JPH0454848A - 電動機の固定子巻線 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電動機コイルエンド°のレーシング構造におい
て、コイルエンドの緊縛度を高め、コイルの振動を低減
するのに好適な方法に間する。

〔従来の技術〕

コイルエンドのレーシングは、特公昭６０−２３５８１
号に示されるように、レーシンクニートルを、各スロッ
ト間のコイル立上り部の隙間を通し、等間隔て１回ずつ
編み上げていた。しかし電流密度の高いワニス処理を施
さないモードルにおいては、コイルの緊縛度が不足し、
コイルエンドの変形による絶縁距離の不足、コイルの摩
耗による絶縁破壊等の問題が生しることがあった。

〔発明が解決使用とする課題〕

従来のレーシングは、コイルエンドの緊縛度については
充分な配慮がされておらず、レーシングで充分な信頼性
を得られない場合は、ワニス等により、コイルを固着す
る等の処理が必要であった。

本発明の目的は、コイルエンドのレーシング構造に間し
、レーシングの多重縫い、補強固定、レーシンク部分の
フェス固定による緩み防止、あるいは、コイルエンド軸
端部に補強リングをセットする等の手段て、コイルエン
ドにかかる力の大きな電動機のコイルエンドの動きを低
減することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明はコイルエンドの緊
縛度を上げる手段とし・て、レーシングの多重縫い、あ
るいは、補強締結手段を加えたものである。さらに、全
周を多重化するとレーシング時間が長くなる問題がある
ため、特にコイル間の力が大きくかかる異相コイルの重
なり部分、あるいは、電磁振動の振幅の大きくなる跨り
の大きなコイル部分の縫い回数部分補強を行ったもので
ある。

〔作用〕

コイルエンドのレーシングは、コイルエンドを圧縮成形
し、ある一定の寸法を確保すると共に、コイルを緊縛す
ることにより、電動機運転中のコイル電磁振動を抑制し
、緊縛破壊寿命を向上させることが主目的となる。しか
しながら、コイルエンドにかかる力は、通電特電流の方
向性により、吸引、反発が生し・、同相内は吸引、異相
間では、吸引、反発が生し、コイルの電磁加振力は、コ
イルの配置状態によって異なる。従って、等間隔の１重
レーシングでは、レーシングのたるみが加振力の大きな
部分に引張られ、その部分の緊縛力が弱くなる。本発明
のコイルエンドのレーシング構造は、本来の緊縛力を強
くすると共に、し−シンクのたるみ部が、加振力の強い
部分に引張られる度合いを小さくするため、コイルエン
ドの変形、振動を抑制し、電動機の絶縁信頬性を向上で
きる。

〔実施例〕

本発明の実施例を以下に説明する。本実施例は、１２ス
ロツトの３相４極モードルに本発明を適用した例である
。

第１図に示すようにコイルは３相よりなり、鉄心１のス
ロット２に１コイルずつ挿入される。各コイルの立上り
部３は０印（スロット挿入位置）で表わされ、コイルエ
ンドのコイル跨り部４て各コイルは形成される。図から
明確なように、例えばスロットの（２）−（３）間で、
異相コイルかコイルエンドで重なりを生し、これは、ｌ
スロットおきどなっている。前述のように、接近する異
相コイルには、位相の異なる電流の反発力により、特に
大きな電磁加振力を生しる。従って、この重なり部のレ
ーシング縫い回数を増やしたり補強締結を行うことがコ
イルエンドの緊縛度を高め、振動を低減するのに有効で
ある。第１図、第２図は、異相コイルの重なり部のレー
シングを２重にしたものである。これらの図に示すよう
に、レーシング位置５のうち、コイルの大きな電磁力が
加わる部分には補強部としての多重レーシング部Ａが設
けられ、他の部分は１重レーシング部Ｂが設けられる。

本実施例では多重レーシング部Ａとしてレーシングが２
重になっているが、必要に応じてレーシング縫い回数を
増加してもよい。

本実施例では同一レーシング材による多重縫いが用いら
れたが、これに限ることなく主たるレーシング材より固
定力のある幅広テープ、バインド材等で補強締結しても
よい。また、コイル振動の振幅の大きくなる跨りの大き
なコイル部分４のレーシング縫い回数を増やしたり、上
記補強締結材で部分補強してもよい。

本発明の他の実施例を第３図により説明する。

本実施例は、電動機ステータのコイルエンドの軸方向端
部に、補強リング７をセットし、レーシング材で縛り込
むことにより、コイルの動きの自由度を少なくした電動
機ステータレーシング構造である。リング７は、ステニ
タ相間絶縁材と一体化し、レーシング材で縛り込むこと
によりコイルの動きの自由度を少なくするようにしても
よい。

レーシング部５は、力のかかる方向に引張られ、動きの
大きな部分は、緊縛度が緩むことになる。

この緩みを防止すれば、コイルエンドの動きは低減され
るため、レーシングのクロス部分６の固定によりズレを
減らすものである。

コイルエンド部は、ステータ鉄心より立上る部分は、ス
ロットに規制されるため、この立上り部分を支点とする
動きか生し・る。従って、コイルエンドの軸方向端部に
動きを抑えるリンクをレーシングにより固定することて
、全体の動きを低減できる。

本発明のさらに他の実施例を以下に説明する。

本実施例はレーシング材の緩み防止のため、レーシング
材を硬化させて固定するものである。

すなわち、電動機ステータのコイルエンドレーシングに
おいて、レーシングのクロス部分を融着あるいは、ワニ
ス等の接着性材料で固着し、レーシングの緩みをなくし
たものである。

具体的には、セミキュア状態のワニス、紫外線硬化タイ
プのワニスを含浸させたレーシング材、あるいはレーシ
ング時にワニスを含浸させながら、電動機のコイルエン
ドレーシングを行い、レーシング後に、ワニス硬化を行
い、し−シング材の緩みを減らし、クロス部を固着する
電動機ステータのレーシング構造。

また、レーシング材を熱収縮性の高い材料として、ワニ
ス硬化時の熱で収縮させ、より緊縛度を上げるようにし
・でもよい。

〔発明の効果〕

本発明によれば、コイルエンドの緊縛度を高め、レーシ
ングの緩みを減らす、あるいはコイルの動きの自由度を
小さくするため、コイルエンドの電磁振動を抑制できる
ので、騒音の低減および、振動による絶縁摩耗の低減を
計れるので、絶縁信頼性も向上できる。

また、局部的にレーシング縫い回数を増やしたり、補強
締結、補強リングをセットする場合は、レーシング時間
の短縮を計れる。

さらにレーシング材のみワニス硬化を行う場合は、レー
シングは、コイルの表面部にあるため、短時間で過熱硬
化が行える。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示す平面図、第２図は第
１図のコイルの側面展間図、第３ｒ！ｇＪは、補強リン
グをセットした本発明の他の実施例を示す側面図、第４
図は従来例を示す平面図である。 １・・・ステータ鉄心、２・・・ステータスロット、３
・・・コイル挿入位置、４・・・コイル跨り部、５・・
・し−ンンク位置、Ａ・・・多重し−シング部、Ｂ・・
・１重し−シンク部、（１〉〜（］２）・・・スロット
番号、６・・・レーシングクロス部、７・・・補強リン
グ、８・・・り一ト線 第　１　凹 第２図 第 凹 第 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、複数相のコイルと、該コイルに施されたコイルエン
   ドレーシングを有する電動機の固定子巻線において、前
   記コイルの大きな電磁力が加わる部分に前記コイルエン
   ドレーシングの補強部を備えて成ることを特徴とする電
   動機の固定子巻線。 ２、前記補強部は異相コイルの重なり部分に設けられた
   ことを特徴とする請求項１記載の電動機の固定子巻線。 ３、前記補強部は電磁振動の振幅の大きくなる跨りの大
   きなコイル部分に設けられたことを特徴とする請求項１
   記載の電動機の固定子巻線。 ４、前記補強部は同一レーシング材による多重縫いによ
   り形成されたことを特徴とする請求項１，２または３記
   載の電動機の固定子巻線。