JPH0461288B2 - - Google Patents

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JPH0461288B2
JPH0461288B2 JP57049470A JP4947082A JPH0461288B2 JP H0461288 B2 JPH0461288 B2 JP H0461288B2 JP 57049470 A JP57049470 A JP 57049470A JP 4947082 A JP4947082 A JP 4947082A JP H0461288 B2 JPH0461288 B2 JP H0461288B2
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light
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photovoltaic
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Satoshi Aoyama
Hiroshi Furukawa
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Publication of JPH0461288B2 publication Critical patent/JPH0461288B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J1/00Photometry, e.g. photographic exposure meter
    • G01J1/42Photometry, e.g. photographic exposure meter using electric radiation detectors
    • G01J1/44Electric circuits
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J5/00Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
    • G01J5/10Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry using electric radiation detectors
    • G01J5/28Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry using electric radiation detectors using photoemissive or photovoltaic cells
    • G01J5/30Electrical features thereof

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Radiation Pyrometers (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、放射温度に適した光電変換装置に関
するものである。
従来技術 従来、熱源から放射される放射エネルギーを光
電変換装置によつて電気量に変換して該熱源の温
度を測定する放射温度計は知れらている。このよ
うな放射温度計において、光電変換装置自体の温
度による測定誤差を補償する為の温度補償の方法
として、(1)予め素子の温度特性を計測しておき、
素子近傍に熱電対、サーミスタ等の温度検知器を
配して、検知された温度から上記温度特性をもと
に温度補償する方法、(2)上述の如き温度検知器を
素子近傍に配し、検知された温度によつて熱源も
しくは冷源を制御して素子の温度を一定に保つ方
法、が従来知られている。しかしながら、上記(1)
(2)の方法では、いずれも素子近傍に温度検知器を
配さねばならず、構成が複雑となる上に、温度検
知器により検知される温度は素子自身の温度では
ないので素子自身の温度を正確に検知することが
できず、また温度変化に対して素子と温度検知器
との応答速度の差もある為、温度補償に誤差を生
じやすいものである。
目 的 本発明は、上述のような点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、Geを光起電力素子とし
て用いた中温用放射温度計など、光起電力素子の
温度依存性が問題となるときに、該温度依存性に
かかわらず、正確に素子への入射光強度のみに応
じた電気信号を得ることが可能な光電変換装置を
提供することにある。
実施例 以下、図面に基いて本発明の実施例を詳細に説
明するが、まずその前に本発明の基本原理を説明
する。
第1図は光起電力素子の等価回路を示すもので
あり、2は入射光強度loに応じたた電流ioを流す
定電流源、4は該定電流源2に並列接続されたダ
イオードである。ダイオード4に流れる電流を
id、外部に取り出せる電流をiとすると、 i=io−id ……(1) なる関係がある。今、素子自身の温度が一定であ
るとし、素子の両端子t1,t2に電圧vが印加
されるとすると、その電圧vと、素子外部にとり
出される電流iとの関係は第2図に示されるよう
になる。第2図において、ioは上述の如き入射光
強度loに比例する定電流で、isは電圧vに依存す
るダイオード固有の逆飽和電流である。
(1)式のio、idは共に温度依存性を有しており、
それぞれ、 io=lo×f(t) ……(2) id=is(egv/kt−1) ……(3) と示される。ここで、 lo;入射光強度 is;ダイオードの逆飽和電流 g;ダイオード固有の定数 v;印加電圧 k;ボルツマン定数 t;素子の絶対温度 である。
印加電圧vが負の値を取り、egv/kt項が1に比
べて無視できる程小さいとすると、(3)式は id=−is ……(4) となり、(1)式は i=io+is ……(5) となる。ここで、isにも温度依存性があり、 is=g(t) ……(6) とあらわされる。
本発明は、後述の実施例において詳細に説明さ
れる如く、素子の出力電流iに基いて(5)式に示さ
れるio、isをそれぞれ得て、このisから(6)式に基
いて素子の絶対温度tを求め、この絶対温度tを
用いて得られたioの値を補償することによつて、
素子の絶対温度tには依存せず入射光強度loのみ
に依存する電気量Iを得ようとする基本原理に基
づくものであり、この基本原理自体新規なもので
ある。
上記基本原理を数式にて表現すると、まず、素
子の出力電流iから後述の方法によつてio、isを
それぞれ求める。このようにして求められたio、
isのうちまず、isから(6)式に基いて、絶対温度t
を求める。
t=g-1(is) このtを用いると、(2)式は、 io=lo×f(g-1(is)) とあらわされ、 I=io/f(g-1(is)) ……(7) によりIを求めると、これは入射光強度のみに依
存し、温度に依存しない値となるのである。
次に後述の実施例に光起電力素子として用いら
れるGeの場合に(7)式のf(g-1(is))、すなわち(2)
式のf(t)の求め方について説明する。Geの場
合、f(t)はtの一次関数として、g(t)はt
のべき関数としてそれぞれ良好に近似されるもの
である。そこで、 f(t)=A+Bt ……(8) g(t)=α・e〓t=is ……(9) とし、A、B、α、βはそれぞれ光起電力素子の
感度や温度依存性により定まる定数であるから、
(9)式より、 ln is=lnα+βt t=(ln is−lnα)/β となり、これを(8)式に代入すると、 f(t)=A+B(ln is−lnα)/β ……(10) となる。ここで、a=A−Blnα/β、b=B/
βとすると(10)式は f(t)=a+b・ln is ……(11) とあらわされる。ここで、a・bは温度に依存し
ない値であり、isは温度に依存する値である。(7)
式のf(g-1(is))は上記(11)式のf(t)で置
換され、 I=io/a+b ln is ……(12) が得られ、この値は温度に依存せず入射光強度の
みに依存するので、入射光強度のみを正確に電気
量に変換できる。
以下、本発明の実施例を詳細に説明する。第3
図は本発明の一実施例の光電変換装置を用いた放
射温度計の電気回路図で、同図において、6は第
1図にその等価回路が示されたGeからなる光起
電力素子である。本実施例は、素子6の出力電流
を直流的に扱う構成であり、素子6の前には該素
子6の受光状態を互いに異なる2つの状態に切換
える光制御手段8が設けられている。この光制御
手段8は、後述のマイクロコンピユータ36によ
り一定周期でON−OFFがくり返されるアナログ
スイツチ10、マグネツト12、電源14、及
び、素子6の前に進退自在で退避方向にスプリン
グ付勢されている遮光板16からなる。アナログ
スイツチ10は、第4図Aのタイムチヤートに示
されるように一定周期でON−OFFをくり返さ
れ、アナログスイツチ10がONの第1の状態の
とき、マグネツト12は励磁されて遮光板16は
素子6の前に位置する。この状態では、素子6は
熱源からの放射光を全く受光せず、従つて、素子
6の出力電流i1は、逆飽和電流分isのみとなる。
次に、アナログスイツチ10がOFFの第2の状
態になると、マグネツト12は消磁されて遮光板
16は素子6の前から退避する。従つて、この第
2の状態では、素子6は熱源から素子6に向かう
測定光を受光し、その出力電流i2は、測定光の強
度l0に応じた定電流分ioと、上記逆飽和電流分is
との和io+isとなる。(i2=io+is)アナログスイ
ツチ10のON−OFF周期に同期して、素子6は
第5図に示される如くi1,i2を交互に出力する。
この出力電流は、電流−電圧変換回路18により
電流値に応じた電圧値に変換される。
マイクロコンピユータ36により一定周期で
ON−OFFがくり返されるアナログスイツチ2
0,22、定電圧源24,26コンパレータ2
8,30及びコンデンサ32からなる回路34は
A/D変換回路を構成する。アナログスイツチ2
0,22のON−OFFタイミングは、それぞれ、
第4図のB,Cに示されており、コンパレータ3
0の入出力点D,Eの電圧変化は第4図D,Eに
それぞれ示されている。A/D変換回路34は、
上記電流−電圧変換回路18の出力電圧を順次デ
ジタル化し、マイクロコンピユータ36に送る。
マイクロコンピユータ36は、上記i1,i2に応じ
たデジタル信号に基いてまずio,isを求め(io=
i2−i1、is=i1)(12)式を用いて、素子6に入射
する測定光の強度のみに依存し、素子6の温度に
は依存しない電気量Iを演算する。更に、マイク
ロコンピユータ36は該電気量Iに基いて熱源の
放射温度Tmを演算する。マイクロコンピユータ
36は、更に、数サイクルにわたつてTmの演算
を行い、その平均値を測定放射温度Toとし、To
に応じた電気量を出力する。38は表示回路で、
マイクロコンピユータ36の出力電気量に応じて
測定放射温度Toを表示する。
測定光強度lmに対応する電気量Iから放射温
度Tmを演算するには、 I/Ii=∫P(λ、Tm)S(λ)dλ/∫P(λ、Ti)S
(λ)dλ……(13) を用いる。ここで、装置更正時の所定の光強度li
に対する電気量がIiで、これに対する放射温度が
Tiであり、 li=∫P(λ、Ti)dλ lm=∫P(λ、Tm)dλ である。S(λ)は装置更正時の放射温度に対す
る光起電力素子の分光感度を示す。Tmを求める
には、予めTmの(13)式右辺との関係を算出し
ておき、更正時の∫P(λ、Ti)S(λ)dλ及びIi
と、測定時に得られるIとから∫P(λ、Tm)S
(λ)dλが求まり、それからTmを求める。
以上のように、本実施例によれば、光起電力素
子自身の有する温度依存性によつて、該素子の出
力電流を温度補償して、該温度依存性に依存せず
光起電力素子に入射する入射光強度のみに依存す
る電気量を得ることができるので、従来のよう
に、素子近傍に温度検知器を配する必要はなくな
り、構成が簡単になるとともに、素子自身の温度
に基いてその温度補償を行うことができるので、
正確に入射光強度のみに依存する電気量を得るこ
とができ、正確に熱源の温度を測定可能な放射温
度計を得ることができる。
尚、上記実施例では、開状態では測定光が全て
光起電力素子に入射し、閉状態では測定光が全く
入射しないように光制御手段が構成されていた
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例
えば、光起電力素子の前に液晶等からなる透過率
切換手段を設けて、光起電力素子の受光状態を互
いに異なる2つの状態に切換えるように構成して
も良い。この場合、第1の状態における上記透過
率切換手段の透過率をth、第2の状態における該
透過率をtl(th>tl)とすると、光起電力素子の出
力電流は第6図の如く変化する。すなわち、上記
第1の状態における素子の出力電流iaは ia=th・io+is ……(14) となり、上記第2の状態における素子の出力電流
ibは ib=tl・io+is ……(15) となる。th、tlはそれぞれ既知の所定値であり、
ia、ibはそれぞれ得られるので、上記(13)(14)
式の連立方程式からio、isは求まり、(12)式に
基いて温度に依存せず入射光強度のみに依存する
電気量Iを求めることができる。
第7図は本発明の別の実施例を示すものであ
り、この実施例は光起電力素子6の前に配置され
るセクタ40をモータ42により高速回転させ素
子6への入射光量を連続的に変化せしめ、素子6
の出力電流を交流成分と直流成分とに分けてそれ
ぞれ検出し、これらからio、isを演算し、以後は
先の実施例と同様に電気量Iを演算するものであ
る。
まず、本実施例におけるio、isの検出原理につ
いて説明すと、上記交流成分M1は M1=R・io ……(16) となり、一方、直流成分M2は M2=io+is/2 ……(17) となる。ここで、Rは定数である。(17)式より、 is=M2−io/2 ……(18) となり、io/2=αM1となるようにαを選ぶと、
(17)の式は、 is=M2−αM1 ……(19) となり、M1、M2からisが求められる。尚、上記
αは実際には装置個々に応じて若干異なるもので
あり、温度変化によるioの変化に対してisが変化
しないように選択されるものである。一方、io
は、(16)式から io=M1/R ……(20) により得られる。ここでRは、既知の入射光強度
loに対し、該loに対応するM1が得られように選
択されるものである。
本実施例は、このようにして(19)(20)式か
ら得られるis、ioに基いて(12)式を用いて、素
子の温度には依存せず入射光強度のみに依存する
電気量Iを演算するものである。
以下、本実施例の構成を第7図に基いて詳細に
説明すると、第7図において、光起電力素子6の
受光面前には、該光起電力素子6の受光状態を制
御するセクタ40が配置されており、該セクタ4
0はモータ42によつて回転され、入射光は断続
的に光起電力素子6に入射される。光起電力素子
6の出力電流iは、電流−電圧変換回路44によ
り電圧に変換される。この電圧のうち、直流成分
はローパスフイルタ46を介して検出され、一
方、交流成分は直流除去回路48、両波整流回路
50及びローパスフイルタ52を介して検出され
る。
アナログスイツチ54,56,58,60はそ
れぞれマイクロコンピユータ64によつてON−
OFF制御されるものであり、そのタイミングが、
それぞれ、第8図A,B,C,Dに示されてい
る。まず、アナログスイツチ54がONのとき、
アナログスイツチ58,60が交互にONになつ
て、上記交流成分M1に対応する電圧が第3図と
全く同様のA/D変換回路62によつてデジタル
量に変化され、マイクロコンピユータ64に入力
される。次に、アナログスイツチ54がOFFに
なり、アナログスイツチ56がONになる。この
状態で、上述と同様にアナログスイツチ58,6
0が交互にONになり、上記直流成分M2に対応
するデジタル量がマイクロコンピユータ64に入
力される。A/D変換回路62のコンパレータの
入出力点E,Fにおける電圧変化は第8図E,F
にそれぞれ示されている。以後、マイクロコンピ
ユータ62により制御されるON−OFFタイミン
グにより上記動作がくり返される。
マイクロコンピユータ64は、上記(19)(20)
式に基いてそれぞれis、ioを演算し、これを用い
て(12)式により電気量Iを演算し、Iから前述
と同様にして放射温度Tmを演算する。これを数
サイクルにわたつてくり返し各放射温度Tmの平
均値Toに応じた電気信号を出力する。表示回路
66は放射温度Toを表示する。
以上は、本実施例装置を用いて熱源の放射温度
を測定する測定時の動作を説明したもので、該測
定時においてはスイツチ68は図示の如く(A)側に
設定されている。該スイツチ68は手動操作可能
であり、装置製造時には(12)式のa、bの値を
更正する為に(B)側に設定される。更正時の操作及
びマイクロコンピユータ64における計算手順を
第9図のフローチヤートを用いて説明する。フロ
ーチヤート中、○印にて囲んだステツプはマイク
ロコンピユータ64内の計算手順を示し、その
他、無印のステツプは操作者の操作手順を示す。
まず、ステツプ1、2に示される如く、素子の
温度を一定taにし、素子への入射光をゼロにす
る。ステツプは、アナログスイツチ54が
OFF、56がON状態で温度taにおける(17)式
のisを求めるステツプである。この状態ではio=
0であるから、m1=M2=isとなる。isの測定が
完了すると、終了表示がなされる。すると、操作
者が素子への入射光強度を一定値loとする。(ス
テツプ4)この状態で、素子の出力電流の交流成
分から温度taにおける(16)式のM1が測定され、
m2=M1=R・ioがメモリされる。(ステツプ)
次に素子の出力電流の直流成分から温度taにおけ
る(17)式のM2が測定され、m3=M2=is+io/
2としてメモリされる。(ステツプ)ステツプ
が完了すると、終了表示がなされる。ステツプ
は、上記m1〜m3から(19)式のαを演算し、
これを更正するステツプである。αはm4として
メモリされる。次に、ステツプ8で、素子の温度
をステツプ1の温度taとは異なる任意の温度tbに
する。ステツプは、それぞれ、ステツプ
と同様にして温度tbにおけるM1,M2を求めるス
テツプであり、これらはそれぞれm5、m6として
メモリされる。ステツプは(19)式に基いて温
度tbにおけるisを求めるステツプで、これはm7
してメモリされる。ステツプは(12)式のaを
演算、更正するステツプ、ステツプは(12)式
のbを演算、更正するステツプである。このよう
にして、(19)式のα及び(12)式のa、bが更
正され、更正が完了すると終了表示かなされる。
次に、測定時のマイクロコンピユータ64の計
算手順を第10図のフローチヤートに示す。測定
時には、スイツチ68が(A)側に切換えられ、マイ
クロコンピユータ64のプログラムが測定用に設
定される。ステツプは、更正時のステツプ
と同様にして、測定光に対する素子の出力電流
の交流成分M1、直流成分M2を求めるステツプ
で、それぞれm10、m11としてメモリされる。ス
テツプは、(19)式に基いてisを求めるステツ
プでisはm12としてメモリされる。ステツプは
(12)式の演算を行なつて電気量Iを求めるステ
ツプで、Iはm13としてメモリされる。ステツプ
は(13)式の演算を行なつて熱源の放射温度
Tmを求めるステツプである。ステツプ〜を
1サイクルとして、各サイクルごとにTmが求め
られ、Tmの平均値に応じて電気量が出力され
る。(ステツプ) 以上のように、本実施例においても、光起電力
素子の近傍に温度検知器を設けなくとも該素子の
温度補償を行うことができるので、装置をコンパ
クトにすることができるし、更に、素子自身の温
度に基いて温度補償がなされるので非常に正確で
あり、精度の良い光電変換装置を得ることができ
るとともに、精度の良い測定結果に基いた高精度
の放射温度計を得ることができる。
更に、上記両実施例共に、光起電力素子のダイ
オード成分の逆飽和特性を利用しているので、該
素子への印加電圧Vが変動してもisはほとんど変
動せず、簡単に精度の良い光電変換装置が得ら
れ、更にそれを用いた精度の良い放射温度が得ら
れる。
尚、上記実施例においては、いずれも素子の温
度を得る為に逆飽和電流isを用いていたが、本発
明はこれを限定されるものではなく、任意の印加
電圧に対して温度にのみ依存する電流とその温度
との関係が定まり、該電流値から素子の温度が一
義的に定まるものであればよい。
効 果 以上のように、本発明は光起電力素子を用いる
光電変換装置において、光源から上記光起電力素
子に入射する入射光の光量を変化せしめる光制御
手段と、上記光量変化による上記光起電力素子の
出力電流変化に基いて該光起電力素子の温度依存
性を補償する演算を行なつて、該光起電力素子に
入射する入射光の強度のみに応じた電気信号を得
る演算手段とを有することを特徴とするものであ
り、このように構成することによつて、従来のよ
うに素子近傍に温度検知器を設けなくとも良いの
で構成が簡単かつコンパクトになるし、更に素子
自身の温度をもとに温度補償を行うことができる
ので、正確に素子への入射光強度のみに応じた電
気信号を得ることができる。
更に、実施態様のように、素子の温度を検知す
る為に該素子の出力電流中の逆飽和電流分を用い
れば、これは温度のみによつて増減し、印加電圧
の変動によつてはほとんど増減しないので、印加
電圧の変動による精度の悪化を防止することがで
きる。
更に、実施態様のようにGeからなる光起電力
素子の出力電流のうち、入射光強度及び温度に依
存する定電流分を温度の一次関数とし近似し、温
度に依存する逆飽和電流分を温度のべき関数とし
て近似すると、良好な近似がなされ演算も簡単に
なる。
更に、Geを光起電力素子として用いることに
より、200℃〜800℃の中温域用の放射温度計に適
し、入射光強度のみに応じた電気信号が得られる
光電変換装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は光起電力素子の等価回路を示す電気回
路図、第2図はその電圧−電流特性を示すグラ
フ、第3図は本発明一実施例の光電変換装置を用
いた放射温度計の概略図、第4図はそのタイムチ
ヤート、第5図はその光起電力素子の出力電流変
化を示すグラフ、第6図はその変形例における光
起電力素子の出力電流変化を示すグラフ、第7図
は本発明の別の実施例の光電変換装置を用いた放
射温度計の概略図、第8図はそのタイムチヤー
ト、第9図はその更正時の操作及び計算手順を示
すフローチヤート、第10図はその測定時の計算
手順を示すフローチヤートである。 6;光起電力素子、8;光制御手段、36;演
算手段、40,42;光制御手段、64:演算手
段。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 光起電力素子に入射する入射光の強度と該素
    子の温度にのみ依存する出力電流分ioおよび該素
    子の温度にのみ依存する出力電流分isが、それぞ
    れ下記(1)、(2)式によりあらわされる光起電力素子
    からなる光電変換装置において、上記入射光の光
    量を変化せしめる光抑制手段と、上記光量変化に
    よる上記光起電力素子の出力電流変化に基づい
    て、上記光起電力素子に入射する入射光の強度と
    該素子の温度とに依存する出力電流分ioおよび、
    該素子の温度のみに依存する出力電流分isを求め
    る手段と、上記io、isを用い、下式(3)の演算を行
    なつて入射光の強度のみに応じた電気信号Iを得
    る手段とを有することを特徴とする光電変換装
    置: (1) io=lo×(A+BT) (2) is=αe〓T 但し、ここで、 lo:入射光強度 T:素子の絶対温度 A、B、α、β:それぞれ素子の感度や依存性に
    より定まる定数である。 (3) I=io/(a+b・lnis) 但し、ここで、a、bはそれぞれ光起電力素子
    の感度や温度依存性により定まる定数である。 2 上記光制御手段は、光源から光起電力素子へ
    の入射光路内外に進退可能な遮光手段を有し、上
    記演算手段は、該遮光手段が上記入射光路上に位
    置する閉状態における光起電力素子の出力電流
    と、該遮光手段が上記入射光路外に退避した開状
    態における光起電力素子の出力電流とに基いて該
    光起電力素子の温度依存性を補償する演算を行う
    よう構成されていることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の光電変換装置。 3 上記光制御手段は、光源から光起電力素子へ
    の入射光路上に配置された透過率可変手段を有
    し、上記演算手段は、該透過率可変手段の透過率
    が互いに異なる2つの状態における光起電力素子
    の出力電流に基いて該光起電力素子の温度依存性
    を補償する演算を行うことを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の光電変換装置。 4 上記光制御手段は、光源から光起電力素子へ
    の入射光量を連続的に変化せしめる手段を有し、
    上記演算手段は、光起電力素子の出力電流変化の
    交流成分を求める手段と、該出力電流変化の直流
    成分を求める手段と、該交流成分および直流成分
    に基いて光起電力素子の温度依存性を補償する演
    算を行う手段とを有することを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の光電変換装置。
JP57049470A 1982-03-27 1982-03-27 光電変換装置 Granted JPS58166226A (ja)

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GB2119926A (en) 1983-11-23

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