JPH0453729Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、アコーデイオン式衝立のように伸
縮性のある衝立を立てた場合、及び伸縮せしめる
場合において、衝立本体の支柱がいずれの方向か
らみても直立するようにした伸縮性衝立用脚に関
するものである。

〈従来の技術及びその問題点〉 衝立とはある空間を仕切るために用いるもので
あり、その形態としては、いわゆるアコーデイオ
ン式衝立のように伸縮性のある衝立が存在する。
そしてこの種の伸縮性衝立には、通常２個の脚に
対してそれぞれ１本の支柱を配設し、この２本の
支柱に蛇腹状の仕切り部材を配設して構成されて
いるが、前記脚には、支柱を支承するための補強
用部材が形成されている。しかし従来の補強用部
材は、第３図に示すように衝立本体の伸縮方向ａ
に並行するように２枚の支柱補強用部材ｂが、あ
たかもニ字状に形成されていたため、前記支柱ｃ
は前記支柱補強用部材ｂの側には比較的安定性が
あつたが、伸縮方向ａに対しては安定性がなかつ
た。すなわち、この種の伸縮性衝立本体にあつて
は、伸縮方向ａに往復動し、しかもこの往復動に
際しては支柱ｃを手で握つた状態で行うため、経
年的に伸縮方向ａに傾く傾向にあり、これを衝立
本体を正面からみると、支柱ｃが垂直（直立）状
態でなく傾くため変形した状態となつてしまうの
であつた。このように変形すると、単に体裁が悪
いのみならず、通常この種の衝立は、伸ばした状
態で左右の支柱ｃを部屋の壁面に密着するように
するのであるが、前記支柱が傾くことによつて密
着することなく、空間を仕切るための機能も損な
われる等の問題も有していたのである。

〈問題点を解決するための手段〉 そこでこの考案に係る伸縮性衝立用脚は前記の
問題点を解決するために、衝立用脚本体の上面に
形成する支柱補強用部材を衝立本体の伸縮方向に
並行なものと伸縮方向に向かい合うもので略コ字
状に形成して、衝立本体の支柱がいずれの方向か
らみても常に直立するようにしたものである。

〈実施例〉 次にこの考案に係る伸縮性衝立用脚の一実施例
を図面に基づいて述べると、１は接地枝２が直線
状に形成した衝立用脚本体であり、３はこの衝立
用脚本体１の上面に形成した支柱補強用部材であ
る。この支柱補強用部材３は衝立本体（図示せ
ず）の伸縮方向ａに並行するもの３′と伸縮方向
ａに向かい合うもの３″で略コ字状に形成してあ
る。４はこれらコ字状に形成した支柱補強用部材
３によつて垂直（直立）状に連結支持されている
支柱であり、５は接地枝２の下面に配設してある
車輪である。尚、前記接地枝２については直線状
に形成したものについて述べたが、第２図に示す
ようにＴ字状のものについても同様である。

〈考案の効果〉 前記のようにこの考案に係る伸縮性衝立用脚に
よれば、衝立用脚本体の上面に形成する支柱補強
用部材を衝立本体の伸縮方向に並行なものと伸縮
方向に向かい合うもので略コ字状に形成してある
ので、衝立本体の支柱がいずれの方向からみても
常に直立するようになるという効果を有するので
ある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案に係る伸縮性衝立用脚の実施例
を示すものであり、第１図は斜視図、第２図は他
例を示す斜視図、第３図は従来例を示す斜視図で
ある。 １……衝立用脚本体、２……接地枝、３，３′，
３″……支柱補強用部材、４……支柱、５……車
輪。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 衝立用脚本体の上面に形成する支柱補強用部材
   を衝立本体の伸縮方向に並行なものと伸縮方向に
   向かい合うもので略コ字状に形成したことを特徴
   とする伸縮性衝立用脚。