JPH0455358Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は音響吸音反射体に関するものである。

「従来の技術」 従来の音響用吸音反射体は、音響周波数や音質
などを変えて音響効果を上げるためには設置場所
を変えたり、あるいはその吸音反射体の材質を変
えたりしている。

「考案が解決しようとする問題点」 音響用吸音反射体の音響効果を上げるのに、音
響用吸音反射体の設置場所を変えたり、吸音反射
体の材質を変えたりせずに、もつと簡単に音響効
果を上げることが求められている。

「考案が解決しようとする手段」 本考案は、簡単に音響周波数や音質などを変え
音響効果を上げられるようにすべく、吸音反射体
の通し孔に変形可能な棒材を挿入したものであ
る。

「作用」 吸音反射体の通し孔に挿入した棒材を変形させ
て変形した棒材に吸音反射体を沿わせる。

「実施例」 吸音反射体１は、第１〜３図に示すように、布
やビニール、紙など薄くて変形しやすい物を重ね
吸音材を挟んで縫製した長方形で偏平状のもので
ある。

吸音反射体１の上端両側部に吊り下げ用の紐の
輪２，２を設け、輪２，２の直下および下端には
棒材を装着できるように通し孔３，３を形成す
る。吸音反射体１の背面には棒材を支持する通し
袋４，４，４を縫い付けて通し孔５，５，５を形
成し、該通し孔５，５，５を水平状に適宜間隔を
へだてて設ける。容易に変形し、変形後は長期間
変形状態を維持できる棒やフラツトバーなどの棒
材６を第４図に示すように通し孔３，３、通し孔
５，５，５に挿入し、第３図に示すように安全の
ため棒材６の両端にキヤツプ７，７を外嵌めす
る。

この音響用吸音反射体１は、第５図に示すよう
に、音響装置１１のある部屋などで天井の引掛け
具１２，１２に輪２，２を掛け吊り下げて使用す
る。音響装置１１に近い吊り下げた音響用吸音反
射体１は棒材６を折り曲げないで使用する状態を
示す。音響装置１１から遠い方に吊り下げた音響
用吸音反射体１は棒材６を折り曲げて使用する状
態を示す。棒材６の折り曲げは、図示のように直
角状に折り曲げるもののみならず、鋸歯状、波形
状にも変形させ得る。すなわち、平面状の吸音反
射体１の吸音効果や反射音効果を、使用場所や周
辺環境によつて変化させるため、その断面を直角
状、鋸歯状あるいは波形状に変形させると、音響
周波数、音質などの吸音・反射を変えることがで
きる。

吸音反射体１は長方形のみならず三角形その他
の形状でもよい。また、通し孔５は水平状のみな
らず斜状にすることもできる。さらに、吸音反射
体１は天井から吊り下げるもののみならず壁面に
取付けるようにしてもよい。

「考案の効果」 本考案は、平面状の吸音反射体を使用場所や周
辺環境によつて棒材を変形させてその断面を直角
状、鋸歯状あるいは波形状などに変形させ、音響
周波数、音質などの吸音・反射を変えることがで
き、設置場所を変えたりあるいはその音響材の材
質を変えたりすることなく単に棒材を曲げるだけ
の至極簡単な操作で音響効果を上げることができ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の具体的一実施例で、第１〜３図
は音響用吸音反射体で、第１図はその正面図、第
２図は第１図の左側面図、第３図は第１図の背面
図、第４図は吸音反射体に棒材を挿入する状態を
示す斜視図、第５図は音響用吸音反射体の使用状
態を示す斜視図である。 １……吸音反射体、３，５……通し孔、６……
棒材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 偏平状で可撓性を有する吸音反射体に通し孔を
   形成し、通し孔に変形可能な棒材を挿入し、棒材
   を変形させて変形した棒材に吸音反射体を沿うよ
   うにしたことを特徴とする音響用吸音反射体。