JPH04505465A - 4―ブロモ―↓0―キシレンの製造方法 - Google Patents

4―ブロモ―↓0―キシレンの製造方法

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JPH04505465A
JPH04505465A JP50456991A JP50456991A JPH04505465A JP H04505465 A JPH04505465 A JP H04505465A JP 50456991 A JP50456991 A JP 50456991A JP 50456991 A JP50456991 A JP 50456991A JP H04505465 A JPH04505465 A JP H04505465A
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メスザロス,マーク・ウィリアム
グァナヤン,イブラヒム
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アモコ・コーポレーション
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/093Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens
    • C07C17/10Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of hydrogen atoms
    • C07C17/12Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of hydrogen atoms in the ring of aromatic compounds

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 4−ブロモー0−キシレンの製造方法 几明凶立野 本発明は4−ブロモ−0−キシレンを製造するための。−キシレンのレギオ選択 的臭素化に関する。
光亘の!量 4−ブロモー0−キシレンはジフェニルエーテル顕の製造に有用である。該エー テル類の実例は3.3’ 、4.4’−テトラメチルジフェニルエーテル、1. 4−ビス(3,4−ジメチルフェノキシ)ベンゼン等である。4−ブロモ−0− キシレンは、また、リボフラビン(ビタミンB2)の二三の合成法の出発試薬と しても有用である。
4−ブロモー0−キシレンは3,4−ジメチルアニリンとCuBr、NOとの反 応によって製造することができる。この反応はジアゾニウム中間体を経て進行す るが、該製造法は比較的費用がかかり、大規模に行うには実際的でない。
工業規格の4−ブロモー0−キシレンの製造経路は臭素(Brz)の0−キシレ ンへの付加を包含する。しかし、rorganic Syn、theses」V ol 3.pp138.139 (1955)に記載されている臭素対。−キシ レンのモル比が0.875で、0ないし一5℃の温度を使用する無溶剤製造法に ならう場合には、 この方法は、4−ブロモー0−キシレン対3−ブロモ−0−キシレンの75=2 5混合物を95パーセントの収率で生成することが分析によって確認される。
これら2M顕のブロモ−0−キシレン異性体は、実質的に同一沸点(3−ブロモ −0−キシレンの215℃に対して4−ブロモ−0−キシレンは241℃)を有 する分離が極めて困難である。これらの異性体は、また結晶化によっても分離す ることもできない。また、ガスクロマトグラフィー(G、C,)によって分離す ることも難しい。これらの異性体を分離するにはシアノプロピルメチルシリコー ンコーティングを施したキャピラリーG、C,カラムが必要である。従って、混 在する3−ブロモ−O−キシレンの量なできるだけ少なくするためにてきるだけ 高純度の4−ブロモ−0−キシレンを合成することが望ましい。
J、P、Can5e I ierは、臭素と0−キシレンの温き物をS02溶液 中で反応させて、4−ブロモ−0−キシレン対3−ブロモーQ−キシレンの93 .4:6.5温き物を得たと報告している(Bul 1.Soc、Chim、F rance。
1972、pp、762−764.およびBu l 1.soc、ch im、 France。
1971、pp、1785−1788)。4−ブロモ−O−キシレン対3−ブロ モー0−キシレンの93.4:6.5の温き物を得た方法は示されておらず、ト ルエンについて述べた方法、すなわち、臭素と二酸化硫黄の温き物を暗黒の反応 器中で一40℃の該炭化水素の極希薄混合物に添加する方法に従って行ったと述 べている。得られた温き物は、次に一9℃で3時間撹拌後二酸化硫黄を除き、蒸 留して生成物を分離する。彼の方法は4−ブロモ−0−キシレンの工業規格での 高収率の製造には適していない。
できるだけ少ない量の3−ブロモー0−キシレンおよび他の副生物とともに4− ブロモ−0−キシレンを比較的高収率て製造する方法が工業的に望ましいと思わ れる。本発明はそのようなプロセスを提供する。
尺呵の!豹 臭素対0−キシレンのモル比範囲を約1=1以上から最高約2=1以内で臭素を 0−キシレンと結合させ、同時に得られる混合物を約−20℃ないし約40℃の 範囲内に保つ4−ブロモ−0−キシレンに富む異性本混合物を製造するレギオ特 定化方法を提供する。
0−キシレンに対して過剰モル量の臭素を使用することは混合異性体反応生成物 中の4−ブロモ−0−キシレン対3−ブロモ−0−キシレンの重量比を高める。
過剰の臭素は優先的に3−ブロモ−0−キシレンと反応して、ジブロモ−〇−キ シレンを生成し、それが生成ブロモ−0−キシレン異性体混合物中に豊富な4− ブロモ−0−キシレンをもたらす。
収率を高め、副生物の生成をできるだけ少なくするためには、プロセスを化学線 から遮蔽するかまたは液本二酸f(1,硫黄溶剤中で行うのが好ましい。
現在のところ、モル比が約1.5:1の臭素(Br2)対0−キシしンを使用し 、約−9℃ないし約−15℃の範囲内の反応温度を使用することが望ましい。
臭素は撹拌しながら徐々に0−キシレンに添加するのが好ましく、また該添加完 了後も、生成物温き物が生成する間、しばらくの間撹拌を続けることが望ましい 。
生成物異性体混合物は真空蒸留によって反応生成物から分離する。
さらに、3−ブロモ−・o−キシレンに対する4−ブロモ−0−キシレン生成の すぐれた選択性は、臭素fヒ反応中少量の二酸化硫黄を使用する場合、さらに臭 素対0−キシレンのモル比が1:1以下である場自に達成することがてきる。従 って、本発明の方法は、二酸化硫黄対0−キシレンのモル比が約20=1ないし 約1:1の範囲内にあり、かつ臭素対0−キシルンのモル比が約0.4:1ない し約1=1の範囲内にある二酸化硫黄の存在下での0−キシレンの臭素化を色素 する。
本発明に関連する種々の他およびそれ以上の特長、態様等は本説明によって当業 者には明かとなり良く理解されよう。
t の=t−; 本発明の臭素化反応は液相条件下で行われる。臭素対0−キシレンの相対的モル 比範囲を約1:1以上から最高的2:1以内で臭素(Brz)を0−キシレンと 結合させ、同時に得られる混合物を約−20℃ないし約40℃の範囲内の温度に 保つ。
現在のところ好適な臭素対0−キシレンの該モル比範囲は約1.1:1ないし約 1.5:1である。特に好ましい該モル比はそれぞれ約1.5:1である。現在 のところ好ましい反応温度は約−9℃から約−15℃に及ぶ。
反応は、必要な場合には、ハロゲン化鉄のようなルイス酸触媒の存在下で行うこ とができる。該触媒を使用する場きには、触媒として有効な量を使用する。たと えば、該触媒の適当な量は、0−キシレン1当量当り触媒的0.01ないし約反 応は化学線に敏感であるように思われる。反応物を該放射線に暴露すると成る副 生物、アルファブロモ−0−キシレンの生成を促進するように思われる。
アルファブロモ−0−キシレンは、出発0−キシレンに対する所望の4−ブロモ −0−キシレンの収率を減少させるだけでなく、アルファブロモ−O−キシレン が4−ブロモ−0−キシレンおよび3−ブロモ−0−キシレンと類似の沸点(2 17℃)を有するために蒸留による分離が難しいので好ましくない副生物である 。
このような副生物の生成をできるだけ少なくするために、本発明による反応を化 学線から遮蔽することができる。あるいは、または同じ目的から、この反応を液 体二酸化硫黄媒質中で行うことができる。
二酸化硫黄媒質中で行う場合には、二酸化硫黄対0−キシレンのモル比は少なく とも約0.1:1、好ましくは少なくとも約1=1でもつとも好ましくは少なく とも約2:1で、またもつとも好ましくは約20:1以下である。所望の場合に は、0−キシル・ンおよび臭素をそれぞれ予め二酸化硫黄に溶解させることがで きるか、または該反応物の1つまたはその他をそのように予め溶解させさらに該 反応物の残りを混合しながら直接それに添加することもできる。現在のところ好 ましいのは臭素を0−キシレンの二酸化硫黄溶液に添加することである。
たとえば、反応フラスコを暗黒にしないか、もしくはすべての化学線(たとえば 光)を排除しようとせずに、−10℃の無溶剤条件で0−キシレンを臭素化する 場きには、最高約10パーセントのアルファブロモ−O−キシレンを生成する。
SO□を溶剤として使用する以外は、同一の条件下では、僅か約0.3パーセン トのアルファブロモ−0−キシレンしか生成しない。
二酸化硫黄は、アルファブロモ−0−キシレンの生成量を減少させる以外に、0 −キシル・ン、臭素およびブロモ−0−キシレン異性体に対する溶剤としての利 用が、他の公知の溶剤または触媒と比べて4−ブロモ−0−キシレン生成を助長 する比較的高いレギオ選択性を示すので望ましい。二酸化硫黄は、また芳香族側 鎖の臭素化をも減少させ、高収率で4−ブロモ−0−キシレンを得るのにも寄与 する。
二酸化硫黄は大気圧下約−9℃で還流(沸とう)する。二酸化硫黄を溶剤として 用いる場合に、該温度は本発明の方法を実施するとくに便利な反応温度である。
さらに高温で反応を行う場きには、SO2を液状に保つために反応帯域を自生圧 力下に保つことができる。最高約4気圧の圧力が部会がよい。SO□の蒸気圧は O′Cで約20ps ig、室温で約40psigである。
3−ブロモ−0−キシレンに対する目的の4−ブロモ−0−キシレン生成のすぐ れた選択性は、また少量の二酸化硫黄およびモル比が1=1以下の臭素対o − キシレンを使用することによっても可能である。このように、二酸化硫黄対0− キシレンのモル比が約1:1ないし約20:1、好ましくは約1:1ないし約1 3:1の範囲内にあるような量で二酸化硫黄を使用することによって、0−キシ レンの臭素化反応中の臭素対0−キシレンの比率が約0.4:1ないし約1:1 の範囲内、好ましくは約0.75:1ないし約1;1の範囲内にあることができ る。反応温度は約−20℃ないし約40℃、好ましくは一18℃ないし約−9℃ の範囲内が適当である。少量の二酸化硫黄を使用できることは、商業運転の場合 に、少量の二酸化硫黄をリサイクルさせる方が容易であり、必要な反応容積が小 さくて済み、さらに全工程を安価に、かつ安全に操作できるので、とくに有利で ある。
臭素と0−キシレンとの所定の反応の末期で、かつ得られる液状反応生成物混合 物の次の精製前に、使用する場合には、生成物溶液を温めて二酸化硫黄を気化さ せそれを排出させることによって、二酸化硫黄を容易に分離することができる。
同時に、この反応中に生成した副生物HBrをも除去することができる。
臭素と0−キシレンとの任意の混合方法を用いることができるけれども、二酸化 硫黄の含もうと含むまいと、現在のところでは、徐々にかつ混合しながら、臭素 を0−キシレンに加えるのが好ましい。しかし、好ましくは、O−キシレンをま ず二酸化硫黄に溶解し、それに撹拌しながら臭素を添加する。現在のところ好ま しい臭素添加速度は、0−キシレン1モルに対し1時間当り臭素的0.5ないし 約2.5モル、さらに好ましくは0−キシレン1モルに対し1時間当り臭素的1 .4ないし約1.8モルである。
臭素と0−キシレンとの混合完了後、出発反応物の転化を最適にするように指示 された範囲内の温度で反応混合物を撹拌し続けることが現在のところ好ましい。
添加後の撹拌時間は、二酸化硫黄溶剤を用いない場合には通常的0.05ないし 約4.5時間、好ましくは少なくとも約172時間であり、二酸化硫黄を溶剤と して用いる場きには、約1時間以内である。
各反応物および、また液体二酸化硫黄(使用する場合)、または触媒(使用する 場合)のような反応中に存在する任意の他の成分も、純度が少なくとも約95重 量パーセント、より好ましくは少なくとも約99重量パーセントであることが現 在のところ好ましい、その理由は該純度水準が4−ブロモ−0−キシレンの収率 を高めるからである。たとえば、多くの市販0−キシレンによくあるように、0 −キシレンに少量のm−キシレンが存在する場合には、m−キシレンが臭素と反 応して少量の4−ブロモ−m−キシレンを生成し、それが4−プロモル0−キシ レンの収率を低下させる。
前記のように、本発明の著しい特徴は4−ブロモ−0−キシレンの生成を助長す るレギオ特定化方法を提供することである0本発明の方法の生成物は、4−ブロ モ−0−キシレンと3−ブロモ−0−キシレンとより成り、後者に対する前者の 重量比が高められたプロモル0−キシレン異性体混合物である。
後記表1に示すように、種々の反応温度において、臭素対0−キシレンの特定の モル比に対して、4−ブロモ−O−キシレン対3−ブロモ−0−キシレンの種々 の重量比が得られた。
たとえば、下記実施例1−9において、O′−キシレンへの臭素の好適な緩速添 加法は絶えず混合しながら前記添加速度範囲内で行った。臭素添加の完了後、混 合を約0.2時間の間継続した1反応帯域を暗黒に保ちながら、無溶剤条件を用 いた。すなわち二酸化硫黄を使用しなかった。
虹 種々の反応温度において得られた4−ブロモ−0−キシレン対3−ブロモ−0− シレンの Br2対0−キシレン ゛ ℃ のモル 4−BOX:3−BOXの^ 1 4G G、9:1 75: 25B 4 0 0.6:1 75:25 C7−150,7:1 Bo:2G D −150,9:1 80:2G” E 3 RT”’ 1.5:1 8フ:13F 6 0 1.5:1 90:1 0 G 9 −15 1.5:1 94:6H2RT’■ 1.3:1 81:19 1 8 −15 1.3:1 8フ:13′aiJR: ” RTは室温を表わす C之) 無触媒 表工のデータおよび後記実施例1−9が示すように、本明細書に示した範囲内の いかなる反応温度においても0−キシレンに対して過剰モル量の臭素を用いる場 合には、0−キシレンに対して当モル比の臭素を使用するときよりも、4−ブロ モー0−キシレン対3−ブロモ−0−キシレンのさらに高い重量比が得られる。
過剰の臭素はブロモ−O−キシレン異性体混合物と反応して、ジブロモ−〇−キ シレン異性体を生成する。この後者の異性体の中、生成が確認された主な異性体 は4.5−ジブロモ−〇−キシレンと判明した。固有の立体効果および電子効果 によって、3−ブロモ−0−キシレンは4−ブロモ−O−キシレンよりも臭素に 対する反応性が大きく、3−ブロモ−0−キシレンが優先的に消費されて、ジブ ロモ−0−キシレン顕に変る。その結果は最終ブロモ−0−キシレン異性体混合 物中に4−ジブロモ−〇−キシレンが豊富にあることになる。下記式が説明に役 立つ。
たとえば、表Iに示すように、等モル比の反応物を用い、−15℃で撹拌(混合 )しなから0−キシレンに徐々に臭素を添加するという好ましい方法を含む無溶 剤(すなわち二酸化硫黄のない)反応は4−ブロモ−O−キシレン対3−ブロモ −0−キシレンの重量比が80 : 20の混合物を生成する。しかし、同一条 件下でBr、対0−キシレンの1.5:1のモル比は4−ブロモ−O−キシレン 対3−ブロモ−0−キシレンの重量比が94:6という驚くべき混合物を生成す る。
O−キシレンと過剰臭素との該反応は、また表1に示すように他の温度、たとえ ば0℃においても3−ブロモ−0−キシレンと比較して4−ブロモ−0−キシレ ンを好むすぐれたレギオ選択性を与える。このような過剰の臭素を用いる4−ブ ロモ−0−キシレンの生成量の最大は一15℃において理論量よりも50パ一セ ント過剰モル量の臭素を用いた場合に認められる。
生成物異性体混合物中に3−ブロモ−O−キシレンに対する重量比が最高的97 =3という同様に著しく豊富な4−ブロモ−0−キシレンが、また二酸化硫黄溶 剤を使用する場合にも、0−キシレンに対してこのような過剰モル量の臭素を用 いて得られる。好ましくは、0−キシレンを予め二酸化硫黄中に溶解して、臭素 を徐々に直接該溶液に添加する。
同時に、出発0−キシレンに対する4−ブロモ−O−キシレンの収率は、前記の 臭素を徐々に0−キシレンに添加して得られる直接的無溶剤反応においては通常 的25%ないし約85%の範囲内にあり、臭素を該0−キシレンの二酸化硫黄溶 液に徐々に添加する上記の方法では一般に約50%ないし約85%の範囲内にあ る。
4−ブロモ−0−キシレンと3−ブロモー0−キシレンとの生成物異性体混合物 は真空蒸留によって液状反応生成物から分離される。
0−キシレンとの反応に本明細書に教示するような過剰モル量の臭素を使用する ことによって、本明細書に教示する範囲内の反応温度において、従来報告された とくに臭素と0−キシレンの反応からのいかなる4−プロモーO−キシレン製造 法よりも、該精製生成物異性体混合物中の4−ブロモ−0−キシレン対3−ブロ モ−0−キシレンの高い比率が得られる。臭素対0−キシレンの正確なモル比、 反応温度、混合方法、および他の変数により、本発明の方法の実施によって得ら れるブロモー0−キシレン異性体混合物は約80:20以上から約97:3まで の範囲内に入る4−ブロモー0−キシレン対3−ブロモ−0−キシレンの重量比 これらの実施例は本発明の範囲を限定するものと解してはならない、これらの実 施例において、r4−BOXJは4−プロモーO−キシレンを表わし、「3−B OXJは3−ブロモ−0−キシレンを表わし、r4−BMXJは4−ブロモ−m −キシレンを表わし、rA−BOXJはアルファブロモ−0−キシレンを表わし 、rDiBOXJはジブロモ−〇−キシレンを表わし、r4: 3−BOXJは 4−ブロモー0−キシレン対3−ブロモーO−キシレンの比を表わし、ro−X jは0−キシレンを表わし、rBr、」は臭素を表わし、「Cat」は触媒を表 わし、「T」は摂氏の温度を表わし、かつro−X Conc、Jはso、中の 0−キシレン反応物のモル濃度を表わす。
以下のように一連のO−キシレンの臭素化を行った。ドライアイス冷却器、添加 漏斗、および隔膜を備えた三つロフラスコを冷浴で一15℃に冷却した。光の触 媒乍によるアルファブロモ−O−キシレンの生成を防ぐためにフラスコを箔で包 んだ、添加漏斗よりフラスコ中の0−キシレンに徐々に(通常約60分の時間を かけて)臭素を添加した。従って添加速度は0−キシレン1モルに対し毎時臭素 がほぼ約1モルであった。添加完了後、溶液が室温に暖まらないうちに反応溶液 を一15℃でさらに90分撹拌した。結果を下記表■に示す。出発0−キシレン (約97パーセントの純度であった)中に存在する少量のm−キシレンによって 少量の4−ブロモ−m−キシレン(4−BMX)が常に生成することが確認され た。
実施例9においては、−15℃で0−キシレン(53g、0.5モル)に臭素( 120g、0.75モル)を添加した。鉄のやすり屑(0,5g)およびヨウ素 (0,5g>を触媒として使用した。臭素の添加に1時間を要し、反応が完了す る以前に反応混合物をさらに4.5時間撹拌した。反応混合物を室温に暖め、r 過し、IN NaOH水溶液で洗った。得られた液体をガスクロマトグラフィー で分析したところ、3−BOX 3.3パーセ:/ト、4−BOX 50.4パ ーセント、およびDiBOX異性体45.8パーセントを含んでいた6分留の結 果、0−キシレンから出発して前記異性体混合物に対して25パーセントの分離 収率の主留は、3−BOX 6.0バー七’yT−14−BOX 88.9i< −セント、およびDiBOX異性体4.5パーセントを含んでいた。
実施例3においては、室温でO−キシレン(106g、1モル)に臭素(240 g。
1.5モル)を加えた。鉄のやすり屑(0,7g)およびヨウ素(0,4g>を 触媒として使用した。臭素の添加に1,5時間を要し、その後反応混合物をさら に1時間撹拌した。この時点で反応混合物は、3−BOX 6.9パーセント、 4−BOX 44.7バーセントおよびDiBOX異性体47.9パーセントを 含有していた。蒸留後、4 : 3−BOXの87:13混合物が0−キシレン からの前記異性体混合物に対して40はパーセントの分離収率で得られた。
表■(前記)のデータが示すように、B r 27’ o Xのモル比が約1: 1よりも大きい場かには、4−BOX対3−BOXの重量比は、同時に起る副生 物DiBOXの生成の顕著な増加とともに思いがけないほど大きくなる。
DiBOXの沸点は4−BOXおよび3−BOXの沸点とは著しく異なるので、 さきに述べたような真空蒸留条件を用いることによって、4−BOXと3−BO Xの異性体温き物からのDiBOXの分離は容易である。
実施例10−21: 二 P での 0− シレンとの以下のように、二酸fヒ 硫黄で中で一連の0−キシレンの臭素化を行った。100m1の三つロフラスコ にドライアイス冷却器を取付け、ドライアイス/アセトン冷浴で一78℃に冷却 した。ストップコック付アダプターから液体SO2を添加した。添加完了後、S O2を一15℃に曖めて、O−キシレンを添加漏斗から加え、混合しつつ二酸化 硫黄に溶解させた。次に、臭素を添加漏斗からO−キシレン1モルに対し毎時臭 素約2モルと見込まれる速度で(通常30分間以上かけて)絶えず撹拌しながら 徐々に添加した。反応溶液は冷浴を用いて一15°Cに保った。
前記添加後、−15℃でさらに10分間、反応溶液を絶えず撹拌した後、該溶液 を温めて、S02を蒸発除去した。後記衣■に試験結果を示す。
実施例17.18および19はそれぞれO−キシレンに対して過剰モル量の臭素 を用いて行った。臭素が過剰の場合には、ブロモ−O−キシレン顛の臭素化が生 じ、3−BOXは4−BOX異性体よりも優先的に臭素化される。これによって 、生成物混合物中に極めて豊富な4−BOX異性体の存在がもたらされる。さら に真空蒸留によって、ジブロモ−〇−キシレン顕からブロモ−0−キシレン混き 物が容易に分離される(典型的条件)。
実施例20においては、Fischer−Porterびんにso、(62g。
41m1)およびO−キシレン(8g、75ミリモル)を充填して、氷水浴で0 ℃に冷却した。該温度におけるS02の分圧によって圧力は20psigであっ た。臭素(9g、56ミリモル)の添加完了後、反応混合物をさらに10分間撹 拌した。得られたブロモ−O−キシレン混合物は90:10 4:3−BOXで あった。
実施例20および21の結果にもとづき、これらの実施例をBr2過剰で行つた ならば4 : 3−BOXの重量比はさらに大となったであろうと推定される。
実施r!421においては、Fischer−Porterびんにsoz(53 g。
35m1)および0−キシレン(Log、94ミリモル)を充填して20°Cの 水浴中に置いた。圧力は該温度におけるSO2の分圧によって43ps i g であった。臭素(7g、44ミリモル)の添加完了後、反応混合物をさらに10 分間撹拌した。得られたブロモ−0−キシレンWi:混会物は90:10 4− BOX:3−BOXであった。
実施例16では、4−BOX: 3−BOX生成物を分離した。SO,およびH Brを蒸発除去後、反応生成物をO,IN NaOH水溶液(250ml)で洗 い、さらに2回水で(125mlずつ)洗った。有機層をM g S O4で乾 燥した。それ以上の精製は不必要であった。分離収量は75g (405ミリモ ル。
80%収率)であった。
過剰モル量のBrzを用いてつくった実施例19の生成物の場きには、約75% の生成物収率が得られるであろうと推定される。
表■のデータ、具体的には実施例13−16.20および21は、0−キシレン 1モルに対し1モル未満の臭素を用いる場合でさえも、二酸化硫黄が思いがけな く臭素化生成物中の4−BOXは3−BOXの比率を向上させることを示してい る。さらに、4−BOXを生成させる反応選択性を望ましく増大させるには大量 の二酸化硫黄は必要ではない、たとえば、反応混合物中の臭素対O−キシレンの モル比が僅か0.75で、O−キシレン1モルに対して二酸化硫黄12.9モル を使用した実施例20では、生成した4−BOX対3−BOXの比率は90:1 0であった。実施例20の臭素化よりも15℃低い温度で行った実施例15の臭 素化反応では生成した4−BOX対3−BOXの比率は92:8であった。実施 例15では、臭素対O−キシレンのモル比は0.78で、二酸化硫黄対0−キシ レンのモル比は9.09であった。このように、0−キシレンを臭素化する場合 に少量の二酸化硫黄を用いることによって、3−BOXに対する4−BOXの思 いがけない高選択性を臭素対0−キシレンの1:1以下のモル比を使って達成す ることができる。
実施例22 26: 選択性に及ぼす二 P 濃度の影響実施例10−21で用 いた方法と同様の方法を使い、下記4表■に示すようにS02中で等モルの臭素 および0−キシレンを用いて、92:8 4−BOX:3−BOX混合物を調製 した。SO2中の反応物の濃度が選択性に影響を及ぼすことが判明した。2.5 モル溶液(SO2260m1中に70gの0−キシレン)が92:8 4−BO X:3−BOXの比率を示したのに対して4.4モル溶液は90 : 10/4  : 3−BOXの比率を示した。濃度を高めると選択性が低下し、従って8. 5モル溶液は88: 12.−’4 : 3−BOXの比率を、20モル溶液( SO213111中に27 gの0−キシレン)は84 : 16/4 : 3 −BOXの比率を示した。し力化、この濃度におけるすぐれた選択性は驚くべき ものがある。SO2はもはや溶剤というよりは触媒として働らいている。
去N 22−26の一一夕のまとめ 実施例 ミリモル SO2o−X濃度、 温度 比率el o−X Br ml  モh So モル o−Xモル ’C4:3−BOX22 43 48 43  1.0 23.4 −15 92:823 660514 260 2.5  9.2 −15 92:824 80 68 18 4.4 5.3 −15  90:1025 94 94 11 8.5 2.7 −15 88:1226  255225 13 20 1.2 −15 84:16実施例27−29  : に ぼ ゛ の50%過剰の臭素を使用すると最高97=3の4: 3−B OX混合物が得られた。このような4−BOXに対する高い選択性は4−BOX よりも3−BOXの臭素化が若干優先する結果である。このようなS02中での 過臭素化は純0−キシレンの過臭素化よりも実質的に純粋である。S02中での 過臭素化主要生成物は、放置すると結晶する4、5−ジブロモ−〇−キシレンで ある。
方法は実施例10−21で用いた方法と同様であって、結果を下記表■に示す。
表y 27−29の一一夕のまとめ 実施例 ミリモル SO□ 比率 温度 比率″ o−X Br−ml Br  :o−X SO,モル o−Xモル ℃ 4:3−BOX27 125188  125 1.5:1 23.4 −15 96+428 400600 400  1.5:1 23.4 −10 97=329 125190 125 1. 5:1 23.4 −10 96:4異性体混き物中の3−ブロモ−0−キシレ ンからの4−ブロモ−0−キシレンの分離は、シアノプロピルメチルシリコーン フィルムを含む長さ50m、内径0.25mmのCPS−1キヤピラリーカラム を備えたHewlett Packard 5890ガスクロマトグラフを用い て行った。
もっとも効果的な温度プログラムは、100℃の初期温度に続く最高180℃の 最終温度までの毎分4℃の温度上昇であった。
反応生成物は(a)ガスクロマトグラフィー−質量分光分析;および(b)基準 試料との保持時間の比較によって同定した。また、4−BOXの構造を確めるた めにIHおよび”CNMR(核磁気共鳴)も使用した。
前記明細書は説明を意図するものであって、限定と考えるべきではない。本発明 の精神および範囲内でさらに他の変更が可能であり、当業者には容易に想起され るであろう。
要約書 モル過剰量の臭素を0−キシレンと化合させることにより4−ブロモ−0−キシ レンと3−ブロモ−0−キシレンとの異性体温き物中で4−ブロモ−0−キシレ ンを作るレジオ選択的方法を提供する。生じる3−ブロモ−0−キシレン異性体 は優先的に過剰の臭素と反応してジブロモ−0−キシレンを生じる。生成する異 性体混合物中の4−ブロモ−0−キシレンと3−ブロモ−0−キシレンとの重量 比は約97=3と高いものであることができる。暗やみであるいは二酸化硫黄溶 液中で混合を実施することにより、アルファブロモ−0−キシレンの併発を防ぐ 。副産物のジブロモ−O−キシレンは、次の真空蒸留または同様の手段により容 易に分離される。少量の二酸化硫黄を使用すると、臭素と0−キシレンとのモル 比が1=1またはそれ以下の時でも、3−ブロモ−O−キシル−ンに対する4− ブロモ−0−キシレン生成の選択性が高まる。
国際調査報告

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.3−ブロモ−o−キシレンおよび4−ブロモ−o−キシレンからなる異性体 混合物であって、4−ブロモ−o−キシレンに富む異性体混合物を製造するレギ オ選択的方法において、反応帯域中で、臭素対o−キシレンのモル比がそれぞれ 約1:1以上から約2:1の範囲内で臭素をo−キシレンと結合させ、同時に得 られる混合物を約−20℃ないし約40℃の範囲内の温度に保って生成物混合物 を生成させることからなる方法。
  2. 2.前記反応帯域が化学線から遮蔽されている請求項1の方法。
  3. 3.前記結合が液体二酸化硫黄媒質中で行われる請求項1の方法。
  4. 4.前記二酸化硫黄が、二酸化硫黄対o−キシレンのモル比が少なくとも約1: 1であるような量で存在する請求項3の方法。
  5. 5.前記二酸化硫黄が、二酸化硫黄対o−キシレンのモル比が約5.3:1ない し約23.5:1の範囲内にあるような量で存在する請求項3の方法。
  6. 6.前記結合がルイス酸触媒の存在下で行われる請求項1の方法。
  7. 7.前記臭素対前記o−キシレンの前記モル比が約1.1:1ないし約1.5: 1である請求項1の方法。
  8. 8.前記温度が約−9℃ないし約−15℃の範囲内で、かつ前記臭素が前記。 −キシレンに添加される請求項1の方法。
  9. 9.二酸化硫黄対o−キシレンのモル比が約1:1ないし約20:1であるよう な量で二酸化硫黄が存在し、臭素対o−キシレンのモル比範囲がそれぞれ0.4 :1ないし約1:1である請求項3の方法。
  10. 10.二酸化硫黄対o−キシレンのモル比が約1:1ないし約13:1であるよ うな量で二酸化硫黄が存在する請求項9の方法。
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