JPH04504882A - 写真処理溶液から銀を回収する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 几　ゞ０゛′　）　゛　口　゛ 本発明は写真処理ｆＪ液から銀を回収する方法、特に亜硫酸塩定着液から銀を回 収する方法に関する。

白黒及びカラーハロゲン化銀写真感光材料の両者の処理においては、現像された 材料から不必要なハロゲン化銀を除去することが必要である。これは通常、ハロ ゲン化銀溶剤、通常はチオ硫酸塩を含む定着液を使用することによって実施され る。

使用済のチオ硫酸塩定着液から銀を回収する方法は公知である。しかしながら、 定着液の監視及び定着液の調整を、連続的に行なうことなく、これらの方法をイ ンラインで用いて定着液の寓用寿命を延長することはできず、また、銀を除去し た後に残されるのは、廃棄しても環境上充分に許容される溶液（すなわち、チオ 硫酸塩を含む溶液）ではない。

我々の同時出願（ＰＣＴ／ＥＰ９０１００６０７）においては、唯一のハロゲン 化銀溶剤としてアルカリ金属亜硫酸塩を含んでなる定着液を使用して写真悪光材 料から不必要な塩化銀を除去する方法が明細書及び請求の範囲に記載されている 。

本発明によれば、写真定着液が唯一のハロゲン化銀溶剤としてアルカリ金属亜硫 酸塩を含むことを特徴とする、使用後の写真定着液から銀を回収する方法が提供 される。

本発明の利点は、銀排出限界量が低い地域においては、処理された定着液を下水 管系に排出できること；貴重な銀を回収して、精製及び再使用のために利用でき ること；ならびにインライン銀回収によって定着液の寿命が増し、従って使用者 にとっての化学薬品コストを減少させることである。

チオ硫酸塩定着液または千オ硫酸塩＋亜硫酸塩定着液からの銀の多数の回収方法 が公知であり、同様な方法もまたこの場合に使用できる。このような方法として は以下のものが挙げられる： 銀の電気化学めっき、 それほど貴金属でない金属との金属交換、ならびに亜硫酸銀錯体を銀金属及び遊 離配位子に還元する強力な還元剤の添加。

チオ硫酸塩含有定着液の場合には有効でも実用的でもないが、亜硫酸塩のみの定 着液の場合には実用的である別の方法があり、これらの方法は以下の通りである ：水溶性硫化物の添加による硫化銀の沈澱化、遊離固体として添加されたかまた はマトリックス中に懸濁された不溶性硫化物と銀を含む定着液を、接触させるこ とによる硫化銀の沈澱化、 カチオン性またはアニオン性イオン交換樹脂の添加、または 強力な酸化体または鉱酸の添加による亜硫酸銀錯体の分解。

電気化学的銀回収は、本質的に金属である適当な材料または炭素の多（の型の１ つでできた２つの電極の間において夾雑物を含む定着液に電流を通すことによっ て実施する。陰掻には銀が析出する。電極は、めっきの品質及び効率を改良する ために、回転させてもさせなくてもよい。

金属交換は、銀より電気陰性度の大きい金属を多くの形態の１つで、たとえば、 ワイヤー、粉末またはビレントの形態で定着液に加える方法である。電気的に陰 性の金属は銀錯体の銀を置換して、金属表面に銀を沈澱させる。適当な金属とし ては第１列遷移金属（Ｆｔｒｓｔ　Ｒｏｗ　Ｔｒａｎｓｉｔｉｏｎ　Ｍｅｔａｌ ｓ）が挙げられる。

銀はまた、強力な還元剤を定着液に添加することによって沈澱させることができ る。錯化銀は還元されて、沈澱する。

適当な薬剤としては、アルカリ金属硼水素化物及び亜ニチオン酸塩、アルカリ金 属水素化物及び混合金属水素化物、たとえば水素化リチウムアルミニウムが挙げ られる。

水溶性硫化物の水溶液の添加によって定着液から銀が硫化銀として回収できる。

これら例としては硫化及びポリ硫化アルカリ金属、アルカリ土類金属及びアンモ ニウムが挙げられる。

夾雑物を含む定着液を本質的に水不溶性の硫化物と接触させることによって銀を 硫化銀として回収できる。これらは、アルカリ金属、アルカリ土類金属及び限値 化物以外の全ての金属硫化物である。

イオン交換樹脂は亜硫酸塩定着液から銀を回収するのに使用できる。いわゆる「 強」及び「弱」型のカチオン性及びアニオン性樹脂。カチオン性樹脂の場合には 、銀イオンはあらかじめ吸着された対イオンを置換する。アニオン性樹脂の場合 には銀錯体は樹脂対イオンを置換する。

強力な酸化剤、たとえば、過酸化水素、過硫酸アルカリ金属及びアンモニウム、 重クロム酸アルカリ金属及びアンモニウムならびに過マンガン酸アルカリ金属及 びアンモニウムの添加によって亜硫酸塩を分解することによって亜硫酸塩定着液 から銀を回収できる。亜硫酸塩が分解されるとすぐに、遊離銀は溶液中に存在す る全てのイオンと反応できる。塩化銀について定着を行う場合には、反応は塩化 物イオンとの間で起こり、塩化銀を沈澱させる。強鉱酸の添加は同様な効果を持 ち、亜硫酸塩を除去し、銀を定着液中に残存する塩化物のようなアニオンと反応 させる。

定着液が再循環される装置においては、銀回収をインラインで達成できる。この アプローチにおいて適当な方法は電気化学的還元、イオン交換樹脂による処理及 び不溶性金属硫化物の支持（マトリックス）による処理である。銀のこのような インライン回収は定着液の実用寿命を延長し、従って、使用者にとってのコスト を減少させるであろう。

発明をよりよく理解できるように以下の例を記載する：阻上二ｌ 以下の例の全てにおいて、同一の夾雑物を含む亜硫酸塩定着液モデルを使用した 。これは、塩化！ｉ１．３ｇ／Ｉ！、を５０ｇ／２無水亜硫酸ナトリウム溶液中 に溶解させることによって調製した。定着液中の銀濃度は、Ｄｒ　Ｌａｎｇｅに よって市販されている出色法を用いて測定した。試験定着液中の最初の銀濃度は ８２０　＋　５０■／ｊ２（金属として）であった。各試験について、銀を多量 に含む定着液ＬＯＱｄをビーカー中に取り、試験試薬と共に５分間攪拌し、次い で濾過した。電気化学的方法に関しては、２枚の清浄なステンレス鋼板を溶液中 に入れた。各板の水中面積は１０ｃｔｌｌであった。電極を１００ｍＡ定電流電 源に接続した。溶液を１０分間、電気分解した。以下の表は結果を要約するもの である。

国際調査報告

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. １．写真定着液が唯一のハロゲン化銀溶剤としてアルカリ金属亜硫酸塩を含むこ とを特徴とする、使用した写真定着液から銀を回収する方法。
2. ２．（ａ）銀の電気化学めっき、 （ｂ）水溶性硫化物の添加による硫化銀の沈澱化、（ｃ）遊離固体として添加さ れたかまたはマトリックス中に懸濁された不溶性硫化物と銀を含む定着液を、接 触させることによる硫化銀の沈澱化、 （ｄ）カチオン性またはアニオン性イオン交換樹脂の添加、または （ｅ）強力な酸化体または鉱酸の添加による硫化銀錯体の分解 によって銀を回収する請求の範囲第１項に記載の方法。
3. ３．使用定着液を回収モジュールに通し、そして銀の除去後に定着槽に戻す請求 の範囲第１項または第２項に記載の方法。
4. ４．回収モジュールが電気化学的還元、イオン交換樹脂または不溶性金属硫化物 の支持マトリックスを使用する請求の範囲第３項に記載の方法。
5. ５．請求の範囲第１項〜第４項のいずれかの方法によって銀を回収する、唯一の 定着主薬として亜硫酸塩を含む定着浴を使用する写真処理方法。