JPH04502576A - 血液処理のための使い捨て式の遠心分離器用ボウル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 血液処理のための使い捨て式の遠心分離器用ボウル本願は１９８８年８月１５日 付で出願されたトーマス・ディー・ヘッドレイの「血漿搬出法に於ける遠心分離 器用ボウル」と題する米国特許願一連番号第０７／２３２．５４４号の部分継続 出願であり、この特許願は１９８６年７月２２日付で出願されたトーマス・ディ ー・ヘッドレイの「血漿搬出法に於ける遠心分離器用ボウル」と題する米国特許 願一連番号第０６／８８８．７６４号の継続出願である。

技術分野 本発明は血液処理に係わり、特に血液処理を行うための遠心分離器用ボウルに関 する。

発明の背景 使い捨ての遠心分離器用ボウルは、血漿使い捨て式の遠心分離器用ボウルはフエ レーゼ（ｐｈｅｒｅｓｉｓ）および血球の洗滌処理に於いて抗凝固処理された血 液全体を処理するために開発されてきた。大体１９８６年より以前では市場で入 手できる使い捨ての遠心分離器用ボウルは米国特許明細書第４，３００．７１７ 号（以下に「レイサム・ボウル」と称する）の第１図または第６図に全体的に示 されるか、米国特許明細書第４，０８６，９２４号（以下に「グレナーデ・ボウ ルｊと称する）に示された形式の何れかであった。何れの場合にも全体的なボウ ル構造は似ており、３つの基本的なユニットで作られていた。第１のユニットは 複数ピースよりなる給送チューブおよびシール組立体であり、抗凝固処理された 血液全体および／または洗滌液を静止位置から回転するボウル本体の内部へ導く とともに、処理済の血液成分をボウル本体から取り出して患者即ちドナーへ戻す か、或いは保存するようになすことを可能にするものであった。第２ユニツトは ２ピースよりなるボウル本体を含み、これらのピースは互いに周縁シームに沿っ て溶接されたものであった。

第３のユニットは通常はかなりがっしりした構造のコア一本体であった。このコ ア一本体は数多い機能を果していた。レイサム・ボウルにあっては、コアー基部 とボウル底部との間に狭い底部流体チャンネルを形成しており、中央給送チュー ブを通して流入された流体はこの底部流体チャンネルを通してボウル本体の内部 空間の外周へ向けて流されるように強制された。この狭いチャンネルを通して流 れる際に、ボウル底部に形成されている「インペラー羽根」が流入する流体に対 して回転方向の速度を伝える。レイサム・ボウルに示された設計のコアーによれ ば、流体の給送は内周のボウル本体壁とコアーの外周壁との間の外側分離領域へ 向けて流れるように強制される。このように設計されたコアーがない場合には、 ボウル底部へ流入された流体がこの分離領域をバイパスして直接的に給送チュー ブから内周コアー壁と給送チューブとの間の空間を通して上方へ流れて、シーム 組立体のスカート間に形成されている流出ボートから流出してしまう可能性があ る。この剛性的なコア一本体は、コアーと給送チューブとの間の中央領域内の回 転する無菌空気と、外側分離領域内の処理される流体との間に発生し得る流体波 振動を本質的に避けるもしくは緩和するものと考えられていた。

グレナーデ・ボウルの構造は中央のボウル本体壁がテーパーを付形されておらず 且つコアー底部が拡げられていない点を除いて同じである。

上述した設計に加えて、市場に出回ることはなかったフエレーゼ用ボウルが米国 特許明細書第４，０５９，１０８号に記載されている。このボウルは２ピース構 造のもので、下側の赤血球受けと、その赤血球受けのコアーバッフル装置（第１ ８図に示されている）を備えた血漿受けとで構成されていた。

１９８６年〜１９８７年の間はしばしば新しい遠心分離器用ボウルが市場にて入 手できた。このボウルの構造は関連出願である１９８８年８月１５日付で出願さ れた米国特許願一連番号第０７／２３２，５４４号の第４図〜第６図の実施例に 示されており、この特許願は１９８６年７月２２日付出願の米国特許願一連番号 第８８８゜７６４号の継続出願である。この新規なボウルは従来の技術のボウル とはブローモールド成形された１ピースの一体ボウルを使用した点で相違してい た。多くの中でこの構造（以下に「一体ボウル」と称する）は高遠心速度でボウ ル破損の原因どなるようなボウル周縁回りの溶接を必要ないものとした。

一体ボウルの第４図〜第６図の実施例は、外径がボウル開口と等しいか小さい１ ピ一スコア一本体を使用していた。小さいファー寸法では、給送チューブを通し てボウル底部に流入する給送流体に作用して、コア一本体とボウル壁との間の分 離領域に於ける最も外側の部分・＼向けるように強制するには不十分である。こ のような偏向は血球洗滌処理に於いて最も重要とされるのである。

血球洗滌装置に於いては、患者から採取された血液が濾過され、集合され、使い 捨ての遠心分離器用ボウル内で生理的食塩水にて洗滌される。抗凝固処理されて 濾過されたこの採取された血液全体がボウルの底部中央に流入され、遠心力によ って密度の大きな赤血球と密度の小さなその他の成分とに分離される。赤血球は 回転する遠心分離器用ボウルの最も外側部分に溜まる。更に採取された血液がボ ウル内に流入されると、赤血球はボウル内に留まり、上澄液（生理的食塩水、血 漿、汚染物なと）がボウルの中央領域から排出される。これによって赤血球がボ ウル内に濃縮されるのである。次に採取された血液に代えて生理的食塩水がボウ ルの底部に導かれる。レイサム・ボウルに流入する生理的食塩水はコアーの下側 に延在するスカート部分によってボウルの最外半径位置へと導かれ、バックされ た赤血球のヘッドを通過される。

これにより、生理的食塩水によって上澄液は薄められ、満足される「洗滌」効率 が得られるまで生理的食塩水で置換されるのである。

この「洗滌」効率なる用語はしばしば単なる「洗滌」として参照されるが、例え ば血漿や生理的食塩水や汚染物のようなもともとボウルに流入して洗滌処理によ って除去される非赤血球流体の百分率を示す。９０％またはそれ以上の効率が典 型的に洗滌処理の目標とされる。この「洗滌」サイクルの最後にはボウルの内容 物は生理的食塩水を懸濁する赤血球となる。濾過と関連する遠心式洗滌処理は赤 血球を濃縮し、凝血、骨片、脂肪組織や積極的な凝血要素などの汚染物を除去す る。しかる後患者は自身の洗滌された赤血球を再注入されるのである。

一体ボウル本体の第４図〜第６図の実施例では、その特許願のボウル本体はレイ サム形式のボウルのような偏向構造を開示していない。それ故に、生理的食塩水 である洗滌液のある量は、回転シール上の流出出口を通してボウルから流出する 前にバックされた赤血球を通して流動するようには強制されないのである。これ が洗滌効率をかなり低下させてしまい、それ故に血球洗滌処理を完了するまでの 時間かかかっていたのである。予想されることではあるか、時間は血球洗滌処理 に於ける最も重要な要素である。これは、コスト、および患者の快適さおよび安 全性、の両方の面からいえることである。

発明の説明 一体ボウルの特許願の他の実施例では、２つのコアー構造が開示されている。こ の構造は一体化されたボウル本体の使用を許容し、更にコアー直径がボウル本体 開口の直径を超えることも可能にしている。１つの実施例ては、コアーは１ピー ス構造によって形成され、これは半剛性のプラスチック材料を使用しており、拡 がったコアーと壁本体が備えられる。この壁本体は拡かったコアーが小さな直径 の開口を通して挿入できるようにするために弯曲されることができる。その特許 願の第７図に横断面で示されている１ピースのコアー構造は複雑であり、製造が 困難で高くつくことになる。また、その長さ部分に沿って工程されていないので 、ボウル内の流体が回転されたときに発生し得る振動が生じた場合に横移動を起 こし易い。このような横移動はコアーの底部フランジとボウルの角度の付いた底 部壁との間のチャンネルを閉塞することになりかねない。

その特許願の第４図〜第６図図に於いては、コアーは２ピース構造とされている 。一方のピースはほぼ円筒形の中空壁付コアーで構成される。他方のピースはデ ィスク状部材で、ボウル本体の斜壁に隣接して位置決めされるようになされる拡 がった壁部分を備えている。

このディスク状部材は半剛性のプラスチックで作られ、また、ボウル本体の頂部 開口を通過できるように押し縮められることができる。円形溝かこの部材の突出 部分の回りに形成されていて、壁付コアーがボウル本体内に挿入された後で円筒 形のコアー壁の底部がその部材に組み付けられるようになされている。この円形 溝は圧力膜めを形成し、ボウルの回転に際し２つのピースを一緒に保持する。デ ィスク状部材に形成されている中央開口は給送チューブステムからの血液全体を ボウル本体の底部に流入できるようになしている。

この２ピースの実施例はボウル本体に組み込むのが困難であり、組み合う部材の 間の非常に僅かな浸入量による圧力膜めに依存している。また、コアーの長さ部 分が基本的に頂部から懸架されるが横方向の支持はないために振動変位を生じ得 るのである。

長い期間にわたって行われてきた遠心分離器用ボウルの開発に係わる上述した概 要は、一体ボウル本体や非一体式のボウル本体に使用することができ、また、特 に血球洗滌プロトコルに関連してレイサム形式のボウルの特徴を保持した血液処 理のための遠心分離器用ボウルにコア一本体を必要とすることを明らかにしたの である。様様な容積寸法のボウルに同じコア一本体を使用することのできるよう な構造のコア一本体を備えることもまた望まれるのである。

本発明の方法および装置は一般的に言って、３つの基本的な部材を組み合わせて 形成される使い捨ての遠心分離器用ローター即ちボウルを含む。第１の部材は回 転シールおよびヒーター組立体であり、第２の部材はボウル本体、好ましくはシ ームレスの一体形の１ピース構造とされるボウル本体であり、第３の部材はボウ ル壁に対して剛性的に保持され且つ異なる内容積の標準ボウル本体に使用するこ とができる２ピースのコアー組立体である。

シールおよびヒータ組立体は上述にて参照した特許願に記載されている。ボウル 本体は同様に前記特許願に記載されているようにブローモールド成形か或いは射 出ブローモールド成形で製造されるようになされるのが好ましい。

コアー組立体は射出モールド成形成いは同様な方法によって作られた２つのプラ スチックピースで構成される。

一方のピースは全体的に円筒形の剛性的な中空壁付コアーであり、前記特許願に 於ける壁付コアーと同様なものである。他方のピースは半剛性的なドーナッツ形 の部材とされた偏向器であり、周縁にてスカラップ形とされ、外径はボウル開口 よりも大きくボウルの中央部分の内径とほぼ等しい。

内側ホールがこのドーナッツ形部材に備えられている。

このホールは流出ヘッダーの直径よりも僅かに小さな直径を存している。

このコアー組立体は、先ず最初に偏向器を曲げてボウルの内部に嵌め込めるよう にした後もともとの平たい状態に戻してボウル本体を横方向且つ水平方向に横断 するようにさせる。この壁付コアーは次にボウル開口を通して挿入される。コア ーの長手方向の長さは、コアーがボウル内部に押し下げられたときに偏向器をボ ウル内部で押し下げ、また、半径方向内方且つ下方へ傾斜して円錐形となり始め るボウル本体部分に対向して全体的に水平且つ僅かに弯曲して剛性とされる圧縮 位置に偏向器を位置させるまで押し下げる、のに十分な寸法とされる。

任意であるが、ホールのリングが偏向器に備えられ、このリングは偏向器の内側 ホールと同芯とされ且つまたリングの直径およびホールはリング内ホールがコア ー壁から僅かに半径方向外方へ位置するような寸法とされる。

これらのホールは引き続く給送流体が、最初の流体導入が行われて分離された成 分が周縁のスカラップ形の開口の閉塞を開始した後に、半径方向内方の底部位置 で分離領域へ導かれることができるようになす。

偏向器の垂直位置は単にコアー壁の長さを偏向することによって様々なボウル内 容積に対して調節することができる。半剛性的な変更器はボウル本体の内側の円 周側壁に対して圧縮された状態で保持され、それ故にボウルが高速回転されたと きの振動や揺れ動きによって引き起こされる運動の可能性が低減されるのである 。

上述のおよびその他の特徴、および利点は図面を参照して詳細に説明される。

図面の簡単な説明 第１図は、本発明の遠心分離器用ボウルを示す切除した側面図であり、コアー構 造が横断面で示されている。

第２図は、本発明による第１図の偏向器１０の頂面図。

第３図は、小容積のボウル本体および短い長さのコアーが使用されていること以 外は第１図と同じである側面図。

発明を実施する最良の形態 第１図〜第２図を参照すれば、本発明の装置は一体ボウル本体による血球洗滌処 理に関して詳細に説明される。

本発明の方法および装置は、例えばフエレーズなとのその他の血液処理方法や、 その他のボウル本体構造に対して一般的に適用することができることが強調され る。

ここに示すように、本発明による遠心分離器用ローター即ちボウル１０は全体を 符号２８で示されたシールおよびヘッダー組立体と、全体を符号１２で示された １ピースの一体ボウル本体と、コア一本体８および偏向器６を有してなるコアー 組立体とを含んでいる。

シールおよびヘッダー組立体２８は前述にて参照した特許願にて使用されている シールおよびヘッダーと実質的に同じである。それ故にここで詳細に説明する必 要はない。要約すれば、この組立体２８は非回転のヘッダー３０と、流出チュー ブ（図示せず）と、給送チューブ組立体（図示せず）と、二次シールド３２の下 側に形成される回転シールとを含む。この回転シールはシールリングと、柔軟部 材（図示せず）と、外側シール部材即ちクラウン１６とを含む。

ヘッダー３０は横方向の入口ボア−１９を有する。この入口ボアーはボウルの長 手方向軸線「Ａ」を横切り、給送チューブ組立体の入口ボアーに接続されている 長手方向通路に通じている。この通路はステム１８へ導かれている。このステム は給送流体、即ち血液全体か生理的食塩水のための入口流体導通路を形成してお り、ボウル本体１２の下部の長手方向の軸線部分１２Ｌにて遠心分離器用ボウル 本体１２の内部に流入させるようになっている。

ヘッダー３０は横方向の出口ボア−２０をも備えている。この出口ボアーは円周 チャンネルに通じるように横方向に延在されており、こチャンネルは給送チュー ブ組立体と平行に延在して同軸の出口通路（図示せず）に通じている。二次シー ルド３２はヘッダー３０に形成されており、回転シール上を延在されている。一 対の補完形スカート２１および２３は流出通路を形成しており、それらの間にて 出口通路を出口ボア−２０に接続しているのである。

シールクラウン１６の内スクリューねじがシールおよびヘッダー組立体をボウル 本体の補完ねじに対して固定するようになっている。

ボウル本体１２はブローモールド成形か射出ブローモールド成形によって作られ るようになされた一体本体とされるのが好ましく、また、透明なスチレンや同様 材料のような適当なプラスチック材料で作られる。

ボウル本体は上部リング部分１２Ｒと、半径方向外方へ延在し且つ下方へ傾いた 上部傾斜部分１２Ｕと、垂直に下方へ延在する真直中央部分１２Ｃと、半径方向 内方且つ下方へ延在する下部傾斜部分１２Ｄと、下部横断部分１２Ｌとによって 形成されている。スクリュウ−ねじはリング部分１２Ｒの外面に形成されており 、開口はリング部分！２Ｒの内面からボウル本体１２の主部へと長手方向に延在 している。任意の溝が符号１　’２　Ｇで示す位置にてボウルの周縁口りに形成 され、遠心分離器用ローターのチャック（図示せず）のための保持面を形成して いる。

ヘッダーおよびシール組立体２８をボウル本体内に挿入する前に、コア一本体８ および偏向器６で構成されるコアー組立体がボウル内部に挿入される。

ファ一本体はリング部分＋２Ｒの開口を通してボウル本体１２の内部に挿入され るようになされている。コア一本体８は適当に剛性のまたは半剛性の抗血性の透 明プラスチックによって形成された一体部材とされ、円筒形の外壁８Ｂを存して いる。この外壁は下方へ且つボウル本体１２の軸線Ａと同軸的に延在されている 。コア一本体８の上部の横方向リング部分８Ａは、ファ一本体８がボウル本体１ ２の上部開口内に挿入されるとボウル本体１２のリング部分＋２Ｒの内壁に当接 するようになされている。

４つのＬ形の補強タブ（図示せず）かコア一本体８の頂壁に形成されてリング部 分８Ａを補強している。４つの円周スロット（１つが符号４で示されでいる）が リング部分８Ａと円筒形の外壁８Ｂとの間の結合部にてコア一本体の周縁に沿っ て延在されている。これらのスロットは上澄液や血漿のような流出物の出口通路 を形成している。これらの流出物はボウル本体１２内での遠心分離による血球洗 滌やフエレーゼ処理の作動によってパックされた赤血球から分離されたものであ る。

同軸開口５０がコア一本体８Ｂの横方向リング８Ａに形成されて給送チューブス テム１８が障害されずにボウル本体の下部横断部分１２Ｌ内へと挿通できるよう になされている。

偏向器６はドーナッツ形の部材とされ、抗血性の半剛性の透明プラスチック材料 で作られている。この偏向器はボウル本体１２の頂部の開口の直径よりも大きな 直径を有し、周縁にスカラップ形の開口２２を備えている。

偏向器の外径はボウル本体の中央部分１２Ｃに於ける直径とほぼ等しく、偏向器 を折り曲げて頂部開口を通してボウル本体内に挿入し且つ元の平たい水平状態に 曲げ戻したときに、中央部分１２Ｃでのボウル本体の全横断面を横断するように 延在することかできるようになされている。コア一本体はしかる後にその開口を 通して挿入される。円筒形の長手方向の壁８Ｂの長さは、コア一本体８か十分に 挿入され且つカバー１６が所定位置にねし止めされると、偏向器６がボウルの下 部の半径方向内方へ傾いた部分、即ち傾斜部分１２Ｄの開始位置と垂直方向に整 合した水平位置に押し付けられるようになされる、のに十分な長さとされる。

このようにして、偏向器６は僅かに弯曲した圧縮状態の剛性状態で正確な垂直方 向の位置に保持されるのであり、この位置は中央部分のボウル壁１２Ｃとコア一 本体壁８Ｂとの間の分離領域「Ｓ」に流体を導入するのに好ましい位置である。

任意であるが、リング状に配置された開口２が偏向器４の中央開口１４と周縁の スカラップ形の開０２２との中間に備えられている。抗凝固処理された採取血液 のような流体は先ず最初にボウルへ導かれ、壁部１２Ｌに近い底部領域に流入す る。そして遠心力の作用によって外方且つ上方へ矢印で示すように強制的に流さ れて、スカラップ形の開口２２をとおして周縁から分離領域Ｓへ流入される。

最終的に一層濃縮されてパックされた赤血球の層がこの分離領域の最外半径位置 に堆積され、周縁開口を被うことになる。

次に洗滌流体か導かれると、その流体は周縁開口２２よりも半径方向内方に位置 する開口２を通して分離領域Ｓへ容易に流入する。このようにして所望の血球洗 滌横断流が確立されるのであり、この血球洗滌流体は開口２から全体的に上方に 向けて流れるのである。この間、血液粒子の全体は半径方向外方へ移動する懸濁 沈澱物として存在するのである。

第３図は本発明の使い捨ての遠心分離器用ボウルの他の実施例１０’　を示して いる。これに於いては、小さな容積寸法のボウルＩ２°が短いコア一本体８′　 と共に使用されている。このボウル本体は１９８７年９月３０日付で出願された トーマス・ディー・ヘッドレイの「ボウル本体」と題する関連意匠出願一連番号 第０７／ｌ　Ｏ２゜６４６号に記載されているものと実質的に同じものである。

このボウル本体では、ボウル１２“の中央部分の直径は第１図の中央部分の直径 に等しい比較的大きな直径値から、その長手方向に半分はど移動した位置に於け る小さな直径位置へと段階的に形成されている。コアー８′の長さは同様に短縮 されて、そのコアーが偏向器６′内に挿入されたときにボウル本体の最初の斜め 内方に傾斜した部分１２１の開始位置にて圧縮されるようになされる。

偏向器６′は先に説明した偏向器６と全てについて同じ寸法形状とされ、小さな 寸法のボウルの内部で同じように機能するのである。

同等装置 当業者にはここに示した特別な実施例と同等の多くの装置があることは認識され よう。従って、本発明は請求の範囲の欄にて要求する以外で制限されるものでは ないのである。

Ｉ　ス○ ｌ 補正書の翻訳文提出書　（特Ｎ錦１８４船８）平成３年７月４日

Claims (15)

【特許請求の範囲】
1. １．使い捨ての血液処理のための遠心分離機用ローターであって、 ａ）少なくとも１つの真直部分と、該真直部分の１つに対して連結された上部お よび下部の傾斜部分とを有し、軸線回りに回転可能とされ、該軸線と同芯的に外 側壁に形成された１つの開口を有する回転可能なボウル本体と、 ｂ）前記ボウル本体に取付けられ、前記開口を被い、ボウル本体の内部と流体連 通する入口ポートおよび出口ポートを有する回転シール組立体と、 ｃ）コアー組立体が、 （ｉ）ボウル本体とその開口の位置で組み合わされる横方向リング部分と、該リ ング部分から長手方向に延在する円筒形部分とを有する壁付コアー本体と、 （ｉｉ）前記軸線と同軸で且つ前記円筒形部分の直径よりも小さいな直径の内側 開口を有しており、また、前記真直部分の内径にほぼ等しく且つボウルの開口の 直径よりは大きな直径を有し、ボウルの開口を通して挿入するように十分に非剛 性であるとともに、コアー本体の円筒形部分の底部が偏向器に当接したときに圧 縮され、ボウル本体の内壁に対して水平状態で剛性的に保持されるようになされ る偏向器と、 含んで構成されていることと、 を包含することを特徴とする使い捨ての血液処理のための遠心分離機用ローター 。
2. ２．使い捨ての血液処理のための遠心分離機用ローターであって、 ａ）長手方向の軸線の回りに回転可能とされ、該軸線と同芯的な１つの閉じ可能 な開口を一端に有するボウル本体と、 ｂ）前記軸線と同芯に配置され、前記ボウル内部を前記開口から前記軸線の回り に延在する開かれた中央部を有するコアー組立体であって、該開かれた中央部は 長手方向に延在する円筒形の壁部材と開口が形成されているディスク状の偏向器 とによって形成されており、該偏向器はボウル本体内に完全に挿入されたときに 壁部材の長さに等しい位置でボウル本体を横断して圧縮状態に保持されるように なされている前記コアー組立体と、ｃ）回転シール組立体であって、前記１つの 開口の周縁回りにて外側本体に対してシールするためのカバーを備えた前記回転 シール組立体と、 を含んで構成されたことを特徴とする使い捨ての血液処理のための遠心分離機用 ローター。
3. ３．請求項２に記載されたローターであって、ボウル本体の開口よりも大きな直 径を有する部分にて偏向器が少なくとも柔軟とされていることを特徴とする使い 捨ての血液処理のための遠心分離機用ローター。
4. ４．使い捨ての遠心式の血液処理ローターであって、ａ）長手方向の軸線の回り に回転可能とされたボウル本体であって、外側壁を通してボウル本体内部へ通じ る開口が前記軸線と同軸的に外側壁の一端に形成されている前記ボウル本体と、 ｂ）コアー本体と中央開口の形成されたディスク状の偏向器とを含むコアー組立 体であって、前記ボウル本体の開口を通して挿入でき、偏向器はボウル本体の内 部に圧縮された状態で水平に横断するようにボウル本体で保持されるようになさ れた前記コアー組立体と、ｃ）前記開口の周縁回りで外側壁に取付けられ、ボウ ル本体の内部と流体連通する流出ポートおよび流入ポートを有する回転シール組 立体と、 を含んで構成されたことを特徴とする使い捨ての遠心式の血液処理ローター。
5. ５．請求項１に記載されたローターであって、開口がボウル本体の頂部に形成さ れ、ボウル本体の上部が頂部から底部へ向けて半径方向外方へ傾斜し、またボウ ル本体の下部は頂部から底部へ向けて半径方向内方へ傾斜しており、偏向器部材 はボウル本体が半径方向内方へ向けて傾斜を開始する位置にてボウル本体に対し て保持されていることを特徴とする使い捨ての血液処理のための遠心分離機用ロ ーター。
6. ６．請求項５に記載されたローターであって、ボウル本体が上部および下部の真 直部分を有し、また、偏向器が上部および下部の真直部分の間に保持されること を特徴とする使い捨ての血液処理のための遠心分離機用ローター。
7. ７．請求項１に記載されたローターであって、偏向部材の周縁に形成されている 外側開口がスカラップ形の縁部を形成していることを特徴とする使い捨ての血液 処理のための遠心分離機用ローター。
8. ８．請求項１に記載されたローターであって、複数の開口が偏向器部材に於いて 前記開口を形成された縁部と前記内側の開口との間に形成されていて、コアー本 体より下方からの流体が前記円筒形部分と前記真直部分との間のボウル本体の内 部に流入できるようにしていることを特徴とする使い捨ての血液処理のための遠 心分離機用ローター。
9. ９．請求項４に記載されたローターであって、偏向器が平たい状態でボウル本体 の開口の直径よりも大きな直径を有し、また、偏向器は前記開口を通して挿入で きるように十分に柔軟とされており、更にコアー本体の長手方向の力によって、 頂部から底部へ向けて半径方向内方へ傾斜するボウル本体の領域にて該ボウル本 体の内部を横断する状態で保持されるようになされていることを特徴とする使い 捨ての遠心式の血液処理ローター。
10. １０．請求項９に記載されたローターであって、偏向器が中央開口と周縁開口の 間にリング状に配置された開口を有していることを特徴とする使い捨ての遠心式 の血液処理ローター。
11. １１．連続流で血液処理する一体的な遠心分離機用ローターを形成する方法であ って、 ａ）少なくとも１つの真直部分と、該真直部分の１つに対して連結された上部お よび下部の傾斜部分とを有し、軸線回りに回転可能とされ、該軸線と同芯的に外 側壁に形成された１つの開口を有する１ビースのボウル本体を準備し、 ｂ）前記ボウル開口を通してドーナッツ形の、且つ、前記軸線と同芯的な内部開 口を有するとともに、開口の形成された外周縁を有していて、その直径が前記真 直部分の内径とほぼ等しくボウル開口の直径よりは大きいとされている半剛性的 な偏向器部材を挿入し、ｃ）ボウル開口の位置でボウル本体と組み合わされるよ うになされる横方向リング部分と、該リング部分から長手方向に延在する円筒形 部分とを有する壁付コアー本体をボウル開口に通して挿入し、偏向器部材が圧縮 力によってボウル本体の内側壁に対して剛性的に保持されるまで円筒形部分によ って偏向器部材を押圧させ、ｄ）ボウル本体に取付けられるようになされ且つボ ウル本体の内部と流体連通する入口ポートおよび出口ポートを備えた回転シール 組立体によって前記開口を被う、諸段階を包含することを特徴とする連続流で血 液処理する一体的な遠心分離機用ローターを形成する方法。
12. １２．使い捨ての血液処理するための遠心分離機用ローターを形成する方法であ って、 ａ）一端に閉じ可能な開口を有するシームレスのボウルを準備し、 ｂ）該開口を通してボウル本体内に半剛性的な偏向器を挿入し、 ｃ）円筒形の壁部材を前記開口に挿入して、ボウル本体内に完全に挿入されたと きに該壁部材の長さに相当する位置でボウル本体を横断する状態で偏向器を圧縮 し、ｄ）回転シール組立体で前記開口を被う、諸段階を包含することを特徴とす る使い捨ての血液処理するための遠心分離機用ローターを形成する方法。
13. １３．請求項１２に記載された方法であって、偏向器がボウル本体の開口よりも 外径が大きい部分で偏向器が少なくとも部分的に柔軟性とされることを特徴とす る使い捨ての血液処理するための遠心分離機用ローターを形成する方法。
14. １４．使い捨ての遠心分離機用の血液処理ローターを形成する方法であって、 ａ）長手方向の軸線の回りに回転可能とされ、この軸線と同軸的に外側壁の一端 に開口が形成されているボウル本体を準備し、 ｂ）前記開口を通してボウル本体内にコアー組立体を挿入するのであって、この 挿入は先ず最初に中央開口および周縁開口を有するディスク伏の偏向器を前記開 口に挿入し、次にコアー本体を前記開口に挿入して、ボウル本体内で偏向器を圧 縮状態で水平に横断させるようにして保持させて行い、 ｃ）前記開口の周縁回りで外側壁に取付けられ且つボウル本体の内部と流体連通 する流出ポートおよび流入ポートを有する回転シール組立体で前記開口を被う、 諸段階を包含することを特徴とする使い捨ての遠心分離機用の血液処理ローター を形成する方法。
15. １５．請求項１４に記載された方法であって、コアー本体の下方から流体がコア ー本体とボウル本体との間のボウル本体内部に流入できるようにするために、前 記周縁開口と前記中央開口との半径方向に於ける中間位置に複数の開口を偏向器 に形成する段階を含むことを特徴とする使い捨ての遠心分離機用の血液処理ロー ターを形成する方法。