JPH0451845Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、造粒装置やコーテイング装置等にて
用いられるパルスジエツト払落方式のバツグフイ
ルターに関するものである。

〔従来の技術〕

従来のパルスジエツト払落方式のバツクフイル
ターは、上部にベンチユリーを持つ円筒形のもの
と、側面又は上面に変形ベンチユリーを持つ平板
形のものの二種類ある。これらのパルスジエツト
払落方式のバツグフイルターは、夫々ベンチユリ
ー、リテーナー、円筒状又は長い袋状のフイルタ
ーバツグからなる各バツグフイルターを数セツト
から数十セツトを造粒装置その他の使用すべき装
置のハウジングにセツトして用いられる。

これら従来例のうち例えば側面に変形ベンチユ
リーを持つ平板形のバツグフイルターについてそ
の構造を述べると、第８図に示すようにベンチユ
リー２１、ケージリテーナー２２、コイル状又は
網状のスペーサー２３等を組合わせてなるもの
に、フイルターバツグ２４をかぶせて固定した構
造の各バツグフイルター２０を、ハウジングのリ
テーナースリツト２６に挿入した上でリテーナー
取付バー２７により押えて固定するものである。

このように従来のバツグフイルターは、一つ一
つのバツグフイルターを夫々取付けなければなら
ず、取付け作業が容易でなく同様に清掃等の際の
取り外し作業も面倒である。又大型装置用の場合
はよいが、取付ける装置が小型で小型のバツグフ
イルターを用いる必要がある場合、バツグフイル
ター自体を精度良く製作することが困難になる。

又ベンチユリー２１の周辺部分２１ａは、バツ
グフイルターをリテーナーに取付けるためやフイ
ルターバツグ２４を保持するため等により或程度
の面積を必要とする。そのために各バツグフイル
ターは或る程度の間隔をおいて配置する必要があ
り、バツグフイルター取付けのスペースに比較し
て効率の向上には一定の限度があつた。

第８図に示すものは、側面に変形ベンチユリー
を持つバツグフイルターであるが、他の上面に変
形ベンチユリーを持つバツグフイルターは勿論、
上部にベンチユリーを持つ円筒状のバツグフイル
ターも構造は実質的に同様であつて、上述の欠点
を有している。

〔本考案が解決すべき問題点〕

本考案が解決すべき問題点は、バツクフイルタ
ー全体としての構造が簡単で小型のものも容易に
精度良く製作し得て、全体のスペースに比較して
効率が良く、ハウジングへの取り付けや取り外し
作業が容易であるバツグフイルターを得ることで
ある。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案においては、上記の問題点を解決するた
めに、複数のフイルターバツグをその口の部分に
て連続せしめて一連のものとしたフイルターバツ
グ部と、複数のベンチユリーを連結せしめて一体
のものにしたベンチユリー部と、フイルターバツ
グ部の各フイルターバツグを挿入するための複数
の開口を有するリテーナーとよりなり、前記リテ
ーナーの各開口に夫々フイルターバツグ部のフイ
ルターバツグを夫々挿入した上でリテーナーにベ
ンチユリーを重ね合わせて固定することによつて
フイルターバツグ部を保持するようにして複数の
バツグフイルターをユニツト化したものである。

本考案のバツグフイルターは、上述のように複
数のバツグフイルターをユニツト化したものであ
つて、造粒装置のような装置のハウジングへの取
付けにあたつては、ハウジングのバツグフイルタ
ー取付け用開口にユニツト化したものを一体とし
て取付けることも可能である。

〔実施例〕 以下、本考案のバツグフイルターの実施例を図
面にもとづいて説明する。第１図は本考案のバツ
グフイルターの分解斜視図、第２図は断面図でこ
れら図では、一例として造粒コーテイング装置１
０に設置した状態を示してある。

このバツグフイルター１は、多数のフイルター
バツグが一体になつたフイルターバツグ部２と多
数のベンチユリーが一体に連結されたベンチユリ
ー部３と、リテーナー４とよりなつている。

これら各部のうち、フイルターバツグ部２は、
第１図に示すように各フイルターバツグ５がその
口５ａの部分で接続布６にて一体に接続されたも
のである。

又ベンチユリー部３は第３図、第４図に示すよ
うな構造のもので大きな開口７ａを有する枠７に
断面形状が第４図に示すような縦長の変形ベンチ
ユリー８が多数並べ配置された構造のものであ
る。

更にリテーナー４は第５図、第６図のように各
ベンチユリー８に対応する位置に縦長の開口４ａ
を有する形状のものである。

これら各部を第１図に示すようにリテーナー４
を造粒装置のハウジング１０の開口部に取り付
け、このリテーナー４の各開口４ａにフイルター
バツグ部２の各フイルターバツグ５を挿入し更に
各開口４ａとベンチユリー８とが一致するように
してリテーナー４とベンチユリー部３とを重ねて
ねじ止め等にて固定する。この時フイルターバツ
グ部２は接続布６の周辺部分がベンチユリー部３
とリテーナー４とより狭まれて保持される。この
ように組立てたバツグフイルターに７図に示すよ
うな網状のスペーサー９をリテーナー４の各開口
４ａより夫々挿入する。このバツグフイルターは
第２図に示すように各ベンチユリーに近接してジ
エツト管１１を配置して使用される。

以上の説明ではハウジングにリテーナー４を取
付けてから順次フイルターバツグ部２、ベンチユ
リー部３を取付けた。又リテーナー４、フイルタ
ーバツグ２、ベンチユリー部３を同様の方法で組
合わせてねじ止めしてユニツト化したバツグフイ
ルターを構成してから、このユニツトをハウジン
グの開口に取付けてもよい。

このバツグフイルターは、造粒装置等のハウジ
ングに複数個が一体になつたリテーナー、フイル
ターバツグ部、ベンチユリー部を順次組合わせる
か、リテーナー、フイルターバツグ部、ベンチユ
リー部が一体になつたユニツト化したバツグフイ
ルターをハウジングに取付けるだけの簡単な方法
で取付け得る。又各ベンチユリー間の間隔等は従
来例に比べて十分接近させることが可能であるの
で占有するスペースに比較して効率を向上させる
ことが出来る。

尚スペーサーは、単に挿入するのみであるが、
使用中は空気流によつてフイルターバツグは容積
が縮小する方向に変形するのでこれによつてスペ
ーサーはフイルターバツグにより保持される。又
ジエツト管よりエアーを吹込む場合、スペーサー
もバツグ内に押し込まれるので抜け出ることはな
い。

このバツグフイルターは、小型の装置に用いる
のに最も適している。つまり各部又は各部を一体
にしてユニツト化したバツグフイルターが大型に
なつた場合は、各部やユニツトの重量が大になる
ために人手による造粒装置等への設置が困難にな
る。しかし取付けるべき造粒装置等が大型であつ
ても小型の（人手による設置が可能な程度の）バ
ツグフイルターを複数ユニツト設置すればよい。

尚第１図は、側面に変形ベンチユリーを持つ平
板形バツグフイルターを示してあるが上面に変形
ベンチユリーを持つ平板形バツグフイルターでも
よい。

〔考案の効果〕

本考案のバツグフイルターは、多数のバツグフ
イルターを一体にしてユニツト化した構造である
から、ハウジングへの取付け作業および清掃時等
のハウジングからの取外し作業が非常に簡単にな
り、又小型のバツグフイルターをも精度良く製作
することが出来る。又フイルターバツグを保持す
るための部分がユニツトの周囲のみでよいため、
全体の面積に対する空気流通口の面積が大になる
ので占有スペースに対する効率が増大する等の効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の分解斜視図、第２図
は前記実施例の断面図、第３図は前記実施例のベ
ンチユリー部の正面図、第４図は第３図における
−線断面図、第５図はリテーナーの正面図、
第６図は第５図における−線断面図、第７図
はスペーサーの斜視図、第８図は従来のバツグフ
イルターの分解斜視図である。 １……バツグフイルター、２……フイルターバ
ツグ部、３……ベンチユリー部、４……リテーナ
ー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数のフイルターバツグをその口の部分にて接
   続したフイルターバツグ部と、複数のベンチユリ
   ーを一体に連続したベンチユリー部と、複数の開
   口を有するリテーナーとよりなり、前記フイルタ
   ーバツグ部の各フイルターバツグを夫々リテーナ
   ーの各開口に挿入し該リテーナーに前記ベンチユ
   リー部を重ね合わせて周辺部分にてフイルターバ
   ツグ部を保持するようにしたバツグフイルター。