JPH0466441B2 - - Google Patents

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JPH0466441B2
JPH0466441B2 JP60134324A JP13432485A JPH0466441B2 JP H0466441 B2 JPH0466441 B2 JP H0466441B2 JP 60134324 A JP60134324 A JP 60134324A JP 13432485 A JP13432485 A JP 13432485A JP H0466441 B2 JPH0466441 B2 JP H0466441B2
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JP
Japan
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organism
embedding
resin
prepolymer
organic solvent
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JP60134324A
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JPS61293901A (ja
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Akio Imuro
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、生物体を樹脂中に包埋して保存する
に当り、生物体を有機溶媒で置換脱水した後、さ
らに紫外線増感剤を含有させた透明樹脂モノマー
あるいはプレポリマーあるいはその混合物で、生
物体の少なくとも表面部の有機溶媒を置換して、
紫外線下で表面部のみを急速に硬化させた後、直
ちに透明樹脂中に包埋することにより、生物体の
原形態を損うことなく長期間保存できるようにし
たものである。
(従来の技術) 生物体を透明樹脂に包埋して保存することは、
すでに行なわれているが、この包埋に当つて施す
生物体の処理方法としては、次のような方法が知
られている。
(1) 生物体を含水のまゝ、暖かい乾燥空気などで
表面のみを乾燥させて、そのまま包埋する。
(2) 生物体をアルコール類でゆつくり置換脱水し
(ゆつくり置換脱水するのは、生物体をできだ
け縮ませないようにするためである)、直ちに
包埋する。
(3) 生物体に濃い砂糖水を含浸させて包埋する。
(4) 生物体を上記2のように有機溶媒で置換脱水
または凍結乾燥した後、樹脂モノマーを含浸さ
せ、次に、これをプリポリマーと置換し、その
後、同種の樹脂に包埋する。
上記(1)の方法においては、生物体内に残留して
いるものが水であるら、包埋時に収縮を起こすこ
とはないが、樹脂に濁りを生じたり、内容物が腐
敗したりすることが多いなどの欠点がある。上記
(2)の方法のように、アルコール類で脱水した後、
包埋すれば、内容物が腐敗することは防止される
が、透明樹脂に包埋するときに、体内のアルコー
ルが樹脂中に浸み出し、内容物が縮むと共に樹脂
の透明性を害する。上記(3)の方法においては、包
埋時における内容物の腐敗および収縮を相当程度
防止することができるが、そもそも、濃い砂糖水
を含浸させることがむつかしく、冷蔵庫内できわ
めてゆつくり砂糖水の含浸を行つても、その時に
生体は縮んでしまう。
このような実情からして、上記(4)の方法が保存
性を考えたとき、もつとも良い方法である。しか
しながら、樹脂モノマーを含浸させるまでは生体
に縮みを生ずることが少なく比較的容易である
が、これをプレポリマーと置換するときに鑑みが
生ずる。プレポリマーの分子量が小さければ、そ
の心配は少ないが、生物体包埋用に使用できる充
分な重合度をもつたプレポリマーでは、収縮を避
けることはできない。それでも、このプレポリマ
ー置換を行なわずにモノマー含浸のまゝ包埋作業
を行なうと、包埋用樹脂が硬化する以前に内部モ
ノマーが浸み出てしまい、ゲル化以前に内容物が
収縮してしまう。この収縮を防ぐには、きわめて
急速にゲル化をさせ、内部モノマーの浸出を最少
に押えればよいのであるが、硬化反応時の発熱な
どのため、ごく微小なもの以外な実行不可能であ
る。
(発明が解決しようとする問題点) 生物体は脱水した後、透明樹脂に包埋するとき
に、その原形態を保つことが困難で、収縮してし
まうことが多い。植物においても、例えば茸類な
どのように細胞壁が脆弱なものは、収縮を起こし
やすく原形態を保つことが困難である。この難点
は、前記のように、従来法によつては充分解決し
ておらず、内容物が腐敗することなく、収縮を起
こさず原形態を保持して、長期間保存できる方法
の出願が望まれている。
(問題点を解決するための手段) 本発明者は、前記の問題点を解決するための鋭
意検討を進めた結果、生物体を有機溶媒で置換脱
水した後、紫外線増感剤を含有させた透明樹脂モ
ノマーあるいはプレポリマーあるいはその混合物
で、生物体の少なくとも表面部の有機溶媒を置換
し、これに紫外線を照射して表面部のみを急速に
硬化させることにより、生物体が収縮、腐敗など
を起こすことなく、原形態を保持して長期間保存
できる樹脂包埋製品が得られることを見出し、本
発明を完成するに到つたものである。
すなわち、本発明は、生物体を有機溶媒で置換
脱水した後、生物体の少なくとも表面部の有機溶
媒を、紫外線増感剤を含有させた透明樹脂モノマ
ーあるいはプレポリマーあるいはその混合物で置
換し、これを紫外線照射して表面部のみを急速に
硬化させた後、直ちに透明樹脂中に包埋すること
を特徴とする生物体の樹脂包埋方法である。
本発明の生物体は、主として動物を対象とし、
植物としては、動物細胞のように細胞壁が脆弱な
細胞で形成されている茸類を対象とする。生物体
を有機溶媒で置換脱水するには、常法にしたが
い、エタノール、ブタノール、冷アセトン、イソ
プロパノール等の有機溶媒に生物体を浸漬して行
えばよい。この際、魚類などは凍結状態になる低
温で置換脱水しないと、置換脱水中に収縮するこ
とがある。
有機溶媒で置換脱水した後、生物体の少なくと
も表面部の有機溶媒を、紫外線剤を含有させた透
明樹脂モノマーあるいはプレポリマーあるいはそ
の混合物で置換する。これは、次の紫外線照射に
よつて、生物体の表面部のみを急速に硬化させる
ためであるから、透明樹脂モノマーあるいはプレ
ポリマーあるいはその混合物による置換は、生物
体の少なくとも表面部が必要であり、生物体の全
部に亘つて置換されていてもよい。透明樹脂とし
ては、アクリル樹脂、スチレン樹脂などが使用さ
れるが、これらのプルポリマーは置換しにくいの
で、あらかじめモノマーで置換した後、これをプ
レポリマーあるいはプレポリマーとモノマーの混
合物に浸漬すると、比較的容易にプレポリマーの
置換ができる。
透明樹脂モノマーあるしはプレポリマーあるい
はその混合物には、紫外線増感剤が含有されてい
るので、紫外線を照射すると、生物体表面部の樹
脂モノマーあるいはプレポリマーあるいはその混
合物は急速に固化し、生物体表面部が固定され
る。この固定によつて、生物体の収縮が完全に防
止されるので、包埋操作を容易に行なうことがで
きる。
透明樹脂中への処理は、常法にしたがつて行な
えばよく、この包埋によつて、生物体内に残留し
た未硬化樹脂分の揮発を防ぐに充分な密閉性が付
与されると共に、充分な剛性を有する外側の樹脂
体に、固化した生物体表面が固着して、生物体を
原形態のまま保存することができる。
(発明の効果) 本発明によれば、生物体の腐敗や収縮が生ずる
ことなく、原形態を保持したまま長期間保存でき
るので、生物体の標本などとしても、きわめて優
れたものが得られる。
(実施例) 実施例 1 鮎を−15℃を純アルコールで脱水し、そのまま
アクリルモノマーに浸漬し、アルコールが完全に
アクリルモノマーと置換した後、アクリルモノマ
ー46重量部、アクリルプレポリマー46重量
部、紫外線増感剤8重量部の割合の混合物に、常
温で15〜30分浸漬し、引き上げて直ちに紫外線を
照射し、鮎の表面部を硬化させる。これを硬化剤
を加えたアクリルプレポリマーで包埋して固化さ
せる。
実施例 2 脳の切片を50%アルコール、70%アルコール、
純アルコールの順に投入して脱水し、さらに、シ
リコンオイルに投入した後、アクリルモノマーに
浸漬し、アルコールが完全にアクリルモノマーと
置換した後、アクリルモノマー46重量部、アク
リルプレポリマー46重量部、紫外線増感剤8重
量部の割合の混合物に、常温で15〜30分浸漬し、
引き上げて直ちに紫外線を照射し、脳の切片表面
部を硬化させる。これを硬化剤を加えたアクリル
プレポリマーで包埋して固化させる。
実施例 3 柔らかい茸をプタノールで脱水し、直ちにアク
リルモノマーに15分浸漬し、アルコールが完全に
アクリルモノマーと置換した後、実施例1と同様
に、アクリルモノマー、アクリルプレポリマーお
よび紫外線増感剤の混合物に浸漬した後、紫外線
照射、アクリル樹脂包埋を行なう。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 生物体を有機溶媒で置換脱水した後、生物体
    の少なくとも表面部の有機溶媒を、紫外線増感剤
    を含有させた透明樹脂モノマーあるいはプレポリ
    マーあるいはその混合物で置換し、これを紫外線
    照射して表面部のみを急速に硬化させた後、直ち
    に透明樹脂中に包埋することを特徴とする生物体
    の樹脂包埋方法。
JP13432485A 1985-06-21 1985-06-21 生物体の樹脂包埋方法 Granted JPS61293901A (ja)

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JP13432485A JPS61293901A (ja) 1985-06-21 1985-06-21 生物体の樹脂包埋方法

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JPS61293901A JPS61293901A (ja) 1986-12-24
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018145165A (ja) * 2017-03-02 2018-09-20 彰央 佐々木 液浸標本を樹脂包埋する方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53104324A (en) * 1977-02-19 1978-09-11 Satoshi Matsumura Permanent preservation animal sample
JPS53104325A (en) * 1977-02-21 1978-09-11 Satoshi Matsumura Plastic filled plant
JPS5777601A (en) * 1980-11-04 1982-05-15 Akio Imuro Preparation of specimen embedded in clear resin

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