JPH0455307Y2 - - Google Patents

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JPH0455307Y2
JPH0455307Y2 JP1987160440U JP16044087U JPH0455307Y2 JP H0455307 Y2 JPH0455307 Y2 JP H0455307Y2 JP 1987160440 U JP1987160440 U JP 1987160440U JP 16044087 U JP16044087 U JP 16044087U JP H0455307 Y2 JPH0455307 Y2 JP H0455307Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、複数本の入力ポートと、複数本の
出力ポートとの間の光信号の伝搬経路を選択的に
接続することが出来る光マトリクススイツチに関
するものである。
(従来の技術) 光マトリクススイツチは、光交換機の重要な基
本要素としてよく知られている。
このような光マトリクススイツチを構成する際
には、一つの基板上に多数の光スイツチを集積し
これらを所定関係で接続する必要があるが、一つ
の光スイツチの長さは一般にかなり長い(数mm〜
1cm程度)ため、光マトリクススイツチの大きさ
は巨大なものとなつてしまう。例えば従来公知の
8×8の規模の光マトリクススイツチにおいて
は、その大きさは、6cm以上にもなつてしまう。
一方、光マトリクススイツチの製造に用いられ
る基板としては、例えばLiNbO3等のような電気
光学効果を有するものが知られている。しかし、
これら基板は、現在入手可能な最大のものでもそ
の大きさは、直径3インチ(1インチは約2.54
cm)程度である。従つて、光マトリクススイツチ
の作製に使用する基板の面積はおのずから制約が
あつた。
このため、一つの基板上に多数の入出力ポート
を有する光マトリクススイツチを形成しようとす
る場合、その全長が少しでも小さくなるようにす
る必要があり、このために、従来から光マトリク
スイツチの構成の方法について種々の工夫がなさ
れてきていた。このような工夫については、例え
ば、文献(昭和54年度電子通信学会総合全国大会
講演論文集分冊8のP.254講演番号2231)に開示
されているものがある。
第4図は、従来の光マトリクススイツチの一例
を模式的に示した図であり、上述の文献中のCタ
イプの光マトリクススイツチに相当するものの一
例を示した図である。
第4図において、11a,11b,11c及び
11dは入力ポートをそれぞれ示し、13a,1
3b,13c及び13dは、出力ポートをそれぞ
れ示す。又、15は、2×2の光スイツチを示
し、この光マトリクススイツチは、15で示すこ
の光スイツチを多数有しており、各光スイツチ1
5間で17で示す導波路によつて接続されてい
る。
ここで、光スイツチ15を示している第4図中
の丸印の、内側に記載してある二個のアルフアベ
ツトは、これらアルフアベツトに対応する入出力
ポートを接続したときの経路を一つの回線と考え
た場合に、この光スイツチを動作させると丸中に
書かれているアルフアベツトに対応する入出力ポ
ート間の回線が交換されることを示している。即
ち、例えば丸中にabと書かれている光スイツチ
を動作させると、11aの入力ポートから入力さ
れた光が13bから出力されるということにな
る。
第4図に示した光マトリクススイツチによれば
複数の回線間を交換することにより、再配置型の
非閉塞光マトリクススイツチとしての動作が可能
になる。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、第4図に示した構成の光マトリ
クススイツチであつても、その大きさは未だ大き
なものであり、小型化の要求を満足するものとは
云えないという問題点があつた。
この問題点を具体的に説明すれば、以下の通り
である。例えば、第4図に示した光マトリクスス
イツチで16×16規模のものを構成した場合であつ
て、一つの光スイツチの長さlsを3mmとし、光ス
イツチ間の長さlcを2mmとした場合には、光マト
リクススイツチ全長は78mmとなり、さらに、この
光マトリクススイツチに光フアイバを接合させる
ための領域を考慮すれば、全長は98〜153mmにも
なつてしまう。従つて、このような大きさの光マ
トリクススイツチは、既に説明したような基板面
積の制約から、製造が不可能になる。
この考案は上述したような点に鑑みなされたも
のであり、従つて、この考案の目的は、小型化が
可能な光マトリクススイツチを提供することにあ
る。
(問題点を解決するための手段) この目的の達成を図るため、この考案によれ
ば、N×N光マトリクススイツチにおいて(但
し、Nは8×2nを満足する値であり、nは0又は
正の整数である。)、 2個のN/4×N/4光マトリクススイツチ
と、これらN/4×N/4光マトリクススイツチ
の入力及び出力側にそれぞれ接続されるN/4個
ずつの2×2光スイツチとで構成されN/2×
N/2光マトリクススイツチ4個と、 N個の入力側1×2光スイツチと、 N個の出力側2×1光スイツチとを一段構成と
して成り、 前述のnが1以上の正の整数の場合は、 前述のN/4×N/4光マトリクススイツチ
は、2個のN/8×N/8光マトリクススイツチ
とこれらN/8×N/8光マトリクススイツチの
入力側及び出力側にそれぞれ接続されるN/8個
ずつの2×2光スイツチとで構成してあり、 前述のN/8×N/8光マトリクススイツチ
は、2×2となるまで順次同様に分けられている
ことを特徴とする。
この考案の実施例に当たり、前述の入力側1×
2光スイツチから入力される光信号を反射する反
射面を設けこの反射面によつて光マトリクススイ
ツチを折り返すのが好適である。
(作用) この考案のおいては、本来は、N/2×N/2
光マトリクススイツチを二個用いればN×N光マ
トリクススイツチが構成されるところを、上述し
たようなN/2×N/2光マトリクススイツチ四
個と、入力側1×2光スイツチN個と、出力側2
×1光スイツチN個との一段構成でN×N光マト
リクススイツチを構成している。従つて、上述の
N/2×N/2自体によつても光マトリクススイ
ツチの全長が短くなると共に、N/2×N/2光
マトリクススイツチを二個用いて際に必要な入力
側及び出力側の各導波路を光フアイバの直径を考
慮した程度まで広げるための基板領域が不要にな
るから、より一層の短縮化が図れる。
又、反射面から光マトリクススイツチの折り返
したものは、折り返された部分を基板のいずれか
の部分に設ける必要はあるが、光マトリクススイ
ツチの全長の短縮をさらに図ることが出来る。
(実施例) 以下、図面を参照してこの考案の光マトリクス
スイツチの実施例につき説明する。しかしながら
以下の説明に用いる各図は、この考案が理解出来
る程度に概略的に示してあるにすぎず、従つて、
各構成成分の寸法、形状及び配置関係は図示例に
限定されるものではない。又、以下の説明に用い
る各図において、同様な構成成分については同一
の符合を付して示している。
第一実施例 第1図A及びBは、この考案のN×N光マトリ
クススイツチの第一実施例の説明に供する図であ
り、第1図Aは、第一実施例の光マトリクススイ
ツチの全体を模式的に示した図、第1図Bはこの
考案の光マトリクススイツチに備わるN/2×
N/2の光マトリクススイツチの全体を模式的に
示した図である。
先ず、第1図Bを参照してN/2×N/2光マ
トリクススイツチにつき説明する。
この考案に係るN/2×N/2光マトリクスス
イツチは21a,21bで示す入力側2×2光ス
イツチと、23a,23bで示す出力側2×2光
スイツチと、25a,25bで示す2個のN/4
×N/4光マトリクススイツチとを具えている。
21aで示した各光スイツチは、25a及び2
5bで示した各N/4×N/4光マトリクススイ
ツチに第1図Bに示すように、具体的には後述す
る第2図に示すように、導波路27を介して接続
してある。又、21bで示した各光スイツチは、
21a同に25a及び25bで示した各N/4×
N/4光マトリクススイツチに接続してある。
一方、光マトリクススイツチ25aは光スイツ
チ23a及び23bに、第1図Bに示すように具
体的には後述する第2図に示すように、接続して
ある。又、光マトリクススイツチ25bは光スイ
ツチ23a及び23bに、光マトリクススイツチ
25aと同様に接続してある。
尚、21aで示した光スイツチと、21bで示
した光スイツチとの総数はN/4個となつてお
り、23aで示した光スイツチと、23bで示し
た光スイツチとの総数はN/4個となつている。
又、このN/4×N/4光マトリクススイツチ
は、図示を省略してあるが、2個のN/8×N/
8光マトリクススイツチと、このN/8×N/8
光マトリクススイツチの入力側及び出力側にそれ
ぞれ接続されるN/8個づつの2×2光スイツチ
とで構成され、さらに、このN/8×N/8光マ
トリクススイツチは、2個のN/16×N/16光マ
トリクススイツチとこの光マトリクススイツチの
入力側及び出力側にそれぞれ接続されるN/16個
ずつの2×2光マトリクススイツチとで構成さ
れ、全ての光マトリクススイツチが2×2となる
まで繰返した構造(分けられた構造)を有してい
る。
上述の入力側光スイツチ、出力側光スイツチ及
びN/4×N/4光マトリクススイツチによつて
再配置型の非閉塞光マトリクススイツチを構成す
る。
第1図Bに29で示すこのN/2×N/2光マ
トリクススイツチにおいては、21a,21bで
示す入力側の2×2光スイツチの動作に応じ、各
入力側光スイツチの二個の入力ポートの光信号
は、25a,25bで示す光マトリクススイツチ
のいづれかを経由するようになり、さらに、25
a及び25bで示す光マトリクススイツチの動作
に応じ、入力及び出力側の2×2光スイツチのど
れとどれとを接続させるかが決定される。
ところで、このようなN/2×N/2光マトリ
クススイツチ29を2個用いてもN×N光マトリ
クススイツチを構成することが可能である。しか
し、光フアイバと、N×N光マトリクススイツチ
との接続を考えた時、光フアイバの直径からの制
約上、入出力導波路間を充分に広くとる必要即ち
この場合には、入出力側の2×2光スイツチから
出る導波路をさらに広げて設け必要がある。とこ
ろがこのように導波路を広げようとすると、この
部分が、光マトリクススイツチの全長に占める割
合が大きくなり、このため、この部分によつて基
板面積をとられ、光マトリクススイツチ全長の短
縮という点では不利になる。
そこで、この第一実施例の光マトリクススイツ
チでは、第1図に示し以下に説明するようなN×
N光マトリクススイツチを構成する。
第1図Bを用いて既に説明したN/2×N/2
光マトリクススイツチを4個用意する。これら光
マトリクススイツチを、第1図A中、29a〜2
9dで示す。又、これら光マトリクススイツチ2
9a〜29dの各入力側2×2光スイツチに、3
1で示す1×2光スイツチを以下に説明するよう
にそれぞれ接続する。即ち、第1図Aに示す如
く、31aで示す1×2光スイツチ群の各光スイ
ツチ31の一方の出力ポートを、29aで示す光
マトリクススイツチの各入力側2×2光スイツチ
の一方の入力ポートに順次に接続する。さらに、
31aで示す1×2光スイツチ群の各光スイツチ
の他方の出力ポートを、29bで示す光マトリク
ススイツチの各入力側2×2光スイツチの一方の
入力ポートに順次に接続する。又、31bで示す
1×2光スイツチ群の各光スイツチの一方の出力
ポートを、29aで示す光マトリクススイツチの
各入力側2×2光スイツチの他方の入力ポートに
順次に接続する。さらに、31bで示す1×2光
スイツチ群の各光スイツチの他方の出力ポート
を、29bで示す光マトリクススイツチの各出力
入力側2×2光スイツチの他方の入力ポートに順
次に接続する。
31cで示す1×2光スイツチ群、31dで示
す1×2光スイツチ群、29cで示すN/2×
N/2光マトリクススイツチ及び29dで示す
N/2×N/2光マトリクススイツチの間の接続
についても、31a,31b,29a及び29b
の各構成成分の接続関係と同様に行つている。
又、光マトリクススイツチ29a〜29dの各
出力側2×2光スイツチと、それぞれ33で示す
2×1光スイツチを以下に説明するように接続す
る。即ち、第1図Aに示す如く、33aで示す2
×1光スイツチ群の各光スイツチ33の一方の入
力ポートを、29aで示す光マトリクススイツチ
の各出力側2×2光スイツチの一方の出力ポート
に順次に接続する。さらに、33aで示す2×1
光スイツチ群の各光スイツチの他方の入力ポート
を、29cで示す光マトリクススイツチの各出力
側2×2光スイツチの一方の出力ポートに順次に
接続する。又、33bで示す2×1光スイツチ群
の各光スイツチの一方の入力ポートは、29bで
示す光マトリクススイツチの各出力側2×2光ス
イツチの一方の出力ポートに順次に接続する。さ
らに、33bで示す2×1光スイツチ群の各光ス
イツチの他方の入力ポートは、29dで示す光マ
トリクススイツチの各出力側2×2光スイツチの
一方の出力ポートにそれぞれ接続する。
又、33cで示す2×1光スイツチ群の各光ス
イツチの一方の入力ポートは、29aで示す光マ
トリクススイツチの各出力側2×2光スイツチの
他方の出力ポートに順次に接続する。さらに、3
3cで示す2×1光スイツチ群の各光スイツチの
他方の入力ポートは、29cで示す光マトリクス
スイツチの各出力側2×2光スイツチの他方の出
力ポートにそれぞれ接続する。又、33dで示す
2×1光スイツチ群の各光スイツチの一方の入力
ポートは、29bで示す光マトリクススイツチの
各出力側2×2光スイツチの他方の出力ポートに
順次に接続する。さらに、33dで示す2×1光
スイツチ群の各光スイツチの他方の入力ポート
は、29dで示す光マトリクススイツチの各出力
側2×2光スイツチの他方の出力ポートにそれぞ
れ接続する。
4個のN/2×N/2光マトリクススイツチ
と、N個の入力側1×2光スイツチと、N個の出
力側2×1光スイツチとを上述の如く一段構成で
接続した第1図Aに示した構成のN×N光マトリ
クススイツチにおいては、例えば31aで示す光
スイツチ群の各入力ポートは、光スイツチ群31
aの光スイツチ31の動作に応じ、29又は29
bのN/2×N/2光マトリクススイツチのいず
れかに接続され、さらに、29a又は29bのい
づれかのN/2×N/2光マトリクススイツチの
動作に応じ、33a〜33dのスイツチ群のうち
いづれかの出力ポートに接続される。
次に、第一実施例の光マトリクススイツチにつ
いて、16×16規模、8×8規模、32×32規模の具
体例により、さらに説明する。
第2図Aは16×16規模の第一実施例の光マトリ
クススイツチを模式的を示した図である。
第2図Aにおいて、29a〜29dで示した各
N/2×N/2光マトリクススイツチは、この場
合N=16であることから、8×8の光マトリクス
スイツチということになる。又、25a,25b
で示した各N/4×N/4光マトリクススイツチ
は同様な理由から、4×4の光マトリクススイツ
チということになる。このように、16×16規模の
第一実施例の光マトリクススイツチにおいては、
この考案でいうN/2×N/2光マトリクススイ
ツチに相当する8×8光マトリクススイツチは、
2個の4×4の光マトリクススイツチ25a,2
5bと、それぞれ4個づつの入力及び出力側2×
2光スイツチとで構成される。そして、各入力側
2×2光スイツチ21a,21bには1×2光ス
イツチ31が、又各出力側2×2光スイツチには
2×1光スイツチ33が第1図Aを用いて説明し
たように一段構成でそれぞれ接続してある。
また、第2図Bは8×8規模の第一実施例の光
マトリクスを模式的に示した図、第2図Cは32×
32規模の第一実施例の光マトリクススイツチを模
式的に示した図である。
第2図Bに示した8×8光マトリクスにおいて
は、51a,51bで示す2個の2×2光スイツ
チがこの考案でいう2個のN/4×N/4光マト
リクススイツチに相当し、53a,53bで示す
2個の2×2光スイツチが入力側のN/4個ずつ
2×2光スイツチに相当し、55a,55bで示
す2個の2×2光マトリクススイツチが出力側の
N/4個ずつの2×2光スイツチに相当し、57
で示す4×4光マトリクススイツチがN/2×
N/2光マトリクススイツチ1個分に相当する。
さらに、59aで示す1×2光スイツチがN個の
入力側1×2光スイツチの1個分に相当し、59
bで示す2×1光スイツチがN個の出力側2×1
光スイツチの1個分に相当する。なお、この考案
では、N/4×N/4光マトリクススイツチは、
2個のN/8×N/8光マトリクススイツチとこ
れの入力側及び出力側にそれぞれ接続されるN/
8個ずつの2×2光スイツチとで構成され、この
N/8×N/8光マトリクススイツチは2×2と
なるまで順次に分けられていることを特徴として
い、るが、光マトリクススイツチが8×28規模の
場合は、N/4×N/4光マトリクススイツチに
相当する光スイツチ51a,51b各々すでに2
×2となつているので、8×8、規模の場合はそ
の中のN/4×N/4光マトリクススイツチルは
これ以上分ける必要はなくなる。
この考案は適用した8×8光マトリクススイツ
チでは第2図B中にxで示す方向に5個の光スイ
ツチを設けることで当該光マトリクススイツチが
構成できる。これに対し、図4に示した従来の8
×8光マトリクススイツチではx方向に8個の光
スイツチを設ける必要がある。これらの点から、
この考案の光マトリクススイツチによれば、x方
向の寸法短縮が図れることが分かる。
また、第2図Cの32×32光マトリクススイツチ
においては、61a,61bで示す2個の8×8
光マトリクススイツチがこの考案でいう2個の
N/4×N/4光マトリクスに相当し、63で示
す8個の2×2光マトリクススイツチが入力側の
N/4個ずつの2×2光スイツチに相当し、65
で示す8個の2×2光スイツチが出力側のN/4
個ずつの2×2光スイツチに相当し、67で示す
16×16光マトリクススイツチがN/2×N/2光
マトリクススイツチ1個分に相当する。さらに、
69aで示す1×2光スイツチがN個の入力側1
×2光スイツチの1個分に相当い、69bで示す
2×1光スイツチがN個の出力側2×1光スイツ
チの1個分に相当する。さらに、N/4×N/4
光マトリクスに相当する61aで示す8×8光マ
トリクススイツチ中の71a,71bで示す2個
の4×4光マトリクススイツチがこの考案でいう
2個のN/8×N/8光マトリクススイツチに相
当し、73aで示す4個の2×2光スイツチ及び
73bで示す4個の2×2光スイツチがN/8個
ずつ2×2光スイツチに相当する。
第二実施例 次に、第3図を参照してこの考案の第二実施例
につき説明する。尚、この第二実施例は、第一実
施例の光マトリクススイツチにさらに反射面を設
けたたものである。第3図は、第二実施例の光マ
トリクススイツチの全体を模式的に示した図であ
る。
第3図において、41反射面を示す。この反射
面を設ける位置は、種々の場所が考えられるが、
この反射面を境界として光マトリクスの一部折り
返して光マトリクススイツチの全長を短縮すると
いう目的を考慮すると、N/2×N/2光マトリ
クススイツチの中央付近が好ましい。しかし、こ
の位置は設計に応じ変更出来ること明らかであ
る。
尚、光マトリクススイツチの反射面41によつ
て折り返された部分の光マトリクススイツチ部分
を、第3図に29a1,29b1,29c1及び29d1
でそれぞれ示し、又、出力側2×1光スイツチを
33a1,33b1,33c1及び33d1でそれぞれ示
す。
光マトリクススイツチの具体的寸法例 次に、第2図A〜C及び第3図に示した各光マ
トリクススイツチの具体的な寸法例について説明
する。第5図A及びBはその説明に供する図であ
る。特に、第5図Aは、第2図〜第3図に模式的
に示した各実施例の光マトリクススイツチでの最
も小規模となつた部分での4個の光スイツチ(第
5図Aでは81〜84で示した。)で構成される基本
的ユニツトを抽出した図である。例えば第2図B
の例でいえば、51a,51b,51c、,55
bの4個の光スイツチで構成される部分に相当す
る。そして、この基本的ユニツトの斜め方向の導
波路を例えば曲げ導波路で構成した場合このユニ
ツトは第5図Bのようになる。
半径Rの円の曲線の一部をつなぎ合せて第5図
Bに示すような光導波路85,86を構成するた
めには、同図中にyで示す方向での光スイツチ間
距離がd0であるとすると、x方向で必要な寸法lc
は公知の円の公式から、 lc=√400 2 となる。そして、R>>d0であるので、lc≒2√
Rd0となる。また、第2図Bに示した8×8規模
の光マトリクススイツチにおいて光スイツチ間距
離が2d0の部分に半径Rの円の曲線を合せた上述
のような曲げ導波路を形成するために必要なx方
向の寸法は、上記d0場合と同様な算出方法によ
り、√80となる。これは√80=√2(2√
Rd0)と示せ、この括弧内の値は上記lcに相当す
るので、この場合のx方向で必要な寸法は√2c
となる。同様に、第2図Bに示した8×8規模の
光マトリクススイツチにおいて、光スイツチ間距
離が4d0の部分に半径Rの円の曲線を合せた曲げ
導波路を形成するために必要なx方向の寸法は
2lcとなる。同様に、第2図Cに示した32×32規
模の光マトリクススイツチにおいて8d0の部分で
は2√2cとなり、16d0の部分では4lcとなる。
そこで、第5図Bに示した、曲げ導波路を例え
ば曲率40mm(すなわち、R=40mm)の曲げ導波路
とし、d0を例えば0,156mmとして、lc=5mmを
設定し、さらに、各光スイツチ1個の長さlsを例
えば3mmとして、各実施例の光マトリクススイツ
チの全長を算出すると次のようになる。
先ず、第2図Bに示した8×8光マトリクスス
イツチの全長L1は、L1=(4+√2)×lc+5lsで示
され、L1≒42.1mmになる。また、第2図Aに示し
た16×16光マトリクススイツチの場合、その全長
L2は、L2=(4+4√2)×lc+7lsで示され、L2
69.3mmとなる。また、第2図Cに示した32×32光
マトリクススイツチの場合、その全長L3は、L3
=(10+4√2)×lc+9lsで示され、L3=105.3mm
となる。第2図Cに示した32×32規模の光マトリ
クススイツチの場合はこれを3インチの基板に形
成することは無理であるが、従来のものに比べx
方向の寸法短縮が図れることは明らかである。
また、第3図に示した折り返し構造のものの場
合であつて32×32規模の光マトリクススイツチの
場合は、第3図に29aで示す部分の寸法がが第
2図C中の67で示す16×16光マトリクススイツ
チのx方向寸法の半分に相当し、また、29aで
示す部分の反射面側端から反射面41までの寸法
は2√2cとなり、29a1で示す部分の反射面
41と反対端から出力側2×1光スイツチ33a
1までの距離は4lcとなり、光スイツチ部分の寸
法は折り返し構造であるので第2図Cの32×32規
模の場合の半分となるので、全長L4は(7+3
√2)lc+9ls/2で示され、L4≒69.7mmとなり、
32×32規模のものでも3インチの基板に形成でき
ることがわかる。
このように、大規模な光マトリクススイツチで
あつてもその全長は、従来に比し非常に小さく出
来る。
(考案の効果) 上述した説明からも明らかなように、この考案
の光マトリクススイツチによれば、入力側1×2
光スイツチN個と、出力側2×1光スイツチN個
と、上述したようなN/2×N/2光マトリクス
スイツチ四個との一段構成でN×N光マトリクス
スイツチを構成しているため、N/2×N/2自
体によつても光マトリクススイツチの全長が短く
なると共に、さらに、N/2×N/2光マトリク
ススイツチを二個用いた際に必要となる。入力側
及び出力側の各導波路を光フアイバの直径を考慮
した程度まで広げるための基板領域が不要になる
から、光マトリクススイツチの全長はより一層小
さくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図Aは、この考案の第一実施例の光マトリ
クススイツチの全体を模式的に示した図、第1図
Bは、この考案に係るN/2×N/2光マトリク
ススイツチの説明に供する図、第2図A〜Cは、
この考案の第一実施例の16×16規模、8×8規
模、32×32規模それぞれの光マトリクススイツチ
の全体を模式的に示した図、第3図は、この考案
の第二実施例の光マトリクススイツチの全体を模
式的に示した図、第4図は、従来の光マトリクス
スイツチの全体を模式的にした図、第5図A及び
Bは、実施例の説明に供する図である。 21a,21b……入力側2×2光スイツチ、、
23a,23b……出力側2×2光スイツチ、2
5a,25b……N/4×N/4光マトリクスス
イツチ、27……導波路、29,29a〜29d
……N/2×N/2光マトリクススイツチ、31
……入力側1×2光スイツチ、33……出力側2
×1光スイツチ、31a〜31d,33a〜33
d……光スイツチ群、41……反射面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) N×N型の光マトリクススイツチにおいて
    (但し、Nは8×2nを満足する値であり、nは
    0又は正の整数である。)、 2個のN/4×N/4光マトリクススイツチ
    と、これらN/4×N/4光マトリクススイツ
    チの入力及び出力側にそれぞれ接続されるN/
    4個ずつの2×2光スイツチとで構成されN/
    2×N/2光マトリクススイツチ4個と、 N個の入力側1×2光スイツチと、 N個の出力側2×1光スイツチとを 一段構成として成り、 前記nが1以上の正の整数の場合は、 前記N/4×N/4光マトリクススイツチ
    は、2個のN/8×N/8光マトリクススイツ
    チとこれらN/8×N/8光マトリクススイツ
    チの入力側及び出力側にそれぞれ接続される
    N/8個ずつの2×2光スイツチとで構成して
    あり、 前記N/8×N/8光マトリクススイツチ
    は、2×2となるまで順次同様に分けられてい
    ることを特徴とする光マトリクススイツチ。 (2) 前記入力側1×2光スイツチから入力される
    光信号を反射する反射面を設け該反射面によつ
    て当該光マトリクススイツチを折り返したこと
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記
    載の光マトリクススイツチ。
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