JPH0455364Y2

JPH0455364Y2 -

Info

Publication number: JPH0455364Y2
Application number: JP1986038218U
Authority: JP
Priority date: 1986-03-14
Filing date: 1986-03-14
Publication date: 1992-12-25
Also published as: JPS62150803U

Description

【考案の詳細な説明】［技術分野］本考案は、片口金蛍光灯を使用した埋込型照明
器具に関するものである。

［背景技術］第５図は従来例のランプ７と反射板８との配置
関係を示すものであり、ドーム状で下面が開口し
た反射板８の側部にランプ７挿入用の切り欠き溝
９′が形成してある。尚、ランプ７の構造につい
ては後述するが、ベース６の一面に４本の直管型
のバルブ１が取着され、各バルブ１はブリツジに
より連通されて１つの放電路を形成しているもの
である。また、ランプ７は所謂片口金型蛍光灯で
あり、ランプ７を横置きにして使用し、ランプ７
のバルブ１部分を切り欠き溝９′を介して反射板
８内に位置せしめている。かかる従来例の場合に
おいて、バルブ１が反射板８よりも外に露出して
配置すると、反射板８の動きにより反射板８の切
り欠き溝９′の内側端縁とバルブ１とが当たつた
り、こすれたりし、そのため、バルブ１の表面が
傷つき、また、こする力が過大になるとバルブ１
の破損につながることがある。

これは、器具効率を向上させようとして反射板
８の切り欠き溝９′の幅を小さくした場合に危険
性が大きく、逆にバルブ１の破損を防止しようと
すれば、反射板８の切り欠き溝９′の幅を大きく
しなければならない。これは照度、器具効率の低
下を招くことになる。

［考案の目的］本考案は、上述の点に鑑みて提供してものであ
つて、ランプのバルブの傷つきや破損を防止する
ことを目的とした照明器具を提供するものであ
る。

［考案の開示］（構成）本考案は、器具本体の側面より片口金型のラン
プを配設し、ドーム状の反射板の上部に形成して
ある切り欠き溝を介して該反射板内に上記ランプ
を位置せしめた照明器具において、上記ランプを
直管型のバルブと、このバルブの外径より大きい
外径を有して該バルブを固定する合成樹脂製のベ
ースとで構成し、上記反射板の切り欠き溝を上部
から両側面に至るものとするとともに上記ランプ
の外径より大きい幅を有するものとし、ベースの
外径よりも大きい幅となつている切り欠き溝の端
部にランプのベースを配置していることに特徴を
有するものである。

（実施例）以下、本考案の実施例を図面により説明する。
第２図はランプ７の斜視図を示すものであり、四
角形状で合成樹脂からなるベース６の上面より先
端が閉塞された直管型の４本のバルブ１が平行に
立設されている。隣接する２本のバルブ１₁，１
_２，１₃，１₄の上部はブリツジ２，２により夫々
連結され、且つ２本のバルブ１₁，１₂，１₃，１₄
を連通し、また、ブリツジ２，２にて連結された
他方のバルブ１₂，１₃同士をその下部でブリツジ
３により連結して両バルブ１₂，１₃を連通してい
る。これら４本のバルブ１₁，１₂，１₃，１₄はブ
リツジ２，３により連結され、且つ連通されるこ
とで１つの放電路を形成している。そして、バル
ブ１₁と１₄との下部には電極（フイラメント）が
設けてある。ベース６の下面に突設された突部１
０から端子ピン５が突出形成してある。ここで、
ランプ７のベース６とバルブ１との外径寸法の関
係は第３図に示すような関係としている。すなわ
ち、両バルブ１を含めた外径寸法Ａよりベース６
の外径寸法（幅寸法）Ｂの方を大きくしている。

第４図は反射板８の斜視図を示すものであり、
反射板８は下面開口のドーム状に形成してあり、
反射板８の上部には両側に至る切り欠き溝９が切
り欠き形成してある。この切り欠き溝９の幅の寸
法Ｃはランプ７のベース６の寸法Ｂよりも大きく
形成されており、第１図ａに示すようにランプ７
のベース６の端子ピン５が器具本体４のソケツト
１３に装着されて正規の位置に配置されたとき
に、ランプ７のベース６が反射板８の切り欠き溝
９の端部内に位置するものである。つまり、反射
板８は器具本体４の施工後に取り付けるのである
が、反射板８を取り付けた時に、ベース６が切り
欠き溝９の端部に位置するようになる。すなわ
ち、バルブ１が直接反射板８に接触しないように
している。また、この時、バルブ１は反射板８内
に位置し、バルブ１の先端部は切り欠き溝９の反
対側の開口部より露出するようにしてある。

第１図は照明器具全体の構成を示す図であり、
器具本体４内には安定器１１、グロー球１２等の
点灯回路部品が配設されており、器具本体４の天
板下面には上記ソケツト１３が配設され、また、
器具本体４の天板より固定板１４が側方へ一体に
延出形成されている。固定板１４の両側には上端
を固定板１４に固定したアングル１６が設けら
れ、このアングル１６の上下方向に穿孔した溝１
６ａには天井板の上面を当接して器具本体４を取
り付ける上下動自在な取付金具１７が設けてあ
る。天井板１８の開口部１９の下面に位置する枠
１５は、アングル１６の下部（第１図ａのイ部
分）でカシメ固定にて取着される。また、この枠
１５の周縁下面に下方から挿入した反射板８の周
縁部が当接し、反射板８はばね部材等による適宜
な手段で器具本体４側に取着されるものである。
尚、ランプ７はソケツト１３に差し込み方式また
は回転方式で着脱するものである。尚、第１図ｂ
に示すものにおいては、反射板８における切り欠
き溝９の幅を、ランプ７のベース６側ではベース
６の幅より大きく、ランプ７のバルブ１先端側に
おいてはベース６の幅より小さく且つバルブ２の
幅より大きいものとして、その反射面を大きくと
れるようにしている。

［考案の効果］本考案は上述のように、器具本体の側面より片
口金型のランプを配設し、ドーム状の反射板の上
部に形成してある切り欠き溝を介して該反射板内
に上記ランプを位置せしめた照明器具において、
上記ランプを直管型のバルブと、このバルブの外
径より大きい外径を有して該バルブを固定してい
る合成樹脂製のベースとで構成し、上記反射板の
切り欠き溝を上部から両側面に至るものとすると
ともに上記ランプの外径より大きい幅を有しする
ものとし、ベースの外径よりも大きい幅となつて
いる切り欠き溝の端部にランプのベースを配置し
ていることから、反射板が動いてもランプのベー
ス部分と切り欠き溝の端部の内側端縁とが当たる
ものであつて、バルブが当たるのではないため
に、バルブに傷がつかず、破損することがないも
のであり、しかも切り欠き溝が反射板の上部から
両側面に至るものであるために、ランプを装着し
たままの状態で反射板を上下方向に着脱すること
ができるとともに、このような反射板を外した状
態でランプ交換を行うことができるものであり、
この時、バルブではなくベースをつかんだ状態で
ランプ交換を行うことができて、ランプ交換が容
易となつており、また反射板の着脱にあたつても
反射板がランプのバルブに当たつてバルブを破損
させるおそれが少ないものであり、更にランプの
ベースはバルブの電極が近傍にあるため、比較的
高温になるが、合成樹脂性のベースと器具本体内
の安定器を反射板で遮蔽することになつて、安定
器巻線、ランプのベースとも相互の熱の影響を受
けず、温度条件が良くなる利点を有するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ，ｂは本考案の実施例の照明器具の正
面図及び側面図、第２図は同上のランプの斜視
図、第３図ａ，ｂは同上のランプ平面図及び側面
図、第４図は同上の反射板の斜視図、第５図は従
来例の断面図である。１はバルブ、４は器具本体、６はベース、７は
ランプ、８は反射板、９は切り欠き溝を示す。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

器具本体の側面より片口金型のランプを配設
し、ドーム状の反射板の上部に形成してある切り
欠き溝を介して該反射板内に上記ランプを位置せ
しめた照明器具において、上記ランプを直管型の
バルブと、このバルブの外径より大きい外径を有
して該バルブを固定している合成樹脂製のベース
とで構成し、上記反射板の切り欠き溝を上部から
両側面に至るものとするとともに上記ランプの外
径より大きい幅を有するものとし、ベースの外径
よりも大きい幅となつている切り欠き溝の端部に
ランプのベースを配置していることを特徴とする
照明器具。