JPH04501132A - 汚染物質吸収用組成物及び汚染物質吸収方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 汚染物質吸収用組成物及び汚染物質吸収方法゛本発明は、汚染防止の分野、特に 汚染物質吸収用組成物及び汚染物質吸収方法に係る。

機械工業ではあらゆる種類の油が使用される。二次利用のために十分に回収する ことができないときはこれらの油を使用後に除去する必要がある。旋盤、フライ ス盤などの工作機械のある種の部品の冷却に使用される所謂「切削剤」と呼ばれ る流体が特に問題になる。一般に水と水溶性油と添加剤とから成る切削剤の場合 、使用後の切削剤除去の問題は特に解決が難しい、この除去は現在種々の方法で 行なわれているが、現行のどの方法も技術的及び経済的に満足な結果を与えるこ とができない、第１の方法は下水への排水または河川への放水のごとき不法投棄 であるが、この方法を採用してはならないことは、河川及び／または自由地下水 の汚染に関する法的規制からも明らかである。除去すべき切削剤の量が余り多く ない企業では一層に第２の方法、即ち専門処理業者に液体廃棄物を回収させる方 法を採用しているが、これはコスト高になる。除去すべき切削剤を多・量に排出 する企業が採用している第３の方法では、ユーザーがいくつかの方法によって切 削剤を直接処理する。概してこれらの方法の共通点は、油を分離して回収できる ように水溶性油の水性エマルジョンを破壊する処理を含むことである。第１方法 では、硫酸鉄を用いてエマルジョンを破壊し、次いで石灰で媒体を中和する。こ の方法の明らかな欠点は、残留水が着色され、硫酸鉄による追加汚染が生じるこ とである。界面活性剤を用いて壬マルジョンを破壊する第２方法では、残留水中 の化学酸素要求量が極めて高い。

限外ｒ過、逆浸透または透析を使用する第３方法では、高価な装置が必要であり また性能もあまりよくない、破壊剤として塩化カルシウムを使用する第４方法で は、水面の油は回収できるが、残留水中の化学的酸素要求量が極めて高い、最後 に、破壊剤として塩化カルシウム及び吸収剤として疎水性超微細シリカを併用す る第５方法では、処理槽の底部に含油汚泥が沈殿するので汚染物質の回収が極め て複雑になる。

使用後の切削剤除去の問題に対して、環境保！！（残留水中の化学的酸素要求量 の許容レベル）、経済性及び実施適性、切削剤中のエマルジョンの乳化破壊効果 、水溶性油の回収手順などの局面すべてを満足させる解決がこれまで存在しなか ったことは上記より理解されよう０本発明の目的はまさにこの問題を解決するこ とである。

仏画特許Ｆト＾−２２８８７０９号には、液体又は固体の表面に広がった石油製 品特に重質炭化水素を、その石油製品と一緒になって十分な引張り強さを有する 薄膜（フィルム）を形成し得る微粉砕ポリマーと接触させ、形成された薄膜を機 械的手段によって除去するという石油製品除去及び回収方法が開示されている。

この方法で使用される好ましいポリマーはビシクロ（２，２，１＞へブテン−２ 又はそのメチル誘導体のポリマーであり、これらのポリマーは石油炭化水素と一 緒になって、ポリマー１部当たり１０重量部までの石油製品を含み得る置薬性フ ィルム（ｐｅｌｌｉａｕｌｅ　ｃｏｈｅｒｅｎｔｅ）を形成する。この公知の方 法では、石油製品にポリマーを接触させる操作が、石油製品の表面にポリマーを 振り撒くだけの簡単な操作からなる。

特許出願Ｎｏ　８８７０６１４１号には、主に風がある時の粉末ポリマーの散布 という問題の解決を目指して、吸収させるべき汚染物質にポリマーを接触させる 方法が開示されており、ポリマーを目の細かいカバーで覆うことによりポリマー の効果を増加させることが提案されている。

最後に、米国特許ｔＩＳ−＾−４０５８４５３号には、粘土を安定剤として含む エマルジョンから油を回収する方法が開示されている。該方法では、まず分子量 １０５〜７Ｘ１Ｇ”を有するポリエチレンオキシド１０〜Ｓｏｐ、−とアルカリ 土類金属ハロゲン化物水溶液１００〜２０，０ＯＯｐｐ−とをエマルジョンに添 加し、次いで水及び粘土がら油を分離する。

本発明は、塩化カルシウムのごと参水溶性油の水性エマルジョンの乳化破壊剤と ノルボルネンポリマーがち成る吸収剤とを組み合わせることによって、使用後の 切削剤の除去に容易に使用できる有効且つ経済的な手段が得られるという知見に 基づく。

従って、本発明の第１の目的は、少なくとも１種類のノルボルネンポリマーを含 有し、更に少なくとも１種類の水溶性油の水性エマルジョンの乳化破壊剤を含有 し且つノルボルネンポリマー１００重量部あたり５〜２５０重量部の乳化破壊剤 を含有することを特徴とする汚染物質吸収用組成物を提供することである。

本発明に使用されるのが好ましい乳化破壊剤は、アルカリ土類金属ハロゲン化物 、特に塩化カルシウムである。

本発明組成物は更に、少なくとも１種類のノルボルネンポリマーの可塑化剤を好 ましくは該ポリマー１００重量部あたり５〜５０重量部の割合で含有する。

本明細書におけるノルボルネンポリマーなる用語は、ポリビシクロ（２，２，１ ）へ１テン−２及びポリ−５−メチルビシクロ（２，２，１）へブテン−２がら 選択されたポリマーを意味、する。

ノルボルネンポリマーの可塑化剤なる用語は、該ポリマーにある程度の可塑性を 与えながら該ポリマーの粉末を運気させ得る物質を意味しており、例えば、脂肪 族、アルキル芳香族、芳香族及びナフテン系炭化水素、脂肪族及びシフラン系（ ｃｙｃｌａｎｉｑｕｅ）アルコールから誘導した有機エステル（例えばフタレー ト、アジペート、セバケートなど）、並びにこれらの混合物から選択された揮発 し難い化合物を意味する。

本発明の組成物は更に下記の一般的成分を含み得る。

防止剤（ａｇｅｎｔ　ａｎｔｉ−ｍｏｔｔａｏｔ）をポリマーの５重量％以下で 。

−少なくとも１種類の着色剤を一般的含量で。

−少なくとも１種類の消臭剤。

−少なくとも１種類の無機充填材、例えばタルク、シリカ、フライアッシュ、粘 土、アルミナなど、又は有機充填材、例えば繊維状もしくは粉末状のセルロース 、ポリエチレン、ポリプロピレンもしくはポリスチレンなと。

使用後の切削剤を除去するために本発明組成物を種々の方法で使用し得る。従っ て、本発明の第２の目的は、切削剤に含まれた水溶性油の吸収方法を提供するこ とである。

この方法の特徴は、切削剤を少なくとも１種類の上記組成物の存在下に維持する ことにある０例えば、処理すべき切削剤を本発明組成物を充填したフィルターに 通してもよい。

または、切削剤収容槽に本発明組成物を流し込み、組成物が切削剤中に均質に分 散するように攪拌してもよい０分散液の均質性は特に攪拌速度を介して間接的に 調節できる。

攪拌速度は、切削剤の温度及び組成、槽の寸法及び形状に左右される０本発明方 法のこの第２の実施態様では、切削剤に対して、ポリノルボルネンが切削剤に含 まれる油の１０〜１００重量％、好ましくは２０〜４５重量％になるような割合 で組成物を使用するのが有利である。

以下の実施例は本発明の非限定的代表例である。

水中に６重量％の鉱油（ＳＩＩＥＬＬ社から商品番号Ｓ　７３５３で販売）を含 むエマルジョンから成り化学的酸素要求量７６．０００を有する切削剤を処理す る。このエマルジョンを檜に流し込み、２．５重量％の塩化カルシウムを攪拌し ながら加える。

油相がエマルジョンの表面に浮上した後に、残留水相で測定した化学的酸素要求 量は１７６０である。

え１１ム 実施例１の鉱油エマルジョンに１００重量部あたり５０重量部の塩化カルシウム と４０重量のポリノルボルネン（商標Ｎ０ＲＳＯＲＥＸ　ＡＰを有する当社製品 ）と１０重量部のナフテン系石油（商標ＮＹＴＥＮＥ　１０を有するＮＹＮＡＳ 社の製品）とを攪拌しながら加える。従って、処理中の塩化カルシウムの割合は 実施例１に等しい、処理後に檜の液面に浮上した膜片（ｇａｌｅｔｔｅ）を回収 し、残留水相の化学的酸素要求量を測定する。この値は３５０に等しい、実施例 １の結果と対照的に膜片の引き上げ及び回収が極めて容易である。

間際調査報告 国際調査報告

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. １．少なくとも１種類のノルボルネンポリマーを含有し、更に少なくとも１種類 の水溶性油の水性エマルジョンの乳化破壊剤を含有し、ノルボルネンポリマー１ ００重量部あたり５〜２５０重量部の乳化破壊剤を含有することを特徴とする汚 染物質吸収用組成物。
2. ２．乳化破壊剤がアルカリ土類金属ハロゲン化物であることを特徴とする請求項 １に記載の組成物。
3. ３．組成物が更に、少なくとも１種類のノルボルネンポリマーの可塑化剤を含む ことを特徴とする請求項１または２に記載の組成物。
4. ４．組成物が更に、少なくとも１種類の凝塊防止剤をノルボルネンポリマーの５ 重量％以下の割合で含有することを特徴とする請求項１から３のいずれか一項に 記載の組成物。
5. ５．組成物が更に、少なくとも１種類の充填剤を含むことを特徴とする請求項１ から３のいずれか一項に記載の組成物。
6. ６．前記充填剤がタルク、シリカ、粘土、アルミナ及びフライアッシュのごとき 無機充填剤であることを特徴とする請求項５に記載の組成物。
7. ７．前記充填剤が繊維状または粉末状のセルロース、ポリエチレン、ポリプロピ レンまたはポリスチレンから選択された有機充填剤であることを特徴とする請求 項５に記載の組成物。
8. ８．切削剤に含まれた水溶性油を吸収するために、前記切削剤を少なくとも１種 類の請求項１に記載の組成物の存在下に維持することを特徴とする方法。
9. ９．処理すべき切削剤を前記組成物を充填したフィルターに通すことを特徴とす る請求項８に記載の方法。
10. １０．切削剤収容槽に組成物を流し込み、組成物が切削剤中に均質に分散するよ うに切削剤を撹拌することを特徴とする請求項８に記載の組成物。
11. １１．切削剤に対して、ポリノルボルネンの量が切削剤中の油の量の１０〜１０ ０％になるような割合で組成物を使用することを特徴とする請求項１０に記載の 方法。
12. １２．ポリノルボルネンの量が切削剤中の油の量の２０〜４５％であることを特 徴とする請求項１１に記載の方法。
13. １３．組成物がノルボルネンポリマー１００重量部あたり５〜５０重量部の可塑 化剤を含むことを特徴とする請求項３に記載の組成物。
14. １４．ノルボルネンポリマーの可塑化剤が脂肪族及びシクラン糸アルコールから 誘導した有機エステル、脂肪俵，芳香族、アルキル芳香族及びナフテン系炭化水 素、並びにそれらの混合物から選択された揮発し難い化合物であることを特徴と する請求項３または１３に記載の組成物。