JPH04503450A - 組換えハイブリッド免疫グロブリン分子および使用方法 - Google Patents

組換えハイブリッド免疫グロブリン分子および使用方法

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JPH04503450A
JPH04503450A JP1-509822A JP50982289A JPH04503450A JP H04503450 A JPH04503450 A JP H04503450A JP 50982289 A JP50982289 A JP 50982289A JP H04503450 A JPH04503450 A JP H04503450A
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JP1-509822A
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クワーターマウス,トーマス
ランジ,マーシャル・エス
ハバー,エドガー
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ザ・ゼネラル・ホスピタル・コーポレイション
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(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

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【発明の詳細な説明】 発明の名称 組換えハイブリッド免疫グロブリン分子および使用方法関連特許出願に関するク ロスリファレンス本願は、1986年11月12日に出願した米国特許出願番号 第929.581号の一部継続出願である1987年11月12日に出願したP CT国際出願番号PCT/US87102968の一部継続出願である。
発明の分野 本発明は、プラスミノーゲン活性化因子の活性部分、特に一本鎖ウロキナーゼか らなる第2蛋白に結合したフィブリンに対して特異的な抗原結合部位を存する組 換えハイブリッド免疫グロブリン分子に関するものである。また、本発明は、こ れら新規なハイブリッド免疫グロブリン分子のクローニングおよび産生に関する ものでもある。さらに、本発明は、免疫診断的および免疫治療的方法においてこ れらハイブリッド免疫グロブリン分子を使用する方法に関するものでもある。
発明の背景 はとんどの心筋梗塞は、冠状動脈血栓症によって生じる(デウノドら(DeWo od et al、)、二ニー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン (N、 Eng、 J、Med、)、303 : 897 (1983乃。心筋 梗塞の原因となる冠状動脈血栓症は、血栓溶解剤によって溶解され得る。
これら血栓溶解剤は、プラスミノーゲンのフィブリン溶解酵素プラスミンへの転 換を活性化するプラスミノーゲン活性化因子である。
次に、プラスミンは、血栓中に存在するフィブリンを溶解するであろう。プラス ミノーゲン活性化因子によるこの治療は、副作用を伴わない。プラスミンは、非 選択的に作用し、したがって、血栓中のフィブリンを溶解するだけではなく、フ ィブリノーゲンおよび凝固因子をも攻撃し、しばしば、重篤な出血素因となる。
ストレプトキナーゼ、ウロキナーゼ、プロウロキナーゼ(一本鎖ウロキナーゼ) 、および組織型プラスミ/−ゲン活性化因子(tPA)は、効果的に血栓を溶解 する公知のプラスミノーゲン活性化因子(tPA)である。これら活性化因子は 、心筋梗塞のような急性心臓血管疾病、発作、肺動脈塞栓症、深静脈血栓症、末 梢動脈閉塞、および他の静脈血栓症に関する治療について示されている。
研究によって、症状の始まりから最初の1時間以内にプラスミノーゲン活性化因 子を投与した場合に最適結果が得られることが分かっている。すなわち、迅速な 治療決定に関して必要なことは、完全な診断をよく妨害し、高い危険性の患者の 場合にプラスミノーゲン活性化因子が自己投与されるかまたはパラメディカルの 人々によって行われるかいずれかであることが要求される(ノベルら(Sobe l etal、)、プロシーディンゲス・オブ・ナショナル・アカデミイ・オブ ・サイエンシズ・ニーニスエイ(Proc、Natl、Acad、Sci、US A)、多ヱ: 4258〜4262(1985))。
ある診断を伴わないかまたは親密な医療監督がない状態で投与されるこのような 薬剤は、できる限り効果的であり、かつ危険な副反応を生じないものであるべき である。しかしながら、プラスミンはフィブリノーゲン、凝固因子Vおよび■な らびにフィブリンを減成するので、現在利用可能なプラスミノーゲン活性化因子 、ストレプトキナーゼ、ウロキナーゼ、および組織プラスミノーゲン活性化因子 (tPA)の投与は、出血の有意な影響を伴う。
血栓に対して血栓溶解剤の特異性を増加させるために、フィブリン−特異性抗体 にウロキナーゼを共有結合させると、フィブリン溶解力および特異性が顕著に強 化されることがわかった。ボードら(Bode et al、)、サイエンス( S cience)、22ドア65−767(1985)。
あろゆる抗体分子の1つの機能特徴は、抗原決定基への特異的結合である。in  vivoにおける抗体は、2価であり、かつ単一特異性であり、2つの同一抗 原結合部位を含む。抗体分子による抗原の特異的結合は、重および軽鎖の両方の 可変領域(Fab)の抗体の構造によって決定される。
2重の特異性を有する抗体は、様々な特異性を有する抗体を、2つの軽鎖を一緒 に結合するジスルフィド架橋を選択的に開裂させることによって調製されてきた 。次いで、抗体半分子を中性pH下で結合させて、2重の特異性を有するハイブ リッド抗体を調製する。
ニソンホノフら(Nisonhoff et al、)、ネイチャー(ロンドン )al、)、プロシーディンゲス・オブ・ナショナル・アカデミイ・オブ・した 継続中の米国特許出願番号第851,554号参照。
二特異性抗体は、ハイブリドーマからも調製されてきた。抗体産生ハイブリドー マ細胞の融合による二特異性モノクローナル抗体の調製は、ミルスタイン・アン ド・キュエ0(Milstein and Cuello)ネイチャー(ロンド ン)(N ature(L odon))、305 : 537(1983)お よび国際出願PCT出願公開WO33103679に開示されている。
抗体は、組換えDNA技術によってクローンおよび産生されてきた。重および軽 鎖に関する遺伝子は、適切な宿主中に導入され、発現され、次いで、機能性抗体 分子中にこれら個々の鎖を再凝集していた(例えば、ムンロ(Munro)、ネ イチャー (N ature)、312 : 597(1984) ;モリソン 、ニス・エル(Morrison、 S 、 L 、 )、サイエンス可変領域 は、外来宿主においてクローンおよび発現され、それらの結合能力を維持する( ムーア(Moore at al、)、欧州特許出願公開0088994(19 83年9月21日に公開された乃。
キメラまたはハイブリッド抗体は、組換えDNA技術によっても調製されてきた 。オイ・アンド・モリソン(Oi and Morrison)、バイオチク3 クス(B ioT echniques)、4 : 214(1986)には、 キメラ抗体を産生ずるストラテジーが開示されている。第218頁〜第220頁 には、キメテコヒトIgG抗−Leu3抗体が開示されている。著者は、キメラ マウス:ヒト抗−ダンシル抗体が作られると述べている。この文献は、詳細に述 べることなく、Leu3結合特異性および抗−ダンシル結合特異性が単一の免疫 グロブリン分子中に一緒にクローンされることを示している。
モリソン(Morrison)、サイエンス(Science)、229 :  1202(+985)の第1表には、可変軽または可変重鎮領域が非−T、配列 に結合して、融合蛋白を生じることができる。この文献は、融合蛋白に関する可 能な使用が3つあることを述べている。(1)検定において使用するために酵素 に抗体特異性を結合すること;(2)抗原カラムによって非−1g蛋白を単離す ること:および(3)毒性薬物を特異的に導出すること。特定のキメラ免疫グロ ブ9ン分子に関しては、この文献には全く開示されていない。
ノイバーガーら(Neuberger et al、)、ネイチャー (N a ture)、廷4 : 268(1985)には、重鎮が、ハブテン、4−ヒド ロキシ−3−ニトロフェニル−アセチルに関して特異的であるマウス可変領域に 融合されたヒト恒常部領域であるキメラ抗体が開示されている。
欧州特許出願第120,694号には、イー・コ゛す(E、coli)宿主細胞 において発現する免疫グロブリンの可変および恒常部領域の遺伝子工学が開示さ れている。該明細書第10頁には、免疫グロブリン分子が恒常部ドメインの1つ に結合したもう1つのペプチド部分と一緒に宿主細胞によって合成され得ること が開示されている。このペプチド部分は、細胞毒性または酵素的のいずれかとし て開示されている。第10頁には、免疫グロブリン分子が治療薬からもなり得る と開示されている。該明細書および実施例における説明には、4−ヒドロキシ− 3−二トロフェニルアセタール(NP)ハプテンにP合するモノクローナル抗体 から誘導されるラムダ様鎖の使用が開示されている。
欧州特許出願第125,023号は、キメラであるかまたは他の修飾された免疫 グロブリン分子を製造するための組換えDNA技術の使用に関するものである。
これら免疫グロブリン分子について第3頁〜第4頁に開示されている使用の1つ は、患者に、特異的な標的疾病組織に指向させる抗体を注入することによる全身 診断および治療の使用である。疾病の存在が抗体に適切な標識を結合させること によって測定され得るか、または疾病組織が抗体によって適切な薬物を運ぶこと によって攻撃され得る。該明細書には、“変性された抗体”として薬物の特異的 な導出を助けるために処理された抗体が開示されている。
国際出願PCT出願公開WO33103971は、抗体−酵素的活性毒素からな るハイブリッド蛋白に関するものである。
国際出願PCT出願公開WO33101233には、第5頁に、酵素の活性蛋白 からなり得る第2蛋白の一部分に結合した免疫グロブリン分子の可変領域を有す るキメラ抗体が開示されている。
ボウリアンら(Boulianne et al、)、ネイチャー(N atu re)、 312: 643(1984)では、ハブテントリニトロフェノール に関して特異的なマウス可変領域をコードしているDNAセグメントが、ヒトミ ューおよび力、バ恒常部領域をコードしているセグメントに結合している免疫グ ロブリン遺伝子を構築した。これらのキメラ遺伝子は、機能性TNP−結合キメ ラIgMとして表された。
モリソンら(Morrison et al、)、プロシーディンゲス・オブ・ ナショナル・アカデミイ・オブ・サイエンシズ・ニーニスエイ(P roc。
Nat’l Acad、Sci、USA)、81 : 6851(1984)で は、いずれかのヒトカッパ軽鎖遺伝子のエキソンに結合した抗−ホスホリルコリ ン骨髄蛋白遺伝子の重鎖可変領域エキソンを利用するキメラ分子を生じた。該遺 伝子は、マウス骨髄細胞株中にトランスフェクトされ、抗原結合機能を有するキ メラマウス−ヒトIgGを産生する形質転換細胞を生じる。
シャロンら(Sharon et al、)、不イチ(−−(N ature) 、309 : 604(1984)は、マウスカッパ軽鎖恒常部領域遺伝子と、 アゾフェニルアルソン酸塩に対して特異的なマウス軽鎖可変領域をコードしてい る遺伝子とを融合させた。この構築の結果、適切な骨髄細胞株中に導入される場 合、対応する■、−カノパボリベブチド鎖と二量体化したポリペプチド鎖となる 。V Hkappa V t、c kappa分子はアゾフェニルアルソン酸塩 ハブテンに結合された。
ノイバーガーら(Neuberger et al、)、不イチ+ (N at ure)、旺2 : 604(1984)は、小球菌ヌクレアーゼの合成を特異 化する遺伝子にハブテン−特異性抗体の重鎮可変領域遺伝子を結合し、抗原結合 および酵素釣菌活性を有するバイブ肝、ド分子を得た。
ロビング(Robbins)および共同研究者は、ウロキナーゼの触媒化ドメイ ンを有するプラスミノーゲン重鎖のフィブリン結合と共有結合している共有結合 ハイブリッドブスミノーゲン活性化因子を開示した(ロビングら(Robbin s et al、)、バイオケミストリー(旦山とに直接結合しないがフィブリ ン特異性である5cuPAの短い形態が開示されている。安定性を提供するため に、部位指向性突然変異体(不ルズ:)(Nelles et al、)、ジャ ーナル・オブ・/<イオロジカル・ケミストリー(J 、 B ion、 Ch em、 )、262 : 10855−10862(1987))、または5c uPAのLMW形態とtPAのフィブリン結合重鎖とを結合させる組換え分子を 生じることによってフィブリン親和性を直接授けること(ネルズら(Nelle s)、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J 、 B iol 、 Chem、 )、262 : 56g2−5689(1987))のいずれ かによってこの分子のフィブリン特異性をさらに改良する試みは、あてはずれで あった。
フィブリノーゲンに関連するフィブリンに対する高い親和性および特異性によっ て特徴付けふれ、フィブリン含有血栓の直接の環境下でのみプラスミノーゲンの 活性化因子を効果的にする選択的なプラスミノーゲン活性化因子を有することが 望まれるであろう。
発明の概要 本発明は、プラスミノーゲン活性化因子の活性蛋白からなる第2蛋白、−重鎖ウ ロキナーゼに結合したフィブリンに対して特異的な抗原結合部位を有する組換え ノ・イブリ/ド免疫グロブリン分子に関するものである。本発明は、また、これ らの新規なノ\イブlルノド免疫グロブリン分子のクローニングおよび産生に関 するものでもある。
本発明は、さらに、免疫診断および免疫治療方法においてこれら組換えハイブリ ッド免疫グロブリン分子を使用する方法に関するものでもある。
本発明は、ハイブリッド免疫グロブリン分子をコードしている遺伝子配列、この ような遺伝子配列を含有しているクローニングおよび発現ベクター、このような ベクターによって形質転換された宿主、およびこのような宿主における基礎的な 遺伝子配列の発現によるこのようなハイブリッド分子の製造方法からなるもので もある。
本発明の特別な具体例は、フィブリン特異性抗体および一重鎖ウロキナーゼの活 性フラグメントからなる組換えハイブリッド免疫グロブリンに関するものである 。この組換えハイブリッド分子は、約160kDの分子量を有しており、フィブ リンに結合し、そして−重鎖ウロキナーゼに対して固有の特性を持っている。
図面の説明 第1図・発現プラスミドpD8cH2UK、抗体59D8の重鎖およびL MW  scu P AをコードしているDNAを含有するこのプラスミドの構築が示 される。暗号配列は、円の外側で標識化され、制限部位は円の内側であり、59 D8のCHI、ヒンジおよびCH2領域ならびにウロキナーゼのドメイン(ロー マ数字)が示される。
第2図:5DS−PAGEおよびウエスターンブo 7ト(WesternBl ot)。分子量標準、組換え5cuPA−59D8(RP)、59D8、および マウス腹水(これから組換え5cuPA 59D8を精製した)を10%5DS −ポリアクリルアミドゲルによって電気泳動にかけた。Aは、ゲルのクマシー染 色を示す。2つのゲルを電気泳動的にニトロセルロースに移動させ rxs(− 標識ヤギ抗−マウスIgGと一緒にインキュベートし、オートラジオグラフィー を行った。Bはオートラジオグラムである。
31j311:2本鎖ウロキナーゼ、組換え5cuP A −59D 8 (L MWscuPA 59D8)およびHMW scu P Aのプラスミンによる 活性化。2本鎖ウロキナーゼ、組換え5cuPA−59D8およびHMWscu PA(材料および方法において記載するような)の等価活性を、プラスミンと一 緒の予備インキュベーションの前および後で5−2444検定において比較した 。該反応は、50%氷酢酸100μgの添加によって停止する。405 nmの 吸光度を示す。各線(bar)は、3つの試料の平均を表す。
第4図:同一分子における抗フィブゾン抗体および5cuPA活性を示す。多工 程ラジオイムノアッセイを使用して、単一分子中の抗体および5cuPAドメイ ンの両方の存在を示した。フィブリンモノマーでプラスチックプレートを塗布し た。次いで、それらを組換え5cuPA−59D8、LMW−UKと抗体59D 8との開の化学的フンシュゲート体、抗体59D8または5cuPAのいずれか と一緒にインキュベートした。洗浄して非特異的結合を除去した後、ウェルを、 5cuPAおよび2重鎖UKと結合する125−T−標識抗−UK抗体と一緒に インキュベートした。最終洗浄工程の後、結合数を測定し、示す。
鼻旦界、増強されたフィブリン溶解性。組換え5cuPA−59D8.5cuP A、LMW−UKと抗体59D8との間の化学的コンジニゲート体およびtJK のフィブリン溶解性を、フィブリンモノマーセファロース検定で比較した。各々 、2つの測定値の平均を表す。
発明の詳細な説明 本発明は、抗原結合および酵素活性の両方を有するハイブリッド免疫グロブリン 分子に関するものである。さらに詳しくは、本発明は、プラスミノーゲン活性化 因子の活性部分、−重鎖ウロキナーゼからなる第2蛋白に結合したフィブリンに 対して特異的な抗原結合部位を有する組換えハイブリッド免疫グロブリン分子に 関するものである。本発明は、これら新規なハイブリッド免疫グロブリン分子の クローニングおよび産生に関するものでもある。
本明細書の全体を通して、“ハイブリッド免疫グロブリン分子”という用語は、 フィブリン特異性抗体の全部または一部およびプラスミノーゲン活性化因子、特 に−重鎖ウロキナーゼの全部または一部からなる組換えDNA技術によって産生 された単一分子を示すのに用いる。異種三機能性抗体、異種抗体、二重特異性抗 体、異種結紮抗体、二重抗体(antibody duplex)、およびヘテ ロダイマーは、二重特異性、すなわち、1つの分子中に2つの抗体結合部位を有 する抗体にさらに詳細に関する全ての用語である。
本明細書で使用するフィブリン特異性は、フィブリンに対して生じる抗体に関す るものである。血液が血管から漏れる場合“に、血餅中、酵素反応の複雑なカス ケードがフィブリノーゲンをフィブリン、構造蛋白に変換する。フィブリノーゲ ン自体は、血漿蛋白の最少の可溶性である。340.OOOkdMWに関して、 八−アルファ、B−ベータおよびガンマと呼ばれる3組の非同−ポリベブチド鎖 から生じる2回対称(two(old symmetry)を何する。血栓の部 位で、凝集カスケードが活性化され、トロンビンを生じ、極性ペプチドを酵素的 に開裂しくA−アルファからフィブリノペプチドAおよびB−ベータからフィブ リノペプチドB)、結果、フィブリンモノマー形成が生じる。非常に僅かしか溶 解しないフィブリンモノマーは、ゲルネットワーク(gel network) 中に同時に重合される。重合の後、フィブリンクロットは、共有分子開鎖e−( g−グルタミル)リジン結合を導<X]IIa因子によって安定化される。フィ ブリノーゲンおよびフィブリンは、それらの構造の98%以上が同一であり、2 つの新しく暴露されたフィブリンアルファおよびベータ鎖のアミン末端において のみ異なる。これらのフィブリンアミノ末端のアミノ酸配列は公知である。トウ ーリットル、アール・エフ(Doolittle、 R。
F、)、プノトナム、エフ・ダブリ二(Putnam F、W、)編の“フィブ リノーゲン・アンド・フィブリン(F ibrinogen and F 1b rin)”、ザ・プラズマ・プロテインズ:ストラクチャー・ファンクション・ アンド・ゼ不ティノク・コントロール(The P lasma P rote ins :巻、ニ二−ヨーク:アカデミノク・プレス、1975 ; 109− 156゜本発明で使用し得るフィブリンエピトープは、フィブリンベータ鎖のア ミノ末端、フィブリンアルファ鎖のアミン末端、カルホキ/末端からプラスミン 開裂部位までであるベータ(43〜49)アミノ酸配列、およびガンマ鎖架橋部 位を含む。
フィブリンに対する特異性を有する抗体はヒュイら(Hui et al、)の サイエンス(S cience)、222 : 1129(1983)に開示さ れている。さらに一般譲渡された1986年1月30日に出願された“フィブリ ン−スペシフィック・モノクローナル・アンチボディズ・ラッキング・フィブリ ノーゲン・クロスーリアクティビティ(F 1brin −S pe−cifi c Monoclonal Antibodies Lacking F ib rinogen Cross −React ivi ty)”に関する継続中 の米国出願番号第824.228号には、同一クイズの抗体の開示をみつけるこ とができる。一般譲渡された1986年4月14日に出願された継続中の米国特 許出願番号第851,514号には、本質的にフィブリノーゲン交差反応性を持 っていないフィブリン特異性モノクローナル抗体も開示されている。フィブリン に対する特異性を有する抗体の他の例は、クドリイ(Cal Iewaert) の“サイト・セレクティブ・プラスミノーゲン・アクティベーター・アンド・メ ソッド・オブ・メイキング・アンド・ユージング・セイム(S ite S e lective P lasminogen Activatorand Me thod of Making and Using S affle)″に関 する欧州特許出願筒146,050号、およびブンデセンら(Bundesen  et al、)の“モノクローナル・アンチボディズ・クイズ・スペシフィン ティ・フォー・クロスリンクド・フィブリン・アンド・ゼア・ダイアグノスティ ック・ユージズ(Monoclonal Antibodies with 5 pecifi−city for Crosslinked F 1brin  and Their Diagnostic Uses)″に関するオーストラ リア特許出願AV−A−25387/84を含む。
本発明のハイブリッド免疫グロブリン分子を調製するに際し、無傷のフィブリン −特異性抗体は、クローン化され、ハイブリッド分子の一部分からなり得る。し かしながら、ハイブリッド免疫グロブリン分子の大きさを減少させ、抗原性を減 少させるために、フィブリンを認識して結合する抗体の領域だけを使用するのが 好ましい。
フィブリン−特異性抗体のこの領域をクローニングするには、抗体の構築および 機能の理解が必要である。すなわち、抗体は、2つの同一の軽(L)鎖および2 つの同一の重(H)鎖からなる四分割の免疫グロブリンである。各蛋白路は、2 つの主領域二N−末端可変(V)領域およびC−末端恒常部(C)領域からなる 。可変性軽(VL)および可変性型(V)I)鎖は、可変領域ドメインを形成す る。可変ドメインは、特定の抗原に対する認識および特異性を決定する。軽鎖の 恒常部類域ドメイン(CL)および重鎮の恒常部類域ドメイン(C,)は、免疫 応答を実施するのに責任のある因子機能を仲介する。抗体分子のヒンジ領域は、 該抗体のF。フラグメントにFabフラグメントを接続する。
抗体の可変ドメイン、蛋白構築定義は、軽および重鎖のVLおよびVH上セグメ ントらなる。6つの高変異性領域、軽鎖中に3つおよび重鎮中に3つを含有する 。遺伝子レベルにおいて、3つのエキソンは、特異的なVHを特異的にすること およびそのフレームワーク(f rametvork)および高変異性領域を含 むことに関して責任があり、2つのエキソンはVLを特異化する。VLおよびV Hの両方の最初の2つの高変異性領域は、各々、軽および重鎖のV遺伝子エキソ ンによって特異化される。軽鎖の3番目の高変異性領域は、2つのエキソン、V LおよびJLによって特異化される。重鎮の3番目の高変異性領域は、3つのエ キソンVH,DおよびJHによって特異化される。
免疫グロブリン遺伝子発現は、Bリンパ球における体細胞組換えによるV遺伝子 のC遺伝子への結合を介して生じる。これらの遺伝子は、結合して、完全な免疫 グロブリンを形成する。次いで、再配列し、結合した遺伝子セグメントは、完全 な免疫グロブリンまたは軽および重可変鎖の抗原結合ドメインをコードする。
化学的および同一構造型特性によって特徴付けられる重鎮の5つの主なりラスが ある。これらの重鎮クラスは、ミュー、ガンマ、デルタ、アルファおよびイプシ ロンと称される。また、軽鎖の2つの主なりラス:カッパおよびラムダがある。
本発明において、フィブリンに関して特異的な抗体は、ノ\イブリッド免疫グロ ブリン分子の一部分としてクローン化される。好ましくは、フィブリン抗体の可 変領域だけがクローン化される。可変軽もしくは可変重鎮のいずれか、または両 方は、ハイブリッド分子の一部分からなる。さらに、フィブリン−特異性抗体の ヒンジ領域がクローン化され得る。可変領域と結合したフィブリン特異性抗体の Fab部分の恒常部ドメインもクローン化され得る。
好ましい具体例において、構築の抗体部分は、ちょうどFv領領域免疫グロブリ ンの可変領域ドメインに減少される。抗体の完全な機能性抗原−結合フラグメン トは、可変ドメインを使用することによって構築され得る。したがって、分子の 小さい部分だけを発現させることが可能であり、機能的に活性であることができ る。例えば、スケラら(S kerra et al、)、サイエンス(S c ience)、240:101038−1041(198゜ ハイブリッド免疫グロブリン分子においてクローン化および使用されたフィブリ ン−特異性抗体の可変および恒常部領域は、哺乳動物源から誘導され得、好まし い供給源はヒトからである。他方、可変領域は哺乳動物源由来であり、恒常部領 域はヒト源由来である。
本発明において使用され得るプラスミノーゲン活性化因子は、ストレプトキナー ゼ、ウロキナーゼ、プロウロキナーゼおよび組織型プラスミノーゲン活性化因子 を含む。プラスミノーゲンが活性化因子によってプラスミン、血漿の活性フィブ リン溶解酵素に変換される場合、その基質、フイブリノに対して顕著な親和性を 呈する。
したがって、“プラスミノーゲン活性化因子”という用語は、血栓溶解剤であり 、本明細書において、利用される任意の薬物を含むことを意味する。他の用語は 、フィブリン溶解を含む血栓の溶解に関する当技術分野において公知である。最 も一般的なプラスミノーゲン活性化因子は、ストレプトキナーゼ、ウロキナーゼ 、プロウロキナーゼ(−重鎖ウロキナーゼ)、および組織型プラスミノーゲン活 性化因子であるが、本発明において、他のプラスミノーゲン活性化因子または血 栓溶解剤を使用し得る。
ストレプトキナーゼおよびウロキナーゼは、プラスミノーゲン活性化因子の第1 世代を構成する。ストレプトキナーゼ、細菌性蛋白は、最初に同定されたプラス ミノーゲン活性化因子であった。プラスミノーゲンとの1:1化学量論的複合物 が形成され、これによって、その活性形態、プラスミンに変換する。冠状動脈閉 塞症の4時間以内に投与すると、ストレプトキナーゼは、多くの任意の試験にお いて、心筋梗塞の後の死亡率を減少させることが分かった。エム・エル・シムー ンズら(M、 L、 S imoons et al、)、ジャーナル・オブ・ アメリカン・カリッジ・オブ・カージオロジ−(J 、 A+I1. Co11 ゜Cardiol、 )、7:717(1986)およびノ1−トマンら(Ha rtman et al、)、アメリカン・ハート・ジャーナル(Am、 He art J 、)、111:1030(1986)。しかしながら、前述したよ うに、この薬物の使用は、過剰のプラスミンの発生によって生じた顕著なフィブ リノーゲンの除去によつて不変的に行われる。
ウロキナーゼは、一つの特異的なArg 560−Valペプチド結合の制限さ れた蛋白分解によってプラスミノーゲンを活性化させる2本鎖トリプシン様セリ ンプロテアーゼである。バイオランドら(Violand et al、)、ジ ャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J、Biol、Chem、) 、251:3906−3912(1976)。ウロキナーゼによって得られた結 果は、小規模の臨床学的試験におけると同様であった。マテイら(Mathey  et al、)、アメリカン・ジャーナル・オブ・カージオロジ−(A m、  J 、 Cardiol、 )、55:878(1985)。
プラスミノーゲン活性化因子の第2世代は、組織型プラスミノーゲン活性化因子 (tPA)および−水路ウロキナーゼ様プラスミノーゲン活性化因子(scuP A)を含む。ストレプトキナーゼおよびウロキナーゼと非類似的に、tPAおよ び5cuPAは、フィブリン−選択性プラスミノーゲン活性化を呈する。tPA の選択性は、分子上のフィブリン結合部位の存在によって誘導される。tPAは 、0.16M+7)K、を有するフィブリンを結合する:結合すると、そのプラ スミノーゲン活性化に関するに、Bは、83Mから0.18Mまで減少し、その k eatは、0.07から0.28秒−1まで増加し、結果、触媒化効率が約 1000倍増加する。おそらく、5cuPAはフィブリンに直接結合しないけれ ども、血漿プラスミノーゲンよりも非常に容JAにフィブリン−結合プラスミノ ーゲンを活性化する。そのフィブリン選択性をtPAのそれと比較する(コレン ら(Collen et al、)、スロンボウシス・アンド−ヘモスタシス( T hromb、 Haemost、 )、遁:27(1984))。
tPAおよび5cuPAは、内皮および他の細胞がそれらを循環中に分泌するの で、天然のプラスミノーゲン活性化因子も考慮される。
tPAおよび5cuPAの最初の研究は、培養された細胞株:tPAに関しては ボウズ(Bowes)メラノーマ細胞株および5cuPAに関しては形質転換さ れたヒト腎臓細胞から精製された蛋白に関して導かれた。その後、両薬物は組換 えDNA法によって製造された。ペン二カら(Pennica et al、) 、ネイチャー (N ature)、陳↓:214(1983) :ホウムズら (Holmes et al、)、バイオテクノロジー(B iotechno logy)、;!、二923(1985)。
5cuPAは、アミノ酸Lys158および11e159の間でプラスミンによ って開裂される。得られた高分子量の二本鎖ウロキナーゼは、5cuPAの触媒 活性を有しているが、フィブリン選択性およびその一本鎖前駆体のプラスミノー ゲン活性化因子抑制因子Iに対する耐性を有しない。低分子量の二本鎖ウロキナ ーゼは、第1世代形態である。5cuPAの充分な長さ、高分子量形態は、天然 のプラスミノーゲン活性化因子であり、第2世代ブラスミ/−ゲン活性化因子と して臨床的に研究されている形態である。
5cuPAの軽鎖(アミノ末端)は、表皮成長因子様ドメインに加えて、5cu PAがフィブリンを結合しないと、甲われないという事実を除いて、tPAのク リングルとかなり均質であることを示す一重鎖りリンゲル領域を含む。tPAと 5cuPAを区別するもう1°っの特性は、プラスミノーゲン活性化因子抑制因 子■ならびに他のプラスミノーゲン活性化因子抑制因子による不可逆的抑制に対 する5cuPAの耐性である。このために、tPAと非類似的に、5cuPAは 、期間中、ヒト血漿中で安定である。例えば、プラスミノーゲン活性化因子抑制 因子■は5cuPAに可逆的に結合する: 5cuP Aがフィブリンおよびプ ラスミノーゲンと三成分複合物を形成する場合、プラスミノーゲン活性化因子抑 制因子Iが置換される。触媒化部位が不可逆的抑制に影響され易くなるのは、プ ラスミンが残基Lys158とI]e159との間で5cuPAを開裂し、高分 子量の二本鎖ウロキナーゼを形成した後になって初めてである。低分子量の二本 鎖ウロキナーゼは、Lysl 36−Lysl 37ペプチド結合の開裂によっ て誘導され、プラスミノーゲン活性化因子抑制因子Iによって容易に抑制される 。
スタンプら(S tump et al、 )、ジャーナル・オプ・バイオロジ カル・ケミストリー(J 、 B iol、 Chem、)、261:1712 0(1986)には、残基GIu143とLeu144との間での精製による蛋 白分解開裂から得られる5cuPAの短縮形態が開示されている。5cuPAは 、おそら(、in vivoにおいて、この形態では存在しない。組換えDNA 法(ネルズら(Nelles et al、)、ジャーナル・オブ・バイオロジ カル・ケミストリー(J 、 B iol、 Chem、 )、262:108 55(1987))によって発現された低分子1scuPAは、アミノ末端クリ ングルを含んでいない。
低分子量の二本鎖ウロキナーゼよりも14アミノ酸だけ長いが、低分子量の5c uPAは、天然のものと同一のフィブリン選択性を明示し、高分子量5cuPA は、フィブリン選択性における役割からクリングルを明らかに排除する。低分子 量(32−kD)の5cuPAは、天然(54−kD)の5cuPAのもう1つ の重要な特性−一すなわちそのプラスミノーゲン活性化因子抑制因子Iに対する 耐性も維持している。
本明細書において使用する場合、“5cuPA”という用語は、5cuPAの高 分子量形態および5cuPAの低分子量形態の両方を含むことを意味する。
本発明のハイブリッド免疫グロブリン分子を製造する方法において、無傷のプラ スミノーゲン活性化因子は、ハイブリッド分子の一部分としてクローン化および 発現され得る。さらに、LMWまたはHMW 5cuPAのいずれかの活性部分 は、ハイブリッド分子の一部分としてクローン化および発現される。5euPA 上の活性部位または触媒化部位は、ルーチンスクリーニングによって決定され得 る。
構築物のプラスミノーゲン活性化因子部分は、ヒト蛋白に関するDNA配列を含 み;抗体(または抗体フラグメント)のフレームワークは、代表的には天然のネ ズミである。構築物の抗原性を減少させるために、抗体または抗体フラグメント に修飾を行うことができる。
上記Fv領領域けをクローニングすることに加えて、抗体のネズミ構造的フレー ムワークのほとんどは、ヒトフレームワークと置換され得る。このマウス抗体ま たはその一部分の“ヒト化”は、複合物の抗原性を減少させるであろう。これら の修飾は、他の動物抗体についても行うことができる。
本発明のハイブリッド免疫グロブリン分子を得るための方法は、フィブリン−特 異性抗体およびプラスミノーゲン活性化因子のクローニングおよびこれらのDN A配列の一重鎖ハイブリッド分子への発現を必要とする。
ハイブリッド免疫グロブリン分子の製造に使用されるフィブリン−特異性抗体お よびプラスミノーゲン活性化因子のDNA配列は、種々の供給源から誘導され得 る。これらの供給源は、ゲノムDNA。
cDNA、合成りNA、およびこれらの組換え体を含む。ゲノムDNAは、自然 に生じるイントロンを含んでいても含まなくてもよい。
ゲノムDNAまたはcDNAから得られたDNAは、種々の方法で得られる。所 望の配列をコードしている細胞を単離し、好都合には1つまたはそれ以上の制限 エンドヌクレアーゼによって、ゲノムDNAをフラグメント化し、得られたフラ グメントを、フィブリン−特異性またはプラスミノーゲン活性化因子をコードし ているDNA配列の存在についてプローブを用いてクローン化およびスクリーン することができる。
フィブリン−特異性抗体の可変領域に関して、DNAをコードしている再配列重 鎖は、V、DおよびJ領域を含み得る。DNAをコードしている再配列生殖細胞 系(germline)軽鎖は、■およびJ領域を含み得る。所望のフィブリン −特異性DNA配列結合部位を含むクローン化フィブリンを同定した後、このフ ラグメントを、さらに操作して、過剰のDNAを除去し、1つまたは両方の末端 を修飾し、介在する配列(イントロン)の全てもしくは一部分またはそれに類す るものを除去することができる。
種々のフラグメントの結合は、ライゲーションのための平滑末端または付着末端 (staggered−ended termini)、適切な末端に供給する ための制限酵素消化、適当な付着末端(cohesive ends)に埋める こと、望ましくない結合を避けるためのアルカリホスファターゼ処理、および適 切なりガーゼによるライゲーションを用いて、慣用技術に従って行われる。
cDNAに関して、cDNAをクローン化し、得られたクローンを、所望の可変 または恒常部類域をフードしているcDNAに関して、適当なプローブを用いて スクリーンし得る。所望のクローンを単離した後、cDNAを、実質的にゲノム DNAと同一の方法で操作し得る。しかしながら、cDNAに関して、イントロ ンまたは介在配列が全くない。
また、フィブリン−特異性抗体の遺伝子およびプラスミノーゲン活性化因子の遺 伝子は、周知の方法に従って合成することができ、ハイブリッド免疫グロブリン 分子を製造するのに使用するためにクローン化することができる。
ハイブリッド免疫グロブリン分子を発現させるために、適当な宿主によって認識 された転写および翻訳シグナルが必要である。真核宿主は、in vitroで 培養することができる哺乳動物細胞、詳しくは白血球、さらに詳しくは骨髄細胞 、または他の形質転換されたもしくは腫瘍形成リンパ球、例えばEBV形質転換 細胞である。他方、細菌、真菌、例えば酵母、糸状菌類またはそれに類するもの のような非補乳動物細胞を使用し得る。
フィブリン−特異性可変領域をコードしているDNA配列は、ゲノムDNA由来 のプロモーター領域に関連して得ることができる。
宿主細胞が可変領域に関連する転写調節および翻訳開始シグナルを認識する限り 、可変領域暗号配列の領域5°は保持され、転写および翻訳開始調節のために使 用され得る。
可変領域に隣接する非暗号領域5°は、通常、TATAボックス、キャッピング 配列、CAAT配列およびそれに類するもののような転写および翻訳の開始を含 むこれらの配列を含む。通常、5°−非−暗号配列は、少なくとも150 bp 、さらに通常には少なくとも200bpであり、通常には約2 kbpを越えず に、さらに通常には約1kbpを越えないであろう。
フィブリン特異性可変領域に対する非−暗号領域3′は、停止およびポリアデニ ル化のような、その転写停止調節配列に関して維持され得る。さらに、暗号領域 に対する非−暗号領域3°は、免疫グロブリン遺伝子中に重要なエンハンサ−を 含有する。すなわち、恒常部類域をコードしているDNA配列に天然に隣接する 3′−領域を維持することによって、転写停止シグナルが得られる。転写停止シ グナルは、発現宿主細胞において充分に機能的でなく、宿主細胞において機能的 である3′非翻訳領域は、非常に転写された蛋白の3′領域と置換され得る。こ の方法では、置換された3°領域に関する蛋白の選択は、製造に関して選択され た細胞システムに依存するであろう。さらに、商業的に実施できるまで製造レベ ルを増加させるための付加的方法は、当業者には公知であろう。
フィブリン−特異性抗体およびプラスミノーゲン活性化因子に関する構築物は、 −緒に結合して一重鎖DNAセグメントを形成するか、またはそれ自体によっで あるいはベクターと結合してセグメントを分離するように維持され得る。
構築物は、選択させる遺伝子と結合して形質転換によって細胞中に導入され得、 ここで、該構築物は宿主ゲノムに組み込まれるであろう。通常、構築物は、宿主 細胞によって認識される複製システムを有するベクターの一部分であろう。
本発明の分子の製造のための発現ビヒクルは、プラスミドまたは他のベクターを 含む。一般に、宿主細胞に適合する種から誘導されるレプリコンおよび制御配列 を含有しているこのようなベクターを宿主に関連して使用する。ベクターは、通 常、レブリフン部位ならびに形質転換細胞における表現型選択を提供することが できる特異性遺伝子を担持している。例えば、イー・コリ(E、coli)は、 pBRて容易に形質転換される。pBR322は、アンピシリンおよびテトラサ イクリン耐性に関する遺伝子を含有しており、形質転換細胞を同定する簡単な手 段を提供する。pBR322プラスミドまたは他の微生物のプラスミドは、それ 自体の蛋白の発現のために微生物によって使用され得るプロモーターを含むか、 またはそれを含むように修飾されなければならない。組換えDNA構築において ほとんど一般的に使用されるこれらのプロモーターは、ベータラクタマーゼ、ラ クトースプロモーターシステム、ラムダファージプロモーターおよびトリプトフ ァンプロモーターシステムを含む。これらは、はとんど一般的に使用されるもの であるが、他の微生物プロモーターが見いだされ、これを使用し得る。
例えば、バクテリオファージラムダの左方同プロモーターの抑制下に、ハイブリ ッド免疫グロブリン分子に関する遺伝子構築は、バクテリオファージラムダの左 方向プロモーターの抑制下で行うことができる。抑制はラムダリプレッサーによ って加えられ、隣接する制限部位が知られている。
バイブIル、ド免疫グロブリン分子の発現は、その非形質転換状態で微生物と均 質であり得る池の調節配列の抑制下で行うこともできる。例えば、イー・コリ( E、coli)染色体DNA依存ラクトースは、ラクトースまたは酵素ベーター ガラクトシダーゼを加工することによってラクトース利用性を仲介するlacオ ペロンからなる。摩抑制因子は、バクテリオファージラムダplac5から得ら れ、これはイー・コ1バE 、 col i)に関して感染しやすい。摩プロモ ーターーオペレーター/ステムは、IPTGによって誘発され得る。
他のプロモーター/オペシーターンステムまたはその一部分も同様に使用し得る 。例えば、コリシンE1、ガラクトース、アルカリホスファターゼ、トリプトフ ァン、キシロース、tax、およびそれに類するものを使用し得る。
好ましい宿主は、組織培養物においてil vitroで、または動物中でin  vivoで増殖される哺乳動物細胞である。哺乳動物細胞は、正しい折りたた みまたは正しい部位でのグリコジル化を含む免疫グロブリン蛋白分子への翻訳的 修飾の後に得られる。
宿主として有用である哺乳動物細胞は、VEROもしくはCHO−Klのような 繊維芽細胞起源の細胞、またはハイブリドーマ5P210−AG14もしくはミ ニo−7P 3X633g8のようなリンパ球起源の細胞およびそれらの誘導体 を含む。好ましい哺乳動物宿主細胞は、S P 210およびJ 558Lを含 む。いくつかの細胞株は、ウロキナーゼを分泌し、培養された腎臓癌細胞(フェ ライボロら(F erraivolo et al、 )、ジャーナル・オブ* セルーラーーフイシオロジ−(J 、 Cel ]、 P hysiol、 ) 、121:363(1984乃および3T3細胞(ベリンら(Belin et  al、)、EMBO(ヨーロピアン・モレキュラー・バイオロジー・オーガニ ゼーシコン)ジャーナル(EMBOJ、)、3:190(1984))のような トランスフェクションに使用され得る。
哺乳動物宿主に関して、ハイブリッド免疫グロブリン分子の発現に関して、いく つかの可能なベクターシステムが利用可能である。
あるクラスのベクターは、ウシ乳頭腫ウィルス、ポリオーマウィルス、アデノウ ィルスまたは5V4Qウイルスのような動物ウィルスから誘導される自律的に複 製する染色体外プラスミドを提供するDNA因子を利用する。第2のクラスのベ クターは、宿主細胞染色体中への所望の遺伝子配列の組み込みに頼る。誘導され たD N Aをそれらの染色体に安定に組み込んだ細胞は、発現ベクターを含有 する宿主細胞を選択させる1またはそれ以上のマーカーを導入することによって も選択され得る。マーカーは、栄養要求性宿主、殺菌耐性、例えば抗体、または 銅のような重金属、またはそれに類するものに原栄養性を与える。選択可能なマ ーカー遺伝子は、発現されるべきDNA遺伝子配列に直接結合され得るか、また はコートランスフェク/コンによって同一の細胞中に導入され得る。追加の因子 は、−重鎖結合蛋白mRNAの最適な合成に関して必要とされ得る。これらの因 子は、スプライスシグナル、ならびに転写プロモーター、エンハンスおよび停止 シグナルを含む。このような因子と一体化されているc D N A発現ベクタ ーは、オカヤマ、エイチ(Okayama、 H,)のモレキュラー・アンド・ セルーラー・バイオロジー(Mo1. Cel旦胆シ)、3: 280(191 113)に開示′されたものおよびその他のものを含む。
宿主の性質によって、広範に種々転写および翻訳調節配列が使用され得る。転写 および翻訳調節シグナルは、アデノウィルス、つ/乳頭腫ウィルス、7ミアン( S 1m1an)ウィルスまたはそれに類するもののようなウィルス性供給源か ら誘導され得、ここで、該調節シグナルは、高いレベルの発現を有する特定の遺 伝子と関連している。
他方、アクチン、コラーゲン、ミオシンなどのような哺乳動物発現産生物由来の プロモーターを使用してもよい。発現または活性化させる転写開始調節/グナル を選択してもよく、遺伝子の発現は、転形させることができる。温度を変化させ ることによって発現を抑制もしくは開始することができるような温度感受性であ るか、または化学的調節、例えば代謝を受け易い調節シグナルが興味深い。
もう1つの好ましい宿主は酵母である。酵母は、グリコジル化を含む翻訳ペプチ ド修飾後に行うこともできるという実質的に優れた点を持っている。酵母中で所 望の蛋白の製造に利用され得る強いプ1:l % −ター配列および高いコピー 数のプラスミドを利用する多くの組換えDNAストラテジーが存在する。酵母は 、クローン化哺乳動物遺伝子産生物上のリーダー配列を認識し、ペプチドベアリ ングリ−ダー配列(すなわち、プレーペプチド)を分泌する。
グルコースが豊富な培地中で酵母を増殖すると多量に産生される解糖性酵素をフ ードしている活性に発現された遺伝子由来のプロモーターおよび停止因子を一体 化している一連の酵母遺伝子発現システムを利用することができる。公知の解糖 遺伝子は、非常に効果的な転写抑制/グナルも提供する。例えば、ホスホグリセ リン酸キナーゼ遺伝子のプロモーターおよび停止シグナルを利用することができ る。
構築物を含有しているベクターまたはDNA配列を発現に関して調製した後、D NA構築物を適当な宿主中に導入し得る。プロトプラスト融合法、リン酸カルシ ウム−沈降法、電気泳動法または他の慣用技術のような種々の技術を用い得る。
融合の後、細胞は、選択培地中で増殖され、ここで非形質転換細胞は殺され、D NA構築物によって形質転換された細胞だけが残る。遺伝子の発現の結果、アッ センブリーになり、ハイブリッド免疫グロブリン分子を形成する。
宿主細胞は、はとんど、細胞、特に染色体またはリンパ球細胞を不滅にさせるで あろう。これらの細胞は、培養フラスコ中において、適当な栄養培地中で増殖さ れるか、あるいはン不ルシエニノク宿主(synergenic host)、 例えばマウスもしくはラット、または免疫欠乏宿主もしくは宿主部位、例えばヌ ードマウスもしくはハムスター嚢中に注射する。特に、該細胞を腹水の製造のた めの腹腔中に導入し、キメラレセプターを回収し得る。他方、該細胞を皮下注射 し、宿主の血液かろ抗体を回収し得る。ハイブリドーマ細胞と同様の方法で、該 細胞を使用し得る。ダイアモンドら(Diamond et al、)、ン(M cKearn)およびベクトール(B echtol) (編集)、モノクロー ナル・アンチボディス゛:ハイブリドーマス′−ア・二ニー・ディメンジョブレ ナム、1980参照。これらは、本明細書に資料として引用する。
ハイブリッド免疫グロブリン分子は、抽出、沈殿、クロマトグラフィー、親和性 クロマトグラフィー、電気泳動、またはそれに類するもののような慣用条件に従 って、単離および精製され得る。好ましい方法は、ハイブリ、ド分子を選択的に 単離するためのフィブリンベータ鎖のアミノ末端へブタペプチド(抗フィブリン に結合)またはベンズアミジン(ブラスミ/−ケン活性化因子触媒化部位に結合 )のいずれかによる親和性クロマトグラフィーである。
本発明は、ハイブリッド免疫グロブリン分子を用いる免疫治療および免疫診断の ための方法を提供するものでもある。免疫治療および免疫診断用途において、ハ イブリッド免疫グロブリン分子を患者に投与し、ハイブリッド分子のフィブリン −特異性結合部位を介して血栓の部位で局在化させる。ハイブリッド分子のプラ スミノーゲン活性化因子部分の酵素活性によって血栓を溶解する。当業者によっ て明らかであるように、フィブリン特異性−ブラスミノ−ケン活性化因子ハイブ リッド分子の特異性は、血栓に選択的に付着して溶解し、出血のような重篤な副 作用の危険を減少する。
を含む免疫診断用途においても使用され得る。この用途において、ハイブリッド 分子は、放射性核種を使用して検出可能に襟識する。
放射性核種は、与えられた装置のタイプに関して検出可能である崩壊のタイプの ものなければなるない。また、in vivo診断に関する放射性核種は、最大 摂取時に検出可能であるほど充分に長いが、診断の後に望ましくない放射線を患 者に残さないほど充分に短い半減期を有する。蛋白への、したがってハイブリッ ド分子への放射性核種の結合は、当業者に公知であり、しばしば、中間の官能基 を用いて直接的にまたは間接的に行われる。in vivo診断のためにしよう し得る放射性同位元素の例は、”T c、123■、131 ■、IIJn、9 7Ru、 ”Cu、 ”Ga、 ”As、5aZrおよび”’TIである。
本発明の方法において、in vivo診断の目的のための常磁性同位元素も使 用され得る。磁気共鳴エネルギー技術において使用するのに特に有用である元素 の例は、’ ”’ G ds ”M 1% ’ @” D y % ” Crお よび58Feである。
また、ハイブリッド免疫グロブリン分子は医薬的に許容される担体を有する医薬 組成物からなる。これらの担体は当業者に周知であり、食塩水および緩衝化媒質 を含む水溶液または溶媒エマルションまたは懸濁液を含み得る。例えば、レミン トンズ・ファーマシニーティカル・サイエンシズ(Remington’s P harmaceutical 5ciences)(第16版、1980)に開 示されているような医薬技術。
ハイブソノド免疫グロブリン分子の投与に関する投与範囲は、血栓の存在を検出 するのに充分に大きいものである。投与量は、発疹またはアナフィラキ/−ショ ックのような過敏症反応の如き不利な副作用を生じるほど大きくするべきではな い。一般に、投与量は、患者の年齢、状態、性および疾病の程度によって変化す るであろう。
計数器指標は、過敏症および他の変化するものを含むことができ、個々の医師に よって調節され得る。投与量は、体重1に9あたり0゜01m9〜500t9、 好ましくは0.0 In 〜200x9の範囲であり得る。ハイブリッド免疫グ ロブリン分子は、注射または時間をかけた漸次的潅流によって非経口投与され得 る。それらは、皮下、腹腔内、筋肉内または経皮的にも投与され得る。
本発明を一般的に記載したが、同じものが説明だけのために本明細書に含まれる 特別な例に関する資料によってさらに容易に理解されるであろうし、他に特記し ない限り制限するものではない。
実施例 59D8の重鎮および一重鎖つロ牛ナーゼ様ブラスミ/−ゲン活性化因子(sc uPA)の低分子量形態をコードしている発現プラスミド、pD8’CH2UK を設計およびクローン化した。得られたハイブリッドプラスミド活性化因子(組 換え5cuPA−59D8)は、約160kDの分子量を有しており、フィブリ ンに結合し、−重鎮ウロキナーゼに対して独特の性質を持っている(S−244 4およびS−2251検定において試験したとおり)。組換え5cuP A 5 9D8は、フィブリンモノマーおよび抗−ウロキナーゼモノクローナル抗体の両 方を結合しており、同一の精製された分子上に画部分の存在を同時にあいまいに 示す。フィブリン溶解に関する検定において5cuPA−59D8を天然5cu PAと比較すると、約500倍以上の効力がある。これは、抗フィブリンモノク ローナル抗体に二本鎖ウロキナーゼを化学的に結合させることによって得られる 効力の100倍増加に匹敵し、予想された効果よりもかなり大きく示され、二本 鎖、LMWウロキナーゼ(アポキナーゼ)をアボット・ラボラトリーズ(A b bot L aboratories)から購入した。高分子量(HMW)およ び低分子it (L MW)scu P Aは、ドクター・ディザイヤー・コレ ン(Dr、 Desire Co11en)の好意の贈り物であった。ピアス・ ケミカル(P 1erce Chemical)から3−(2−ピリジルジチオ )プロパン酸N−スクシンイミジ/)(SPDP)および2−イミノチオランを 得、ファルマ/ア・ビー−エル・バイオケミカルズ(P harmacia P −L B iochemicals)からセファ0−ス(S epharose ) 4 B −CLを得た。+tsl−標識フィブリノーゲンは、アマ−ジャム (A mersham)から入手し、血漿は地方の血液銀行から入手した。色素 基質H−D〜インロイシル−し一ポリーL−アルギニンーp−ニトロアニリド・ 二塩酸塩(S−2288)、L−ピログルタミル−グリシル−し−アルギニン− p−ニトロアニリド(S−2244)、およびH−D−バリル−し−ロイシル− し−リシン−p−ニトロアニリド・二塩酸塩(S−2251)は、ヘレナ・ラボ ラトリーズ(Helena L aboratories)から入手した。ヒト 胎盤因子X■は、グリーン・クロス(GreenCross)(日本国大阪)か ら入手し、高速蛋白液体クロマトグラフィー用スペロース(S uperose ) 1 ’2樹脂は、ファルマシア(Pharmacia)から入手した。L− グルタミン、ゲンタマイシンおよびウシ胎児血清を含有するダルベツコ最小必要 培地(D M E M )は、ギブコ・ラボラトリーズ(G 1bco L a boratories)から購入し、二ニートリトーマ(N utridoma ) −N S (血清不含培地)は、ベーリンガー・マンハイム(Boehri nger Mannhei+a)から入手した。他の全ての化学物質はシグマ( S igma)から入手した。
レム1バL aemmli)、ネイチャー(ロンドン)(Nature(Lon don))、マン−・ブリリアント・ブルーRを用いて、または放射性標識した 場合は一70’Cで24〜72時間、オートラジオグラフィーによって肉眼で観 察した。
59D8H鎖遺伝子のクローニング クワ−ターマウスら(Quertermous et al、)、ジャーナル壷 オブ曹イムノロジー(J 、 I mmunol、 )、128:2687−2 690(1987)に従前に開示されているとおり、59D8ハイブリトーマ細 胞から高分子量ゲノムDNAを作成した。59D8ハイブリド一マ株に対して特 異的な配列された重鎮免疫グロブリン遺伝子を同定するために、EcoRl−1 肖化ゲノムDNAおよび1.7−キロベース(kb) Eco R1/Pstl ゲノム結合領域プローブを用いて、従前の開示のとおり、サザーンブロノト分析 を行った(サザーン、イー・エム(S outhern、 E 。
M、)、ジャーナル・オブ・モレキュラー・バイオロジー(J、Mol。
合相手または生殖細胞系Ba1b/CDN、A中に見いだせなかったという点で 同一であった。結果、ゲノムDNAIQをEcoRlで消化し、調製用アガロー スゲル上でサイズ分別した。サザーン、イー(S outhern、 E 、  )、メリンス・イン・エンザイモロジ−(Methodsin E nzymo logy)、編集:つ、アール(Wu、R,)(アカデミツク・プレス、ニュー ヨーク)第68巻、第152頁〜第176頁。結合領域プローブへのハイブリダ イゼーションによって、2つの再配列フラグメントの各々を含有している画分を 同定した。これらの画分を濃縮し、ラムダgtloにライゲートした。構築され た2つのサブゲノムライブラリーを結合領域プローブでスクリーンし、各ライブ ラリーからいくつかの有効なりローンを単離した。(マニアテイスら(Mani atisetal、)、モレキュラー・クローニング(Molecular C Ioning)、1982(コールド・スプリング・ハーバ−1二ニーヨーク) )。59D8抗原結合部位をコードしている再配列フラグメントを含有するクロ ーンの選択は、59D8 H鎖mRNAの配列に基づいて構築された20−塩基 対オリゴヌクレオチドへのハイブリダイゼーションによって行った。RNA単離 および配列、T4ポリヌクレオチドキナーゼによるオリゴヌクレオチドの3!P 標識、ならびにハイブリダイゼーションは、従前に開示された技術に従って行っ た。(マニアテイスら(Maniatis et al、)、モレキュラー・ク ローニング(Molecular04(1985) ;サッグスら(S ugg s et al、 )、プロシーディンゲス・オブ・ナショナル・アカデミ−・ オブ・サイエンシズ・ニーニスニー(P roc、 N at’ 1. A c ad、 S ci、 U S A )、78:6613−6617(1981) )。
フィブリン−特異性抗体/5cuPA遺伝子構築物可変および結合領域を含有し ているクローン化制限フラグメントならびに59D8遺伝子のエンノーンサー配 列を、正しい配向で、マウスガンマ2BH鎖恒常部領域配列のプラスミド5゛に 挿入した。
恒常部領域配列を含有するこのブスミド(PSV GTP/ガンマ2B)は、p B R322由来アンピシリン耐性遺伝子およびSV40ウィルスプロモーター の抑制下でのグアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(GPT)遺伝子を含 有する。これは、ドクター・リチャード・二一ア(Dr、 R1chard N eer)からの贈り物として得た。この構築物を、アンピシソン耐性遺伝子を介 してイー・コリ(E、coli)MC1061中で増殖し、真核生物におけるG PT遺伝子の発現キサンチン、ヒボキサンチン、およびミコフェノリン酸の存在 下で選択された。次いで、重鎮恒常部類域のカルボキシ末端をコードしている配 列のバルクを除去した(抗体ゲノム重鎖の最小のアミノ酸1〜236を用いて) 。5cuPAのLMW形態をコードしているscu PAのアミノ酸144〜4 11をコードしているD N Aフラグメントと置換した。重鎮恒常部領域遺伝 子のいずれか1つからの第3エキソンを5cuPA遺伝子に“イン・フレーム( ill frame)”結合し、その結果、通常のアミノ酸配列を産生じ、複合 蛋白を得た。この最終構築物を、電気泳動を介して、通常の重鎮の産生を停止し た適切な59D8ハイブリドーマ変形物にトランスフェクトした。これらのトラ ンスフェクトントは、トランケイトされた重鎖の最終末端にプラスミノーゲン活 性化因子部分を有する、フィブリン特異性を有する抗体分子を製造する。
モノクローナル抗体および消失変異体(loss variants)の選択( 1983)において従前に開示されたとおり、フィブリンベータ鎖のアミノ末端 配列に基づく合成へブタペプチドによる免疫化によって、フィブリン特異性モノ クローナル抗体59D8を生起させる。完全培地:4.5x9/xcグルコース 、12%ウシ胎児血清(Fe2)、509/11(l硫酸ゲンタマイシン、およ び0.6m9/xQL、−グルタミンを含有するDMEM中に、ハイブリドーマ 細胞および消失変異体を維持した。重鎮消失変異体の選択のために、軟質アガロ ース中で細胞を増殖させた。完全培地に0.2%アガロースおよびさらなる8% FC3を加えたもの51を組織培養皿(60xm)に添加し、室温で3〜5分間 固化させた。鎖消失のために選択される細胞(1〜2×103)をアガロースの 上に重ねた。細胞のクラスターを形成するまで(2〜4日)、6%CO,中、3 7℃で、該プレートをインキュベートした。重鎮消失変異体を検出するために、 細胞クラスターに、0゜2%アガロースおよび5〜10%ウサギもしくはヤギ抗 マウス重鎮を有する完全培地を含有している抗血清溶液1 、0 m12を塗っ た。重鎮を分泌する細胞クラスターは、沈降素ハロ(precipiton h alo)を発生する。キャピラリーピペットによって軟質アガロースから沈降素 ハロを持っていないクラスターを拾い揚げ、次いで、さらなる8%FC3を有す る完全培地を含有する96ウエルプレート中に運搬した。エンザイムリンクドイ ムノアブソルベントシアソセイ(ELISA)またはウエスターンブノテイング によって、重および軽鎖の存在に関して、個々のサブクローンを検査した。
組換え蛋白の構築および発現 フィブリン特異性モノクローナル抗体59D8およびプラスミノーゲン活性化因 子としてのL MW scu P Aからなる組換え免疫グロブリンを構築し、 発現させた。uPAのゲノムラムダファージクローンは、ドクター・エフ・ブラ シ(D r、 F 、 B 1asi)によって親切に提供された(リッシオ( Riccio)、グリマルデイ(G rimaldi)、フエルデ(Verde )、セバスチオ(S ebast io)、ボースト(B oast)、ブラシ (B 1asi) ;ヌクレイツク・アシッド・リサーチ(Nucleic A c1dsResearch)、13:2759(1985))。このクローンか ら単離されたEc。
R,フラグメントをpG em中にライゲートして、L MW scu P 、 Aをコードしている配列を再構築した。合成オリゴヌクレオチドを用いて、該配 列の5プライム部分を再構築し、適切な制限部位を得た。この配列を担持してい るフラグメント、X hol/ S olは、pGEMによって影響され、発現 プラスミドpSUD8tβ中でtPA(B)cDNA配列と交換した。その結果 、LMW 5cuPAと同一のペプチド(uPAアミノ酸]eu144−→]e u411)は、免疫グロブリン蛋白のヒンジ領域でインフレーム結合されるであ ろう。固有のXhoI部位中に免疫グロブリン恒常部領域のCH,ドメインをフ ードしているエキフンを挿入することによって、この発現ベクターpD 8UK をさらに修飾した。合成オリゴヌクレオチドによって、フラグメントの正しい暗 号フレームおよび適切なりローニング端部を再度得た。
次いで、発現プラスミドpD 8 CH2U Kを59D8H鎖消失変異体ハイ ブリドーマ細胞にトランスフェクトした。最初に、20%ウシ胎児血清を含有し ているDMEM中で細胞を増殖させた。フンフルエンスに増殖した後、培養上澄 み液を、20%ニュートリドーマ−NS(血清不含培地)および2KIUアブロ トニン/πQを含有しているDMEMと代え、成長力に関して細胞をモニターし た。セファ0−ス(S epharose)−コンジュゲートβペプチド上で蛋 白(組換え5cuPA−59D8)を精製した。多量の組換え5cuPA 59 D8の精製に関しては、寝ている(retired) B alb/ Cブリー ダーマウスにブリスタン(pristan)を下塗りし、7日後にマウス1匹当 たりIX I 08pD8CH2UK−含有ノ1イプリドーマ細胞を注射した。
腹水を回収した後、セファロース−コンジュゲートβペプチドカラム上で組換え 5cuPA−59D8を精製した。
トランスフェクションおよび選択 ボタ−ら(Potter et al−)、プロシーディンゲス・サブ・ナショ ナル・アカデミ−・サブ・サイエンシズ・ニーニスニー(P roe。
Nat’ I Acad、 S ci、 U S A)、81 ニア161l6 1−7165(19に開示されているとおり、I sco電力供給源を用いて、 電気泳動によって、構築物pD 8 CH2TJ Kを消失変異体細胞にトラン スフェクトした。最適のトランスフエクンヨン条件は、リン酸塩緩衝化食塩水0 .8xQ中への2000ボルト放電であった。ミコフェノール酸、キサンチンお よびヒボキサンチン中での増殖によって形質転換株を選択した。
トランスフェクションおよび発現の確認は、ヒ)t−PA鎖の3“部分をフード している2kbcDNAプローブを用いて、ノーザーン・プロット分析によって 得た。マニアティスら(Maniatis et al、)、モレキュラー・ク ローニング(Molecular Ctoning)、上記。標準技術に従って 、トランスフェクト細胞株をサブクローン化した。
ハイブリッド免疫グロブリン分子の特徴付はハイブリッド分子を、還元および非 還元の両条件下で5DS−PAGE処理した。ゲルをクマシーブルーで染色する か、または結合前に125工でプラスミノーゲン活性化因子を襟識してオートラ ジオグラフィー処理した。
ペプチダーゼ活性に関する色素基質検査法ハイブリッド分子の機能的特性を検査 するために、まず、非選択的基’Jt、H−D−イソロイシル−L−プロリル− し−アルギニン−p−ニトロアナリド・二塩酸塩(S−2288)に関して、そ のペプチド溶解特性を試験した。S−2288検査は、3X10’Mの基質濃度 を有する0、05M トリス(Tris)−HCQ、0,10MNaCcl(p H8,5)の合計量1.0J112で行う。20℃で、10秒毎に405nmで の吸光度を測定した。
5cuPAおよび組換え5cuP、A 59D8の活性5cuPAは、プラスミ ンによる活性化の前にS−2444検査方でわずかな活性を含有する。スタンプ ら(S tump et al、 )、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケ ミストリー(J、Biol、CheIll、)、26:17120−17126 (1986)に開示されているとおり、S−’2444検査法における前−およ び後−活性化(プラスミンによる)活性度を測定した。
フィブリンモノマー−セファロース検査法S−2288色素基質検査法によって 測定して、tPA、ウロキナーゼ(アポキナーゼ(A bbok 1nase) 、アボット(A bbot)ロット#82−087−AF)、ウロキナーゼ−5 9D8化学的コンジユゲ一ト体および組換え5cuPA−39D8のプラスミノ −ケン活性化力を、等価のペプチダーゼ活性と比較した。臭化ンアンー活性化セ ファロース(S epharose) 4 B −C1に共有結合した+ts■ −標識フィブリンモ/マーの溶解性を測定することによって、相対的なフィブリ ン溶解性力を定量化した(ホードら(Bode et al、)、サイエンス( S cience)、229ニア65−767(1985))。プラスミノ−ケ ン活性化因子のみによるフィブリン溶解と、抗体59D8に化学的に結合した、 組換え蛋白の一部分としてのプラスミノーゲン活性化因子によるフィブリン溶解 との直接的な統計学的比較を促進するために、各々の検査から得たデータにフィ ツト−ファンクションプログラムを適用し、を試験によって曲線を比較した。
フィブリノーゲン検査・ 2つの方法でクエン酸化ヒト血漿またはクエン酸化ウサギ血漿の試料のフィブリ ノーゲン含有量を測定した。クラウス(C1auss)、アクタ・チルアジ力・ スカンディナビ力・インクル(Acta Chir。
ンを測定し、亜硫酸ナトリウム沈降法によって合計フィブリノーゲンを測定した 。
血漿凝固検査法 以下の変形を伴って、リニエンら(Lijnen et al、)、スロンボウ シス・ヘモスタシス(T hromb、 Haemostas、 )、52:3 08(1984)の方法を用いた。ドナーから得たヒトの新鮮な凍結した血漿を 溜め、アリコートし、再度凍結させた。各実験の直前に、5cuPAおよびハイ ブリッド免疫グロブリン分子の活性をS−2288検査法を用いて測定した(す なわち、プラスミノーゲン活性化因子およびハイブリッド分子のペプチダーゼ活 性を測定し、ペプチダーゼ活性(ユニット/Ic)が各試料に関して同一である ように適切な希釈液を調製した)。
新鮮な凍結した血漿に以下ものニトロンビン、gNIHユニット/x(1: 0 .5M CaCQt、100 uQ/xQ ;および11si !M識ヒトフィ ブリノーゲン(IBRIN)、40.000cpm/xQを各々添加して血漿ク ロットを調製した。直後に、該溶液をシラスティック管材料(S i 1ast ic tubingXI 、 D、 = 4 xi)中に吸引し、37°Cで3 0分間インキュベートした。凝固した新鮮な凍結した血漿を含有しているンラス ティノク管材料を1.5cz切片に切断し、0.2yQのクロットを得た。次い で、使用前に、これらを0.15M NaCQ中で洗浄した。各クロットをプラ スチック管中に入れ、計数し、1m(lの新鮮な凍結した血漿(同一プールから )中に懸濁させた。ブラスミ/−ゲン活性化因子(またはプラスミノーゲン活性 化因子および抗体のハイブリッド分子)の添加によって実験を開始した。30分 間隔で、計数のために新鮮な凍結した血漿のアリコートを容管から取り出した。
フィブリノーゲンレベルの測定のために実験の最後に試料をセーブした。
il vivo血栓崩壊 コレンら(Collen et al、)、ジャーナル・オブ・クリニカル・イ ンベスティゲーシヲン(J 、 CIin、 I nvest、 )、71:3 68(1983)のウサギ頚静脈モデルを使用する。アセトプロマシンおよびケ タミンによるウサギの鎮静の後、右下顎骨から右鎖骨の上部まで傍正中切開を行 う。解剖によって外顎静脈を単離する。毛糸のセグメントを用いて、クロットを 吊す。出血を止めた後、この外顎静脈のセグメントを単離するように血管クラン プを装着し、クロットの成分を単離した血管セグメント中に導入した。これらの 成分は、1″I−標識化ヒトフィブリノーゲン約500. OOOcpm(使用 前に、各試料を計数する)、充填されたヒト赤血球細胞1100u、ヒトの新鮮 な凍結した血漿100u12.’ 0.5M CaCQtl 0u+!およびウ シトロンビン(8NIHユニツト)10u12からなる。30分後、血管クラン プを取り外し、血液流を回復させる。クランプを外した直後に血液試料を採取し 、血栓の中に一体化されていない放射活性を測定する。測定されたプラスミノー ゲン活性化因子の量を25!Qに希釈し、注入ポンプによって、4時間かけて、 対側性耳辺縁静脈を介して運搬する。
シリンジ、ガーゼスポンジおよび管材料を計数することによって損失数を測定す る。注入の開始の6時間後、全静脈セグメントを単離し、取り出し、計数する。
開始時点での正味の数を超える実験の停止時に残存している数の割合として溶解 割合を測定する。
定量的なフィブリン溶解性検定は、セファロースにフィブリンモノマーを結合す る。リシン−セファロースを通過させることによってプラスミン汚染物について フィブリノーゲンを精製し、痕跡量の標識+!J−フィブリノーゲンと混合する 。次いで、臭化シアン活性化セファロースC1−4Bに結合させる。100i1 00iρ、の存在下、ヒトトロンビンの添加によって固定したフィブリノーゲン をフィブリンに転換する。
それらの相対的なフィブリン溶解活性を検査するために、量が増加したハイブリ 、ド分子および5cuPAを126■−フィブリン−セフ10−スと一緒に4時 間インキュベートする。その後、該樹脂を精製プラスミノーゲンと一緒にインキ ュベートする。2.5および15時間間隔の後、該混合物を遠心分離し、上澄み 液の放射活性を測定する。抑制コンジュゲート体を用いて、この方法を繰り返す 。
結果 第1図は、発現プラスミドpD 8 CH20Kを示す。該プラスミドを、上記 H鎖消失変位体59D8ハイブリドーマ細胞にトランスフェクトした。βペプチ ド−セファロース上でクロマトグラフィーによって上澄み液および腹水から組換 え5cuPA−59D8を精製し、還元および非還元条件下で5DS−ポリアク リルアミドゲル電気泳動によって試料を分析した。第2図Aは、分子量標準、抗 体59D8、および腹水から精製した組換え5cuPA−59D8を用いて、非 還元条件下でのクマシー染色SDSポリアクリルアミドゲルを示す。精製した組 換え5cuPA−59D8に関して2つの帯が見られる。約160kDのものは 、この分子の予想されるサイズと一致する。2番目のHMW帯も存在した。tt sI−標識化ヤギ抗マウスFabプローブを用いてウェスターンブロッティング を行った場合、両方の帯が見られた。腹水から精製した組換え5cuPA−59 D8は、+′l−標識化ヤギ抗マウスFabを結合した、約160kDの帯を示 した。抗体59D8も見られた。還元条件下、組換え5cuPA−59D8のお よその分子量は、80kDであった(データは示されない)。
ウロキナーゼ活性に関して検査するために、S−2444検査法において、二本 鎖ウロキナーゼ、組換え5cuP、A−59D8およびHMW scu P A を比較した。二本鎖ウロキナーゼは、S−2444において活性であるが、精製 した5cuPAは、僅かな活性を示す。
各標本は、若干のウロキナーゼ活性を含んだ。さらに、プラスミント−緒にイン キユベートした後(結果として、−重鎮ウロキナーゼの二本鎖ウロキナーゼへの 転換を生じる)、組換え5cuPA−59D8の活性は、約6〜8倍に増加する (第3図)。比較において、二本鎖ウロキナーゼは、プラスミンと一緒にブレイ ンキュベートすることによって活性化されず、HMW−重鎮5cuPAの活性は 、プラスミンと一緒にブレインキュベートすることによって10〜12倍に活性 化された。これは、該構築物においてLMW 5cupA活性が部分的に保護さ れることを示唆している。
第4図のデータは、実際に、抗体部分および5cuPA部分の両方が精製された 1つの分子上に存在することを示す。その結果、発現または精製の間に2つの分 離は生じない。修飾されたプラスミノーゲン活性化因子の最終試験は、増強され たフィブリン溶解性を示すかどうかである。
比較試験において、フィブリンモノマーセファロース検査法で組換え5cuPA −59D8、天然5cuPA、二本鎖UKと抗体59D8との化学的フンシュゲ ート体およびUKを比較した。この検査法において、UKと抗体59D8との化 学的コンジュゲート体は、UKだけよりも100倍多く効力があり、tPAより も10倍多く効力があり、tPAと抗体59D8との化学的コンジュゲート体と 同等の効力があることを示した。ここで、組換え5cuPA−59D8構築物は 、UK−59D8フンシユゲ一ト体よりも少なくとも50倍多い効力であり、天 然5cuPAよりも約500倍多い効力である。
このフィブリン溶解性に関する検査法において増強された効力を示す分子が、ヒ ト血漿クロットモデルおよびウサギ頚静脈モデルにおいても増強された効力を示 すということは予め示した。ヒト血漿クロットモデルおよびウサギ頚静脈モデル を用いる比較試験において、フィブリンモノマーセファロース検査法で組換え5 cuP A −59D8、天然5cuPA、二本鎖UKと抗体59D8との化学 的フンシュゲート体およびUKを比較する。これらの比較検査は、組換え5cu PA−59D8が天然5cuPA、UK−59D8コンジユゲ一ト体および天然 tJKよりもフィブリン溶解性に関する効力を増強したこ組換え5cuPA 5 9D8の特性は、非常に顕著であることを証明した。抗体59D8と等しい親和 性(5X10−”のに、、データは示さなかった)を有するフィブリンに結合し 、該標本におけるほうが精製した5cuPAの標本におけるよりも多くの二本鎖 ウロキナーゼ活性が存在するけれども、証拠は、精製した組換え5cuPA−5 9D8の一部分が一本鎖形態で存在することを示す(第3図)。その結果、5c uPAの固有の特性を利用することによって、我々は、その抗体59D8ドメイ ンによってプラスミノーゲン活性化因子部分をフィブリンと近接にさせ得、プラ スミノーゲン活性化因子は抗体に付着したままであるがプラスミンを開裂させ得 る分子を設計、クローニングおよび発現する際に成功した。結果は、意図された 全ての特性を有する充分に活性な組換え蛋白である。
これらの記載は、例であり、具体例は、説明の目的のみであり、本発明の意図お よび範囲ならびに添付した請求の範囲の範囲内で、種々の変形は示唆されるだろ う。
UK LMW 5cuPA−HMW 5cuPA59D8 FIGLIRE 3 プラスミンによる活性化 FIGURE 4 r−s cuPA−59D8によるフィブリン溶解性FJGLII’lE 5 国際調査報告 mmr内・・時M1^−夛1cal+・勇N・pc〒/IIJQ#1IRF17 111嗜−−11−1・個−一−−せ^帥I−I引−ym−pc:Tzレ−19 103587

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)フィブリンに特異的な抗原結合部位を有する抗体可変領域および一本鎖ウ ロキナーゼプラスミノーゲン活性化因子からなるフィブリン溶解酵素活性領域を 有することを特徴とするキメラ免疫グロブリン分子。
  2. (2)フィブリン溶解酵素活性領域が低分子量一本鎖ウロキナーゼプラスミノー ゲン活性化因子からなる請求項(1)記載のキメラ免疫グロブリン分子。
  3. (3)フィブリン溶解酵素活性領域が高分子量一本鎖ウロキナーゼプラスミノー ゲン活性化因子からなる請求項(1)記載のキメラ免疫グロブリン分子。
  4. (4)一本鎖ウロキナーゼプラスミノーゲン活性化因子の活性フラグメントがフ ィブリン溶解酵素活性領域からなる請求項(2)または(3)のいずれか1項記 載のキメラ免疫グロブリン分子。
  5. (5)請求項(1)記載のいずれかのキメラ免疫グロブリンおよび医薬的に許容 される担体からなることを特徴とする医薬組成物。
  6. (6)血栓症の患者に、請求項(5)記載の医薬組成物の有効量を投与すること を特徴とする血栓溶解方法。
  7. (7)(a)放射性標識されている請求項(1)記載のキメラ免疫グロブリン分 子を宿主に投与し、 (b)血栓の存在を検出する ことを特徴とする血栓検出方法。
  8. (8)フィブリンに対して特異的な抗原結合部位を有する抗体可変領域をコード している遺伝子および一本鎖ウロキナーゼプラスミノーゲン活性化因子をコード している遺伝子からなることを特徴とする組換えDNA分子。
  9. (9)請求項(8)記載の組換えDNA分子および該遺伝子をは発現するための 調節配列からなることを特徴とするベクター。
  10. (10)pD9CH2UKからなる請求項(9)記載のベクター。
  11. (11)請求項(9)または(10)のいずれか1項記載のベクターによって形 質転換された宿主細胞。
JP1-509822A 1988-08-19 1989-08-21 組換えハイブリッド免疫グロブリン分子および使用方法 Pending JPH04503450A (ja)

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