JPH0453406A - 苗植機における苗の分割装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、稲の根洗苗やいぐさの苗の移植機に用いて
効果的な苗の分割装置である。

（従来の技術） 実開昭５３−１３７０２４号公報その他に示されている
ように、左右一対の板で出来た苗分割爪には、下方に向
う刃が設けられ、この刃で土付苗の床土や、根洗苗の根
を切断して分割効果を高めるようにしている。

（発明が解決しようとする問題点） 土付苗においては、葉茎部の間隔が比較的粗く、さらに
、これが直立しているので、上記の刃がその葉茎部を通
過するとき、苗を傷付けることが少ない。これに比較し
て稲やいぐさの根洗苗は、葉茎部の密度が高いうえ、苗
載台に対する苗の載せ方や、苗載台における苗の送りで
傾くものがあって上記の刃の侵入で苗が傷付きやすい。

この発明は０葉茎部を通過するとき、刃を押出具で被う
ようにして、上記の傷の発生を防ぐものである。

（問題点を解決するための手段） この発明は、上記の問題点を解決するため、苗を収納す
る苗載台４と、苗載台４の端を下方に向って通って地面
に達する長円軌道で旋回する苗分割爪１０と、苗分割爪
１０に対して上下するようにその腹部に設けられた押出
具１２を備え、苗分割爪１０は左右の両側に下方に向う
一対の刃１０ａを有し、押出具１２は、その刃１０ａの
内側に位置するように２又に構成されて、刃１０ａが苗
載台４の苗内に侵入するときは刃先を被うようにこれよ
りもやや先行し、苗の根部に近ずくと刃１０ａよりも後
退し、地面に達すると刃１０ａよりも大きく先に突出す
るように設けられていることを特徴とする苗植機におけ
る苗の分割装置とした。

（作用） 苗が苗載台４に直立状に載せられて端に向かって送り出
されている。苗分割爪１０は、この苗載台４の端を下方
に向って通って地面に達する長円軌道で旋回している。

そしてその苗分割爪１ｏは、左右の両側に下向の刃１０
ａを備えていて、上記の苗載台４の端を下方に向って通
過する際、苗にその葉茎部から下向に侵入し、根部を通
って下方に脱出する。

ここに、刃１０ａは、上記のようにして葉茎部に侵入し
てこれを通るとき、押出具１２の下縁がこの刃１０ａよ
りも先行する。そして、根部に達すると（又はその直前
で）押出具１２が刃１０ａから後進して刃１０ａを下向
に露出させる。このようにして苗分割爪１０と押出具１
２が苗の根部を下に通り抜けると、刃１０ａが根を切断
するようにして分けたのち、苗分割爪１ｏの内側の苗が
この苗分割爪１０と押出具１２で保持されて一株分の苗
が取り出される。そののち、苗分割爪１０は、地面に達
し、この地面において押出具１２が刃１０ａよりも大き
く先に突出してその保持する苗を地中に挿し込み、この
ようにして苗を離したのち、長円軌道上を上昇する。

（効果） このように、この発明によると、苗分割爪１゜は、苗の
葉茎部を通っているときはその刃１０ａが押出具１２で
被われているので、この刃１０ａが苗の葉茎部に傷を付
けることが無くなった。

（実施例） つぎに、この発明の詳細な説明する。

機枠１に横向に固定された苗受板２と、この苗受板２に
斜上に連なって左右に移動する苗載板３で苗載台４が構
成されている。

苗植杆５の中央部がクランク６で伝動ケース７に取付け
られ、その後端部がリンク８で伝動ケース７から後に突
出したアーム９の先に取付けられ、この苗植杆５は、ク
ランク６で回されると、その先端部が横から見て上下に
長い長円軌道で旋回するように構成されている。

苗分割爪１０がその両側の刃１０ａを下向にして苗植杆
５の先端部に固定されている。押出棒１１が苗分割爪１
０と並行に苗植杆５の先端部に設けられ、下端の押出具
１２を苗分割爪１０の内側において上下させるように摺
動自在に出来ている。

この押出具１２は、２又のホーク状をしている。

苗植杆５の室５ａ内にてこ１３の中央部がピン１４で回
動自在に取付けられ、その先端は、２又になっていて、
前記の押出棒１１の上端を左右から挾み、このてこ１３
の回動で押出棒１１の下端が苗植杆５から出没するよう
に出来ている。

クランク６の旋回軸６ａに苗植杆５の室５ａ内でカム１
５が固定され、これにてこ１３の後端部１３ａがばね１
６で押し当てられている。

このカム１５は、旋回軸６ａの中心に最も近い筒面の一
部の抱え部１５ｂと、最も遠い押出部１５ａと、これら
の中間の防護部１５ｃを備えている。そして、クランク
６の回転で苗植杆５が駆動されると、前記のように、そ
の先が長円軌道で旋回し、苗分割爪１０の先が苗受板２
の取出口２ａを下に向って通り抜けるように構成されて
いる。

従って、苗分割爪１０の刃１０ａは、苗受板２上の苗に
葉茎部から侵入し、根部を通って下に抜けるよに出来て
いる。第２図のイのように、刃１０ａが苗の葉茎部を通
るとき、てこ１３の後端部１３ａをばね１６でカム１５
の防護部１５ｃに押し当て、押出具１２の下端が刃１０
ａよりもやや下方に位置するように設ける。また、刃１
０ａが苗の根部に達すると、第２図の口のように、てこ
１３の後端部１３ａが抱え部１５ｂにばね１６で押され
て落ち込み、てこ１３がピン１４の回りに時計方向に回
ってその先端部が押出棒１１を引き上げ、押出具１２が
後退してその下端が刃１０ａよりも上に位置するように
設ける。さらに、これから苗植杆５の旋回が進んで苗分
割爪１ｏが長円軌道の下端（地面）に達すると、第２図
のハのように、てこ１３の後端部１３ａがばね１６に抗
してカム１５の押出部１５ａに乗り上り、てこ１３がピ
ン１４の回りに反時計方向に回動し、その先端が押出棒
１１を押し下げ、押出具１２が刃１０ａよりも大きく下
方に突出するように設ける。なお、この押出具１２は、
苗分割爪１０がこれから上昇すると、第２図のイの姿勢
に次第に戻るように構成する。

苗載板３の下面には、第１図のように、送りベルト１７
が取付けられている。この送りベルト１７は、下端を苗
受板２の前壁（図の最も下で葉茎部に並行な部分）に近
ずけると、苗の送り出しが効果的である。苗分割爪１０
が苗受板２から苗を引き出すとき、苗分割爪１０の外側
の苗をつれ出すことがある。苗受板２の取出口２ａの周
囲に、第３図のように、突起１８，１８・・・・・・を
設けると、そのつれ出し防止に効果があった。また、こ
の突起１８，１８・・・・・・に代えて、或はこれに併
せて、第４図以下に示すエツジ１９をその取出口２ａの
周囲に設けても良い。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を施した苗植機の一部の切断側面図、
第２図はその苗分割爪の各位置におけるカムとの関連を
示す側面図、第３図は苗取口を示す平面図、第４図は他
の苗取口を示す平面図、第５図はその切断正面図、第６
図はその切断側面図である。 なお、図中の符号は、つぎの通り。 ４　苗載台　　　　　１０　苗分割爪

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 苗を収納する苗載台４と、苗載台４の端を下方に向って
   通って地面に達する長円軌道で旋回する苗分割爪１０と
   、苗分割爪１０に対して上下するようにその腹部に設け
   られた押出具１２を備え、苗分割爪１０は左右の両側に
   下方に向う一対の刃１０ａを有し、押出具１２は、その
   刃１０ａの内側に位置するように２又に構成されて、刃
   １０ａが苗載台４の苗内に侵入するときは刃先を被うよ
   うにこれよりもやや先行し、苗の根部に近ずくと刃１０
   ａよりも後退し、地面に達すると刃１０ａよりも大きく
   先に突出するように設けられていることを特徴とする苗
   植機における苗の分割装置。