JPH0463072A - カラーｔｖの輝度信号処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はカラーＴＶの画質を向上させるために輝度信号
を処理する装置に関する。

〔従来の技術〕

現在のカラーＴＶ放送では受像管の非直線性のため信号
にガンマ補正を行っている。そのため、三原色信号Ｒ，
Ｇ、　　Ｂに対しガンマ補正した信号Ｒ’、Ｇ’、Ｂ’
に基づいて輝度信号Ｙ　’　ｒ色信号Ｉ’、Ｑ’を作成
し、これらの信号を放送している。この信号のうち、Ｉ
’、Ｑ’は白黒型受像機との両立性のため、Ｙ′に比較
し、狭帯域伝送しているから、高彩度の例えば赤色画面
では、輝度信号成分の特に高域における再現性か劣化す
る。

この現象に対処する補償方式は日本放送協会編「放送技
術双書−カラーテレビジョン」２５１〜２５３頁に記載
され、または本発明の特許出願人が出願した特願昭６１
−２１２９９０号明細書・図面において提案している。

後者について、第５図に示す回路構成図と第６図に示す
輝度信号の波形図により説明する。第５図において、ｌ
は輝度信号の印加端子で、撮像カメラにより撮像した三
原色信号につきガンマ補正を行って後、マトリックスを
介して輝度信号Ｙ。

色信号１．　Ｑを得て、その輝度信号Ｙか印加されるも
の、２は輝度信号Ｙのうち高：中域信号を取り出す回路
、３は前記Ｙ、Ｉ、Ｑ信号から高彩度の部分に対応する
信号を取り出す回路、４は回路３の出力信号により高彩
度部分を増強する操作を行う回路、５は高彩度信号処理
部としてまとめたもの、５−１．５−２は処理５の入力
端子と出力端子、６は信号加算回路、７は信号処理装置
の出力端子を示す。高彩度の部分に対応する信号を取り
出す回路３の詳細な構成・動作は前記明細書・図面に記
載されている。第６図の波形図において、（ａ）と示す
波形の発生することがある。それは画面中に赤・白・赤
と大きな色変化を生じている部分を走査したときに起こ
る。第６図（ａ）における縦軸は輝度信号の振幅を示す
。赤色は高彩度、白色は低彩度である。そして高彩度の
部分においては、受像機で再現される画像の解像度を補
償するために、送像側で輝度信号中の高周波成分を増強
する操作を行う必要かある。そのため送像側では、第５
図の端子１に印加した第６図（ａｌの波形伝送信号を第
５図の回路２により中・高域成分を取り出す。その信号
を第６図（Ｃ）に示す。一方、第６図（ｂ）に示す低域
成分は出力端子７の方へ伝送させる。次に第５図の回路
３において、Ｙ、Ｉ、Ｑ信号から高彩度の部分に対応す
る信号を取り出し、回路４において回路２からの信号に
対し操作する。即ち中・高域成分（Ｃ１に対し高彩度部
分はど増強することにより、第６図（ｄ）を得る。この
ような操作を行う回路５について、端子５−１から入力
した信号（ａ）は、第６図（ｄ）の波形となって端子５
−２から出力し、第５図の信号加算回路６において、低
域成分と加算され第６図（ｅ）の信号を得る。第５図の
回路５て低彩度部分に対しては中・高域信号を増強せず
に出力している。第５図における信号成分の中域とは、
例えば１．５　ＭＨｚ〜３　ＭＨｚ、高域とは３ＭＨｚ
以上をいう。

こうすれば高彩度の部分の中での画像のデイティルや、
高彩度の部分と無彩色の境界部のデイティル、並びにエ
ツジのような部分かくっきりとする。第６図でいえば赤
と白の境界のキレが良くなった受像画面か得られる。

〔発明が解決しようとする課題〕

第６図（ａ）に示す信号として、高彩度の赤色と、低彩
度の白色の振幅差が特に大きいとき、第６図（ｅ）に示
す波形のうち、赤色から白色へ移るときのアンダシュー
ト部分か、より前から、より大きく起こる。そのため前
述の高彩度部での解像度向上のため、中・高域信号を増
強したことか、赤色部分で黒ずんで見えることとなる。

本発明の目的は前述の欠点を改善し、高彩度部分におけ
る高域再現性の向上のために使用する補正用信号として
の第６図Ｃｄｌに示す波形を更に変形し、輝度信号の変
化分が特に大きい場合であっても良好な画質の画像を受
像できるように、送像側で輝度信号を処理する装置を提
供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

第１図は本発明の原理構成を示す図である。第１図にお
いて、１は輝度信号の入力端子、５は高彩度信号処理部
、８は中域信号取り出し回路、１０は中域成分について
のみ輝度変化部における波形をより急峻にする処理を行
う回路、９は高域信号取り出し回路、６は信号加算回路
、７は本発明により更に補正された信号の出力端子を示
す。

ガンマ補正後の三原色信号に基づいて輝度信号・色信号
を作成し、輝度信号の変化分を補償するため画面中の高
彩度部分ほどその補償量を多くした補償信号成分を、前
記輝度信号の低域成分に加算して放送用信号とする輝度
信号処理装置において、本発明は下記の構成とする。即
ち、 前記処理装置における補償信号成分に対し高域成分を伝
送する経路９と、中域成分についてのみ輝度変化部にお
ける波形をより急峻にするための処理を加える経路８．
ＩＯとを並列接続し、各経路出力を合成した出力につい
て、更に前記輝度信号の低域成分と加算することで構成
する。

〔作用〕

第１図に示す高彩度信号処理部５において、先ず従来の
ように輝度信号処理を行う。即ち、ガンマ補正後の三原
色信号に基づいて輝゛度信号・色信号を作成し、輝度信
号の変化分を補償するため画面中の高彩度部分はどその
補償量を多くした補償信号成分を得る。その結果、第２
図（ｄｌに示す波形か信号処理部５の出力端子５−２に
得られ、この波形は第６図（ｄ）と同しである。この信
号波形を高域成分と中域成分とにそれぞれ分離する経路
に印加する。高域成分は回路９により、中域成分は回路
８により分離する。次いで回路１０において中域成分に
ついてのみ輝度変化部における波形をより急峻にするた
めの処理を加える。第２図（ｄ）に示す信号波形につい
て、その中域成分を取り出すと第２図げ）に示すように
なるから、この信号に対し「輝度変化部における波形を
より急峻にする処理」を行う。ここで「輝度変化部にお
ける波形をより急峻にする」とは、補正輝度信号の波形
を矩形状に近付けるように、より急峻に変化させること
をいう。この処理後の波形を第２図（ｇ）に示す。なお
前記高域成分を取り出す回路９の出力信号波形を第２図
（社）に示す。ここで（ｇ）＋（社）と合成した出力に
ついて、更に原輝度信号の低域成分とを加算するため信
号加算回路６において 原信号の低域成分＋（ｇ十屯 のように演算する。演算結果の波形（ｉ）が出力信号端
子７から取り出される。ここで第２図（ｉ）に示す波形
を、従来の波形第６図（ｅ）と比較すると、輝度信号の
変化部分において波形の変化か明瞭となっていて、従来
のようにだらだらと黒レベルに近付き、画質を低下させ
ることが防止できる。

〔実施例〕

第３図は本発明の実施例として第１図に示すブロック図
を具体的に示し、且つ本発明による装置を使用しない場
合と、使用する場合とを切換えて動作することを示して
いる。第３図において、１゜５〜１０は第１図と同様の
ものを示す。２は高・中域信号を取り出す回路、３は高
彩度信号を取り出す回路、４は回路３の信号により回路
２の信号を操作する回路、１１は微分回路、１２は整流
ダイオード、１３はピーク検出用比較回路、１４は連動
切換スイッチを示す。なお回路ｌＯは信号の極性反転回
路１０−１と、連動切換スイッチ１４の一方のスイッチ
とて構成されている。

また１１〜１３の回路は端子ｌに入力する輝度信号につ
いて、その輝度が急激に変化している所を検出し、その
所に限って本発明の回路を動作させるため使用する。

まず、回路５において前述の特願昭６１−２１２９９０
号明細書により輝度信号に対する処理を行う。得られた
信号波形は第２図（ｄ）である。次にその信号から高域
通過フィルタ９（遮断周波数は例えば３　ＭＨｚ）によ
り、高域信号を取り出しく第２図（ｈ）に対応）、また
帯域通過フィルタ８（通過周波数は例えば１．５〜３　
ＭＨｚ）により中域信号を取り出す（第２図げ）に対応
）。次に信号の極性反転回路１０−１によりフィルタ８
の出力信号の極性を反転し、必要に応じて増幅し第２図
（ｇ）の信号を得る。この信号はスイッチ１４の一方の
端子に印加される。ＴＶ左カメラ輝度信号として急激に
変化している画像を撮影したとき、微分回路１１などに
よりそれを検出してスイッチ１４を図の右方に切換える
。そのため２個の加算回路５により、原信号の低域成分
十（ｇ）　＋　（ｈ）か順次に演算される。

次に連動切換スイッチ１４を切換えることを説明する。

第４図Ａに示す彩度の太き（変化した入力信号について
、微分回路１１か動作して第４図Ｂに示すような出力信
号を得る。第４図Ｂに示す信号を整流ダイオード１２に
より半波のみを取り出す。次いて比較回路１３において
、第４図Ｂに示す１点鎖線てスライスすれば第４図Ｃに
示す波形の信号となる。第４図Ｃの信号を検出したとき
に切換スイッチ１４を切換える。そして次の検出信号に
よりスイッチの切換を復帰する。

〔発明の効果〕

このようにして本発明によると、ＴＶ左カメラ撮像した
輝度信号において、その振幅が赤−白の場合のように急
激に変化しているとき、従来の信号処理装置により却っ
て赤信号が黒ずむようになっていた現象を完全に取り除
くことが出来る。したかって受像画面の画質を更に向上
させることが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理構成を示す図、 第２図は第１図の動作説明用波形図、 第３図は本発明の実施例の構成を示す図、第４図は第３
図の動作説明用波形図、 第５図は従来の信号処理装置の構成を示す図、第６図は
第５図に示す信号処理装置の動作説明用波形図である。 １・・輝度信号の入力端子 ５−・−高彩度信号処理部 ６・−・信号加算回路 ７・−・信号出力端子 ８−・中域信号取り出し回路 ９−・・高域信号取り出し回路 ｌＯ・・・中域信号処理回路 入力端子 図面の浄書（内容に変更なし） 信号加算回路 出力端子 特許出願人　　日本テレビ放送網株式会社代　理　人　
　　　弁理士　　銘木　栄祐第１図 変化点検出 第４図 第２区 ヨ ｉ＼ 第５！ 手続補正書（自発） 平成　２年　８月２０日

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 　ガンマ補正後の三原色信号に基づいて輝度信号・色信
   号を作成し、輝度信号の変化分を補償するため画面中の
   高彩度部分ほどその補償量を多くした補償信号成分を、
   前記輝度信号の低域成分に加算して放送用信号とする輝
   度信号処理装置において、前記処理装置における補償信
   号成分に対し高域成分を伝送する経路と、中域成分につ
   いてのみ輝度変化部における波形をより急峻にするため
   の処理を加える経路とを並列接続し、 各経路出力を合成した出力について、更に前記輝度信号
   の低域成分と加算すること を特徴とするカラーＴＶの輝度信号処理装置。