JPH0449900B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、生物学的試料収集装置に関し、特に
唾液試料の収集の際用いることができる装置に関
する。

生物学的試料に、特に生物の体液即ち尿、血
液、唾液等の如き体液に基づく試料に対する種々
の試験を行なうためには、これらの試料は最初に
適当な容器内に収集されねばならない。主として
この収集用容器は生物学的試料を単に便利に収集
するのみならず、試料を容易かつ適正に試験もし
くは分析の場所に移動することを可能にする適当
な形態および特徴を持つものでなければならな
い。この試料収集装置の形態は収集作業を便利に
するように設計され製造されなければならない
が、その使用に先立ち、またその間および使用の
後における試料収集装置の取扱いが主要な関心事
となる。

例えば、もし収集される試料が唾液であるなら
ば、唾液が収集される患者はしばしば肺の感染、
疾病または他の肺の異常を有する疑いを持たれ、
また実際に羅病している。試料収集装置は、収集
された試料の試験および分析が患者の状態を正確
に表わすように、生物学的試料の収集に先立つて
滅菌状態に置かれなければならない。試料収集の
措置の間および試料の移動後の試料収集装置の取
扱いは、感染が拡がる危険を最小限度に抑えるよ
うにその設計および製造において考慮されねばな
らない。

Andelin等の米国特許第3518164号は、上記の
多くの問題点を配慮するものである。この
Andelin等の収集装置は、更に、遠心機および試
験官等として用いることもできる目盛を施した長
形の試料容器を提供している。試料を直接このよ
うた長形の容器内に収集することによつて、以降
の試験および分析のため試料を他の容器に移転す
る必要はなくなる。無論、この移転工程を排除す
ることは試料容器の取扱いの安全性を増すことに
なり、またこれにより他の汚染源の感染を拡げる
危険を最小限度に抑えることは明らかである。し
かし、Andelin等の収集装置は、試料収集用漏斗
を支持して垂直位置における長形の容器の支持に
寄与する堅固な材料から作られることが望ましい
外側の保護胴部に依存するものである。この外側
の保護胴部は試料収集装置に重量、嵩、経費およ
びユーザにおける取扱い上の煩瑣を付加し、これ
は総体的にややもすれば欠点となるおそれがあ
る。

改良された生物学的試料の収集および移動装置
が、Schlesingerの米国特許第4283498号において
開示されている。Schlesingerの特許はAndelin等
のものと類似する多くの構成要素と特色を有する
ものであるが、Schlesingerの特許は更に試料容
器を密閉する可撓性に富む外側の保護カバーを含
んでいる。Schlesingerの特許は、この保護カバ
ーが生物学的試料を容器内に装入する間に試料に
よる試料容器の外面の汚染を防止することを示し
ている。更に、Schlesingerの特許は、容器の周
部に対して取外し自在に取付けられたキヤツプを
有する。このキヤツプは、生物学的試料が収集さ
れた後容器の開口端部の頂部に置くことができる
ように含まれている。Schlesingerの発明のキヤ
ツプの配置の故に、キヤツプが容器の周部から取
外された時汚染状態となり得る可能性がある。従
つて、使用後に容器の頂部にこのキヤツプを載せ
ることは容器内の内容物を汚染するおそれがあ
り、このため試験および分析が歪められる可能性
を生じるものである。

従つて、試料の収集に先立ち、収集の間および
収集の後このような生物学的試料収集装置の取扱
いがユーザに対する感染の拡がりおよび内部に収
集された内容物の汚染の危険を最小限度に抑えら
れることを保証しながら、かかる装置の使用を更
に便利なものにしかつ製造のためのコストを低減
するためのかかる装置の改善に対する要求が依然
として存在する。

本発明の生物学的試料の収集装置は、閉鎖され
た第１の端部および開口した第２の端部を有する
試料容器を含むものである。取外し可能な管路装
置は、前記容器内に生物学的試料を装入し、容器
の第２の端部に対して結合されている。基部装置
は、容器を略々垂直位置に支持するため容器の第
１の端部を取外し自在に収受する。キヤツプ装置
は、前記基部装置に対して取外し自在に結合され
ている。このキヤツプ装置は、容器のキヤツプ装
置と開口した第２の端部との管に液体シールを提
供するようになつている。基部と関連する装置
が、前記キヤツプを本収集装置の使用に先立つて
保護環境に維持する。この保護装置はまた、内容
物を含む容器の開口端部を覆うためのキヤツプに
対して接近も可能にする。

本発明の望ましい実施態様においては、本収集
装置は唾液の収集装置であり、円錐形状の閉鎖し
た底部と開口した頂端部とを有する長い円筒状の
唾液容器を含んでいる。漏斗は、比較的広い唾液
受取り部分と、容器の内側とその開口端部を経て
チユーブが連通するように容器が取外し自在に結
合される供給チユーブとを有する。基部は、容器
を略々垂直位置に支持するため容器の閉鎖底端部
を取外し自在に収受する。この基部は更に、底部
支持面から内側に延在する凹部を含んでいる。漏
斗が取外された後容器の開口頂端部と係合するよ
うになつたキヤツプが前記凹部内に保護されるよ
うに配置されている。略々汚染のない環境内にキ
ヤツプを維持するため前記凹部上には、剥離可能
な保護カバーが封止されている。このカバーは、
内容物を含む容器の開口端部を覆うためのキヤツ
プに対する接近を可能にするため取外し自在であ
る。

本発明の原理によれば、使用に便でありかつコ
ストの安い生物学的試料の収集装置が提供され
る。本発明の収集装置は、試料の収集、試験およ
び分析の手順に関与する種々の人員による感染の
拡がる危険を最小限度に抑えるため取扱いを容易
にするように設計されている。更に、本発明の収
集容器は遠心処理管として使用することができ、
これによつて収集容器と異なる遠心管との間の移
転工程を排除する。更に、収集手順が完了した後
容器物を含む容器を封止するための収集容器に対
してキヤツプが設けられる。このキヤツプは、取
扱いおよび出荷の際隠された凹部内に収められ
る。このため２つの有利な特徴が提供される。即
ち、１キヤツプは試料収集手順の間試料容器の機
能的な使用状態から保護のため貯蔵され、従つて
このような貯蔵のための有効空間を必要としない
こと、および２キヤツプが望ましくは試料が収集
されるまで無菌即ち汚染のない環境内に維持する
ことができ、これによりキヤツプは容器の開口端
部を覆うことができることである。本発明の一実
施態様においては、一旦キヤツプが使用のため曝
されると、容器の開口端部はキヤツプに触れるこ
となくキヤツプと係合状態に置くことができる。
このため、キヤツプを内容物を含む容器の開口端
部の頂部に定置する時、キヤツプの汚染の危険を
無論排除するものである。本発明の他の利点およ
び特徴について、本発明の以降の詳細な記述を読
めば更に明らかになるであろう。

本発明は、多くの異なる形態における実施態様
により満たされるものであり、本発明の望ましい
実施態様が図面に示されまた本文において詳細に
記述されるが、本発明を例示した実施態様に限定
する意図はないことを理解して本文の開示は本発
明の諸原理の事例と見做されるべきものである。
本発明の範囲は、頭書の特許請求の範囲およびそ
の相当内容によつて測られるものである。

図面において、特に第１図乃至第４図において
は、望ましい生物学的試料の収集装置１０が示さ
れている。この装置は、尿、唾液、血液等の如き
生物学的試料の収集のために有効である。この収
集装置は、長形の、望ましくは円筒形状を呈す試
料容器１２を含んでいる。容器１２の一端部は閉
鎖された端部１４であり、内方に向つてテーパ状
を呈する側壁面１５を有する円筒形状を有するこ
とが望ましい。容器１２の他端部においては、試
料を内部に収集することができるように容器の内
部と連通する開口１６がある。開口１６の周囲に
は、ねじ付きのキヤツプによる閉鎖を容易にする
外ねじ部１８が存在する。この容器の周面上には
一連の目盛マーク１９を含めることができ、必要
に応じて他の指標を容器上に刻むこともできる。

図面に認められるように、容器１２が細長いた
め、遠心処理管としても使用可能となり、したが
つて試料が一旦収集されると遠心操作のための異
なる容器の移転する必要がない。この目的のた
め、容器１２は標準的に遠心機において適当な速
度の遠心処理を可能とするに充分な構造的な特性
を持つた材料から形成される。ポリプロプレン、
ポリエチレン、ポリスチレン等の如き堅固な重合
材料が遠心処理の目的のためには好適な材料であ
る。収集される試料の性質および以降の検査およ
び分析に従つて、他の材料もまた使用することが
できる。

漏斗２０は、患者から収集中その内部に試料が
蓄えられる比較的広い試料の受取り部分２１を含
んでいる。この広い受取り部分とは、これを貫通
して延長する通路２４を有する供給チユーブ２２
が連通している。チユーブ２２は、容器１２の頂
端部における開口１６内に摺動自在に、望ましく
は緊密に嵌合している。このように、チユーブ２
２および通路２４は、漏斗がその機能を発揮し得
るように容器１２の内部と連通している。供給チ
ユーブ２２と容器の開口端部との間の嵌合によ
り、試料が収集された後で漏斗を容易に取外すこ
とができる。

漏斗２０はその受取り部２１に封止する蓋部を
提供するカバー２５を有することが望ましい。本
発明の望ましい実施態様においては、カバー２５
はヒンジ２６によつて漏斗２０に対して結合され
ている。

漏斗２０とカバー２５はプラスチツク、ガラス
または他の材料から作ることができるが、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン等のプラ
スチツクから作られることが望ましい。漏斗およ
びカバーに対してプラスチツクが用いられる時、
ヒンジ２６は所謂生蝶番と呼ばれるヒンジを提供
するため漏斗とカバー間に一体に形成することが
できる。漏斗に対するカバーの密閉部を開けるこ
とを容易にするため爪先タブ２８がカバー２５上
に設けられている。

特に試料が収集されつつある時容器の閉鎖され
た底端部１４を受止めて容器を略々垂直位置に支
持するため、本生物学的試料収集装置には基部３
０が含まれている。第２図と関連して第３図およ
び第４図において更に詳細に示されるように、基
部３０は、底部支持面３１と、頂壁面３２と、前
記基部の頂面と底面と相互に連結する側壁面３４
とを有する。この基部の望ましい実施態様におい
ては、側壁面３４が基部の周部の１つの連続する
側壁面となるように円筒状の形態を呈する。開口
３５が頂壁面３２を貫通して形成され、容器１２
が前記基部に支持できるようにこの容器の外径部
を収受する寸法となつている。開口３５と連通し
ているのは、これもまた内部の内部の試料容器１
２の外径部を収受する寸法である内孔３６であ
る。内孔３６は、前記基部の底壁面３１に対して
略々直角をなす方向に頂壁面３２から基部に対し
て延長している。このため、試料容器１２は、第
１図および第５図を簡単に参照することにより判
るように基部によつて略々垂直位置に支持される
ことができる。

特に第３図および第４図に示されるように、内
孔３６は距離を隔てて内方に延長する複数の固定
リブ３８を含んでいる。これらの固定用リブは前
記基部の内孔３６によつて画成される内面に対し
て形成され、一旦容器がこの基部に挿入されると
容器を所定位置に堅固に保持するようになつてい
る。内孔３６は試料容器１２の望ましい円筒状の
形状と適合するように円形状の断面を有すること
が望ましい。

底部の支持面３１から基部３０の内方に向けて
凹部４０が延在する。この凹部は、内孔即ち円筒
状の側壁面４１と、本例においては凹部４０を内
孔３６から分離する略々水平な壁面４２とによつ
て画成される。内孔３６は試料容器１２を収受す
るようになつているが、内孔４１により画成され
る凹部４０は第５図を参照することにより更に明
瞭に認められるように、キヤツプ４５を収受する
ようになつている。キヤツプ４５を凹部４０内で
所定位置に堅固に保持することを容易にするた
め、複数の離間された内方に延在する固定用リブ
４４がキヤツプと係合するように設けられてい
る。固定用リブ４４は、性質上前に述べた固定用
リブ３８と類似しており、基部の内孔４１の内表
面に対して形成されている。

基部３０は本装置の選択、構造および用途に従
つて多くの材料から作ることができるが、望まし
い材料は堅固なプラスチツクである。更に、基部
３０はその形成を容易かつ安価なものにするた
め、一体構造として形造されることが望ましい。
一体の構造として固定用リブ３８および４４もま
た前記基部の他の構造要素として共に形成され
る。

次に凹部４０内に保護されるよう保持されるキ
ヤツプ４５を示す第５図においては、基部３０の
底部支持面全体が覆われることが判る。ここに述
べる特性の実施態様においては、剥離可能な可撓
性に富む保護用カバー４６が基部の底面の全周部
に封止されている。この封止を行なうためには、
色々な接着剤、セメントまたは適当な固定法を用
いることができる。前記キヤツプが容器の閉鎖の
ため露呈されねばならない場合にユーザがカバー
４６を基部の底面から剥離することができるよう
に爪先タブ４８が設けられている。凹部４０と共
にカバー４６の１つの目的は、本発明の生物学的
試料収集装置の使用に先立ち、キヤツプ４５を
略々汚染のない環境に密閉して保持することであ
る。この目的のため、またこの収集装置の全ての
構成要素が１つの包装状態として滅菌されること
が望ましいため、保護カバー４６は医療製品のた
めの典型的かつ周知の滅菌法を用いてキヤツプ４
５の滅菌処理を可能にする適当な紙材料から作る
ことができる。同時に、カバー４６に対するこの
紙その他の材料は、使用前にキヤツプ４５を汚染
するおそれがある腔部４０内への細菌の進入を阻
止するものでなければならない。本発明は本文に
おいては望ましい一特徴として保護カバー４６に
ついて記載したが、この保護カバーを省くことも
本発明の範囲内にある。こうしてキヤツプ４５
は、凹部４０内にこれを定置することにより本装
置の使用に先立つて保護されるのである。キヤツ
プ４５は、試料容器の開口１６の頂部に嵌合する
ような寸法となつており、試料容器の開口端部１
６の周囲にねじ部１８と螺合する内ねじ部４９を
有することが望ましい。キヤツプ４５は、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン等の堅固
なプラスチツクから作られることが望ましい。

組立てられた生物学的試料の収集装置は、試料
収集前および収集中の両方において無菌状態の取
扱いを容易にするため取外し可能な可撓性に富む
外側の保護パツケージ５０内に包装することがで
きる。パツケージ５０は、封止線５１，５２に沿
つて適当に封止することができる透明な可撓性に
富む熱可塑性バツクでよい。パツケージ５０を開
く時、このパツケージを封止線５１およびその付
近で裁断することにより以下に述べる如く試料収
集操作中更に使用するためパツケージ５０の残部
を略々そのままの状態に残すことが望ましい。

使用に際して生物学的試料収集装置１０は、第
５図に示されるように組立てられる。試料容器１
２は、その閉鎖底端部１４を基部３０の内孔３６
に挿入して摺動自在かつ堅固に配置される。固定
リブ３８は、図示の如く略々垂直位置に試料容器
を確実に保持することに寄与する。漏斗２０は、
供給チユーブ２２が容器１２の頂部において開口
１６内に挿入されるように取外し自在に配置され
ている。この時、試料収集に先立つて、キヤツプ
４５が基部３０の凹部４０内の略々汚染のない環
境内に維持される。保護カバー４６は、基部３０
の底部の支持面上に封止された状態のまま置かれ
る。唾液の如き生物学的試料を収集するために
は、カバー２５が爪先タブ２８により引上げら
れ、これと同時に試料は漏斗の広い受取り部２１
に蓄えられる。試料は、漏斗の通路２４および試
料容器の開口１６を通過し、これと同時に試料が
容器の内側に蓄えられる。試料が収集されると、
カバー２５が元に戻されて漏斗の受取り部上に封
止蓋を提供する。操作のこの段階において、試料
収集装置全体を可撓性パツケージ５０に戻すこと
が望ましい。可撓性パツケージの外側周囲を持つ
て装置を持ち上げて容器１２を略々垂直位置に保
持しながら、研究員は次に爪先タブ４８を抓んで
保護カバー４６が装置に含まれるならばこれを基
部の底面から剥離し、これによりキヤツプ４５を
露呈させる。容器を基部から取外し、漏斗を容器
から取外す。第６図に示されるように、試料６０
を含む容器１２は、略々垂直方向に維持しなが
ら、基部３０の下方、更に正確にはキヤツプ４５
の下方に置かれる。固定リブ４４はキヤツプを凹
部４０の内法の固定位置に保持する。容器をキヤ
ツプ内に向けて持上げると、開口端部１６をキヤ
ツプの内部と接触状態にさせることにある。回転
運動を行なうと、容器の開口端部におけるねじ部
１８をキヤツプの内側のねじ部４９と螺合状態さ
せる。一旦所定位置に置かれると、キヤツプ４５
は内容物を含む容器の頂端部において適当に緊締
することができる。容器１２は遠心処理を行なう
ことができるため、この時試料は異なる容器また
はチユーブに対して移転する必要もなく遠心機に
直接移転することができる。

本発明はこのように使用が簡単であり、製造コ
ストが安く、試料収集操作中および収集後感染の
蔓延を最小限度に抑えるための取扱いが便利であ
る生物学的試料収集装置を提供するものである。
更に、本試料収集装置は、試料容器の内容物を封
止するためキヤツプを必要とするまで容器のキヤ
ツプを保護環境に格納するに便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は包装状態で示された本発明の望ましい
生物学的試料の収集装置の示す斜視図、第２図は
本発明の望ましい生物学的試料収集装置を分解状
態で示す側面図、第３図は本発明の試料容器を支
持するための望ましい基部を示す平面図、第４図
は第３図の線４−４に関する基部の断面図、第５
図は第１図の線５−５に関する完全に組立てた状
態の生物学的試料収集装置を示す断面図、第６図
は蓋をされる容器内に試料が収集された後の使用
状態において生物学的試料収集装置のいくつかの
構成要素を示す断面図である。 １０……生物学的試料収集装置、１２……試料
容器、１４……閉鎖端部、１５……テーパ状側壁
面、１６……開口、１８……外ねじ部、１９……
目盛マーク、２０……漏斗、２１……受取り部
分、２２……供給チユーブ、２４……通路、２５
……カバー、２６……ヒンジ、２８……爪先タ
ブ、３０……基部、３１……底壁面、３２……頂
壁面、３４……側壁面、３５……開口、３６……
内孔、３８……固定リブ、４０……凹部、４１…
…側壁面、４２……水平壁面、４４……固定用リ
ブ、４５……キヤツプ、４６……保護カバー、４
８……爪先タブ、４９……内ねじ部、５０……保
護パツケージ、５１……封止線、５２……封止
線。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 閉鎖端部と開口頂端部とを有する細長い試料
   容器と、 比較的広い試料受取り部分と、前記容器の開口
   端部を経て同容器の内側と連通するように前記容
   器に取り外し自在に結合される供給チユーブとを
   有する漏斗と、 前記漏斗が前記容器から取り外された後に前記
   容器の開口頂端部と係合されて前記容器との間に
   液体シールを提供するためのキヤツプと、 前記容器を略垂直位置に支持するため前記容器
   の閉鎖底端部を取り外し自在に受容すると共に、
   前記キヤツプの取り外し自在に保持する基部と、 試料の収集に先立つて前記基部に保持されたキ
   ヤツプを保護環境に維持し且つ同キヤツプへのア
   クセスを可能にする保護装置とを設けた、試料収
   集装置。 ２ 前記漏斗が更に、前記試料受け取り部分上に
   封止蓋部を提供するために取り外し自在に結合さ
   れたカバーを含むことを特徴とする特許請求の範
   囲第１項記載の装置。 ３ 前記カバーが前記漏斗に対して螺着されるこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第２項記載の装
   置。 ４ 前記容器の閉鎖底端部が円錘形状を呈するこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の装
   置。 ５ 前記容器はその開口頂端部にねじが切られて
   おり、前記キヤツプは前記容器との間に液体シー
   ルを提供するため前記容器のねじ部と螺合する対
   応ねじ部を含むことを特徴とする特許請求の範囲
   第１項記載の装置。 ６ 前記基部は、底部支持面と頂部面とこれらの
   頂部面及び底部支持面を相互に連結する側壁面と
   を有することを特徴とする特許請求の範囲第１項
   記載の装置。 ７ 前記基部が更に、前記容器がこの基部に支持
   されるように同容器を受容する寸法の前記頂部面
   を貫通する開口を含むことを特徴とする特許請求
   の範囲第６項記載の装置。 ８ 前記基部が更に前記開口と連通する内孔を有
   し、同内孔は、前記容器を受容する寸法であり且
   つ前記容器が略垂直方向にその内部において支持
   されるように前記底部面に対して直角をなす方向
   に前記頂部面から前記基部内へと延びていること
   を特徴とする特許請求の範囲第７項記載の装置。 ９ 前記内孔が、前記容器と係合して前記基部に
   おける前記容器の支持を容易にするため複数の互
   いに距離を隔てて内方に延びる固定リブを有する
   ことを特徴とする特許請求の範囲第８項記載の装
   置。 １０ 前記容器が円筒形状を呈し、前記内孔が円
   形断面を呈することを特徴とする特許請求の範囲
   第９項記載の装置。 １１ 前記基部が、内側に前記キヤツプが取り外
   し自在に保持される前記基部の底部支持面から内
   方に延びる凹部を有することを特徴とする特許請
   求の範囲第６項記載の装置。 １２ 前記凹部が、前記キヤツプと係合して前記
   基部における同キヤツプの保持を容易にするため
   の複数の互いに距離を隔てて内方に延びる固定リ
   ブを含むことを特徴とする特許請求の範囲第１１
   項記載の装置。 １３ 前記保護装置が、前記凹部上及び同凹部内
   に保持される前記キヤツプ上に位置決めされた取
   り外し自在な保護カバーを含むことを特徴とする
   特許請求の範囲第１１項記載の装置。 １４ 前記保護カバーが前記基部の底部支持面に
   対して剥離可能に結合されることを特徴とする特
   許請求の範囲第１３項記載の装置。 １５ 前記キヤツプが滅菌され、前記保護カバー
   が前記キヤツプの使用に先立ちこのキヤツプの無
   菌状態を維持することを特徴とする特許請求の範
   囲第１４項記載の装置。 １６ 前記容器と漏斗と基部とキヤツプとを、使
   用の用意ができるまで密閉する取り外し自在な可
   撓性に富む外側保護パツケージを更に設けること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の装置。 １７ 前記容器と漏斗と基部とキヤツプとが滅菌
   され、前記外側の保護パツケージが同パツケージ
   により提供される密閉部が開かれるまで前記の無
   菌状態を維持することを特徴とする特許請求の範
   囲第１６項記載の装置。 １８ 円錘状の形態を呈する閉鎖された低端部と
   開口した頂端部とを有する細長い円筒状の形態の
   唾液容器と、 比較的広い唾液受け取り部分と、前記開口頂端
   部を経て前記容器の内部と連通するように前記容
   器に取り外し自在に結合される供給チユーブとを
   有する漏斗であつて、前記受け取り部分上に封止
   蓋部を提供するため螺着されたカバーを含む漏斗
   と、 前記漏斗が取り外された後に容器の開口頂端部
   と係合されて前記容器との間に液体シールを提供
   するための前記凹部内に定置されるキヤツプと、 底部支持面、頂部面及び前記頂部面および底部
   支持面を相互に連結する側璧を有し、前記容器を
   内部に受容する寸法を有する円形状の断面を有
   し、前記容器が内部に略垂直位置に支持されるよ
   うに前記底部支持面に対して略直角方向に前記頂
   部面から前記基部内へと延びる孔を有し、更に前
   記底部支持面から内方へ延び、前記キヤツプを保
   持するための凹部を含む基部と、 前記凹部上に封止されて前記収集装置の使用に
   先立ち前記キヤツプを実質的に汚染のない環境内
   に維持する剥離可能な保護カバーであつて、内容
   物を含む前記容器の開口端部を覆うための前記キ
   ヤツプへのアクセスを許容するために取り外し自
   在の保護カバーとを設けることを特徴とする唾液
   収集装置。 １９ 前記収集装置が使用の用意ができるまで同
   装置に対する保護蓋部を提供する取り外し自在な
   可撓性に富む外側パツケージを更に設けることを
   特徴とする特許請求の範囲第１８項記載の収集装
   置。