JPH0461236B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、例えば建築物で雨どいとして、或は
農業で家畜小屋にて、或は地下工事で排水設備の
ために使用される排出ダクト、特に排出みぞまた
は排出管のための洗浄装置に関する。

この種の排出ダクトは、排出される廃水が沈殿
しやすい固形物を含んでいる場合、または他所か
ら葉、砂等の固形物が排出ダクト内にはいつてく
る場合詰まりやすい。詰まつた排出ダクトの清掃
はかなりの労力を要し、特に清掃がしにくい排出
ダクトや構造的に閉じている排出ダクトの場合厄
介である。

本発明の課題は、すでに敷設されている既存の
排出ダクトにも簡単に低コストで取付けることが
でき、排出ダクト内に堆積した堆積物を効果的に
洗い落とすことができる洗浄装置を提供すること
である。

本発明は、上記課題を解決するため、洗浄管
が、排出ダクトに追加的に組み込み可能な中空体
であり、該該中空体は、排出ダクトの排出方向に
傾斜した噴射ノズルを規則的な間隔で備えている
ことを特徴とするものである。

本発明による洗浄装置は、すでに敷設されてい
る既存の排出ダクトにも簡単に低コストで取付け
ることができる。噴射ノズルが中空体に規則的な
間隔で設けられ、且つ排出ダクトの排出方向に傾
斜してるので、排出ダクトの長さや延在態様（直
線状もしくは屈曲して延びていることなど）に関
係なく、排出ダクトの全長にわたつてインゼクタ
効果により均一な強い流動が生じる。この流動
は、例えば排出ダクトが屈曲していても淀みを生
じさせることなく、排出ダクトのなかに堆積して
いた固形物質を洗い流すほど強力なものである。

本発明の有利な実施例では、中空体が噴射ノズ
ルを一体成形したプラスチツク射出成形部分して
形成されている。このようにして中空体と噴射ノ
ズルを形成することにより、低コストの製造が可
能である。

特に頑固な汚れ（例えば固形物質の堆積物）を
洗い落とすために、噴射ノズルが付加的にガス状
または空気状の洗浄媒体を噴射可能であるように
するのが有利である。 次に、本発明を添付の図
面を用いて詳細に説明する。

第１図及び第２図では、みぞ状の排出ダクトは
１の符号を付されている。第１図と第２図の実施
例では、排出ダクト１は半円形の横断面をもつた
雨どいとして形成され、両側に雨どいいに典型な
半円形縁曲げ部２を有する。半円形縁曲げ部２に
はそれぞれ管３が挿着され、該管３は、ダクト１
の縦方向に見て等間隔に噴射ノズル４を具備して
いる。排出ダクト１の底部上方には、中央に他の
管５が設けられている。この他の管５は、腕木部
６によつて排出ダクト１の半円形縁曲げ部２の１
つに固定され、同様に噴射ノズル７を具備する。
管３と５の噴射ノズル４と７は、第２図で矢印８
によつて示す排出方向に対して次のように傾斜し
て延在し、即ち排出ダクト１内に沈殿した固形物
が噴射ノズルより噴射される洗浄媒体から衝撃を
受けるよう傾斜して延在している。その際、排出
ダクト１の壁部に付設される噴射ノズル４は、排
出ダクト１の穹りゆう状の壁部に対してほぼ接線
方向にに配置され、その結果壁部に沿つて液体ク
ツシヨンが形成され、この液体クツシヨン上を固
形物が浮遊する。

第３図と第４図の実施例では、排出ダクト１１
の底部に中空体１２が配置されている。中空体１
２は、ダクト１１の横断面形状に適合しており、
縦方向に見て等間隔に噴射ノズル１３を具備して
いる。第４図からわかるように、これらの噴射ノ
ズル１３も排出方向（矢印14）に対して傾斜して
おり、その結果これらの噴射ノズル１３は、排出
ダクト１１内に沈殿した固形物に対して排出方向
（矢印14）に衝撃を与える。この実施例でも、ダ
クト底部のの中心上方に、噴射ノズル１６を備え
た管１５が設けられている。この管１５は、第１
図と第２図の管５に対応している。

管３，５，１５並びに中空体１２は、プラスチ
ツクから成る射出成形部分としてつくるのが有利
であり、その際噴射ノズル４，７，１３，１６は
一体に鋳造されているのが合目的である。管３，
５，１５並びに中空体１２を別々につくり、追加
的に排出ダクトに取付けることも可能である。或
は、管３，５，１５並びに中空体１２を排出ダク
トの製造と同等にその壁部に一体的に設けること
も可能である。

管３，５，１５並びに中空体１２は、図示され
ていないンプに接続されている。このポンプは、
液状の洗浄媒体を加圧して噴射ノズル４，７，１
３，１６から噴射させる。場合によつては、高圧
のガス状または蒸気状の洗浄媒体を噴射ノズル
４，７，１３，１６から噴射させることも可能で
ある。この場合も、噴射ノズルへの洗浄媒体の供
給は前記管或は中空体を介して行なわれる。

【図面の簡単な説明】

第１図は雨どとして形成された本発明による排
出ダクトの横断面図、第２図は第１図の線−
による縦断面図、第３図は本明による排出ダクト
の第２の実施例の横断面図、第４図は第３図の線
−による縦断面図である。 １，１１…排出ダクト、２…半円形縁曲げ部、
３，５，１５…管、４，７，１３，１６…噴射ノ
ズル、１２…中空体。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ノズルシステムを備え、該ノズルシステム
   が、排出ダクトの長手方向に規則的に配置される
   ノズルを有し、該ノズルが、排出ダクトに沿つて
   延びる少なくとも１つの洗浄管を介して、加圧さ
   れた洗浄媒体を噴射可能である。排出ダクトのた
   めの洗浄装置において、 前記洗浄管が、排出ダクト１，１１に追加的に
   組み込み可能な中空体３，５，１２，１５であ
   り、該中空体３，５，１２，１５は、排出ダクト
   １，１１の排出方向に傾斜した噴射ノズル４，
   ７，１３，１６を規則的な間隔で備えていること
   を特徴とする洗浄装置。 ２ 中空体３，５，１２，１５が、噴射ノズル
   ４，７，１３，１６を一体成形したプラスチツク
   射出成形部分として形成されていることを特徴と
   する、特許請求の範囲第１項に記載の洗浄装置。 ３ 噴射ノズル４，７，１３，１６が付加的にガ
   ス状の洗浄媒体を噴射可能であることを特徴とす
   る、特許請求の範囲第１項または第２項に記載の
   洗浄装置。 ４ 噴射ノズル４，７，１３，１６が付加的に蒸
   気状の洗浄媒体を噴射可能であることを特徴とす
   る、特許請求の範囲第１項または第２項に記載の
   洗浄装置。