JPH0714473Y2

JPH0714473Y2 - ボーリングコア写真撮影用表示板

Info

Publication number: JPH0714473Y2
Application number: JP13078189U
Authority: JP
Inventors: 卓実清水
Original assignee: Nippon Koei Co Ltd
Current assignee: Nippon Koei Co Ltd
Priority date: 1989-11-09
Filing date: 1989-11-09
Publication date: 1995-04-10
Anticipated expiration: 2004-11-09
Also published as: JPH0369089U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、ボーリングにより得られたボーリングコアの
カラー写真を撮影するときに、そのボーリングコアと同
時に撮影し、ボーリングコアの発色程度を写真焼付時の
色見本で判断するために使用するボーリングコア写真撮
影用表示板の改良に関するものである。

（従来の技術）従来、この種の表示板としては、例えば白色のアクリル
板の表面に赤、青、黄などの色見本スケールを描き、か
つ写真撮影するボーリングコアに関する記載欄を設けた
ものなどが知られている。

そして、この表示板をコア箱に収容されたボーリングコ
アと同時に並べて写真撮影するときには、上記記録欄に
ボーリングコアに関する所定の事項を黒の油性インキで
描く。

（考案が解決しようとする課題）しかし、従来の表示板は全体が一枚の板で構成されて大
きいため、運搬の際に持ち運びがしにくく携帯に不便で
あるという問題があった。

また、従来の表示板は地色が白であるので、写真撮影の
際にハレーションを起こし、適切な条件の下で写真撮影
ができないという問題があった。

さらに、従来の表示板は黒の油性インキを使用してアク
リル板に必要事項を描くようにしているので、消去して
再利用する際に、消去が容易にできず消去作業が煩雑で
あるという問題があった。

本考案は、これらの問題点を一挙に解決することを目的
とする。

（課題を解決するための手段）かかる目的を達成するために、本考案は以下のように構
成した。

すなわち、第１考案は、複数の平板を折畳み展開自在に
連結すると共に、これら平板の展開した正面を艶消し面
となし、当該艶消し面には写真撮影すべきボーリングコ
アに関する記録欄、カラー色標及びスケールを塗料によ
り表示してなるものである。

また、第２考案は、前記記録欄には、チョークで記入す
べきデータ書き込みプレートを磁力により着脱自在に装
着するようにして成るものである。

（作用）このように構成する第１考案では、複数の平板を折り畳
み展開自在に連結したので、不使用時には各平板を折り
畳んで運搬できる。

また、複数の各平板の展開した正面を艶消し面としたの
で、ボーリングコアと同時に写真撮影する際に各平板に
おける光の乱反射が生ぜず、適切な条件の下で写真撮影
できる。

さらに、各記録欄への必要事項の記入は、白チョークが
使用可能であり、またその消去は黒板消しで容易にでき
る。

第２考案では、使用頻度の高い各記録欄に直接書き込ま
ずにデータ書き込みプレートを磁力により着脱自在にし
たので、平板がチョークの粉などによって汚染されるこ
とがなく、もって耐久年数が向上する。

（実施例）次に本考案の第１実施例について第１図〜第３図を参照
して説明する。

この第１実施例は、例えば３枚というように複数の平板
１、２、３からなり、これら各平板３は、その各裏面側
に取付けた蝶番４のような連結具を用いて折り畳み展開
自在に連結する。

平板１は、第２図に示すように例えばアクリル板からな
る基盤５に塗料付きシール６を重ねて貼り着けてなる。
塗料付きシート６に塗布する塗料は、例えば深緑色のよ
うに光を乱反射しにくい色であってかつ粒子の荒いもの
を使用する。

また、平板２および平板３も平板１と同様に構成するの
で、平板１〜３の各表面は光が乱反射しにくい艶消し面
となり、その各表面に白チョークで文字を描くことがで
きる。

このように構成する平板１〜３の各表面の所定位置に
は、写真撮影するボーリングコアに関する記録欄８に所
定事項を白い塗料で描いておく。この記録欄８の記録例
としては、図示のように「調査件名」、「孔番」、「掘
進長」、「孔径」、「角度」、「および「撮影年月日」
が挙げられる。

平板１〜３の下辺側の表面には、カラー色標として
「紫」、「青」、「緑」、「黄」、「赤」および「茶」
などからなる着色シート９をそれぞれ貼り付けるととも
に明度差に応じて白から黒に至る各色の明度用着色シー
ト10をそれぞれ貼り付け、かつこれらの下側にスケール
11を白色の塗料で描いておく。

次に、このように構成する第１実施例の使用例について
説明する。

この実施例は、運搬に際して第３図に示すように折り畳
んで平板１〜３が３枚重ねの状態となるので、携帯に便
利である。

また、これを第４図に示すような片かけベルト12のつい
たふたつき収納ケース13に収めるようにすれば、運搬性
がさらに向上する。第４図中の14は白チョークを入れる
チョーク入れである。

次に、コア箱15に収容されるボーリングコア16と同時に
カラー写真撮影するときには、まず各記録欄８に白チョ
ークで必要事項を記入する。そして、これらを第５図に
示すようにコア箱15のふた17の裏面側におき、写真撮影
する。このとき、平板１〜３の各表面は光が反射しにく
いように艶消しされているので、光の乱反射をおこさず
適切な条件の下で写真撮影ができる。

さらに写真撮影の終了後、上記記録欄８に記入されてい
る文字を消去するときは、黒板ふきで容易に消去でき、
反復使用できる。また、黒板ふきに代えてぬれた布など
で消去するようにしてもよい。

次に、本考案の第２実施例について第６図および第７図
を参照して説明する。

この第２実施例は、第６図に示すように平板１〜３の各
記録欄８に所定の大きさのデータ書き込みプレート20を
磁力により着脱自在とするものである。

すなわち、各平板１〜３は、各記録欄８の真下の基盤５
内に磁性体であるうすい鉄板21を埋め込む。一方、書込
みプレート20は、例えばアクリルの基盤22にシート状の
マグネット23を貼り付け、このマグネット23の上に深緑
色で粒子の荒い塗料を塗布する。

なお、他の各構成については、第１実施例と同様である
ので、その説明は省略する。

このように構成する第２実施例では、写真撮影の際に
は、各データ書込みプレート20に所定の事項を白色チョ
ークで記入する。その後は、各データ書込みプレート20
に記入されている文字を黒板消しなどで消去し、必要に
応じて水洗いする。

このように第２実施例では、記録欄８に直接白チョーク
で書かずに書き込み専用のデータ書込みプレート20を設
けるようにしたので、各平板１〜３が汚染されることが
なく、もって耐久年数が向上する。なお、データ書込み
プレート20は予備のものを用意しておけばよい。

（考案の効果）以上のように第１考案では、複数の平板を折り畳み展開
自在に連結したので、不使用時には各平板を折り畳んで
コンパクトの状態で運搬でき、携帯に便利で運搬性が向
上する。また、複数の各平板の各表面は、艶消し面とし
たので、ボーリングコアと同時に写真撮影する際に、各
平板の表面における光の乱反射が生ぜず、適切な条件の
下で写真撮影できる。さらに、各記録欄へは白チョーク
で記載でき、その消去は黒板消しで容易にできる。

第２考案では、使用頻度の高い各記録欄にチョークで直
接書き込まず専用のデータ書き込みプレートを着脱自在
にしたので、平板がチョークの粉などによって汚染され
ることがなく、もって耐久年数が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は第１考案実施例の正面図、第２図はその断面
図、第３図は折り畳んだ状態の斜視図、第４図はその収
納ケースの斜視図、第５図はその使用例を示す図、第６
図は第２考案実施例の正面図、第７図はその断面図であ
る。１〜３…平板、４…蝶番、８…記録欄、９…着色シー
ト、10…明度用着色シート、20…データ書込みプレー
ト、21…鉄板、23…マグネット。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】複数の平板を折畳み展開自在に連結すると
共に、これら平板の展開した正面を艶消し面となし、当
該艶消し面には写真撮影すべきボーリングコアに関する
記録欄、カラー色標及びスケールを塗料により表示して
なるボーリングコア写真撮影用表示板。
【請求項２】前記記録欄には、チョークで記入すべきデ
ータ書き込みプレートを磁力により着脱自在に装着する
ようにして成る第１項記載のボーリングコア写真撮影用
表示板。