JPH0457441B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は工作機械の駆動スピンドルに工具ヘツ
ドを交換可能に締付けるための装置であつて、駆
動スピンドルの端面に、工具ヘツドの軸方向に突
出した工具ヘツドシヤフトを受容するための、ス
ピンドル回転軸線に対して同軸的な切欠が設けら
れており、切欠の内周壁から適当間隔をおいて切
欠の底部から同軸的に突出し切欠内でその内周壁
との間に環状の中間室を形成する締付ヘツドが、
工作機械側から操作される締付ユニツトに設けら
れており、工具ヘツドの工具ヘツドシヤフトが軸
方向で切欠の環状の中間室内に挿入可能でありか
つ切欠内で締付ユニツトによつて緊定可能であ
り、締付ユニツトの締付ヘツドが駆動スピンドル
の軸方向に移動可能な締付棒によつて支持されて
おりかつ半径方向の案内孔によつて貫通されてお
り、この案内孔内に、締付棒の軸方向の接近運動
によつて半径方向外向きに互いに離隔して工具ヘ
ツドを締付けるそれぞれ１つの締付球が挿入され
ている形式のものに関する。

〔従来の技術〕

この種の公知装置では、工具ヘツドシヤフトへ
締付球を受容しかつ直接的に作用させるための半
径方向の孔が工具ヘツドシヤフトを貫通してい
る。工具ヘツドシヤフトは円錐、特に規格円錐の
周形状を有している。

〔本発明の課題〕

本発明の課題は、例えばロボツトによつても工
具ヘツドの迅速な交換が可能であり、それにもか
かわらず、締付けられた工具ヘツドの耐振動性を
高めると共に耐摩耗性を保証するような冒頭に述
べた形式の装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記課題を解決した本発明の要旨は工具ヘツド
シヤフトが少なくともその自由端領域で管体とし
て形成されておりかつその内側に環状面に内側の
環状溝を備えており、その工作機械側の引張側
に、円錐孔の形式で傾斜し駆動スピンドルの回転
軸線に対して締付け方向で閉じる角を形成する溝
側壁が設けられており、締付ヘツドの周囲から挿
入され軸方向で移動不能にかつ半径方向で互いに
離隔可能な締付部材が案内孔内に配置されてお
り、この締付部材が工具ヘツドシヤフトの内側の
環状溝の円錐孔状の溝側壁に相応して円錐セグメ
ントとして形成された締付面を備えており、締付
球の半径方向の相互の離隔時に締付部材が軸方向
で締付け方向に、かつ半径方向で離隔方向に作用
する内圧を工具ヘツドシヤフトに作用するよう
に、締付球がそれぞれ締付部材の内側に当接して
いることにある。

〔本発明の作用・効果〕

本発明によれば、締付け及びその維持のために
必要な部分間の著しい点接触が回避される。締付
装置は半径方向並びに軸方向に工具ヘツドを締付
け、これによつて、締付けの繰返し精度が保証さ
れる。圧力分配は、締付部材の締付面若しくはこ
れによつて負荷される、工具ヘツドシヤフトの内
側環状溝の円錐孔状の側壁と、駆動スピンドルの
回転軸線とが成す角度の選択によつて規定され
る。

請求項２に記載の構成によれば、高い嵌合精度
が得られ、摩耗が最小となる。本発明による締付
けの原理によれば、主として材料鋼に備えられた
固有の弾性が利用されると共に、締付け過程時に
生じる管状の工具ヘツドシヤフトの変形がその弾
性的な領域内にとどまるため、締付球がその休止
位置へ戻るさいに工具ヘツドシヤフトとスピンド
ルの切欠との間に締付け接触が自動的に生じる。

請求項３に記載の構成によれば、締付部材をそ
の半径方向内側の休止位置へ戻すための特別な戻
し装置が不要である。工具ヘツドシヤフトがスピ
ンドルの切欠内へ挿入されるさいに締付部材が締
付ヘツドの外周から突出する場合ですら、締付け
過程が妨げられない。この作用は請求項４に記載
の構成によつて有利に促進される。

請求項５に記載の構成では、駆動スピンドルの
切欠の環状段部が工具ヘツドシヤフトの対応する
環状突起によつて、駆動スピンドルと工具ヘツド
シヤフトとの間の嵌合を生ぜしめる。この嵌合部
が締付状態で駆動スピンドルの端面の近くに位置
していることによつて、この嵌合部は締付部材の
作用範囲から著しく離れて位置している。これに
より、この嵌合部は、締付け過程に起因する変形
作用を受けない。これにより、運転確実性を損う
ことなく特別に密な嵌合を得ることができる。嵌
合部を駆動スピンドルの端面の近くで駆動スピン
ドルの切欠の前方領域に位置させることによつ
て、嵌合部を密に形成しても交換過程が妨げられ
ない。嵌合部は工具の切刃に最も近い領域内に比
較的対さなてこ腕で位置している。工具ヘツドシ
ヤフトの環状突起への変形作用を生じさせないた
めには請求項６に記載の構成が効果的である。

請求項７に記載の構成では、工具ヘツドの繰返
し精度のよい軸方向の位置決めが達成される。

請求項９に記載の構成では、駆動スピンドルの
切欠内への工具ヘツドシヤフトの確実な挿入が達
成される。工具ヘツドシヤフトの軸線とワークス
ピンドルの回転軸線とが正確に合致しなくとも、
駆動スピンドルの切欠内への工具ヘツドシヤフト
の挿入が妨げなく行なわれる。この場合、請求項
１０に記載の構成に基づく側面の形成は同様に交
換運動時の工具ヘツドシヤフトの確実な案内に役
立つ。

その他の請求項には、締付けの過程の実施に直
接役立つ部分の構成が記載されている。

〔実施例〕

本発明に基づく締付装置は、詳細には図示しな
い工作機械の駆動スピンドル１と、これに締付け
るべき工具ヘツド２との間で作用する。第１図に
示す実施例の工具ヘツド２はフライスである。こ
の工具ヘツド２には環状のグリツプ溝３が設けら
れており、このグリツプ溝３は締付け状態（第１
図、第４図）で駆動スピンドル１の自由端の近く
に位置して、ロボツトのアームの係合に役立つ。
このロボツトのアームによつて、種々の工具ヘツ
ド２が駆動スピンドル１に前後して供給され、交
換時に再び搬出される。

駆動スピンドル１の端面４に、工具ヘツド２の
軸方向に突出した工具ヘツドシヤフト７を受容す
るための切欠６がスピンドル回転軸線５に対して
同軸的に設けられている。符号８は工具ヘツド２
の回転軸線若しくは工具ヘツドシヤフト７の中央
縦軸線を示す（第２図）。

袋孔として形成された切欠６の底部９から、工
作機械側１１から操作される締付ユニツトの同軸
的に配置された締付ヘツド１０が突出する。その
場合、ほぼ円筒形の締付ヘツド１０の直径は、締
付ヘツドが切欠６の内周壁１３から適当間隔１２
をおいて位置し、環状の中間室１４が切欠６内に
生じるように選択されている。

工具ヘツドシヤフト７は軸方向１５で駆動スピ
ンドル１の切欠６の環状の中間室１４内へ挿入さ
れてこの中間室内で締付ユニツトによつて締付け
られる。

締付ユニツトの締付ヘツド１０は駆動スピンド
ル１の軸方向１５で移動可能な締付棒１６を支承
している。締付棒１６の締付け方向は符号１７で
示されている。解離方向はそれの逆向きである。
締付棒はその周囲に縦溝１８を備えており、この
縦溝１８内には、半径方向で締付ヘツド１０内に
ねじ込まれた止めねじ２０の先端１９が係合して
いる。これにより、締付棒１６は締付ヘツド１０
内で回動不能に保持されている。締付ヘツド１０
は特別な構成部材として駆動スピンドル１内に挿
入されており、使用位置で固定ねじ２１によつて
保持されている。

締付ヘツド１０は切欠６内に突入した軸方向領
域内で半径方向の複数の案内孔２２によつて貫通
されており、案内孔２２内にはそれぞれ１つの締
付球２３が挿入されている。全部で３つの締付球
２３及びそれに対応して３つの案内孔２２が締付
ヘツド１０の周方向で均一に分配されている。案
内孔２２の相隣る軸線はそれぞれ角度120°を成し
ている（第５図）。

締付球２３は、締付棒１６の、締付方向１７で
行なわれる接近運動によつて、半径方向外向きに
互いに利隔する。これによつて締付球は、以下に
詳しく述べるように、駆動スピンドル１に工具ヘ
ツド２を締付ける。

工具ヘツドシヤフト７はその自由端領域で管体
として、若しくは回転軸線８に対して同軸的な円
筒体として形成されており、その内室２７は工具
ヘツドシヤフト７の円筒体の内面２８によつて取
囲まれている。内面２８には同様に回転軸線８に
対して同軸的に内側環状溝２９が形成されてお
り、この内側環状溝２９は工作機械側に、円錐孔
状に傾斜した溝側壁３０を備えている。この溝側
壁３０は回転軸線８若しくはスピンドル回転軸線
５に対して、締付け方向１７で閉じる鋭角３１を
成している。

締付ヘツド１０の周面３２には案内孔２２と同
じ高さのところに環状溝３３が形成されており、
この環状溝３３内には３つの締付部材３４が軸方
向１５及び周方向１５ａで運動不能に、かつ半径
方向で互いに離隔可能に挿入されている。各締付
部材３４はその内側３５で締付球２３によつて負
荷されている。締付部材３４はリングセグメント
状に形成されている（第５図、第６図）。締付部
材３４の周方向１５ａに向いた端部は互いに間隔
３６をおいて離隔している。締付球２３は締付部
材３４を、その内側３５に設けた支承凹所３７内
で面状に押圧している。締付部材３４は円錐セグ
メントとして形成されたその締付面３８を介し
て、工具ヘツドシヤフト７の内側環状溝２９の溝
側壁３０への締付け圧を生ぜしめる。締付球２３
が半径方向で互いに離隔すると、締付部材３４は
軸方向で縦付方向１７並びに半径方向で離隔方向
３９に作用する内圧を工具ヘツドシヤフト７に作
用する。これによつて工具ヘツドシヤフト７は若
干弾性的に拡張し、著しく平面的に切欠６の内周
壁１３に締付けられる。それと同時に工具ヘツド
２はそのフランジ面６３で軸方向１５に駆動スピ
ンドル１の端面４に圧着される。

工具ヘツドシヤフト７の外周面４０は円筒形の
嵌合面として形成されており、この嵌合面は滑り
ばめによつて、駆動スピンドル１の、円筒孔とし
て形成された切欠６内へ挿入される。締付部材３
４は締付面３８とは逆に側にそれぞれ円錐セグメ
ント状の面取部４１を備えており、この面取部は
回転軸線８若しくはスピンドル回転軸線５に対し
て、工具ヘツド２へ向かつて閉じる鋭角４２を成
している。

工具ヘツドシヤフト２の内室２７の開口縁４３
は斜め面取部４４を備えている。

駆動スピンドル１の端面４に隣合つて位置す
る、切欠６の縁側の前部領域は円筒形の環状段部
４５として形成されている。この環状段部４５は
底部９に極めて近い領域における切欠６の内周壁
１３の内径に比して大きな直径を有している。こ
の環状段部４５の内周壁は工具ヘツドシヤフト７
の環状突起４７のための嵌合座を形成している。
工具ヘツドシヤフト７の環状突起４７は工具ヘツ
ドシヤフト７の管状に形成された自由端領域２６
の外部に設けられている。工具ヘツドシヤフト７
の環状突起４７は挿入位置（第３図、第４図）で
は自由室４８の形成のために環状段部４５の端面
５０の前で終つている。

環状段部４５の内周壁４６と駆動スピンドル１
の切欠６の内周壁１３との間に、導入面取部とし
て作用する円錐孔状の移行環状面５１が設けられ
ている。工具ヘツドシヤフト７の端面側の端部５
２に環状隆起部５３が形成されており、その外径
は工具ヘツドシヤフト７の外周面４０の外径に比
して小さい。この環状隆起部５３の周囲は環状溝
５４によつて工具ヘツドシヤフト７の外周面４０
から隔てられている。工具ヘツドシヤフト７の外
周面４０へ移行している、環状溝５４の側面５５
は円錐台の周面の形状を有している。

締付部材３４はその互いに離隔していない休止
位置（第２図）では締付ヘツド１０の周面３２を
越えて突出しない。

締付部材３４は半径方向外向きの案内５６内で
環状溝３３の側壁３３ａに係合する軸方向突出部
５７を備えており、これによつて、半径方向の離
隔方向３９及びその逆の方向でのみ締付部材３４
の運動が可能である。

締付ヘツド１０には締付部材３４の半径方向の
移動を離隔方向３９で制限する制限部材が設けら
れている。この制限部材は締付ヘツド１０の端面
５８側からねじ込まれた止めねじ５９から成り、
この止めねじ５９はその先端６０が締付ヘツド１
０の環状溝３３の上方の側壁を貫通して締付部材
３４の半径方向の移動軌道内へ突出するまでねじ
込まれる。止めねじ５９の先端６０はそのさい、
ねじ込み方向（締付け方向に同じ）にばね負荷さ
れた球６１によつて形成されている。この球６１
は工具ヘツド２の解離位置で、要するに締付部材
３４の休止位置（第２図）で締付部材３４の面取
部４１を球係止機構の形式で負荷する。

第７図に示す別の実施例では駆動スピンドル１
の端面４がフエースギヤ６２を備えており、この
フエースギヤ６２には、工具ヘツド２の対向面６
３に設けた対向フエースギヤ６４が締付け装置
（第３図、第４図）で噛合う。この実施例では、
フエースギヤ６２及び対向フエースギヤ６４が駆
動スピンドル１に対する工具ヘツド２の精密セン
タリングを行ない、このため、環状段部４５及び
環状突起４７による精密センタリングを省くこと
ができる。切欠６の、工具側に上縁に面取部６７
が設けられている。

図示の実施例では３つの別個の締付部材３４が
設けられているが、締付部材は、片側で開いてい
て半径方向に拡開可能であると共に締付ヘツド１
０の周りの環状溝３３内に挿入された一体の１つ
の締付リングから成つていてもよい。この締付リ
ングは図面には示されていないが、しかしその直
接的な作用はEP−Ａ−0244770号の第１図及び第
２図に開示された締付リングの作用に相応してい
る。

締付棒１６の自由部には駆動スピンドル回転軸
線５の方向での引張方向１７で細くなる締付円錐
面６５が形成されている。この締付円錐面６５の
下端に隣合つて、休止位置で締付球２３を受容す
るための係止凹所６６が設けられている。

駆動スピンドル１への工具ヘツド２の締付けの
ための出発位置が第２図に示されている。まず、
工具ヘツド２がその工具ヘツドシヤフト７で駆動
スピンドル１の切欠６内へ挿入され、工具ヘツド
２の端面側の対向面６３が駆動スピンドル１の端
面４に当接する。これが締付出発位置である。こ
の締付出発位置で締付棒１６が締付け方向１７へ
引張られる。そのさい締付球２３は締付棒１６の
係止凹所６６から滑出する。次いで締付球２３は
締付円錐面６５の周面によつて負荷されて離隔方
向３９で互いに離隔する。この離隔出発位置が第
３図に示されている。締付方向１７で締付棒１６
をさらに引張ると、締付部材３４はその内側３５
から締付球２３によつて負荷されて、同様に離隔
方向３９へ押圧される。そのさい、締付部材３４
の締付面３８が工具ヘツドシヤフト７の内側環状
溝２９の溝側壁３０に当接する。そのさい締付部
材３４は軸方向で締付け方向１７に、かつ半径方
向で離隔方向３９に作用する内圧を工具ヘツドシ
ヤフト７へ負荷する離隔方向３９の離隔圧によつ
て工具ヘツドシヤフト７の自由端領域２６が内側
環状溝２９の周りで軽度に外向きに膨出する。こ
の膨出は弾性変形範囲内になる。工具ヘツドシヤ
フト７の外周面４０と駆動スピンドル１の切欠６
の内周壁１３との間の比較的密な嵌合ゆえに、こ
の膨出は工具ヘツドシヤフト７と駆動スピンドル
１との間の確実な摩擦係合を生ぜしめる。その場
合、駆動スピンドル１の環状段部４５及び環状突
起４７と工具ヘツド２との協働によつて正確な嵌
合が生じる（第１図〜第６図）。第７図の実施例
では、この正確な嵌合（正確なセンタリング）が
フエースギヤ６２と対向フエースギヤ６４との協
働によつて生じる。

締付け結合の解離のために、締付棒１６が締付
け方向１７とは逆の方向に軸方向１５へ押される
と、締付球２３は再び締付棒１６の上端の係止凹
所内へ侵入する。これにより、締付装置の休止位
置が得られる。締付棒１６のこの運動後若しくは
運動中に、工具ヘツド２はグリツプ溝３内に係合
しているロボツトのアームによつて、締付方向１
７とは逆の方向に引張られる。そのさい、内側環
状溝２９の溝側壁３０は締付面３８を介して締付
部材３４を半径方向内向きに押圧し、締付部材３
４はもはや締付ヘツド１０の周面３２を越えて突
出しなくなり、これによつて、工具ヘツドシヤフ
ト７の完全な引抜きが妨げられない。この位置で
すでに止めねじ５９の球６１は球係止機構の形式
で締付部材３４の面取部４１を負荷する。これに
より、球６１は例えばこの位置で駆動スピンドル
１が回転運動を完遂してこれによつて遠心力が締
付部材３４に作用しようとも、締付部材３４をそ
の休止位置に保持する。駆動スピンドル１の切欠
６から工具ヘツドシヤフト７を取出すことによつ
て、切欠６は他の工具に装着された新しい工具ヘ
ツド２の受容に役立つ。次いで再び新しい締付過
程がすでに述べた通りに行なわれる。これによ
り、工具ヘツド交換の１サイクルが完了する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例の側面図、第２図は
同実施例を解離状態で第５図の−線に沿つて
断面した図、第３図は同実施例を嵌合状態で示す
縦断面図、第４図は同実施例を締付状態で示す縦
断面図、第５図は第４図の−線に沿つた断面
図、第６図は同実施例の部分分解斜視図、第７図
は本発明の別の実施例の縦断面図である。 １……駆動スピンドル、２……工具ヘツド、３
……グリツプ溝、４……端面、５……スピンドル
回転軸線、６……切欠、７……工具ヘツドシヤフ
ト、８……回転軸線（中央縦線軸）、９……底部、
１０……締付ヘツド、１１……工作機械側、１２
……間隔、１３……内周壁、１４……中間室、１
５……軸方向、１５ａ……周方向、１６……締付
棒、１７……締付け方向、１８……縦溝、１９…
…先端部、２０……止めねじ、２１……固定ね
じ、２２……案内孔、２３……締付球、２６……
自由端領域、２７……内室、２８……内面、２９
……内側環状溝、３０……溝側壁、３１……鋭
角、３２……周面、３３……環状溝、３４……締
付部材、３５……内側、３６……間隔、３７……
支承凹所、３８……締付面、３９……離隔方向、
４０……外周面、４１……面取部、４２……鋭
角、４３……開口縁、４４……斜め面取部、４５
……環状段部、４６……内周壁、４７……環状突
起、４８……自由室、４９……軸方向間隔、５０
……端面、５１……移行環状面、５２……端部、
５３……環状隆起部、５４……環状溝、５５……
側面、５６……案内、５７……軸方向突出部、５
８……端面、５９……止めねじ、６０……先端、
６１……球、６２……フエースギヤ、６３……フ
ランジ面、６４……対向フエースギヤ、６５……
締付円錐面、６６……係止凹所。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 工作機械の駆動スピンドルに工具ヘツドを交
   換可能に締付けるための装置であつて、 (イ) 駆動スピンドル１の端面４に、工具ヘツド２
   の軸方向に突出した工具ヘツドシヤフト７を受
   容するための、スピンドル回転軸線５に対して
   同軸的な切欠が設けられており、 (ロ) 切欠６の内周壁１３から適当間隔１２をおい
   て切欠６の底部９から同軸的に突出し切欠６内
   でその内周壁１３との間に環状の中間室１４を
   形成する締付ヘツド１０が、工作機械側から操
   作される締付ユニツトに設けられており、 (ハ) 工具ヘツド２の工具ヘツドシヤフト７が軸方
   向１５で切欠６の環状の中間室１４内に挿入可
   能でありかつ切欠６内で締付ユニツトによつて
   緊定可能であり、 (ニ) 締付ユニツトの締付ヘツド１０が駆動スピン
   ドル１の軸方向に移動可能な締付棒１６によつ
   て支持されておりかつ半径方向の案内孔２２に
   よつて貫通されており、 (ホ) この案内孔２２内に、締付棒１６の軸方向の
   接近運動によつて半径方向外向きに互いに離隔
   して工具ヘツドを締付けるそれぞれ１つの締付
   球２３が挿入されている形式のものにおいて、 (ヘ) 工具ヘツドシヤフト７が少なくともその自由
   端領域で管体として形成されておりかつその内
   側の環状面２８に内側の環状溝２９を備えてお
   り、その工具機械側の引張側に、円錐孔の形式
   で傾斜し駆動スピンドル１の回転軸線５に対し
   て締付け方向１７で閉じる角３１を形成する溝
   側壁３０が設けられており、 (ト) 締付ヘツド１０の周面３２から挿入され軸方
   向１５で移動不能にかつ半径方向で互いに離隔
   可能な締付部材３４が案内孔２２内に配置され
   ており、この締付部材３４が工具ヘツドシヤフ
   ト７の内側の環状溝２９の円錐孔状の溝側壁３
   ０に相応して円錐セグメントとして形成された
   締付面３８を備えており、 (チ) 締付球２３の半径方向の相互の離隔時に締付
   部材３４が軸方向で締付け方向１７に、かつ半
   径方向で離隔方向３９に作用する内圧を工具ヘ
   ツドシヤフト７に作用するように、締付球２３
   がそれぞれ締付部材３４の内側３５に当接して
   いることを特徴とする工作機械の駆動スピンド
   ルに工具ヘツドを交換可能に締付けるための装
   置。 ２ 工具ヘツドシヤフト７の外周面４０が円筒形
   の嵌合面として形成されており、この嵌合面は、
   円筒形の孔として形成された、駆動スピンドル１
   の切欠６内に滑りばめで挿入可能である請求項１
   記載の装置。 ３ 締付部材３４が締付面３８とは逆の側にそれ
   ぞれ円錐セグメント状の面取部４１を備えてお
   り、この面取部が駆動スピンドル１の回転軸線５
   に対して、工具ヘツド２へ向かつて閉じる鋭角４
   ２を成している請求項１又は２記載の装置。 ４ 工具ヘツドシヤフト２の内室２７の開口縁４
   ３が斜め面取部４４を備えている請求項１から３
   までのいずれか１項記載の装置。 ５ 駆動スピンドル１の端面４に隣接して、切欠
   ６の縁側の前方領域を形成する環状段部４５が設
   けられており、その内径が切欠６の内周壁１３の
   内径に比して大きく、環状段部４５の内周壁４６
   が工具ヘツドシヤフト７の環状突起４７のための
   嵌合座を形成している請求項１から４までのいず
   れか１項記載の装置。 ６ 工具ヘツドシヤフト７の環状突起４７が、工
   具ヘツドシヤフト７の管状に形成された自由端領
   域２６の外部に配置されている請求項５記載の装
   置。 ７ 工具ヘツドシヤフト７の環状突起４７が自由
   室４８の形成のための挿入位置で軸方向間隔４９
   をおいて環状段部４５の端面５０の前で終つてい
   る請求項５又は６記載の装置。 ８ 環状段部４５の内周壁４６と駆動スピンドル
   １の切欠６の内周壁１３との間に、挿入面取部と
   して作用する円錐孔状の移行環状面５１が設けら
   れている請求項１から７までのいずれか１項記載
   の装置。 ９ 工具ヘツドシヤフト７の端面側の端部５２に
   環状隆起部５３が一体成形されており、この環状
   隆起部の外径が工具ヘツドシヤフト７の外周面４
   ０の外径に比して小さく、かつ、環状隆起部５３
   の周囲が環状溝５４によつて工具ヘツドシヤフト
   ７の外周面４０から隔てられている請求項１から
   ８までのいずれか１項記載の装置。 １０ 工具ヘツドシヤフト７の外周面４０へ移行
   する、環状溝５４の側面５５が円錐台の周面形状
   を有している請求項９記載の装置。 １１ 締付部材３４が、締付ヘツド１０の周面３
   ２に形成された環状溝３３内に挿入されており、
   かつその互いに離隔しない休止位置では周面３２
   を越えて突出しない請求項１記載の装置。 １２ 環状溝３３の側壁のところに設けた半径方
   向外向きの案内５６内に係合する少なくとも１つ
   の軸方向突出部５７が締付部材３４に一体成形さ
   れている請求項１１記載の装置。 １３ 締付部材３４の離隔方向での半径方向の移
   動を制限する制限装置が締付ヘツド１０に設けら
   れている請求項１１又は１２記載の装置。 １４ 締付ヘツド１０の端面５８からねじ込まれ
   た止めねじ５９が、締付ヘツド１０の環状溝３３
   の側壁を貫通してねじ込み可能であり、かつ、そ
   の先端が締付部材３４の半径方向の移動軌道内へ
   突入している請求項１３記載の装置。 １５ 止めねじ５９の先端６０が、ねじ込み方向
   でばね負荷された球６１によつて形成されてお
   り、かつ球係止機構の形式で締付部材３４の面取
   部４１を負荷している請求項１４記載の装置。 １６ 駆動スピンドルの端面４がフエースギヤ６
   ２を備えており、このフエースギヤに、工具ヘツ
   ド２のフランジ面６３に設けた対向フエースギヤ
   が噛合つている請求項１から１５までのいずれか
   １項記載の装置。 １７ 締付部材３４が、締付ヘツド１０を取囲む
   環状溝３３内に挿入された半径方向で拡開可能
   な、片側で開いた一体の締付リングから成る請求
   項１から１６までのいずれか１項記載の装置。 １８ 締付球２３が、締付部材３４をその内側３
   ５に設けた支承凹所３７内へ面状に負荷している
   請求項１から１７までのいずれか１項記載の装
   置。 １９ 締付棒１６の自由端が引張方向で狭くなる
   締付円錐６５として形成されており、かつ、押入
   れられた締付棒の休止位置で締付球２３を受容す
   るための係止凹所６６が、締付棒の外周に締付円
   錐６５の内端に隣合つて配置されている請求項１
   記載の装置。