JPH0450845Y2 - - Google Patents

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JPH0450845Y2
JPH0450845Y2 JP8743488U JP8743488U JPH0450845Y2 JP H0450845 Y2 JPH0450845 Y2 JP H0450845Y2 JP 8743488 U JP8743488 U JP 8743488U JP 8743488 U JP8743488 U JP 8743488U JP H0450845 Y2 JPH0450845 Y2 JP H0450845Y2
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sub
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は車両等の座席に備えられる腰椎支持調
整装置に関する。
〔従来の技術〕
車両用座席、特に乗用車の運転席においては、
着座者が快適な着座感を得られるように、腰椎部
の支持圧を可変調整するようにした腰椎支持調整
装置(ランバーサポート装置)を備えた座席が広
く実施されている。
従来この種の腰椎支持調整装置としては、例え
ば「特公昭54−16786号公報」に記載されるよう
なものがある。
即ちこの腰椎支持調整装置は、着座者の腰椎部
を支持する腰椎支持部材(ランバープレート)の
移動調整機構として、操作レバーに連結された多
角形カムを備え、この多角形カムを操作レバーの
操作によつて回転させることにより腰椎支持部材
の前後移動位置即ち押し量を押圧調節し、これに
よつて着座者に対する支持圧の強弱を段階的に調
整するようにしたものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
このような従来の腰椎支持調整装置は、多角形
カムによつて有段階的に支持圧を調整するように
構成していたので、着座者の好みに合わせたきめ
細かな調整を行なうことはできず、しかもこの従
来装置は、操作レバーによつて直接的にカムを回
転させる構造であるため、その操作には大きな操
作力を必要とすることになり、操作性の面でも欠
点を有していた。
本考案は斯る点に鑑みてなされたもので、着座
者の好みに合わせた調整が行なえ、かつ操作性の
よい腰椎支持調整装置を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
上述の目的を達成するために本考案の腰椎支持
調整装置は、シートバックフレームに前後方向に
回動可能に軸支され、自由端部において腰椎支持
部材を支持するアームと、このアーム基端部に対
し前後に向かい合うように設けられ、シートバッ
クフレームに前後方向に回動可能に軸支されるサ
ブアームと、このサブアームとアームとの間に介
装され、腰椎支持部材が前方へ付勢されるように
アームに回動偏倚力を付与するスプリングと、シ
ートバックフレーム側に固定され、操作軸側から
回転操作したときのみ駆動軸が回転作動されるブ
レーキ装置と、シートバックフレーム側に軸支さ
れ、一端がサブアームの自由端部に当接し、かつ
他端がギヤ機構を介してブレーキ装置の駆動軸に
回転的に連結される作動プレートとを有して成る
ものである。
〔作用〕
上述の手段は次のように作用する。
ブレーキ装置の操作軸を操作して駆動軸を回転
させると、この回転がギヤ機構を介して作動プレ
ートに伝達され、作動プレートが回転される。こ
の作動プレートの回転によつてその一端がサブア
ームの自由端部を連続的に押圧し、このためスプ
リングが圧縮されてその弾性が変化する。従つて
アームに付与される回動偏倚力も変化し、これに
よつて腰椎支持部材の支持圧が可変調整される。
この支持圧の調整動作においては、作動プレート
によつて連続的にサブアームを押圧するため、腰
椎支持部材の支持圧は無段階的に調整される。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら本考案の実施例を説
明する。
図において1は車両用座席を示し、この座席1
のシートバック2における着座者の腰椎部に対応
する部位にプレート状の腰椎支持部材3が内蔵さ
れており、この腰椎支持部材3の押し出し量を可
変調整することにより着座者に対する支持圧が調
整される。
4はシートバック2の骨格を成すシートバック
フレームで、このシートバックフレーム4の一側
部に固着されたブラケツト5に、アーム6が支軸
7によつて前後方向に回動可能に軸支されてい
る。このアーム6は、自由端部が前方へ向かうよ
うに略中央部でへ字状に折曲され、その先端部に
腰椎支持部材3が、その裏面中央に形成された係
合部3aにおいて係合支持されている。
またこのアーム6の基端部には、ブラケツト5
に対する軸支部を挟んで自由端部と逆方向に延長
される延長突出面部6aが形成されている。
さらにブラケツト5には、このアーム6の延長
突出面部6aと前後に対向するように延長される
サブアーム8が、アーム6と同様に支軸7によつ
て前後方向に回動可能に軸支されている。
このサブアーム8と、アーム6の延長突出面部
6aとの間には、一対の圧縮コイルスプリング9
が介装されており、この圧縮コイルスプリング9
の弾性反発力によつてアーム6は、その自由端部
が前方(矢印a方向)へ向かつて回動するように
回動偏倚され、このため腰椎支持部材は常に前方
へ付勢され、その前面に配されるシートバックを
押圧している。
尚、圧縮コイルスプリング9の脱落を防止する
ために、サブアーム8及びアーム6の延長突出面
部6aの夫々の対向する面にボス10a及び10
bが形成され、圧縮コイルスプリング9を係合し
てある。
そしてブラケツト5側には、この圧縮コイルス
プリング9の弾性反発力を変化させ腰椎支持部材
3の押し出し量を調整するための調整機構が備え
られている。
この調整機構は次のように構成される。
ブラケツト5には、サブアーム8と対応して作
動プレート11が、その略中央部において支軸1
2によつて軸支されている。この作動プレート1
1は、その一端部側に押圧片13を有し、この押
圧片13がサブアーム8の自由端部の前面、即ち
圧縮コイルスプリング9が配される側と反対側の
面部に当接されている。
また、ブラケツト5の外側面には、この作動プ
レート11より下方に位置して、この作動プレー
ト11を回動・係止させるためのブレーキ装置1
4が固定されている。このブレーキ装置14は、
例えば自動車のウインドレギユレータとして採用
されている摩擦ブレーキ装置と同一の構成を有す
るもので、その詳細な構造については後述する
も、外方側に操作軸15、内方側に駆動軸16が
突出されており、駆動軸16に回転力が加わつて
も駆動軸16はその回転を阻止され、操作軸15
を回転操作したときのみ、これと一体的に駆動軸
16が回転作動される如く動作する。
そしてこのブレーキ装置14の操作軸15には
ハンドル17が取付けられ、また駆動軸16はブ
ラケツト5の通孔を貫通し、その先端部には駆動
ギヤ18が固着されている。
一方、作動プレート11には、その他端部側、
即ちブラケツト5に対する軸支部を挟んで押圧片
13と相反する側に駆動ギヤ8より大径のピツチ
円のセクタギヤ19が形成されており、このセク
タギヤ19に駆動ギヤ18が噛合されている。
これによつて、ブレーキ装置14の駆動軸16
の回転は、駆動ギヤ18と、これより大きいピツ
チ円のセクタギヤ19とにより成るギヤ機構を介
して減速されて作動プレート11に伝達される如
く構成されている。
次に前述のブレーキ装置14の構成を第6図及
び第7図を参照して説明する。このブレーキ装置
14は、円形状外側ケース21の内周に両端に係
止部22a及び22bを形成した捩りコイルスプ
リング22を密着圧接し、その内側に外周に捩り
コイルスプリング22の係止部22a及び22b
と対応する係合縁23a及び23bを形成した内
側円形ケース23を嵌挿し、この内側ケース23
の外面側に操作軸15を固定し、外側ケース21
の軸孔21aから外方に突出させる。このブレー
キ機構の内側ケース23の内面側中心部、即ち操
作軸15の軸方向に一致させて軸24が固定され
る。
この軸24には、内方側へ突出される駆動軸1
6が嵌合軸支され、この駆動軸16には内側ケー
ス23内において捩りコイルスプリング22の係
止部22aと22bの間に位置するアーム16a
を設ける。このように構成されるブレーキ機構は
操作軸15を、例えば第7図において矢印方向に
回転すると内側ケース23も一体的に回転して係
止縁23aが捩りコイルスプリング22の係止部
22aに嵌合し、この状態で操作軸15を更に回
転することにより捩りコイルスプリング22は収
縮されて外側ケース21の内周面から離れる状態
となり操作軸15は矢印方向に自由に回転できる
ことになり、この操作軸15と内側ケース23及
びアーム16aを介して連結状態にある駆動軸1
6は回転される。
このようにして所望の回転位置で操作軸15の
回転を停止すると捩りコイルスプリング22は内
側ケース23による押圧が解除されるので復元し
て外側ケースの内周面に再び密着圧接する。この
状態で駆動軸16に不測に回転力が加わるとアー
ム16aがその回転方向に対応する捩りコイルス
プリング22の係止部22a又は22bに当接
し、これを押圧し、捩りコイルスプリング22を
押し広げる状態となるため、この捩りコイルスプ
リング22と外側ケース21との摩擦力が更に強
められ、そのため駆動軸16の回転は阻止される
ことになる。
以上の如く構成される本例の腰椎支持調整装置
は、座席1に乗員が着座すると、その腰椎部が腰
椎支持部材3によつて支持され、このとき着座者
の荷重によつて圧縮コイルスプリング9が圧縮さ
れることにより、その弾性反発力で腰椎支持部材
3に適度な弾性を付与し、このため着座者の腰椎
部は好適に支持される。
そしてハンドル17によつてブレーキ装置14
の操作軸15を回転操作して駆動軸16を回転作
動させると、この回転が駆動ギヤ18及びセクタ
ギヤ19を介して減速されて作動プレート11に
伝達され、作動プレート11が回動される。今、
作動プレート11が第4図において矢印b方向に
回動されると、その一端の押圧片13がサブアー
ム8の自由端部を連続的に押圧し、これによつて
圧縮コイルスプリング9がさらに圧縮される。こ
のため圧縮コイルスプリング9の弾性反発力が増
大してアーム6の自由端部をさらに前方へ回動偏
倚させる如く作用し、即ち腰椎支持部材3が前方
へ押し出されて着座者の腰椎部に対する支持圧が
強くなる。
また、ハンドル17を逆回転操作して作動プレ
ート11を矢印b方向に回動させることにより、
サブアーム8に対する押圧が減少し、これによつ
て腰椎支持部材3による支持圧は元の状態に設定
される。
そしてこの腰椎部の支持圧が所望の強さに調整
されたところでハンドル17の回転操作を停止さ
せることにより、前述した如きブレーキ装置14
の作用によつて作動プレート11は回動不能にロ
ツクされ、このため腰椎部の支持圧はその強さで
固定保持される。
以上の調整操作においては、ブレーキ装置14
の駆動軸16の回転を駆動ギヤ18とこの駆動ギ
ヤ18より大きいピツチ円のセクタギヤ19を介
して作動プレート11に伝達する如く構成されて
いるので、この両ギヤ18と19のギヤ比によ
り、駆動軸16側の回転力は小さくとも充分に作
動プレート11を回転させサブアーム8を押圧す
ることができ、即ちハンドル17の操作には大き
な力を必要としないので、操作性はきわめて良好
である。
またこの腰椎支持調整装置は、ブレーキ装置1
4の駆動軸16の回転を作動プレート11に伝達
し、この作動プレート11の回動によつてサブア
ーム8を押圧する構成であるため、作動プレート
11の形状とブレーキ装置14の配設位置を考慮
することにより、ハンドル17を任意の位置に配
置することができる。本例においては、ブレーキ
装置14を腰椎支持部材3より下方に配置してあ
るので、ハンドル17は着座者にとつて最も操作
し易い、シートバックの下端部に配されることに
なり、このため一段と操作性が良好となるもので
ある。
〔考案の効果〕
以上の如く本考案の腰椎支持調整装置は、ブレ
ーキ装置を介して作動プレートを回動させること
によりスプリングの弾性を連続的に変化させて腰
椎支持部材の押し出し量を無段階的に調整するよ
うにしたので、着座者の好みに合わせたきめ細か
い腰椎部の支持圧の調整を行なうことができ、ま
た本考案装置は、ブレーキ装置の駆動軸の回転を
ギヤ機構を介して作動プレートに伝達させる如く
構成されているので、このギヤ機構の各ギヤのギ
ヤ比を適当な比に選ぶことにより、小さい力で調
整を行なうことができ、操作性が向上し、また作
動プレートの形状とブレーキ装置の位置を適当に
選ぶことにより、操作部を着座者の最も操作し易
い位置に設定することができ、操作性が一層向上
し、さらに本考案装置はブレーキ装置の駆動軸の
回転により直接的に回動される作動プレートによ
つてサブアームを押圧する構成であるため、調整
時には確実に動作され、信頼性が高く、しかも本
考案装置の調整機構は、ブレーキ装置と作動プレ
ートにより成るきわめて簡単な構成であるため、
部品点数が少なく安価に提供できる等、従来にな
い種々の実用的効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置の下方から見た断面図、第
2図は本考案装置を備えた座席の斜視図、第3図
はそのフレーム構造の斜視図、第4図は本考案装
置の一部省略した側面図、第5図は同、分解斜視
図、第6図はブレーキ装置の分解斜視図、第7図
はその内側面図である。 図中、3は腰椎支持部材、4はシートバックフ
レーム、5はブラケツト、6はアーム、8はサブ
アーム、9は圧縮コイルスプリング、11は作動
プレート、13はその押圧片、14はブレーキ装
置、15はその操作軸、16は駆動軸、18は駆
動ギヤ、19はセクタギヤである。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 シートバックフレームに前後方向に回動可能に
    軸支され、自由端部において腰椎支持部材を支持
    するアームと、 このアームの基端部に対し前後方向に向い合う
    ように設けられ、上記シートバックフレームに前
    後方向に回動可能に軸支されるサブアームと、 このサブアームと上記アームとの間に介装さ
    れ、上記腰椎支持部材が前方へ付勢されるように
    上記アームに回動偏倚力を付与するスプリング
    と、 上記シートバックフレーム側に固定され、操作
    軸側から回転操作したときのみ駆動軸が回転作動
    されるブレーキ装置と、 上記シートバックフレーム側に軸支され、一端
    が上記サブアームの自由端部に当接し、かつ他端
    がギヤ機構を介して上記ブレーキ装置の駆動軸に
    回転的に連結される作動プレートとを有して成
    り、 この作動プレートの回動によつて上記サブアー
    ムを連続的に押圧し上記スプリングの弾性を変化
    させることにより、上記腰椎支持部材の支持圧を
    無段階的に調整するようにしたことを特徴とする
    腰椎支持調整装置。
JP8743488U 1988-06-30 1988-06-30 Expired JPH0450845Y2 (ja)

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JPH029155U JPH029155U (ja) 1990-01-22
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