JPH0448238B2 - - Google Patents
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- JPH0448238B2 JPH0448238B2 JP58174491A JP17449183A JPH0448238B2 JP H0448238 B2 JPH0448238 B2 JP H0448238B2 JP 58174491 A JP58174491 A JP 58174491A JP 17449183 A JP17449183 A JP 17449183A JP H0448238 B2 JPH0448238 B2 JP H0448238B2
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Landscapes
- Building Environments (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
Description
本発明は、遮音性能の改善された音響学的に多
重壁構造を有する遮音構造体に関する。 近年、住宅騒音等の問題に対処するため、多く
の遮音技術、材料の研究開発がなされている。又
建材においては、建材性能の高性能化が求められ
ている。即ち、省資源・省エネルギー、安全性の
向上の観点から断熱化、軽量化、不燃化が要求さ
れ、空間の拡大、施工性の改善等の観点から薄型
化が求められている。この為、遮音材料及び遮音
構造も、これらの要求に合致するものが求められ
るに至つている。しかし、建材あるいは建築物等
の遮音性能の向上と上記要求性能は、しばしば背
反し、これを両立させることが困難であつた。 一般に遮音材料においては、その遮音性能は音
響透過における質量則に基ずき大略決定され、そ
の遮音性能を示す音響透過損失(Transmission
Loss.以下、T.L.と称す)は、その面密度を増加
するに従い向上する。また質量則以上にT.L.を
良くするため、遮音材料を平行に配置した二重壁
または多重壁構造とし、また更に内部に吸音材等
を挿入して遮音効果を向上させることが一般に行
なわれる。遮音材料を特にに軟質の遮音面材を剛
性の面材全面に積層し、あるいは多重壁構造体の
一つまたは複数の壁面全面に軟質の遮音性面材を
張設するなどの施工法が行なわれ、遮音性の改善
が行なわれる。しかし、このような方法では必然
的に重量及び厚みの増加を来す。又、特に問題点
として、このような方法を用いてもなお、コイン
シデンス効果及び特に低音域の共鳴透過等によつ
て特定の音域で著しいT.L.の低下、つまり遮音
欠損を生ずる場合が多い。この遮音欠損を改善す
る一般的な方法は遮音欠損を生ずる周波数域を可
聴域外に移行させるため、遮音材料及び構造に起
因する個数振動数を変更する事であり、これも
又、従来の方法では重量や厚みの増加を招くか、
遮音材料の剛性の低下と言つた問題を生じ易い。 以上のように、高い遮音性を実現する為には、
如何に質量則以上の遮音性を獲得ししかも遮音欠
損による低下を如何にして防ぐかが重大課題とな
る。現状は、比較的面密度の大きな面材(板材
等、構造壁も含む)で多重壁を構成し、内部にグ
ラスウールやロツクウール等の吸音材を挿入し、
遮音欠損への手当は不充分のまま全般的にT.L.
を大きくしたものを採用するか、又は始めから遮
音欠損を可聴周波数域内(例えば125〜4000Hz)
に生じさせないよう、厚みや重量の大幅な増加を
顧みずに設計・施工していることが非常に多い。
しかし、近年特に注目される騒音公害として、比
較的低音域の騒音が問題視されている。 例えば、ピアノ、ステレオ等の音響機器音やカ
ラオケ騒音、ドアの開閉音等の衝撃性音、大型冷
蔵庫、クーラー等のコンプレツサーやフアンの音
(家庭用機器音)等の10Hzから数100Hzの低音域
の騒音源が、居住者の近辺に著しく多く存在す
る。これらの低音域の共鳴透過による遮音欠損に
対して、これを多少より低音側に移動しても、依
然として問題の解決とはならない。又、他の遮音
欠損対策として、高性能な吸音材の挿入や、面材
を制振処理することも行なわれているが、コスト
が高く、又効果も充分でないことが多い。 とりわけ重要な点は、遮音性能を向上させる一
般的方法が遮音欠損を改善する効果に乏しいと言
う事であり、時に、遮音欠損をさらに悪化させる
事がある点である。例えば、音の橋による遮音性
能の低下を防止する手段として多用される間柱の
独立化は、二重壁の低音域の共鳴透過を助長し、
欠損による落ち込みをさらに数dB悪化させる事
が多い。これは、二重壁構造において対向する二
つの壁面が、間柱の独立化によつて構造的に分離
して相対的に強度が低下し、それぞれの壁面が独
立間柱を含めた一体振動を起し易く、壁面全体に
わたる共鳴状態を現出する為と考えられる。この
様な例も、今までは全般的な遮音性能を向上させ
るために見落され、あるいは無視されるきらいが
あつた。しかし、騒音問題の深刻化、遮音技術の
全般向上を背景として、遮音欠損の改善、特に実
害が多く、また有効な対策に乏しい低音域の共鳴
透過による遮音欠損の改善は、極めて重大な課題
となつている。また、特に今後考慮しなければな
らない問題点として、最近の各種商品の軽〓薄〓
短〓小〓への指向をあげる事ができる。低コスト
化、省エネ、易施工化の観点から、建材に於いて
もこの傾向は強まりつつある。この為壁体構造等
も、軽量化、薄型化が強く志向される。しかしこ
の結果、低音域の共鳴透過や、主として高音域に
現われやすいコインシデンス効果等の遮音欠損が
中音域に現われやすくなり遮音欠損の実害が極め
て重大化する事が予想され、又、既存の欠損対策
技術のほとんどすべてが相対的に無力化する事が
明白であり、これらに対しても本発明は極めて有
効な発明となる。 この様な状況に鑑み、本発明車は、柱、梁等の
構造補強材を有する多重壁構造における遮音構造
体において、面密度の異なる複数域の面積部分か
ら構成せしめたとき、コインシデンス効果による
音響透過損失の落ち込み、また、これ以上に低周
波域における共鳴透過による透過損失の落ち込み
が著しく改善されることを見い出し、さらには、
一般に構造強化の為に用いられる柱や梁等の構造
補強材に前記不均質化領域の区分機能を与える事
により、遮音欠損改善効果を一層高める方法とし
て、上記梁等により区分される領域において板材
の不均質化領域を構成し、また梁等と不均質化部
分を構成する板材と離す構造がさらに有効である
事を見い出し、本発明を完成した。 基本的には上記現象は、構造体全面、均等に又
は全くランダムにほぼ一様に音が入射したとき、
一様な空気加振を受けるにも拘わらず、構造体を
構成する板材の面密度の異なる各部が他と異なつ
た音響的挙動をし、これに伴つて各部からの透過
音の成分が適度に異なるため、透過後の合成音が
調整されて、有害な透過音、即ち遮音欠損による
特定周波数域の音が減少すものと考えられる。 本発明は、構造全体の重量および厚さの増加を
ほとんど必要とせずに、遮音欠損による遮音性能
の低下を抑える方法を実現したものであつて、し
かも質量則によつて獲得し得る最大限の遮音性能
をほぼ全可聴周波数域で実現すもであるばかりで
なく、多重壁化によるT.L.の増加を最大限に引
出すものであつてその要旨は、構造補強材を有し
て構成された多重壁構造体であつて、該多重壁構
造体を構成する少なくとも一の板材が前記構造補
強材によつて複数の領域に区分され、前記板材の
荷重平均面密度()より10%以上の平均面密度
を有する領域(A+)の全面積及び前記より10
%以下の平均面密度を有する領域(A-)の全面
積が各々前記板材の全面積の20%以上を有し、か
つ前記A+および前記A-の各領域の内包する最大
円の直径の平均がともに20cm以上である遮音構造
体に係るものである。 即ち、柱、梁等の構造補強材を有する多重壁構
造体に於いて、構造補強材に接合された板材の構
造補強材によつて区分された複数の領域の平均面
密度を適度に異ならしめる事により、各区分領域
の共鳴周波数つまり遮音欠損周波数を適度に異な
らしめ、また各部の音響透過エネルギーも各部の
面積に応じたレベルに落す事により、遮音欠損の
分散化、平均化を達成するものである。さらにこ
の時、住宅建設には不可欠の構造補強材の、これ
と接合する板材への重量及び剛性上の構造力学的
影響と多重壁構造内部中空層(吸音材料充填部分
を含む)を空間的に区分する音響的効果を、有効
に引き出し、上記遮音欠損の分散化効果を高めた
ものである。 ここに多重壁構造体は、2枚(表面と裏面又は
外面と内面等の如き)の面材と、該面材間の空間
とから構成されてよく、該空間内に吸音材を充填
してもよい。更に空間内に複数の板を介在立設
し、構成してもよい。ただし前記面材又は板が必
ず構造補強材によつて区分され、複数の領域を形
成し構成される。また、板材は前記面材、板のい
ずれも含むものである。 遮音欠損では前記した如くコインシデンス効果
によるT.L.の落ち込みと低音域における共鳴透
過によるT.L.の落ち込みとが特に問題である。 これらの問題を解決する為に、構造体を構成す
る板材及び構造補強材を有する構造体の条件を検
討し、本発明に至つた。 先ず、板材は構造補強材により区分された面密
度を異にする複数の領域から構成される。各領域
の面密度を異ならせることにより、領域各部の遮
音欠損周波数を適度に分散化し平均化することが
できるからである。また、壁、床、天井あるいは
これらに用いられるパネル等において重要な構成
要素となる間柱、桟、桁、框等(以下柱、梁等と
総称する)の構造補強材は、これと接合する板材
の音響的挙動を強く拘束するため、この構造補強
材によつて区分される板材の領域を、面密度を不
均質化する最小単位とする。尚、本構造体を構成
する板材の周辺部にこれと直接接合した前記構造
補強材が存在しない構造体として施工される場合
には、隣接又は近隣の上記構造補強材または建築
構造の骨格材(例えば、スラプ等の耐力構造材)
との隣接又は近接部分を前記板材の周辺部の最小
単位の領域の区分境界とみなして良い。これ等の
処置により、複数の領域内の平均面密度mを異に
する板材の音響的挙動の分離が促進される。 遮音欠損は、遮音構造体を構成する板材の各種
の共鳴状態によつて生ずるものであり、遮音欠損
周波数を十分に分散化するためには共鳴を生ずる
固有振動数を適切に分散化する必要がある。本発
明に係る構造体は、音の透過方向に直交する面に
おいて、前記構造補強材により区分された複数の
領域を不均質化した板材を用いること等により、
固有振動を異にする複数の構造領域を有して構成
される。該含数の各構造領域の固有振動数の最大
値と最少値の比が1.1以上であることが必要であ
る。なぜならば、固有振動数の比が1.1以上分離
していなければ、1/3オクターブバンド毎の
T.L.曲線の平均化はほとんど望めず従つて遮音
欠損の改善ができないからである。また、コイン
シデンス限界周波数fcは次式で示される。 fc=(c2/2π)×(m/B)1/2 (但し、cは音速、mは面密度、Bは曲げ剛
性) このfc付近における遮音欠損を平均化または分
散化により改善するには各領域の板材のfcの最大
値と最少値の比が1.1以上異なつていることが必
要である。即ち、板材の曲げ剛性が各領域で等し
いとすれば、上記式から面密度比は1.2以上が必
要となる。 次に、低音域の共鳴透過による遮音欠損を平均
化又は分散させて改善するためには、例えば構造
体が二重壁の場合、低音域の共鳴透過周波数
frmdは、 frmd=(1/2π)×〔(1/m+1/m′) ×(ρc2/d)〕1/2 で示される。但し、m,m′は各板材の面密度、
ρは構造体内部の密度(通気性材料を用いた場合
は空気と見なして良い)、cは音速、dは構造体
内部の厚さである。従つて、固有振動数における
と同様に遮音欠損の改善の為にいはfrmdの値を
1.1以上異ならせる必要があり、frmdの値を1.1以
上異ならせる為には、少なくともmまたはm′を
1.2以上異なる様、不均質化させる必要がある。 これ等の結果から、fcおよびfrmdの双方を1.2
以上異ならせるには、板材の各領域の平均面密度
mを少なくとも1.2以上異ならせる必要がある。
また、遮音欠損周波数の大きく隔たる領域からの
透過音量のバランスを保つ意味で、面密度mの異
なる領域の分布が、mの大なる領域と小なる領域
について偏りなく分布している事が望ましい。 このため、最終的には板材の荷重平均面密度
に対し、領域内の平均面密度mが10%以上大きな
領域A+と10%地上小さな領域A-の存在が不可欠
となる。 なお、遮音欠損周波数をより適切に分離す為に
は、板材の複数領域の面密度の比をさらに大きく
する事が必要であり、荷重平均面密度に対し領
域内の平均面密度mが20%以上大きな領域A+と
20%以上小さな領域A-が存在する事が望ましい。 しかし、遮音欠損の分散化および平均化効果を
発揮させるためには、さらに以下の条件が必要で
ある。即ち、本発明の目的に合つた音響的挙動を
示すためには、前記より10%以上の面密度m+
および前記より10%以下の面密度m-を有する
各領域毎に、それぞれ最小限必要な面積があり、
この面積を臨界面積と呼ぶ。この臨界面積は、板
材の種類、構造補強材の剛性、領域の形状等によ
つて異なるが、実験の結果、住宅等の一般的な建
築物に用いられる板材(例えば合板、石こうボー
ド、石綿ケイカル板、スレート、薄肉鋼板および
これ等を複合しおよびまたはプラスター塗りや化
粧処理等を行つたもの)および構造補強材(例え
ば、アルミ、鉄等の金属製スタツドおよびライナ
ー、木製の間柱や梁等)によつて構成される構造
体においては、例えば前記複数の領域形状が長方
形の場合、短辺が大略20cm以上の時、板材固有の
音響的挙動をかなり示す事が判明した。また、領
域の形状が正方形等、円に近い程その面積が小さ
くとも同様の音響的挙動を示し易い事も判明し
た。この結果から、複数の各領域の境界部の少な
くとも2点で接する円のうちの最大なもの、つま
り、当該領域の内包する最大円の直径が15〜20cm
あれば、本発明の構造体においては、板材の音響
的寄与が比較的大きくなる事がわかつた。 また、一方、面密度m+およびm-を持つ領域
A+およびA-の面積s+およびs-のそれぞれの総和
Σs+およびΣs-が、板材の全面積に占める割合は
それぞれ最低20%必要であり、これ以下では遮音
欠損の改善はほとんど望めない。以上の点から平
均面積密度m+を持つ領域の全面積Σs+および平均
面密度m-を持つ領域の全面積Σs-が、それぞれ板
材の全面積の20%以上で、かつ該領域A+および
A-の内包する最大円の直径Dの平均が共に20
cm以上である事が必要である。また、上記のΣs+
およびΣs-の全面積に対する割合をr+およびr-と
すれば、r+およびr-はともに40%以上である事が
望ましい。また、同時に上記は、30cm以上ある
事が望ましく、一方、上限としては2m以下、好
ましくは1m以下であることが望ましい。これ
は、が1m以上となると透過音の合成が十分行
なわれずに人の耳に特定の領域からの透過音が直
接到達する危険が生ずるおそれがある為である。
なおこの時、複数領域の面密度mは広範囲に異に
して分布させる事が好ましく、その最大値及び最
少値を、荷重平均面密度の±50%程度に分離す
ることが好ましい。さらに、領域内の平均面密度
mの差異によつて、異なる音響的挙動を行う領
域、つまり、内包する最大円の直径Dが十分大き
な領域からなる板材に於いては、その面密度mを
極力、互いに異ならせる事が望ましい。これは、
遮音欠損周波数を小きざみに分散化する事によつ
て、同周波数付近の非常に狭い周波数領域の極端
な落ち込みを他の多数の領域の比較的高い遮音性
によつて、効率的に平均化できるためであり、
1/3オクターブバンドによる遮音性評価上の成
果以上に、スペクトルによる評価ではさらに大き
な改善効果を見い出せ、遮音構造体における遮音
欠損の実害を解消する事が可能となるからであ
る。 次に、板材の各領域の平均面密度mを適度に異
ならせる方法として、例えば新たな板材を接着剤
等によつて接合積層する方法によつてもよく、平
均面密度の異なる複数枚の部材を各構造補強材に
直接接合し板材を形成してもよい。各領域の平均
面密度mに差異を生じさせ、または差異を拡大さ
せる方法としては、積層処理前の各領域の面積、
形状、板材の剛性、構造補強材の剛性等によつて
最適の方法が用いられる。一般に、上記積層処理
を行なつていない段階での、各領域の面積とその
領域の板材の剛性(構造補強材の影響を除外し
た、領域を構成する板材固有の剛性)及びこれら
の相対的な大小関係を表1の各部分に分けて考え
る事ができる。
重壁構造を有する遮音構造体に関する。 近年、住宅騒音等の問題に対処するため、多く
の遮音技術、材料の研究開発がなされている。又
建材においては、建材性能の高性能化が求められ
ている。即ち、省資源・省エネルギー、安全性の
向上の観点から断熱化、軽量化、不燃化が要求さ
れ、空間の拡大、施工性の改善等の観点から薄型
化が求められている。この為、遮音材料及び遮音
構造も、これらの要求に合致するものが求められ
るに至つている。しかし、建材あるいは建築物等
の遮音性能の向上と上記要求性能は、しばしば背
反し、これを両立させることが困難であつた。 一般に遮音材料においては、その遮音性能は音
響透過における質量則に基ずき大略決定され、そ
の遮音性能を示す音響透過損失(Transmission
Loss.以下、T.L.と称す)は、その面密度を増加
するに従い向上する。また質量則以上にT.L.を
良くするため、遮音材料を平行に配置した二重壁
または多重壁構造とし、また更に内部に吸音材等
を挿入して遮音効果を向上させることが一般に行
なわれる。遮音材料を特にに軟質の遮音面材を剛
性の面材全面に積層し、あるいは多重壁構造体の
一つまたは複数の壁面全面に軟質の遮音性面材を
張設するなどの施工法が行なわれ、遮音性の改善
が行なわれる。しかし、このような方法では必然
的に重量及び厚みの増加を来す。又、特に問題点
として、このような方法を用いてもなお、コイン
シデンス効果及び特に低音域の共鳴透過等によつ
て特定の音域で著しいT.L.の低下、つまり遮音
欠損を生ずる場合が多い。この遮音欠損を改善す
る一般的な方法は遮音欠損を生ずる周波数域を可
聴域外に移行させるため、遮音材料及び構造に起
因する個数振動数を変更する事であり、これも
又、従来の方法では重量や厚みの増加を招くか、
遮音材料の剛性の低下と言つた問題を生じ易い。 以上のように、高い遮音性を実現する為には、
如何に質量則以上の遮音性を獲得ししかも遮音欠
損による低下を如何にして防ぐかが重大課題とな
る。現状は、比較的面密度の大きな面材(板材
等、構造壁も含む)で多重壁を構成し、内部にグ
ラスウールやロツクウール等の吸音材を挿入し、
遮音欠損への手当は不充分のまま全般的にT.L.
を大きくしたものを採用するか、又は始めから遮
音欠損を可聴周波数域内(例えば125〜4000Hz)
に生じさせないよう、厚みや重量の大幅な増加を
顧みずに設計・施工していることが非常に多い。
しかし、近年特に注目される騒音公害として、比
較的低音域の騒音が問題視されている。 例えば、ピアノ、ステレオ等の音響機器音やカ
ラオケ騒音、ドアの開閉音等の衝撃性音、大型冷
蔵庫、クーラー等のコンプレツサーやフアンの音
(家庭用機器音)等の10Hzから数100Hzの低音域
の騒音源が、居住者の近辺に著しく多く存在す
る。これらの低音域の共鳴透過による遮音欠損に
対して、これを多少より低音側に移動しても、依
然として問題の解決とはならない。又、他の遮音
欠損対策として、高性能な吸音材の挿入や、面材
を制振処理することも行なわれているが、コスト
が高く、又効果も充分でないことが多い。 とりわけ重要な点は、遮音性能を向上させる一
般的方法が遮音欠損を改善する効果に乏しいと言
う事であり、時に、遮音欠損をさらに悪化させる
事がある点である。例えば、音の橋による遮音性
能の低下を防止する手段として多用される間柱の
独立化は、二重壁の低音域の共鳴透過を助長し、
欠損による落ち込みをさらに数dB悪化させる事
が多い。これは、二重壁構造において対向する二
つの壁面が、間柱の独立化によつて構造的に分離
して相対的に強度が低下し、それぞれの壁面が独
立間柱を含めた一体振動を起し易く、壁面全体に
わたる共鳴状態を現出する為と考えられる。この
様な例も、今までは全般的な遮音性能を向上させ
るために見落され、あるいは無視されるきらいが
あつた。しかし、騒音問題の深刻化、遮音技術の
全般向上を背景として、遮音欠損の改善、特に実
害が多く、また有効な対策に乏しい低音域の共鳴
透過による遮音欠損の改善は、極めて重大な課題
となつている。また、特に今後考慮しなければな
らない問題点として、最近の各種商品の軽〓薄〓
短〓小〓への指向をあげる事ができる。低コスト
化、省エネ、易施工化の観点から、建材に於いて
もこの傾向は強まりつつある。この為壁体構造等
も、軽量化、薄型化が強く志向される。しかしこ
の結果、低音域の共鳴透過や、主として高音域に
現われやすいコインシデンス効果等の遮音欠損が
中音域に現われやすくなり遮音欠損の実害が極め
て重大化する事が予想され、又、既存の欠損対策
技術のほとんどすべてが相対的に無力化する事が
明白であり、これらに対しても本発明は極めて有
効な発明となる。 この様な状況に鑑み、本発明車は、柱、梁等の
構造補強材を有する多重壁構造における遮音構造
体において、面密度の異なる複数域の面積部分か
ら構成せしめたとき、コインシデンス効果による
音響透過損失の落ち込み、また、これ以上に低周
波域における共鳴透過による透過損失の落ち込み
が著しく改善されることを見い出し、さらには、
一般に構造強化の為に用いられる柱や梁等の構造
補強材に前記不均質化領域の区分機能を与える事
により、遮音欠損改善効果を一層高める方法とし
て、上記梁等により区分される領域において板材
の不均質化領域を構成し、また梁等と不均質化部
分を構成する板材と離す構造がさらに有効である
事を見い出し、本発明を完成した。 基本的には上記現象は、構造体全面、均等に又
は全くランダムにほぼ一様に音が入射したとき、
一様な空気加振を受けるにも拘わらず、構造体を
構成する板材の面密度の異なる各部が他と異なつ
た音響的挙動をし、これに伴つて各部からの透過
音の成分が適度に異なるため、透過後の合成音が
調整されて、有害な透過音、即ち遮音欠損による
特定周波数域の音が減少すものと考えられる。 本発明は、構造全体の重量および厚さの増加を
ほとんど必要とせずに、遮音欠損による遮音性能
の低下を抑える方法を実現したものであつて、し
かも質量則によつて獲得し得る最大限の遮音性能
をほぼ全可聴周波数域で実現すもであるばかりで
なく、多重壁化によるT.L.の増加を最大限に引
出すものであつてその要旨は、構造補強材を有し
て構成された多重壁構造体であつて、該多重壁構
造体を構成する少なくとも一の板材が前記構造補
強材によつて複数の領域に区分され、前記板材の
荷重平均面密度()より10%以上の平均面密度
を有する領域(A+)の全面積及び前記より10
%以下の平均面密度を有する領域(A-)の全面
積が各々前記板材の全面積の20%以上を有し、か
つ前記A+および前記A-の各領域の内包する最大
円の直径の平均がともに20cm以上である遮音構造
体に係るものである。 即ち、柱、梁等の構造補強材を有する多重壁構
造体に於いて、構造補強材に接合された板材の構
造補強材によつて区分された複数の領域の平均面
密度を適度に異ならしめる事により、各区分領域
の共鳴周波数つまり遮音欠損周波数を適度に異な
らしめ、また各部の音響透過エネルギーも各部の
面積に応じたレベルに落す事により、遮音欠損の
分散化、平均化を達成するものである。さらにこ
の時、住宅建設には不可欠の構造補強材の、これ
と接合する板材への重量及び剛性上の構造力学的
影響と多重壁構造内部中空層(吸音材料充填部分
を含む)を空間的に区分する音響的効果を、有効
に引き出し、上記遮音欠損の分散化効果を高めた
ものである。 ここに多重壁構造体は、2枚(表面と裏面又は
外面と内面等の如き)の面材と、該面材間の空間
とから構成されてよく、該空間内に吸音材を充填
してもよい。更に空間内に複数の板を介在立設
し、構成してもよい。ただし前記面材又は板が必
ず構造補強材によつて区分され、複数の領域を形
成し構成される。また、板材は前記面材、板のい
ずれも含むものである。 遮音欠損では前記した如くコインシデンス効果
によるT.L.の落ち込みと低音域における共鳴透
過によるT.L.の落ち込みとが特に問題である。 これらの問題を解決する為に、構造体を構成す
る板材及び構造補強材を有する構造体の条件を検
討し、本発明に至つた。 先ず、板材は構造補強材により区分された面密
度を異にする複数の領域から構成される。各領域
の面密度を異ならせることにより、領域各部の遮
音欠損周波数を適度に分散化し平均化することが
できるからである。また、壁、床、天井あるいは
これらに用いられるパネル等において重要な構成
要素となる間柱、桟、桁、框等(以下柱、梁等と
総称する)の構造補強材は、これと接合する板材
の音響的挙動を強く拘束するため、この構造補強
材によつて区分される板材の領域を、面密度を不
均質化する最小単位とする。尚、本構造体を構成
する板材の周辺部にこれと直接接合した前記構造
補強材が存在しない構造体として施工される場合
には、隣接又は近隣の上記構造補強材または建築
構造の骨格材(例えば、スラプ等の耐力構造材)
との隣接又は近接部分を前記板材の周辺部の最小
単位の領域の区分境界とみなして良い。これ等の
処置により、複数の領域内の平均面密度mを異に
する板材の音響的挙動の分離が促進される。 遮音欠損は、遮音構造体を構成する板材の各種
の共鳴状態によつて生ずるものであり、遮音欠損
周波数を十分に分散化するためには共鳴を生ずる
固有振動数を適切に分散化する必要がある。本発
明に係る構造体は、音の透過方向に直交する面に
おいて、前記構造補強材により区分された複数の
領域を不均質化した板材を用いること等により、
固有振動を異にする複数の構造領域を有して構成
される。該含数の各構造領域の固有振動数の最大
値と最少値の比が1.1以上であることが必要であ
る。なぜならば、固有振動数の比が1.1以上分離
していなければ、1/3オクターブバンド毎の
T.L.曲線の平均化はほとんど望めず従つて遮音
欠損の改善ができないからである。また、コイン
シデンス限界周波数fcは次式で示される。 fc=(c2/2π)×(m/B)1/2 (但し、cは音速、mは面密度、Bは曲げ剛
性) このfc付近における遮音欠損を平均化または分
散化により改善するには各領域の板材のfcの最大
値と最少値の比が1.1以上異なつていることが必
要である。即ち、板材の曲げ剛性が各領域で等し
いとすれば、上記式から面密度比は1.2以上が必
要となる。 次に、低音域の共鳴透過による遮音欠損を平均
化又は分散させて改善するためには、例えば構造
体が二重壁の場合、低音域の共鳴透過周波数
frmdは、 frmd=(1/2π)×〔(1/m+1/m′) ×(ρc2/d)〕1/2 で示される。但し、m,m′は各板材の面密度、
ρは構造体内部の密度(通気性材料を用いた場合
は空気と見なして良い)、cは音速、dは構造体
内部の厚さである。従つて、固有振動数における
と同様に遮音欠損の改善の為にいはfrmdの値を
1.1以上異ならせる必要があり、frmdの値を1.1以
上異ならせる為には、少なくともmまたはm′を
1.2以上異なる様、不均質化させる必要がある。 これ等の結果から、fcおよびfrmdの双方を1.2
以上異ならせるには、板材の各領域の平均面密度
mを少なくとも1.2以上異ならせる必要がある。
また、遮音欠損周波数の大きく隔たる領域からの
透過音量のバランスを保つ意味で、面密度mの異
なる領域の分布が、mの大なる領域と小なる領域
について偏りなく分布している事が望ましい。 このため、最終的には板材の荷重平均面密度
に対し、領域内の平均面密度mが10%以上大きな
領域A+と10%地上小さな領域A-の存在が不可欠
となる。 なお、遮音欠損周波数をより適切に分離す為に
は、板材の複数領域の面密度の比をさらに大きく
する事が必要であり、荷重平均面密度に対し領
域内の平均面密度mが20%以上大きな領域A+と
20%以上小さな領域A-が存在する事が望ましい。 しかし、遮音欠損の分散化および平均化効果を
発揮させるためには、さらに以下の条件が必要で
ある。即ち、本発明の目的に合つた音響的挙動を
示すためには、前記より10%以上の面密度m+
および前記より10%以下の面密度m-を有する
各領域毎に、それぞれ最小限必要な面積があり、
この面積を臨界面積と呼ぶ。この臨界面積は、板
材の種類、構造補強材の剛性、領域の形状等によ
つて異なるが、実験の結果、住宅等の一般的な建
築物に用いられる板材(例えば合板、石こうボー
ド、石綿ケイカル板、スレート、薄肉鋼板および
これ等を複合しおよびまたはプラスター塗りや化
粧処理等を行つたもの)および構造補強材(例え
ば、アルミ、鉄等の金属製スタツドおよびライナ
ー、木製の間柱や梁等)によつて構成される構造
体においては、例えば前記複数の領域形状が長方
形の場合、短辺が大略20cm以上の時、板材固有の
音響的挙動をかなり示す事が判明した。また、領
域の形状が正方形等、円に近い程その面積が小さ
くとも同様の音響的挙動を示し易い事も判明し
た。この結果から、複数の各領域の境界部の少な
くとも2点で接する円のうちの最大なもの、つま
り、当該領域の内包する最大円の直径が15〜20cm
あれば、本発明の構造体においては、板材の音響
的寄与が比較的大きくなる事がわかつた。 また、一方、面密度m+およびm-を持つ領域
A+およびA-の面積s+およびs-のそれぞれの総和
Σs+およびΣs-が、板材の全面積に占める割合は
それぞれ最低20%必要であり、これ以下では遮音
欠損の改善はほとんど望めない。以上の点から平
均面積密度m+を持つ領域の全面積Σs+および平均
面密度m-を持つ領域の全面積Σs-が、それぞれ板
材の全面積の20%以上で、かつ該領域A+および
A-の内包する最大円の直径Dの平均が共に20
cm以上である事が必要である。また、上記のΣs+
およびΣs-の全面積に対する割合をr+およびr-と
すれば、r+およびr-はともに40%以上である事が
望ましい。また、同時に上記は、30cm以上ある
事が望ましく、一方、上限としては2m以下、好
ましくは1m以下であることが望ましい。これ
は、が1m以上となると透過音の合成が十分行
なわれずに人の耳に特定の領域からの透過音が直
接到達する危険が生ずるおそれがある為である。
なおこの時、複数領域の面密度mは広範囲に異に
して分布させる事が好ましく、その最大値及び最
少値を、荷重平均面密度の±50%程度に分離す
ることが好ましい。さらに、領域内の平均面密度
mの差異によつて、異なる音響的挙動を行う領
域、つまり、内包する最大円の直径Dが十分大き
な領域からなる板材に於いては、その面密度mを
極力、互いに異ならせる事が望ましい。これは、
遮音欠損周波数を小きざみに分散化する事によつ
て、同周波数付近の非常に狭い周波数領域の極端
な落ち込みを他の多数の領域の比較的高い遮音性
によつて、効率的に平均化できるためであり、
1/3オクターブバンドによる遮音性評価上の成
果以上に、スペクトルによる評価ではさらに大き
な改善効果を見い出せ、遮音構造体における遮音
欠損の実害を解消する事が可能となるからであ
る。 次に、板材の各領域の平均面密度mを適度に異
ならせる方法として、例えば新たな板材を接着剤
等によつて接合積層する方法によつてもよく、平
均面密度の異なる複数枚の部材を各構造補強材に
直接接合し板材を形成してもよい。各領域の平均
面密度mに差異を生じさせ、または差異を拡大さ
せる方法としては、積層処理前の各領域の面積、
形状、板材の剛性、構造補強材の剛性等によつて
最適の方法が用いられる。一般に、上記積層処理
を行なつていない段階での、各領域の面積とその
領域の板材の剛性(構造補強材の影響を除外し
た、領域を構成する板材固有の剛性)及びこれら
の相対的な大小関係を表1の各部分に分けて考え
る事ができる。
【表】
一般に板材と構造補強材との間には強度的補完
関係があり、剛性の小さな(大きい)板材に対し
ては構造補強材の寄与を大きく(小さく)するた
め、剛性の大きな(小さな)構造補強材を密に
(粗に)設置する傾向がある。また、経済性等の
理由から構造補強材の設置本数を少なくする傾向
がある。従つて表1に示される〜の分野で
は、の分野は非常に少ない。一方、面密度を異
ならせた時の音響的効果の大きさは、ほぼ>
又は>であり、本発明の施工に際しては、
、の各分野を考慮すれば十分である。 前記の如く板材を構造補強材に直接接合した構
造体に於いては板材の音響的挙動(あるいは振動
状態)が構造補強材の剛性および重量の影響を強
く受けるが、上記、、、の分野の条件下
では、面密度を異にするための新たな板材の積層
面積は各領域の80%程度でも十分大きな効果のあ
る事が見い出された。また、各領域内への前記新
たな板材の積層位置は構造補強材と接合又は緊結
する事なく領域のほぼ中央部付近に全面積層では
なく部分的に重点積層すると効果的である事も見
い出された。条件によつては、このようにした時
領域全面に積層する場合よりはるかに大きな効果
が得られる。これは、板材内部の応力分布が構造
補強材の影響を受けシアーラグ現象(せん断遅れ
現象)によつて、構造補強材に隣接した部分つま
り該領域の周辺部分の剛性が見かけ上増大してい
る事に起因しているからと考えられる。つまり本
現象の影響を受ける構造補強材により区分される
板材の各領域の境界部分(各領域の周辺部分)を
除いて新たな板材を積層する事により、該構造補
強材の影響を減殺し、各領域の面密度の差異に基
づく音響的挙動の分離を効果的に行う事が可能と
なつたものと考えられる。また、一般に固体内で
の振動伝般は、その断面形状が変化する部分(節
点と呼ぶ)で透過しにくく減衰する。このため、
板材の肉厚変化による振動の減衰効果と分離効果
が効果を発揮するものと考えられる。従つて、構
造補強材のシアーラグ現象の生起する部分を避け
る意味で、また、振動伝般を効果的に防げる意味
で剛性の特に高い板材に新たな板材を積層する場
合および新たな積層材の剛性が極めて高い場合に
は、その積層面積は前記した理由により小さくて
すむことになる。また、一方で、本積層面積があ
まり小さくなると領域全体の質量則に基づく透過
損失が小さくなり、20%以下では全般的な遮音性
能上の不利益が生ずる危険性すらある。また、新
たに積層する板材の面密度は少なくとも2.0Kg/
m2以上なければ、上記効果をあげる事は困難であ
る。 次に、本発明の遮音構造体に於いて一の板材に
おいて各領域の面密度を異ならせる場合はそうで
ない他の板材に較べ相対的に面密度の小さな板材
であつた方がよく、また中空層(吸音材を充填し
てあつてもよい)に面しかつ該遮音構造体の表面
又は表面近くに設置した方が良い。また、複数の
板材を不均質化する場合には、各面材の不均質領
域をその形状と分布を同一とし、遮音構造体の厚
さ方向に互いに投影する位置に配設する事が望ま
しく、特に対向する板材の複数の領域における各
領域の平均面密度の積の総和が最も大きくなる様
に、面密度を不均質化する事が好ましい。また同
一板内の面密度の不均質な各領域の配置は、隣接
する領域間の面密度の差が大きくなる様にする事
が望ましい。いずれも遮音欠損の分散化効果を大
ならしめるためである。 以上説明した如く、本願発明は、従来解決困難
とされていたコインシデンス効果による音響透過
損失の落込み、さらに困難とされていた低周波域
における共鳴透過による透過損失の落込みを著し
く改善したものであり、さらには住宅建設上、不
可欠な柱、梁等の構造補強材を多重壁構造に巧み
に応用して遮音欠損の改善をはかつた遮音構造体
に係るものである。 以下に本願発明の実施例について図面にもとづ
き説明する。 比較例 1 180cm×180cmで厚み15mmの石こうボード1,
1′2枚の間に第1図に示す如く、40mm×20mmの
大きさの米栂角材からなる梁2を横方向に前記石
こうボードを三等分する間隔で2本、縦方向に前
記石こうボートを二等分する間隔で1本各配設
し、及び4周部にも同様に料を各配設し前記石こ
うボードを実質的に6等分し、A,B,C,D,
E,Fからなる6領域を各形成した。また第2図
に示す如く石こうボード2枚1,1′と梁2との
間に形成された空間部に厚み40mmで48Kのグラス
ウール3を充填しパネルを形成した。 本パネルについて各1/3オクターブ中心周波
数(Hz)における音響透過損失を測定した。測定
はJIS−A−1416に基づく残響室におえる音響透
過損失測定法に拠つた。結果を第3図に示す。 図に示す如く125Hz前後の低音域及び2700Hz前
後の高音域において著しい遮音欠損を生じてい
る。このことは前記した如く共鳴透過及びコイン
シデンス効果による音響透過損失の落ち込みによ
るものである。 実施例 1及び2 実施例1として、比較例1のパネルにおいて、
2枚の石こうボード1,1′のうち、1枚は比較
例1と同じ大きさ、厚みのものを用い、他の1枚
は大きさ(180cm×180cm)は同じとし、厚みを
A,B,C,D,E,Fの6領域につき異にし
た。すなわち、まず9mm厚の石こうボードを梁2
に接合し、次いで、AとFの領域に90cm×60cmで
6mm厚(従つて厚みは15mm)の石こうボードを各
積層し、またBとCの領域に90cm×60cmで6mm厚
の石こうボードを各2枚づつ(従つて厚みは21
mm)各積層し、他は比較例1と同様にして本願発
明に係る遮音構造体を形成した。 また実施例2として、2枚の石こうボード1,
1′とも実施例1で用いた領域毎に異なる厚みの
ものを用いた。すなわち、DとEの領域は9mm、
AとFの領域は15mm、BとCの領域は21mmとし、
他は比較例1と同様にして遮音構造体を形成し
た。 実施例1及び2で得られた遮音構造体につい
て、比較例1と同様にJIS−A−1416にもとづく
音響透過損失の測定を行つた、結果を第3図に実
施例1は○及び点線で、実施例2は△及び一点鎖
線で各示す。図に示すように、本願発明に係る遮
音構造体は、比較例1でみられた遮音欠損が、低
音域、高音域ともに著しく改善されていることが
わかる。すなわち音響的挙動の異なる領域からの
透過音の合成効果による透過損失の落込みの分散
化がはかられているためである。 比較例 2 比較例1で用いた石こうボード1,1′を2枚
とも6mm厚の石綿ケイカル板に代え、また米栂角
材2を25×20mmの大きさのものに代えグラスウー
ル(48Kg/m2)の厚みを25mmとした他は、比較例
1と全く同じにし、パネルを作成した。本パネル
を比較例1と同様に音響透過損失の測定を行つ
た。結果を第4図に示す。 図に示す如く、250Hz前後の低音域及び4KHz前
後の高音域においてそれぞれ大きな遮音欠損がみ
られる。 実施例 3〜5 実施例3として、比較例2で得られたパネルの
石綿ケイカル板(2枚とも)の第1図に示す如き
各A,B,C,D,E,Fに米栂角材で区分され
た領域に、50×70cmで密度が0.8g/cm2の石こう
ボードをAとBの領域には6mm厚のもの、EとF
の領域には15mm厚のものを各積層し本願発明に係
る遮音構造体を作成した。積層は前記米栂角材に
重積しないよう各領域のほぼ中央部に行つた。 実施例4として、実施例3で用いた石こうボー
ドに代えて30×40cmで密度が7.9g/cm2の鉄板を、
AとBの領域には2mm厚のもの、EとFの領域に
は5mm厚のものを各用いて各積層した他は実施例
3と同様にして遮音構造体を作成した。 また実施例5として、比較例2で得られたパネ
ルの石綿ケイカル板(2枚とも)に軟質塩化ビニ
ールに酸化鉄を混入しシート状とした軟質遮音シ
ート(サンダム シート、ゼオン化成(株)製)を60
×90cmの大きさで、AとBの領域には1mm厚のも
の、EとFの領域には2mm厚のものを各積層し、
他は比較例2と同様にして本願発明に係る遮音構
造体を作成した。 以上の実施例3〜5で得られた遮音構造体につ
いて、比較例1と同様にして各音響透過損失の測
定を行つた。結果を第4図に、実施例3は△及び
実線で、実施例4は□及び一点鎖線で、実施例5
は○及び点線で各示す。図に示す如く、比較例2
で見られた遮音欠損が実施例3〜5においていず
れも大幅に改善され、しかも全周波数域で面密度
の増大による質量則上の寄与が得られていること
が明確にわかる。
関係があり、剛性の小さな(大きい)板材に対し
ては構造補強材の寄与を大きく(小さく)するた
め、剛性の大きな(小さな)構造補強材を密に
(粗に)設置する傾向がある。また、経済性等の
理由から構造補強材の設置本数を少なくする傾向
がある。従つて表1に示される〜の分野で
は、の分野は非常に少ない。一方、面密度を異
ならせた時の音響的効果の大きさは、ほぼ>
又は>であり、本発明の施工に際しては、
、の各分野を考慮すれば十分である。 前記の如く板材を構造補強材に直接接合した構
造体に於いては板材の音響的挙動(あるいは振動
状態)が構造補強材の剛性および重量の影響を強
く受けるが、上記、、、の分野の条件下
では、面密度を異にするための新たな板材の積層
面積は各領域の80%程度でも十分大きな効果のあ
る事が見い出された。また、各領域内への前記新
たな板材の積層位置は構造補強材と接合又は緊結
する事なく領域のほぼ中央部付近に全面積層では
なく部分的に重点積層すると効果的である事も見
い出された。条件によつては、このようにした時
領域全面に積層する場合よりはるかに大きな効果
が得られる。これは、板材内部の応力分布が構造
補強材の影響を受けシアーラグ現象(せん断遅れ
現象)によつて、構造補強材に隣接した部分つま
り該領域の周辺部分の剛性が見かけ上増大してい
る事に起因しているからと考えられる。つまり本
現象の影響を受ける構造補強材により区分される
板材の各領域の境界部分(各領域の周辺部分)を
除いて新たな板材を積層する事により、該構造補
強材の影響を減殺し、各領域の面密度の差異に基
づく音響的挙動の分離を効果的に行う事が可能と
なつたものと考えられる。また、一般に固体内で
の振動伝般は、その断面形状が変化する部分(節
点と呼ぶ)で透過しにくく減衰する。このため、
板材の肉厚変化による振動の減衰効果と分離効果
が効果を発揮するものと考えられる。従つて、構
造補強材のシアーラグ現象の生起する部分を避け
る意味で、また、振動伝般を効果的に防げる意味
で剛性の特に高い板材に新たな板材を積層する場
合および新たな積層材の剛性が極めて高い場合に
は、その積層面積は前記した理由により小さくて
すむことになる。また、一方で、本積層面積があ
まり小さくなると領域全体の質量則に基づく透過
損失が小さくなり、20%以下では全般的な遮音性
能上の不利益が生ずる危険性すらある。また、新
たに積層する板材の面密度は少なくとも2.0Kg/
m2以上なければ、上記効果をあげる事は困難であ
る。 次に、本発明の遮音構造体に於いて一の板材に
おいて各領域の面密度を異ならせる場合はそうで
ない他の板材に較べ相対的に面密度の小さな板材
であつた方がよく、また中空層(吸音材を充填し
てあつてもよい)に面しかつ該遮音構造体の表面
又は表面近くに設置した方が良い。また、複数の
板材を不均質化する場合には、各面材の不均質領
域をその形状と分布を同一とし、遮音構造体の厚
さ方向に互いに投影する位置に配設する事が望ま
しく、特に対向する板材の複数の領域における各
領域の平均面密度の積の総和が最も大きくなる様
に、面密度を不均質化する事が好ましい。また同
一板内の面密度の不均質な各領域の配置は、隣接
する領域間の面密度の差が大きくなる様にする事
が望ましい。いずれも遮音欠損の分散化効果を大
ならしめるためである。 以上説明した如く、本願発明は、従来解決困難
とされていたコインシデンス効果による音響透過
損失の落込み、さらに困難とされていた低周波域
における共鳴透過による透過損失の落込みを著し
く改善したものであり、さらには住宅建設上、不
可欠な柱、梁等の構造補強材を多重壁構造に巧み
に応用して遮音欠損の改善をはかつた遮音構造体
に係るものである。 以下に本願発明の実施例について図面にもとづ
き説明する。 比較例 1 180cm×180cmで厚み15mmの石こうボード1,
1′2枚の間に第1図に示す如く、40mm×20mmの
大きさの米栂角材からなる梁2を横方向に前記石
こうボードを三等分する間隔で2本、縦方向に前
記石こうボートを二等分する間隔で1本各配設
し、及び4周部にも同様に料を各配設し前記石こ
うボードを実質的に6等分し、A,B,C,D,
E,Fからなる6領域を各形成した。また第2図
に示す如く石こうボード2枚1,1′と梁2との
間に形成された空間部に厚み40mmで48Kのグラス
ウール3を充填しパネルを形成した。 本パネルについて各1/3オクターブ中心周波
数(Hz)における音響透過損失を測定した。測定
はJIS−A−1416に基づく残響室におえる音響透
過損失測定法に拠つた。結果を第3図に示す。 図に示す如く125Hz前後の低音域及び2700Hz前
後の高音域において著しい遮音欠損を生じてい
る。このことは前記した如く共鳴透過及びコイン
シデンス効果による音響透過損失の落ち込みによ
るものである。 実施例 1及び2 実施例1として、比較例1のパネルにおいて、
2枚の石こうボード1,1′のうち、1枚は比較
例1と同じ大きさ、厚みのものを用い、他の1枚
は大きさ(180cm×180cm)は同じとし、厚みを
A,B,C,D,E,Fの6領域につき異にし
た。すなわち、まず9mm厚の石こうボードを梁2
に接合し、次いで、AとFの領域に90cm×60cmで
6mm厚(従つて厚みは15mm)の石こうボードを各
積層し、またBとCの領域に90cm×60cmで6mm厚
の石こうボードを各2枚づつ(従つて厚みは21
mm)各積層し、他は比較例1と同様にして本願発
明に係る遮音構造体を形成した。 また実施例2として、2枚の石こうボード1,
1′とも実施例1で用いた領域毎に異なる厚みの
ものを用いた。すなわち、DとEの領域は9mm、
AとFの領域は15mm、BとCの領域は21mmとし、
他は比較例1と同様にして遮音構造体を形成し
た。 実施例1及び2で得られた遮音構造体につい
て、比較例1と同様にJIS−A−1416にもとづく
音響透過損失の測定を行つた、結果を第3図に実
施例1は○及び点線で、実施例2は△及び一点鎖
線で各示す。図に示すように、本願発明に係る遮
音構造体は、比較例1でみられた遮音欠損が、低
音域、高音域ともに著しく改善されていることが
わかる。すなわち音響的挙動の異なる領域からの
透過音の合成効果による透過損失の落込みの分散
化がはかられているためである。 比較例 2 比較例1で用いた石こうボード1,1′を2枚
とも6mm厚の石綿ケイカル板に代え、また米栂角
材2を25×20mmの大きさのものに代えグラスウー
ル(48Kg/m2)の厚みを25mmとした他は、比較例
1と全く同じにし、パネルを作成した。本パネル
を比較例1と同様に音響透過損失の測定を行つ
た。結果を第4図に示す。 図に示す如く、250Hz前後の低音域及び4KHz前
後の高音域においてそれぞれ大きな遮音欠損がみ
られる。 実施例 3〜5 実施例3として、比較例2で得られたパネルの
石綿ケイカル板(2枚とも)の第1図に示す如き
各A,B,C,D,E,Fに米栂角材で区分され
た領域に、50×70cmで密度が0.8g/cm2の石こう
ボードをAとBの領域には6mm厚のもの、EとF
の領域には15mm厚のものを各積層し本願発明に係
る遮音構造体を作成した。積層は前記米栂角材に
重積しないよう各領域のほぼ中央部に行つた。 実施例4として、実施例3で用いた石こうボー
ドに代えて30×40cmで密度が7.9g/cm2の鉄板を、
AとBの領域には2mm厚のもの、EとFの領域に
は5mm厚のものを各用いて各積層した他は実施例
3と同様にして遮音構造体を作成した。 また実施例5として、比較例2で得られたパネ
ルの石綿ケイカル板(2枚とも)に軟質塩化ビニ
ールに酸化鉄を混入しシート状とした軟質遮音シ
ート(サンダム シート、ゼオン化成(株)製)を60
×90cmの大きさで、AとBの領域には1mm厚のも
の、EとFの領域には2mm厚のものを各積層し、
他は比較例2と同様にして本願発明に係る遮音構
造体を作成した。 以上の実施例3〜5で得られた遮音構造体につ
いて、比較例1と同様にして各音響透過損失の測
定を行つた。結果を第4図に、実施例3は△及び
実線で、実施例4は□及び一点鎖線で、実施例5
は○及び点線で各示す。図に示す如く、比較例2
で見られた遮音欠損が実施例3〜5においていず
れも大幅に改善され、しかも全周波数域で面密度
の増大による質量則上の寄与が得られていること
が明確にわかる。
第1図は本願実施例及び比較例に用いた板材の
複数領域の構成を示す平面図であり、第2図は第
1図の一部破断断面図であり、第3図及び第4図
は実施例及び比較例の音響透過損失の測定結果を
示す図である。 図中、符号1は板材、2は構造補強材、3はグ
ラスウールを示す。
複数領域の構成を示す平面図であり、第2図は第
1図の一部破断断面図であり、第3図及び第4図
は実施例及び比較例の音響透過損失の測定結果を
示す図である。 図中、符号1は板材、2は構造補強材、3はグ
ラスウールを示す。
Claims (1)
- 1 構造補強材を有して構成された多重壁構造体
であつて、該多重壁構造体を構成する少なくとも
一の板材が前記構造補強材によつて複数の領域に
区分され、前記板材の荷重平均面密度()より
10%以上の平均面密度を有する領域(A+)の全
面積及び前記より10%以下の平均面密度を有す
る領域(A-)の全面積が各々前記板材の全面積
の20%以上を有し、かつ前記A+および前記A-の
各領域の内包する最大円の直径の平均がともに20
cm以上であることを特徴とする遮音構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58174491A JPS6065849A (ja) | 1983-09-21 | 1983-09-21 | 遮音構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58174491A JPS6065849A (ja) | 1983-09-21 | 1983-09-21 | 遮音構造体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6065849A JPS6065849A (ja) | 1985-04-15 |
JPH0448238B2 true JPH0448238B2 (ja) | 1992-08-06 |
Family
ID=15979414
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58174491A Granted JPS6065849A (ja) | 1983-09-21 | 1983-09-21 | 遮音構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6065849A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006143982A (ja) * | 2004-10-20 | 2006-06-08 | Arakawa Chem Ind Co Ltd | 防音材およびその成型物 |
-
1983
- 1983-09-21 JP JP58174491A patent/JPS6065849A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6065849A (ja) | 1985-04-15 |
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