JPH0448341Y2 - - Google Patents

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JPH0448341Y2
JPH0448341Y2 JP7235887U JP7235887U JPH0448341Y2 JP H0448341 Y2 JPH0448341 Y2 JP H0448341Y2 JP 7235887 U JP7235887 U JP 7235887U JP 7235887 U JP7235887 U JP 7235887U JP H0448341 Y2 JPH0448341 Y2 JP H0448341Y2
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pole
armature
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magnetic
outer pole
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、例えば工作機械等に用いられる電
磁ブレーキに関する。
[従来の技術] 第2図は従来の電磁ブレーキの構成を示す側断
面図である。この図において、1は回転軸であ
り、スプラインハブ2に連結されている。このス
プラインハブ2の図における右部に円板状のアー
マチユア3が軸方向にわずかに移動可能にスプラ
イン結合されている。このアーマチユア3はバネ
部材4によつて左方に付勢されている。一方、6
はアーマチユア3とわずかな隙間Gを介して対向
した制動部であり、回転軸1が回転可能に貫通し
ている。この制動部6の最外殻は略円筒状の鉄製
のアウタポール7で構成されている。このアウタ
ポール7は、右端部7aが内側に折り曲げられた
ように形成され、フランジ5によつて本体フレー
ム(図示略)に固定されている。また、制動部6
の内部側にはアウタポール7より小径の鉄製のイ
ンナーポール8が配置され、このインナーポール
8の右端部8aは外方に折り曲げられたように形
成されている。このインナーポール8とアウタポ
ール7との間の前端に、前記アーマチユア3に対
向するようにリング状のフエージング9が取り付
けられている。また、アウタポール7の右端部7
aおよびインナーポール8の右端部8aとの間に
は永久磁石10が取り付けられている。この永久
磁石10はインナーポール8の右端部8a外面に
当接する左部がS極、アウタポール7の右端部7
a内面に当接する右部N極となつている。また、
インナーポール8の外周には消磁コイル11が巻
回されている。この消磁コイル11を通電する
と、永久磁石10の磁束とは反対方向の磁束を発
生する。
上記の構成において、まず、消磁コイル11が
通電されていない場合は、永久磁石10の磁束
は、第3図イに示すようにN極からアウタポール
7、アーマチユア3、インナーポール8と通過し
てS極へ至る磁路R1を形成する。この場合、イ
ンナーポール8およびアウタポール7と、アーマ
チユア3との間には磁気吸引力が作用し、アーマ
チユア3は制動部6の左面に吸着されている。次
に、消磁コイル11を通電すると、消磁コイル1
1から発生される磁束によつて第3図ロに示すよ
うに永久磁石10の磁路R1とは反対方向の磁路
R2が形成され、消磁コイル11に供給される励
磁電流が所定の値を越えると、この消磁コイル1
1の磁束によつて永久磁石10の磁束は完全に打
ち消される。これにより、アーマチユア3がバネ
部材4の復帰力によつて左方に付勢され、アーマ
チユア3は制動部6から離間する。
このように、上記の電磁ブレーキは消磁コイル
11を励磁、または解除することによつて、永久
磁石10の磁気力を打ち消し、または磁気力を利
用し、アーマチユア3を解放したり、磁気吸引し
て回転軸1の制動制御を行つている。
[考案が解決しようとする問題点] ところで、従来の電磁ブレーキにおいて、永久
磁石10から発生される磁束は一定である。この
ため、アーマチユア3に作用する磁気吸引力を変
化させて回転軸1に及ぼす制動トルクをコントロ
ールする場合は、消磁コイル11に供給する励磁
電流を加減して消磁コイル11から発生する磁束
を変化させ、これにより永久磁石10の磁束の1
部を打ち消して制動トルクをコントロールしてい
た。
しかしながら、上記のように消磁コイル11と
永久磁石10との磁束の差を利用して制動トルク
をコントロールするためには、バネ部材4の付勢
力を小として、アーマチユア3が磁束の変化に応
答しやすくしなければならなかつた。このように
バネ部材4の付勢力を小とした場合、ブレーキ解
放時間が長くなると、消磁コイル11に電流を供
給しているので、消磁コイル11が熱を発生し、
これにより、消磁コイル11から発生される磁束
の量が変化する。この結果、永久磁石10と消磁
コイル11との磁束の平衡がくずれ、ブレーキ解
放中においてもアーマチユア3が両ポール7,8
に吸着されるというトラブルが生じる場合があつ
た。
この考案は、上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、細かい制動トルク
を得ることができ、かつブレーキ解放時のトラブ
ルが少ない無励磁作動形の電磁ブレーキを提供す
ることにある。
[問題点を解決するための手段] この考案は、電磁吸引手段が、永久磁石と、前
記永久磁石の一方の極に当接され、外筒を形成す
るアウタポールと、前記永久磁石の他方の極に当
接され、前記アウタポールの内方に配置された円
筒状のインナーポールと、前記インナーポールの
外周に配置され、前記永久磁石とは反対の方向の
磁束を発生する消磁コイルと、前記アウタポール
またはインナーポールの一方、あるいは前記アウ
タポールおよびインナーポールの双方の円周に複
数個所設けられた吸着コイルとを具備し、また、
アーマチユアが、磁性体からなる第1の円板部材
と、前記第1の円板部材にわずかな隙間を介して
取り付けられ、前記アウタポールおよび前記イン
ナーポールに対向する部分が磁性体によつて形成
され、かつこれら磁性体の間は非磁性体によつて
形成された第2の円板部材とから構成されたこと
を特徴とする。
[作用] この考案によれば、消磁コイルおよび吸着コイ
ルに励磁電流を供給しない場合は、永久磁石から
発生される磁束によつてアウタポール、アーマチ
ユアの第2の円板部材、第1の円板部材(磁束は
この第1の円板部材を径方向に通過する)、再び
第2の円板部材およびインナーポールと閉磁路が
形成され、これによりアーマチユアとアウタポー
ルとの間、およびアーマチユアとインナーポール
との間に磁気吸引力が作用し、この結果、永久磁
石の磁気力による連続した一定の制動トルクを回
転軸に得ることができる。また、細かい制動トル
クが必要な場合は、消磁コイルに励磁電流を供給
して永久磁石とは反対方向の上記磁路を形成し、
永久磁石の磁気吸引力を打ち消すとともに、吸着
コイルに励磁電流を供給する。これにより、吸着
コイルから発生される磁束はアウタポール(また
はインナーポール、あるいはアウタポールおよび
インナーポールの双方)からアーマチユアの第2
の円板部材に入り、この第2の円板部材の円周方
向に通過して、アウタポール(またはインナーポ
ール、あるいはアウタポールおよびインナーポー
ルの双方)に帰る閉磁路を形成する。この結果、
アーマチユアの第2の円板部材とアウタポールと
の間に磁気吸引力が作用し、この吸着コイルの励
磁電流を加減することによつてアーマチユアに細
かい変化の制動トルクを作用させることができ
る。また、アーマチユア解放中に消磁コイルが熱
を帯びて発生する磁束が多少変化してもアーマチ
ユアの第2の円板部材は径方向には磁束が変化せ
ず、かつ第1の円板部材と第2の円板部材との間
に隙間があるので、閉磁路が形成されない。した
がつて、ブレーキ解放中にアーマチユアが吸着さ
れるというトラブルが生じない。
[実施例] 第1図イおよびロはこの考案の一実施例の構成
を示す側断面図および部分正面図である。これら
の図において、第2図の各部と同一のものには同
符号を付し、その説明を省略する。この実施例に
おいて、制動部6には、永久磁石10および消磁
コイル11とともに吸着コイル20,20…が複
数個配置されている。すなわち、永久磁石10の
N極に当接したアウタポール7には第1図ロに示
すように等間隔にスリツトS,S…が切られてお
り、これらの間にアウタポール材7A,7A…が
等間隔に形成されている。これらアウタポール材
7A,7A…には吸着コイル20,20…が各々
巻回されており、隣合うアウタポール材7A,7
A…は同極に励磁されないように、隣合う吸着コ
イル20,20は各々反対方向に巻かれている。
一方、15は回転軸1と一体的に回転するよう
に、回転軸1に連結されたハブであり、右端にフ
ランジ15Aを有する。このハブ15のフランジ
15Aにはアーマチユア30がドライブピン31
によつて左右移動可能に取り付けられている。な
お、第1図イにおいてはドライブピン31は1箇
所だけしか示していないが、実際はハブ15のフ
ランジ15Aに等間隔に3箇所取り付けられてい
る。また、このドライブピン31とフランジ15
Aの左面との間にはスプリング32が取り付けら
れており、このスプリング32によつてアーマチ
ユア30と制動部6との隙間が一定間隔Gとなる
ように保つている。また、アーマチユア30は2
枚の円板部材33,34とから構成されている。
このアーマチユア30の円板部材33は全体が磁
性材からなり、また、円板部材34は、制動部6
のアウタポール7に対向する外周部材34aおよ
びインナーポール8に対向する内周部材34bが
磁性材によつて形成され、これら磁性材34a,
34bの中間の部材34cは非磁性材によつて形
成されている。また、これら円板部材33,34
の間には、スプリング35が複数箇所介挿され、
その空隙が一定の間隔G1となるようになつてお
り、ボルト36によつて複数箇所止められてい
る。なお、スプリング35の付勢力はスプリング
32の付勢力と比較して極めて大となつている。
このようにアーマチユア30が構成され、上記の
ようにハブ15を介して回転軸1と一体的に回転
するように連結されている。
上記の構成において、まず、消磁コイル11お
よび吸着コイル20,20…が通電されていない
場合、永久磁石10から発生される磁束はN極か
らアウタポール7へ、次にアーマチユア30の円
板部材34の外周部材34aに、さらに同アーマ
チユア30の円板部材33を径方向に通過して、
またさらに円板部材34の内周部材34bからイ
ンナーポール8を順次通過してS極に戻る閉磁路
を形成している。これにより、アウタポール7と
アーマチユア30との間、およびインナーポール
8とアーマチユア30との間に磁気吸引力が作用
して、アーマチユア30はスプリング32の付勢
力に抗してアウタポール7およびインナーポール
8に吸着されている。この結果、回転軸1に連続
した制動トルクが及ぼされる。次に、消磁コイル
11を通電すると、消磁コイル11から永久磁石
10とは反対方向の磁束が発生され、この磁束に
よつて永久磁石10から発生される磁束が打ち消
される。これによりアーマチユア30とアウタポ
ール7との間、およびアーマチユア30とインナ
ーポール8との間の磁気吸引力が消滅する。これ
により、アーマチユア30はスプリング32の復
帰力によつてアウタポール7およびインナーポー
ル8から離間する。この結果、ブレーキが解放状
態となり、回転軸1は自由に回転できる。この場
合、ブレーキ解放時間が長くなり、消磁コイル1
1が熱を帯びてくると、消磁コイル11から発生
される磁束が多少変化する。これにより、永久磁
石10と消磁コイル11との磁束の平衡がくず
れ、アウタポール7およびインナーポール8を通
るわずかな磁束が発生する。これらアウタポール
7およびインナーポール8を通る磁束は、アーマ
チユア30の円板部材34の外周部材34aと内
周部材34bを通過しようとするが、円板部材3
4の中間部材34cが非磁性材であるので、この
中間部材34cによつて遮ぎられ、また、円板部
材33と円板部材34との間の隙間G1に遮ぎら
れてアーマチユア30を通過する磁路は形成され
ない。この結果、ブレーキ解放中にはアーマチユ
ア30とアウタポール7、およびアーマチユア3
0とインナポール8との間には磁気吸引力が作用
しない。
次に、吸着コイル20,20…に励磁電流を供
給すると、アウタポール材7A,7A…は交互に
異なる磁極が形成される。これにより、吸着コイ
ル20の磁束はN極に磁化されたアウタポール材
7Aからアーマチユア30の円板部材34の外周
部材34aを円周方向に通過して、S極に磁化さ
れたアウタポール7Aに入る。これにより、アウ
タポール材7A,7A…とアーマチユア30との
間に磁気吸引力が作用してアーマチユア30はス
プリング31の付勢力に抗してアウタポール材7
A,7A側に吸引される。この場合、吸着コイル
20,20…に供給する励磁電流を加減し、アー
マチユア30に作用する磁気吸引力を変化させ
て、細かい制動トルクを回転軸1に及ぼす。
なお、上記の実施例においては、吸着コイル2
0,20をアウタポール7に設けた場合について
説明したが、インナーポール8、あるいはこれら
両ポール7,8に設けてもその作用効果は基本的
には上記の場合と同様である。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案によれば、連続
した一定の制動トルクを永久磁石の磁気力によつ
て得ることができ、また、永久磁石の磁束を消磁
コイルの発生する磁束で打ち消し、かつ吸着コイ
ルに供給する励磁電流を制御し、これにより回転
軸に細かい制動トルクを加えることができる、ま
た、アーマチユアを2枚に分割してアウタポール
およびインナーポールとの間に非磁性体を挿入し
たので、ブレーキ解放中にアーマチユアが吸引さ
れるというトラブルが生じない。
【図面の簡単な説明】
第1図イおよびロは、この考案の一実施例の構
成を示す側断面図および部分正面図、第2図は従
来の電磁ブレーキの構成を示す側断面図、第3図
イおよびロは電磁石10および消磁コイル11の
磁路を示す図である。 10……永久磁石、11……消磁コイル、20
……吸着コイル、30……アーマチユア、33,
34……円板部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 回転軸と一体的に回転するように、回転軸に連
    結されたアーマチユアを電磁吸引手段によつて保
    持・拘束して回転軸を制動する電磁ブレーキにお
    いて、 (a) 前記電磁吸引手段は、永久磁石と、前記永久
    磁石の一方の極に当接され、外筒を形成するア
    ウタポールと、前記永久磁石の他方の極に当接
    され、前記アウタポールの内方に配置された円
    筒状のインナーポールと、前記インナーポール
    の外周に巻回され、前記永久磁石とは反対の方
    向の磁束を発生する消磁コイルと、前記アウタ
    ポールまたはインナーポールの一方あるいは前
    記アウタポールインナーポールの双方の円周に
    複数箇所設けられた吸着コイルとを具備し、 (b) 前記アーマチユアは、磁性体からなる第1の
    円板部材と、前記第1の円板部材にわずかな隙
    間を介して取り付けられ、前記アウタポールお
    よび前記インナーポールに対向する部分が磁性
    体によつて形成され、かつこれら磁性体の間は
    非磁性体によつて形成された第2の円板部材と
    から構成されたことを特徴とする電磁ブレー
    キ。
JP7235887U 1987-05-14 1987-05-14 Expired JPH0448341Y2 (ja)

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