JPH04507295A

JPH04507295A - スライドに取り付けられた細胞標本のインサイテュ・ハイブリダイゼーション装置

Info

Publication number: JPH04507295A
Application number: JP2512036A
Authority: JP
Inventors: ウートン　リチャード; マクレオド　アラステア・ジー; リード　レイモンド
Original assignee: ロイヤル・ポストグラデュエイト・メディカル・スクール
Priority date: 1989-08-23
Filing date: 1990-08-21
Publication date: 1992-12-17
Also published as: WO1991002962A1; GB8919145D0; EP0489076A1; US5231029A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】スライドに取り付けられた細胞標本のインサイチュ・ハイブリダイゼーション装置〔技術分野〕本発明はインサイチュ・ハイブリダイゼーション（ｉｎ　５ｉｔｕ　ｈｙｂｒｉｄｉｓａｔｉｏｎ）に関し、特に、スライドに置かれた細胞標本を有効にハイブリダイゼーションさせるための装置に関する。

〔背景技術〕

ＤＮＡのセグメント内の核アミノ酸の特定のシーケンスを検出するために開発された強力な技術として、インサイチュ・ハイブリダイゼーションと呼ばれる技術がある。この技術は、化学的または放射性能によりラベル付けされた「プローブ」を用い、そのプローブを薄片標本のＤＮＡにその場（ｉｎ　５ｉｔｕ）でハイブリダイズし、ラベル付けされた標本をその化学的ラベルまたはその放射能により検出する。放射性材料を使用する場合の操作者の健康の危険から、化学的にラベル付けされたプローブを用いることが望ましい。

インサイチュ・ハイブリダイゼーションのプロセスは、顕微鏡スライド上の標本を取り扱う必要があり、例えば、５０μリツトルというような微少の所定量の試薬、例えば酵素で処理する必要がある。試薬はピペットまたは他の手持ちディスペンサからスライドに供給され、表面に均等に拡がる。このようなハイブリダイゼーションの前に使用される試薬は、その後に例えば燐酸緩衝溶液（ρｈｏｓｐｈａｔｅｂｕｆｆｅｒｅｄ　５ｏｌｕｔｉｏｎ％ＰＢＳ）で洗い流され、別の試薬でできたハイブリダイゼーション「カクテル」が最初の試薬と同様にして加えられる。この後、標本をガラスカバー片または不活性プラスチック材料のフィルムで覆い、例えば３０分ないし１６時間、またはそれ以上の期間にわたる定温放置の間に乾燥しないようにする。この後、カバー片またはフィルムを取り除き、スライドを例えばＰＢＳで洗い、さらに、試薬を加えて再び定温放置する。インサイチュ・ハイブリダイゼーションのための多種の「レシピ」があり、あるものは複数の試薬と複数の定温放置とを含む。明らかに、処理は熟練者が注意深く行う必要があり、非常に時間を要する。したがって、標本の処理の注意深さや精度を犠牲にすることなく処理の労力を減らすことが必要である。

本発明は、スライドに取り付けられた薄い試料上でインサイチュのハイブリダイゼーションを行う装置を提供することを目的とする。

〔発明の開示〕

本発明によると、標本が取り付けられたスライドをあらかじめ定められた体積の一以上の液体試薬が供給される台に連続的に運び、その後にさらにハイブリダイゼーション・プロセスを行うために定温放置を行う細胞標本が取り付けられたスライドのインサイチュ・ハイブリダイゼーション装置において、台にはスプレー手段が設けられ、このスプレー手段を通してあらかじめ定められた体積の一以上の液体試薬がスライド上の標本に供給される構成であることを特徴とする。

スプレー手段は、必要な量の液体が供給される貯蔵器と、あらかじめ定められた体積の液体を前記貯蔵器からスライド上の標本に噴霧するスプレーヘッドとを含むことができる。

貯蔵器への液体の供給は少なくともその一部が空気の圧力により行われる。この空気の圧力を得るには、その液体に大気圧より高い圧力を加えて大気圧に保持された領域に流してもよく、大気圧を使用し、大気圧より低い圧力に維持された領域に液体を流してもよい。

この装置は、大気圧で液体を収容するコンテナと、このコンテナから貯蔵器に導くパイプ手段と、このパイプ手段に沿った流れを選択的に通過または遮断するバルブ手段と、選択的に接続されて貯蔵器から空気を吸引する吸引ポンプとを備えることができる。このようなコンテナが複数設け、各々のコンテナは別々のパイプ手段により貯蔵器に接続さべこの別々のパイプ手段にそれぞれそのパイプ手段に沿った流れを選択的に通過または遮断するバルブ手段を備え、この／（ルブ手段の動作により異なる液体を貯蔵器に流し入れることができるように構成することができる。あらかじめ定められた条件におけるパイプ手段に沿った液体の流速をあらかじめ確認しておき、その結果を用いて、バルブ手段を開いて必要な量の液体を貯蔵器に供給する時間を決定することがよい。

スプレーヘッドは、液体が供給されると同時に圧力の下で空気を受け取り、その空気の流れにより微細で均等な霧を生成する構成とすることができる。

この装置は、スライドを蓄えているキャリアを収容する加熱可能な定温放置ハウジングを備えることができる。この定温放置ハウジングは閉じることのできる構造であり、この定温放置ハウジング内に蒸気を注入し、その内部の湿度を１００％に近い値にすることにより定温放置中の標本からの乾燥を防止する手段を備えることができる。定温放置ハウジングはまた、キャリア内のスライドを洗浄するために洗浄液を蓄えることのできる構造とすることができ、可能であれば、キャリアを揺り動かすことができる構成がよい。

この装置は、スプレー手段の動作および定温放置を制御し、インサイチュ・ハイブリダイゼーションのプロセスの少なくとも一部を実行させるようにプログラムされたコンピュータ手段をさらに備えることがよい。プログラムは操作者の制御により調節可能であり、ハイブリダイゼーションのプロセスのいくつかを選択できることがよい。

〔発明を実施するための最良の形態１図はスライドに取り付けられた細胞標本をその場で自動的にハイブリダイゼーションする装置の一例を模式的に示すものであり、この図を参照して本発明の詳細な説明する。

複数のスライド１にはインサイチュ・ハイブリダイゼーションのための細胞標本が設けられ、それらがキャリア２に取り付けられる。キャリア２はディスプレーサ３によって上下方向に移動できる。キャリア３は個々のスライドを連続的にアーム５の高さに移動できるように構成される。アーム５はスライド移動機４の制御により左右に移動でき、一枚のスライドをキャリア２から取り出したり戻したりできる。図では一枚のスライド６がスライド移動機４により盪送ベルト７に載せられた状態を示す。搬送ベルト７はローラ８により循環し、ローラ８はモータ９により駆動される。

第二のスライドキャリア１０にもスライド１１が取り付けられ、第二のスライドキャリア・ディスプレーサ１３の制御により移動する。第二のスライドキャリア・ディスプレ−サ１３によって制御されたアーム１４が、スライドを搬送ベルト７から受け取ったり、スライドをキャリアｌｏがら搬送ベルト７に送り出したりする。

スライドキャリア・ディスプレーサ３は、単に、キャリア２を段階的に移動させてそれぞれのスライドを順番にアーム５の位置に一致させるだけであるのに対し、スライドキャリア・ディスプレーサ１２は、同じ動作を実行できると共に、キャリア１０およびそれに取り付けられたスライドを、洗浄および定温放置のためのハウジング１６内の位置１５に移動させることができる。

洗浄および定温放置の装置にはヒータ１７が設けらゎ、サーモスター／　）の制御によりハウジング１６内をほぼ一定の温度に維持する。ヒータ１７の代わりに、またはヒータ１７に加えて冷却手段（図示せず）を設け、スライドに対してそのような処理が必要な場合に、ハウジング内を周囲より低い温度に保つこともできる。

キャリア１５内のスライドを洗浄するため、例えばＰＢＳのような洗浄液をバイブ１８およびバルブ１９を介してハウジング１６内に供給できる。洗浄液は、試薬のための貯蔵器３１と同等の構造で容量が貯蔵器３１より大きい貯蔵器（図示せず）から供給される。この貯蔵器には、貯蔵器３１に複数の試薬が供給されるのと同様に、異なる洗浄剤が供給される。洗浄の効率を高めるため、キャリア１５をディスプレーサ１２により振り動かすこともできる。また、洗浄液をロータで攪拌したり、ポンプで循環させてもよい。スライドの洗浄が完了したら、バルブ２０を開き、洗浄液をバイブ２１を経由して排出管に流し出す。定温放置温度止して使用する場合には、ハウジング１６を蓋２２で閉じる。蓋２２は、蓋制御部２３の制御により移動する。定温放置中にスライド上の標本が乾燥することを防止するため、蒸気発生器２４からパイプ２５経由でハウジング１６内に蒸気を供給し、ハウジング１６内の湿度を定温放置温度で１００％近くまで高める。

ハウジング１６内の大気の水分量を増やし過ぎないことが重要であり、さもないとスライドに結露してしまう。

必要な場合には、定温放置中はハウジング１６内の気圧を大気圧より高く保って、標本からの蒸発を防止するようにする。ハウジング１６は蒸発を許容する構成でもよく、そのために適当なポンプを設けてもよい。

他の変形として、ハウジング１６または装置の同じ領域に冷気、望ましくは適当な湿度をもった冷気の流れを設定する何らかの手段を設け、定温放置後のスライドを冷却するようにしてもよい。

スライド６に試薬を与えるため、バルブ３２の制御により貯蔵器３１からの試薬を受け取るスプレーヘッド３０が設けられる。貯蔵１３１は閉じた漏斗状の構造をもち、異なる試薬を貯蔵器３１に供給する入力バイブ３３．３４．３５および３６と、洗浄液を貯蔵器３１に供給するバイブ３７とを備える。試薬および洗浄液は、パイプ３８経由の吸引により貯蔵器３１に吸い込まれる。バイブ３８はバルブ３９を経由して吸引ポンプ４０に接続される。バイブ３７は、試薬の残留分が除去されるように、洗浄液が貯蔵器３１に入るとすぐに貯蔵器３１全体に流れるように配置することが望ましい。貯蔵器３１内の試薬をスプレーヘッド３０に流すため、気圧がバイブ４１を経由して貯蔵器に加えられる。バイブ４１は逆流防止バルブ４２、バルブ４３および圧力レギュレータ４４を経由して圧力ポンプ４５に接続される。吸引ポンプ４０および圧力ポンプ４５は双方ともにモータ４６により駆動される。バルブ４３の出力は、一方向バルブ４２だけでなく、第二の一方面バルブ４７を通って貯蔵器４８に接続され、そこからバルブ４９を通ってバイブ５０に接続され、このバイブ５０がスプレーヘッド３０に接続される。

バイブ３３．３４．３５および３６にはバルブ５Ｌ５２．５３および５４がそれぞれ設けられ、試薬を蓄えているチューブ５６．５７．５８Ｊ６よび５９からの試薬の流れをそれぞれ制御する。バルブ５５は貯蔵瓶６０からのバイブ３７に沿った洗浄液の流れを制御する。

マイクロコンピータ６１には複数の制御出力６２が設けられ、それぞれが、図中に「Ｃ」で示した制御入力、すなわちスライドキャリア・ディスプレーサ３および１２、スライド移動機４および１３、モータ９、ヒータ１７、蓋制御部２３、蒸気発生器２４およびバルブ１９．２０．３２．３９．４３．４７．４９．５１．５２．５３．５４および５５のそれぞれの制御入力に接続される。マイクロコンピュータ６１には、要求されるインサイチュ・ハイブリダイゼーションのプロセスが行われるように、装置内の各部を正しい順序で、かつ適切な時間間隔または適切な量で動作させる制御プログラムが設けられている。プロセスのパラメータについては操作者が調節できる。すなわち、プログラムは表示装置６３に選択メ゛ニューを表示するようになっており、これにより操作者は、キーボード６４を用いて、どのようにするかを選択できる。

図に示した装置例は模式的であるが、これは、種々の構成部品の形状および配置について、基本的な動作に影響することなく大幅に変更できるからである。例えば、スライドキャリア２右よび１０は図示したような単純な線型形状である必要はなく、写真スライドを投影するために用いられると同様のドーナツ状の形状でもよい。実際に、写真スライドを取り扱うための技術を本装置でスライドを取り扱うために使用することができる。−個のスライドキャリアしか必要ない場合には、キャリア２およびその動作機構およびそこからスライドを選択するための機構を除外してもよい。搬送ベルト７の代わりに、鉛直軸のまわりに回転するディスクを用いることもできる。この場合には、ディスクの周辺部にスライドを収容するための凹部を設け、適当な機構により段階的に回転させ、スライドを連続的にスプレーヘッド３０の下の位置に運ぶ構成とする。同様に、洗浄および定温放置のだめの装置構成も変更でき、必要ならば、二つの機能を別々の部分で行うこともできる。この場合には、いくつかのスライドを洗浄する一方で他のスライドを定温放置できる利点もある。

インサイチュ・ハイブリダイゼーションのプロセスは、三つの基本的な作業、すなわち、１、試薬の計量およびスライドへの散布２、スライドの洗浄３、スライドの定温放置を含む。

上述した装置による三つの作業の実行について説明する。

スライドに散布すべき試薬をチューブ５６ないし５９に蓄える。実用的には四辺上、−例としては１４個、必要ならばもっと設けてもよい。チューブ５６内の試薬をスライド６に供給するため、バルブ３９を開いて試薬の幾分かをスプレー貯蔵器３１に流し込むようにすると、貯蔵器３１内の圧力が低下し、その後にバルブ５１が開いて試薬がバイブ３３に沿って貯蔵器３１内に吸い込まれるようになる。この出き、貯蔵器３１に接続されたバイブを制御する他のすべてのバルブを閉じる。十分な量の試薬が貯蔵器３１に送られたら、バルブ３９および５１を閉じる。ここで、バルブ４３を開いて大気圧より高圧の空気を貯蔵器３１に供給し、貯蔵器３１内の圧力をレギュレータ４４により設定されたレベルにする。同じ気圧は貯蔵器４８内にも設定される。この貯蔵器４８は、バルブ４９を開いたときにバイブ５０に沿って流れる空気をスプレーヘッド３０に供給することにより、微細スプレーとして動作して試薬を分散させる。空気の流れはまた、試薬の流れを完全に遮断するだめの助けとなる。この装置を使用してスライド上に試薬を散布する前に、貯蔵器３１内に確立された調整された気圧の影響の下でバルブ３２を通過する試薬の流速を測定により確かめておき、この測定に基づいて、試薬を所望の量だけ得るためにどれだけの時間にわたりバルブ３２を開けばよいかを計算しておく。バルブ３２を開けると、試薬はそこを通過してスプレーヘッド３０に流れ、スライド６上に噴霧される。バルブ３２は所望の時間だけ開いておく。−以上の試薬をスライドに供給する場合には、バルブ５１．５２．５３および５４を必要に応じて別々に開き、貯蔵器３１に所望の試薬を流し込む。バルブ５１ないし５４の流出特性については、バルブ３２について測定したと同様に測定しておき、異なる試薬を所望の割合で貯蔵器３１に流し込む。パイプの長さやその清白のような要因が送り出しに影響するので、装置そのものにより測定を行うことが望ましい。

装置の具体的な構成例を説明すると、空気の流れを制御するバルブ３９．４３および４９には、従来からの電磁バルブ、例えばＦＲＥＥＤＥＸ社製Ｖ２２　ＩＦ５−２ＰＮＳおよびＶ３２　ＩＰ！５−２８ＮＳを用イル。前者ツタイブの電磁バルブはバルブ４９に用い、後者のタイプはバルブ３９．４３に用いる。吸引ポンプ４０は大気圧に対して−１０，８ｐｓｉｇの圧力を生じるように構成され、レギュレータ４４はバルブに対して大気圧より２５ｐｓｉｇ高い値の正圧を制御するように構成される。バルブ５１ないし５５にはＡＬＰＨＡ　ＮＣ，Ｐ／Ｎ１６１　Ｐｏ１ｌのような電磁狭窄バルブを用い、パイプ３３ないし３７は可撓性プラスチックチューブ製とする。バルブ３２にはＬＥＥ３／２電磁バルブＬＦＡＡ１２０１６１８Ｆ（を用いる。スプレーヘッド３０にはＬＥＥ　ｌＮ５ＴＡＣ液体供給機ＴＣＤＡ６２０１１１０Ｋを用いる。もちろん、他のタイプのバルブやスプレーヘッドを使用することもできる。

チューブ５６ないし５９および瓶６０は取り外し可能な棚の上に置き、パイプ３３ないし３７は固定位置に配置しておくことが便利であることがわかった。

スライドが取りつけられたキャリアをハウジング１６内に配置し、そのハウジング１６内をＰＢＳのような洗浄液で満たし、それをヒータ１７で所望の温度に保持することにより、スライドの洗浄が有効に行われる。スライドが取２つ付けられたキャリアをディスプレーサ１２により揺り動かすと、洗浄の効果が向上する。

複数の異なる洗浄液を使用するもともでき、異なる洗浄液のために別々のバルベ制御流入口を設けることもできる。

スライドを定温放置しているときには、それらのスライドはハウジング１６内のキャリア上に置かれ、ハウジングの蓋２２は閉じている。蒸気発生器２４からの蒸気がハウシング１６内に供給され、その中の温度の上昇に伴って、湿度を約９５％に保ち、スライド上の薄い標本からの蒸発による水分の損失があまり生じないようにする。初期に標本の細胞に含まれるＤＮＡを変質させるため、１００℃ に加熱し、その後に急速に室温に冷却する。この急速冷却を行うには、ハウジング１６内に設けられた冷却筒内の水を循環するか、またはハウジング１６内のキャリア１５の周囲に空気を吹きつける。

スライドに取り付けられた典型的な標本には、標本の細胞膜に十分に浸透させるために、１０ないし５０μリツトルの試薬を添加する必要がある。試薬の添加量が不十分なときにはハイブリダイゼーションが不完全または効果が出ないことがあるので、試薬の所要量を保つことが必要である。一方、ハイブリダイゼーションに必要な試薬は高価であり、必要以上に使用することは経済的に浪費である。

一般に試薬は、少量の活性材料を密度および粘性が水と同等のＰＢＳのような緩衝液に溶かした状態で用いられる。しかし、ハイブリダイゼーション「カクテル」は、水よりも高密度、高粘性の硫酸デキストランに１０％溶液として希釈される。このため、バルブの流出特性は緩衝液と硫酸デキストランとの双方について測定しておく。いずれの場合にも、１７４秒毎に２秒までの時間にバルブを通過する量を測定し、対応する較正データをマイクロコンピュータに蓄えておく。試薬が６μリツトル以下のときには単純な線型特性は得られなかったが、ハイブリダイゼーションのほとんどの処理は使用する試薬の最少量がｌＯμリットルなので、それほど重大なことではない。

この装置は異なる試薬を異なる時間に噴霧する必要があるので、貯蔵器３１とスプレーヘッド３０との双方から、次の試薬または試薬群を貯蔵器３１に流し入れる前に、前の試薬の残留分を洗い流す必要がある。この洗浄は、通常はＰＢＳで行われるが、他の洗浄液を使用してもよい。一つの試薬を使用した後に貯蔵器をＰＢＳで一度以上洗い流すと、後の試薬の汚染は微々たるものであった。

以上説明した装置について、試薬のための貯蔵チューブおよびそれに関連するバルブやパイプ、他の洗浄液の追加およびそのための容器や供給パイプの追加以外にも種々の変更が可能である。例えば、空気の圧力を利用して試薬または洗浄液を貯蔵器に送り出すのではなく、重力により供給することもできる。空気の圧力による貯蔵器からスプレーヘット入の試薬の供給を重力による供給に置き換えるにしても、試薬を噴霧するには空気による分散が利用される。他の重力利用としては、螺動ポンプの利用がある。スライドを収容しているキャリアの収納場所を設け、順番に準備して処理のために装置内に移動させることもできる。上述したように、ディスプレーサを適当に変更することにより、例示した構造と異なるスライドキャリアを使用することもできる。本装置はモジュール構造をもっことがよく、試薬の噴霧、スライド搬送、スライド洗浄およびスライド定温放置のための個々のモジュールを互いに接続できるようにしておくことがよい。必要ならば、装置のすべてまたは各部を冷やしておくため、冷却手段を設けることもできる。

補正書の写しく翻訳文）促出書（特許法１８４条の８）１．特許出願の表示ＰＣＴ／ＧＢ９０１０１３１０２゜発明の名称スライドに取り付けられた細胞標本のインサイチュ・ハイブリダイゼーション装置３、特許出願人住　所　英国ダブり二一１２０エイチエス・ロンドン・デュカンロード（番地なし）ハンマースミス・ホスピタル名　称　ロイヤル・ポストグラブユニイトメディカル・スクール４、代理人８１７７　ｆｆｉ　０３−３９２８−５６７３住　所　東京都練馬区関町北二丁目２６番１８号氏名　弁理士（７８２−３）井出直孝５、補正書の提出年月日１９９１年９月２７日（工青求項３ないし１６）１９９１年１１月１日（請求項１．２および明細書第２頁）・洗い、さらに、試薬を加えて再び定温放置する。

インサイチュ・ハイブリダイゼーションのための多種の「レシピ」があり、あるものは複数の試薬と複数の定温放置とを含む。明らかに、処理は熟練者が注意深く行う必要があり、非常に時間を要する。したがって、標本の処理の注意深さや精度を犠牲にすることなく処理の労力を減らすことが必要である。

〔発明の開示〕

本発明によると、標本が取り付けられたスライドを一以上の液体試薬をスプレー手段により噴霧するための台に連続的に運び、さらにその後のプロセスのための定温放置を行う装置であり、前記スプレー手段は、液体試薬が供給される貯蔵器と、その液体試薬が前記貯蔵器から供給されスライド上の標本にその液体試薬を噴霧するスプレーヘッドと細胞標本が取り付けられたスライドのインサイチュ・ハイブリダイゼーション装置において、液体試薬を蓄える一以上のコンテナと、それぞれのコンテナから貯蔵器に至るパイプ手段と、このパイプ手段に沿った流れを選択的に遮断または許容するバルブ手段と、それぞれのコンテナと前記貯蔵器との間に選択的に空気の差圧を生じさせる手段とを備え、あるバルブ手段が対応するパイプ手段に沿った流れを許容すると、空気の差圧が対応するコンテナから前記貯蔵器への液体の流れを生じさせ、そのバルブ手段の動作によりあらかじめ定められた体積の液体試薬が前記貯蔵器へ供給されるように構成された装置が提供される。

この装置は、大気圧で液体を収容するコンテナと、このコンテナから貯蔵器に導くパイプ手段と、このパイプ手段に沿った流れを選択的に通過または遮断するバルブ手段と、選択的に接続されて貯蔵器から空気を吸引する吸引ポンプとを備えることができる。このようなコンテナが複数設け、各々のコンテナは別々のパイプ手段により貯蔵器に接続され、この別々のパイプ手段にそれぞれそのパイプ手段に沿った流れを選択的に通過または遮断するバルブ手段を備え、このバルブ請求の範囲う細胞標本が取り付けられたスライドのインサイチュ・ハイブリダイゼーション装置において、前記スプレー手段は、液体試薬が供給される貯蔵器と、その液体試薬が前記貯蔵器から供給されスライド上の標本にその液体試薬を噴霧するスプレーヘッドとこのパイプ手段に沿った流れを選択的に遮断または許容するバルブ手段と、それぞれのコンテナと前記貯蔵器との間に選択的に空気の差圧を生じさせる手あるバルブ手段が対応するパイプ手段に沿った流れを許容すると、空気の差圧が対応するコンテナから前記貯蔵器への液体の流れを生じさせ、そのバルブ手段の動作によりあらかじめ定められた体積の液体試薬が前記貯蔵器へ供給される構成であることを特徴とする装置。

２、複数のコンテナがそれぞれ異なるパイプ手段により貯蔵器に接続され、それぞれに対応してそのパイプ手段に沿った流れを選択的に遮断または許容する１＜ルブ手段が設けられ、バルブ手段の動作により異なる液体が前記貯蔵器に流れる構成である請求項１記載の装置。

しめ確認され、特定の時間間隔にわたりバルブ手段を開いて必要な量の液体を貯蔵器に供給する手段を備えた請求項１または２記載の装置。

４．貯蔵器からスプレーヘッドへの液体の通過は少なくともその一部が空気の圧力により行われる構成であり、微細で均等な霧を生成するために液体と同時に空気をスプレーヘッドに供給する手段を備えた請求項１ないし３のいずれか記載の装置。

５、貯蔵器は出力バルブ手段を含み、この出力バルブ手段が開いたときに前記貯蔵器内に蓄えられた液体を排出するために大気圧以上の圧力を確立する手段を備えたしめ確認され、スライドにあらかじめ定められた体積の液体を噴霧できる時間間隔にわたり出力バルブ手段を開いておく手段を備えた請求項４または５記載の装置。

７、標本が載置されたスライドはキャリア内に互いの面を平行にして配置され、そのキャリアはスライド移動機を通って段階的に移動し、スライド移動器は一度に一枚のスライドを噴霧のための台に運ぶ構成である請求項１ないし６のいずれを内部に収容して閉じる構造の定温放置ハウジングと、この定温放置ハウジング内に蒸気を注入してその内部の湿度を１００％に近い値にすることにより定温放置中の標本からの乾燥を防止する手段とを備えた請求項８記載の装置。

１０、定温放置ハウジングはキャリア内のスライドを洗浄するために洗浄液を蓄えることのできる構造である請求項９記載の装置えた請求項９記載の装置。

１２、キャリアを洗浄液内で揺り動かす手段を備えた請求項１０または１１記載の装置。

１３、キャリアが洗浄液内に浸されているときにその洗浄液を攪拌または循環させる手段を備えた請求項１０または１１記載の装置。

１４、貯蔵器と、この貯蔵器に複数の洗浄液から選択された一つの洗浄液をあらかじめ定められた量だけ蓄えさせる手段と、その量の選択された洗浄液を前記貯蔵器から定温放置ハウジングまたはキャリア内のスライドを洗浄するための収容器に送り出す手段とを備えた請求項１．０ないし１３のいずれか記載の装置。

１５、スプレー手段の動作および定温放置を制御し、インサイチュ・ハイブリダイゼーションのプロセスの少なくとも一部を実行させるようにプログラムされたコンピュータ手段をさらに備えた請求項１ないし１４のいずれか記載の装置。

択メニューを表示することによりその操作者が必要なプロセスを選択できるようにプログラムされた請求項２０記載の装置。

国際調査報告１ｍｄｎｎｌ１ｗ＠ｌ　Ａ１ｍ１゜、１□絢ＰＣＴ／ＧＢ　９０１０１３１０国際調査報告

Claims

【特許請求の範囲】

１．標本が取り付けられたスライドをあらかじめ定められた体積の一以上の液体試薬が供給される台に連続的に運び、その後にさらにハイブリダイゼーション・プロセスを行うために定温放置を行う細胞標本が取り付けられたスライドのインサイテユ・ハイブリダイゼーション装置において、前記台にはスプレー手段が設けられ、このスプレー手段を通して前記あらかじめ定められた体積の一以上の液体試薬がスライド上の標本に供給される構成であることを特徴とする装置。
２．スプレー手段は、必要な量の液体が供給される貯蔵器と、あらかじめ定められた体積の液体を前記貯蔵器からスライド上の標本に噴霧するスプレーヘッドとを含む請求項１記載の装置。
３．貯蔵器への液体の供給は少なくともその一部が空気の圧力により行われる請求項２記載の装置。
４．大気圧で液体を収容するコンテナと、このコンテナから貯蔵器に導くパイプ手段と、このパイプ手段に沿った流れを選択的に通過または遮断するバルブ手段と、選択的に接続されて貯蔵器から空気を吸引する吸引ポンプとを備え、前記バルブ手段が前記パイプ手段に沿った流れを許容しているとき、前記ポンプからの吸引が前記コンテナから前記貯蔵器への液体の流れを引き起こす構成である請求項３記載の装置。
５．コンテナが複数設けられ、各々のコンテナは別々のパイプ手段により貯蔵器に接続されへこの別々のパイプ手段にそれぞれそのパイプ手段に沿った流れを選択的に通過または遮断するバルブ手段を備え、このバルブ手段の動作により異なる液体を貯蔵器に流し入れることができる構成である請求項４記載の装置。
６．あらかじめ定められた条件におけるパイプ手段に沿った液体の流速はあらかじめ確認され、特定の時間間隔にわたりバルブ手段を開いて必要な量の液体を貯蔵器に供給する手段を備えた請求項４または５記載の装置。
７．貯蔵器からスプレーヘッドヘの液体の通過は少なくともその一部が空気の圧力により行われる構成である請求項２ないし６のいずれか記載の装置。
８．貯蔵器は出力パルプ手段を含み、この出力バルブ手段が開いたときに前記貯蔵器内に蓄えられた液体を排出するために大気圧以上の圧力を確立する手段を備えた請求項７記載の装置。
９．微細で均等な霧を生成するために液体と同時に空気をスプレーヘッドに供給する手段を備えた請求項８記載の装置。
１０．出力バルブ手段が開いているときにスプレーヘッドを通過する流速はあらかじめ確認され、スライドにあらかじめ定められた体積の液体を噴霧できる時間間隔にわたり出力バルブ手段を開いておく手段を備えた請求項８または９記載の装置。
１１．標本が載置されたスライドはキャリア内に互いの面を平行にして配置され、そのキャリアはスライド移動機を通って段階的に移動し、スライド移動機は一度に一枚のスライドを噴霧のための台に運ぶ構成である請求項１ないし１０のいずれか記載の装置。
１２．スライドを台から移動させる第二のキャリアを備えた請求項１１記載の装置。
１３．スライドを収容しているキャリアを収容して必要な温度に維持する定温放置ハウジングを備えた請求項１１または１２記載の装置。
１４．定温放置ハウジングはキャリアを内部に収容して閉じる構造であり、この定温放置ハウジング内に蒸気を注入してその内部の湿度を１００％に近い値にすることにより定温放置中の標本からの乾燥を防止する手段を備えた請求項１３記載の装置。
１５．定温放置ハウジングはキャリア内のスライドを洗浄するために洗浄液を蓄えることのできる構造である請求項１３または１４記載の装置。
１６．スライドを洗浄するための液体の収容器を定温放置ハウジングとは別に備えた請求項１３または１４記載の装置。
１７．キャリアを洗浄液内で揺り動かす手段を備えた請求項１５または１６記載の装置。
１８．キャリアが洗浄液内に浸されているときにその洗浄液を撹拌または循環させる手段を備えた請求項１５または１６記載の装置。
１９．貯蔵器と、この貯蔵器に複数の洗浄液から選択された一つの洗浄液をあらかじめ定められた量だけ蓄えさせる手段と、その量の選択された洗浄液を前記貯蔵器から定温放置ハウジングまたはキャリア内のスライドを洗浄するための収容器に送り出す手段とを備えた請求項１５ないし１８のいずれか記載の装置。
２０．スプレー手段の動作および定温放置を制御し、インサイテュ・ハイブリダイゼーションのプロセスの少なくとも一部を実行させるようにプログラムされたコンピュータ手段をさらに備えた請求項１ないし１９のいずれか記載の装置。
２１．コンピュータ手段は表示手段を含み、操作者に異なる段階のプロセスの選択メニューを表示することによりその操作者が必要なプロセスを選択できるようにプログラムされた請求項２０記載の装置。
２２．添付図面を参照して実質的に説明した細胞標本が取り付けられたスライドのインサイテユ・ハイブリダイゼーション装置。