JPH0449667Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、周知の芸術品と特定商品とを組合
せてユーモラスに動作させることによつて商品の
宣伝を行なう広告に関するものである。

（従来の技術） 従来、公園、庭園又は公共建築物などに付設し
た池、噴水などに固設して噴水を目的とした鑑賞
用で固定された小便小僧の存在は周知慣用であつ
たが、この小便小僧と全自動洗浄式の小便器とを
組合せると共に小便小僧に、人間と同様の排尿動
作を行なわせるように連動させることにより、小
便器の使用要領と全自動洗浄を実演して宣伝に利
用したものはなかつた。

（考案が解決しようとする問題点） この考案が解決しようとする問題点は、小用の
動作をする動く小便小僧と全自動洗浄式の小便器
とを組合せることにより、小便小僧の小用の動作
を小児の小用のようにユーモラスに動作させるこ
とで、広告文又は説明文を用いることなく、パン
トマイム的な動作のみによつて商品の宣伝広告を
行なうようにすることである。

（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決するために本考案が講じる技
術的手段は、展示コーナー又はシヨールームに設
けた展示台の上に小便器及び該小便器の尿受口に
向合う側に、小便小僧を支持した機筐を固設し、
該機筐内に小便小僧を90°回転の往復運動を行な
わせる回転機構及び可動枠体と共に小便小僧を上
下に往復運動を行なわせる振動機構を内装し、別
に前記展示台の前面に設けて人影による被検知体
を感知することで、前記回転機構を作動して小便
小僧を前記尿受口に向合せ、その動作停止の信号
で小便小僧の放水を行ない、放水終了の信号で小
便小僧を上下運動させて小用あとの放尿口の露切
り動作をユーモラスに演じさせ、その動作終了の
信号で可動枠体と共に小便小僧をスタート位置に
復元させる検知センサーと、前記回転機構とを全
自動制御系統により連繋させることである。

（作用） 展示台前面の被検知体を感知した検知センサー
の信号により、回転機構を介して可動枠体と共に
小便小僧を小便器の尿受口側に向けて回転させ、
その停止信号により小便小僧に放水を行なわせ、
放水停止の信号による振動機構の作動によつて小
便小僧に小用あとの放水口の露切りの動作を行な
わせ、その動作終了の信号で小便小僧をスタート
位置に復元させるサイクルを行なう。

（実施例） 以下、本考案の実施例を図に基ずいて詳細に説
明する。

この考案の実施例は、第１図乃至第３図に示す
ように機筐１は、ほぼ円筒形を呈して後記の小便
器２（男子用）と共に展示コーナー又はシヨール
ームなどの展示台３上に併設されており、前記機
筐１の底部には出力軸４にカム車５を有したモー
ター６を配し、このモーター６は通常の減速機構
７（図示を略す）を介して所要の回転を前記カム
車５に伝達するように連繋しており、前記出力軸
４は後記の可動枠体８の荷重に対応できるように
軸受９に支承されている。前記可動枠体８は、前
記機筐１の内径との間に周面のボール１０を介し
て昇降自在な支板１１，１１ａを介在させ、これ
ら支板１１，１１ａを継ぎ材１２の複数本により
上下に連結すると共に、前記支板１１ａの底面に
取付けたボールキヤスター１３を前記カム車５の
周面に対応させることで、該カム車５の回転を前
記ボールキヤスター１３を介して前記可動枠体８
に上下運動を行なわせる振動機構Ａを構成する。
受板１４は、前記支板１１上方の前記機筐１の内
部に介在されており、この受板１４は底面中心に
垂設した支桿１５に取付けたカム車５ａと、前記
支板１１に吊枠１６を介して支持したモーター６
ａの出力軸４ａに備えた作動板１７とをピン１８
を介して連繋しており、作動板１７の1/4回転の
往復運動を前記受板１４に伝達するようにして回
転機構Ｂを構成する。立台１９は前記受板１４の
上に固定し、該立台１９上には通常の芸術品であ
る小便小僧２０を固定して該小便小僧２０を前記
受板１４と共に第１図に示す非動作の静止位置か
ら第４図に示す動作位置へ1/4回転し、所定の動
作終了後に非動作位置へ復元するように連動して
いる。前記小便器２は、尿受口２１を前記小便小
僧２０側に開口するように配置されていて小便小
僧２０が所定の動作を行なう第４図の前記動作位
置と向合つており、この小便器２の自動洗浄の作
動と前記小便小僧２０の放水の連繋動作は、第５
図に示す全自動制御系統２２の作動により行なう
もので、第１図に示す展示コーナー又はシヨール
ームに設けた展示台３の前面に配した検知センサ
ー２３に人影を感知して動作が始められ、一連の
小便小僧２０の放水動作及び放水後の放水口Ｃの
露切りのユーモラスな一連の動作を行なうように
前記全自動制御系統２２と連繋している。なお前
記回転機構Ｂは、作動板１７とカム車５ａに代え
て通常のギヤによる減速機構７にすることは自由
で制限を受けないものとする。なお小便小僧２０
の放尿口Ｃ及び小便器２への給水配管は省略して
ある。

いま、小便小僧２０のユーモラスな動作と共に
小便器２による全自動制御による洗浄を行なうに
は、先ず第１図に示す検知センサー２３の前に人
影（図示省略）が立ち、これを検知センサー２３
が検知すると、その信号によつて第２図に示すモ
ーター６ａが始動し出力軸４ａを1/4回転させる
ので、該出力軸４ａとともに作動板１７及びカム
車５ａを介して受板１４及び立台１９が同一方向
へ同量回転し、該立台１９上の小便小僧２０を右
方向（図に於いて）に向きを変えさせ、放尿口Ｃ
を小便器２の尿受口２１に向き合つたところで停
止させる。この小便小僧２０の右向け動作の停止
の信号があると、放尿口Ｃから放水が始められ、
所定量の放水を終えてその信号があると、第２図
のモーター６が始動して出力軸４と共にカム車５
を所定数回転させるので、このカム車５とボール
キヤスター１３を介して連繋している可動枠体８
が数回上下運動をする。この上下運動によつて小
便小僧２０は放尿口Ｃの露切りを行なうので、そ
の動作が人間の大人の動作を真似る子供のようで
あつて見物する者にユーモラスさと、可愛らしさ
と、パントマイム的な面白さとによつて小便器２
の洗浄作用を系統的にしかも正確に行なうように
動作し、振動機構Ａの動作停止の信号で再び回転
機構Ｂが逆方向に回転するので、小便小僧２０は
第４図の動作位置から第１図の静止位置に向きを
変えて停止し、一連の動作を終了して次の動作に
備える。

（効果） この考案は、上記の構成であるから、次の利点
を有する。

(1) 小用の動作をする小便小僧と全自動洗浄式の
小便器とを組合せたので、小便小僧の排尿の動
作にユーモラスさ、可愛いらしさ及びパントマ
イム的な面白さを演出させることにより小便器
の全自動洗浄の要領を誰にも判り易く印象付け
ることができる。

(2) 小便小僧を支持する機筐に小便小僧に向きを
変化させる回転機構と、小便小僧に放尿口の露
切りを行なうための上下運動を与える振動機構
とを内装し、両機構と検知センサーを有した全
自動制御系統とを連繋させたので、小便小僧の
放尿動作を確実にかつユーモラスに行なわせる
ことができる。

(3) 芸術的で鑑賞用でしかも固定的なものとされ
た小便小僧を、排尿に関連する小便器と結び付
けると共に、該小便器の全自動洗浄式の諸機構
に合せて小便小僧に排尿の動作を行なわせるよ
うにしたので、その奇抜な取合せと小便小僧の
動作のユーモラスさ、可愛いらしさ及びパント
マイム的な面白さによる宣伝効果は極めて大き
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の配置要領の説明図、第２図
は、第１図に於けるＸ−Ｘ線の拡大縦断面図、第
３図は、第２図に於けるＹ−Ｙ線の平断面図、第
４図は、放水要領の説明図、第５図は、全自動制
御系統のフローチヤートである。 主要部分の符号の説明、１……機筐、２……小
便器、３……展示台、８……可動枠体、２０……
小便小僧、２２……全自動制御系統、２３……検
知センサー、Ａ……振動機構、Ｂ……回転機構。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 展示コーナー又はシヨールームの展示台３上に
   小便器２と該小便器２の尿受口２１に向合う側
   に、小便小僧２０を回転自在に支持した可動枠体
   ８を有する機筐１を固設すると共に該機筐１に、
   前記可動枠体８をほぼ90°回転の往復運動を行な
   わせる回転機構Ｂ及び可動枠体８に上下の往復運
   動を行なわせる振動機構Ａとを内装し、別に、前
   記展示台３の前面に設けて人影による被検知体を
   感知し、前記回転機構Ｂを作動して前記小便小僧
   ２０を前記尿受口２１に向合せ、その動作停止の
   信号で前記小便小僧２０の放水を行ない、放水終
   了の信号で小便小僧２０に上下運動を行なわせ、
   上下運動終了の信号で前記可動枠体８と共に小便
   小僧２０をスタート位置に復元させるサイクルを
   行なわせる検知センサー２３とを全自動制御系統
   ２２をもつて連繋したことを特徴とする動作で用
   途を表現する広告装置。