JPH0459124B2 - - Google Patents

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JPH0459124B2
JPH0459124B2 JP62316500A JP31650087A JPH0459124B2 JP H0459124 B2 JPH0459124 B2 JP H0459124B2 JP 62316500 A JP62316500 A JP 62316500A JP 31650087 A JP31650087 A JP 31650087A JP H0459124 B2 JPH0459124 B2 JP H0459124B2
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JP
Japan
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paper
glazed
frit
calcium silicate
molded body
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JP62316500A
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Kusukuma Tashiro
Hiroyuki Myamoto
Tetsuya Koide
Naoki Hasegawa
Junko Ito
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Inax Corp
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Inax Corp
Takenaka Komuten Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、基本的にはゾノトライト抄造紙の積
層体へフリツト抄造紙を積層載置し、全体を加圧
して焼成する施釉珪酸カルシウム成形体の製造方
法に関するものである。 〔従来の技術及びその欠点〕 施釉珪酸カルシウム成形体を製造する場合、通
常は、珪酸カルシウム成形体を成形し、該成形体
の表面に釉薬をスプレー装置等で塗布し、焼成す
るようにしている。而して、この場合には、珪酸
カルシウム成形体が150〜200%の吸水率を有する
ため、通常の陶磁器質タイルに施す釉薬をそのま
ま適用することができず、釉薬の水分量及び粘度
調整が必要であつた。この水分量と粘度の調整
は、極めて困難であり、ある一定範囲から逸脱す
ると、焼成後の釉薬面にダクやピンホールが発生
するという欠点があつた。 また珪酸カルシウム成形体は、それ自体脆弱な
ものであり、しかも釉薬との馴染が悪いため、焼
成後に釉薬層が珪酸カルシウム成形体との界面か
ら剥離するという問題があつた。 更にまた、釉薬はスプレー装置等により塗布さ
れており、凹凸があつたり、空隙があつたりする
のが通常である。そのため、焼成した場合に釉薬
層の構造が不均一なものとなり、面状態が悪化し
たり、更には反りが発生するという欠点があつ
た。また第3図、第4図、第5図に示すような異
型形状の外面若しくは内面に、均一にスプレー法
で施釉することは更に困難であつた。 〔問題点を解決するための手段) 本発明は、従来の前記問題点に鑑みてこれを改
良除去したものであつて、釉薬層の形成を極めて
簡単にでき、且つ釉薬層と珪酸カルシウム成形体
との馴染の良い施釉珪酸カルウム成形体の製造方
法を提供せんとするものである。 而して、前記問題点を解決するために本発明が
採用した第1の手段は、ゾノトライト抄造紙を積
層し、該積層体の表面側にフリツト抄造紙を積層
載置し、全体を加圧し、然る後に全体を焼成する
ようにしている。 また第2の手段は、ゾノトライト抄造紙を積層
し、該積層体の表面側にゾノトライトとフリツト
とを混合してなるゾノトライト−フリツト抄造紙
を該層載置し、更にこのゾノトライト−フリツト
抄造紙の上に、フリツト抄造紙を該層載置し、全
体を加圧し、然る後に全体を焼成するようにして
いる。 〔作用〕 第1の発明にあつては、ゾノトライト抄造紙の
積層体と、フリツト抄造紙とを重ねて全体を加圧
するので、生素地における両者の馴染が良く、し
かも従来のように釉薬の水分量及び粘度調節をす
る必要がない。 また第2の発明にあつては、ゾノトライト抄造
紙の積層体と、ゾノトライト−フリツト抄造紙
と、フリツト抄造紙とを重ねて全体を加圧してい
る。そのため、焼成後にあつて、ゾノトライト質
珪酸カルシウム成形体と、釉薬との間に両者側の
性質を有する中間層が介在し、釉薬層とゾノトラ
イト質珪酸カルシウム成形体との馴染は、より一
層良くなる。 〔実施例〕 以下に、本発明の構成を図面に示す実施例に基
づいて説明すると次の通りである。 第1図は、第1の発明の実施例に係る施釉珪酸
カルシウム成形体の製造途中を示す未焼成施釉生
素地4の縦断面図である。同図に示す如く、この
施釉珪酸カルシウム成形体は、ゾノトライト抄造
紙1を積層した積層体2と、該積層体2上に載置
されたフリツト抄造紙3とを有している。ここに
おいて、ゾノトライト抄造紙1とは、ゾノトライ
トとパルプとの混合物を抄造し、加圧脱水したも
のである。またフリツト抄造紙3とは、フリツト
粉末とパルプとの混合物を抄造し、加圧脱水した
ものである。 ゾノトライト抄造紙1は、例えば、次のように
して製造される。即ち、濾水路(C.S.F)400mlま
で叩解した針葉樹さらしクラフトパルプ10重量部
と、平均粒径が6μmのゾノトライト粉末90重量
部とを水中で均一に混合し、有機高分子凝集剤を
ゾノライトとパルプ固形分に対して0.4重量部添
加してフロツクを形成させた後、市販のTAPPI
スタンダード角型改良シートマシンを用い固形分
濃度0.5%で抄造することにより、坪量900g/m2
で長さ250mm、幅200mmのシートを作成する。そし
て、このシート10Kgf/cm2で10分間の加圧脱水を
行う。これにより、水分60%程度のシート状成形
物であるゾノトライト抄造紙1が得られる。な
お、パルプ原料とゾノトライト粉末原料との混合
比は、30/70〜1/99〔重量部/重量部〕の範囲
であればよく、好ましくは15/85〜5/95〔重量
部/重量部〕の範囲である。またパルプ原料は、
その一部又は全部を無機繊維(例えば、アスベス
ト、セピオライト、ワラストナイト等の天然物、
またロツクウール、シリカ繊維、アルミノシリケ
ート繊維、アルミナ繊維等)で置換することも可
能である。 フリツト抄造紙3は、前述した針葉樹さらしク
ラフトパルプ10重量部と、フリツト粉末90重量部
とを水中で混合し、有機高分子凝集剤を0.4重量
部添加して、前記ゾノトライト抄造紙1を製造す
る場合と同じようにして抄造し、更に加圧脱水し
て坪量1000g/m2で、水分35%程度のシート状成
形物であるフリツト抄造紙3を得る。なお、パル
プ原料とフリツト原料との混合比は、20/80〜
1/99〔重量部/重量部〕の範囲であれば良く、
好ましくは10/90〜1/99〔重量部/重量部〕の
範囲である。 このようにして、ゾノトライト抄造紙1、とフ
リツト抄造紙3とが製造準備された後は、先ず、
ゾノトライト抄造紙1を必要枚数積層して所望す
る厚みの積層体2を形成する。そして、該積層体
2の上にフリツト抄造紙3を必要枚数積層して所
望する厚みにし、全体を加圧脱水プレスに装入
し、600Kgf/cm2の圧力で15分間圧密脱水する。
これにより、未焼成施釉生素地4が得られる。然
る後は、未焼成施釉生素地4を80〜100℃で4時
間乾燥させる。そして最後に、全体を焼成する。
焼成は、例えば電気炉において880℃で45分間加
熱する。これにより、施釉されたゾノトライト質
の珪酸カルシウム成形体を得ることが可能であ
る。 第2図は、第2の発明に係る施釉珪酸カルシウ
ム成形体の製造途中を示す未焼成施釉生素地6の
縦断面図である。同図に示す如く、この第2図に
示す実施例において、第1図に示す実施例と異な
るのは、ゾノトライト抄造紙1の積層体2、フリ
ツト抄造紙3の積層体との間に、両抄造紙の中間
の性質を有するゾノトライト−フリツト抄造紙5
を介在させて、加圧脱水し、然る後に乾燥焼成す
るようにした点である。ゾノトライト−フリツト
抄造紙5の製造は、前述した針葉樹さらしクラフ
トパルプ10重量部、平均粒径6μmのゾノトライ
ト粉末60重量部、フリツト30重量部の原料を混合
してこれを抄造し、水分50%程度のシート状成形
物を得ればよい。その他の構成並びに製造方法
は、前記第1図の実施例の場合と同じである。こ
の第2図の実施例では、中間層としてのゾノトラ
イト−フリツト抄造紙5が、ゾノトライト抄造紙
1とフリツト抄造紙3との中間の性質を有するの
で、双方への馴染がよい。 次に、本発明により製造した施釉珪酸カルシウ
ム成形体と、従来技術により製造した施釉珪酸カ
ルシウム成形体との性能比較試験結果について、
次表を参照して説明する。 なお、次表において、試験片番号1乃至7のも
のは、本発明に係るものである。試験片番号1乃
至3のものは、前述した第1図に示す実施例と同
じ要領で施釉珪酸カルシウム成形体を製造し、そ
の場合の圧密脱水時の加圧力を変更した場合のも
のである。また試験片番号4のものは、第3図に
示すように、凹凸部の高低差が20mmで、凹凸部の
各長さが41mmの波型状の施釉珪酸カルシウム成形
体7を製造した場合のものである。本実施例の製
造は、実施例1の要領で水分60%のゾノトライト
抄造紙を得、これを乾燥して水分15%とする。同
様にフリツト紙も水分15%とする。これらを積層
し、CIP(冷間静水圧加圧装置)で200Kgf/cm2
加圧して、その後880℃で45分焼成したものであ
る。試験片番号5のものは、第4図に示すよう
に、内径50mmで厚みが8mmの施釉珪酸カルシウム
成形体8を製造した場合、試験片番号6のものは
第5図に示すように、コ字状を呈し、内寸法が
150mmで高さが50mm、厚みが8mmの施釉珪酸カル
シウム成形体9を製造した場合のものである。ま
た試験片番号7のものは、第2図に示す実施例と
同じ要領で施釉珪酸カルシウム成形体を製造した
場合のものである。 更に、試験片番号8のものは、従来技術に関す
るものであり、ゾノトライト抄造紙1の積層体2
を加圧脱水しておき、これにフリツトをスプレー
塗布して釉薬層を形成し、焼成したものである。
【表】
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明にあつては、ゾノト
ライト抄造紙、フリツト抄造紙及び/又はゾノト
ライト−フリツト抄造紙をいずれも加圧してお
り、未焼成施釉生素地の状態での各材料間の馴染
が良く、しかも均一な釉薬層が得られる。その結
果、焼成した場合に釉ハゲや釉とび、ピンホール
等の全く見られない優れた面性状を有するこの種
施釉珪酸カルシウム成形体の製造が可能である。
また、釉薬層と珪酸カルシウム成形体との密着性
に優れ、釉薬層の界面剥離等の問題はない。また
圧密時の圧力を適宜選択することにより、施釉珪
酸カルシウムの嵩密度を任意に変更することが可
能である。更にゾノトライト−フリツト抄造紙を
中間層として介在させる場合にあつては、反り等
の発生を抑制することが可能である。更に又、フ
リツト抄造紙を用いるため、スプレー装置及び釉
薬の塗布工程を省略できる許りでなく、釉薬の水
分量や粘度を調整する等の極めて面倒な作業が不
要である。それに加えて、シート状の抄造紙を積
層して、加圧し、これを焼成するので、如何なる
形状にも対応することが容易であり、しかもその
場合の釉薬層の厚みを均一にすることが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
図面はいずれも本発明に係るものであり、第1
図は第1の発明に係る未焼成施釉生素地の縦断面
図、第2図は第2の発明に係る未焼成施釉生素地
の縦断面図、第3図乃至第5図はそれぞれ試験片
番号4乃至6の製品を示す側面図である。 1……ゾノトライト抄造紙、2……積層体、3
……フリツト抄造紙、5……ゾノトライト−フリ
ツト抄造紙。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ゾノトライト抄造紙を積層し、該積層体の表
    面側にフリツト抄造紙を積層載置し、全体を加圧
    し、然る後に全体を焼成することを特徴とする施
    釉珪酸カルシウム成形体の製造方法。 2 ゾノトライト抄造紙を積層し、該積層体の表
    面側にゾノトライトとフリツトとを混合してなる
    ゾノトライト−フリツト抄造紙を積層載置し、更
    にこのゾノトライト−フリツト抄造紙の上に、フ
    リツト抄造紙を積層載置し、全体を加圧し、然る
    後に全体を焼成することを特徴とする施釉珪酸カ
    ルシウム成形体の製造方法。
JP31650087A 1987-12-15 1987-12-15 施釉珪酸カルシウム成形体の製造方法 Granted JPH01156007A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06134718A (ja) * 1992-10-30 1994-05-17 Nikko Kasei Kk 積層セラミックス板およびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5354214A (en) * 1976-10-27 1978-05-17 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Ceramics coating method
JPS5839989A (ja) * 1981-09-04 1983-03-08 株式会社東芝 原子炉格納容器のベロ−ズ据付方法
JPS6155595A (ja) * 1984-08-27 1986-03-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd フイン付熱交換器

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