JPH0448886Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0448886Y2
JPH0448886Y2 JP1986010241U JP1024186U JPH0448886Y2 JP H0448886 Y2 JPH0448886 Y2 JP H0448886Y2 JP 1986010241 U JP1986010241 U JP 1986010241U JP 1024186 U JP1024186 U JP 1024186U JP H0448886 Y2 JPH0448886 Y2 JP H0448886Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core bit
water
elastic body
cutting
containing elastic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1986010241U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62123811U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1986010241U priority Critical patent/JPH0448886Y2/ja
Publication of JPS62123811U publication Critical patent/JPS62123811U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0448886Y2 publication Critical patent/JPH0448886Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drilling Tools (AREA)
  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 本考案は、電気ドリルの先端に装着して回転さ
せ、コンクリート壁、タイル壁、石材等に貫通孔
を設けたり、建造物の壁や床から、検査用サンプ
ルを採取するための穴を繰り抜いたり、配管用の
貫通孔を設けたりする穿孔作業で使用する穿孔器
具に関する。
ロ 従来技術 従来の穿孔作業においては、センターピンで位
置決めしなければならないと共に、例えば実願昭
58−25596号(実開昭59−131806号)に記載され
た穿孔器具の如く、潤滑、冷却用として大量の切
削液(水)を必要とする欠点があり、そのためセ
ンターピンの着脱作業の煩雑さと、切削液の処理
問題が問われていた。
そこで本件出願人は、実願昭57−161802号(実
公昭61−16008号)に記載の如く、刃部を、ダイ
ヤモンド粒子の焼結によつて形成すると共に、コ
アビツト内に、押圧板を備えた含水弾性体が収容
されたダイヤモンドコアビツトと、位置決め部材
とから成る穿孔器具を提案し、充分な切削水の確
保によつて、従来5〜8mmも必要であつた刃厚を
半分にしてスピードアツプを図るといつた絶大な
成果を納めた。
ハ 考案が解決しようとする課題 近年の建造物は高層化が進み、それに伴つて耐
震強度を高めるべく梁や壁を厚くし、材質も強化
されている。よつて穿孔深さもそれに付随して長
くなり、又切削効率も悪くなつてきている。そこ
で更に刃幅を狭めることによつて切削抵抗を減少
させることが要求されるようになつたが、ダイヤ
モンド粒子の焼結によつて形成する刃は、刃付け
強度の面からどうしても蝋付け面を大きく取るべ
く厚くせざるを得ない問題と、焼結歪の問題との
板挟みとなつて、有効な解決策がなかつた。又穿
孔作業の時間が長引くと、切削水は、含水弾性体
に含まれている量が全てであるから、水切れによ
り刃を破損させる虞れがあり、そのために作業の
途中で切削水を補給するとなれば、当然作業を一
時中断せざるを得ない。更に、リング状刃部に大
きな間隙を設けてコアビツト内側に発生した切削
屑(粉泥液状)の排出効果を高めることと、切削
液を少しづつ安定供給することとが裏腹の関係に
あり、前記不足がちな切削水の保水機能に加え、
間隙形成による刃部強度の確保との兼合いから、
前記間隙を充分取ることができず、切削屑排出率
が悪いといつた改善すべき問題も新たに浮上して
きた。殊にコアビツト内に挿入された含水弾性体
は、穿孔が進むにつれて次第に圧縮され、且つ切
削屑を含んだ粘りある泥状の切削液が表面層にへ
ばり着くので目詰り状態となり、含水量の低下に
伴つて絞り出し量は、含水弾性体の圧縮率が50%
を越すあたり、即ちコアビツトの全長に対して半
分の深さ穿孔作業が進行した時点で激減してしま
う。
絞り出し量が少なくなれば過熱を起こし、植刃
が脱落したり粉泥液状の切削屑が固化してコアビ
ツトの抜き出しすらできなくなつてしまうので、
含水弾性体の洗浄と切削液の補給が必要となる。
ニ 課題を解決しようとする手段 本考案は、従来の位置決め部材を併用した穿孔
器具に改善を加え、限られた容積内にできるだけ
大量の含溜水を可能として刃部に形成した切削屑
排出用の間隙から流出する分の水を確保し、一方
では薄刃とすることにより、切削抵抗の低減と切
削屑の排出向上を図つた穿孔器具であつて、有底
円筒状をした薄肉のコアビツト開口端縁に、ダイ
ヤモンド粒子をボンド焼結した円弧状の薄刃チツ
プを、前記開口端縁の全周に亘り、互いに微小間
隙を保つて均等に蝋付けし、又前記コアビツト内
へ、その内径に等しく且つコアビツトの全長の略
半分の長さの含水弾性体を開口部から挿脱可能に
設け、挿入された含水弾性体の奥に貯液室を確保
し、更に前記含水弾性体の開口側に、該含水弾性
体と略同径の押圧板を取り付け、その押圧板の中
心に、押しピンをその頭部が押圧板の面から膨出
した状態に着き刺して成るダイヤモンドコアビツ
トと、そのコアビツトを遊嵌状態で挿通可能なリ
ング体の片側縁外周方向へ鍔部を張り出し形成し
たガイドリング及びそのガイドリングの鍔部外周
形状をカバーする大きさの両面接着シートとから
成る位置決め部材とで構成したことを要旨とす
る。
ホ 作用 位置決め部材により、穿孔開始時における横流
れ防止効果はそのまま承継され、コアビツト内は
含水弾性体で占有されていない約半分が貯液室と
して確保でき、薄刃で切削抵抗の減少と共に、含
水弾性体との摩擦抵抗が少なく、刃部に微小間隙
が形成された高い強度のリング状刃部を有した穿
孔器具となる。
ヘ 実施例 本考案に係る穿孔器具を図面に基いて説明す
る。
第1図において、コアビツト1は、電気ドリル
2のチヤツク2aへ装着する取り付け軸3を備え
た継手シヤンク4に、円筒状胴部5の端縁を嵌入
させてビス止めすることにより、有底円筒形に形
成されている。該コアビツト1の開口端周面に
は、リング状の刃部6が形成され、平坦な被穿孔
面に押し当てた場合、全面が密着状に接する。前
記刃部6は、ダイヤモンド粒子がボンド焼結され
た円弧状のチツプ6aを、前記コアビツト1開口
端縁の全周に亘り、互いに微小間隙6bを保つて
均等に割り付け、それを蝋付け手段にて固定させ
てある。よつて略全周の蝋付け面積を確保でき、
刃幅が薄くても高い植刃の強度が得られるし、コ
ンクリート壁内の鉄筋等にも刃先が引つ掛からな
い。
又コアビツト1内には、胴部5の内径に等しく
且つコアビツト1の全長の略半分の長さの含水弾
性体7が、開口部から挿脱自在に収容されてお
り、該含水弾性体7はスポンジ状で、約35%の含
水率を誇り、コアビツト1の奥には、含水弾性体
7で占有された残りの半分に相当する貯水室8が
形成される。
このようにして、切削抵抗の減少に加え、含水
弾性体と貯水室とで、刃先への適度な湿潤、冷
却、排泥の三要素を満足させ、充分な薄刃強度を
確保している。
又該含水弾性体7の貯水室8と反対側の端面に
は、含水弾性体7と略同径で、開口部を略閉塞状
態に保つ円盤状の押圧板9が接着材を介して取り
付けられており、その押圧板9の中央には、押し
ピン10が、その半球状頭部10aを押圧板9か
ら膨出させた状態で含水弾性体7へ突き刺されて
いる(第2図)。そして該押圧板9は、開口部側
からの押圧力に応じて含水弾性体7を胴部内へ押
し込みつつ、長手方向へ移動可能となつている。
11は位置決め部材であり、該位置決め部材1
1は、コアビツト1の胴部5を遊嵌状態で挿通可
能なリング体12aの片側縁に、外周方向へ張り
出し形成された鍔部12bを有するガイドリング
12と、剥離紙を剥がすことによつて両面が接着
面となり、該ガイドリング12の鍔部12bを被
穿孔部へ接着する両面接着シート13とで構成さ
れている。該両面接着シート13は、一辺がその
ガイドリングの鍔部外周形状と同じ正方形に形成
されている。
上記のように形成された穿孔器具で穴抜きをす
る場合は、従来のコアビツトと同様、電気ドリル
2の先端に装着し、コンクリート、タイル等の厚
壁や石材といつた被穿孔物14に押し当て、回転
させる(第1図)。
作業開始にあたつては、先ず含水弾性体7をコ
アビツト1の胴部5から抜き出してコアビツト1
内へ略半分位注水すると共に、含水弾性体7に水
分を充分含ませ、必要に応じて絞り、押圧板9を
後方にして胴部5内へ押し込む(第3図)。一方
被穿孔物14の面には、予め穿孔部位に例えば穿
孔中心で交差するX印を付けておき、該X印の各
線に両面接着シート13における正方形の角部が
夫々合致するようにその両面接着シート13を貼
着し、その上からガイドリング12の鍔部12b
を押し付けて接着することによつて、穿孔位置に
ガイドリング12を取り付ける。
そして前記含水弾性体7が押し込まれたコアビ
ツト1を、該位置決め部材のガイドリング12内
に遊挿された状態で回転させれば、そのガイドリ
ング12によつて穿孔位置が定着して横流れ現象
は防止され、切削が開始される。穿孔深さが数ミ
リに達した時点で一旦コアビツト1を被穿孔物1
4から遠避け、位置決め部材11を取り外す。位
置決め部材を取り外しても切削跡15は残つてい
るから(第4図)、該切削跡15にコアビツト1
の刃部先端を合致させ、再度穿孔作業を開始すれ
ば、刃先が切削跡に喰い込んで完全にガイドさ
れ、ズレたり横流れする虞れがない。穿孔作業が
進むにつれ、コアビツト1は被穿孔物14内へ進
入し、それに伴つて押圧板9が含水弾性体7をコ
アビツト1内へ押し入れる。この際含水弾性体7
は、押しピン10の頭部10aのみで被穿孔物1
4の面に対して接触するので、押しピン10の摩
擦や被穿孔物14との接触抵抗が極めて少なく、
又押圧板9が摩耗することもない。含水弾性体7
がコアビツト1内へ押し入れられることによつ
て、含水弾性体7内の水分が搾り出され、同時に
貯水室8内の水もオーバーフローする。これらの
水は、遠心力の作用によつてコアビツト1の胴部
5内壁に沿つて開口部の方向へ送られ、それによ
つて刃先及び切削面の冷却、潤滑が行なわれると
共に、微小間隙から切削屑が効率良く排出される
(第5図)。
本考案の穿孔器具は、コアビツト内に挿入され
た含水弾性体の奥に貯水室が確保されているの
で、コアビツト内に大量の水を保有させられる
し、穿孔作業の進行に伴つて貯水室内へ含水弾性
体が徐々に進入して貯水室を占領してからも切削
水を安定供給できる。因に実施例の場合は、従
来、保水量が含水弾性体の含水率に相当する35%
であつたものが、67.5%と倍近い量を確保でき、
コアビツトの全長に対して五分の四に相当する深
さまで一気に孔抜きすることができる。このよう
に厚壁の穿孔作業にも対応でき、水きれの心配が
なくなる。又刃部は、ダイヤモンド粒子をボンド
焼結した円弧状のチツプを、前記開口端縁の全周
に亘り、互いに微小間隙を保つて均等に蝋付けす
ることにより形成されているので、コンクリート
壁内の鉄筋等にも刃先が引つ掛からず、刃幅を薄
くしても耐久性を損ねることなく、薄い刃により
切削抵抗の激減から、穿孔切削スピードが著しく
上昇して、切削時間は実に従来の十分の一と驚異
的な数値を記録すると共に、切削屑排出用の微小
間隙を形成しても、余裕ある貯水能力により対応
できる。更に含水弾性体は、押しピンの頭部のみ
にて被穿孔物と接触しているから、押圧板の全面
が被穿孔物に接触した従来のものと比べ、押圧板
の摩耗がなく、接触抵抗も少ないといつた効果も
発揮している。
ト 効果 本考案によれば、水掛けとセンターピンを撤廃
できる効果に加え、従来に比べて倍近い量の水を
保有し、且つ限られた量の水を効率良く絞り出す
ことによつて穿孔作業中での水切れの心配をなく
して穿孔深さを大幅に向上させると共に、刃部に
も微小間隙を設けて切削屑排出効果を向上させ、
更に含水弾性体と被切削物との摩擦抵抗を激減さ
せる効果を以つて、薄刃にしても実用上充分な耐
久性を確保することに成功したので、過酷な条件
下においての穿孔作業を効率良く成し得るといつ
た穿孔技術の飛躍的な発展が達成せられた。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る穿孔器具を示したもので、
第1図は使用状態図、第2図はダイヤモンドコア
ビツトの開口端部側を詳細に示した説明図、第3
図は穿孔作業開始にあたつて含水弾性体をコアビ
ツト内へ挿入させる説明図、第4図及び第5図は
穿孔作業の工程を示す説明図である。 1……コアビツト、2……電気ドリル、2a…
…チヤツク、3……取り付け軸、4……継手シヤ
ンク、5……胴部、6……刃部、6a……チツ
プ、6b……微小間隙、7……含水弾性体、8…
…貯水室、9……押圧板、10……押しピン、1
0a……頭部、11……位置決め部材、12……
ガイドリング、12a……リング体、12b……
鍔部、13……両面接着シート、14……被穿孔
物、15……切削跡。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 有底円筒状をした薄肉のコアビツト開口端縁
    に、ダイヤモンド粒子をボンド焼結した円弧状の
    薄刃チツプを、前記開口端縁の全周に亘り、互い
    に微小間隙を保つて均等に蝋付けし、又前記コア
    ビツト内へ、その内径に等しく且つコアビツトの
    全長の略半分の長さの含水弾性体を、開口部から
    挿脱可能に設け、挿入された含水弾性体の奥に貯
    液室を確保し、更に前記含水弾性体の開口側に、
    該含水弾性体と略同径の押圧板を取り付け、その
    押圧板の中心に、押しピンをその頭部が押圧板の
    面から膨出した状態に突き刺して成るダイヤモン
    ドコアビツトと、そのコアビツトを遊嵌状態で挿
    通可能なリング体の片側縁外周方向へ鍔部を張り
    出し形成したガイドリング及びそのガイドリング
    の鍔部外周形状をカバーする大きさの両面接着シ
    ートとから成る位置決め部材とで構成された穿孔
    器具。
JP1986010241U 1986-01-27 1986-01-27 Expired JPH0448886Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986010241U JPH0448886Y2 (ja) 1986-01-27 1986-01-27

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986010241U JPH0448886Y2 (ja) 1986-01-27 1986-01-27

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62123811U JPS62123811U (ja) 1987-08-06
JPH0448886Y2 true JPH0448886Y2 (ja) 1992-11-18

Family

ID=30796354

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986010241U Expired JPH0448886Y2 (ja) 1986-01-27 1986-01-27

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0448886Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5966520U (ja) * 1982-10-26 1984-05-04 佐藤 泰光 穿孔器具

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62123811U (ja) 1987-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5570978A (en) High performance cutting tools
EP0835981A3 (en) Cutting structure for rotary drill bits
JPH0448886Y2 (ja)
CN114346292B (zh) 一种钻孔装置
JPS6116008Y2 (ja)
CN208851663U (zh) 一种齿科定位导板
JP2613644B2 (ja) コアドリル
EP2050550A1 (en) Noncoring drill bit
JPH09272118A (ja) コンクリート穿孔用ドリル
EP2335850A1 (de) Bohrhilfe mit einer Auffangeinrichtung für eine Flüssigkeit
JPS5833416A (ja) 穿孔カッタ
JPS58102613A (ja) 貯液体孔あけ器具
JP2933150B2 (ja) ホールカッターの刃先構造
JPS6346180Y2 (ja)
EP1602839B1 (de) Dübel zum Einsetzen in ein Bohrloch
JP2665255B2 (ja) コアドリル
JPH0333374Y2 (ja)
JPS6231506Y2 (ja)
JPH0239688Y2 (ja)
JP3459883B2 (ja) ダイヤモンドビット用特殊シャンク
JPH069782Y2 (ja) 穿孔器具の注水装置
JPH0346077Y2 (ja)
EP1232832A3 (en) System to remove swarf from the surfaces of a machine tool
JPH0638646Y2 (ja) コアビット用注水装置
JPS6133954B2 (ja)