JPH04505773A - o/wエマルジョン型の水系掘削液における選ばれたエステル油の使用および生態学的許容性の改良された掘削液 - Google Patents

o/wエマルジョン型の水系掘削液における選ばれたエステル油の使用および生態学的許容性の改良された掘削液

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JPH04505773A
JPH04505773A JP2506922A JP50692290A JPH04505773A JP H04505773 A JPH04505773 A JP H04505773A JP 2506922 A JP2506922 A JP 2506922A JP 50692290 A JP50692290 A JP 50692290A JP H04505773 A JPH04505773 A JP H04505773A
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ミュラー、ハインツ
ヘロルト、クラウス―ペーター
フォン・タパヴィツァ、シュテファン
フュース、ヨーハン・フリードリッヒ
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ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 O/Wエマルジョン型の水系掘削液における選ばれたエステル油の使用および生 態学的許容性の改良された掘削液本発明は高い生態学的許容性と同時に優れた保 存性と応用性で優れた水系0/Wエマルジヨンに基づく新規掘削液、およびそれ に基づ<O/Wエマルジョン掘削掘削量示する。新規掘削元系の重要な使用領域 は、埋蔵石油および/または天然ガスの沖合井にあり、本発明の目的は特に、高 い生態学的許容性を持った工業的に使用可能な掘削液を供給可能にすることであ る。新規掘削元系の使用は明かに海洋環境に特別の意味を持つが、それに限定さ れるものではない。
新規元系はまた、陸上掘削、すなわち陸上での埋蔵石油および/または天然ガス の開発にも全く一般的な使用に供せられるものである。
しかしながらそれらは、例えば地熱井、水源掘削孔、地球科学的掘削孔、および 採鉱産業のための掘削等においても新しい有用な作業用薬剤である。関連する生 態毒性問題は、本発明により選ばれた新規水系O/W掘削液によって実質的に単 純化されることは、本質的に真実である。
従来技術 岩盤に孔を開ける場合、解放されたドリル切削物を取り出すために用いられる液 状理系は、ある程度厚密化された流動性のある系であることが知られ、以下の三 つのクラスの一つに当てはまる。
純水性掘削液。一般にいわゆるインバートエマルジョン泥の形で使用され、水相 が連続油相中に不均一な微細分散体として分布する、W10エマルジョン型の配 合物で代表される油系掘削泥系。第三のクラスの既知の掘削液は水系O/Wエマ ルジョン、すなわち連続水相中に不均一な微細分散油相を含む液状系より成る。
本発明は第三のタイプの改良された系を開示する。
このようなO/Wエマルジョン系の応用性は、純水性液と油系インバート液との 中間に位置する。純水性液の長所のみならず短所は、従来開示されている油系イ ンバートエマルジョンの長所および短所に結び付けられる。この主題に関する詳 細な情報は関連する専門文献に見られ、例えばジョージ・アール・グレイ(Ge orge R,Gray)およびエイチ・シー・エイチ・ダーレイ(H,C,H oDarley)の「コンポジション・アンド・ブロバテイーズ・オブ・オイル ・ウェル・ドリリング・フリユツト(Composition and Pro pertiesof Oil Well Drilling Fluids)J 第四版、1980/1981年、ガルフ出版社(Gulf Publishin g Company、 Houston)およびそこに引用された専門および特 許文献、ならびにマニュアル「アプライド・ドリリング・エンジニアリング(A pplied DrillingEngineering)J 、アダム・ティ ー・ボルゴーニュ・ジュニア(Adam T、Bourgoyne、Jr、)ら 、ファースト・プリンティング・ソサイエティ・オブ・ペトロリアム・エンジニ アズ(F irstPrinting 5ociety of Petrole um Engineers) 、リチャードソン(Richardson) 、 米国テキサス州(Texas、 USA)を参照できる。
純水系掘削理系の主な短所の一つは、水に鋭敏な、特に水膨潤性の岩盤および/ または塩層と水性掘削液との相互作用、およびそれにより開始する二次的効果、 特に掘削孔の不安定さと掘削液の厚密化である。多(の提案はこの範囲の問題を 軽減することに関し、例えばいわゆる抑制的水系泥が開発されている。例えば「 アプライド・ドリリング・エンジニアリング(Applied Drillin gl: ngineering)J (前記引用文献)、第二章、ド’)’Jン グ・7’)syド(Drilling Fluid) 、2.4ならびにグレイ およびダーレイ、前記引用文献、第二章、特に50〜62頁のサブセクション[ マ・クズ−7tア・「ヒーヴイング・シエイルJ (Muds for ”He avingSha1e″)、マツグ・フォア・ディープ・ホールズ(Muds  forDeep Ho1es) 、ノン−ディスバースト・ポリ?−+7ツズ( Non−Dispersed Polymer Muds) 、インヒビテッド ・マツズ:ポタシウム・コンパウンダ(Inhibited Muds: Po tassiun+ Compoumds)コを参照できる。
最近、特に油、水および微粒状固体の三相系より成り、W10エマルジョンタイ プの配合物である油系掘削液で上記困難を克服することに成功した。油系掘削液 は最初芳香族成分を含むディーゼル油系であった。毒性を除き、それにより発生 する生態学的問題を低減するため、「非汚染油」として知られている、はとんど 芳香族成分を含まない炭化水素分画を連続油相として使用することが提案された 。この点に関して、例えばイー・エイ・ボイド(E、 A、Boyd)らの著書 「ニュー・ベース・オイル・ユーズト・イン・ロウ・トキシンティ・オイル・マ ツグ(New Ba5e Oil Used in LowToxicity  Oil Muds)J 、ジャーナル・オブ・ペトロリアム・テクノロジー(J  ournal of Petroleum Technology)、198 5年、137−143頁、およびアール・ビー・ベネット(R,B。
B ennet) rニュー・ドリリング・フリユツト・テクノロジー−ミネラ ル・オイル−7ツド(New Drilling Fluid Technol ogy −Mineral Oil Mud)J 、ジャーナル・オブ・ペトロ リアム・テクノロジー、1984年、975−981頁、およびそこに引用され た文献を参照できる。
水系0/wエマルジョン系タイプの掘削液もまた従来、分散油相として純炭化水 素油を使用してきた。例えば、塩水泥、石灰泥、石膏(Gyp)泥およびCL− CL S泥タイプの水系エマルジョン液の詳細が記載されるグレイ、ダーレイの 前記引用文献中の51152頁の「オイル・エマルジョンー?ツズ(Oil E mulsion Muds)Jの節、およびp25の総括表(表1−3)を参照 できる。
特に、水系O/ Wエマルジョン液は多くの点に関し純水系掘削元系に対してか なりの改良が加えられていることが知られている。しかしながら最近特に、この 様な水系エマルジョン液の長所と短所が油系インバート系と比較して徹底的に調 べられた。これは、今日普通に使われている油系インバート掘削液に対して考慮 されるべき生態学的規制のためである。
これらの生態学的規制は二つの問題領域に分類され得る。
油および水の基本的成分に加えて、すべての水系および/または油系掘削液系は 望みの応用特性を得るため多数の添加剤を必要とする。以下は単に例としてここ で述べるものである:乳化剤または乳化剤系、増量剤、流動損失添加剤、湿潤剤 、アルカリ貯蔵剤、粘度調整剤、ある場合には掘削した岩盤が高い水感受性を持 つことを抑制するための補助剤、消毒剤等。詳細なまとめは、例えば、グレイお よびダーレイの前記引用文献の第11章「ドリリング・フリュッド−コンポーネ ンツ(Drillfng Fluid Components)Jに見られる。
この業界は現在生態学的に無害と思われる添加剤を開発したが、また生態学的に 疑問がある、または生態学的に望ましくない添加剤もある。
第二の問題領域はこの様な掘削液に使用される油相によって生じる。現在「非汚 染油」として知られている、はとんど芳香族成分を含まない炭化水素分画でも、 環境に放出されれば完全には無害でない。ここで取り上げるタイプの液状油相で もたらされる環境問題をさらに低減することは緊急に必要と思われる。海洋生態 系は毒性があり分解しに(い物質の導入に対して特に鋭敏に反応するので、この ことは特に沖合井の掘削、すなわち埋蔵石油または天然ガスの開発に対して真実 である。
最近、これら後者の問題を低減するいくつかの提案があった。例えば、US特許 明細書4,374,737.4,481,121は非汚染油が使用される油系イ ンバート掘削液を開示している。以下のものが非汚染油と等価のものとして挙げ られる;芳香族成分を含まない鉱物油分画、植物油、例えばピーナツ油、大豆油 、アマニ油、コーン油、米ぬか油、または動物油、例えば鯨油。これら列記され た植物および動物起源のエステル油はすべて、例外なく天然脂肪酸のトリグリセ リドであり、高い環境許容性を持ち、生態学的観点からは炭化水素分画(たとえ それらが芳香族炭化水素を含まなくても)より明かに優れている。
しかしながら上記US特許明細書では、インバート掘削液へのこの様な天然エス テル油の使用について一つの具体的実施例も記載されていない。例外なく鉱物油 分画が連続油相として使用されている。
事実、ここで述べられたタイプの植物油および/または動物油は、実用的な理由 でインバート掘削液として考慮されていない。このような油相のレオロジー的性 質は、実用的に要請される一方では0〜5℃、他方では250℃またはそれ以上 まで広い温度範囲でHlmすることができない。
本出願人の先の提案 本出願人による一連の先願には、容易に生分解され生態学的に無害なエステル油 の、W/○インバート掘削泥系における連続油相としての使用が記載されている 。特にここで先願ドイツ国特許出願P3842659.5およびP 38427 03.6 (D 8523およびD8524)、および先願ドイツ国特許出願P  3907391.2およびP 3907392.0 (D 8606およびD 8607)の詳細におけるような使用され得るエステル油の変更を参照できる。
先願の主題は、W10インバート系における連続油相としての、選ばれたモノカ ルボン酸およびモノカルボン酸混合物と、1価のおよび多価であってよいアルコ ールとに基づくエステル油の使用である。先願は、そこに開示されたエステルお よびエステル混合物を使用して満足すべきレオロジー的性質が掘削液において得 られるばかりでなく、部分的エステル加水分解がある場合、望ましくない厚密化 の恐れがなく作業するために選ばれた、既知のアルカリ貯蔵剤を掘削液中に追加 して使用することも可能であることを示している。
この様なエステル油系インバート掘削液のさらに重要な開発が、本出願人の先願 ドイツ国特許出願P 39 03 785.1 (D 8543)の主題である 。
この先願の教示は、部分的加水分解により使用中にますます多くの遊離カルボン 酸が形成する場合でも、掘削液の望みのレオロジー的データを必要範囲に保つに 適した付加的添加剤もまたエステル油系インバート掘削液中に使用する、という 思想で始まる。該出願は、カルボン酸と塩を形成することが可能で顕著な親油性 を持ち、多くとも限られた水溶性を持つ塩基性アミン化合物の、油相中の添加剤 としての追加的使用を提供する。
本発明の課題およびその技術的解決 本発明は、優れた応用性と特に問題領域で満足できる使用を同時に可能にする、 最高の生態学的許容性(この形では今まで知られていない)を持つ掘削元系を提 供する課題で始まる。従って本発明は油系タイプのインバート掘削元系を拒否し 、油変性水系タイプの0/Wエマルジヨン系に戻ることを意識的に願望する。し かしながら、引用した本出願人の先願に記載された補助剤と、それに伴う生態学 的に有利な点もまたこのクラスの掘削元系に使用される。
従って、第一の要旨において、本発明の目的は、純水系掘削液に対するO/Wエ マルジョン泥系の利点を利用することであるが、同時に鉱物油相を少なくとも実 質的量で(好ましくは完全に)生態学的に無害なエステル油に置き換えることで もある。
別なアプローチで本発明はまた、少なくとも広い範囲で、好ましくは普遍的にこ の分野で既知の広範囲の添加剤から、生態学的に無害な性質で際だつ補助剤を選 ぶことにより、掘削液中の添加剤および補助剤に伴う第2の問題領域の生態学的 懸念を緩和することである。
篤−の要旨における本発明の主題は従って、炭素数36までの飽和および/また は不飽和カルボン酸と一価アルコールおよび/または多価アルコールからの、作 業温度で液状および/または少なくとも塑性的に変形可能であり、少なくとも8 0℃の引火点を持つ、水に乳化し得るエステルの、地層の環境を考慮した開発に 適し、もし必要ならば水系O/Wエマルジョン掘削掘削製調製めの不溶性の微粒 状増量剤、および/または乳化剤、流動損失添加剤、湿潤剤、アルカリ貯蔵剤お よび/または掘削岩盤の高い水感受性の抑制のための補助剤等の追加添加剤を含 む水系O/Wエマルジョン掘削液の分散水相の少なくとも主要な成分としての使 用である。
別な要旨では、本発明は、分散油相の少なくとも大部分が、炭素数36までの飽 和および/または不飽和カルボン酸と一価および/または多価アルコールからの 、作業温度で液状または少なくとも塑性的に変形可能で、少なくとも80℃の引 火点を持つ、水に乳化可能なエステル油によって形成されることを特徴とする、 均一な水相中に、安定な分散体で油相を約5〜50重量%の量(重量%は増量し ていない水相と油相の和に基づ()で、もし必要ならば溶解したおよび/または 分散した前記補助剤と共に含む水系0/Wエマルジ3ン掘削液に関する。
本発明による教示の二つの要旨には、少なくとも優先的に生態学的および毒物学 的に無害なこれらの無機および/または有機補助剤および充填剤を、水系エマル ジョン液削液またはエマルジョン掘削泥のために少な(とも広い範囲で使用する 、別な好ましい段階が含まれる。従つて例えば、本発明の最も重要な要旨では可 溶性で毒性のある重金員化合物系補助剤の使用は避けられている。
本発明の好ましい態様 1 エステル油相/水相の混合比は、以前から知られている鉱物油系O/ Wエマル ジョン掘削液にダする通常の範囲を包含する。油相の下限値は少な(とも約5重 量%、好ましくは約5〜10重量%、例えば7または8重量%である。それぞれ の重量%は液状エステル油および水のそれぞれ増量しない合計重量に基づく。与 えられた程度の最小量は、07wエマルジョン液の特性が利用されることを保証 する。油含有量の上限値は通常約50重量%または若干高め、例えば最大で約6 5%である。分散油相の液滴サイズが充分に均一であると仮定すると、最も密な 充填範囲はすでに達成されており、従つて流動タイプのW10インバート液の形 成は明かであるか、または論理的であると思われる。
本発明によるO/W液におけるエステル油含有量の上限は、一般的にはコスト/ 利益を考慮して決められ、従って約45重量%、好ましくはより少ない、例えば 40重量%である。 。
約10〜40重量%(前と同様に計算された重量パーセンテージ)のエステル油 量、特に約15〜35重量%のエステル油量は、この様なエマルジョン液の多く の利点(既知であるがいままで記述されていない)を利用する可能性を提供する 9例えば20重量%、または極端な場合は30重量%の油含有量は、少な(とも その機能面では油系インバート液にきわめて接近するが、はるかに少ないエステ ル油相しか必要としない高品賞掘削液を提供する。
本発明で使用するエステル油の規定 それぞれの適用のためにエステル油を選択および採用するに当たり、以下の一般 的事項が初めに考慮される。
エステル油は周囲温度で液状であるが、しかしながらその使用条件で液状であっ てよく、周囲温度で少なくとも塑性変形可能で、通常の高い作業温度で液状にな る物質を含む。取扱が容易であるために、エステル油は実際に凝固値(流動点お よび凝固点)が10℃以下、有用には0℃以下であることが好ましい。−5℃未 満の凝固値を持つ対応するエステル油が特に適している。掘削液は通常、例えば きわめて低い水温の海水を使用して現場で調合されることをここで考慮すべきで ある。
工業的安全性の理由から、エステル油は少なくとも80℃の引火点を持つことが 要請される。しかしながら少なくとも100℃以上の引火点、および例えば15 0または160℃以上のかなり高い値が好ましい。
本発明の主題の最適の適用に対する別な要請は、エステル油が生物学的または生 態学的に許容される成分を持つ、すなわち特に望ましくない毒性成分を含まない ことである。本発明の好ましい態様では、芳香族成分を含まない、特に飽和およ び/またはオレフィン性不飽和の、直鎮および/または分枝炭化水素鎖を持つエ ステル油が従って使用される。脂環族構造の構成成分を含む成分の使用も生態学 的観点からは可能であるが、コストの理由で実用的にはあまり重要でない。
このタイプのカルボン酸エステルは、連続水相中に高度に分散した油相として、 エステル形成成分であるカルボン酸とアルコールの遊離を伴う一定限度の加水分 解的エステル開裂を受ける。本発明におけるエステル油の応用特性、即ち遊離し た成分、特にアルコール成分の有り得る吸入時の毒性、およびまたエマルジョン 液の組成の変化およびそれに伴う応用特性の有り得る変化の考慮に関して、二つ の密接に関連した観点を念頭に置くべきである。
本発明による教示を理解するために、エステル形成基本成分のそれぞれ(一方で はアルコール、他方ではカルボン酸)について別個に検討する。
本発明によれば、1価アルコールと多価アルコール共にエステル形成アルコール 成分として適しており、これらのタイプの任意の混合物も使用できる。アルコー ルの中で、それの水に対する溶解性挙動によってさらに区別される。アルコール は水可溶性および/または水不溶性であっても良い。
第−のグループでは、多価アルコールが考慮される。ここで好ましいのは特に、 適iなレオロジーを持ったエステルを形成する、2〜5の、好ましくは2〜4の 水酸基、および特に2〜6の炭素原子を持つ、工業的に容易に供給される低級多 価アルコールである。
特徴的な代表例はエチレングリコール、プロパンジオール類、および特にグリセ リンである。
ここで述べたタイプの多価アルコールは高度の水溶性と同時にきわめて低い揮発 性が特徴であるので、吸引に関する毒性の危険性の排除の考慮は通常必要でない 。
ここで述べたタイプの低級多価アルコールは完全にエステル化した油成分として および/またはいくつかの遊離水酸基をもった部分エステルとして使用され得る か、および/または本発明によるエマルジョン液の実用時に形成され得る。形成 された部分エステルが少なくとも油相のきわめて水不溶の特性を保持するとすれ ば、エマルジョン液での油/水比に関して何等の実質的な変化は生じない。水可 溶性の加水分解生成物が、従って特に遊離低級多価アルコールを生じる場合のみ 、状況は異なる。しかしながら、この場合のこの様なエマルジョン液における実 際の作業で生じる変化は顕著ではない。
第一に、エステル結合の比較的高い安定性が、本発明による作業条件下で保証さ れる。O/ Wエマルジョン液は通常、はぼ中性〜ややアルカリ性周辺のpH領 域、例えば約7.2〜11の、特に約7.5〜10.5のpH領域で操作するこ とが知られているので、この点に関してはエステル結合への激しい加水分解攻撃 はないと考えられる。
加えてさらに以下のことも真実である。
掘削泥を実際に使用し、それに伴い孔を深い地層中へ堀り進む場合、掘削液、お よび特に油相が連続的に消費さる。その使用上重要な価値のある点であるが、エ マルジョン化された油相は固体の表面に付着し、従って掘削孔軸の壁に対して濾 過床を封止し、切削された岩盤と掘削液の水相との相互作用を妨げる、または防 止するという事実がエマルジョン液に知られている。掘削液のこの連続的な消耗 、特に油相の消耗は油系泥の連続的供給を必要とする。従って実際の操作におい て、長期間にわたる連続操業を克服し可能にする平衡状態が掘削液において迅速 に確立される。
ある観点では、1価アルコールがエステル油のエステル構成成分として使用され た場合、別な考慮をすべきである。ここではこれらのアルコールの低級代表物の みが水可溶、または限られた量であるが水と混合できる。しかしながらさらに、 これらのアルコールの場合は揮発性を考慮することも重要である。掘削孔の実際 の作業では、循環する掘削液で少なくとも緩やかに上昇した温度が迅速に確立さ れるので、切削片を取り除くためポンプ送液される部分は例えば50〜70℃の 範囲の温度を持つ。吸入時における毒物学的効果の考慮が、従ってここでは考え なければならない。C4アルコール、例えばイソブチルアルコールでも掘削台上 の作業条件できわめて揮発性であるので、人に対する危険性を配慮しなければな らない。従って本発明によれば、1価アルコールと共にエステル油が採用された 場合、これらの1価アルコールに対する炭素数の下限は好ましくは6に選ばれ、 少なくとも8炭素原子を持つ1価アルコールのエステルを用いることが特に好ま しい。
しかしながら、エステル形成アルコールにおける炭素数の選択と限界は、操作中 の部分的加水分解を考慮した場合、同時にエステル油の組成に関して次の結果を 与える:この様なエステル油の加水分解部分は、分散エステル油相中で実際的に 水不溶性混合物構成成分のままである遊離アルコールへ変換される。これは、分 散水相の機能性のための全く特異な利点をもたらし得る。高い生態学的許容性を 有する流動性の一価であることが好ましいアルコールをベースとする油系インバ ート掘削液が、本出願人の先願ドイツ国特許第P39 11 238.1号(D 8511)に開示されている。本発明のものに相当する種類のO/Wエマルジョ ン液用の物質としてのこれらアルコールの使用は、本出願人による併願の主題で ある。本発明の開示は、併願の開示に連結しており、従って、これについては、 詳細に記載しない。
しかしながら、本質的に、前記考慮も適用される。すなわち、実際の使用におい て、多含量の非加水分解エステル油によって特徴付けられるエステル油の組成に おける平衡形成を通して準静的状態が調整される。
エステル油液の部分的加水分解によって生じるカルボン酸についても多くの点を 考慮しなければならない。
使用されたカルボン酸の具体的構成に応じて、厳密な区別ではないが、ここで二 つの基本的なタイプ、即ち乳化剤効果のあるカルボン酸塩を生じるカルボン酸と 、不活性塩を生じるカルボン酸とを区別することが可能である。これら両者の間 には決まった遷移は存在しない。
遊離したカルボン酸分子のそれぞれの鎖長はここで特に重要である。さらに、掘 削液のアルカリ貯蔵剤中に通常存在する塩形成カチオンもまたここで考慮される べきである。
一般的に以下の規則が当てはまる:低級カルボン酸、例えば1〜5炭素原子のカ ルボン酸は、例えば対応する酢酸塩またはプロピオン酸塩等の不活性塩を生成す る。より長い鎖長の脂肪酸、特に12〜24炭素原子の脂肪酸は乳化剤効果のあ る化合物となる。
適したエステル油、およびまたある割合で塩形成カチオンをエマルジョン液中に 選択することにより、エマルジョン液中の副生物を特異的に制御することが従っ て可能であり、それがエマルジョン液の性質と効果にかなりの影響を及ぼすこと ができる。先に述べたことがここでも当てはまる:分散有機相ばかりでな(、水 相も作業中に絶えず消責され、従って補充が要求される。従って定常的な操作中 に、ここで説明した様なエステル形成カルボン酸をベースとする反応副生物に関 しても、迅速に制御され得る平衡状態が確立される。
適したエステル油の規定に対する一般的詳細本発明では1価カルボン酸と、所定 タイプの1価および/または多価アルコールとの対応する反応生成物がエステル 油として好ましい。しかしながら多価カルボン酸の追加的使用は除外されないが 、それらは特にコストの理由でより重要でない。
ここでのカルボン酸は天然および/または合成起源であってよく、それらはすで に示された様、好ましくは直鎖および/または分枝鎖状、環状であってよく、芳 香族構造ではない。エステル形成カルボン酸は飽和および/または不飽和であっ てよく、ここで不飽和化合物は特にオレフィン性−不飽和ばかりでなく多不飽和 であると理解される。オレフィン性不飽和成分は所定のレオロジー値を調整する のに特に重要である。オレフィン性長鎖化合物は対応する飽和成分として、より 低い融点を持つエステルの形成に適している。
カルボン酸の炭素数の好ましい範囲は1〜36、特に2〜36である。入手し易 さの理由から炭素数の上限は約22〜24である。
エステル形成カルボン酸成分の個々の鎖長の選択は、使用されたアルコール成分 の性質によるが、既に議論された様々な観点を考慮して行われ、例えばエステル および/またはそのレオロジーを直接参考にするばかりでなく、特に部分的加水 分解により生成する反応副生物も考慮される。
示された様、適したアルコールは上に列記した限界を考慮に入れた1価アルコー ルと、多価アルコール、特に2〜6炭素原子を持った、好ましくは最大4水酸基 を持った低級多価アルコールである。
ここでアルコール成分はまた天然および/または合成起源であり、それらは直鎖 または分枝鎖状で、特に1価アルコールの場合は飽和および/またはオレフィン 性不飽和である。1価アルコールは特に36までの炭素原子を持ち、好ましくは 24までの炭素原子を持つ。
エステル油の形成には6〜18、特に7〜15炭素原子の、天然および/または 合成のアルコールのみが特に重要である。
本発明における使用で特に重要なエステル油は、特に引用した先願ドイツ国特許 出願P 38 42 659.5、P 38 42 703.6、P 3907 391.2およびP 3907392.0 (D8523、D 8524、D  8606およびD8607)に記載される様な生態学的に許容されるエステル油 である。本発明の開示を充分にするため、この様なエステル油またはエステル混 合物の本質的な特徴が以下に簡潔にまとめられる。
分散エステル油相は、以下のサブクラスからの少なくとも一つのカルボン酸エス テルを含む: a)C+−sモノカルボン酸と、1価アルコールからの残基は少なくとも6の、 好ましくは8炭素原子を持ち、多価アルコールは好ましくは分子中に2〜6炭素 原子を持つ1価および/または多価アルコールからのエステル。
b)6〜16炭素原子を持つ合成および/または天然のモノカルボン酸からのエ ステル、特に対応する脂肪族飽和モノカルボン酸と、a)に示されたタイプの1 価および/または多価アルコールとのエステル。
C)オレフィン性−不飽和および/または多不飽和モノカルボン酸と、少なくと も16、特に16〜24炭素原子を持つ、特に1価直鎖および/または分枝鎖ア ルコールとのエステル。
少な(とも16炭素原子を持つオレフィン性−不飽和および/または多不飽和モ ノカルボン酸の後者のエステル(C)は、好ましくは少なくとも以下のサブクラ スの少なくとも一つに当てはめられる。
cl)45重量%以上、好ましくは55重量%以上はジーおよび/またはポリオ レフィン性不飽和c+5−z4モノカルボン酸から導かれるエステル。
c2)35重量%以下がジーおよびポリオレフィン性不飽和酸から導かれ、好ま しくは少なくとも約60重量%がモノオレフィン性不飽和であるエステル。
これらサブクラス中のモノカルボン酸、特に高級炭素数のモノカルボン酸の多く を得るための原料は植物および/または動物油である。ココナツ油、パーム核油 および/またはババス油が、主として18炭素原子までの範囲の、本質的に飽和 成分を持つモノカルボン酸を得るために使用される原料として挙げられる。植物 性エステル油の例、特に16〜24炭素原子のオレフィン性−不飽和のおよび多 不飽和であってよいカルボン酸に対する例はパーム油、落花生油、ヒマシ油およ び特にナタネ油である。このタイプの動物性のカルボン酸は特にニンン油等の対 応する魚油の混合物である。
本発明の教示は特にまた、モノカルボン酸トリグリセリドの使用、従ってまた特 に天然起源の対応するグリセリド油の使用を明白に含む。しかしながらここで、 以下のことを考慮しなければならない:天然油脂は通常、例えば遊離カルボン酸 または他の付随する物質で極めて高度に汚染されているので、通常それらをここ で述べたタイプのO/Wエマルジョン液にそのまま調合することに原則として問 題はない。この様な天然物質が市販形態で水系掘削液に添加された場合、はとん ど即時に使用する掘削液に大量の泡が発生し、深刻な妨害となるか、掘削液が使 用不能にさえなる。洗浄したおよび/または合成的に得られた選ばれたトリグリ セリドを分散油相中に使用する場合、この様なことにはならない。本発明による 教示はこの点に関して例外なく実現される。しかしながら原則的には高品質アル コールのエステルでは泡を形成する傾向が少なくはないことを予期しなければな らない。グリセリンの部分エステル、モノまたはジグリセリドが効果的な乳化剤 物質であることが知られている。
既に示された様に、本発明の目的に適したエステル油系インバート掘削液の分野 における引用された出願人の先願の開示にある様な比較的低い粘度のエステル油 ばかりでなく、特に比較的粘度のあるエステル油も、O/ Wエマルション液の 範囲内で分散相として有利である。それらは例えば掘削孔軸の濾過ケーキの微細 孔を封止するための、または膨潤性岩磐を不活性にするのに価値のある補助剤で あり、掘削孔軸内、および特に曲がった掘削孔内の高温でも比較的高い粘度を持 つこの様なエステル油の潤滑能は、ある場合には比較的低い粘度のエステル油よ りも明かに優れている。比較的高い粘度のエステル油の分散エステル油相は掘削 に何等の有害な効果を及ぼすものではなく、系全体としてのレオロジーは連続水 相で決められる。この意味で、約500.000mPa、sに及ぶ、好ましくは 約100万mPa、sに及ぶまたはそれ以上の、例えば約200万mPa、sに 及ぶ(室温で測定して)ブルックフィールド粘度を持つエステル油を分散相とし て使用することが好ましい。これは、エステル油に基づく油系インバート掘削液 の分野の列記した出願人の先願における教示の重要な延長を構成する。
本発明の一つの態様では、分枝鎖成分、特にアルファ分枝鎖アルコールおよび/ またはカルボン酸が特に重要である。この種の分校は一方ではレオロジーに影響 することが知られ、通常この様な鎖分枝で形成されるエステルはより流動性があ る。そのうえこの様なアルファ分枝はさらにまた作業条件下で加水分解に対する 安定性を増加させる作用があり、それ故本発明ではそれの使用が好ましい。
水相 本発明によるO / Wエマルジョン液の製造にはあらゆるタイプの水が適して いる。これらは真水系でも良いし、特に塩水系、特に沖合弁の海水でも良い。
エマルジョン液の添加剤 原則的に、掘削液のきわめて具体的な性能範囲と関連して通常添加される、同様 な掘削液のために使用されるすべての添加剤が挙げられる。添加剤は水溶性でも 、油溶性でもおよび/または水または油分散性でも良い。
水系O/ Wエマルジョン液に対する古典的な添加剤は:乳化剤、流動損失添加 剤、構造粘性構築可溶性および/または不溶性物質、アルカリ貯蔵剤、掘削層( 例えば水膨潤性粘土および/または岩塩層)と水系掘削液との間の望ましくない 水交換を防止する薬剤、エマルジョン油相の固体表面への付着を改善するための (例えば、潤滑効果を改善するばかりでな(露出岩盤層または台表面の親油性封 止の改善のための)湿潤剤、このような07wエマルジョンへのバクテリアの攻 撃を防ぐため等の消毒剤等である。詳細については上に引用した専門文献に詳細 に記載されているような関連従来技術を参照できる。特にグレイ(G ray) およびダーレイ(D arley)の前記引用文献、第11章、「ドリリング・ フリユツト・コンボネンッ(Drilling FLuids Compone nts) Jを参照できる。以下に要約を記載する。
液密度を増加させるための微細分散添加剤:硫酸バリウム(パライト)が広(使 われるが、炭酸カルシウム(カルサイト)またはカルシウムとマグネシウムの混 合炭酸塩(ドロマイト)も使用される。
同時に流動損失添加剤としても働く構造粘性構築剤:水系液に無変性の形で使用 されることが知られ、そのため、特に、生態学的に安全なベントナイトが先ずこ こで挙げられる。塩水液のためには他の匹敵する粘土、特にアタブルガイト(a ttapulgite) およびセビオライト(sepiolite)が実用上 かなり重要である。
天然および/または合成の有機高分子化合物の追加的使用もまたかなり重要であ る。以下のものがここで特に挙げられる:澱粉または化学変性澱粉、カルボキシ メチルセルロース等のセルロース誘導体、グアーガム、キサンタンガム、または 純合成水可溶性および/または水分散性高分子化合物、特にアニオンまたはカチ オン変性または不変性の高分子量ポリアクリルアミド化合物のタイプの化合物。
粘度調整のためのシンナー:いわゆるシンナーは有機または無機性であり、有機 シンナーの例はタンニンおよび/またはクエブラーチョ(quebracho) 抽出物である。別な例は亜炭(リグナイト)およびリグナイト誘導体、特にリグ ノスルホネートである。上に示された様、本発明の好ましい態様では毒性成分は 特に除外されるべきであり、ここで特にクロムおよび/または銅等の毒性のある 重金属の対応塩が挙げられる。無機シンナーの例はポリ燐酸化合物である。
乳化剤二本発明による教示にとって、特に二つの様相がここで考−慮される。エ ステル油の安定な分散は、従来技術で使用される純鉱物油の対応する分散よりも はるかに容易に可能であることが分かった。これは既に最初の単純化である。さ らに、適したアルカリ貯蔵剤の付加的な影響の下でのエステル油の部分的鹸化に より、より長い鎖長のカルボン酸エステルが使用された場合、効果的なO/Wエ マルジョンが形成され、系の安定化に寄与する。
例えば粘土との望ましくない水交換を防止する添加剤:水系掘削液に対し従来技 術から知られる添加剤がここで挙げられる。石灰と組み合わせてもよいアルカリ および/またはアルカリ土類金属のハロゲン化物および/または炭酸塩。特に、 対応するカリウム塩が特に重要である。例えば「ペトロリアム・エンジニア・イ ンターナショナル(Petroleum Engineer Internat ional)J、1987年9月、32〜40頁、および「ワールド・オイル( World 0il)J 、1983年11月、93〜97頁の適当な文献を参 照できる。
アルカリ貯蔵剤:液の全体的な挙動に適応した無機および/または有機塩基、特 に有機塩基およびアルカリおよび/またはアルカリ土類金属の対応する塩基性塩 または水酸化物が挙げられる。
有機塩基の分野では、例えばジェタノールアミンタイプ等の水溶性有機塩基と、 エステル油系インバート掘削液の添加剤として上に引用された出願人の先願ドイ ツ国特許出IMP 39 03 785.1(D 8543)に記載される様な 、きわめて親油性で実質的に水不溶性の塩基とを概念的に区別しなければならな い。本発明の範囲内でこの様な油溶性塩基の使用は特に新しい教示の範囲に入る 。しかしながら、例えば8〜36炭素原子を持つ少なくとも一つの長鎖炭化水素 基で特に区別されるこのタイプの親油性塩基は、水相には溶解せず分散油相に溶 解する。ここでこれらの塩基性成分は複数の意味を持つ。一方ではそれらは即座 にアルカリ貯蔵剤として作用する。一方、それらは幾分圧の電荷を分散油滴に与 え、イオン交換可能な親水性粘土に特に見いだされる負の表面電荷と相互作用が 増加する結果となる。従って本発明によれば加水分解開裂と水反応性岩盤層の親 油性封止に影響を及ぼすことができる。
個々の場合に使用される補助剤と添加剤の量は通常の境界の範囲内で変動し、従 って引用した関連文献に見いだされる。
実施例 まず、市販ベントナイト(疎水化されていない)と水道水を用い、水酸化ナトリ ウム溶液によりpH値を9.2〜9.3に調整して6重量%の分散したベントナ イトけん濁液を調製する。
この予備膨潤水性ベントナイト相で出発し、プロセスの次の段階では、それぞれ 激しく撹はんしながら以下の配合に従って水系エマルジョンの個々の成分を加え る。
350 g 6重量%ベントナイト溶液1.5g 低粘度工業用カルボキシメチ ルセルロース(レラチ:/ (Relatin) U 300 S 9)35  g 塩化ナトリウム 70 g エステル油(以下の定義による)1.7g 乳化剤(特記しない限り 、硫酸化ヒマシ油「ターキー−レッド・オイル(Turkey−red oil ) J219 g パライト この様に調製されたO/Wエマルジョン液について、粘度測定を以下のように行 った: まず、未老化未処理材料につき、塑性粘度(PV) 、降伏点(YP)およびエ マルジョン液の10秒および10分後のゲル強度を50℃で測定する。
次いでエマルジョンの安定性に対する温度の影響を調べるため、エマルジョン液 を「ローラーオーブン」と呼ばれるオートクレーブ中125℃で16時間老化処 理する。その後50℃での粘度値を再び測定する。以下のそれぞれの実施例にお いて、使用したエステル油の性質、乳化剤の詳細、未老化処理および老化処理材 料につき測定した値、およびもし必要なら一般的な備考を記す。
実施例1 使用したエステル油: C8−14脂肪酸混合物の2−エチルヘキシルエステル (本質的に飽和) 乳化剤:ターキー・レッド・オイル 未老化処理材料 老化処理材料 塑性粘度(mPa、s) 8 14 降伏点(Pa) 19.2 13.4 ゲル強度(Pa) 10秒 13.4 9.6 10分 16.3 23.0 実施例1の配合が繰り返されるが、乳化剤(ターキー・レッド・オイル)は使用 しない。
未老化処理および老化処理材料について測定した粘度値は以下の通りである。
未老化処理材料 老化処理材料 塑性粘度(mPa、s) 11 10 降伏点(Pa) 16.8 18.2 ゲル強度(Pa) 10秒 18.2 16.3 10分 35.9 24.0 新鮮な配合物でもわずかな液滴形成が表面に見られる。老化処理後に固形物質が 固着する傾向にある。
実施例3 使用したエステル油ニオレイン酸イソブチルエステル乳化剤:ターキー・レッド ・オイル 未老化処理および老化処理掘削液について測定した粘度値は以下の通りである。
未老化処理材料 老化処理材料 塑性粘度(mPa、s) 11 13 降伏点(Pa) 18.2 12.9 ゲル強度(Pa) 10秒 12.5 9.6 10分 15.8 18.7 実施例4 実施例3の配合を繰り返すが、乳化剤として1.7gの量の大豆レシチン(市販 製品=「ドリルトレッド(Drilltread)J )を用いる。未老化処理 および老化処理掘削液について測定した粘度値は以下の通りである。
未老化処理材料 老化処理材料 塑性粘度(mPa、s) 11 12 降伏点(Pa) 12.5 14.9 ゲル強度(Pa) 10秒 12.5 6.2 10分 8.6 16.3 実施例5 乳化剤としてターキー・レッド・オイルを使用し、エステル油としてプロピレン グリコールモノオレエートを使用する。未老化処理および老化処理材料について 測定した粘度値は以下の通りである。
未老化処理材料 老化処理材料 塑性粘度(mPa、s) 20 14 降伏点(Pa) 20.1 16.3 ゲル強度(Pa) 10秒 15.8 12.5 10分 24.9 24.9 実施例6 乳化剤としてターキー・レッド・オイルを使用し、エステル油相としてトリメチ ロールプロパントリ脂肪酸エステルを使用する。未老化処理および老化処理材料 について測定した粘度値は以下の通りである。
未老化処理材料 老化処理材料 塑性粘度(mPa、s) 15 16 降伏点(Pa) 17.7 15.8 ゲル強度(Pa) 10秒 13.9 12.9 10分 20.6 23.0 実施例7 実施例6と同様であるが、エステル油相として対応グリセリントリ脂肪酸エステ ルを使用する。未老化処理および老化処理材料について測定した粘度値は以下の 通りである。
未老化処理材料 老化処理材料 塑性粘度(mPa、s) 13 12 降伏点(Pa) 8.6 8.1 ゲル強度(Pa) 10秒 8.6 6.2 10分 9.1 5.8 乳化剤としてターキー・レッド・オイルを使用し、エステル油相として脂肪酸二 量化からのn−ヘキサノールでエステル化した残存物(モノマー脂肪酸「アリフ ァツト(Aliphat)コ)を使用する。未老化処理および老化処理材料につ いて測定した粘度値は以下の通りである。
未老化処理材料 老化処理材料 塑性粘度(mPa、s) 14 16 降伏点(Pa) 17.2 14.4 ゲル強度(Pa) 10秒 12.0 9.1 10分 12゜9 22.5 国際調査報告 wIIImmm翻−1―−pCT/EP 90100736国際調査報告

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.炭素数36までの飽和および/または不飽和カルボン酸と一価および/また は多価アルコールからの、作業温度で液状および/または少なくとも塑性変形可 能で少なくとも80℃の引火点を持つ、水に分散可能なエステルの、地層の環境 を考慮した開発に適し、必要あれば水系o/wエマルジョン掘削泥製造のための 不溶性の微粒状増量剤、および/または乳化剤、流動損失添加剤、湿潤剤、アル カリ貯蔵剤および/または掘削岩盤の高い水感受性の抑制のための補助剤等の追 加添加剤を含む水系o/Wエマルジョン掘削液の分散油相の少なくとも主要成分 としての使用。
  2. 2.分散エステル油相がo/w液中に少なくとも約5重量%、好ましくは少なく とも約8重量%の量で(重量%は増量していないエステル油/水液体部分の和に 対して)使用され、好ましくは約50重量%以下、特に約40重量%以下(重量 %は前記の通り計算される)であることを特徴とする請求項1記載の態様。
  3. 3.分散エステル油として、少なくとも主として一価および/または多価アルコ ールからのモノカルボン酸エステルを用い、多価アルコール基を有する場合には 、分子中に4つまでのOH基を有する低級アルコールから誘導されており、部分 エステルの形態であってもよいことを特徴とする請求項1および2記載の態様。
  4. 4.作業条件下で低い揮発性を有する一価アルコールから少なくとも部分的に誘 導されているエステル油を用い、実際の使用時に部分的エステル分解が生じる場 合に、吸入時に毒物学的無害である分解生成物が形成されることを特徴とする請 求項1〜3記載の態様。
  5. 5.天然および/または合成の顕著に親油性の、炭素数好ましくは少なくとも6 、特に少なくとも8の1価アルコールのエステルが使用されることを特徴とする 請求項1〜4記載の態様。
  6. 6.多価アルコールをベースとするエステル油を使用または添加する場合に、水 溶性ポリオールの完全および/または部分エステル、特に、エチレングリコール 、プロピレングリコールおよび/またはグリセリンのエステルが使用されること を特徴とする請求項1〜5記載の態様。
  7. 7.0℃以下、好ましくは−5℃以下の凝固値(流動点および凝固点)と少なく とも100℃の引火点を持つエステル油が使用されることを特徴とする請求項1 〜6記載の態様。
  8. 8.20℃で100万mPa.sまでのブルックフィールド(RVT)粘度を持 つエステル油が分散油相として使用されることを特徴とする請求項1〜7記載の 態様。
  9. 9.毒物学的に有害な分子成分、特に芳香族成分を少なくともほとんど含まない エステル油が使用され、好ましいエステル油が直鎖および/または分枝鎖カルボ ン酸と好ましくは対応アルコールから誘導されることを特徴とする請求項1〜8 記載の態様。
  10. 10.エステル油が、炭素数24までのカルボン酸から少なくとも部分的に、好 ましくは少なくとも大部分的に誘導されることを特徴とする請求項1〜9記載の 態様。
  11. 11.分散エステル油相が、以下のサブクラス:a)C1−5モノカルボン酸と 1価および/または多価アルコールからのエステルであって、分子内に1価アル コールからの残基は少なくとも6、好ましくは少なくとも8炭素原子を持ち、多 価アルコールは好ましくは2〜6炭素原子を持つエステル、b)6〜16炭素原 子を持つ合成および/または天然のモノカルボン酸からのエステル、特に対応す る脂肪族飽和モノカルボン酸とa)に示したタイプの1価および/または多価ア ルコールからのエステル、 c)少なくとも16、特に16〜24炭素原子を持つオレフィン性一不飽和およ び/または多不飽和モノカルボン酸と、特に1価直鎖および/または分枝鎖アル コールからのエステル、の少なくとも一つからのカルボン酸エステルを含むこと を特徴とする請求項1〜10記載の態様。
  12. 12.分散相に存在する請求項11のc)におけるエステル油は、好ましくは以 下のサブクラス: c1)45重量%以上、好ましくは55重量%以上のオレフィン性二不飽和およ び/または多不飽和C16−24モノカルボン酸由来のエステル、 c2)35重量%以下がオレフィン性二不飽和および多不飽和の酸由来で、好ま しくは少なくとも約60重量%がオレフィン性一不飽和であるエステル、 の少なくとも一つに当てはめられることを特徴とする請求項1〜11記載の態様 。
  13. 13.分散油相中に、顕著に親油性で、多くとも限られた水溶性を持つ塩基性ア ミン化合物が添加剤として使用されることを特徴とする請求項1〜12記載の態 様。
  14. 14.少なくとも芳香族成分をほとんど含まず、室温における水溶性が約1重量 %以下である親油性アミン化合物もまた使用されることを特徴とする請求項1〜 13記載の態様。
  15. 15.8〜36炭素原子を持つことが好ましい、少なくとも一つの長鎖炭化水素 基を持つ塩基性アミン化合物が添加剤として使用されることを特徴とする請求項 1〜14記載の態様。
  16. 16.親油性アミン化合物の含有量は、エステル油相に対して10重量%まで、 好ましくは約0.1〜2重量%の範囲である分散エステル油相が好ましくは使用 されることを特徴とする請求項1〜15記載の態様。
  17. 17.a分枝であることが好ましい少なくとも1種の分枝エステル形成成分を有 し、鹸化に対して高い安定性を有するエステル油が使用されることを特徴とする 請求項1〜16記載の態様。
  18. 18.均一水相として、新鮮な水または溶解もしくはけん濁した塩、特にアルカ リおよび/またはアルカリ土類金属のハロゲン化物および/または炭酸塩を含有 する水、必要あれば改質海水でもよい水を使用することを特徴とする請求項1〜 17記載の態様。
  19. 19.生態的および毒性的に少なくともきわめて無害であり、例えば可溶性の毒 性重金属化合物を含まない、無機および/または有機補助剤および充填剤が水系 エマルジョン掘削液または掘削泥に使用されることを特徴とする請求項1〜18 記載の態様。
  20. 20.水和し易い鉱物層の岩盤水和を低減するための既知の無機および/または 有機補助剤と共に、分散エステル油相が使用されることを特徴とする請求項1〜 19記載の態様。
  21. 21.分散油相の少なくとも主要部分は、炭素数36までの飽和および/または 不飽和カルボン酸と一価および/または多価アルコールからの、作業温度で液状 または少なくとも塑性変形可能で、少なくとも80℃の引火点を持つ、水に乳化 可能であるエステル油によって形成されることを特徴とする、均一な永相中に、 安定な分散油相を約5〜50重量%(重量%は増量していない水相および油相に 基づく)の量で、要すれば溶解および/または分散した乳化剤、流動損失添加剤 、湿潤剤、微粒状増量剤、塩、アルカリ貯蔵剤および/または消毒剤等の補助剤 と共に含む水系o/Wエマルジョン掘削液。
  22. 22.分散エステル油相は少なくとも約8重量%で、約40重量%以下の量であ り、乳化エステル油相の量は好ましくは約10〜35重量%の範囲であることを 特徴とする請求項21記載のエマルジョン掘削液。
  23. 23.エステルを形成するアルコールおよびカルボン酸が、生態学的に疑問のあ る成分、特に芳香族成分を含まないことを特徴とする請求項21および22記載 のエマルジョン掘削液。
  24. 24.エステル油が、以下のサブクラス:a)1価アルコールからの残基は少な くとも6、好ましくは8炭素原子を持ち、多価アルコールからの残基は好ましく は2〜6炭素原子を分子中に持つ、C1−5モノカルボン酸と1価および/また は多価アルコールからのエステル、 b)6〜16炭素原子を持つ合成および/または天然のモノカルボン酸からのエ ステル、特に対応する脂肪族飽和モノカルボン酸とa)で示した1価および/ま たは多価アルコールのエステル、c)少なくとも16、特に16〜24炭素原子 を持つオレフィン性一不飽和および/または多不飽和モノカルボン酸と、および 特に1価直鐵および/または分枝鎖アルコールのエステル、に少なくとも部分的 に当てはまることを特徴とする請求項21〜23記載のエマルジョン掘削液。
  25. 25.サブプクラスc)のエステル油が存在する場合、それらは以下のサブクラ ス: c1)45重量%以上、好ましくは55重量%以上がオレフィン性二不飽和およ び/または多不飽和C16−24モノカルボン酸から導かれるエステル、 c2)35重量%以下がオレフィン性二不飽和および多不飽和酸から導かれ、好 ましくは少なくとも約60重量%がオレフィン性−不飽和であるエステル、 の少なくとも一つに少なくとも部分的に当てはまることを特徴とする請求項21 〜24記載のエマルジョン掘削液。
  26. 26.顕著な親油性を有する実質的に不溶性の一価アルコールをベースとするエ ステル油が存在する請求項21〜25記載のエマルジョン掘削液。
  27. 27.エステル油中に存在する1価アルコールの構成成分は、使用中に現場操作 で部分的エステル加水分解が生じる場合、吸入して毒物学的有害性を与えないア ルコールが形成される様に選ばれることを特徴とする請求項21〜26記載のエ マルジョン掘削液。
  28. 28.芳香族成分を含まず、好ましくは8〜36炭素原子を持つ少なくとも一つ の長鎖炭化水素基を好ましくは持つ、顕著に親油性で多くとも限られた水溶性を 持つ塩基性アミン化合物が分散エステル油相中に使用されることを特徴とする請 求項21〜27記載のエマルジョン掘削液。
  29. 29.水系エマルジョン掘削液の通常の補助剤および充填剤もまた、生態学的許 容性を基準として選ばれ、および特に毒性のある重金属化合物を含まないことを 特徴とする請求項21〜28記載のエマルジョン掘削液。
  30. 30.膨潤性岩盤層または粘土の水吸収を抑制するための充填剤を含むことを特 徴とする請求項21〜29記載のエマルジョン掘削液。
  31. 31.ほぼ中性から弱アルカリ性の範囲、特に約7.5〜11の範囲のpH値に 調製されていることを特徴とする請求項21〜30記載のエマルジョン掘削液。
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