JPH0459770A - ベンゾフラン誘導体 - Google Patents

ベンゾフラン誘導体

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JPH0459770A
JPH0459770A JP2170056A JP17005690A JPH0459770A JP H0459770 A JPH0459770 A JP H0459770A JP 2170056 A JP2170056 A JP 2170056A JP 17005690 A JP17005690 A JP 17005690A JP H0459770 A JPH0459770 A JP H0459770A
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JP
Japan
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water
methanol
benzofuran
fraction
solvent
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Pending
Application number
JP2170056A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Nohara
野原 稔弘
Masaharu Yahara
正治 矢原
Chizuko Sugimura
杉村 知津子
Hiroshi Ito
宏 伊東
Yuujirou Shinpo
新甫 勇次郎
Kajiro Nakajima
中島 嘉次郎
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OTA ISAN KK
Original Assignee
OTA ISAN KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、蛇床子構成成分であり、文献未載の新規な化
合物であるベンゾフラン誘導体及びその製法に関する。
本発明によるベンゾフラン誘導体は抗ストレス作用を有
する低毒性物質であり、従って医薬として極めて有用で
ある。
従来の技術 蛇床子は中国の最古の本草書である「神農草経」の上品
に「蛇外子;ジャショウシ」の名で収載されているよう
に古来から利用されてきた生薬の1つであり、漢方処方
では補腎剤として三子丸(千金方:蛇床子、菟糸子、五
味子)、蛇床子湯(医宗金鑑:蛇床子、威霊仙、当帰尾
、大賀、苦参、砂穀、葱頭)を始め、単味では蛇床子散
(金置要路:蛇床子仁末)として用いられているように
今日でも貴重な素材とされている。
蛇床子(Cnidii monnieri Fruct
us)はセリ科(tlmbe l l i ferae
)のオカゼリ(Cnidiummonnieri(L、
)Cuss、(=Selium monnieri L
、))の成熟果実を乾燥したものである。このオカゼリ
は、中国東北に野生する越年生草木で、特に河北、山菜
、新注、江蘇、四用省で生産され、茎の高さ40〜70
cmで、茎は中空で縦溝及び結句がある。葉は有柄2回
羽状中裂し、裂片は長楕円形で長さ2〜locm、輻l
〜3 cm、装置があり、花は白で、果実は小楕円形で
長さ2〜3 cm、幅l〜2cm双懸花、無毛淡褐色の
植物であるが、その同属植物であるHerac leu
mscabridum Franch、ヤブジラミ(T
orilis japonica(Houtt、))、
オオヤブジラミ(T、5cabra(Houtt、))
なども蛇床子の基原植物とされているC1m波恒雄:″
原色和漢薬図鑑(上)”p、233〜234 (198
0)、赤松金芳:新訂和漢薬p、188 (1970)
)。中でもヤブジラミは和産の蛇床子として同様の目的
に用いられることもある。
次に、蛇床子の成分としては精油1.3%を含有し、そ
の主成分はQ−ピネン、カンフエン、イソ吉草酸ボルニ
ルエステルなどに加え、オストールを始めとする各種ク
マリン類の存在も報告されている(難波恒雄:“原色和
漢薬図鑑(上)”p、234(1980)、刈米達夫・
最新生薬学p、395 (1987)、Xiang :
 Zhongguo Yaoke Daxue Xue
bao 20(2)p、92〜93 (1989))。
一方、その薬理ならびに生理活性としては精油類を中心
とする成分に抗真菌(紫状表皮1菌、石膏様小芽胞菌、
羊毛状小芽胞菌)、抗ウィルス、駆虫、抗トリコモナス
作用が報告されている(難波恒雄:“原色和漢薬(上)
”p、234(1980)、Qiu、5hiyu : 
CN 85103316) 。また、この他、抗変異原
性(Liu、D : Bull chin mater
 med 13(l 1X1988))、抗アレルギー
作用(山原條二: Chem。
pharm、 bull、 33(4) (1988)
)、抗腫瘍作用(柴田承二監修:“医薬品の開発第2巻
−薬理活性物質■”p、416 (1989))、局所
麻酔作用(Lian Q : Bullchin ll
1ater wed 13(9) p、40−42 (
1988))に加え、最近では成分中オストールにカル
シウム拮抗作用(山原條二:薬誌105(5) p、4
49〜458 (1985))が確認され、降圧剤とし
ても期待されている。このように蛇床子の成分ならびに
薬理・生理活性についてはこの生薬の構成成分中、精油
類(Q−ピネン、カンフエン、イソ吉草酸ボルニル)、
クマリン類(columbianadin、 O−ac
etylcolumbianet+n。
columbianetin、 O−1s−ovale
ryl −columbianetln。
cnidiadinlarch−angellcin、
edultin、 2’(S)+3’(R)−イソブチ
リルオキンー〇−アセチル−2’、3’−ジヒドロオロ
セロール(dihydrooroserol)、ベルガ
プテン、インピンピネリン、オロセロン、オストールな
ど)、a −candinene、 torillin
のように脂溶性成分に対する研究が主に行われているの
みで、これら以外の構成成分ならびにその薬理・生理活
性については未だ不明な点が多く、解明されるには至っ
ていない。
特に、生薬蛇床子の構成成分としてベンゾフラン誘導体
ならびにその配糖体に関する報告は全く認められていな
い。また、これらベンゾフラン骨格を有する物質の薬理
・生理活性についても例えばアミオダリン(Amiod
arine)の抗不整脈作用(The Merck I
ndex 11 edition p、501 (19
89) )、ホルダチン(hordat 1ne)の抗
真菌作用(H,Wagnerand P、Wolff監
修: “New natural products 
andplant drugs with pharm
acological、 biologicalor 
therapeutical activity” p
、227 (1977))などが知られているにすぎな
い。
発明が解決しようとする課題 上記のように、蛇床子に関する成分や薬理・生理活性に
おいて、これまでに解明されているのは精油類やクマリ
ン類のような脂溶性成分に限定されている上に、作用面
においても抗真菌作用、局所麻酔作用、抗アレルギー作
用、抗腫瘍作用、カルシウム拮抗作用などのように蛇床
子の伝承的な効能とされている“補腎益精”とは相違し
ている。
つまり、この蛇床子の伝承的効能は各種ストレスによる
生体の機能低下や精神的、肉体的疲労に起因して生ずる
諸症状の緩解、治癒であると解釈されるからである。
現代社会の特徴として多種多様のストレス性要因が考え
られる。例えばエレクトロニクスの進歩による企業のO
A化から生じるテクノストレス、高齢化社会に伴う激増
する老人等の社会問題にまつわる様々なストレスを始め
とし、この他、国際情報化時代における情報のスピード
化に伴うストレス、さらに、女性の社会進出も様々なス
トレスを生む原因とも言われているように、まさに、現
代はストレスの過剰時代である。このようなことから現
代社会において安全な抗ストレス作用物質の開発が強く
要望されている。
本発明は、このような事情の下、蛇床子から前記有用物
質を分離し、提供することを目的としてなされたもので
ある。
課題を解決するための手段 漢方剤は本来前じて飲むのが通例であり、蛇床子も同様
な処方で用いられている。そこで、本発明者らは比較的
極性の高い蛇床子中の構成成分に着目し、鋭意研究を行
った結果、columbianadin。
o−acetylcolumbianetin、 co
lumbianetin、 o −isovalery
lcolumbianetin、 cnidiadin
larchangellcin、 edultins 
2’(S)+3’(R)−イソブチリルオキシ−〇−ア
セチルー2’ 、3’ −ジヒドロオロセロール(di
hydrooroserol)、ベルガプテン、イソピ
ンピ不リン、オロセロン、オストール、σ−candi
nene、 torillinなどの公知化合物の他番
二、8−ヒドロキシ−3−(S)−リナロール3−O・
β−D−グルコピラノシド、6−ヒトロキシーリナロイ
ルオキシド等の新規モノテルペノイド化合物の存在を明
ら力)にすると共に、ある種の新規ベンゾフラン誘導体
がその目的に適合しうろことを見し1出し、この知見に
基づいて本発明を完成するに至つtこ。
すなわち、本発明は、一般式 (式中 R1は水素原子又はメトキシ基、R”ld水素
原子又はβ−D−グルコピラノシル基を示す)で表わさ
れるベンゾフラン誘導体を提供するものである。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明化合物は次の3種の化合物である。
(1)  クニデオシドA(R宜=H,R”=β−D−
グルコピラノシル基) 4−オキシ−4,5−フローメリロリンクアンッド 2
−0−β−グルコピラノシド(2) クニデオンドB(
R’=メトキン基、R2=β−D−グルコピラノンル基
) 4−オキシ−4,5−フロー3−メトキ/−メリロリッ
ク アシッド 2−0−β−グルコピラノシド (3)クニデオールb (R’=メトキシ基、R” =
 H)4−オキシ−4,5−70−3−メトキシメリロ
リック アシッド これらの本発明化合物は蛇床子本来の薬理作用ともいう
べき抗ストレス作用を有する。
本発明方法によれば式(1)で示されるベンゾフラン誘
導体は、蛇床子を溶媒抽出し、得られた抽出物を水に溶
解し、多孔質スチレン系樹脂を用いたカラムクロマトグ
ラフィーに付したのち、得られた粗ベンゾフラン誘導体
混合金有物を高級アルキルシラノール樹脂、セファデッ
クス、シリカゲル、セライト及び多孔質スチレン系樹脂
の中から選ばれt;少なくとも1種の充填剤を用いたカ
ラムクロマトグラフィーに繰り返し付すことによって得
られる。
本発明方法においては、抽出溶媒として水、有機溶媒及
び含水有機溶媒を用いることができる。
有機溶媒としては高極性のもの、例えば、メタノール、
エタノール、アセトン、ジオキサン、ジメチルスルホキ
シドなどが有利である。含水有機溶媒としては有機溶媒
濃度20〜70%(v/v)、特に40〜60%のもの
が好ましい、原料の蛇床子は細切した上で抽出するか或
いは常法に従い脱脂した上で抽出に供することができる
。抽出溶媒は、生薬量に対し4〜10倍量用いるのが好
ましい。
抽出時間は抽出溶媒の種類や温度条件等によって異なる
が、細切した蛇床子に対して5倍量の含水メタノールを
用いて室温下で抽出処理を行う場合には約2〜4時間の
抽出を2回繰り返すのが適当である。各抽出終了後に常
法によりろ過して得た抽出物を合併し、抽出溶媒を除去
することにより粗抽出物が得られる。抽出溶媒を除去す
る方法としでは慣用の濃縮方法、例えば減圧濃縮法、噴
霧乾燥法などを用いることができる。得られた粗抽出物
中には脂肪等が含まれているので、必要に応して、この
抽出物を水に懸濁させ、低極性有機溶媒で処理して脂肪
を除去する。この低極性有機溶媒としては例えばヘキサ
ン、ベンゼン、エーテル、酢酸エチルなどを挙げること
ができる。しかし、通常は上記粗抽出物を水に懸濁し、
水不溶部を除いた水溶液を直接多孔質スチレン系樹脂で
処理する。この多孔質スチレン系樹脂の具体的な市販品
としては、例えばスチレン系のダイアイオンHPシリー
ズ(三菱化成工業社製)、ポリスチレン系のMCI−g
el CHP 20PC三菱化成工業社製)などを挙げ
ることができる。この処理は吸着樹脂を充填したカラム
に上記水溶液を通液することにより所望のベンゾフラン
類等を樹脂に吸着させるものである。次に、所定量の水
で水洗後、樹脂に吸着されたベンゾフラン類等は高極性
有機溶媒又は含水高極性有機溶媒を用いて溶出させるこ
とができる。
この高極性有機溶媒としては、例えばメタノール、エタ
ノール、アセトン、ジオキサン、ジメチルスルホキシド
などを用いることができるが、特にメタノール濃度が4
0〜60%(V/V)の含水メタノールが好ましい。
本発明のベンゾフラン類のうち、式(I)中のR2がグ
ルコピラノシル基のものは好ましくはオクタデシルシラ
ノール(以下ODSと略称する)のような高級アルキル
シラノール系樹脂ならびにセファデックス系の樹脂に吸
着されるので、上記溶出液を除去した後これら樹脂を充
填したカラムで処理を繰り返すとともlこ、この場合の
通液は水→含水有機溶媒−有機溶媒と順次変イヒさせ分
離精製することによって、淡黄色粉末のクニデオシドA
1クニデオシドBが得られる。一方、本発明のベンゾフ
ラン類のうち、式(1)中のR2が水素原子のものは好
ましくはシリカゲル、ODS系の樹脂に吸着されるので
、上記溶出液を除去した後、前記と同様にこれら樹脂を
充填したカラムで処理し溶媒処理を繰り返すことによっ
て、淡黄色粉末のクニデオールbを得ることができる。
また、これら精製処理操作中に新装なモノテルペン誘導
体として、上記クニデオシドA画分より後の溶出部より
8−ヒドロキン−3−(S)−リナロールを、これらよ
りさらに極性の高い両分より6−ヒトロキシーリナロイ
ルオキンドを得ることもできる。
発明の効果 本発明の新規ベンゾフラン誘導体は、抗ストレス作用を
有し、ストレスに起因する諸種機能の障害、例えば性機
能障害などを軽減、治癒させることができ、また精神的
・肉体的疲労も速やかに回復させることができ、これら
疾患からくる心身症の予防や治療に用いて好適であるの
で、強精剤、強壮剤、精神神経用剤のような医薬として
有用である。
実施例 次に、実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1 細切した蛇床子(中国産品)3.0J29に対し、50
%(v/v)メタノール水溶液1512による室温下3
時間の抽出処理を2回繰り返し行った。これらの抽出液
を合わせて減圧濃縮し、粗抽出物278.hを得た。
これを水300IlIQに懸濁し、水不溶部を除いた水
溶液(粗抽出物含量: 231.h)をポリスチレン系
樹脂MCI gel CHP 20Pを充填したカラム
に通したのち、水2Qを通液後、30%メタノール、5
0%メタノール、80%メタノール、100%メタノー
ル及びアセトンを各lQ順次通液することによって7分
画に分離した。すなわち、メタノール濃度θ〜30%で
溶出してくる部分(0〜30%部)を1画分、30〜5
0%部を■画分、50%部を■画分、50〜80%部を
■画分、80〜100%部を7画分、100%部を■画
分、アセトン溶出部を■画分とした。このようにして得
られた溶液部から常法に従い溶媒を除去し、I〜■画分
の残留物としてそれぞれ2.18g、2.91g、3.
319.4.73g、2.299.2.409及び1.
42gを得た。
次いで、この■画分を同様に水50〜15h+ffに溶
解し、オクタデシルシラノール(ODS)樹脂を充填し
たカラムに通したのち、前記と同様に水2 A。
20%メタノール、30%メタノール、40%メタノー
ル、50%メタノール及び60%メタノールを各IM順
次通液することにより、0〜20%部を1画分、20〜
30%部をU画分、30〜40%部を■画分、40〜5
0%部をiv画分、50〜60%部を7画分、60%部
をvi画分として、6分画に分離した。このようにして
得られた溶液部から常法に従い溶媒を除去し、1−vi
画分の残留物としてそれぞれ408+I1g、587m
g、706mg、411mg、546mg及び70mg
を得た。
次いで、この1画分をさらに、セファデックスLH20
処理(通液 水−メタノール)を行うことによって3画
分に分離し、F11F2、F3とし、F1画分381+
119を得た。□次に、この両分を同セファデックス処
理(通液は水)により2画分に分離し、fLf2とし、
11画分171m1+を得た。さらに、この画分を水に
懸濁したのち、MCIゲルCHP 20Pを充填したカ
ラムに通し、10〜100%メタノールを通液して、3
分画に分離精製し、この第一番目に溶出してくる溶液を
集め、溶媒を除去することによってクニデオシドA90
I++9を得た。
また、前記7画分を水に懸濁し、セファデックスLH2
0を充填したカラムに通し、同様に水→メタノールを通
液して2画分に分離し、F’l、 F’2とし、F’1
画分3571119を得た。これをさらに、ODSを充
てんしたカラムに通し、水神20〜100%メタノール
を通液して、4分画に分離し、最初に溶出してくる溶液
の溶媒を除去することによってクニデオシドB 67r
trgを得た。
また、この精製処理の際、ODS処理で溶出してくる両
分より新規なモノテルペン誘導体である、8−ヒドロキ
シ−3−(S)−リナロール 3−0−β−D−グルコ
ピラノシド148119を得た。
また、上記■画分を水に懸濁し、シリカゲル9385を
充填したカラムに通したのち、クロロホルム8:メタノ
ール1.5:水0.1混合液、クロロホルム8:メタノ
ール2:水0.2混合液及びメタノールを順次通液する
ことによって6分画に分離し、F#l−6とし、F#3
両分248mgを得た。この画分をさらに同様にODS
を充填したカラムに通したのち、20〜40%メタノー
ルで溶出して6分画に分離し、r″l−6とし、このf
#2画分の溶媒を除去することによってクニデオールb
 24+++i+を得た。
また、上記■画分をセライト、ノリ力ゲル等を用い常法
に従い分離精製を繰り返すことによって新規モノテルペ
ノイド誘導体である、6−ヒトロキシーリナロイルオキ
シドも精製することかできる。
以上のようにして得られたベンゾフラン誘導体の物性等
の緒特性を以下に示す。
(1)クニデオシドA (R’−1(、R”=β−D−グルコピラノシル基)性
 状;淡黄色粉末 旋光度; [al”−−42,1(c=0.59.H,
O)薄層クロマトグラフィー(展開溶媒クロロホルム:
メタノール:水=7 : 3 : 0.5、プレートk
ise1ge160);Rf値=0.521O%硫酸噴
霧及びUV吸収;陽性 紫外線吸収スペクトル(c−2,5X lo−’、 H
,O);UVJ 丑nm(log t ); 283(
3,39)251(3,62) 244(3,69) 高速原子衝撃形イオン化(FAB)−マススペクトFA
B−MS m/z; 369[M+H]”391 CM
 十Na] ” 407 [M + K] ” これらから分子量は368と判明した。
核磁気共鳴スペクトル; 下記の構造式と解析しえた核磁気共鳴スペクトルは次の
通りである。
(i )  ’H−NMR(in D、O) (400
MHzM ;H−3:  7.17  (IH,5)H
−6:  7.09  (lH,5)H−7:  7.
45  (IH,5)H−8:  6.54 H−9:  2.78 1(−10:  2.32 H−1’  :  4.77 H−2’−6’  : (ij)  ”C−NMR(D20) C−1’:  128.I C−2:  153.9 C−3:  122.5 C−4:  154.9 C−5:  123.4 C−6:   99.8 C−7:  146.6 C−8:  107.7 C−9:   28.3 C−10:   39.4 C−11:  184.I C−1’  :  102;4 C−2’:   74.2 C−3’:   77.3 (IH,5) (2H、t 、 J = 7.3)1z)(2H,br
、d、J= 7.3)1z)(IH,dj = 7.0
) 3.35〜3.74(6H,m) (100MHz) 8 ; C−4’:   70.7 (−57:  77.0 C−6’:   61.8 これら化合物を無水酢酸−ピリジンでアセチル化したの
ち、CHJxでメチル化することにより、テトラアセチ
ルモノメチルエステル体が得られることからカルボン酸
の存在が確認された。また、上記、”C−NMRスペク
トルデータで17個のングナルが観測され、その糖部の
シグナルはβ−D−グルコピラノシル基のそれと一致し
ており、その分子旋光度CM)Dが(−)154.9°
であることからもD体であることが判明した。これらか
らも上記構造式が検証された。
(2)クニデオシドB 性 状;淡黄色粉末 旋光度;[a尺’  −19,4°(c−0,54,H
zO)薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホル
ム:メタノール:水雷7:3:0.5、プレート:ki
selgel 60)  ; Rf値−0,5910%
硫酸噴霧及びUV吸収:陽性 紫外線吸収スペクトル(C=2.2X 10−’、+(
20) ;uvλ昇nm(log t ) ; 287
(3,33)276(3,38) 2.47 (3゜75) 高速原子衝撃形イオン化(FAB)−マススペクトFA
B−MS m/z; 399[M+Hド421 CM+
 Na] ” 439[M+K]” これらから分子量は398と判明した。
核磁気共鳴スペクトル; 下記の構造式と解析しえた核磁気共鳴スペクトルは次の
通りである。
(400M)lz)δ; (IH,5) (IH,d、J= 2.0Hz) (IH,d、J=2−OHz) (2B 、 m) (2H,m) 3.20−3.84(6H,m) (3H,s) (100MHz)δ; (i )  ’H−N!JR(in D20))1−6
  :  7.19 H−7:  7.74 H−8+  6.80 H−9:  3.06 H−10:  2.56 H−2’−6’  : OMe   :  4.13 (ii )  ’ ”CNMR(D20)C−1:  
127.I C−2:  144.0 C−3:  138.5 C−4:  146.5 C−5:  133.I C−6:  115.8 C−7:  146.8 C−8:  107.6 C−9:   28.0 C−10:   38.8 C−11:  181.8 C−1’  :  105.2 C−2’:   75.3 C−3’:   77.7 C−4’:   70.8 C−5’:   77.4 C−5’+   61.8 OMe   :   6■、7 このように、FAB−MSスペクトルからもクニデオシ
ドAと比較し、分子量が約30大きい物質であること、
さらに’H−NIJRスペクトルでδ4.13(3H,
s)にメトキシ基由来のシグナルが観察されること、ま
た、”C−NMRスペクトルにおいても全てのシグナル
がクニデオシドAのそれとほぼ一致するが、ただ、86
1.7(q)J二低磁場シフトしt;メトキシ基の存在
と、高磁場シフトしたC−3位のシグナルが消失し、新
たにδ138.5(s)にシグナルの観察されることに
加え、C−2,4,6位のシグナルが各々(−)9.9
ppm、 (−)8.4ppm、 (−)6.7ppm
シフトしていたこと、糖部のc−1が2.8ppm低磁
場シフトしていたこと等からメトキシ基はC−3位に結
合していることが判明すると共に上記クニデオシドBの
構造式が検証された。
(3)クニデオールb 性 状;淡黄色粉末 薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム:メ
タノール:水=8:2:0.2、プレート;kisel
gel 60) ; Rf値−0,5310%硫酸噴霧
及びUV吸収:陽性 核磁気共鳴スペクトル; 下記の構造式と解析しえた核−気共鳴スベクトルは次の
通りである。
(i )  ’H−NMR(in CDCl、+CD5
ODX400 MHz)δ:H−6:  6.94  
(IH,5)H−7=  7.49  (lH,d、J
−2,2Hz)H8:  6.59  CIH,d、J
=2.2Hz)H−9:  2.91  (2H,m)
H−10:  2.58  (2H,m)OMe   
:  4.02  (3H,s)(u )  ” CN
MR(CDCIs + CDxOD) (100M)l
z)δ;C−1:  ’126.7 C−2:  144.0 C−3:  133.4 C−4:  145.8 C−5+  122.1 C−6:  115.3 C−7:  144.2 C−8:  107.O C〜9  :   27.I C−10:   38.3 C−11:  183.0 OMe   :   61.1 このように、’H−NMRと”C−NMRのスペクトル
が共に上記クニデオシドBのそれと極めて一致している
こと、糖部の炭素シグナルが無くなったのに伴い、C−
3,5位のシグナルが各々5.lppm、 11.0p
pIn高磁場にン7トしていることからそのアグリコン
部であることが判明し、上記構造式が検証されtこ。
さらに、以上のようにして得られた粗ベンゾフラン誘導
体混合物の■画分及び■画分、及びそれらの精製物であ
る本発明の各ベンゾフラン誘導体の薄層クロマトグラム
を添付図面にそれぞれ1〜5として示した。
実施例2 細切した蛇床子(中国産品)1.5kgに対し、50%
(V/V)メタノール水溶液8Qによる室温下3時間の
抽出処理を2回繰り返し行った。これらの抽出液を合わ
せて減圧濃縮し、粗抽出物139−09を得た。
これを水150+a12に懸濁し、水不溶部を除いた水
溶液(粗抽出物含量: 116.Og)をポリスチレン
系樹脂MCI gel CHP 20Fを充填したカラ
ムに通したのち、水112を通液後、40%メタノール
、70%メタノール及び100%メタノールを各1g順
次通液することによって5分画に分離した。すなわち、
水溶出部を■′画分、40%を超えないメタノール濃度
で溶出してくる部分をm1画分、メタノール濃度40%
で溶出してくる部分(40%部)をm2画分、40〜7
0%部を■′画分、70〜100%部を71画分として
それツレ109.6g、1.1g、4.h、2.5g及
び1.9gを得た。
次いで l[/画分を実施例1と同様にして、シリカゲ
ルを充填したカラムに通したのち、クロロホルム8:メ
タノール2.5:水0.1混合液、クロロホルム7ニメ
タノール3二水0.5混合液及びメタノールを順次通液
することによって3分画してA画分、B画分、C画分に
分離し、このB画分について、 ODSカラム処理で2
0%メタノールで溶出してくる画分を集め、次に、セフ
ァデックスカラム処理し、水で溶出してくる画分を再度
MCIゲルCHP20Pでカラム処理を行い、50%メ
タノールを通液して溶出してくる画分の溶媒を除去する
ことによってクニデオシドA 44mgを得た。
他方、上記ODSカラム処理で50%メタノールで溶出
してくる両分をセファデックス処理を行い、水で溶出し
てくる両分を再度ODSカラム処理し、40%メタノー
ルで溶出してくる両分の溶媒を除去することによってク
ニデオシド B 34.Omgを得た。
また、上記71画分を実施例1と同様にして、7す力ゲ
ルを充填したカラムに通したのち、クロロホルム9:メ
タノール2:水0.1混合液、クロロホルム7:メタノ
ール3:水0.5混合液及びメタノールを順次通液する
ことによって6分画し、それぞれをA′、B′、C′、
D′、E′及びF′画分とし、このC′画分をさらにO
DSカラム(通液20〜40%メタノール)処理し、3
0%メタノールで溶出してくる両分を集め、その溶媒を
除去することによってクニデオールb11.5mgを得
た。
また、この精製処理でI′画分よりモノテルペン誘導体
である、6−ヒトロキシーリナロイルオキシド、またm
2画分より8−ヒドロキシ−3−(S)−リナロール 
3−0−β−D−グルコピラノシドも得ることかでさる
実施例3 細切した蛇床子(中国産品)1.4&gに対し、メタノ
ール溶液7gによる室温下3時間の抽出処理を2回繰り
返し行った。これらの抽出液を合わせて減圧濃縮し、粗
抽出物168.19を得た。これを水250++112
に懸濁し、酢酸エチルエステル500mffずつで2回
繰り返し洗浄した。次に、この水層部に水250m(+
を加え、ダイヤイオンHP 20を充填したカラムに通
したのち、水5Q、、40%メタノール600mL70
%メタノール60(1mQ及び100%メタノール12
00mQを順次通液することによって5分画に分離した
すなわち、水溶出部をDF−1,40%を超えないメタ
ノール濃度で溶出してくる部分をDF−2、メタノール
濃度40〜70%で溶出してくる部分(40−70%部
)をDF−3,70〜100%部をDF−4,100%
部をDF−5画分として得た。
次いで、実施例2と同様に処理することにより、DF−
3からクニデオシドA 421119及びクニデオシド
831.5119を、DF−5からクニデオールb 1
1.0+19を得た。
【図面の簡単な説明】
図は、本発明の実施例で得られる粗ベンゾフラン類混合
物並びにそれらの精製物の薄層クロマトダラムである。 l・・・実施例1の■画分、 2・・・実施例1の■画分、 3・・・クニデオシドA1 4・・・クニデオシドB1 5・・・ クニデオールb

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^1は水素原子又はメトキシ基、R^2は水
    素原子又はβ−D−グルコピラノシル基を示す)で表わ
    されるベンゾフラン誘導体。 2 R^1が水素原子であり、R^2がβ−D−グルコ
    ピラノシル基である請求項1記載のベンゾフラン誘導体
    。 3 R^1がメトキシ基であり、R^2がβ−D−グル
    コピラノシル基である請求項1記載のベンゾフラン誘導
    体。 4 R^1がメトキシ基であり、R^2が水素原子であ
    る請求項1記載のベンゾフラン誘導体。 5 蛇床子を溶媒抽出し、得られた抽出物を水に溶解し
    、多孔質スチレン系樹脂を用いたカラムクロマトグラフ
    ィーに付したのち、得られた粗ベンゾフラン誘導体混合
    含有物を高級アルキルシラノール樹脂、セファデックス
    、シリカゲル、セライト及び多孔質スチレン系樹脂の中
    から選ばれた少なくとも1種の充填剤を用いたカラムク
    ロマトグラフィーに繰り返し付すことによって各種ベン
    ゾフラン誘導体を得ることを特徴とする請求項1記載の
    ベンゾフラン誘導体の製造方法。 6 抽出溶媒が水、極性有機溶媒及び含水極性有機溶媒
    の中から選ばれた少なくとも1種である請求項5記載の
    ベンゾフラン誘導体の製造方法。 7 抽出溶媒が高極性有機溶媒である請求項5又は6項
    記載のベンゾフラン誘導体の製造方法。 8 高極性有機溶媒がメタノール、エタノール、アセト
    ン、ジオキサン及びジメチルスルホキシドの中から選ば
    れた少なくとも1種である請求項7記載のベンゾフラン
    誘導体の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0753394A (ja) * 1993-08-20 1995-02-28 Zenichi Ogita 性機能改善剤
US6582280B1 (en) 1998-10-14 2003-06-24 Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. Sandblasting agent, wafer treated with the same, and method of treatment with the same
JP2007045770A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Teikoku Seiyaku Co Ltd 発毛・育毛剤

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0753394A (ja) * 1993-08-20 1995-02-28 Zenichi Ogita 性機能改善剤
US6582280B1 (en) 1998-10-14 2003-06-24 Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. Sandblasting agent, wafer treated with the same, and method of treatment with the same
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