JPH046381B2 - - Google Patents

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JPH046381B2
JPH046381B2 JP57215677A JP21567782A JPH046381B2 JP H046381 B2 JPH046381 B2 JP H046381B2 JP 57215677 A JP57215677 A JP 57215677A JP 21567782 A JP21567782 A JP 21567782A JP H046381 B2 JPH046381 B2 JP H046381B2
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JP
Japan
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wheelchair
door
seat
automobile
vehicle
Prior art date
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Application number
JP57215677A
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English (en)
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JPS58127647A (ja
Inventor
Edomando Totsudo Robaato
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RENPUROI Ltd
Original Assignee
RENPUROI Ltd
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Publication date
Application filed by RENPUROI Ltd filed Critical RENPUROI Ltd
Publication of JPS58127647A publication Critical patent/JPS58127647A/ja
Publication of JPH046381B2 publication Critical patent/JPH046381B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】 「技術分野」 本発明は、平素は車椅子の使用を余議なくされ
ている様な身体障害者が使用するに適した自動車
に関する。
「背景技術」 身体障害者、特に通常は車椅子に乗架している
様な身体障害車が専用することを目的とした特殊
自動車は十分に確立されている。しかしながら、
斯かる自動車は特殊な形状を有し(一人しか乗れ
ない場合もある)かつその色彩は特殊なものであ
るので、その自動車が身体障害者用の自動車であ
ることを容易にかつ直ちに認識することが出来
る。したがつて身体障害ドライバーは彼等の身体
が不自由であることを常に想起させられることに
なり、その様な感情はしばしば深刻であるにもか
かわらず、身体障害者用自動車は安全性に欠け、
より高価であり、かつ通常の大量生産された自動
車よりも頻繁に維持補修しなければならない。特
殊な形や色彩を有しない他の自動車は身体障害者
にある程度適応したものではあるが、身体障害ド
ライバーが車に乗り降りする時に他人の援助を求
めなければならない場合が多い。
身体障害者、特に車椅子に乗つた身体障害者が
使用することが可能な汎用のスタンダード生産可
能な乗用車であつて、ただし改造したことが俄に
は判らず、したがつて身体障害ドライバーもしく
は乗客が経済、乗り心地、操作の容易性、信頼
性、および健全な肉体を有するドライバーとの平
等感、の見地において利益を享受し得る様な自動
車を提供することが要請されている。
「発明の開示」 本発明は、シートに隣接したドアが閉じ位置に
あるときの、自動車内の通常の位置から、シート
に隣接したドアが開き位置にあるときの、自動車
の外方に向かつて側方に突出した変位位置へと移
動可能なシートと、シートが通常の位置でかつド
アが閉じ位置であるときに、車椅子がシートとド
アとの間に格納されるように、折りたたまれた車
椅子を地面からドアの内方の格納位置へと持ち上
げるための、ドアの内側上の昇降部材とを備えて
いる身体障害ドライバー用自動車を提供するもの
である。
好ましくは、前記シートは、たとえば自動車に
対して横断方向に延長した一対のレールに沿つ
て、その通常位置と変位位置との間で自動車に対
して側方に摺動し得る様に装着されており、この
シートは自動車に対して前後にかつ垂直方向に移
動し得る様にしてもよい。
ドアの内方の格納位置は、ドアに設けられた円
形の凹みによつて形成されている。
ドアの内側には折りたたまれた車椅子を地面か
らその格納位置へと持ち上げるための昇降部材を
設ける。この昇降手段は手動式、機械式、空気力
式、油圧式、または電気機械式の様な適当な手段
により作動させることが出来る。ドライバーが車
椅子をその格納位置へと持ち上げるに十分な力を
有する場合にはこの昇降手段は必要ではない。好
ましくは、この昇降部材は、アームを含んで成
り、このアームの一端にはドアに設けたほぼ水平
な軸を中心として枢動可能でありその他端は車椅
子を担持し得る様な形を有する。
この様な構成であるから、降りたたみ式車椅子
に乗つた身体障害者は車のドアをあけ、運転車用
シートを自らに向つて外側に引き出し、シートの
横に車椅子を持来し、自動車側の車椅子の肘掛け
を取り除き、車椅子から自動車シートへと滑り込
み、車椅子を折りたたみ、車椅子を昇降部材に引
掛けて車椅子をその格納位置へと持ち上げ、車椅
子をドアの内側に固定し、運転車用シートをその
本来の運転位置へと戻すとともにドアを閉じるこ
とが出来る。昇降操作の終りに車椅子が自動的に
ドアに固定される様にしてもよい。
自動車の一以上の他のシートも自動車内の通常
の位置から自動車から外側に向つて側方に突出し
た変位位置へと移動し得る様にすることが出来、
その場合にはこれ等他のシートに対応してドアの
内側に昇降部材および折りたたまれた車椅子の格
納位置を設けてもよい。
ドアの内側に格納される車椅子は折りたたみ式
のものであり、好ましくは少くとも一つの車輪を
容易に取り外し得る様な型式のものである。理想
的には、折りたたまれた状態の車椅子は対応する
ドアの窓の底部の高さよりも完全に下方に位置す
る様な小さなものであり、短身の人の側方の視界
が制限されない様なものである。更に、車椅子の
金属フレームの上に折りたたまれた布製もしくは
プラスチツク製のシートはドライバーの肘掛けと
して使用することが出来るとともに、車椅子を窓
の高さよりも下に配置するようにすればドライバ
ーが不具者であることを外側から眺める者から部
分的に隠すことが出来る。
好ましくは、車椅子のハンドルは通常のほぼ水
平な位置から折りたたみ位置へと移動させること
が出来、このハンドルの運動に伴い車輪係止機構
が解除されて車輪を車椅子から取り外して自動車
内に格納し、もつて、ドライバーの動きのための
より大きな空間が確保されるようにしてもよい。
身体障害者用の従来の自動車の運転制御機構特
にアクセルおよびブレーキは一般に手で操作し得
る様になつている。しかしながら、この様な手動
式の制御装置は比較的複雑でしかも身体障害ドラ
イバーにとつては不便なものである。更に、長距
離の旅行等において健全な肉体を有する者が交替
で自動車を運転する様な場合にはその者は通常の
ペダル操作で自動車を運転するのは不可能であ
り、あるいはその車に取り付けられたある種の手
動制御装置の使用に慣れるのは困難に感ずるであ
ろう。
したがつて、本発明の好ましい態様において
は、ステアリングコラムの上端には、かじ取りハ
ンドルに近接して、ブレーキおよびアクセルを制
御するための制御機構の手動レバーの一端が枢動
可能に取り付けてあり、前記制御機構は剛性の管
状部材と剛性のロツド部材と衝当手段とを備えて
成り、前記管状部材の一端は自動車のブレーキペ
タルに連結されているとともにその他端は前記手
動レバーに近接してその下方に配置されており、
前記ロツド部材は前記管状部材内を摺動自在に延
長していてその上端は手動レバーに連結されてい
るとともにその下端はアクセル制御ケーブルの端
部のうち気化器から離れた方の端部に接続されて
おり、前記衝当手段はロツド部材の上端近傍に固
着されていて管状部材の他端と係合して管状部材
に対するロツド部材の下向き運動の限界を規定し
得るようになつており、前記制御機構は衝当手段
が管状部材の上端に近接して位置するとともにブ
レーキが解除されかつアクセルが閉鎖されるよう
なニユートラル位置を有し、前記各構成部材の構
成は、前記手動レバーをそのニユートラル位置か
ら一方の方向に旋回させてロツド部材を管状部材
から引き出すことによりエンジンが加速され、前
記手動レバーをそのニユートラル位置から他の方
向に旋回させることによりロツド部材および管状
部材が互いに一体となつて下向きに移動してブレ
ーキを作動させ得るようになつている。
この様な構成にしたので、ドライバーが身体障
害者であるか否かを問わず、単なる選択のみによ
りかつ機械的な改造を行なうことを要することな
く、手動式の制御装置またはペダルのいずれかを
用いて自動車を運転することが可能となるのであ
る。
好ましくは、ロツド部材の下端は枢動レバーを
用いてアクセルケーブルに接続し、この枢動レバ
ーの一端はロツド部材に装着するとともにその他
端はアクセルケーブルに接続し、前記枢動レバー
は管状部材に対して固定された中間軸を中心とし
て枢動し得る様にすることが出来る。
「発明を実施するための最良の形態」 第1図から第10図はスタンダード生産された
自動車の一部を示すもので、この自動車の内部は
本発明に従つて改造されている。より詳しくは、
運転者用のシート2(このシートは自動車に対し
て前後に移動し得る様になつている)は一対のト
ラツクすなわちレール4の上で通常の運転位置か
ら、第1図に示した中間的位置を経て、外側に変
位した位置(この位置ではたとえば第2図に示す
様にシートの外側エツジは自動車から若干突出し
ている)へと自動車に対して横方向に摺動させる
ことが出来る。この摺動運動を容易にするためシ
ートにはストラツプその他類似の部材が取り付け
てあり、このシートはまたたとえばラツク/ピニ
オン機構の一部を構成する回転式ハンドルを制御
することにより上下に移動させることが出来る。
好ましくは、シート2の三次元運動方向のそれぞ
れについてブレーキ機構が設けてあるとともに、
このシートは横方向トラツクすなわちレール上で
完全に変位した位置と通常の位置とにおいて自動
的にロツクされる様になつている。
シート2に対応する自動車のドア6の内側面に
は凹み8が形成してあり、この凹みは好ましくは
円形であつてその直径は折りたたみ式車椅子10
の手送り式輪の直径よりも僅かに大きい。
昇降アーム12の一端は14の所でドア6の内
側に枢着されており、この昇降アームの自由端に
は以下に述べる理由によりスピゴツト16もしく
は類似の固着機構が設けてある。巻き上げ機構は
ハンドル18を含んで成り、このハンドルはドア
6内に装着されていて昇降アーム12と協働し得
る様になつており、このハンドル18を回せば昇
降アーム12が第4図に示した最下位置と第5図
に実線で示した持ち上げ位置との間で移動し得る
様になつている。巻き上げ操作を容易にするため
この巻き上げ機構にはスプリング、ダウンギアリ
ングもしくはラチエツトレバーの様な補助手段を
設けてもよく、あるいはたとえばモーターにより
アーム12を運動させるようにしてもよい。
身体障害者が折りたたみ式車椅子10から運転
車用シート2へと移動するためには、彼は第1図
から第10図に示した操作を順次に行なう。すな
わち、身体障害者は第1図に示した様に自動車の
開いた運転席ドアの傍らに車椅子10を持来し、
シート2を第1図の中間位置を経て第2図の完全
変位位置へとトラツクすなわちレール4に沿つて
外側に引き出し、シートをロツクする。
次に身体障害者は車椅子10の左側の肘掛けを
取り除いた後、適当に位置決めされたベルトまた
は握りバー等を引張りながら車椅子から運転者用
シート2へとその身体を移す。シート2はポリエ
チレンもしくはポリ塩化ビニルの様な摩擦の小さ
な材料で被覆されている。次に身体障害者は昇降
アーム12がその最下位置にある状態で第3図の
様に車椅子10を折りたたみ、車椅子10を昇降
アーム12のスピゴツト16もしくは他の固着機
構に取り付ける(第4図)。
次にハンドル18を手で回すかあるいは連動し
たモーターを作動させることにより巻き上げ機構
を操作してアーム12ならびにそれに付着した車
椅子を第5図および第6図に示した様にドア内の
凹み8の高さの所迄持上げる。そうすれば車椅子
は車輪20の手送り輪が凹み内に収容される迄ド
アに向つて自動的に引き込まれ(第7図)、この
時には車椅子はなお昇降アーム12に支持されて
いる。この位置では、車輪もしくは手送り輪は昇
降運動の最終段階としてドアに自動的にロツクさ
れるか、あるいは上下クランプもしくは類似の固
定装着を操作して車椅子10をドア6の格納位置
に係止する。
必要ならば、ドライバーに最も近い車椅子10
の車輪26を第8a図に示した様に取り外して第
8b図に示した様に自動車内の適当な位置にその
車輪を格納することが出来る。次にドライバーは
シート2をかじ取りハンドルの後の運転位置へと
自動車の内側に摺動させるとともに、シートの前
後位置および高さを調節する。第9図に示した様
にシート2の運転位置は標準位置よりもやや内側
にあり、ステアリングコラムならびに関連する制
御機構もこれに応じて内側に移動させてもよい。
したがつて第10図に示す様にドライバーがドア
6を閉める時には、車椅子10を収容するための
十分な空間が残されており、したがつて車椅子が
ドライバーの障害となることがなくかつドライバ
ーが彼の傍らの同乗者のスペースに侵入すること
もなくしかもドライバーがハンドブレーキやギヤ
レバーを操作したりシートベルトをしめたりする
に必要な空間も確保される。
昇降アーム12はドア6から取り外すことも可
能であり、またスピゴツト16はドライバーの身
体に向つて突出しない様なドア6の内側面に平行
な位置迄90゜旋回出来るようにしてもよい。昇降
アーム12は微調整可能な一以上の部材で形成し
てその長さを変え得る様にしてもよく、この昇降
アームのうち自動車内に突出しない方の自由端に
は車椅子を固定するための機構を設けてもよい。
あるいは、手動操作可能なもしくはコグおよびラ
チエツト機構、スクリユーおよびウオーム機構、
チエーンその他類似の機構を備えた動力式推進機
構を備えた任意の類似のホイスト機構を使用して
もよい。
この自動車の一以上の他のシートはシート2と
同様に側方に摺動し得る様にすることが出来、こ
れ等他のシートはシート2と同様に摩擦の小さな
材料で被覆してその上を容易に滑り動くことが出
来る様にしてもよい。これ等他のシートには荷物
室ドア、ボンネツトもしくはリヤハツチドアを含
む車の全長にわたつて握りハンドル、ストラツプ
その他の部材を適当に配置することが出来る。
運転席の窓28は手動または電動により昇降さ
せることが出来、また、シート2の三次元運動方
向のそれぞれについてロツク機構もしくはストツ
プ機構を設けてもよく、更にこの三次元運動は電
動式その他動力式にしてもよい。
自動車から降りる時には、ドライバーは第1図
から第10図の操作とは逆の操作を行なう。
車椅子10を昇降アーム12に取り付けるのを
容易にするためならびに折りたたまれた時の車椅
子を出来るだけコンパクトにするためには車椅子
には特に第11a図、第11b図および第13図
に示した様な特徴を備えさせることが出来る。
すなわち、車椅子10のハンドル102は10
4のところでヒンジ結合されていて第11a図に
示した作動位置から第11b図に示した格納位置
へとこれ等のハンドルを旋回させ得る様になつて
いる。車輪26の車軸106には車椅子のフレー
ム108の内側において円形のスロツトが設けて
あり、第11a図に示した様に、車椅子上の固定
点112を中心として枢動可能なキヤツチプレー
ト110がこのスロツト内に通常は収蔵されてい
て車輪26が外れない様になつている。
対応するヒンジ104の上方においてハンドル
102に溶接されたブラケツト116と、プレー
ト110のうち支点112とは反対側の自由端、
との間にはロツド114が設けてあり、ハンドル
102をその格納位置へと旋回させた時には、プ
レート110が第11b図に示した位置へと枢動
して車軸106から外れもつて車輪26を車椅子
から取り外し得る様になつている。
好ましくは、車椅子10には更に貫通孔を有す
るプレート117が設けてあり、このプレートは
車椅子のメインフレームの頂部にバランス位置に
おいて固定されている。このプレート117の貫
通孔には車椅子の折りたたみの障害とならない様
な方法で昇降アーム12のスピゴツト16を挿通
することが出来、プレート117は車椅子に乗つ
た身体障害者の邪魔にならない様に配置する。
車椅子の両側に設けるフツトステツプは好まし
くは取り外し可能である。しかしフツトステツプ
が取り外し可能でなく格納位置へと旋回し得るも
のである場合には、フツトステツプのクイツクレ
リース機構を互いにやや異る高さに設けて車椅子
を折りたたんだ時にステツプが互いに衝突するこ
とがなく互いに上下に重なる様にするのが好まし
い。この様にすれば標準的な配置に比べて折りた
たまれた車椅子の幅を減少させドライバー用のス
ペースをより広くすることが出来る。更に、車椅
子の前横フレームおよび後横フレームは互いに異
る高さに設けるとともに、第13図に示す様にそ
れ等の中央でヒンジ結合すれば、車椅子を折りた
たんだ時にはこれ等の前後横フレームは互いに衝
突することがなくて互いに上下に配置されるので
折りたたまれた状態の車椅子の幅を更に減少させ
ることが出来る。第13図においては、車椅子の
シートの下には引綱126が設けてある。この引
き綱は前横フレームおよび後横フレームの互いに
ヒンジ結合されたフレーム半体に取り付けられて
おり、この引き綱を引くことにより車椅子の折り
たたみを容易にするものである。
第12a図に示した様に、ドア6の凹み8には
上下舌状突起118,120ならびに内向きのサ
イドガイド122を設けることができ、これらの
突起およびガイドは車椅子10がその走程の上端
(第12b図)に移動した時に自動的に手送り輪
21を捕えるとともにそれをその格納位置へと案
内する。第6図、第7図、第8a図に示した様
に、凹み8にはまたストツパ部材124を設ける
ことができる。このストツパ部材124は第6図
に示したその通常位置においては凹み8から突出
しているが、車椅子がその格納位置へと到達した
時には(第7図および第8a図)このストツパ部
材124は車椅子により押されて昇降アーム12
のモーターを停止させる。車椅子をその格納位置
から取り出す時には、これ等の突起およびガイド
は車椅子をその凹み8から取り出すのを容易にす
るとともにそれを下に降ろすのを可能にする。あ
るいは、ボルトやクランプその他の固着部材を用
いて車椅子をドア6に固定してある場合には、そ
れ等の固着部材は舌状突起118,120ならび
にガイド122と組合せて用いることができる。
車椅子に着座した身体障害ドライバーが上向き
に開いた自動車のドアを閉めるのを容易にするた
め、その様なドアには握り輪もしくはグリツプを
有するまたは有しない自動巻込み式のストラツプ
を取り付けることが出来る。
以上にはドライバーのサイドドアに関連して説
明したが、前述した様な改造は更にもしくは択一
的に自動車の一以上の他のドア特に身体障害者の
同乗車が使用するためのフロントサイドドアに設
けることも可能である。
この様に、本発明は、車椅子を有するもしくは
有しない身体障害ドライバーが完全に彼自らの力
のみにより安全かつ便利に車のドアを閉開し車に
乗り降りしかつ車を運転することが可能でしかも
その様な障害者が身体障害者であるか否かを問わ
ず他の乗客を運搬するために使用し得る様に、既
存の汎用の自動車を改造するための手段を提供す
るものである。更に、この自動車は一般市場にお
いて再び販売するために元の汎用自動車へと容易
に再改造することが可能である。本発明にしたが
つて改造された自動車の外観はドライバーに彼が
不具者であることを想起させるものでもなく、ま
た他の人々がそれを容易に知り得る様なものでも
ない。
第14図および第15図は、前述した様に身体
障害者が運転するに特に適した運転制御機構を示
すものである。
より詳しくは、操作ハンドル32の一端30は
かじ取りハンドル38のすぐ下方において自動車
のステアリングコラム36に34のところで枢着
されており、この操作ハンドル32はその自由端
に固定されたグリツプ40によつて枢着点34を
中心としてドライバーに対して前後に移動させる
ことが出来る。
剛性の管状部材42がブレーキペダル44に取
り付けられていてペダル44から上向きに延長し
ており、この管状部材42はペダルと連動してい
る。
管状部材42内には剛性のロツド46が摺動自
在に装着されており、このロツドの下端はアクセ
ルケーブル48に連結されており、アクセルケー
ブル48は気化器50に接続されている。ロツド
46の上端は管状部材42から突き出ており、こ
の上端はハンドル32の中間点に取り付けてあ
る。
ロツド46にはストツプ部材52が一体に形成
してあり、ロツドから半径方向に突出して管状部
材42の上端に衝当し得る様になつている。この
制御機構は第14図に示すニユートラル位置を有
し、このニユートラル位置においてはストツプ部
材52は管状部材42の上端にごく近接しており
スロツトルは閉鎖されかつブレーキは解除されて
いる。ハンドル32をドライバーに向つて動かす
と、ロツド46は静止した管状部材42内でドラ
イバーに向つて移動してスロツトルを開くがブレ
ーキは解除されたままである。ハンドル32をド
ライバーから離れる方向に動かすと、ロツド46
が押し下げられてスロツトルを閉じ、ストツプ部
材52は管状部材42に突き当る。更にハンドル
32を押し下げれば管状部材ならびにロツド46
が一体となつてドライバーから離れる方向に移動
してブレーキが作動するがスロツトルは閉じたま
まである。
第15図に示した様にロツド46の下端はレバ
ー54を介してアクセルケーブル48に接続する
ことが出来る。レバー54の中央点56は管状部
材42と一体のU字形ブラケツト58の様な部材
に枢着されている。枢着点56とケーブル48の
取付点との間の距離を変えることにより、ハンド
ル32を引くことにより生ずる距離と気化器の制
御アームを全開させるに必要な距離との間の比を
変えることが出来、特定の要求に適合させること
が出来る。
云うまでもなくこの様な構造は標準型ペダルの
選択的な制御手段を提供するために標準型ペダル
に追加的に設けられるものであつて、この構造
は、必要な場合には、改造や変更を施すことなく
標準型ペダルをなお使用して従来方法により自動
車を制御することを可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
第1図から第10図は身体障害者がその車椅子
から本発明の自動車内の運転位置へと移動するた
めに必要な操作を順次に示したものであり、第1
1a図および第11b図は本発明の自動車内に格
納するに好適な車椅子の詳細を示し、第12a
図、第12b図および第12e図は本発明の自動
車の好ましいドアと車椅子との配置の詳細を示す
ものであり、第13図は本発明の自動車に使用す
るに好適な車椅子の下面図であり、第14図は本
発明の自動車のブレーキおよびアクセルの制御機
構を示し、第15図は第14図の制御機構の下端
部の詳細を示す拡大図である。 2……ドライバー用シート、4……トラツク
(レール)、6……ドア、8……凹み、10……車
椅子、12……昇降アーム、16……スピゴツ
ト、20,26……車輪、32……手動レバー、
36……ステアリングコラム、38……かじ取り
ハンドル、42……管状部材、44……ブレーキ
ペダル、46……ロツド部材、50……気化器、
52……衝当部材、102……車椅子のハンド
ル、106……車椅子の車軸、108……車椅子
のフレーム、110……キヤツチプレート、11
8,120……舌状突起、122……サイドガイ
ド、124……ストツパ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 シート2に隣接したドア6が閉じ位置にある
    ときの、自動車内の通常の位置から、シート2に
    隣接したドア6が開き位置にあるときの、自動車
    の外方に向かつて側方に突出した変位位置へと移
    動可能なシート2と、 前記シート2が前記通常の位置でかつドア6が
    閉じ位置であるときに、車椅子10がシート2と
    ドア6との間に格納されるように、折りたたまれ
    た車椅子10を地面からドア6の内方の格納位置
    8へと持ち上げるための、ドア6の内側上の昇降
    部材12と、 を備えていることを特徴とする身体障害ドライバ
    ー用自動車。 2 特許請求の範囲第1項記載の身体障害ドライ
    バー用自動車であつて、前記シート2は前記通常
    の位置と前記変位位置との間で自動車の横方向に
    摺動可能に装着されていることを特徴とする身体
    障害ドライバー用自動車。 3 特許請求の範囲第2項記載の自動車であつ
    て、前記シート2は自動車の横方向に延びる一対
    のレール4に沿つて摺動可能であることを特徴と
    する身体障害ドライバー用自動車。 4 特許請求の範囲第3項記載の自動車であつ
    て、前記シート2は自動車に対して前後に移動可
    能であるとともに垂直方向に移動可能であること
    特徴とする身体障害ドライバー用自動車。 5 特許請求の範囲第1項から第4項までのいず
    れかに記載の自動車であつて、前記格納位置8は
    車椅子10の一方の車輪20を受けるためのドア
    6に設けられた円形の凹みによつて形成される身
    体障害ドライバー用自動車。 6 特許請求の範囲第1項から第5項までのいず
    れかに記載の自動車であつて、前記昇降部材はア
    ーム12を備えて成り、前記アームの一端はドア
    6に設けたほぼ水平な軸14を中心として枢動可
    能であり、前記アーム12の他端16は車椅子1
    0をそこに担持し得るような形に形成されている
    ことから成る身体障害ドライバー用自動車。 7 特許請求の範囲第1項から第6項までのいず
    れかに記載の自動車であつて、前記昇降部材12
    は手動式にもしくは動力駆動機構により作動可能
    であることを特徴とする身体障害ドライバー用自
    動車。 8 特許請求の範囲第1項から第7項までのいず
    れかに記載の自動車であつて、自動車の少なくと
    も1つの他のシートは、隣接するドアが閉じてい
    るときの、自動車内の通常の位置から、隣接する
    ドアが開いているときの、自動車の外方に向かつ
    て側方に突出した変位位置へと移動可能であり、
    前記少なくとも1つの他のシートに隣接するドア
    の内側に昇降部材および折りたたまれた車椅子の
    ための格納位置を有する身体障害ドライバー用自
    動車。 9 少くとも一つの車輪26を取り外すことが出
    来るような折りたたみ式車椅子を備えて成る特許
    請求の範囲第1項から第8項までのいずれかに記
    載の身体障害ドライバー用自動車。 10 特許請求の範囲第9項記載の自動車であつ
    て、車椅子10のハンドル102は通常のほぼ水
    平な位置から折りたたみ位置へと移動可能であ
    り、前記ハンドル102の運動に伴い車椅子係止
    機構104から116が解除されて前記車輪26
    が車椅子10から取り外し得るようになつている
    ことを特徴とする身体障害ドライバー用自動車。 11 特許請求の範囲第9項または第10項記載
    の自動車であつて、前記車椅子10は異なる高さ
    にそれぞれ設けた前横フレームと後横フレームと
    を有し、これらのフレームは車椅子を折りたたん
    だ時にフレームが互いに上下に位置するようにそ
    れぞれの中央でヒンジ結合されていることを特徴
    とする身体障害ドライバー用自動車。 12 特許請求の範囲第11項記載の自動車であ
    つて、車椅子の前横フレームならびに後横フレー
    ムの一部には引き綱が取り付けてあり、この引き
    綱を引つ張ることにより車椅子を折りたたみ得る
    ようになつていることを特徴とする身体障害ドラ
    イバー用自動車。
JP57215677A 1981-12-10 1982-12-10 身体障害ドライバ−用自動車 Granted JPS58127647A (ja)

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GB8137268 1981-12-10
GB8137268 1981-12-10
GB8201840 1982-01-22

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JPS58127647A JPS58127647A (ja) 1983-07-29
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JP57215677A Granted JPS58127647A (ja) 1981-12-10 1982-12-10 身体障害ドライバ−用自動車

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JP4576978B2 (ja) * 2004-11-01 2010-11-10 いすゞ自動車株式会社 車両乗降用リフト装置に用いる車椅子

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JPS58127647A (ja) 1983-07-29
ZA829058B (en) 1983-09-28

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