びる複数の穴３（１個のみ図示）が円周方
向に間隔を隔てて設けてあり、各式３にピストン４が嵌
合している。

穴３はシリンダ２の一方の端面において開口しており、
その開口から各ピストン４の一端部が突出している。

ピストン４の上記突出端部には球状の頭部５が形成しで
ある。各頭部５はシュー６の球状凹面に密着状態で摺動
自在に嵌合している。シュー６のピストン４と反対側の
面はシュープレート７の表面に摺動自在に圧接している
。シュープレート７は平坦な環状板で、斜板８に係合し
ており、又、出力軸１に対して傾斜した姿勢にある。斜
板８は、シュー６と反対側の面が、カバー１０の円弧状
の受は面１１に揺動自在に支持されている。８又、前述
のシリンダ２のシュープレート７と反対側の端面は弁板
１２を介してカバー１３により回転自在に支持されてい
る。

上述のカバー１０及びカバー１３は、それぞれ、比較的
大きいブロック状部材と小形のいくつかの部品との組立
体で構成されており、互いに軸方向に間隔を隔てて配置
されている。

カバー１３は軸受け１５を介して回転軸１の一端部を支
持している。カバー１０は回転軸１の他端近傍の部分を
軸受け１６を介して支持している。

カバー１０から外方（第１図左方）へ突出した回転軸１
の他端部は、図示されていない弾性継手を介して原動機
軸（又は被駆動軸）に連結される。

又、カバー１０の外部側端面は、図示のピストンモータ
を併設する外部機器１８（例えばエンジン）の適当な取
付面に固定される。

上述の構成は周知であり、又、それによるポンプ・モー
タ作用も周知であるが、念のために、その作用を簡単に
説明する。

図示の装置をポンプとして使用する場合、回転軸１にエ
ンジン出力軸等の駆動軸が連結される。

回転軸１が回転するとシリンダ２もピストン４を保持し
たまま回転し、それに伴って、ピストン４がシュープレ
ート７に案内されて往復運動を行う。

その結果、ピストン４の頭部５と反対側の端面が面する
作動室２０において、作動油の吸入及び吐出（圧縮）が
行われる。この作動室２０への吸入及びそこからの吐出
は、それぞれ、カバー１３等の内部に設けた油路２１及
び第２図の外部パイプ２２を通して行われ、これにより
、装置はポンプとして機能する。

又、装置をモータとして作用させる場合には、第２図の
外部バイブ２２及び第１図の油路２１を通して、作動室
２０への高圧作動油の供給及び排出が行われ、それによ
り、ピストン４か往復運動を行う。この往復運動はシュ
ープレート７等の作用により、前述のポンプ運動の場合
とは逆に、シリンダ２を回転させる力に変換され、その
回転力がシリンダ２から回転軸１を経て被駆動側の装置
（図示せず）に伝わる。

むろん、上述の動作を正確に行うために、シュー６をシ
ュープレート７に常に接触させておくための戻しばね機
構や、その他の補助的機構が装置には併設されているが
、それらは従来周知であるので、図示及び説明を省略す
る。

以上の説明から明らかなように、ポンプ作用やモータ作
用を果すためのポンプモーター本体２５は上述の各部、
すなわち、回転軸１と、シリンダ２及びピストン４等か
らなるシリンダー機構と、シュープレート７等からなる
斜板機構と、カバ１０．１３との組立体で構成されてい
る。そして、本発明によると、その様なポンプモーター
本体２５に対してハウジング２６が併設されている。

ハウジング２６は一例として周壁２７と端壁２８とを備
えている。周壁２７は複数の筒状板及び環状板の溶接組
立体で構成されており、全体として、ポンプモーター本
体２５の半径方向外側を概ね回転軸１と平行に延びてい
る。端壁２８は周壁２７の外部機器１８と反対側の端部
開口を閉鎖しており、外周部がハウジング２６の端部に
ボルト止めされている。

前述のカバー１０は半径方向外方へ突出したフランジ３
０を一体に備え、又、フランジ３０の内周部からカバー
１３側へ突出した突出部３１を一体に有している。同様
に、カバー１３もカバー１０側の端部に外向きフランジ
３２を一体に有し、又、フランジ３２よりも内周側の部
分からカバー１０側へ突出した筒状の突出部３３を一体
に有している。これらのフランジ３０．３２が、円周方
向に間隔を隔てた例えば４箇所において、軸方向に延び
る長いボルト３５により連結され、これにより、ポンプ
モーター本体２５全体が一体化されている。ボルト３５
の外周にはスリーブ３６が嵌まっており、その両端がフ
ランジ３０．３２にそれぞれ係合することにより、カバ
ー１０とカバ１３との間の距離が正確に設定されている
。むろん、スリーブ３６を廃止し、スリーブ３６に相当
する部分を一体に有する段付きボルトをボルト３５とし
て採用することもできる。

ハウジング周壁２７には２個の内向きフランジ４０．４
１が上記両フランジ３０．３２の間に入り込む状態で設
けである。フランジ４０．４１は、それぞれ、フランジ
３０．３２に隣接しており、それらの間にＯリング等か
らなる弾性部材４２．４３が介装されている。

第１図の右下部の拡大部分図である第３図のごとく、弾
性部材４３はフランジ３２の半径方向に延びる端面４５
の内周寄りの部分と、突出部３３の外周面４６とに着座
している。フランジ４１はその内周部に、弾性部材４３
に対して半径方向外方、かつ、端面４５と反対側から係
合する傾斜面４７を有している。

第１図の左下部の拡大部分図である第４図において、弾
性部材４２はフランジ３０の半径方向に延びる端面５０
の内周部と突出部３１の外周面５１とに着座している。

又、フランジ４０の内周部には、弾性部材４２に対して
半径方向外方及び端面５０と反対側から係合する傾斜面
５２が設けである。

弾性部材４２．４３の取り付は構造を上述の如く設定す
ることにより、ハウジング２６全体は力／〈−１０，１
３に対して半径方向及び軸方向に支持される。

更に本発明によると、ハウジング２６はポンプモーター
本体２５の構成要素（例えばカバー１０．１３）に対し
て、弾性部材４２．４３を介して接触しているだけであ
り、それら以外の領域では、後述するパイプ通過部をも
含み、まったく接触していない。より具体的には、例え
ば第３図のフランジ４１とフランジ３２との間には隙間
５５か形成され、第４図のフランジ４０とフランジ３０
及び突出部３１との間には隙間５６及び隙間５７が形成
されている。又、第１図の周壁２７と外部機器１８との
間にも隙間が形成されている。

この構成によると、シリンダ２及びピストン４等の振動
発生部からカバー１０．１３に伝わった振動は、弾性部
材４２．４３によりハウジング２６に対して遮断される
。従って、ハウジング２６の外面からの騒音発生が効果
的に防止される。

その騒音発生効果を高めるために、図示の実施例では、
パイプ通過部にも次のような工夫が凝らしである。

第１図において、ハウジング端壁２８にはカバー１３か
ら延びるドレンバイブロ０を通すための穴６１が設けで
ある。又第２図において、ハウジング周壁２７には前述
の外部パイプ２２を通すための穴６２が設けである。こ
れらのドレンバイブロ０と穴６１の内周との間及び外部
パイプ２２と穴６２の内周との間の隙間は、防音防振部
材６５．６６により閉鎖されている。防音防振部材６５
．６６は市販の吸音材又は制振材等であり、ハウジング
２６の内面又は外面に張り付けである。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によると、振動発生源を含む
ポンプモーター本体２５に対して、それを覆うハウジン
グ２６を防振状態で取り付けたので、装置外面からの騒
音発生を効果的に防止することができる。

［別の実施例］ 上述の実施例では、個々の弾性部材４２．４３がハウジ
ング２６を半径方向及び軸方向の両方に支える機能を有
しているか、その構造に代えて、第５図のごとく、半径
方向支持用の弾性部材６８と軸方向支持用の弾性部材６
９とを別々に設けることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例の断面略図、第２図は第１図の■
−■断面略図、第３図及び第４図は第１図のそれぞれ異
なる部分の拡大部分図、第５図は別の実施例の弾性部材
取付は構造を示す拡大部分図である。 １・・・回転軸、２・・・シリンダ、４・・・ピストン
、７・・・シュープレート、１０・・・カバー、１３・
・・カバー２５・・・ポンプモーター本体、２６−・・
ハウジング、４２．４３・・・弾性部材、５５．５６．
５７１６．隙間特許出願人　川崎重工業株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 軸方向に往復運動を行う複数の油圧作動式ピストンをシ
   リンダに組み込んだシリンダ機構と、シリンダに連結す
   る回転軸と、ピストンに連結してピストンの上記回転軸
   を中心とする回転運動とピストンの軸方向の往復運動と
   を可逆的に変換する斜板機構と、上記回転軸とシリンダ
   機構と斜板機構とを支持するポンプカバーとを備えたポ
   ンプモータ本体を設け、ポンプモータ本体を覆うハウジ
   ングを設け、ハウジング全体をポンプモータ本体に対し
   て隙間を隔てて配置し、該隙間の複数箇所に弾性支持部
   材を介装し、該支持部材を介してハウジングをポンプモ
   ーター本体により軸方向及び半径方向に支持したことを
   特徴とする斜板式ピストンポンプモータ。