JPH0450199Y2 - - Google Patents

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JPH0450199Y2
JPH0450199Y2 JP1987005849U JP584987U JPH0450199Y2 JP H0450199 Y2 JPH0450199 Y2 JP H0450199Y2 JP 1987005849 U JP1987005849 U JP 1987005849U JP 584987 U JP584987 U JP 584987U JP H0450199 Y2 JPH0450199 Y2 JP H0450199Y2
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bumper
reinforcing material
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は車両用バンパに関するものであり、よ
り詳しくはブロー成形法により中空構造に形成さ
れた合成樹脂製の車両用バンパの改良に関するも
のである。
(従来の技術) 従来の車両用バンパは第12図及び第13図に
示すように、シヤーシ等に結合される板金製のバ
ンパ補強材1と、このバンパ補強材1の前面に取
付けられる合成樹脂製のバンパ本体2とから構成
され、バンパ本体2はブロー成形法により中空構
造に成形されており、かつバンパ本体2の内側の
後面板2には高さ方向中途に段部4を設けた凹陥
部3が長手方向に形成されている。
(考案が解決しようとする問題点) 上記従来の車両用バンパの衝突時における変形
の進行状態を第14図a〜dに模式的に図示し、
そのときの弾性特性曲線を第15図に破線イで示
す。衝突した瞬間(第14図a及び第15図a)
に弾性特性曲線イは急速に立ち上がり、衝突中に
バンパ本体2の前面板2aが凹陥部3の底面に当
たると(第14図b及び第15図b)、その後弾
性特性曲線イは下降し、凹陥部3に形成した段部
4がバンパ補強材1に当たると(第14図c及び
第15図c)、再び弾性特性曲線イは急速に立ち
上がり、衝突終了時(第14図d及び第15図
d)に最大荷重Fmaxが発生する。
ところで、車両用バンパの弾性特性曲線として
は、同じく第15図に細線ロで示すように衝突初
期(第15図a′〜b′)においてはできるだけ急速
に立ち上がり、バンパ本体2の前面板2aが凹陥
部3の底面に当たつてから次に段部4がバンパ補
強材1に当たるまでは(第15図b′〜c′)は下降
することなく平坦であり、かつ再び続く立ち上が
る時期(第15図c′)はできるだけ遅くして最大
発生荷重F′maxが小さくなるようなものが緩衝
効果が良い。
しかし、前述したように従来の車両用バンパは
衝突途中(第14図b〜c及び第15図b〜c)
に弾性特性曲線が大きく下降し、この間での衝突
エネルギーの吸収効率が悪く、しかもそれに続く
立ち上がり時期(第14図c及び第15図c)が
早くかつ急速に立ち上がるため衝突時の最大発生
荷重Fmaxが大きくなり、そのためバンパ補強材
1の剛性を大きくしなければならなかつた。特開
昭58−43845号公報に記載された車両用のバンパ
は、全くまたはほとんど特殊形になつていない前
壁1と大幅に特殊形をした後壁3,4,5,6が
設けられており、この後壁が、長手方向に実質的
に基礎部材の端部範囲まで延びた少なくとも2つ
の波形凹所10,11とこれら凹所の間の少なく
とも1つのふくらみ12を有する曲げ強さを有す
る部品、特に車両用にバンパに過ぎず、波形凹所
10,11が高さ方向中途において段部を形成し
ていないと共に、バンパ補強材を有していないの
で、衝突中において弾性特性曲線の立上り時期が
早くかつ最大発生荷重が大きいという欠点があ
る。実願昭57−97120号(実開昭59−1654号)の
マイクロフイルムに記載された車両用バンパは、
横リブ17aおよび縦リブ17bよりなる剛性の
大きいリブ部17を一面に一体に形成した中空構
造の外殻部材18を有して、該外殻部材のリブ部
17が形成された面を車体13側に配設した車両
用バンパに過ぎず、リブ部17が高さ方向中途に
おいて段部を形成しておらず、かつその段部を波
打ち形状にしていないので、その第19図に示さ
れるように、衝突した瞬間において弾性特性曲線
の立上り傾斜が小さいと共に、衝突中における弾
性特性曲線の立上り時期が早くなるという欠点が
ある。
(問題点を解決するための手段) 本考案は上記問題点を解決し、緩衝効果に優れ
た車両用バンパを提供することを目的とする。
かかる目的に沿う本考案の構成は、第1図から
第11図中に特に第1図および第2図に示すよう
に、バンパ補強材10と、このバンパ補強材の前
面に取付けられた合成樹脂製のバンパ本体12と
を備え、該バンパ本体をブロー成形法により前面
板12aと後面板12bの間を中空構造になすと
共に前面板2aの内側に、該バンパ本体12の長
手方向に沿つて前面板12aに対向する凹陥部1
4を後面板12bに形成し、かつ、該凹陥部14
の高さ方向中途に上下に段部13を形成する車両
用バンパであつて、前記凹陥部14の段部13を
バンパ本体12の長手方向に走る高い段部の山部
15と低い段部の谷部16を交互に形成する波打
ちに形状にすると共に、各波の山部15と谷部1
6はそれぞれ頂部及び底部の一部を欠成した偏平
な形状に形成することを要旨とする。
(作用) 上記構成によれば、凹陥部14の段部13を高
い段部の山部15と低い段部の谷部16を交互に
形成する波打ち形状にすると共に、各波の山部1
5と谷部16はそれぞれ頂部及び底部の一部を欠
成した偏平な形状に形成したので、段部13の強
度が増加し、第15図に実線で示すように衝突中
における弾性特性曲線の下降が抑制されて平坦に
なり、また衝突時に段部13の波打ち形状のうち
高い段部の山部15がまずバンパ補強材1に当た
り、ついで低い段部の谷部16がバンパ補強材1
に当たる。このように段部13を波打ち形状とし
たことにより衝突の際に段部13のバンパ補強材
1に対する底づき時期が山部15と谷部16とで
は異なり2段階になるため弾性特性曲線の立ち上
がり時期が遅くなり、かつ最大発生荷重が小さく
なる。
(実施例) 以下に本考案の実施例を図面に基づき詳述す
る。第1図及び第2図に本考案の第1実施例を示
す。10は板金製のバンパ補強材であり、その前
面にはボルト11,11によつてバンパ本体12
が取り付けられている。バンパ本体12はポリプ
ロピレン等の合成樹脂材料をブロー成形法により
中空構造に成形し、前面板12aの内側には後面
板12bに高さ方向の中途に上下に段部13,1
3を設けた凹陥部14がバンパ本体12の長手方
向に沿つて形成されている。そしてこの段部13
はバンパ本体12の長手方向に走る波打ち形状に
形成され、各波の山部15と谷部16はそれぞれ
頂部及び底部の一部を欠成した偏平な形状に形成
されている。
第1実施例は以上の構成よりなり、段部13を
波打ち形状としたので強度が増加し、その弾性特
性曲線は第15図実線ハに示すにように改善され
る。即ち衝突した瞬間の立ち上がりが早く(第1
5図a″〜b″)、また衝突中における弾性特性曲線
の下降が抑えられる(第15図b″〜c″)。また第
3図cに示すように、段部13がバンパ補強材1
0に当たる際、山部15がまずバンパ補強材10
に当たり、その時まだ谷部16はバンパ補強材1
0に当たつておらず、ついで谷部16がバンパ補
強材10に当たる。このように山部15と谷部1
6のバンパ補強材10に対する底づき時期が異な
るため弾性特性曲線の立ち上がり時期(第15図
c″)が遅くなり、最大発生荷重F″maxを小さく
できるのでバンパ補強材10の剛性も小さくて済
む。
次に本考案の第2実施例を第4図と第5図に示
す。バンパ補強材20は上下にフランジ部21を
設けた断面コ字形の2枚の板金22と23を組み
合わせて構成され、一方の板金23には2箇所に
係合凹部24,24が形成されている。一方、バ
ンパ本体25は第1実施例と同様、ブロー成形法
により中空構造に成形され、バンパ本体25の内
側には上下2本の外側段部26,26と、同じく
上下2本の内側段部27,27を設けた凹陥部2
8が形成されている。そして外側段部26,26
の側面によつて画設される凹所29にバンパ補強
材20が嵌入され、ボルト30,30によつてバ
ンパ補強材20とバンパ本体25が結合されてい
る。これら外側段部26,26及び内側段部2
7,27は第1実施例と同様、山部31,32と
谷部33,34からなる長手方向に走る波打ち形
状に形成されている。更に外側段部26,26の
山部31の側面には係合突起36が突設され、該
係合突起36がバンパ補強材20に形成した係合
凹部24に係合している。
第2実施例によれば、波打ち形状を有する段部
の数を増したのでバンパ本体25の強度が一層増
加し、しかも係合突起36と係合凹部24を設け
てバンパ本体25とバンパ補強材20を係合させ
たので、衝突時に凹陥部28の逃げを防止し確実
にバンパ本体25の圧縮変形が生じる。そのため
本実施例の弾性特性曲線は第15図ロに示す目標
とする弾性特性曲線により近付く。
また上記第1及び第2実施例の他、第6図と第
7図に示すバンパ本体40のように、段部41,
41の波打ち形状を谷部42が段部41の底面4
3と同一平面となるように形成したもの、第8図
と第9図に示すバンパ本体50のように、段部5
1,51の波打ち形状を山部52の幅が谷部53
の幅よりも広くなるように形成したもの、あるい
は第10図と第11図に示すバンパ本体60のよ
うに、段部61,61の波打ち形状を山部62の
幅が谷部63の幅よりも狭くなるように形成して
も良く、これら第3ないし第5実施例によつても
前述した第1実施例と同様の効果を発揮すること
は勿論である。
(考案の効果) 本考案によれば、凹陥部の段部をバンパ本体の
長手方向に走る高い段部の山部と低い段部の谷部
を交互に形成する波打ちに形状にすると共に、各
波の山部と谷部はそれぞれ頂部及び底部の一部を
欠成した偏平な形状に形成することにより、衝突
の際バンパ補強材に対する段部の底づき時期が山
部と谷部で異なり強度が増加するので衝突中にお
ける弾性特性曲線の下降が抑制されて平坦にな
り、かつ衝突中の段部の底づき時期が山部と谷部
で異なるため弾性特性曲線の立上り時期が遅くな
り衝突終了時の最大発生荷重が小さく緩衝効果が
良好になるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す斜視図、第
2図は第1実施例の断面図、第3図は第1実施例
の衝突時の変形状態を示す模式図、第4図は本考
案の第2実施例を示す斜視図、第5図は第2実施
例の断面図、第6図は第3実施例の斜視図、第7
図は第3実施例の断面図、第8図は第4実施例の
斜視図、第9図は第4実施例の断面図、第10図
は第5実施例の斜視図、第11図は第5実施例の
断面図、第12図は従来例の断面図、第13図は
従来例の斜視図、第14図は従来例の衝突時の変
形状態を示す模式図、第15図は第1実施例と従
来例の弾性特性曲線図である。 10,20……バンパ補強材、12,25,4
0,50,60……バンパ本体、14,28……
凹陥部、13,26,27,41,51,61…
…段部、12a……前面板、12b……後面板、
15,31,32,41,52,62……山部、
16,33,34,42,53,63……谷部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 バンパ補強材と、このバンパ補強材の前面に取
    付けられた合成樹脂製のバンパ本体とを備え、該
    バンパ本体をブロー成形法により前面板と後面板
    の間を空中構造になすと共に前面板の内側に、該
    バンパ本体の長手方向に沿つて前面板に対向する
    凹陥部を後面板に形成し、かつ、該凹所陥部の高
    さ方向中途に上下に段部を形成する車両用バンパ
    であつて、 前記凹所陥部の段部をバンパ本体の長手方向に
    走る高い段部の山部と低い段部の谷部を交互に形
    成する波打ちに形状にすると共に、各波の山部と
    谷部はそれぞれ頂部及び底部の一部を欠成した偏
    平な形状に形成することを特徴とする車両用バン
    パ。
JP1987005849U 1987-01-19 1987-01-19 Expired JPH0450199Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1987005849U JPH0450199Y2 (ja) 1987-01-19 1987-01-19

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JP1987005849U JPH0450199Y2 (ja) 1987-01-19 1987-01-19

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JPS63112951U JPS63112951U (ja) 1988-07-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5843845A (ja) * 1981-09-02 1983-03-14 バスフ・アクチエンゲゼルシヤフト 曲げ強さを有する部品、特に車両用のバンパ
JPS591654B2 (ja) * 1980-10-02 1984-01-13 レンゴ−株式会社 コルゲ−タにおけるウエブ材の位置ずれ調整方法及び装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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