JPH0466435B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、録画装置、例えばVTRなどを接
続し、留守番録画などを容易に行う事の出来る
CATV用端末装置に関する。

［従来の技術］ 従来この種の装置として、第３図に示されるも
のがあつた。

図において１は複数のチヤンネルを伝送する
CATVセンターを示し、２は幹線、３は宅内へ
の分岐を行う分岐器、４は引き込み線（以下単に
ケーブルという）、５はケーブル４より入力して
くる複数のチヤンネルから望まれるチヤンネルを
選局するCATV端末装置（以下単に端末とい
う）、６はビデオテープレコーダ（以下単にVTR
という）、７はテレビジヨン受像機（TV）、であ
る。この様な構成において、VTRに付属の機能
であるタイマーを用いて留守録画などを行う場
合、端末５は第４図に示すような構成となり、
VTR６と接続される。すなわち第４図において
８は端末５側のAC電源入力プラグ、９は端末５
の各部に動作電源を与える直流電源部、１０は
TVなどに対するAC電源の供給（オン・オフ）
を制御するAC電源出力制御部、１１はケーブル
４より入力している複数の映像及び音声チヤンネ
ルから、所望の特定チヤンネルを選出し、一定の
チヤンネルとして出力する周波数変換器（以下単
にコンバータという）であり、１２はコンバータ
１１の選局制御を行うチユーニング部、１３は全
体を制御するマイクロコンピユータ（マイコン）、
１４は時間の管理を行うタイマー、１５はメモ
リ、１６はリモコン受信機、１７はキースイツ
チ、１８は表示器であり、以上符号１４〜１８這
いずれも上記マイコン１３に接続されている。１
９はコンバータ１１からのRF出力をVTR６のチ
ユーナー部２２へ接続する信号線で、VTR６の
アンテナ入力端子に接続される。又２０はTV７
へRF出力を送出するためのテレビ信号線、２１
はVTR６のAC電源入力用プラグ、２４は時間管
理を行うタイマー部、２５はビデオテープ録画再
生部（以下単に録再部という）、２３は上記チユ
ーナ部２２、録再部２５、タイマー部２４に接続
されていて、選局あるいは留守録画などの動作を
制御する制御部である。

［従来技術の動作・作用の説明］ 本来、端末５の基本動作は、複数チヤンネルの
中から望まれたチヤンネルを特定のチヤンネル
（米国の場合はCH2又はCH3、日本の場合には
CH1、CH2などが通常使用されている）に変換
して出力するものであり、外部機器としてVTR
を接続した場合の留守録画機能の動作は、次のよ
うになる。

まず、端末５に対し、リモコン受信部１６又
は、キースイツチ１７を介して、例えば留守中に
録画させたい時間とチヤンネルを設定する。設定
されたチヤンネルと時間はマイコン１３を介して
メモリ１５に格納される。

次にマイコン１３は、現在時刻を管理するタイ
マー１４により、前記メモリ１５に格納された設
定時刻になつたか否かの判断をし、制定時刻にな
つた場合には、メモリ１５に設定されているチヤ
ンネルデータを取り出し、チユーニング部１２を
経由してコンバータ１１によりそのチヤンネルの
チユーニングを行うと共に、コンバータ１１から
は選局された映像及び音声信号を特定（例えば
CH2等）のチヤンネル出力として信号線１９に
送出する。

一方VTR６においても図示しないキースイツ
チなどを用いて、録画したい番組の時刻及びチヤ
ンネルを設定する。この場合のチヤンネルは前記
端末５から信号線１９を介して入来するチヤンネ
ルに合わせれば良いので、チヤンネルの設定は実
際には固定（即ちCH2等）であり、不要である。
そしてやはりタイマー部２４を使用して制御部２
３が制定時刻と現時刻との判断を行い、設定時刻
になつた場合に、チユーナー２２によつて信号線
１９からの出力チヤンネルを選局し、ビデオ録再
部２５にテレビ信号を与えると共に、ビデオ録再
部は制御部２３からの指示によつて録画を開始す
る。

録画が開始され、録画停止時刻になると、端末
５及びVTR６はそれぞれのタイマーとの比較に
よりそれぞれの動作を停止する。

［従来技術の欠点］ 従来のCATVシステムにおける録画方法は上
述のように一般のVTRの操作とCATVの端末の
操作とを共に行わなければならず、とくに録画開
始時刻と録画停止時刻の設定を端末及びVTR側
で一致させないと、望まれる録画ができない。し
かも昨今のVTRのタイマー録画機構は、複数の
プログラムを設定できることから、有効な利用の
ためには、上記の時刻制定操作をプログラムごと
に頻繁に行わなければならず、誤操作の可能性が
極めて高くなる。しかも多くのプログラムをタイ
マー録画するためには対応する録画開始時刻、終
了時刻、チヤンネルを記憶できるだけの十分なメ
モリが端末側及びVTR側に共に必要となる。

［発明の概要］ 本発明は、上述のような従来の技術の欠点を除
去するために成されたものであり、端末側ではタ
イマー録画に必要な時刻制定をする必要がない
CATV用端末を提供することを目的とするもの
であり、接続されたVTRが動作状態か否かを判
別して、動作状態となつたときに端末が自動的に
動作を開始するようにした留守録画対応の
CATV用端末に関するものである。

［発明の実施例］ 本発明の一実施例について図面を参照して説明
する。なお、従来の技術で説明した部分と同一の
部分には同一の符号を付してその説明を省略す
る。

第１図において、１３ａは本発明に係る
CATV用端末であり、常時AC電源が出力されて
いるAC電源ソケツト１１ａにVTR６を接続する
と共に、前記AC電源ソケツトに接続されたVTR
６が稼動状態（電源ON）か、非稼動状態（電源
OFF）かを検出するパワーセンサ１２ａを備え、
前記パワーセンサ１２ａのセンサー出力はマイク
ロコンピユータ１３に入力されている。マイコン
１３にはタイマー録画に必要なチヤンネルデータ
のみを記憶する小容量のメモリＭが接続されてお
り、このメモリに記憶されているチヤンネルデー
タに基づいて、マイコン１３内に内蔵されている
チユーニング回路によつてコバータ１１にチユー
ニング電圧を与えてチユーニングを行う。又、９
ａはTVセツトに電源を供給するAC電源ソケツ
トであり、このAC電源ソケツト９ａより供給さ
れるAC電源は、マイコン１３とリレー８ａによ
つて出力が制御される。

［発明の動作・作用］ 次に本発明の動作について説明する。第１図に
示されたCATV用端末１３ａには第２図に示す
ようにVTR６、TVセツト７が接続される。前
述の通りVTR６は端末１３ａのAC電源ソケツト
１１ａより電源をとり、TVセツト７はAC電源
ソケツト９ａより電源をとる。また端末１３ａか
らは信号線１９をVTR６のアンテナ入力端子に、
又VTR６からはTVセツト７に信号線２０を接
続してTVセツト７にRF信号を供給している。

まずVTR６においてタイマー録画させたい開
始時刻及び録画終了時刻を設定する。チヤンネル
については端末１３ａの出力であるCH2等に固
定しておく。次に端末１３ａにおいて、VTR６
に登録した録画時刻に受信したいチヤンネルを開
始時刻に近い順番から順に設定する。

この操作を更に詳細に説明する。

VTR６により留守中に録画させたい番組の時
刻及び録画停止時刻すなわち、電源のON／OFF
の時刻が所望とする複数の番組毎に設定される。
設定された番組のうち最も早い時刻にONとなる
チヤンネルデータを端末１３ａのメモリＭに記憶
させる。１番目の番組のチヤンネルデータの設定
を終えたら、次に始まる時刻の番組のチヤンネル
データを同様にメモリＭの異なる領域に記憶させ
る。このようにして、VTR６にて設定を行なつ
た電源のON／OFFの繰返し回数と同数のチヤン
ネルデータをメモリＭのそれぞれ異なる領域に記
憶させる。即ち、端末側では時刻の設定はせず
に、チヤンネルのデータのみを録画開始時刻の順
番に登録する事になる。設定が終了したら、端末
１３ａ、VTR６ともにタイマー録画待機状態
（通常電源OFF状態）とする。

VTR６は録画開始時刻になると電源が入り、
録画を開始する。同時にVTR６の電源コード２
１が接続されているAC電源ソケツト１１ａには
電源OFFの状態よりも遥かに多きな電流が流れ
る。この電流値の変化を端末１３ａ内のパワーセ
ンサ１２ａにより検出する。VTR６に電源が入
つたことを検出したパワーセンサ１２ａはその状
態変化をマイコン１３に知られ、VTR６が稼動
状態に変化したことを認識したマイコン１３は、
メモリに設定されていたチヤンネルの最初のデー
タを呼び出して、コンバータ１１に選局指令を出
す。

録画が終了するとVTR６は電源をOFFし再び
録画待機状態となる。このときAC電源ソケツト
１１ａから出力されるAC出力は、それまでの大
きな電流出力から少量の電流出力に状態が変化す
る。この状態の変化をパワーセンサ１２ａが検出
し、マイコン１３に知らせると共に、マイコン１
３はVTR６が電源OFFとなつたことを認識して
選局動作を中止すると共に、端末１３ａを再び電
源OFF（録画待機状態）とする。

次の録画時刻になつた場合にも同様にAC電源
ソケツトより流出するAC出力の変化を検出する
毎に、次々にメモリＭのチヤンネルデータを順次
呼び出して、選局動作を行なう。

尚、一度呼び出されたチヤンネルデータは次の
録画時刻においては既に必要のないものであり、
誤つてこのデータを呼び出すことのないように、
１つのプログラムに対するタイマー録画が終了し
たら、メモリー上より消去したり、あるいは録画
済みのフラグを立てる等の適切な手段により、次
のプログラムの呼び出しに影響を与えないように
する。

なお、本発明に用いられるパワーセンサ１２ａ
は接続されている機器へ流れる電流の量に応じて
マイコン１３へのデータとなる出力電圧が変化す
るものであればよいので、カレントトランスや原
理的には抵抗でもよい。即ち、VTR６に供給さ
れる電流は、稼動状態のときと非稼動状態のとき
では大きく異なり、カレントトランスの出力電圧
にもその状態変化は明確に表われ、その値は充分
に広いために、しきい電圧を中心として“１”と
“０”の２値判断にてマイコン１３はVTR６の状
態変化を確実に認識することが可能となる。

［他の実施例］ 上記パワーセンサ１２ａは、電流に応じた電圧
変化が表われるカレントトランスを用いた場合を
例にとつて説明したが、基本的にはVTR６の変
化を端末内のマイコン１３に知らせることが目的
であるので、例えば電流が流れることにより接点
がとじるリードリレーやフオトカプラーなども考
えられる。

又、カレントトランスなどのように電流値が電
圧値となつて表われるものを２値判断する場合、
稼動時の電圧と、非稼動時の電圧の中間にしきい
電圧（２値判断のための境界電圧）を設定するの
が望ましいが、接続されるVTRによつては電流
値の違いから、状態変化におけるカレントトラン
ス出力の電圧変動が設定されているしきい値を通
らないことも考えられ、その場合にマイコン１３
がその状態変化を正しく認識することができな
い。これを避けるためにパワーセンサ１２ａにし
きい値調整回路を設けてもよい、又、接続した
VTR６の稼動状態と非稼動状態の電圧値をマイ
コン１３に記憶させて判断してもよい。

［発明の効果］ 以上のように本発明は、端末に接続された
VTRの稼動状態を検知して、端末の動作を制御
するようにしたので、タイマー録画の際に端末側
における時刻設定の操作が不要となり、誤操作の
可能性が極めて少なくなる。更に付随して、端末
側に時刻を記憶するメモリ容量を用意しなくても
済むために小容量のメモリで動作可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の一実施例を示すも
のであり、第１図は端末の構成を示すブロツク
図、第２図は端末及びVTR、TVセツトの接続
を示す接続図、第３図及び第４図は従来の端末を
端末によるタイマー録画の作用を説明する図であ
り、第３図はCATVシステムの構成図、第４図
は端末及びVTRの接続図である。 ４……引き込み線、１１……コンバータ、１１
ａ……AC電源、１２ａ……パワーセンサ、１３
……マイコン、１３ａ……CATV端末。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 複数の入力チヤンネルから特定のチヤンネル
   に変換して映像・音声信号を出力するCATV用
   端末であつて、前記CATV用端末は、この端末
   に接続された録画装置に対し、常時動作電源を供
   給する電源出力端子と、前記電源出力端子から流
   出する電流の変化を検出するパワーセンサと、前
   記パワーセンサの検出した結果をもとに録画装置
   の稼動又は非稼動状態を検出すると共に録画装置
   の稼動状態を検出したときにメモリ内に予め記憶
   されているチヤンネルを選局する指示をコンバー
   タに与えるマイクロコンピユータとを備えたこと
   を特徴とするCATV用端末装置。