JPH0454960B2 - - Google Patents
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- JPH0454960B2 JPH0454960B2 JP57058098A JP5809882A JPH0454960B2 JP H0454960 B2 JPH0454960 B2 JP H0454960B2 JP 57058098 A JP57058098 A JP 57058098A JP 5809882 A JP5809882 A JP 5809882A JP H0454960 B2 JPH0454960 B2 JP H0454960B2
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- 238000004364 calculation method Methods 0.000 claims description 31
- 238000003909 pattern recognition Methods 0.000 description 9
- 238000001228 spectrum Methods 0.000 description 8
- 230000000295 complement effect Effects 0.000 description 6
- 238000000034 method Methods 0.000 description 6
- 230000005236 sound signal Effects 0.000 description 3
- 238000004422 calculation algorithm Methods 0.000 description 2
- 238000010606 normalization Methods 0.000 description 2
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
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- Character Discrimination (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
発明の対象
本発明はパターンマツチング装置に関し、特に
音声パターン認識装置等の高速実行を要求される
用途に最適なパターンマツチング装置に関する。
音声パターン認識装置等の高速実行を要求される
用途に最適なパターンマツチング装置に関する。
従来技術
パターン認識装置は入力パターンと標準パター
ンとのパターンマツチングを行うが、音声パター
ン認識装置などではこれを高速度で実行する必要
がある。このような高速のパターンマツチング
は、マイクロコンピユータ等の汎用演算器による
プログラム演算では一般に速度が不足する。そこ
で従来の音声パターン認識装置などは、普通、専
用の高速演算器を用いてパターンマツチングを実
行する構成となつている。しかし、認識精度を向
上すべくパターンマツチングの演算精度を上げよ
うとすると、かかる構成ではハードウエアコスト
上昇が著しく、装置価格の大幅な上昇を招いてい
る。
ンとのパターンマツチングを行うが、音声パター
ン認識装置などではこれを高速度で実行する必要
がある。このような高速のパターンマツチング
は、マイクロコンピユータ等の汎用演算器による
プログラム演算では一般に速度が不足する。そこ
で従来の音声パターン認識装置などは、普通、専
用の高速演算器を用いてパターンマツチングを実
行する構成となつている。しかし、認識精度を向
上すべくパターンマツチングの演算精度を上げよ
うとすると、かかる構成ではハードウエアコスト
上昇が著しく、装置価格の大幅な上昇を招いてい
る。
発明の目的
本発明の目的は、パターン認識装置において、
ハードウエアコストの上昇を可及的に抑えなが
ら、認識精度の向上を図るパターンマツチング装
置を提供することにある。
ハードウエアコストの上昇を可及的に抑えなが
ら、認識精度の向上を図るパターンマツチング装
置を提供することにある。
発明の総括的説明
マイクロコンピユータ等の汎用演算手段による
プログラム演算は、演算速度は専用演算手段より
もかなり遅いが、その反面、容易に高い演算精度
を得ることができる。
プログラム演算は、演算速度は専用演算手段より
もかなり遅いが、その反面、容易に高い演算精度
を得ることができる。
本発明はこの点に着目し、入力パターンと標準
パターンとのパターンマツチングを専用演算手段
による1次のパターンマツチングと、汎用演算手
段による2次のパターンマツチングとに分け、1
次のパターンマツチングで入力パターンを十分な
確度で同定不可能なときのみ、2次のパターンマ
ツチングを演算精度を上げて実行し、入力パター
ンを同定する。
パターンとのパターンマツチングを専用演算手段
による1次のパターンマツチングと、汎用演算手
段による2次のパターンマツチングとに分け、1
次のパターンマツチングで入力パターンを十分な
確度で同定不可能なときのみ、2次のパターンマ
ツチングを演算精度を上げて実行し、入力パター
ンを同定する。
2次のパターンマツチングは全標準パターンに
ついて実行するのではなく、1次のパターンマツ
チングで抽出された第1、第2侯補パターンを含
む限られた数の標準パターンについてのみ実行す
ることにより、実行時間の短縮を図る。
ついて実行するのではなく、1次のパターンマツ
チングで抽出された第1、第2侯補パターンを含
む限られた数の標準パターンについてのみ実行す
ることにより、実行時間の短縮を図る。
発明の実施例
添付の図面を参照して、本発明の一実施例につ
いて説明する。
いて説明する。
本実施例においては、全ての標準パターンにつ
いて、専用の演算手段によつて入力パターンとの
整合距離が高速演算される。求められた整合距離
が規定値以下の標準パターンのうち、整合距離が
最小の標準パターンが第1侯補パターンとして、
その次に小さな標準パターンが第2侯補パターン
として選ばれる。そして、第1、第2侯補パター
ンの整合距離の差が規定値以上であれば、入力パ
ターンは第1侯補パターンと判定され、認識を終
了する。しかし、第1、第2侯補パターンの整合
距離が規定値未満の場合は、汎用演算手段を用い
たプログラム演算により、上記第1、第2の侯補
パターンを含む限られた数の標準パターンについ
てのみ、入力パターンとの整合距離が上記の専用
演算手段よりも高い演算精度で再演算される。そ
して、この再演算の結果に基づいて上記の判定が
再度行われる。
いて、専用の演算手段によつて入力パターンとの
整合距離が高速演算される。求められた整合距離
が規定値以下の標準パターンのうち、整合距離が
最小の標準パターンが第1侯補パターンとして、
その次に小さな標準パターンが第2侯補パターン
として選ばれる。そして、第1、第2侯補パター
ンの整合距離の差が規定値以上であれば、入力パ
ターンは第1侯補パターンと判定され、認識を終
了する。しかし、第1、第2侯補パターンの整合
距離が規定値未満の場合は、汎用演算手段を用い
たプログラム演算により、上記第1、第2の侯補
パターンを含む限られた数の標準パターンについ
てのみ、入力パターンとの整合距離が上記の専用
演算手段よりも高い演算精度で再演算される。そ
して、この再演算の結果に基づいて上記の判定が
再度行われる。
以下、本実施例の各部について詳述する。
本実施例は音声パターンを認識する装置であ
り、音声はマイクロフオン1によつて電気信号に
変換され入力される。この音声信号は緩衝増幅器
2を介して一群のバンドパスフイルタ3i(i=
1,2,……,n)に並列的に入力され、例えば
200Hz〜6000Hzの音声周波数成分がnチヤンネル
に周波数分析される。チヤンネル数nは通常、16
ないし20チヤンネルである。
り、音声はマイクロフオン1によつて電気信号に
変換され入力される。この音声信号は緩衝増幅器
2を介して一群のバンドパスフイルタ3i(i=
1,2,……,n)に並列的に入力され、例えば
200Hz〜6000Hzの音声周波数成分がnチヤンネル
に周波数分析される。チヤンネル数nは通常、16
ないし20チヤンネルである。
バンドパスフイルタ3iの出力信号は、時定数
が50ミリ秒前後の一群のローパスフイルタ4i
(i=1,2,……,n)にチヤンネル対応で通
され、音声波形のエンベロープ波形に変換され
る。ローパスフイルタ4iの各出力信号は、約20
ミリ秒(1フレーム)毎に、制御ユニツト9の制
御の下に時分割でアナログスイツチ5を介し、ア
ナログ/デイジタル(A/D)変換器6へ送られ
る。
が50ミリ秒前後の一群のローパスフイルタ4i
(i=1,2,……,n)にチヤンネル対応で通
され、音声波形のエンベロープ波形に変換され
る。ローパスフイルタ4iの各出力信号は、約20
ミリ秒(1フレーム)毎に、制御ユニツト9の制
御の下に時分割でアナログスイツチ5を介し、ア
ナログ/デイジタル(A/D)変換器6へ送られ
る。
A/D変換器6は通常8ないし12ビツトのもの
が用いられ、その出力信号はチヤンネル毎に、約
20ミリ秒毎に1フレームのスペラトル情報として
バツフアメモリ7に一時記憶される。
が用いられ、その出力信号はチヤンネル毎に、約
20ミリ秒毎に1フレームのスペラトル情報として
バツフアメモリ7に一時記憶される。
バツフアメモリ7に一時記憶されたスペクトル
情報は、例えば式(1)で示される演算が施され正規
化される。
情報は、例えば式(1)で示される演算が施され正規
化される。
ここでは、Piはチヤンネルiのパワー出力、n
は全チヤンネル数、Cは定数である。すなわち、
この式(1)によれば、正規化後の各チヤンネル出力
の合計が定数Cに等しくなるように正規化され
る。
は全チヤンネル数、Cは定数である。すなわち、
この式(1)によれば、正規化後の各チヤンネル出力
の合計が定数Cに等しくなるように正規化され
る。
この正規化演算は、マイクロコンピユータで構
成された汎用演算ユニツト8のマイクロプログラ
ムで実行される。
成された汎用演算ユニツト8のマイクロプログラ
ムで実行される。
また、音声区間の検出も汎用演算ユニツト8の
マイクロプログラムにより、制御ユニツト9の制
御の下に実行される。そのアルゴリズムは種々知
られているが、例えば予め決めた閾値以上のトー
タルパワーのフレームを音声信号のフレームとみ
なし、閾値未満のフレームをノイズ信号のフレー
ムとみなす。そして、音声信号のフレームが5つ
以上連続すると音声区間として切出しを開始し、
その後、ノイズ信号のフレームが10以上連続する
と音声区間の終了と判断する等のアルゴリズム
で、音声区間が検出される。
マイクロプログラムにより、制御ユニツト9の制
御の下に実行される。そのアルゴリズムは種々知
られているが、例えば予め決めた閾値以上のトー
タルパワーのフレームを音声信号のフレームとみ
なし、閾値未満のフレームをノイズ信号のフレー
ムとみなす。そして、音声信号のフレームが5つ
以上連続すると音声区間として切出しを開始し、
その後、ノイズ信号のフレームが10以上連続する
と音声区間の終了と判断する等のアルゴリズム
で、音声区間が検出される。
なお、音声区間として切り出された一連のフレ
ームの情報(音声パターン情報)は、標準パター
ンの登録時にはRAM(ランダムアクセスメモリ)
10に格納されるが、入力音声の認識時にはDP
マツチングユニツト11へ送られる。なお、標準
パターンの登録は本発明の要旨ではなく、また従
来装置と同様でよいので詳細は割愛する。
ームの情報(音声パターン情報)は、標準パター
ンの登録時にはRAM(ランダムアクセスメモリ)
10に格納されるが、入力音声の認識時にはDP
マツチングユニツト11へ送られる。なお、標準
パターンの登録は本発明の要旨ではなく、また従
来装置と同様でよいので詳細は割愛する。
DPマツチングユニツト11は、汎用演算ユニ
ツト8から送られる入力音声パターンと、RAM
10に格納されている音声パターン(標準パター
ン)との間の、いわゆるDP(動的計画法)に基づ
いたパターンマツチング(1次のパターンマツチ
ングと称す)を高速で実行する。専用の特殊演算
ユニツトである。なお、DPマツチング手法は、
周知のように標準パターンと入力音声パターンの
発生速度の変動を吸収でき、音声認識におけるパ
ターンマツチング手法として有効性が認められて
いる。またDPマツチングユニツト11は、公知
の構成でよい。
ツト8から送られる入力音声パターンと、RAM
10に格納されている音声パターン(標準パター
ン)との間の、いわゆるDP(動的計画法)に基づ
いたパターンマツチング(1次のパターンマツチ
ングと称す)を高速で実行する。専用の特殊演算
ユニツトである。なお、DPマツチング手法は、
周知のように標準パターンと入力音声パターンの
発生速度の変動を吸収でき、音声認識におけるパ
ターンマツチング手法として有効性が認められて
いる。またDPマツチングユニツト11は、公知
の構成でよい。
DPマツチングユニツト11において、各標準
パターンと入力音声パターンとの整合距離が順次
演算され、判定ユニツト12へ送られる。判定ユ
ニツト12は、整合距離が規定の閾値以下の標準
パターンのうちで、整合距離が最小の(入力音声
パターンと最も類似度が高い)標準パターンを第
1侯補パターン、その次に整合距離が小さい標準
パターンを第2侯補パターンとして選択する。そ
して、第1、第2侯補パターンの整合距離の差が
規定値以上ならば、第1侯補パターンを認識結果
として出力する。この条件が満たされないと、汎
用演算ユニツト8のマイクロプログラムにより、
演算精度を上げて改めてDPマツチング(2次の
パターンマツチングと称す)が実行される。そし
て、この2次のパターンマツチングの結果につい
て、判定ユニツト12は同様の判定を行なう。こ
れでも上記の条件が満足されなければ、当該入力
音声パターンは認識不能としてリジエクト処理さ
れる。
パターンと入力音声パターンとの整合距離が順次
演算され、判定ユニツト12へ送られる。判定ユ
ニツト12は、整合距離が規定の閾値以下の標準
パターンのうちで、整合距離が最小の(入力音声
パターンと最も類似度が高い)標準パターンを第
1侯補パターン、その次に整合距離が小さい標準
パターンを第2侯補パターンとして選択する。そ
して、第1、第2侯補パターンの整合距離の差が
規定値以上ならば、第1侯補パターンを認識結果
として出力する。この条件が満たされないと、汎
用演算ユニツト8のマイクロプログラムにより、
演算精度を上げて改めてDPマツチング(2次の
パターンマツチングと称す)が実行される。そし
て、この2次のパターンマツチングの結果につい
て、判定ユニツト12は同様の判定を行なう。こ
れでも上記の条件が満足されなければ、当該入力
音声パターンは認識不能としてリジエクト処理さ
れる。
上記の汎用演算ユニツト8の演算速度は、専用
の演算ユニツトであるDPマツチングユニツト1
1に比し、著しく遅い。したがつて、全標準パタ
ーンについて2次のパターンマツチングを実行し
たのでは、実行時間がかゝり過ぎる。そこで本発
明では、1次のパターンマツチングの第1、第2
侯補パターンを含む限られた数の標準パターンに
ついてのみ、2次のパターンマツチングを実行
し、実行時間の短縮を図つている。この時に対象
とする標準パターンは、例えば、DPマツチング
ユニツト11によつて求められた整合距離の小さ
い順に選出する方法等で容易に選ぶことができ
る。
の演算ユニツトであるDPマツチングユニツト1
1に比し、著しく遅い。したがつて、全標準パタ
ーンについて2次のパターンマツチングを実行し
たのでは、実行時間がかゝり過ぎる。そこで本発
明では、1次のパターンマツチングの第1、第2
侯補パターンを含む限られた数の標準パターンに
ついてのみ、2次のパターンマツチングを実行
し、実行時間の短縮を図つている。この時に対象
とする標準パターンは、例えば、DPマツチング
ユニツト11によつて求められた整合距離の小さ
い順に選出する方法等で容易に選ぶことができ
る。
ここで、DPマツチング手法における整合距離
の演算精度について説明する。
の演算精度について説明する。
前記の式(1)で表わされる入力音声の正規化パワ
ースペクトルの時刻tにおける値をNPi(t)とし、
同様に標準パターンの正規化スペクトルの時刻τ
における値をNSPi(τ)とすれば、DPマツチン
グを行なつて両者の整合距離を算出するに必要な
格子間距離は、例えば式(2)で示される。o 〓i=1 {NPi(t)−NSPi(τ)}2 ……式(2) 格子間距離が小さいほど、入力音声の時刻tに
おける正規化パワースペクトルと標準パターンの
時刻τにおける正規化パワースペクトルとが似て
いることを意味している。格子間距離は整合距離
を算出するもとになるので、その関数形は種々工
夫されており、例えば式(2)の代りに式(3)のような
1次式も考えられている。o 〓i=1 |NPi(t)−NSPi(τ)| ……式(3) このような格子間距離の演算に用いる関数形に
よつて、DPマツチングを実行する演算手段に必
要な桁数(演算精度)が変わつてくることは明ら
かである。式(2)のような2次式は、正規化パワー
スペクトルの差分を強調するので、式(3)のような
1次式による場合に比べ、DPマツチングを行な
つて整合距離を求めると、音声のホルトマントに
対応したパワースペクトルの特徴が十分に反映さ
れる。したがつて、同一発声内容(同一カテゴ
リ)の音声相互間の整合距離は小さくなり、それ
に対し異カテゴリの音声相互間の整合距離は著し
く大きくなる結果、判定が容易になる。
ースペクトルの時刻tにおける値をNPi(t)とし、
同様に標準パターンの正規化スペクトルの時刻τ
における値をNSPi(τ)とすれば、DPマツチン
グを行なつて両者の整合距離を算出するに必要な
格子間距離は、例えば式(2)で示される。o 〓i=1 {NPi(t)−NSPi(τ)}2 ……式(2) 格子間距離が小さいほど、入力音声の時刻tに
おける正規化パワースペクトルと標準パターンの
時刻τにおける正規化パワースペクトルとが似て
いることを意味している。格子間距離は整合距離
を算出するもとになるので、その関数形は種々工
夫されており、例えば式(2)の代りに式(3)のような
1次式も考えられている。o 〓i=1 |NPi(t)−NSPi(τ)| ……式(3) このような格子間距離の演算に用いる関数形に
よつて、DPマツチングを実行する演算手段に必
要な桁数(演算精度)が変わつてくることは明ら
かである。式(2)のような2次式は、正規化パワー
スペクトルの差分を強調するので、式(3)のような
1次式による場合に比べ、DPマツチングを行な
つて整合距離を求めると、音声のホルトマントに
対応したパワースペクトルの特徴が十分に反映さ
れる。したがつて、同一発声内容(同一カテゴ
リ)の音声相互間の整合距離は小さくなり、それ
に対し異カテゴリの音声相互間の整合距離は著し
く大きくなる結果、判定が容易になる。
そこで高い認識精度を得るためには、前記の
DPマツチングユニツト11は式(2)のような2次
式を採用するのがよいが、上述の利点をいかすた
めには整合距離を求める全過程を桁数の多い演算
器によつて高い精度で演算しなければならず、
DPマツチングユニツト11のハードウエアコス
トの上昇が避けられない。ハードウエアコストを
抑えるには、下位の桁を切り捨てることが考えら
れる。しかし、この切捨ては演算精度の低下、し
たがつて認識精度の低下を招く。別の方法とし
て、式(2)の値の上限値を設定しておき、計算値が
その上限値を越えたときに上限値に置換する方法
も考えられる。しかし、これではスペクトルの強
調が阻害されるため、結果として異カテゴリの音
声相互間の整合距離の差が減少され、演算精度を
下げたと同じことになつてしまう。
DPマツチングユニツト11は式(2)のような2次
式を採用するのがよいが、上述の利点をいかすた
めには整合距離を求める全過程を桁数の多い演算
器によつて高い精度で演算しなければならず、
DPマツチングユニツト11のハードウエアコス
トの上昇が避けられない。ハードウエアコストを
抑えるには、下位の桁を切り捨てることが考えら
れる。しかし、この切捨ては演算精度の低下、し
たがつて認識精度の低下を招く。別の方法とし
て、式(2)の値の上限値を設定しておき、計算値が
その上限値を越えたときに上限値に置換する方法
も考えられる。しかし、これではスペクトルの強
調が阻害されるため、結果として異カテゴリの音
声相互間の整合距離の差が減少され、演算精度を
下げたと同じことになつてしまう。
このように、専用の高速演算手段であるDPマツ
チングユニツト11によるパターンマツチングだ
けで、高い認識精度を達成しようとすると、ハー
ドウエアコストの大幅な上昇が避けられない。
チングユニツト11によるパターンマツチングだ
けで、高い認識精度を達成しようとすると、ハー
ドウエアコストの大幅な上昇が避けられない。
本発明によれば、専用の高速演算手段を用いて
1次のパターンマツチングを実行し、それで十分
な判定が不可能な場合は、汎用演算手段を用いて
高い演算精度の2次のパターンマツチングを行
う。したがつて、1次のパターンマツチングの演
算精度をそれほど高くしなくても、認識精度を確
保できるため、専用演算手段であるDPマツチン
グユニツト11のハードウエアコストを引き上げ
ることができる。また、汎用演算手段である汎用
演算ユニツト8はプログラムにより演算を実行す
るから、演算速度は制限される。しかし、1次の
パターンマツチングで判定できない場合のみ2次
のパターンマツチングを実行し、しかも、2次の
パターンマツチングは全標準パターンではなく、
1次のパターンマツチングで侯補パターンとして
抽出された標準パターンを含む限られた数の標準
パターンのみを対象として実行する。このため、
パターンマツチングの実行時間の増加は極めて小
さく抑えられ、十分な認識速度を達成できる。
1次のパターンマツチングを実行し、それで十分
な判定が不可能な場合は、汎用演算手段を用いて
高い演算精度の2次のパターンマツチングを行
う。したがつて、1次のパターンマツチングの演
算精度をそれほど高くしなくても、認識精度を確
保できるため、専用演算手段であるDPマツチン
グユニツト11のハードウエアコストを引き上げ
ることができる。また、汎用演算手段である汎用
演算ユニツト8はプログラムにより演算を実行す
るから、演算速度は制限される。しかし、1次の
パターンマツチングで判定できない場合のみ2次
のパターンマツチングを実行し、しかも、2次の
パターンマツチングは全標準パターンではなく、
1次のパターンマツチングで侯補パターンとして
抽出された標準パターンを含む限られた数の標準
パターンのみを対象として実行する。このため、
パターンマツチングの実行時間の増加は極めて小
さく抑えられ、十分な認識速度を達成できる。
音声パターン認識装置の例について本発明を詳
述した。しかし、本発明は音声パターン認識装置
に限らず、文字認識装置などの他のパターン認識
装置にも同様に適用できることは勿論である。
述した。しかし、本発明は音声パターン認識装置
に限らず、文字認識装置などの他のパターン認識
装置にも同様に適用できることは勿論である。
発明の効果
以上に詳述した如く、本発明によれば、パター
ンマツチングのためのハードウエアコストの上昇
を可及的に抑えながら、高精度の高速パターンマ
ツチングが可能となり、認識精度、認識速度とも
に優れた高性能のパターン認識装置を安価に実現
できる。
ンマツチングのためのハードウエアコストの上昇
を可及的に抑えながら、高精度の高速パターンマ
ツチングが可能となり、認識精度、認識速度とも
に優れた高性能のパターン認識装置を安価に実現
できる。
図は本発明の一実施例を示すブロツク図であ
る。 1……マイクロフオン、2……緩衝増幅器、3
i,31〜3o……バンドパスフイルタ、4i,41〜
4o……ローパスフイルタ、5……アナログスイ
ツチ、6……アナログ/デイジタル変換器、7…
…バツフアメモリ、8……汎用演算ユニツト、1
0……ランダムアクセスメモリ、11……DPマ
ツチングユニツト、12……判定ユニツト。
る。 1……マイクロフオン、2……緩衝増幅器、3
i,31〜3o……バンドパスフイルタ、4i,41〜
4o……ローパスフイルタ、5……アナログスイ
ツチ、6……アナログ/デイジタル変換器、7…
…バツフアメモリ、8……汎用演算ユニツト、1
0……ランダムアクセスメモリ、11……DPマ
ツチングユニツト、12……判定ユニツト。
Claims (1)
- 1 登録されている標準パターンと入力パターン
との整合距離を順次求める専用演算手段と、上記
標準パターンの中から上記整合距離が最小の第1
の標準パターンとその次に小さい第2の標準パタ
ーンとを選択する手段と、該第1及び第2の標準
パターンの上記整合距離が両者とも規定の閾値以
下でかつ両者の差が規定値未満の場合、上記第1
及び第2の標準パターンを含む限られた数の標準
パターンに対し、上記専用演算手段よりも高い演
算精度でプログラム演算により上記入力パターン
との整合距離を求める汎用演算手段と、該プログ
ラム演算により得られる第1の候補と第2の候補
との整合距離の差が規定値以上であれば該第1の
候補を入力パターンとして認識し、規定値未満で
あれば認識不能とする手段とを設けたことを特徴
とするパターンマツチング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57058098A JPS58176698A (ja) | 1982-04-09 | 1982-04-09 | パターンマッチング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57058098A JPS58176698A (ja) | 1982-04-09 | 1982-04-09 | パターンマッチング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58176698A JPS58176698A (ja) | 1983-10-17 |
JPH0454960B2 true JPH0454960B2 (ja) | 1992-09-01 |
Family
ID=13074475
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57058098A Granted JPS58176698A (ja) | 1982-04-09 | 1982-04-09 | パターンマッチング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58176698A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5293817B2 (ja) * | 2009-06-19 | 2013-09-18 | 富士通株式会社 | 音声信号処理装置及び音声信号処理方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2520391B2 (ja) * | 1985-11-20 | 1996-07-31 | 富士通株式会社 | 単語音声認識装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58159597A (ja) * | 1982-03-03 | 1983-09-21 | 富士通株式会社 | 単音節音声認識方式 |
JPS58159599A (ja) * | 1982-03-03 | 1983-09-21 | 富士通株式会社 | 単音節音声認識方式 |
-
1982
- 1982-04-09 JP JP57058098A patent/JPS58176698A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58159597A (ja) * | 1982-03-03 | 1983-09-21 | 富士通株式会社 | 単音節音声認識方式 |
JPS58159599A (ja) * | 1982-03-03 | 1983-09-21 | 富士通株式会社 | 単音節音声認識方式 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5293817B2 (ja) * | 2009-06-19 | 2013-09-18 | 富士通株式会社 | 音声信号処理装置及び音声信号処理方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58176698A (ja) | 1983-10-17 |
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