JPH04501115A - トリグリセリド、該トリグリセリドを含んでなる栄養組成物および栄養用栄養組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 トリグリセリド、該トリグリセリドを含んでなる栄養組成物および栄養用栄養組 成物本発明はトリグリセリド、該トリグリセリドを含んでなる栄養組成物および 栄養用栄養組成物の使用に関する。

α−リルン酸は、リルン酸と共にわずか２種の必須脂肪酸である、すなわち生物 がそれらを合成することができない（ホフマン、Ｒ，Ｔ、等、Ｎｕｔｒｉｔｉｏ ｎ　Ｒｅｖｉｅｗｓ、　４０．１００−４７　（１９８２））。これらの２種の 脂肪酸は、プロスタグランジンの合成用初期前駆体であり、ω−３タイプ用のα −リルン酸とω−６タイプ用のリルン酸である。従って、α−リルン酸が栄養脂 肪組成物中に存在することは重要である。この脂肪酸の１日の吸収は少なくとも ２〜１０ｇであると推定されている。全体の非経口栄養（ＴＰＮ）に関与した人 々にとって、α−リルン酸を脂肪エマルション中に有することが必要である。も しそうでなければ、又は体格や健康に重大な作用を与えるであろう必須脂肪酸欠 損疾患を人々は煩うであろう。

γ−リルン酸は、独得の脂肪酸であり、体内で重要な生理学的役割を奏する大切 な化合物である。化合物は、デサチュラーゼ酵素の作用によりリルン酸から生合 成的に産生され、更に酵素的にアラキドン酸に変種され、これはプロスタグラン ジンに対する中間体前駆体である。これらの後者の化合物は、例えば血管内の平 滑筋細胞の緊張、従って血圧、又は肺内の平滑筋細胞の緊張のコントロール並び に喘息症状のコントロールの如き重要な生理学的事象に関係している。

リルン酸の生理学的変換における第１段階はＴ−リルン酸（ＧＬＡ）に至ること である。この反応は、特定の酵素、Δ−６−ウンサチユラーゼ（これは炭素原子 番号６の後の脂肪酸鎖に二重結合を導入する）によって制御される。多くの場合 、この変換は通常起らずそしてプロセスはプロスタグランジンのω−６タイプの 合成において速度制限工程となる。

これは老人に対してのケースばかりでなく、重大な代謝疾患、例えばインシュリ ン分泌減少症（インシュリン依存性糖尿病）、グルカゴンの過剰産生（インシュ リンに拮抗する膵臓ホルモン）、カテコールアミンのレベルが高（ストレス）で ある場合であり更に長期間絶食を患う人々に対する場合である。更にＧＬＡによ る試みは、アトピー性湿疹、月経前期の胸部病および類リウマチ関節炎を煩う人 々に対する、偽薬に応答して生ずるものよりも臨床的改善が著るしく増大してい ることが実証された（Ｈｏｒｒｏｂｉｎ、　Ｄ、Ｆ、、　Ｓｙｍｐｏｓｉｕｍ　 ｏｎ　ｎｅｗ　ａｓｐｅｃｔｓｏｆ　ｄｉｅｔａｒｙ　１ｉｐｉｄｓ、エーテボ リ、１９８９年９月）。最後に、α−リルン酸の供給増大はＧＬＡの生産を抑制 する（ホフマン、Ｒ，Ｔ、、Ｆｅｄ、Ｐｒｏｃ、、２３．　１０６２〜６７　（ １９６４））。リルン酸の摂取増大によりα−リルン酸の食餌レベルの増大を避 けることは困難であるので、ＧＬＡの摂取を直接増大せしめることはより有効な ものとなるであろう。

これらおよび他の場合において、高量におけるばかりでなく、すみやかな脂肪酸 の生物学的利用性を確保する形態においてγ−リルン酸およびα−リルン酸の双 方を供給することが重要である。特定の重要な状況が例えば病院の摂生において 重患者の治療に関連して生じている。ここで、非経口栄養が、患者のケアの重大 な段階において生命救助手段としてしばしば用いられており、この点において、 脂肪エマルションは重要な役割を演じている。従って、脂肪のエマルションは、 エネルギーの供給として患者に静脈内投与される。このようなエマルション中に 含まれる脂肪は、典型的には大豆油に基づいており、あるいは又他の天然に産生 ずる脂肪に基づいておりこの脂肪は脂肪酸の最も適した供給ばかりでなく生物学 的利用性により脂肪酸の最も有効な形態を確保するようには作り変えられていな かった。

生物学的利用性に関する極めて重要な面は、静脈内に注入した場合代謝的アシド リシスを引きおこすことが知られている、ＭＣＴ含有エマルションと比較して代 謝がより遅いことである。

かくして本発明の目的は、γ−および／又はα−リルン酸を含有し、経腸および 非経口栄養製品に配合でき更に高い生物学的利用性の形態で必須脂肪酸を与える トリグリセリドを提供することにある。

本発明に係るトリグリセリドは、２−リルノイル−１゜３−ジ（オクタノイル／ デカノイル）グリセロールである。

以下の内容が理解されるべきである。すなわち、この語句は、２種の純粋な１． ３−ジオクタノイルトリグリセリド、２種の純粋な１．３−ジデカノイルトリグ リセリド、更にまた２種の１−オクタノイル−３−デカノイルトリグリセリドお よび２種の１−デカノイル−３−オクタノイルトリグリセリドを包含し、全ての 場合２位は勿論α−リルン酸又はＴ−リルン酸によって占有されている。驚くべ きことに、これらのトリグリセリドは栄養組成物中の公知のα−リルン酸又はγ −リルン酸源よりもα−リルン酸又はγ−リルン酸のより秀れた吸収を示すこと が見出された。

本発明は、本発明に係るトリグリセリドと共に多数の他のグリセリドを含む一般 式が従来技術（フランス特許２５１５１７参照）に属し、−志木発明に係るトリ グリセリドは従来技術に属していないと言う意味で選択発明である。本発明に係 るトリグリセリドは、説明され更に本発明者らによって最初に合成され、更に本 発明に係る秀れた効果は、本発明者らによって実証された。

本発明に係るトリグリセリドの好ましい態様は、少なくとも１０％、好ましくは 少なくとも３０％、最も好ましくは少なくとも５０％、更により好ましくは少な くとも７５％、最も好ましくは少なくとも９０％の純度を有する。トリグリセリ ドの純度が高ければ高い程、トリグリセリドの吸収はより有効である。

また、本発明は栄養組成物を含んでなり、この組成物は本発明に係るトリグリセ リドを含んでなる。この組成物は十分な栄養組成物例えば主にはビタミン、蛋白 質および炭水化物に対して必要な他の成分を有しないで本発明に係るトリグリセ リドであるか、又はこれらの他の成分と共に本発明に係るトリグリセリドであっ てよい。

栄養組成物の好ましい態様は、非経口的に投与可能である。

この組成物はエマルションである。

栄養組成物の好ましい態様は、経腸投与可能である。この組成物はエマルション 又はオイルのいずれかである。

本発明に係る経腸組成物の好ましい態様は、流体形である。

経腸組成物はエマルション又は純粋なオイルである。

本発明に係る経腸組成物の好ましい態様は粉末形であり、これによりトリグリセ リドはカプセル化されるか又はマイクロカプセル化される。小滴のトリグリセリ ドをカプセル化する方法の一つが、マイクロカプセル化製品に関するＤａｎｏｃ ｈｅｍ。

Ｔｅｃｈｎｉｃａｌ　Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ　（Ｍａｌｍｐａｒｋｅｎ、　５ ．２７５０／＜レラツプデンマーク）に記載されている。

本発明はまた、本発明に係る栄養組成物を栄養素又は栄養素の一部として使用す ることに関する。

補正書の翻訳文提出書 （特許法第１８４条の８） 平成３年４月を日

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. １．２−（α−リルノイル／γ−リルノイル）−１，３−ジ（オクタノイル／デ カノイル）グリセロールトリグリセリト。
2. ２．少なくとも１０％、好ましくは少なくとも３０％、より好ましくは少なくと も５０％、更により好ましくは少なくとも７５％、最も好ましくは少なくとも９ ０％の純度を有する、請求の範囲第１項記載のトリグリセリド。
3. ３．請求の範囲第１項又は第２項に係るトリグリセリドを含んでなる栄養組成物 。
4. ４．非経口投与可能である、請求の範囲第３項記載の栄養組成物。
5. ５．経腸投与可能である、請求の範囲第３項記載の栄養組成物。
6. ６．流体の形態にある、請求の範囲第５項記載の栄養組成物。
7. ７．粉末の形態にあり、それによつてトリグリセリドがカプセル化されているか 又はミクロカプセル化されている、請求の範囲第５項記載の栄養組成物。
8. ８．栄養素又は栄養素の一部として、請求の範囲第４〜７項のいずれかに記載の 栄養組成物の使用。