JPH0453668Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、配管施工写真、調査記録写真などの
の撮影時に利用するための写真撮影用ボードに関
する。

（従来の技術） 従来の工事写真撮影用ボードは、持ち運びでき
る小型の黒板からなり、ここに工事名、工事内
容、撮影年月日、施工者などの所要の事項を記入
して、撮影場所に張り出し、撮影対象物と一緒に
撮つて、工事証明または記録写真とした。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら、この従来例によると、記入用の
チヨーク、実寸を表現するためのリボンテープ、
スケールを支える補助員を必要とし、また少人数
で緊急を要する場合、特に風雨がある悪天候の場
合などは、チヨークで記入した黒板の記入事項が
消える必要がある上に、寸法表示テープは定着せ
ず、写真撮影ができない問題があつた。

本考案の目的は、１人でも写真撮影ができ、天
候に左右されずに使用でき、対象物を明瞭にかつ
簡易に撮影できる写真撮影用ボードを提供するこ
とにある。

（課題を解決するための手段） 本考案は、従来の黒板に代えて、ボード１に透
明板を用いており、このボードの面上にスケール
２、必要記載事項欄３を付設し、必要記載事項を
記入した側の面を覆う透明カバー５を取付けてい
るものである。

（作用） ボード１が透明であるから、ボード背面の撮影
対象物がボードのスケール２を通じて、現寸で表
示され、必要記載事項欄３への記入事項が透明カ
バー５により風雨から保護される。

（実施例） 写真撮影用ボード１は、四角形のアクリル樹脂
板からなる透明板であつて、このボードの裏面に
100mm間隔の赤線２１と50mm間隔の黄線（図示せ
ず。）を刻設して、スケールである方眼ます目２
を形成している。そして裏面下部には、必要事項
記載欄３を設けてあり、この欄には工事内容、撮
影月日、位置、設計寸法などが記入できるように
なつている。さらに、必要事項記載欄３の第１図
右上は、略図または説明欄４となつている。

またボード１の表面は、ホワイトボード用マー
キングなどの筆記具が記入できる表面処理をして
ある。

さらに、ボード１の表面上部には、このボード
と同じ大きさの透明フイルムからなる透明カバー
５の上辺を取付けてあり、この透明カバーによつ
て表面を全面覆うことができる。

ボード１の外周縁部には、適宜間隔を置いてボ
ード固定用の小穴６，…を開けてある。

次に、使用法を説明する。

ボード１の必要記載事項欄３のボード表面に必
要事項を記入し、略図または説明欄４に略図、寸
法などを記入した上で、ボード１を撮影個所にセ
ツトする。セツトの位置は、ボード１が撮影個所
の真上にくるようにして、ボード縁の小穴６を通
した緊結用ひもで撮影物対象物に固定する。こう
すれば、ボード１は、透明であるから、ボード裏
に位置している撮影対象物はボードの方眼ます目
２を通じて現寸で表示され、これがカメラで撮影
されて、例えばピツチやクリアランスがよくわか
る工事写真となる。

スケール２は、ボード１の表面又は裏面いずれ
でもよく、また必要記載事項欄３もいずれの面に
設けてもよい。

本考案のボードは、配筋、配管の工事写真だけ
でなく壁面や床面のクラツクとなど保全上の調
査、使用材料、施工段階の寸法、手順の証明写真
など種々の用途に利用できるものである。

（考案の効果） 以上説明したように本考案によれば、ボードを
撮影個所に置くだけで、必要とする形状、寸法な
どが撮影できるから、対象物を１人でしかも明瞭
にかつ簡易に撮影できる。そして天候に左右され
ずに使用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は正面図、第２図は側面図である。 １……写真撮影用ボード、２……スケール（方
眼ます目）、３……必要事項記載欄、４……略図
または説明欄、５……透明カバー、６……穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 透明板の面上にスケール、必要記載事項欄を付
   設し、記載事項を記入した側の面を覆う透明カバ
   ーを設けてあることを特徴とする工事などの写真
   撮影用ボード。