JPH0452279A - アルミ鋳造用鋳抜きピン - Google Patents
アルミ鋳造用鋳抜きピンInfo
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
この発明は、アルミの鋳造に使用する鋳抜きピンおよび
その製造方法に関するものである。
その製造方法に関するものである。
〈従来の技術〉
アルミの鋳造方法としては、アルミ溶湯の重量を利用し
て鋳込みをする重力鋳造法と、負荷した圧力によりアル
ミ溶湯を高スピードで噴出させるグイキャスト法の２種
類に分類される。これらの鋳造方法に用いられる鋳抜き
ピンは、鋳造体の加工部を減少させるべ（、金型と組合
わせてアルミ溶湯の湯回りを防止する金型部品である。
て鋳込みをする重力鋳造法と、負荷した圧力によりアル
ミ溶湯を高スピードで噴出させるグイキャスト法の２種
類に分類される。これらの鋳造方法に用いられる鋳抜き
ピンは、鋳造体の加工部を減少させるべ（、金型と組合
わせてアルミ溶湯の湯回りを防止する金型部品である。
鋳抜きピンは、アルミ溶湯との接触→←取り出し時の冷
却間のヒートサイクルのほかに、アルミ溶湯から化学的
な腐食を受ける。このため、鋳抜きピンの材質としては
、ヒートサイクルと耐食性に優れる鋼材質が選定されて
いる。
却間のヒートサイクルのほかに、アルミ溶湯から化学的
な腐食を受ける。このため、鋳抜きピンの材質としては
、ヒートサイクルと耐食性に優れる鋼材質が選定されて
いる。
しかしアルミ溶湯は極めて活性なため、鋳抜きピンの腐
食は著しく、鋳造工程の製造能力は、鋳抜きピンの寿命
が決定すると言っても過言ではない。このため、鋳抜き
ピン製造メーカーでは、種々の鋼材料のヒートサイクル
試験や鋳抜きピン表面への窒化処理等を試みているもの
の、充分な成果は得られていない。即ち、耐食性や耐ヒ
ートサイクル性の良好なる表面処理は、金型との「かじ
り現象」が生じ、金型寿命が大幅に低下したり、処理温
度が高温であるために鋳抜きピンの寸法変形が生じたり
する欠点があった。
食は著しく、鋳造工程の製造能力は、鋳抜きピンの寿命
が決定すると言っても過言ではない。このため、鋳抜き
ピン製造メーカーでは、種々の鋼材料のヒートサイクル
試験や鋳抜きピン表面への窒化処理等を試みているもの
の、充分な成果は得られていない。即ち、耐食性や耐ヒ
ートサイクル性の良好なる表面処理は、金型との「かじ
り現象」が生じ、金型寿命が大幅に低下したり、処理温
度が高温であるために鋳抜きピンの寸法変形が生じたり
する欠点があった。
〈発明が解決しようとする課題〉
この発明は上記欠点を克服し、耐食性、耐ヒートサイク
ル性はもちろん金型とのかじり現象をも克服可能な鋳抜
きピンを供給しようとするものであり、基本的には鋳抜
きピン表面を上記特性に優れる物質により被覆しようと
するものである。
ル性はもちろん金型とのかじり現象をも克服可能な鋳抜
きピンを供給しようとするものであり、基本的には鋳抜
きピン表面を上記特性に優れる物質により被覆しようと
するものである。
（課題を解決するための手段〉
即ち、この発明のアルミ鋳造用鋳抜きピンは、ピン表面
を硬質炭素膜にて被覆したことを特徴とし、鋳抜きピン
への硬質炭素膜の被覆は、基材温度を５００℃以下にし
てプラズマＣＶＤ法により実施することを特徴とするも
のである。
を硬質炭素膜にて被覆したことを特徴とし、鋳抜きピン
への硬質炭素膜の被覆は、基材温度を５００℃以下にし
てプラズマＣＶＤ法により実施することを特徴とするも
のである。
〈作用〉
鋳抜きピンの形状は、単純なロッド状のものが多いが、
ロッド径が途中で変化するものが多（、直径変化部の凹
部へのつきまわりを十分に行なわせるためには、ＣＶＤ
法が、さらにはピン基材の寸法や機械的特性を損なわな
いためには、５００℃以下の温度領域で被覆を行なう必
要があり、そのためには、低温ＣＶＤ法の代表であるプ
ラズマＣＶＤ法が好ましい。
ロッド径が途中で変化するものが多（、直径変化部の凹
部へのつきまわりを十分に行なわせるためには、ＣＶＤ
法が、さらにはピン基材の寸法や機械的特性を損なわな
いためには、５００℃以下の温度領域で被覆を行なう必
要があり、そのためには、低温ＣＶＤ法の代表であるプ
ラズマＣＶＤ法が好ましい。
従来のＰＶＤ法では、被膜の密着性並びに健全性に問題
があり、また溶射法等では成膜が不可能である。
があり、また溶射法等では成膜が不可能である。
被覆に用いられる原料ガスとしては、炭化水素系ガスを
水素ガスで希釈したものが適している。
水素ガスで希釈したものが適している。
原料ガスの励起状態を上げるために、Ａｒガスを導入す
ることも有効である。
ることも有効である。
プラズマの発生手段としては、直流、交流のいずれでも
可能であるが、高周波（１３，５６ＭＨｚ）によるグロ
ー放電が最も望ましい。またＲＦグロー放電と並行して
、基材に直流のバイアス電圧を負荷することも有効であ
る。
可能であるが、高周波（１３，５６ＭＨｚ）によるグロ
ー放電が最も望ましい。またＲＦグロー放電と並行して
、基材に直流のバイアス電圧を負荷することも有効であ
る。
被膜厚に関しては、膜厚が薄すぎると被覆の効果がな（
、耐食性の向上が認められず、０．５μｍ以上の膜厚が
必要である。一方、最高膜厚は、耐食性の観点からは厚
いほど良好であるが、コスト的に対応可能で、ピンとの
密着性が十分得られる範囲として、５μｍ以下が好まし
い。
、耐食性の向上が認められず、０．５μｍ以上の膜厚が
必要である。一方、最高膜厚は、耐食性の観点からは厚
いほど良好であるが、コスト的に対応可能で、ピンとの
密着性が十分得られる範囲として、５μｍ以下が好まし
い。
また、ピンーー被膜間の密着性を更に向上させる手段と
して中間層の導入も効果的である。好ましい中間層材質
としては、炭、窒化物系統のセラミックが挙げられる。
して中間層の導入も効果的である。好ましい中間層材質
としては、炭、窒化物系統のセラミックが挙げられる。
〈実施例〉
以下、実施例によりこの発明の詳細な説明する。
実施例１
溶融アルミ（ＡＤＣ１２）に対する、耐食性試験（溶損
試験）結果を以下に示す。
試験）結果を以下に示す。
１０ｍｍＸ １０ｍｍＸ ７０＋＋ｍの試験片（材質：
５ＫＤ１１）を準備し、硬質炭素膜を種々の膜厚で被覆
し、非被覆材と比較した。試験条件は、上記試験片を、
６７０℃のＡ Ｄ Ｃ１２溶湯に浸漬し、ストローク３
０１１Ｉ＋、９０回／ｗｉｎで上下させた。９０ｍ１ｎ
の試験後試験片を取り出し、溶損状態を比較した。
５ＫＤ１１）を準備し、硬質炭素膜を種々の膜厚で被覆
し、非被覆材と比較した。試験条件は、上記試験片を、
６７０℃のＡ Ｄ Ｃ１２溶湯に浸漬し、ストローク３
０１１Ｉ＋、９０回／ｗｉｎで上下させた。９０ｍ１ｎ
の試験後試験片を取り出し、溶損状態を比較した。
その結果を第１表に示す。
第 １ 表 （溶損試験結果）
実施例２
Ａ Ｄ Ｃ１２のグイキャスト工程に試験サンプルを実
機に投入し性能評価を実施した。キャスト条件は次の通
りである。
機に投入し性能評価を実施した。キャスト条件は次の通
りである。
溶湯温度＝６８０℃
ショットサイクル：３５〜４０ｓｅｃ
湯速度： ５５ ｍ／ｓｅｃ
製品：自動車用トランスミッションケースピン材質：５
ＫＤ６１ 性能判定は、５０シヨツト毎のがじり現象の有無とした
。試験結果は第２表に示した。
ＫＤ６１ 性能判定は、５０シヨツト毎のがじり現象の有無とした
。試験結果は第２表に示した。
第
表
（かじり試験結果）
〈発明の効果〉
以上説明したように、この発明になるアルミ鋳造用鋳抜
きピンによれば、その表面に０．５ｇｍ〜５ ｕｍ厚の
硬質炭素膜を被覆せしめであるのでアルミ鋳造において
耐食性、耐ヒートサイクル性にすぐれ、また金型とのか
じり現象にもすぐれていることが認められた。
きピンによれば、その表面に０．５ｇｍ〜５ ｕｍ厚の
硬質炭素膜を被覆せしめであるのでアルミ鋳造において
耐食性、耐ヒートサイクル性にすぐれ、また金型とのか
じり現象にもすぐれていることが認められた。
Claims (3)
- （１）鋼製のピン表面を硬質炭素膜で被覆したことを特
徴とするアルミ鋳造用鋳抜きピン。 - （２）硬質炭素膜の膜厚が０．５μｍ〜５μｍであるこ
とを特徴とする請求項（１）記載のアルミ鋳造用鋳抜き
ピン。 - （３）鋼製のピン表面にプラズマＣＶＤ法により、５０
０℃以下の基材温度で硬質炭素膜を被覆したことを特徴
とするアルミ鋳造用鋳抜きピンの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16234190A JP2932618B2 (ja) | 1990-06-20 | 1990-06-20 | アルミ鋳造用鋳抜きピン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16234190A JP2932618B2 (ja) | 1990-06-20 | 1990-06-20 | アルミ鋳造用鋳抜きピン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0452279A true JPH0452279A (ja) | 1992-02-20 |
| JP2932618B2 JP2932618B2 (ja) | 1999-08-09 |
Family
ID=15752716
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16234190A Expired - Lifetime JP2932618B2 (ja) | 1990-06-20 | 1990-06-20 | アルミ鋳造用鋳抜きピン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2932618B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6350585B1 (en) | 1998-02-19 | 2002-02-26 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | Reagent for assay of amylase isozyme activity |
| JP2008105082A (ja) * | 2006-10-27 | 2008-05-08 | Matsuoka Tekkosho:Kk | 金型 |
| CN106082997A (zh) * | 2016-06-14 | 2016-11-09 | 西安交通大学 | 一种通过化学气相沉积手段制备氧化钙基陶瓷铸型的方法 |
| CN110709190A (zh) * | 2017-08-25 | 2020-01-17 | 爱信精机株式会社 | 铝压铸模具用部件 |
-
1990
- 1990-06-20 JP JP16234190A patent/JP2932618B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6350585B1 (en) | 1998-02-19 | 2002-02-26 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | Reagent for assay of amylase isozyme activity |
| JP2008105082A (ja) * | 2006-10-27 | 2008-05-08 | Matsuoka Tekkosho:Kk | 金型 |
| CN106082997A (zh) * | 2016-06-14 | 2016-11-09 | 西安交通大学 | 一种通过化学气相沉积手段制备氧化钙基陶瓷铸型的方法 |
| CN110709190A (zh) * | 2017-08-25 | 2020-01-17 | 爱信精机株式会社 | 铝压铸模具用部件 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2932618B2 (ja) | 1999-08-09 |
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