JPH0457913A - ポリヘキサメチレンテレフタルアミド繊維の製造方法 - Google Patents

ポリヘキサメチレンテレフタルアミド繊維の製造方法

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JPH0457913A
JPH0457913A JP16563190A JP16563190A JPH0457913A JP H0457913 A JPH0457913 A JP H0457913A JP 16563190 A JP16563190 A JP 16563190A JP 16563190 A JP16563190 A JP 16563190A JP H0457913 A JPH0457913 A JP H0457913A
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JP
Japan
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sulfuric acid
yarn
bath
denier
dope
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JP16563190A
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English (en)
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Hideaki Tamaya
英明 玉屋
Kunio Kondo
近土 邦雄
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はポリヘキサメチレンテレフタルアミド繊維の製
造方法に関する。更に詳しくは、高強度、高弾性率で耐
熱性に優れた繊維を安価に製造する方法に関する。
ポリヘキサメチレンテレフタルアミド(以後、6Tナイ
ロンと略す)はポリマー鎖中にベンゼン環を有する高融
点ナイロンで、融点が370℃であり、このポリマーか
ら耐熱性、耐薬品性が優れ、物性的にも種々の優れた特
性を有する繊維を得ることが期待できる。
〔従来の技術〕
6Tナイロン繊維の製造法に関して、硫酸を溶剤とした
ドープから湿式紡糸法で繊維を製造する方法は昔から数
多く研究されている。
例えば、特公昭38−18573号公報及び特公昭4〇
−305号公報には、6Tナイロンの硫酸ドープを、あ
る特定の濃度及び温度範囲の硫酸溶液中に押し出して繊
維化し、水洗し、熱延伸する方法が開示されている。そ
の中で、水洗時又は水洗前に0〜30%の硫酸水溶液中
で1〜1.5倍程度延伸を行い、その後1.3倍程度の
熱延伸を行っている。
しかしながら、この程度の延伸では不十分であり、本来
BTナイロン繊維の持つ高弾性率、高強度が十分に発揮
されているとは言い難い。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、高強度、高弾性率で耐熱性に優れた6
Tナイロン繊維を製造するための延伸方法を提供するこ
とにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、6Tナイロンの硫酸ドープから得られる
凝固糸の延伸方法を鋭意検討した結果、凝固糸を洗浄す
る前にある濃度以上の硫酸水溶液洛中で延伸し、更に熱
延伸することによってトータル延伸倍率を高めることが
できることを見い出し、本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、6Tナイロンと硫酸又は硫酸を主体とし
た溶剤からなるドープを紡糸ノズルを通して凝固浴に導
き、得られた凝固糸を、1段目の延伸として、30〜5
3重量%の硫酸水溶液からなる延伸浴中で少な(とも1
.1倍以上延伸し、その後洗浄し、更に、2段目の延伸
として、250〜340℃で少なくとも1.1倍以上熱
延伸し、しかも、1段目の延伸倍率と2段目の延伸倍率
との積が少なくとも3以上であることを特徴とするポリ
ヘキサメチレンテレフタルアミド繊維の製造方法である
本発明で用いるポリヘキサメチレンテレフタルアミドは
、ヘキサメチレンテレフタル骨格を繰り返し単位中に7
0%以上、好ましくは80%以上有するコポリマー、更
に好ましくはホモポリマである。また、本発明の繊維に
おいて、望ましいレベルの物性を確保する意味で、ポリ
マーの固有粘度は1.5以上更には2.0以上であるこ
とが好ましい。この6Tナイロンは、例えば、特公昭4
1−11634号公報に記載された方法で取得すること
ができる。
本発明では、まず、6Tナイロンのポリマーを硫酸又は
硫酸を主体とする溶剤に溶解したドープを調製する必要
がある。このときのポリマー濃度はポリマーの重合度に
応じて紡糸性との兼ね合いから適宜選べばよいが、10
重量%以上にするのが好ましい。
ドープを調製するために用いる溶剤は、硫酸又は硫酸を
主体とする混合物である。硫酸は96重量%以上の濃度
の濃硫酸であることが、溶解性の点で好ましい。いわゆ
る発煙硫酸であってもよい。
硫酸と混合し得るものとしては、クロル硫酸、フルオロ
硫酸、酢酸、五酸化燐などを挙げることができる。また
、本発明に用いるドープ中には、種々の添加剤、例えば
硫酸アンモニウムのごとき安定剤などが添加されていて
もよい。
本発明における凝固糸は、通常行なわれる湿式紡糸法で
得ることができる。すなわち、このようにして調製され
たドープは、紡糸ノズルを通して凝固洛中に押し出され
、ロールで引き取られ凝固糸なる。
紡糸にあたっては、紡糸ノズルを通過する前に、ドープ
の脱気、ろ過、計量を行なうのが、特に工業生産の場合
好ましい。
紡糸ノズルの形状、孔数、孔の大きさなどは特に制限を
受けるものではない。孔の大きさとしては、通常0.0
5〜0.5mmの直径のものが用いられる。
また、紡糸ノズルから押し出されるドープの線速度も特
に制限されるものではなく、生産性及び目的とする糸の
径の要請から法的てよい。
凝固浴としては、6Tナイロンのポリマーに対し沈澱剤
であり、同時に溶剤である硫酸に対して抽出剤である液
を含有する液体、例えば、水、硫酸す) IJウムのよ
うな塩を溶解した塩水溶液、又は硫酸水溶液などが用い
られ、好ましくは硫酸水溶液が用いられる。しかしなが
ら、凝固糸のボイドなどの欠陥を少なくするという点で
、30〜53重量%更に好ましくは45〜51重量%の
硫酸水澄液が好ましく用いられる。
凝固浴の温度としては特に規定するものではないが、通
常、5〜80℃で行なわれる。また、凝固時のドラフト
についても特に規定されるものではないが、通常0.7
〜7倍であり、好ましくは1.2〜6倍である。ここで
いうドラフトとは、凝固浴から引き出される糸の線速度
を紡糸ノズルでのドープの吐出線速度で除した値である
本発明では、凝固糸を洗浄する前に、30〜53重量%
の硫酸水溶液からなる延伸浴中で1段目の延伸を行なう
。凝固浴からでた直後の糸は、凝固液が膨潤した状態で
あり、延伸浴中で延伸することによって配向し、同時に
ち密化が起こり、糸の物性は向上する。その際、延伸浴
の硫酸濃度が30重量%以下では脱酸が速く、ち密化が
起こりにくい。また、53重量%以上では、6Tナイロ
ンの溶出が起こり、好ましくない。延伸浴の温度は、特
に規定するものではないが、通常10〜90℃で行なわ
れる。延伸倍率としては、少なくとも1.1倍以上、好
ましくは1.5倍以上である。
得られた延伸糸は、洗浄工程で糸内部の残硫酸を完全に
除去した後乾燥される。更に2段目の延伸として、25
0〜340℃の間で少なくとも1.1倍以上、好ましく
は1.3倍以上の熱延伸を行なう。その際本発明におい
ては、1段目の延伸倍率と2段目の延伸倍率との積を3
以上にすることによって、高強度、高断線率をもつ繊維
を得ることができる。
〔実施例〕
以下本発明を実施例により具体的に説明するが、実施例
におけるポリマーの固有粘度、繊維の強伸度特性、及び
繊維の密度は、以下に示す方法で測定したものである。
く固有粘度〉 固有粘度(η1nh)は、98.5重量%の濃硫酸に濃
度(C)が0.4 g/100 ccでポリマーを溶解
した溶液を25℃にて常法により測定する。
yi inh = i n (ηrel)/Cく繊維の
強伸度特性〉 繊維の強度、伸度及び初期モジュラスの測定はJIS規
格に準じ、定速伸長型強伸度試験機により、把握長2c
m、引張速度50%/分にて、荷重−伸長曲線を描き、
それより読み取り算出したもので、測定数10個の平均
値で表わす。
〈繊維の密度〉 密度の値は四塩化炭素−トルエンを使用した密度勾配管
法により30℃で測定したものである。
実施例1 固有粘度(η1nh) 1.8の6Tナイロンのポリマ
を97重量%の濃硫酸中に14重量%になるように室温
で5時間攪拌溶解した。このとき安定剤として硫酸アン
モニウムを濃硫酸中に5重量%予め溶解しておいた。ポ
リマーの溶解に次いで、3時間真空化で脱泡した後紡糸
した。このドープの25℃における粘度は3000ポイ
ズであった。
このドープを直径0.2世の細孔1ケをもつ紡糸ノズル
より、温度45〜50℃の濃度47重量%の硫酸水溶液
中に押し出した。このとき凝固浴中を約60cm走行す
るようにして、9 m/分の速度で凝固浴から引出した
。このとき紡糸ノズルからのドープの吐出線速と凝固浴
からの引出し速度との比は、3.0であった。
次にこの凝固糸を約30℃の濃度45重量%の硫酸水溶
液の入った延伸浴に導いた。延伸浴中に約りm走行させ
て、24m/分の速度で延伸浴から引出し、更に、温度
45〜50℃のお湯の入った洗浄浴中に約りm走行させ
て、29m/分の速度で巻き取った。
巻取った糸を流水中で洗浄し完全に残硫酸を除去した後
、乾燥した。紡糸された糸は、密度が1.21 g/C
l11.単糸デニール7.0、強度が2.8g/デニー
ル、伸度が29.0%、初期モジュラスが46.38/
デニールであった。この糸は透明感があった。
次に、この糸を300℃で1.6倍の延伸比で熱延伸し
たところ、糸物性は、単糸デニール4.3強度が8.5
g/デニール、伸度が8.2%、初期モジュラスが12
4.3 g/デニールになった。
実施例2 延伸浴を35%硫酸水溶液とし、延伸浴からの引出し速
度を22m/分、洗浄浴からの巻取り速度を25m/分
にした以外は、実施例1と同様に紡糸した。
得られた糸は、単糸デニール9.3、強度2.6g/デ
ニール、伸度26%、初期モジュラス44.5g/デニ
ールであった。また、295℃で1.6倍延伸した糸の
物性は単糸デニール5.7、強度8.1g/デニール、
伸度8.0%、初期モジュラス118g/デニールであ
った。
実施例3 延伸浴での延伸倍率を1.5倍にし、洗浄浴での延伸倍
率を1.1倍にした以外は実施例1と同様に紡糸した。
得られた糸は、単糸デニール13.5、強度2,4g/
デニール、伸度34%、初期モジュラス41.88/デ
ニールであった。また、295℃で2.1倍延伸した糸
の物性は単糸デニール6.3、強度8.0g/デニール
、伸度7.2%、初期モジュラス126.4g/デニー
ルであった。
比較例1 実施例1と同様にして調製したドープを用い、直径0.
2+m++の細孔1ケをもつ紡糸ノズルより、温度45
〜50℃の濃度45重量%の硫酸水溶液中に押し出し、
9 m/分の速度で凝固浴から引出した。その際凝固浴
での浸せき長は約60cmであり、紡糸ノズルからのド
ープの吐出線速と凝固浴からの引出し速度との比は、3
.0であった。
次に、この凝固糸を約30℃の水浴中に約1+11走行
させて、16m/分の速度で延伸浴から引出し、更に、
温度45〜50℃のお湯の入った洗浄浴中に約りm走行
させて、18m/分の速度で巻き取った。
巻き取った糸を流水中で洗浄し完全に残硫酸を除去した
後、乾燥した。紡糸された糸は、密度が1、17 g/
 c++f、単糸デニール9.8、強度が1.9g/デ
ニール、伸度が41.8%、初期モジュラスが32.4
g/デニールであった。この糸は実施例1の糸に比べ透
明性に欠けるものであった。
次に、この糸を300℃で1.4倍の延伸比で熱延伸し
たところ、糸物性は、単糸デニール6.1、強度が5.
8 g/デニール、伸度が12.6%、初期モジユラス
が87.2g/デニールになった。
比較例2 延伸浴を濃度20重量%の硫酸水溶液に、延伸浴での延
伸倍率を2.3倍に、洗浄浴での延伸倍率を1.1倍に
した以外は、比較例1と同様に紡糸した。
得られた糸は、単糸デニール8.8、強度2.0g/デ
ニール、伸度37%、初期モジュラス35.6g/デニ
ールであった。また、295℃で1.5倍延伸した糸の
物性は、単糸デニール5,5、強度6.1g/デニール
、伸度11.4%、初期モジュラス・92.5g/デニ
ールであった。
〔発明の効果〕
本発明の製造方法によって、緻密で、高強度、高弾性率
の繊維物性を持つ6Tナイロンの繊維を製造することが
できる。
特許出願人  旭化成工業株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ポリヘキサメチレンテレフタルアミドと硫酸又は硫酸を
    主体とした溶剤からなるドープを紡糸ノズルを通して凝
    固浴に導き、得られた凝固糸を、1段目の延伸として、
    30〜53重量%の硫酸水溶液からなる延伸浴中で少な
    くとも1.1倍以上延伸し、その後洗浄し、更に、2段
    目の延伸として、250〜340℃で少なくとも1.1
    倍以上熱延伸し、しかも、1段目の延伸倍率と2段目の
    延伸倍率との積が少なくとも3以上であることを特徴と
    するポリヘキサメチレンテレフタルアミド繊維の製造方
JP16563190A 1990-06-26 1990-06-26 ポリヘキサメチレンテレフタルアミド繊維の製造方法 Pending JPH0457913A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100468478B1 (ko) * 2001-12-12 2005-01-27 가부시키가이샤 호타니 연마브러쉬 롤의 브러쉬모재 및 연마브러쉬 롤

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KR100468478B1 (ko) * 2001-12-12 2005-01-27 가부시키가이샤 호타니 연마브러쉬 롤의 브러쉬모재 및 연마브러쉬 롤

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