JPH0462231A - 軟弱地盤上打設構造物及びその構築方法 - Google Patents

軟弱地盤上打設構造物及びその構築方法

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JPH0462231A
JPH0462231A JP17425890A JP17425890A JPH0462231A JP H0462231 A JPH0462231 A JP H0462231A JP 17425890 A JP17425890 A JP 17425890A JP 17425890 A JP17425890 A JP 17425890A JP H0462231 A JPH0462231 A JP H0462231A
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JP17425890A
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Sumio Horiuchi
澄夫 堀内
Yutaka Katsura
豊 桂
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、軟弱地盤上へ打設された軟弱地盤上打設構造
物及びその構築方法に関し、特に沼地、水田等の軟弱地
盤上へ打設構築された仮設作業用や車両移動用等に好適
な軟弱地盤上打設構造物及びその構築方法に関する。
し従来の技術及び発明が解決しようとする課題]従来、
沼地、水田等の軟弱地盤上に充分な強度を有する地盤を
構築しようとする場合、通常はサンドコンパクション、
サンドドレーンなどによって事前に軟弱地盤の強度を改
善したのち砂や砂利などを直接撒き出したりして、盛土
することが多かった。
しかしながら、このような工法では盛土による地盤沈下
を防止することは不可能であり、また最悪の場合には盛
土材料自体が軟弱地盤中に埋没するなどの事故もしばし
ば生じていた。
こうした事故は盛土材の重量が大きく、また盛土材の強
度が低いことが要因であり、これら要因を取除く方法と
して発泡コンクリートや発泡スチロールなどの軽量材料
を地盤材料として利用する方法が広まってきている。
こうした軽量地盤材料を利用する工法では、固化軽量材
料をプラント等で製造した後、それを軟弱地盤上まで輸
送して、適用することによって行っていた。しかし、そ
の輸送には、材料が軽量であるが故に多大な労力を要す
るほか、輸送中に材料か破壊する事故もしばしば発生し
た。
さらに、発泡スチロールでは火気や有機溶剤に弱いなど
の欠点を有するほか、発泡コンクリートでは短時間内に
所定の強度を得ることができないという欠点を有してい
た。また、地盤上に水が存在する場合には、スラリー系
材料を使用すると、水と温きしてしまうなどの施工上の
問題を生ずることがあった。
[課題を解決するための手段] 本発明者は上記問題を解決すべく鋭意研究の結果、従来
技術の問題を解決する新規な本発明の軟弱地盤上打設構
造物及び構築方法を開発した。
すなわち本願発明は、(1)ゲルタイムが数秒ないし数
十分程度であり、かつ硬化後長期的に数ton7m2以
上の圧縮強度を発現する急結性軽量材料を、軟弱地盤上
に撒き出して打設・形成されてなることを特徴とする軟
弱地盤上打設構造物と、(2)ゲルタイムが数秒ないし
数十分程度であり、かつ硬化後長期的に数ton/m”
以上の圧縮強度を発現する急結性軽量材料を、軟弱地盤
上に撒き出して打設することを特徴とする軟弱地盤上打
設構造物の構築方法である。
本発明では上記において、ゲルタイムが数秒ないし数十
分であり、かつ硬化後長期的に数ton/m2以上の圧
縮強度を発現する急結性軽量材料は、後記のごとき無機
系、有機系のいずれのものであってもよいが、セメント
、水、起泡剤及び急結剤を主剤とする混合物であること
、特に、セメント、水及び起泡剤を主剤とする混合物ス
ラリーを充分に撹拌起泡させて製造した発泡ペーストに
、急結剤を混合して製造されるものであることは圧縮強
度が高く火気や有機溶剤に強く、またゲルタイムを容易
に調整しうるため好ましい。
また、上記軟弱地盤上打設構造物は、底面及び/又は側
面に不透水性ないし半・透水性のシートを貼着してなる
ものは、構造物にヒビ、亀裂等が発生することを抑制で
き、急結性軽量材料からなる構造物を完全に一体化でき
るという意味から好ましい。
さらに、軟弱地盤上打設構造物は、底部に又は内部に多
数の軽量浮遊性の塊状体、粒状体、中空体、繊維体等の
浮遊材料を配して全体の重量を更に軽量化するものや、
ワイヤー、ロープ、綱、軽量筋材、繊維等の補強材を配
設して全体の強度性能を用途に適合させたものであって
もよい。
なお、軟弱地盤上打設構造物は、その底面が下部の強固
な地盤に定着されてなるものであってもよい。
本発明において用いられる急結性軽量材料としては、■
前記セメントのような無機水硬性硬化剤、水、起泡剤及
び急結剤の混合物からなり、気泡が均一分散されて含有
されている急結性軽量材料組成物のほか、■ウレタンプ
レポリマーであるイソシアネートあるいはポリイソシア
ネートのような有機水硬性硬化剤と水との混合物や■ア
クリルアミド水溶液と起泡剤と触媒との混合物等が挙げ
られる。
そして、上記急結性軽量材料のゲルタイム(固結するの
に必要な時rWi)は数秒ないし数十分程度であるため
、ゲルタイムが短い場合には材料の構成成分の最終混合
は、打設箇所付近で行うなどの方策を収ることが好まし
い0例えば、これらの材料の混合は、各組成成分毎の各
送給ホースの先端を、打設箇所近くで交叉させるように
配置して放出することによって行うか、あるいは二重管
からなる送給ホースで各組成成分を圧送し、その先端か
ら各成分を混合放出するようにすることもできる。こう
した材料に適合した混合した圧送システムを採用するこ
とによって、軟弱地盤上への急結打設を確実化できる。
なお、該組成物にはその他各種充填材を加配してもよい
ことは言うまでもない。
上記本発明においては、軟弱地盤上打設構造物として、
一般には軟弱地盤上に軽量の強化基盤が構築されるが、
ヘドロなどの超軟弱地盤の場合には、上記の構築を繰り
返す、すなわち急結性軽量材料の軟弱地盤上への撒き出
し層を何層も重ねるようにして行うことによって、その
体積を増大させて高さ及び重量を増し、下底部の地盤に
到達させるようにして定着、安定化してもよい。
また、上記軟弱地盤上打設構造物を横築するに際しては
、ワイヤー、ロープ、網、軽量筋材等の補強材を芯体と
して配設し、それを内包するごとく急結性軽量材料を撒
き出して打設することも好ましく、その結果曲げ強度の
高い強化基盤となすことができる。プラスチック繊維、
金属繊維等の補強材を配合することも好ましい。
なお、上記急結性軽量材料には、土、スラグ等のセメン
ト置き換え材を一部配合してもよく、さらにベントナイ
トのごとき分離防止剤を加配してもよい。
そして、上記ゲルタイム(固結するのに必要な時間〉が
数秒ないし数十分程度であり、かつ硬化後長期的に数t
on/m’以上の圧縮圧縮強度を発現する急結性軽量材
料の製造としては、特にセメント、水及び起泡剤を主剤
とする混合物スラリーを充分に起泡させて製造した発泡
ペーストに、急結剤を混合して製造することが好ましく
、両者の混合は特に打設箇所付近で行うことが好ましい
また、軟弱地盤上に水がある場きには、配自を調節して
、ゲル化時間を数秒程度に短縮することによって容易に
対処できる。
本発明に係る急結性軽量材料において用いられる起泡剤
としては、膠質ブチルスルフオン酸ナフタレン、ゼラチ
ン、カゼイン等の蛋白質の誘導体、サポニン、樹脂石鹸
、iit酸ラウリルソーダ等が挙げられる。
また、急結剤としては、水ガラス、重クロム酸カリ、ケ
イフッ化ソーダ、アルミン酸ソーダ、塩化アルミニウム
、塩化カルシウム等が埜げられるが、特に水ガラスが好
ましい。
なお、通常水ガラスとしては、JISB号品(SiO□
含量28〜30%)が用いられる。
急結剤としての水ガラスの使用は、急結性、強度、混き
性等の点から特に好適である。
また固結材としてセメントを用いるが、これは急結性及
び長期強度を確保する等のため、特に好ましいためであ
る。
[実施例コ 次に本発明を実施例によって詳細に説明する。
本発明実施例の軟弱地盤上打設用軽量材料による軟弱地
盤上へ打設構造物である強化基盤を構築する方法につい
ての概要を説明すると、まず、起泡剤と水の混合物を撹
拌して充分に起泡させ、これにセメントスラリーを均一
に混合して発泡ペーストとする。次いでこの発泡ペース
トに水ガラス水溶液を混合して後、軟弱地盤上に撒き出
して打設する。
これによって、上記混合物は数秒〜数十分間で固結する
。上記発泡ペーストと水ガラス水溶液との混合物のゲル
タイムは、水ガラス水溶液の添加量の増減により調製す
ることができる。
第1図(A)に図示するごとく、以上の混合工程を作業
自動車1上で行い、同図(B)に示すように、混合物を
短時間内に圧送ポンプにより送給ホース2先端から軟弱
地盤上に撒き出すことによって、軟弱地盤上に打設構造
物である軽量強化基盤3を打設・築造する。
該作業を続行し、また軟弱地盤上に打設形成された軽量
強化基盤3上へ作業自動車1を乗り上げて移動して打設
範囲と拡大することにより、第1図(C)に示すごとく
大面積かつ、大容積の軽量強化基g113を構築する。
こうした場合、軟弱土の一部は側方に押出され、又は圧
密するため、盛土全体が若干量軟弱地盤中にくいこむ可
能性はあるが、地盤材料の密度をコントロールすること
により、大規模な軟弱地盤のすべり破壊を防止すること
ができる(第1図(C)参照)。
次に、本発明に係る急結性軽量材料の好適組成例につい
て説明する。急結性軽量材料においては、特に下記のご
とき、発泡ペーストの組成及び水ガラスの組成が好まし
い。
[a:発泡ペーストの組成] セメント:100重量部、 水  、30〜200重量部 起泡剤 :0.1〜5重量部 気泡安定剤二〇、1〜5重量部 気泡量: 250〜900R/ m:lしb:水ガラス
水溶液の組成] 水ガラス(J I 33号) :100重量部 水    ;30〜200重量部 ゲルタイム調製剤(塩類) =021〜10重量部 (a液とb液の混合比(重量比〉) a: b=1 : 0.1〜1 : 3.5次に本実施
例で使用される各配合成分について説明する。
、結1としての水 ラス 水ガラスは、通常市販の3号水ガラス(N a 20・
3 S i O2・aq)が使用されるが、該水ガラス
原液(SiO2:28〜30%、Na2O:9〜10%
、残:水)の粘度は高く、そのままでは移動速度が遅い
。このため、水を事前に添加して水ガラス液の粘度を下
げ、移動速度を速くすることが望ましい、これは通常の
水ガラス系薬液注入での水ガラスの使用方法と同様であ
り、よく知られている事柄である。なお、多量の発泡ペ
ーストに少量の水ガラス原液(急結剤)を混きすること
は均一混合の意味からも非常に困難である。
K思」 起泡剤について説明すると、本発明実施例においても通
常のセメント系混合物に使用される膠質ブチルスルフオ
ン酸ナフタレンや蛋白質などの起泡剤が用いられる。一
般的な界面活性剤であればセメント重量の5%程度が上
限である。好ましくは、3%以下である。
密度を1.0ton/m3以下とするためには、160
1/m’の気泡が必要となる。この気泡を得るには起泡
剤の添加率は0.05%程度以上必要となるが、気泡の
安定性などの点から、好ましくは0.2%以上である。
木造 発泡ペースト中の水量は、200%以下(特に好ましく
は100%以下)が、強度発現上から好ましい。なお、
強度発現は起泡剤の添加量によって大きく影響を受ける
ため、最適水量も変化する。
竺J >’上1 単位セメント量の増加とともに初期強度が増加するが、
単位セメント量が50kg/m’程度であっても強度発
現が望める。必要となる軟弱地盤上打設構造物の初期強
度は用途によって異なるが、取扱の点から圧縮強度0.
5kgf/cm2以上が望ましい、このため、単位セメ
ント量としては好ましくは150kg/m’以上が必要
となる。
セメント   −スの 材料を急結させるのは急激な凝集反応であり、この反応
が進むには各材料(セメントと水ガラス)の比率が適正
でなければならない。
水ガラスの量が少なくなると圧縮強度が大幅に減少する
。水ガラス(J I 33号品)は少なくともセメント
の30%以上必要である。
[軟弱地盤上への打設例コ 次に本発明による軟弱地盤上へ強化基盤を打設する例の
いくつかを図面にしたがって説明する。
打設例1: 第1図(A)、(B)に図示するごとく、作業自動車1
やクレーン車や軟弱地盤上に設置した仮設作業台などで
行い、急結性軽量材料の各成分を送給ホース2で打設箇
所近くで混きして軟弱地盤上に直接撒き出すことにより
、軽量強化基盤3を打設・築造する。各成分の混合、調
製、撒き出しは以下のとおりである。
上記組成範囲の中から下記組成の急結性軽量材料を調製
し、軟弱地盤上へ打設した。
■し発泡ペーストの組成] セメント=100重量部、 水  =100重量部 起泡剤 :0.7重量部 気泡安定剤二0.1重量部 気泡量:6501/m3 である発泡ペーストと、 ■し水ガラス水溶液の組成コ 水ガラス(J I 83号) 100重量部 水    =50重量部 ゲルタイム調製剤(塩類) =0.1重量部 である水ガラス水溶液とを、 ■二〇=lO,i6の割合(重量比)で混合し、該急結
性軽量材料を、前記第1図説明方法と同様にして軟弱地
盤上に打設した。
なお、起泡剤として膠質ブチルスルフオン酸ナフタレン
を用い、水に添加し、これを高速ミキサーで撹拌して充
分に起泡させた後、これにセメントスラリーに混合して
、発泡ペースト(a液)を調製し、次いでこれに水ガラ
ス水溶液(b液)を添加混合物した。
他方、上記a液、b液を別々にパイプ輸送し、打設直前
にスタティックミキサーを利用して混合し、該ミキサー
の先端から軟弱地盤面に向かって急結性軽量材を撒き出
す方式も実施した。
該両者混合液はゲルタイムが5秒であるので、強化基盤
撒き出し物は軟弱地盤上に到達すると間もなく、固結し
、軽量強化基盤3が軟弱地盤上に打設・築造される。
得られた硬化物の密度は0.6ton/m’であり、打
設後60秒の硬化軽量構造物の圧縮強度は0.1kgf
/cm2、打設rfi2時間後時間線強度は3kgf/
cm2 (30ton/e+2)であった、そしてこの
打設軽量構造物は長期間にわたって、無沈下状態を持続
することがN認されている。
なお、軽量強化基盤3を沈める場合には、その上部や中
央に砂などの材料を堆積すればよい。
上記のごとく、本発明に係る軟弱地盤上打設用急結性軽
量材料は極めて簡単な組成材料から構成されるものであ
るが、その製造においても通常の土木用のミキサー、ポ
ンプ等が使用できる。
そして、軟弱地盤上にそのまま撒きだすことによって、
打設できるため、作業も容易である。
さらに改変例として、軟弱地盤中に構造物を横築するに
際して、まず軟弱地盤面に強固な軽量強化基盤を構築し
、続いてその上に土砂やコンクリート、モルタルを打設
して構造物全体を完成させ、その重量によって所定位置
まで埋没させることもできる。
打設例2: 第2図(A)に図示のごとく、打設に先立ってまず、端
縁部に細長い中空ゴムフロート8を周設した不透水性な
いし半透水性のシート4を軟弱地盤面に敷股して打設領
域を区分けする。
次いで、作業自動車1や軟弱地盤下に設!した仮設作業
台上なとで急結性軽量材料の調製を行い、同図(B)に
図示するごとく、その領域内に急結性軽量材料を撒き出
して、軽量強化基盤3を打設構築する。
なお、急結性軽量材料の調製及びPI設方法は、打設例
1のものと同様である。こうした方法をとることによっ
て、含水率の高い超軟弱地盤の場合であっても、該地盤
と急結性軽量材料との接触が断たれるため、ゲルタイム
が長い軽量材料であっても使用することが可能となる。
そして特別な型枠を用いることなしに、所定形状の軽量
地盤を構築できる。
打設例3: まず、第3図(A)図示のごとく、軟弱地盤下の強固な
底部地盤7から軟弱地盤上へ突出するようにシートパイ
ルや鋼管矢板6を立設し、打設領域に仕切り構造物を遣
る0次いで、作業自動車上や軟弱ta!!を上に設置し
た仮設プラント上などで急結性軽量材料の調製を行い、
その領域内に急結性軽量材料を撒き出して、軽量強化基
盤3を打設・構築する(同[](B))、なお、急結性
軽量材料の調製及び打設方法は、打設例1のものと同様
である。
打設例4: 第4図(A)図示のごとく、打設に先立ってまず細長い
中空ゴムフロート8を軟弱地盤面の所要区域に配設して
打設領域を区分けし、次いで、区分は領域内軟弱地盤面
に軽量粒状体9、例えば発泡パーライト、軽石小塊、中
空ガラスピーズ等を撒く。
他方、作業自動車1や軟弱地盤上に設置した仮設プラン
ト上などで急結性軽量材料の調製な行い、その領域内の
軽量粒状体9上に急結性軽量材料を撒き出して、同図(
B)図示のごとく軽量強化基盤3を打設・横築する。
なお、急結性軽量材料の調製及び打設方法は、打設例1
のものと同様である。
打設例5: 第5図(A)、(B)図示のごとく、打設時にロープ製
網体5を張りながら、急結性軽量材料をその上から撒き
出し、これを繰り返すことにより、中がロープ製網体5
で補強された軽量強化基盤3が軟弱地盤上に打設される
6 なお、同図(B)は、軽量材料の比重が若干高いため、
又は軟弱地盤の含水率が若干高いためなどにより軟弱地
盤の一部が圧密法下等によって沈下している様子を示し
ているが、これを解決する方法としては前もって軟弱土
の一部を掘削、除去して重量の一部をあらかじめ軽減す
ることも可能である。
なお、急結性軽量材料の調製及び打設方法は、打設例1
のものと同様である。
以上の打設は、通常、軽量強化基盤3を既存の頑強地盤
上に停止している作業自動車から送給ホースを用いて軟
弱地盤上に急結性軽量材料を撒き出して打設するが、第
1図(B)に図示のごとく、本実施例方法により打設、
構築して硬化した軽量強化基盤3の上へ作業自動車1を
移動して停止し、その位置から再び撒き出し打設を行い
、さらに以上を繰り返すことによって、例えば沼地に長
い軽量道路を付設することもできる。
こうして構築された軽量強化基盤は、耐水性に優れかつ
軽量であり、機械的強度も確保できる。
したがって、軟弱地盤への盛土、造成、道路の構築、仮
設的な埋戻しなどに好適に使用できる。
[発明の効果] 上記のとおり本発明によれば、急結性軽量材料は軽量か
つ数秒ないし数十分で急結するため、軟弱地盤上におい
てそのまま打設して、沼地、水田等の軟弱地盤に軽量な
強化基盤を短時間で容易に構築できる。
また、大きな仮設装置を必要としないため、従来技術に
比し建設コストが低減できる。
そしてまた、構築材料は、打設時に起泡・膨張させるた
め、現場へ搬入すべき原材料は少量で済み、よって原材
料の搬送が容易かつ低コストなものとなる。
さらに、本発明に係る軟弱地盤上への打設用軽量材料は
その製造において、ミキサー、ポンプなどの通常の土木
機械がそのまま使用できる。
さらにまた、本発明の軟弱地盤上への打設用軽量材料は
打設と同時に軟弱地盤上に安定的に位置し、水があって
も特に問題を生じないため、従来困難であった軟弱地盤
上への強化基盤の構築作業が容易かつ短時間に実施でき
る。
しかもその配合組成は簡単な材料の配合からなり、硬化
体は所定の耐水性、機械的強度等の充分な諸特性を有す
るので、打設された軽量強化基盤上に工事作業車や各種
自動車を走行させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)ないし第5図(B)は、本発明の軟弱地盤
上へ軽量強化基盤を構築する各種打設例を示す。 に作業自動車、2:送給ホース。 3:軽量強化基型、4:シート。 5:網体、6:鋼管矢板、7:底部地盤。 8:細長い中空ゴムフロート 9:軽量粒状体、

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ゲルタイムが数秒ないし数十分程度であり、かつ
    硬化後長期的に数ton/m^2以上の圧縮強度を発現
    する急結性軽量材料を、軟弱地盤上に撒き出して打設・
    形成されてなることを特徴とする軟弱地盤上打設構造物
  2. (2)ゲルタイムが数秒ないし数十分程度であり、かつ
    硬化後長期的に数ton/m^2以上の圧縮強度を発現
    する急結性軽量材料が、セメント、水、起泡剤及び急結
    剤を主剤とする混合物であることを特徴とする請求項1
    記載の軟弱地盤上打設構造物。
  3. (3)ゲルタイムが数秒ないし数十分程度であり、かつ
    硬化後長期的に数ton/m^2以上の圧縮強度を発現
    する急結性軽量材料が、セメント、水及び起泡剤を主剤
    とする温合物スラリーを充分に攪拌起泡させて製造した
    発泡ペーストに、急結剤を混合して製造されるものであ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の軟弱地盤上打
    設構造物。
  4. (4)軟弱地盤上打設構造物が、土、ベントナイト、ス
    ラグ等のセメント置換材又は充填材を含有するものであ
    ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
    軟弱地盤上打設構造物。
  5. (5)軟弱地盤上打設構造物が、底面及び/又は側面に
    不透水性ないし半透水性のシートを貼着してなるもので
    あることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記
    載の軟弱地盤上打設構造物。
  6. (6)軟弱地盤上打設構造物が、底部に又は内部に多数
    の軽量の塊状体、粒状体、中空体、繊維体等を配してな
    るものであることを特徴とする請求項1ないし5のいず
    れかに記載の軟弱地盤上打設構造物。
  7. (7)軟弱地盤上打設構造物が、ワイヤー、ロープ、網
    、軽量筋材、繊維等の補強材を配設してなるものである
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の
    軟弱地盤上打設構造物。
  8. (8)軟弱地盤上打設構造物が、その底面が下部の強固
    な地盤に定着されてなることを特徴とする請求項1ない
    し7のいずれかに記載の軟弱地盤上打設構造物。
  9. (9)ゲルタイムが数秒ないし数十分程度であり、かつ
    硬化後長期的に数ton/m^2以上の圧縮強度を発現
    する急結性軽量材料を、軟弱地盤上に撒き出して打設す
    ることを特徴とする軟弱地盤上打設構造物の構築方法。
  10. (10)ゲルタイムが数秒ないし数十分程度であり、か
    つ硬化後長期的に数ton/m^2以上の圧縮強度を発
    現する急結性軽量材料が、セメント、水、起泡剤及び急
    結剤を主剤とする混合物であることを特徴とする請求項
    9記載の軟弱地盤上打設構造物の構築方法。
  11. (11)ゲルタイムが数秒ないし数十分程度であり、硬
    化後長期的に数ton/m^2以上の圧縮強度を発現す
    る急結性軽量材料が、セメント、水及び起泡剤を主剤と
    する混合物スラリーを充分に撹拌起泡させて製造した発
    泡ペーストに、急結剤を混合して製造されるものである
    ことを特徴とする請求項9又は10記載の軟弱地盤上打
    設構造物の構築方法。
  12. (12)軟弱地盤上の所要区域をシートパイルや鋼管矢
    板などの仕切壁で区切った後、該区切られた軟弱地盤上
    から、ゲルタイムが数秒ないし数十分程度であり、かつ
    硬化後長期的に数ton/m^2以上の圧縮強度を発現
    する急結性軽量材料を、撒き出して打設することを特徴
    とする請求項9ないし11のいずれかに記載の軟弱地盤
    上打設構造物の構築方法。
  13. (13)軟弱地盤上の所要区域に、不透水性ないし半透
    水性のシートを張り、その上部よりゲルタイムが数秒な
    いし数十分であり、かつ硬化後長期的に数ton/m^
    2以上の圧縮強度を発現する急結性軽量材料を撒き出し
    て打設することを特徴とする請求項9ないし12のいず
    れかに記載の軟弱地盤上打設構造物の構築方法。
  14. (14)軟弱地盤上打設構造物を構築するに際して、ワ
    イヤー、ロープ、網、軽量筋材、繊維等の補強材を配設
    し、急結性軽量材料を撒き出して打設することを特徴と
    する請求項9ないし13のいずれかに記載の軟弱地盤上
    打設構造物の構築方法。
JP17425890A 1990-06-30 1990-06-30 軟弱地盤上打設構造物及びその構築方法 Pending JPH0462231A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20190006668A (ko) 2017-07-11 2019-01-21 한국철도기술연구원 인장 보강재로 보강된 시멘트 처리 자갈슬래브를 이용하여 연약지반 침하를 이중저감시키는 말뚝기초 구조물 및 그 시공방법

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KR20190006668A (ko) 2017-07-11 2019-01-21 한국철도기술연구원 인장 보강재로 보강된 시멘트 처리 자갈슬래브를 이용하여 연약지반 침하를 이중저감시키는 말뚝기초 구조물 및 그 시공방법

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