JPH0449671Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は建物用シヤツターケースに関するも
のであり、特に店舗用途に好適なものである。

従来の技術 シヤツターの前面に宣伝広告あるいは装飾のた
めの文字や図形を描き、照明灯をシヤツターケー
スの下側に施して、シヤツターの文字、図形等が
夜間に見られるようにした考案が、実開昭53−
71936号公報、同58−151293号公報等に記載され
ている。

考案が解決しようとする課題 しかしながら、従来シヤツターケースに文字、
図形等を表示し、これを夜間においても鮮明に見
られるようにしたものは何等知られていない。

課題を解決するための手段 本考案者等は、このような事情に鑑み検討を重
ねた結果、ガイドレールの上部においてガイドレ
ールに案内されて昇降するシヤツターを巻き取り
収容する格納室を有し、且つ格納室の前側に照明
灯を収容した電気室を形成し、前記電気室の前方
部に透光性の表示板を備えた表示枠を後方下向き
に傾斜させて設けたシヤツターケースを用いるこ
とによつて、所期の目的を達成したものであり、
さらにこのようなシヤツターケースにおいて、電
気室の上方部を下方部より大きく突出し、表示枠
の上端部及び下端部に夫々ヒンジ枠を蝶着し、ヒ
ンジ枠の他端を電気室の上方突端部及び下方突端
部の夫々に定着することによつて、表示板を見え
易い位置に存らしめ、且つ照明灯の取り替え作業
を簡素化したものである。

なお、本案における表示板としては、透明板ま
たは半透明板に文字、図形等の表示したもの、あ
るいは不透明な基板に文字、図形等の打抜き模様
を施したものが適しており、また照明灯はその外
周に着色光を発するシートあるいは薄板を介在さ
せても良い。

作 用 この考案によれば、シヤツターを収容する格納
室の前側に形成した電気室の前方部に表示枠が施
されているため、表示板は立体的に張り出した状
態となり、且つ表示板を後方下向きに傾斜させて
いるので、表示板は通常の歩行者の視覚と合致し
て、目立ち易いものであり、また表示板を透光性
とし、照明灯を収容した電気室の前面に設けてい
るので、夜間や暗いときに点灯して表示板の文
字、図形等をさらに鮮明に表出しうるものであ
る。

実施例 図面は本案建物用シヤツターの一例を示すもの
であり、上方横架材１，１の上側に前方に大きく
突出させた上方ビーム２，２……を直交して固着
し、下方横架材３，３の下面に前方に少し突出さ
せた下方ビーム４，４……を直交して固着し、前
側における上下の横架材１，３を縦桟５，５……
によつて固着した枠組を造り、上方ビーム２の後
部と縦桟５及び下側ビーム４によつて囲まれる部
分にガイドレール６に案内されて昇降するシヤツ
ター（図示せず）を巻き取り収容する格納室７を
形成し、縦桟５，５……の前側に外部電源によつ
て点灯可能とした照明灯８，８……を取り付け、
上方ビーム２及び下方ビーム４の前方突出部と縦
桟５によつて囲まれる部分に電気室９を形成した
ものである。

透光性の基材からなる表示板１０，１０……の
上下部に、アルミニウム成型加工によつて造つた
外側にオス型継手１１を形成した側枠１２，１２
を嵌着して表示枠を構成し、前記表示枠１３の上
下部にアルミニウム成型加工によつて造つたメス
型継手１４を有するヒンジ枠１５，１５を蝶着
し、上方にヒンジ枠１５の他端を上方ビーム２の
突端部に固着し、下方ヒンジ枠１５の他端を下方
ビーム４の突端部にネジ１６を用いて着脱自在に
定着したものである。

なお、表示枠１３を施す際には、下方ビーム４
の前方突出部を適宜な長さに切断し、下方ビーム
４とヒンジ枠５との間に当鈑（図示せず）を介在
させることによつて、その傾斜角度を任意に変化
させることができ、また上方ヒンジ枠１５の前面
には鉤状係止縁１７を形成して置き、これに補助
表示板１８を嵌み合わせて設けることができる。

本案シヤツターケースの組み立てに当つては、
下方ビーム４，４……の後端部をまぐさ１９に当
接し、まぐさ１９の後方上部にガイドレール６の
末広状ガイド金具２０を挾持する横架材３′が配
設され、上方ビーム２，２……及び下方ビーム
４，４……の外側にオス型継手とメス型継手を有
する板状体２１，２１……を互いに嵌み合わせて
なる化粧カバー２２，２２が植込みネジによつて
定着され両側には被覆カバー２３，２３が着脱自
在にネジ止めされる。

図中２４は目隠カバーを表わす。

考案の効果 この考案によれば、シヤツターケースに宣伝広
告の表示機能を付与し、特に電飾表示によつて夜
間における宣伝広告の効果を飛躍的に高揚しうる
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案建物用シヤツターケースの一例を
示す要部拡大断面図、第２図は同じく組立状態の
斜視図、第３図は本案シヤツターケースの骨組構
造を示す斜視図であり、図中、６はガイドレー
ル、７は格納室、８は照明灯、９は電気室、１０
は表示板、１３は表示枠、１５はヒンジ枠を表わ
す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ガイドレールの上部においてガイドレールに
   案内されて昇降するシヤツターを巻き取り収容
   する格納室を有し、且つ格納室の前側に照明灯
   を収容した電気室を形成し、前記電気室の前方
   部に透光性の表示板を備えた表示枠を後方下向
   きに傾斜させて設けたことを特徴とする建物用
   シヤツターケース。 (2) 電気室の上部部を下方部より大きく突出し、
   表示枠の上端部及び下端部に夫々ヒンジ枠を蝶
   着し、ヒンジ枠の他端を電気室の上方突端部及
   び下方突端部の夫々に定着したことを特徴とす
   る実用新案登録請求の範囲(1)に記載の建物用シ
   ヤツターケース。