JPH0456753A - マグネシウム合金鋳物の焼入れ方法 - Google Patents

マグネシウム合金鋳物の焼入れ方法

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JPH0456753A
JPH0456753A JP16675490A JP16675490A JPH0456753A JP H0456753 A JPH0456753 A JP H0456753A JP 16675490 A JP16675490 A JP 16675490A JP 16675490 A JP16675490 A JP 16675490A JP H0456753 A JPH0456753 A JP H0456753A
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Japan
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temperature
casting
cast
cooling
magnesium alloy
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Takao Miyamoto
宮本 孝夫
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Toyota Motor Corp
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  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、マグネシウム合金鋳物の焼入れ方法に関し、
とくに鋳物全体を均一に冷却することが可能な焼入れ方
法に関する。
[従来の技術] マグネシウム合金鋳物の熱処理は、機械的性質の向上、
鋳造ひずみの除去、寸法の安定化を目的として行なわれ
る。マグネシウム合金鋳物における焼入れは、アルミニ
ウム合金のように水や油などに入れて急冷することはせ
ず、送風機による強制風冷により、たとえば焼入れ温度
から200℃以下に3分以内で冷却することが行なわれ
る。焼入れを強制風冷によって行なうのは、マグネシウ
ム合金は溶体化処理後、水冷によらなくとも空冷によっ
て十分強度か出せるからであり、水冷による焼入れはひ
ずみが発生するからである。
このように、強制空冷によってマグネシウム合金の焼入
れする技術は、軽金属協会マグネシウム委員会発行の「
マグネシウム便覧」および同委員会発行の「′87マグ
ネシウムマニユアル」に記載されている。なお、ガスの
循環によって熱処理を行なう技術は、たとえば、特開昭
60−221534号公報、特開昭63−149313
号公報、特開平1−176023号公報に開示されてい
る。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、第11図に示すように、マグネシウム合
金鋳物1を単に送風機2による強制風冷によって焼入れ
を行なう場合は、鋳物の肉厚の厚い部位も薄い部位も同
様に冷却されるため、均一に焼きが入らなくな・す、引
張り強度が低下したり、寸法が狂ったり、割れが発生す
るというような問題が生じていた。
第12図は、強制風冷による焼入れ時のマグネシウム合
金鋳物の温度変化を示している。図に示すように、薄肉
部の冷却速度は厚肉部の冷却速度よりも著しく速くなる
ので、反りや残留歪みが生じる。また、鋳物の形状が複
雑である場合は、風が多く当たる部位のみが著しく冷却
され、鋳物の冷却速度が不均一になる。
本発明は、上記の問題に着目し、鋳物に厚肉部や薄肉部
が存在している場合でも、鋳物全体を強制風冷によって
均一に冷却することが可能なマグネシウム合金鋳物の焼
入れ方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] この目的に沿う本発明に係るマグネシウム合金鋳物の焼
入れ方法は、強制風冷によるマグネシウム合金鋳物の焼
入れ方法において、焼入れ時にマグネシウム合金鋳物の
表面の温度分布を測定し、該温度分布に基づいて鋳物の
各部位に吹付ける気体冷媒の温度、流量のいずれか一方
あるいは両方を制御し、鋳物の各部位の冷却速度をほぼ
一定とした方法からなる。
[作  用] このように構成されたマグネシウム合金鋳物の焼入れ方
法においては、焼入れ時には鋳物の表面の温度分布が測
定されるため、冷却を抑制させる部位と冷却を促進させ
る部位との判断が可能となる。そのため、測定された温
度分布に基づいて鋳物の各部位に吹付ける気体冷媒の流
量または温度を制御することにより、肉厚部や薄肉部が
混在していても鋳物全体の冷却速度をほぼ一定とするこ
とができる。したがって、冷却速度の不均一による反り
や残留歪みの発生等の問題が解消される。
[実施例] 以下に、本発明に係るマグネシウム合金鋳物の焼入れ方
法の望ましい実施例を、図面を参照して説明する。
第1実施例 第1図ないし第5図は、本発明の第1実施例を示してい
る。第1図において、図中、10は焼入れ装置を示して
おり、図中11は溶体化炉(図示略)より溶体化処理の
終了したマグネシウム合金鋳物を示している。マグネシ
ウム合金鋳物11は、縦断面形状が凹状となっており、
側壁部11aおよび上壁部11bよりも外周部に位置す
る7ランジ部11Cのほうが肉厚が大となっている。マ
グネシウム合金鋳物11は、ワーク受け12にセットさ
れている。
ワーク受け12には、マグネシウム合金鋳物11がセッ
トされたか否かを検知するワーク検知センサ14が設け
られている。ワーク検知センサ14は、後述する画像処
理装置15に接続されている。
マグネシウム合金鋳物11の上方および下方には、マグ
ネシウム合金鋳物11の表面の温度を測定する温度セン
サ13a 、13bが配置されている。各温度センサ1
3a 、13bは、たとえば赤外線温度センサから構成
されている。本実施例では、一方の温度センサ13aが
鋳物の外周面の温度を検知し、他方の温度センサ13b
が鋳物の内周面の温度を検知するようになっている。各
温度センサ13a 、 13bは、画像処理装置15に
接続されている。画像処理装置15は、各温度センサ1
3a 、 13bで検出した鋳物の表面の温度を画像処
理し、鋳物の温度分布がどのよう釘なっているかを把握
する機能を有している。
鋳物の温度分布は、たとえばブラウン管に表示される。
画像処理装置15は、演算装置16に接続されている。
演算装置16は、画像処理装置15によって処理された
結果に基づいて、鋳物の各部位に吹付けられる気体冷媒
の流量および温度を演算する機能を有する。演算装置1
6には、制御装置17が接続されている。制御装置17
には、温度調整器18を介して気体冷媒供給装置19が
接続されている。気体冷媒供給装置19は、本実施例で
は、エア圧縮機から構成されている。温度調整器18は
、気体冷媒供給装置19から供給された圧縮エアを任意
の温度に冷却する機能を有する。
マグネシウム合金鋳物11の上方には、この鋳物の各部
位に気体冷媒としての圧縮エアを吹付けるノズル21.
22.23が配置されている。ノズル21は、第3図の
(イ)に示すように、ノズル部21a〜21eから構成
されている。各ノズル部21a〜21eは、圧縮エアが
マグネシウム合金鋳物11のフランジ部11Cに向けて
噴出されるように配置されている。ノズル22は同様に
ノズル部22a〜22eから構成されている。各ノズル
部22a〜22eは、圧縮エアが主にマグネシウム合金
鋳物11の上壁部11bに向けて噴出されるように配置
されている。ノズル23は、ノズル部23a〜23eか
ら構成されている。各ノズル部23a〜23eは、圧縮
エアがノズル21側と反対側に位置するマグネシウム合
金鋳物11のフランジ部11cに向けて噴出されるよう
になっている。
ノズル21は、第1図に示すように、管路31を介して
制御装置17と接続されており、管路31の途中には流
量制御バルブ41が介装されている。ノズル22は、管
路32を介して制′a装置17と接続されており、管路
32の途中には流量制御バルブ42か介装されている。
ノズル23は、管路33を介して制御装置17と接続さ
れており、管路33の途中には流量制御バルブ43が介
装されている。
マグネシウム合金鋳物11の下方には、この鋳物の各部
位に気体冷媒としての圧縮エアを吹付けるノズル24.
25.26が配置されている。ノズル24は、第3図の
口に示すように、ノズル部24a〜24eから構成され
ている。各ノズル部24a〜24eは、圧縮エアがマグ
ネシウム合金鋳物11のフランジ部11Cに向けて噴出
されるように配置されている。ノズル25は同様にノズ
ル部25a〜25eから構成されている。各ノズル部2
5a〜25eは、圧縮エアか主にマグネシウム合金鋳物
11の上壁部11bに向けて噴出されるように配置され
ている。ノズル26は、ノズル部26a〜26eから構
成されている。各ノズル部26a〜26eは、圧縮エア
がノズル21側と反対側に位置するマグネシウム合金鋳
物11のフランジ部11Cに向けて噴出されるようにな
っている。
ノズル24は、第1図に示すように、管路34を介して
制御装置17と接続されており、管路34の途中には流
量制御バルブ44が介装されている。ノズル25は、管
路35を介して制御l装置17と接続されており、管路
35の途中には流量制御バルブ45が介装されている。
ノズル26は、管路36を介して制御装置17と接続さ
れており、管路36の途中には流量制御バルブ46が介
装されている。
各流量制御バルブ41〜46は、制御装置17と接続さ
れており、演算装置16で演算された流量信号が制御装
置17を介して各流量制御バルブ41〜46に出力され
るようになっている。各流量制御バルブ41〜46は、
出力される流量信号に基づいて弁体の開度を可変し、各
ノズル21〜26に供給する圧縮エアの流量を調整する
機能を有する。また、演算装置16で演算された圧縮エ
アの冷却信号は制御装@17を介して温度調整器18に
出力されるようになっている。温度調整器18は、出力
される冷却信号に基づいて各ノズル21〜26に供給さ
れる圧縮エアを所望の温度を冷却する機能を有する。
つぎに、第1実施例における作用について、第5図のフ
ローチャートを参照しつつ、説明する。
第5図において、ステップ51にて作業が開始され、ワ
ーク受け12にマグネシウム合金鋳物11がセットされ
る。マグネシウム合金鋳物11がセットされると、ステ
ップ52に示すように、ワーク検知センサ12がオンと
なり、焼入れ装置10が起動される。
装置が起動されると、ステップ53に進んで各流量制御
バルブ41〜46の開度か初期値に設定される。
これにより、各ノズル21〜26から気体冷媒としての
圧縮エアが噴出され、マグネシウム合金鋳物月は圧縮エ
アによって冷却される。各流量制御バルブ41〜46の
開度が初期値に設定されると、ステップ54に進み、温
度センサ13a 、 13bによってマグネシウム合金
鋳物11の外周面および内周面の温度が測定される。
各温度センサt3a 、 13bで検出した鋳物の表面
の温度は画像処理装置15によって画像処理され、焼入
れ中の鋳物の温度分布がどのようになっているかが把握
される。ステップ55.61では、画像処理によりマグ
ネシウム合金鋳物11における厚肉部分(フランジ11
C)と薄肉部分く側壁部11aおよび上壁部11b)の
温度差が把握される。第4図は、画像処理方法による焼
入れ温度制御の一例を示している。画像処理装置15は
、上述したように各温度センサ13a 、13bで検出
した温度から、第4図の(イ)に示すように、鋳物全体
の温度の温度分布を図のIに示す厚肉部分であるフラン
ジ11Cとの温度分布Tnと、図の轡に示すフランジ部
11C以外の薄肉部分の温度分布↑nに分割する。演算
装置16による演算は、ステップ56.62に示すよう
に、厚肉部の温度分布1’−nと薄肉部の温度分布tn
とに分けて処理した後、厚肉部と薄肉部との温度分布を
比較することによって行なわれる。
たとえば、厚肉部での温度が最高温度T maxおよび
最低温度Tm1nであり、薄肉部での温度が最高温度t
 maxおよび最低温度trainである場合は、△T
=Tmax −Tm+n =0 Δt = tmax −tmin =0となるように、
流量制御バルブ41〜46の開度が制御される。ステッ
プ57では、算出されたバルブ開度量および冷媒温度値
に補正係数αが付加される。
補正値αが付加されると、ステップ58.63に進み、
これに基づいて流量制御バルブ41〜46の開度が制御
されるとともに、気体冷媒である圧縮エアの温度が制御
される。
つぎに、ステップ59に進み、ここで、厚肉部および薄
肉部がそれぞれ均一温度に近づくこととなれば、 Tn −tn =0 となるように流量制御バルブ41〜46の開度を制御す
るが、厚肉部は薄肉部よりも体積が大きく復熱するため
、実際には補正係数αを用いた補正が行なわれ、 αTn −tn =0 とするための制御が行なわれる。
ステップ59において、αTn −tn =Oでないと
判断された場合、すなわち、厚肉部と薄肉部との温度が
同一でない場合は、ステップ54に戻り、再び鋳物全体
の温度が測定され、上述した処理が繰返えされる。
ステップ59において、あるTn −tn =Oである
場合は、ステップ60に進み、α1’−n=in≦20
0℃であるか否かが判断される。その結果が、この式を
満足する場合は、鋳物の焼入れが完了したものと判断し
、ステップ65に進んで、焼入れ装置10による焼入れ
作業が停止される。ステップ60において、上述の式を
満足しない場合は、ステップ64に進んで、圧縮エアを
そのまま吹付けた状態で、鋳物の温度の監視が続行され
、再びステップ60にて焼入れ完了か否かが判断される
なお、厚肉部のように冷却時間が長い部位には、多量で
かつ温度の低い圧縮エアが吹付けられる。
そして、薄肉部と温度差がなくなれば、第2図に示すよ
うに、薄肉部への圧縮エアの吹付は条件は、薄肉部への
吹付けと同一条件に設定される。
マグネシウム合金鋳物11の温度が基準温度TOに達し
た時点で、圧縮エアの吹付けは停止され、このマグネシ
ウム合金鋳物11は、焼戻し工程等の次工程に搬送され
る。
このように、マグネシウム合金鋳物11の焼入れの場合
は、鋳物の表面の温度分布に基づいて、各流量制御バル
ブ41〜46の開度を制御して吹付ける圧縮エア量を調
整するとともに、温度調整器18によって吹付ける圧縮
エアの温度を調整するようにしているので、鋳物の肉厚
が大幅に異なる場合でも冷却速度をほぼ一定とすること
が可能となる。
したがって、従来のように、冷却速度の不均一による鋳
物の反りや残留歪みの発生を大幅に抑制することができ
る。
第2実施例 第6図ないし第10図は、本発明の第2実施例を示して
いる。第2実施例が第1実施例と異なるところは、ノズ
ルの配置構造および吹付ける気体冷媒のみであり、その
他の部分は第1実施例に準じるので、準じる部分に第1
実施例と同一の付号を付すことにより準じる部分の説明
を省略し19、異なる部分についてのみ説明する。
第6図において、図中、80は焼入れ装置を示し、81
はマグネシウム合金鋳物を示している。マグネシウム合
金鋳物(ワーク)81は、ワーク受け82によって支持
されている。ワーク受け82は、マグネシウム合金鋳物
81の下方に位置するノズルホルダ83に設けられてい
る。マグネシウム合金鋳物81の上方には、ノズルホル
ダ84が設けられている。
一方のノズルホルダ83には、複数のノズル85a〜8
5nが取付けられている。他方のノズルホルダ84には
、複数のノズル868〜86nか取付けられている。一
方のノズルホルダ83に取付けられた各ノズル85a〜
85nは、流量制御バルブ87a〜870を介してヘツ
タ88に接続されている。他方のノズルホルダ84に取
付けられた各ノズル86a〜86nは、流量制御バルブ
B9a〜89nを介してヘツタ90に接続されている。
マグネシウム合金鋳物81の上方に位置するノズルホル
ダ84は、油圧シリンダ91のロッドと連結されている
。油圧シリンダ91は、制御装置17によって制御され
る油圧発生装置92と配管93を介して連結されている
。ノズルホルダ84は、油圧シリンダ91のロッドの伸
縮によって昇降可能となっている。
つまり、ノズルホルダ84の昇降によってノズル86a
〜860がマグネシウム合金鋳物81に対して進退可能
となっている。
ノズルホルダ84には、温度センサ13aが設けられて
いる。下方に位置するノズルホルダ83にも同様に温度
センサ13bが設けられている。各温度センサ13a 
、13bは、画像処理装置15に接続されている。画像
処理装置15は、各温度センサ13a 、 13bで検
出した鋳物の表面の温度を画像処理し、鋳物の温度分布
がどのようになっているかを、ブラウン管に表示する機
能を有する。
画像処理15は、演算装置16に接続されている。
演算装置16は、画像処理装置15によって処理された
結果に基づいて、鋳物の各部位に吹付けられる気体冷媒
の流量および温度を演算する機能を有する。演算装置1
6には、制m+装置17が接続されている。制御装置1
7には、ミキシングポンプ95を介して気体冷媒供給装
置19が接続されている。気体冷媒供給装置19は、本
実施例では、エア圧縮機19aと不活性ガスが封入され
たボンベ19bとからなっている。ミキシングポンプ9
5は、ボンベ19bからの不活性ガスとエア圧縮119
aからの圧縮エアとを混合し、各ノズルへ圧送する機能
を有している。
ミキシングポンプ95は、温度調整器18a 、 18
bを介して上述のへツタ88.90に接続されている。
温度調整器18a 、18bは混合された気体冷媒を所
望の温度に冷却する機能を有する。各温度調整器18a
 、 18bは、制御装置17からの指令に基づいて作
動するようになっている。
各ノズル&&a〜86n 、 87a〜&7T1から噴
出される気体冷媒の噴出量を制御する流量制御バルブ8
7a〜87n 、89a〜89nは、制御装置17に接
続されている。制御装置17は、画像処理装置15から
の処理結果を受けて流量制御バルブ878〜87n 、
89a〜89nの開度を調整する機能を有する。
つぎに、第2実施例における作用について、第10図の
フローチャートを参照しつつ説明する。
第10図において、ステップ101にて作業が開始され
、ワーク受け82に溶体化処理が完了したマグネシウム
合金鋳物81がセットされる。マグネシウム合金鋳物8
1がセットされると、ステップ102に進み、各温度セ
ンサ13a 、13bによって検出した鋳物の表面温度
が画像処理装置15によって画像処理される。ここで、
画像処理するのは、ワークの形状を認識するためである
。すなわち、溶体化処理されたマグネシウム合金鋳物8
1は、高温であるため、第8図に示すように、温度の測
定面積Sをます目状に複数(al、〜amn)に分割し
、各分割された区域毎の温度の高低を判定することに、
鋳物の概略の形状に@認識することが可能となる。
なお、ノズルは第7図に示すように、ます目状に分割さ
れた区域毎に配置されている。
画像処理による鋳物の形状が認識されると、ステップ1
03に進み、流量制御バルブの開度が鋳物の形状に合っ
た開度に設定される。つまり、区画された各ます目(メ
ツシュ)al、〜amnの温度情報に基づいてバルブの
開度量が演算装置16で演算され、各ノズル85a〜8
5n 、 86a〜86nに対応する流量制御バルブ8
7a〜87n 、89a〜89nの開度が設定される。
ここで、斜線部のメツシュに対応する流量制御バルブの
み開弁され、その他のバルブは閉弁状態に保たれる。流
量制御バルブ87a〜87n 、89a〜89nの開度
が初期値に設定されると、ステップ104に進み、冷媒
圧送用のミキシングポンプ95が運転される。これによ
って、圧縮エアと不活性ガスとが混合され、各流量制御
バルブから気体冷媒が鋳物に向けて噴射され、この気体
冷媒の吹付けによって鋳物が冷却される。
気体冷媒の吹付けが開始されると、ステップ105.1
07に進み、温度センサ3a 、3bによってマグネシ
ウム合金鋳物81の上面側の温度Tanと下面側の温度
T bmnとが測定される。鋳物の表面温度が測定され
ると、画像処理によって各メツシュ毎の温度が把握され
る。各メツシュ毎の温度が把握されると、ステップ10
B 、108に進み、演算装置16によって、各メツシ
ュの温度に対応する流量制御バルブの開度量が算出され
る。この開度量の算出としては、第9図に示す特性図が
用いられ、次式によって算出される。
ここで、ステップ109に示すように、条件i)、ii
) 、1ii)を考慮することにより、より適正な流量
調整が可能となる。
i)鋳物の復熱 ii) !a物の上面側、下面側それぞれにおける最も
高い温度の部分(1max a 、 Tmax b )
とその他の箇所(Tamn 、 Tbmn )との温度
差(ΔTa。
ΔTb > △Ta = T max a −Tamn△Tb =T
max b −Tbmn iii)  鋳物の上面側、下面側における温度差△T
=Tamn −Tbmn これら条件i)、ii) 、1ii)を考慮した補正係
数αを用いることにより、各メツシュの温度から流量制
御バルブの開度量の変換は、 で求めることができる。
上述の演算処理が演算装置16によって行なわれること
により、ステップ110 、111に示すように演算装
置16から制御装置11に向けて、流量制御バルブの開
度制御指令、冷媒温度調整指令が出力される。また、演
粋装置16からは、油圧発生装置92に制御指令が出力
され、これによって、鋳物の上面に対するノズル868
〜B&nの位置が可変される。
ノズル86a〜86nを鋳物に対して進退可能としたの
(よ、冷却能力を密に制御するためである。
このように、まず目状に細分化された鋳物の各部位に対
しては、冷却速度を均一化するため、気体冷媒の流量、
温度、ノズルの位置が変化される。
鋳物の下面側の冷却は、上面側の冷却に対してノズルの
位置が変化されないだけであって、流量制御バルブの開
度調整および気体冷媒の温度調整は上面側と同様に行な
われる。
決事制御バルブ87a〜87n 、 89a〜89n冷
媒の温度調整が行なわれると、ステップ112に進んで
、鋳物の各部位における温度差があるか否かが判断され
る。ここで、温度差があると、ステップ109に戻り、
補正値を用いたバルブの開度制御が再び行なわれる。ス
テップ112において、鋳物の各部位の冷却速度がほぼ
一定となり、温度差が生じていないと判断された場合は
、ステップ113に進み、鋳物の上面側および下面側の
温度が200℃以下に達したか否かが判断される。ここ
で、鋳物の温度が200℃よりも高い場合は、ステップ
114に進み、気体冷媒を鋳物に吹付けた状態で、さら
に鋳物の温度が監視され、その後、再びステップ113
で鋳物の温度が200℃以下になったか否かが判断され
る。
ステップ113で、鋳物の上面側および下面側の温度が
200℃以下になったと判断された場合は、ステップ1
15に進み、冷媒圧送用のミキシングポンプ95の運転
が停止される。これによって、各ノズル85a〜85n
 、86a〜86rlからの気体冷媒の噴出が停止され
、気体冷媒の吹付けによるマグネシウム合金鋳物81の
焼入れが終了する。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明に係るマグネシウム合金鋳
物の焼入れ方法によるときは、焼入れ時にマグネシウム
合金鋳物の表面の温度分布を測定し、この温度分布に基
づいて鋳物の各部位に吹付ける気体冷媒の温度、流量の
いずれか一方あるいは両方を制御し、鋳物の各部位の冷
却速度をほぼ一定とするようにしたので、以下の効果が
得られる。
(イ)鋳物全体を均一に焼入れすることができ、反りの
発生や残留歪みの発生を抑制することかできる。したが
って、鋳物の焼入れ品質の向上がはかれるとともに、寸
法精度のよい製品を作ることができる。
(2)鋳物の実際の温度に基づいて焼入れ速度を制御す
るため、外気温度に影響されることがなくなり、何回焼
入れを行なっても、鋳物の種類に関係なく同一パターン
で焼入れすることができる。
ぐ〜 従来の焼入れ方法の場合は、冷却速度の遅い厚肉
部も室温になるまで十分冷却する必要がおり、焼入れに
長時間を要していたか、本発明による場合は気体冷媒の
温度と流量を制御することにより、鋳物全体の均一に速
く冷却することが可能となり、焼入れ時間の大幅な短縮
がはかれる。また、焼入れ時間の短縮が可能なことから
、焼入れに必要なエネルギーの低減がはかれる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例に係るマグネシウム合金鋳
物の焼入れ方法に用いられる焼入れ装置の概略構成図、 第2図は第1図の焼入れ方法における鋳物の冷却状態を
示す特性図、 第3図(イ)および0は第1図の装置におtプるノズル
の配置図、 第4図(イ)ないしく/9は鋳物の温度の画像処理手段
を示す概念図、 第5図は第1図の焼入れ方法の手順を示すフローチャー
ト、 第6図は本発明の第2実施例に係るマグネシウム合金鋳
物の焼入れ方法に用いられる焼入れ装置の概略構成図、 第7図は第6図の装置におけるノズルの配置図、第8図
は第6図の装置における鋳物の形状の認識させる画像処
理の手順を示す概念図、第9図は第6図の装置における
鋳物の温度と流量制御バルブとの関係を示す特性図、 第10図は第6図の焼入れ方法の手順を示すフローチャ
ート、 第11図(は強制風冷による従来の焼入れ方法を示す正
面図、 第12図は第11図の焼入れ方法による鋳物各部の温度
変化を示す特性図、 である。 10.80・・・・・・焼入れ装置 13a 、13b・・・・・・温度センサ15・・・・
・・画像処理装置 16・・・・・・演算装置 17・・・・・・制御装置 18.18a 、18b・・・・・・温度調整器19・
・・・・・気体冷媒供給装置 24.25.26.85a〜85n 、86a〜86n
・・・・・・ノズル 41〜46.87a〜87n 、 89a〜89n・・
・・・・流量制御バルブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、強制風冷によるマグネシウム合金鋳物の焼入れ方法
    において、焼入れ時にマグネシウム合金鋳物の表面の温
    度分布を測定し、該温度分布に基づいて鋳物の各部位に
    吹付ける気体冷媒の温度、流量のいずれか一方あるいは
    両方を制御し、鋳物の各部位の冷却速度をほぼ一定とし
    たことを特徴とするマグネシウム合金鋳物の焼入れ方法
JP16675490A 1990-06-27 1990-06-27 マグネシウム合金鋳物の焼入れ方法 Pending JPH0456753A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103343307A (zh) * 2013-07-02 2013-10-09 上海交通大学 一种真空压铸稀土镁合金的热处理方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103343307A (zh) * 2013-07-02 2013-10-09 上海交通大学 一种真空压铸稀土镁合金的热处理方法
CN103343307B (zh) * 2013-07-02 2015-06-17 上海交通大学 一种真空压铸稀土镁合金的热处理方法

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