JPH0453515Y2 - - Google Patents

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JPH0453515Y2
JPH0453515Y2 JP677187U JP677187U JPH0453515Y2 JP H0453515 Y2 JPH0453515 Y2 JP H0453515Y2 JP 677187 U JP677187 U JP 677187U JP 677187 U JP677187 U JP 677187U JP H0453515 Y2 JPH0453515 Y2 JP H0453515Y2
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gas
tank
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vacuum
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、低温液化COガス等の毒性低温液
化ガスを貯蔵する毒性低温液化ガス貯蔵用真空断
熱槽に関するものである。
〔従来の技術〕
従来から、毒性ガス、例えば一酸化炭素(CO
ガス)は、転炉ガス等を原料とし、吸収液分離法
(転炉ガス中のCO成分を四塩化アルミ銅のトルエ
ン溶液で吸収して回収するコソーブ法)やPSA
法(ゼオライト等の吸着剤を使用してCOガスを
吸着濃縮する方法)により製造されている。これ
らの方法に係る装置は、一般に、転炉が備え付け
られている製鉄所等に設置され、そこの原料ガス
からCOガスをガスの状態で回収するようになつ
ている。そして、回収されたCOガスは、酢酸、
高級アルコール等の原料として使用されている。
しかしながら、上記一酸化炭素は、最近では、上
記酢酸、高級アルコールの原料以外にC1化学の
中でも最も重要な炭素源と考えられる用途、例え
ばポリカーボネート樹脂の製造原料等として重要
視されている。ところが、上記のように、COガ
スの製造装置は大掛かりであるため、この装置を
ポリカーボネート樹脂製造工場中に設置すること
は多くの経費を要するようになる。また、製鉄所
等に設置されたCOガス製造装置からCOガスを運
搬することも、COガスがガス状であつて大容量
となることから問題がある。
そこで、本考案者は、COガスをガス状で製造
するのではなく、液状で製造するために研究を重
ねた結果、深冷液化分離法を応用してCOを液状
で製造する装置を開発し既に特許出願している
(特願昭61−189401号)。そして、このような液化
COガスを直接上記ポリカーボネート樹脂製造工
場に供給すれば大掛かりな装置等を要さず極めて
効率がよい。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところが、上記工場に低温液化COガスを運搬
したり、貯蔵したりする場合には、その気化ガス
が極めて毒性に富んでいるため、ローリ車や貯蔵
タンク等の貯蔵装置から気化ガスを放出させるこ
とは避けなければならない。一般に、液化ガス用
断熱貯蔵装置においては、内部液化ガスの蒸発に
よる内部圧力の上昇に起因する装置の破壊を防ぐ
ため、安全弁を設け圧力上昇時に内部蒸気を安全
弁から放出し装置内の圧力を一定以下に保つよう
になつている。しかしながら、COガスは先に述
べたように極めて毒性が強いため、安全弁から放
出させるわけにはいかない。したがつて、この問
題を解決しない限り、上記低温液化COの供給貯
蔵は不可能である。
この考案は、このような事情に鑑みなされたも
ので、低温液化COガス等の毒性の強い毒性低温
液化ガスを安全に貯蔵できる毒性低温液化ガス貯
蔵用真空断熱槽の提供をその目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この考案の毒性低
温液化ガス貯蔵用真空断熱槽は、毒性低温液化ガ
スを貯蔵するための内槽とこれを収容する外槽と
の間に断熱材および活性炭を充填して断熱層を形
成し、この断熱材が充填された内、外槽間を真空
減圧空間とし、上記外槽外表面に内、外槽間のガ
ス圧が所定の値を越えるとガス抜き作動するガス
抜き安全装置を設け、上記外槽に、断熱層中のガ
スを検知する検知器を設けるという構成をとる。
すなわち、上記毒性低温液化ガス貯蔵用真空断
熱槽は、内槽と外槽との間の空間を真空減圧空間
にし、この空間内に断熱材および活性炭を充填し
て断熱槽を形成するとともに、この断熱槽中のガ
スを検知する検知器を設けている。そのため、真
空減圧空間と断熱材との断熱効果に基づく保冷作
用により毒性低温液化ガスの気化の防止がなされ
るとともに、仮に、上記毒性液化ガスが気化し、
その気化ガスのガス圧により内槽が破壊され毒性
ガスが内槽と外槽との間に吹き出した場合でも、
その吹出しガスが活性炭に吸着され、外槽にガス
圧が直接加わるという事態がかなりの期間回避さ
れるようになる。ガス抜き安全装置は、内槽内の
圧力で作動するのではなく、内、外槽間のガス圧
が所定値を越えたときにガス抜き作動するように
なつていることから、上記のように、内槽破壊が
生じても、直ちに毒性ガスを放出せず、時間的猶
予を与える。したがつて、この間に後述する措置
をとることが可能となる。すなわち、このような
毒性ガスの内、外槽間への吹き出しは、直ちに検
知器により検知される。したがつて、上記検知器
の報知に基づき、速やかに上記真空断熱槽から液
体ガスを他の設備に移送することにより安全装置
から毒性ガスが大気中に放出されるという極めて
危険な事態の発生を回避することができるように
なる。
つぎに、この考案を実施例にもとづいて詳しく
説明する。
〔実施例〕
図面はこの考案の一実施例の縦断面を示してい
る。図において、1は低温液化COガス2を貯蔵
する内槽であり、3は上記内槽1を収容する外槽
である。上記内槽1と外槽3の間の空間部は減圧
されて真空減圧状態(この考案では真空および減
圧の双方を真空減圧状態という)になり、この真
空減圧空間に粒状のパーライト4と粒状の活性炭
5の混合物が充填されて断熱層6を形成してい
る。7は外槽3の外周部に設けられ、そのパイプ
を断熱層6内に延ばして断熱層6内のCOガスを
検知するCOガス検知器である。このCOガス検知
器7は、内槽1内の低温液化COガス2もしくは
その気化ガスが、ガス圧により内槽1に亀裂が入
ること等により内槽1から吹き出して断熱層6内
に侵入した場合、これを検知する。8は真空計で
あり、断熱層6内の真空度を示す。9は上記低温
液化COガス2を内槽1内に注入するため、また
は、内槽1内から取り出すために用いられるパイ
プであり、弁(図示せず)等によつて開閉される
ようになつている。10は真空破壊装置であり、
外槽3内の圧力が一定値を超えると弁が破壊さ
れ、その開口からガス抜きがなされるようになつ
ている。
この毒性低温液化ガス貯蔵用真空断熱槽はこの
ように構成されているため、内槽1内に貯蔵され
ている低温液化COガス2は断熱層6内の真空減
圧空間とパーライト4との双方の断熱作用によつ
て保冷され、液体の状態に維持される。そして、
火炎、酷暑等の異常事態による周囲温度の異常上
昇によつて、適温液化COガス2が内槽1の上部
空間に過度に気化し内槽1内の圧力が異常上昇し
て内槽1に亀裂等が生じ低温液化COガス、気化
COガスが内槽1内から吹き出した場合には、断
熱層6内の活性炭5がこれらを吸着し、かなりの
期間、外槽3の壁面に高圧が加わることを防止す
る。また、この毒性低温液化ガス貯蔵用真空断熱
槽には、断熱層6内のCOガスを検知する検知器
7が設置されているため、内層1内からの上記
COガス等の吹き出しを早期に知ることができる。
したがつて、検知器7の上記検知後、速やかにパ
イプ9を通して内槽1内の低温液化COガス2を
他のタンク等に移送するようにすれば、その間の
吹き出しCOガス等は上記活性炭5により吸着さ
れるため、外槽3に異常高温が加わることが防止
される。その結果、外槽3に設けられた真空破壊
装置10が、吹き出しCOガス等の圧力で破壊さ
れ、毒性の極めて高いCOガスが大気中に噴出す
るという極めて危険な事態の発生が回避される。
なお、外槽3の外表面に設置された真空計8によ
り断熱層6内の真空度を適宜知ることができ、真
空度が低くなつた場合には必要に応じて減圧し、
断熱層6の断熱性を一定以上に保つようにするこ
とができる。
なお、上記の実施例では、毒性低温液化ガスと
して、低温液化COガスをあげているが、それ以
外に毒性のある低温液化ガスならどのようなもの
でも貯蔵可能である。
〔考案の効果〕
この考案の真空断熱槽は、以上のように構成さ
れているため、上記断熱槽が、火炎発生、酷暑等
による異常高温にされられ、内槽に、ガス圧によ
つて亀裂等が生じ、内、外槽間に、貯蔵毒性低温
液化ガスおよびその気化ガスが吹き出しても、そ
れらが活性炭により吸着される。したがつて、外
槽に異常高圧ガスの圧力が加わり、それによつて
安全装置が働き毒性ガスが大気中に放出されると
いう時期をかなり遅延させうる。その結果、検知
器により内槽内からのガスの漏洩を早期に知り、
速やかに真空断熱槽からガスを他の設備に移送す
ることにより、大気中に毒性ガスを放出するとい
う重大な事故の発生を回避することができるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例の縦断面図である。 1……内槽、2……低温液化COガス、3……
外槽、4……パーライト、5……活性炭、6……
断熱層、7……検知器、10……真空破壊装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 毒性低温液化ガスを貯蔵するための内槽とこれ
    を収容する外槽との間に断熱材および活性炭を充
    填して断熱層を形成し、この断熱材が充填された
    内、外槽間を真空減圧空間とし、上記外槽外表面
    に内、外槽間のガス圧が所定の値を超えるとガス
    抜き作動するガス抜き安全装置を設け、上記外槽
    に、断熱層中のガスを検知する検知器を設けたこ
    とを特徴とする毒性低温液化ガス貯蔵用真空断熱
    槽。
JP677187U 1987-01-19 1987-01-19 Expired JPH0453515Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP677187U JPH0453515Y2 (ja) 1987-01-19 1987-01-19

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JP677187U JPH0453515Y2 (ja) 1987-01-19 1987-01-19

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63115994U JPS63115994U (ja) 1988-07-26
JPH0453515Y2 true JPH0453515Y2 (ja) 1992-12-16

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ID=30789599

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JPS63115994U (ja) 1988-07-26

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