JPH04502179A - 防水布 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 防水布 本発明は防水布（ｔａｒｐａｕｌｉｎ）にして、耐水性にされた基礎織物と、防 水布を運搬装置に定着するための幾つかの定着装置とを存する防水布に関するも のである。

この種の防水布は貨物を運搬する時に、それを雨、雪または他の不利な環境ある いは気象の影響から保護するために広く使用されている。防水布は一般に製織お よび（または）積層されたポリエチレンまたはポリプロピレンで作られている。

防水布はそれを運搬装置に結び付けて貨物に対して締付けるためのコードまたは 類似の手段を一般に育している。しかしなから従来の防水布はそれだけでは運搬 中の貨物を定位置に保持することができない。その理由は例えば船が揺れたり、 トラックに急ブレーキが掛けられた時に防水布が貨物の重量の影響によって容易 に引裂かれるからである。法規によれば貨物は、海上ｉ送の場合はいずれの運搬 方向においても１Ｇの力に耐え、陸上輸送の場合は進行方向においてはＩＧ後退 または他の方向においては０．５Ｇの力に耐えるように定着されねばならない。

法規に従うようにするためには、貨物を種々の鉄製器具および鎖によって個々に 定着せねばならず、このことは種々の輸送段階において数人の作業員を必要とし 、且つ多くの場合、重い鉄製器具および鎖を移動させるための機械を必要とする 。同様に、貨物定着装置は受取人側での取外しが困難である。定着装置は受取り 人によって返送されないのが普通であり、このことは輸送費を高める。更に、定 着績は貨物を損傷するおそれがあり、例えばペーパロールを引裂くことがある。

本発明の目的は上述の問題および欠点をなくすることである。

このことは序文に記載されている種類の防水布によって達成され、本発明によれ ばこの防水布は、基礎織物のたて糸が多繊維糸であり、よこ糸としてのフラット ・フィルム糸で主に織られた区域と、たて糸よりも大きな太さおよび引張強さを 有する多繊維よこ糸で織られた補強区域とか基礎織物内でたて糸方向に交互に存 在しており、定着装置が基礎織物の補強区域に取り付けられていることを特徴と している。

本発明による防水布は貨物の梱包および保護、並びに前述の法規に従うように貨 物を定着することに用いるのに十分な耐性を有している。他の定着装置は不要で ある。

定着装置は防水布の補強区域に取り付けられているので、貨物によって生ずるひ ずみは主にこれら補強区域に加えられる。したがって補強区域間の区域は比較的 低い引張強さを育することかできる。このことは幾つかの利点を有している。

第１に、太い多繊維よこ糸を使用すれば防水布の重量は著しく増加する。このよ うな太い多繊維糸を比較的狭い区域だけに使用し、一方フラット・フィルム糸を これら区域間の部分に使用するので、防水布は一人の作業員によって容易に取り 扱われるのに十分な程軽く、作業員は貨物を容易に且つ敏速に覆うことができ、 その結果労務費を節約することができる。

第２に、比較的狭い補強区域を使用することは、防水布の製造費、従ってその価 格を低下させる。その理由は太い多繊維糸はフラット・フィルム糸よりも相当高 価であるからである。製造費は製織に費やされる時間に著しく左右される。従っ て本発明による解決法は、高負荷に耐えると共に重量および価格が最適にされて いる防水布を提供するものである。

次に、−例として添付図面に示された実施例を参照して本発明を一層詳細に説明 する。

第１図は本発明による防水布の平面図である。

第２図は防水布の端部において使用される定着装置を示す。

第１図は本発明による特有の防水布を示す。防水布ｌは所望の形、この特定の場 合には矩形の基礎織物２を有している。第１図において、たて糸は水平方向に延 在し、よこ糸は垂直方向に延在している。

比較的太い多繊維よこ糸で織られた補強区域４と、よこ糸としてのフラット・フ ィルム糸で織られた弱い区域３とが基礎織物２内で交互に存在している。基礎織 物のたて糸は、補強区域内のよこ糸として使用されている糸よりも細い多繊維糸 であるのが好ましい。しかしながら、たて糸は防水布が縦方向に伸びたり、引裂 かれたりするのを防止するのに十分な引張強さを有していなければならない。

ここで使用される“多繊維糸”　（ｍｕｌｔｉｆｉｌａｍｅｎｔｙａｒｎ）なる 用語は少なくとも数十本、好ましくは数百本の繊維よりなる合成繊維糸を意味す るものである。多繊維技術によって製造される糸は当該技術において周知である 。本発明の好適実施例においては多繊維糸はポリプロピレンまたはポリエステル で作られている。他の適当な材料も使用することかできる。

たて糸として使用されるフラット・フィルム糸も当該技術において周知である。

本発明の好適実施例においては、フラット・フィルム糸は高密度ポリエチレン（ ＨＤ　Ｐ　Ｅ）で作られているが、他の適当な材料も使用することができる。

防水布の非補強区域を引裂くような尖った点が貨物にある時には、これら区域に おいてよこ糸として使用されている々フラット・フィルム糸の一部分は、例えば たて糸と同じ太さの多繊維糸と取り替えることかできる。例えば４本目毎にフラ ット・フィルム糸を多繊維糸と取り替えることかてきる。

一般に基礎織物２はそれだけでは完全に耐水性のものではなく、優れた耐水特性 を得るように処理されねばならない。本発明の好適実施例においては、基礎織物 ２は強靭な、耐候および耐水性プラスチックフィルムで被覆されている。

防水布の重量および価格を減少するために、補強区域４は一般に非補強区域３よ りも実質的に狭い。補強区域間の間隔は主として運搬装置内の定着点の位置およ び数によって決まる。コンテナの底部またはプラットホーム水相は、約１０〜３ ０■の幅を育する、対応する数の補強区域を含んでいる。しかしながら補強区域 の幅、数および間隔は様々の用途によって相当異なることに注意する必要がある 。

運搬装置に防水布を定着するための定着バント５は、縫付けまたは他の何らかの 方法によって各補強区域４の一端またはその近くに取り付けられる。本発明の好 適実施例においては、各定着バンド５は、両端か防水布１の補強区域４に取り付 けられるループを形成している。このことは防水布の定着および締付けを容易に する。その理由は定着バンドのループ５に他の定着バンドを通して運搬装置に定 着し、適当に締付けることができるからである。このことは、防水布１を取外す 時にそれに取り付けられた定着バンドのループ５を傷っけな、いままにして前述 の補助的な他の定着バンドを切断することができ従ってこの防水布を必要に応じ 再使用し得るという更なる利点を提供する。もちろん、定着バンドをそれがルー プを形成しないようにまたは他の適当な態様で防水布ｌに同様に取付けることが できる。

防水布１の端部における定着バンドのループは該防水布を補強区域４と直角な方 向従ってたて糸と平行な方向に引っ張るから、定着バンド５は例えば多繊維糸で 織られた三角形の定着片６によって基礎織物２にすべての側において取り付けら れる。織物の三角形定着片６は、その辺の一辺が基礎織物２のよこ糸と平行に延 在しかつ織物片６のたて糸およびよこ糸が該織物片６の他の二辺と実質的に平行 になるように基礎織物２に縫付けられる。

定着バンドのループ５の両端は三角形織物片６に、好ましくは最初に述べた一辺 と相対する点において縫付けられ、かくて定着バンドのループ５によって加えら れる点荷重は三角形片６を介して防水布内の広い区域に伝達され、従って防水布 の縦方向の伸長を生じさせない。三角形片６は、基礎織物２の強さと一致するよ うな寸法にされている。もし補強区域４の引張強さが基礎織物２の引張強さの３ 倍であれば、三角形６の辺の長さは補強区域４の幅の３倍である。この片６によ って、定着バンド５は基礎織物の任意の箇所に取り付けることができる。三角形 片の辺の長さは好ましくは約４０〜７０ａｏである。

非常に耐久性の三角形織物片６は正方形の織物片を折り曲げて三角形にし、該織 物片６のたて糸およびよこ糸が前述の如く斜めに配置されるようにすることによ って得られる。

本発明の防水布によれば、貨物は例え−その頂部だけがこの防水布によって覆わ れている場合でも、要望通りに固定され得る。本発明の１実施例においては、防 水布の基礎織物は貨物の頂部を覆うような寸法にされており、一方この基礎織物 の縁に耐水および耐候性の軽い材料よりなるスカート部分が縫付けまたは他の何 らかの方法によって取り付けられて防水布の大きさは貨物の下方部分も覆う得る 程度に増大される。このようにすれば防水布の重量および製造費をさらに軽減す ることができる。

図面およびそれに関連する説明は本発明を例証することを意図するだけのもので ある。本発明による防水布はその細部について添付の請求の範囲内において変更 することができる。

国際調査報告

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. １．防水布（１）にして、耐水性にされた基礎織物（２）と、該防水布（１）を 運搬装置に定着するための幾つかの定着装置（５，６）とを有する防水布におい て、前記基礎織物（２）のたて糸が多繊維糸であり、よこ糸としてのフラット・ フィルム糸で主に織られた区域（３）と、たて糸よりも大きな太さおよび引張強 さを有する多繊維よこ糸で織られた補強区域（４）とが前記基礎織物内でたて糸 方向に交互に存在しており、前記定着装置（５，６）が前記基礎織物（２）の前 記補強区域（４）に取り付けられていることを特徴とする防水布。
2. ２．前記基礎織物（２）の前記補強区域（４）が、よこ糸がフラット・フィルム 糸である前記区域（３）よりも狭いことを特徴とする請求項１記載の防水布。
3. ３．前記基礎織物（２）の前記補強区域（４）が約８０〜１２０ｃｍの間隔で配 置されており、且つそれらの幅が約１０〜３０ｃｍであることを特徴とする請求 項２記載の防水布。
4. ４．前記基礎織物の、よこ糸が主にフラット・フィルム糸である前記区域（３） において４本目毎のよこ糸が多繊維糸であることを特徴とする前記請求項の何れ か一つに記載の防水布。
5. ５．前記定着装置が定着バンド（５）であり、該定着バンド（５）の少なくとも 一つが前記補強区域（４）の各々の両端に取り付けられていることを特徴とする 前記請求項の何れか一つに記載の防水布。
6. ６．少なくとも一つの三角形織物片（６）がたて糸と直角な辺において前記基礎 織物に取り付けられており、この織物片（６）は、該織物片（６）の一辺が前記 基礎織物（２）のよこ糸と実質的に平行であり且つ該織物片（６）のたて糸およ びよこ糸が他の辺と実質的に平行であるように前記基礎織物（２）にすべての側 において縫付けられ、前記定着バンド（５）が最初に述べた一辺と相対する点に おいて前記三角形織物片（６）に取り付けられていることを特徴とする前記請求 項の何れか一つに記載の防水布。
7. ７．前記三角形織物片（６）の辺の長さが約４０〜７０ｃｍであることを特徴と する請求項６記載の防水布。
8. ８．前記多繊維糸がポリプロピレンまたはポリエステル糸であり、且つ前記よこ 糸がポリエチレンのフラットフィルム糸であることを特徴とする前記請求項の何 れか一つに記載の防水布。
9. ９．当該防水布の前記基礎織物（２）が貨物の頂部を覆うような寸法にされてお り、貨物の下方部分を覆うように耐水性のスカート部分が前記基礎織物（２）の 縁にに取り付けられていることを特徴とする前記請求項の何れか一つに記載の防 水布。