JPH044776B2 - - Google Patents

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JPH044776B2
JPH044776B2 JP31347487A JP31347487A JPH044776B2 JP H044776 B2 JPH044776 B2 JP H044776B2 JP 31347487 A JP31347487 A JP 31347487A JP 31347487 A JP31347487 A JP 31347487A JP H044776 B2 JPH044776 B2 JP H044776B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、バーストエラー及びランダムエラ
ーの何れに対してもエラー訂正能力が高く、然も
エラー検出の見逃し又は誤つた訂正を生ずるおそ
れが低減されたエラー訂正方法に関する。
〔発明の概要〕
この発明は前段の復号においては、訂正可能な
最大エラー数に達しない所定数までのエラーは訂
正し、この所定数を越えるエラーがあるときは、
そのエラー訂正ブロツクのすべてに対しエラーを
指示するポインタを設定し、次段の復号の際にエ
ラーシンドロームから求めたエラーロケーシヨン
の信頼性を前段の復号の際に設定したエラーポイ
ンタを用いてチエツクするようにしたもので、そ
のチエツク方法としてエラーポインタ数を参照す
ることにより復号データの信頼性の向上を図つた
ものである。
〔従来の技術〕
本願出願人は、先にバーストエラーに対して有
効なデータ伝送方法としてクロスインターリーブ
と称するものを提案している。これは、第1の配
列状態にある複数チヤンネルのPCMデータ系列
の各々に含まれる1ワードを第1のエラー訂正符
号器に供給することによつて第1のチエツクワー
ド系列を発生させ、この第1のチエツクワード系
列及び複数チヤンネルのPCMデータ系列を第2
の配列状態とし、夫々に含まれる1ワードを第2
のエラー訂正符号器に供給することによつて第2
のチエツクワード系列を発生させるもので、ワー
ド単位でもつて二重のインターリーブ(配列の並
び変え)を行なうものである。インターリーブ
は、共通のエラー訂正ブロツクに含まれるチエツ
クワード及びPCMデータを分散させて伝送し、
受信側において元の配列に戻したときに、共通の
エラー訂正ブロツクに含まれる複数ワードのうち
のエラーワード数を少なくしようとするものであ
る。つまり、伝送時にバーストエラーが生じると
きに、このバーストエラーを分散化することがで
きる。かかるインターリーブを二重に行なえば、
第1及び第2のチエツクワードの夫々が別々のエ
ラー訂正ブロツクを構成することになるので、チ
エツクワードの何れか一方でエラーを訂正できな
いときでも、その他方を用いてエラーを訂正する
ことができ、したがつてエラー訂正能力を一層向
上させることができる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、1ワード中の1ビツトでも誤つてい
るときには、1ワード全体が誤つているものとし
て取り扱われるので、ランダムエラーが比較的多
い受信データを扱う場合には、必ずしもエラー訂
正能力が充分であるとは言えない。
これは、例えば1ブロツク内の所定ワード例え
ば2ワードエラーまで検出訂正でき、エラーロケ
ーシヨンが判つているときには、それ以上の3ワ
ードエラー或いは4ワードエラーも訂正すること
ができる訂正能力の高い誤り訂正符号(隣接
(badjacent)コードの一種)を上述の多重インタ
ーリーブと組合せることにより改善することがで
きる。
また、この誤り訂正符号は、1ワードエラーだ
けを訂正の対象とする場合には、復号器の構成を
頗る簡単とできる特徴を有している。
しかし、このような訂正能力の高い誤り訂正符
号を使用しても次のような問題点がある。
すなわち、第2のエラー訂正ブロツクに対する
初段の復号を行ない、次に第1のエラー訂正ブロ
ツクに対する次段の復号を行なう場合、初段の復
号で正しくないエラー検出(検出ミス)、誤つた
訂正が生じると、この検出ミス、誤つた訂正が次
段の復号において新たな検出ミス、誤つた訂正の
要因となり、全体としてみたこれらの誤動作の生
じるおそれがつよくなる。また、訂正するエラー
ワード数が多くなると、上述の検出ミス、誤つた
訂正の生じる確立が一般的に大きくなる。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明では、前段の復号の際に、例えば前述
のようなエラー訂正能力の高い符号で最大4ワー
ドエラーまで訂正可能な場合でも例えば1ワード
エラーまでの訂正にとどめるようにしている。こ
れと共に、それを越えるワードすなわち2ワード
以上のワードが誤つていることを前段の復号で検
出した際には、そのエラー訂正ブロツクのすべて
のワードに対しエラーを示すポインタを付加する
ようにし、後段の復号でこのポインタの数を調
べ、この後段の復号で求められたエラーロケーシ
ヨンで指示されるエラーを、ポインタ数が所定値
以内であるときには訂正する。
〔作用〕
後段の復号で求められたエラーロケーシヨンの
信頼性が、前段の復号において設定されたポイン
タの数によりチエツクされ、後段の復号での検出
ミス、誤つた訂正のおそれが防止される。
したがつて、エラー検出及び訂正の際の検出ミ
ス、誤つた訂正のおそれが軽減される。
(実施例) まず、この発明に用いる誤り訂正符号について
説明する。誤り訂正符号を記述する場合、ベクト
ル表現或いは巡回群による表現が用いられる。ま
ず、GF2上では、既約なm次の多項式F(x)を
考える。“0”と“1”の元しか存在しない体GF
2の上では、既約な多項式F(x)は、根を持た
ない。そこで(F(x)=0)を満足する仮想的な
根αを考える。このとき、零元を含むαのべき乗
で表わされる2m個の相異なる元0,α,α2,α3
…α2m-1は、拡大体GF(2m)を構成する。GF(2m
は、GF(2)の上のm次の既約多項式F(x)を法と
する多項式環である。GF(2m)の元は、1,α=
{x},α2={x2}……αm-1}の線形結合で書き表
わすことができる。即ち、 a0+a1{X}+a2{X2}+…+an-1{Xm-1} =a0+a1α+a2α2+…+an-1αm-1 あるいは(an-1,an-2……a2,a1,a0)ここで、
a0,a1……an-1∈GF(2)となる。
一例として、GF(28)を考えると、(mod.F
(x)=X8+X4+X3+X2+1)で全ての8ビツト
のデータは a7x7+a6x6+a5x5+a4x4+a3x3+a2x2+a1x+
a0 又は(a7,a6,a5,a4,a3,a2,a1,a0)で書き
あらわせるので、例えばa7をMSB側、a0をLVB
側に割り当てる。aoは、GF(2)に属するので、0
又は1である。
また、多項式F(x)から(m×m)の下記の
行列Tが導かれる。
T=0 0 … 0 a0 0 0 … 0 a1 0 1 … 0 a2 〓 〓 〓 〓 0 0 … 1 an-1 他の表現としては、巡回群を用いたものがあ
る。これは、GF(2m)から0元を除く、残りの元
が位数2m−1の乗法群をなすことを利用するもの
である。GF(2m)の元を巡回群を用いて表現する
と 0,1(=α2m-1),α,α2,α3……α2m-2 となる。
さて、この発明の一例では、mビツトを1ワー
ドとし、nワードで1ブロツクを構成するとき、
下記のパリテイ検査行列Hにもとづいてk個のチ
エツクワードを発生するようにしている。
H=1 αn-1 αn-2 〓 α(k-1)(n-1) 1 α2(n-1) α2(n-2) 〓 α(k-1)(n-2) … … … … 1 α α2 〓 αk-1 また、行列Tによつても同様にパリテイ検査行
列Hを表現することができる。
H=I Tn-1 T2(n-1) 〓 T(k-1)(n-1) I Tn-2 T2(n-2) 〓 T(k-1)(n-2) … … … … I I I 〓 I 但し、Iは、(m×m)の単位行列である。
上述のように、根αを用いた表現と生成行列T
を用いた表現とはお互いに類似している。
例えば、4個(k=4)のチエツクワードを用
いた場合を例にとると、パリテイ検査行列Hは H=1 αn-1 α2(n-1) α3(n-1) 1 αn-2 α2(n-2) α3(n-2) … … … … 1 α α2 α3 1 1 1 1 となる。受信データの1ブロツクを列ベクトルV
=(Wo-1,Wo-2……W1,W0)(但しWi=Wi+ei
ei:エラーパタン)とすると受信側で発生する4
個のシンドロームS0,S1,S2,S3は S0 S1 S2 S3=H・VT となる。この誤り訂正符号は、4ワードまでのエ
ラー訂正能力を有している。すなわち、ひとつの
エラー訂正ブロツク内の2ワードエラーまでのエ
ラー検出訂正が可能であり、エラーロケーシヨン
がわかつているときには、3ワードエラー又は4
ワードエラーの訂正が可能である。
1ブロツク中に4個のチエツクワード(p=
W3,q=W2,r=W1,s=W0)が含まれる。
このチエツクワードは、下記の4元連立方程式を
解けば求められる。但し、Σは、o-1i=4 を意味する。
p+q+r+s=ΣWi=a α3p+α2q+αr+s=ΣαiWi=b α6p+α4q+α2r+s=Σα2iWi=c α9p+α6q+α3r+s=Σα3iWi=d 計算過程を省略し、結果のみを示すと、 p q r s=α212 α153 α152 α209 α156 α2 α135 α152 α158 α138 α2 α153 α218 α158 α156 α212a b c d となる。このようにしてチエツクワードp,q,
r,sを形成するのが送信側に設けられた符号器
の役目である。
次に、上述のように形成されたチエツクワード
を含むデータが伝送され、受信された場合のエラ
ー訂正の基本的アルゴリズムについて説明する。
〔1〕 エラーがない場合:S0=S1=S2=S3=0 〔2〕 1ワードエラー(エラーロケーシヨンi
におけるエラーパターンをeiとする)場合 :S0=ei S1=αiei S2=α2ieiS3=α3ieiしたがつ
て αiS0=S1 αiS1=S2 αiS2=S3 となり、iを順次変えたときに、この関係が成立
するかどうかで1ワードエラーかどうかを判定で
きる。或いは S1/S0=S2/S1=S3/S2=αi となり、αiのパターンを予めROMに記憶されて
いる変換テーブルを参照することにより、エラー
ロケーシヨンiが分かる。そのときのシンドロー
ムS0がエラーパターンeiそのものとなる。
〔3〕 2ワードエラー(ei,ej)の場合 S0=ei+ej S1=αiei+αjej S2=α2iei+α2jej S3=α3iei+α3jej 上式を変形すると αjS0+S1=(αi+αj)ei αjS1+S2=αi(αi+αj)ei αjS2+S3=α2i(αi+αj)ei したがつて αi(αjS0+S1)=αjS1+S2 αi(αjS1+S2)=αjS2+S3 が成立すれば、2ワードエラーと判定され、エラ
ーロケーシヨンi,jが分かる。つまり、i及び
jの組合せを変えて、上式の関係が成立するかど
うかを調べる。そのときのエラーパターンは ei=S0+α-jS1/1+αi-j ej=S0+α-jS1/1+αj-i 〔4〕 3ワードエラー(ei ej ek)の場合: S0=ei+ej+ek S1=αiei+αjej+αkek S2=α2iei+α2jej+α2kek S3=α3iei+α3jej+α3kek 上式を変形すると αkS0+S1=(αi+αk)ei+(αj+αk)ej αkS1+S2=αi(αi+αk)ei+αj(αj+αk)ej αkS2+S3=α2i(αi+αk)ei+α2j(αj+αk)ej したがつて αj(αkS0+S1)+(αkS1+S2) =(αi+αj)(αi+αk)ei αj(αkS1+S2)+(αkS2+S3) =αi(αi+αj)(αi+αk)ei 上式から αi(αj(αkS0+S1)+(αkS1+S2)) =αj(αkS1+S2)+(αkS2+S3)が成立すれば、
3ワードエラーと判定できる。但し、(S0≠0,
S1≠0,S2≠0)であることを条件としている。
そのときの各エラーパターンは ei=S0+(α-j+α-k)S1+α-j-kS2/(1+αi-j
(1+αi-k) ej=S0+(α-k+α-i)S1+α-k-iS2/(1+αj-i
(1+αj-k) ek=S0+(α-i+α-j)S1+α-i-jS2/(1+αk-i
(1+αk-i) で求められる。実際には、3ワードエラーの訂正
のための構成が複雑となり、訂正動作に要する時
間の長くなる。そこでポインタによつてi,j,
k,lのエラーロケーシヨンが分かつている場合
と組合せ、そのときのチエツク用に上式を用い、
エラー訂正演算を行なうことが実用的である。
〔5〕 4ワードエラー(ei,ej,ek,el)の場
合: S0=ei+ej+ek+el S1=αiei+αjej+αkek+αlel S2=α2iei+α2jej+α2kek+α2lel S3=α3iei+α3jej+α3kek+α3lel 上式を変形すると ei=S0+(α-j+α-k+α-l)S1+(α-j-k+α-k-l
+α-l-j)S2+α-j-k-lS3/(1+αi-j)(1+αi-k
)(1+αi-l) ej=S0+(α-k+α-l+α-i)S1+(α-k-l+α-l-i
+α-i-k)S2+α-k-l-iS3/(1+αj-i)(1+αj-k
)(1+αj-l) ek=S0+(α-l+α-i+α-j)S1+(α-l-i+α-i-j
+α-j-l)S2+α-l-i-jS3/(1+αk-i)(1+αk-j
)(1+αk-l) el=S0+(α-i+α-j+α-k)S1+(α-i-j+α-j-k
+α-k-i)S2+α-i-j-kS3/(1+αl-i)(1+αl-j
)(1+αl-k) ポイントによつてエラーロケーシヨン(i,
j,k,l)が分かつている場合には、上述の演
算によつてエラー訂正を行なうことができる。
なお、チエツクワードの数kをより増加させれ
ば、エラー訂正能力が一層向上する。例えば(k
=6)とすれば、6ワードまでのエラー訂正能力
を有する。すなわち、3ワードエラーまで検出訂
正でき、エラーロケーシヨンが分かつているとき
に、6ワードエラーまで訂正できる。
次に、この発明をオーデイオPCM信号の記録
再生に適用した具体例について図面を参照して説
明する。
第1図は、記録系に設けられる誤り訂正エンコ
ーダを全体として示すもので、その入力側にオー
デイオPCM信号が供給される。オーデイオPCM
信号は、左右のステレオ信号の夫々をサンプリン
グ周波数S(例えば44.1〔KHz〕)でもつてサンプ
リングし、1サンプルを1ワード(2を補数とす
るコードで16ビツト)に変換することで形成され
ている。したがつて左チヤンネルのオーデイオ信
号に関しては、(L0,L1,K2……)と各ワードが
連続するPCMデータが得られ、右チヤンネルの
オーデイオ信号に関しても(R0、R1,R2……)
と各ワードが連続するPCMデータが得られる。
この左右のチヤンネルのPCMデータが夫々6チ
ヤンネルずつに分けられ、計12チヤンネルの
PCMデータ系列が入力される。所定のタイミン
グにおいては、(L6o,R6o,L6o+1,R6o+1,L6o+2
R6o+2,L6o+3,R6o+3,L6o+4,R6o+4)の12ワード
が入力される。この例では、1ワードを上位8ビ
ツトと下位8ビツトとに分け、12チヤンネルを更
に24チヤンネルとして処理している。PCMデー
タの1ワードを簡単のために、Wiとして表わし、
上位8ビツトに関しては、Wi,AとAのサフイ
ツクスを付加し、下位8ビツトに関してはWi
BとBのサフイツクスを付加して区別している。
例えばL6oがW12o,A及びW12o,Bの2つに分割
されることになる。
この24チヤンネルのPCMデータ系列がまず偶
奇インターリーバ1に対して供給される。(n=
0,1,2……)とすると、L6o(=W12o,A、
W12o,B)、R6o(=W12o+1,A、W12o+1,B)、
L6o+2(=W12o+4,A、W12o+4,B)、R6o+2(=
W12o+5,A、W12o+5,B)、L6o+4(=W12o+8,A、
W12o+8,B)、R6o+4(=W12o+9,A、W12o+9,B)
の夫々が偶数番目のワードであり、これ以外が奇
数番目のワードである。偶数番目のワードからな
るPCMデータ系列の夫々が偶奇インターリーバ
1の1ワード遅延回路2A,2B,3A,3B,
4A,4B,5A,5B,6A,6B,7A,7
Bによつて1ワード遅延される。勿論、1ワード
より大きい例えば8ワードを遅延させるようにし
ても良い。また、偶奇インターリーバ1では、偶
数番目のワードからなる12個のデータ系列が第1
〜第12番目までの伝送チヤンネルを占め、奇数番
目からなる12個のデータ系列が第13〜第24番目ま
での伝送チヤンネルを占めるように変換される。
偶奇数インターリーバ1は、左右のステレオ信
号の夫々に関して連続する2ワード以上が誤り、
然もこのエラーが訂正不可能となることを防止す
るためのものである。例えば(Li-1,Li,Li+1
と連続する3ワードを考えると、Liが誤つてお
り、然もこのエラーが訂正不可能な場合に、Li-1
又はLi+1が正しいことが望まれる。それは、誤つ
ているデータLiを補正する場合において、前の正
しいワードLi-1でもつてLiを補間(前値ホール
ド)したり、Li-1及びLi+1の平均値でもつてLi
補間するためである。偶奇インターリーバ1の遅
延回路2A,2B〜7A,7Bは、隣接するワー
ドが異なるエラー訂正ブロツクに含まれるように
するために設けられている。また。偶数番目のワ
ードからなるデータ系列と奇数番目のワードから
なるデータ系列毎とに伝送チヤンネルをまとめて
いるのは、インターリーブしたときに、近接する
偶数番目のワードと奇数番目のワードとの記録位
置間の距離をなるべく大とするためである。
偶奇インターリーバ1の出力には、第1の配列
状態にある24チヤンネルのPCMデータ系列が現
れ、その夫々から1ワードずつが取り出されて符
号器8に供給され、第1のチエツクワードQ12o
Q12o+1,Q12o+2,Q12o+3が形成される。第1のチ
エツクワードを含んで構成される第1のエラー訂
正ブロツクは、 (W12o-12,A、W12o-12,B、W12o+1-12,A、
W12o+1-12,B、W12o+4-12,A、W12o+4-12,B、
W12o+5-12,A、W12o+5-12,B、W12o+8-12,A、
W12o+8-12,B、W12o+9-12,A、W12o+9-12,B、
W12o+2,A、W12o+2,B、W12o+3,A、W12o+3
B、W12o+6,A、W12o+6,B、W12o+7,A、
W12o+7,B、W12o+10,A、W12o+10,B、
W12o+11,A、W12o+11,B、Q12o、Q12o+1
Q12o+2、Q12o+3)となる。第1の符号器8では、
1ブロツクのワード数:(n=28)、1ワードのビ
ツト数:(n=8)、チエツクワード数:(k=4)
の符号化がなされている。
この24個のPCMデータ系列と、4個のチエツ
クワード系列とがインターリーバ9に供給され
る。インターリーバ9では、偶数番目のワードか
らなるPCMデータ系列と奇数番目のワードから
なるPCMデータ系列との間にチエツクワード系
列が介在するように伝送チヤンネルの位置を変え
てから、インターリーブ9のための遅延処理を行
なつている。この遅延処理は、第1番目の伝送チ
ヤンネルを除く他の27個の伝送チヤンネルの夫々
に対して、1D,2D,3D,4D,……26D,27D
(但し、Dは単位遅延量で例えば4ワード)の遅
延量の遅延回路を挿入することでなされている。
インターリーバ9の出力には、第2の配列状態
にある28個のデータ系列が現れ、このデータ系列
の夫々から1ワードずつが取り出されて符号器1
0に供給され、第2のチエツクワードP12o
P12o+1,P12o+2,P12o+3が形成される。第2のチ
エツクワードを含んで構成される32ワードからな
る第2のエラー訂正ブロツクは、下記のものとな
る。
(W12o-12,A、W12o-12(D+1),B、
W12o+1-12(2D+1),A、W12o+1-12(3D+1),B、 W12o+4-12(4D+1),A、W12o+4-12(5D+1),B、
W12o+5-12(6D+1),A、W12o+5-12(7D+1),B…
Q12o-12(12D)、Q12o+1-12(13D)、Q12o+2-12(14D)
Q12o+3-12(15D)、…W12o+10-12(24D),A、
W12o+10-12(25D),B、W12o+11-12(26D),A、
W12o+11-12(27D),B、P12o、P12o+1、P12o+2
P12o+3) かかる第1及び第2のチエツクワードを含む32
個のデータ系列のうちで、偶数番目の伝送チヤン
ネルに対して1ワードの遅延回路が挿入されたイ
ンターリーバ11が設けられており、また第2の
チエツクワード系列に対してインバータ12,1
3,14,15が挿入される。インターリーバ1
1によつてブロツク同士の境界にまたがるエラー
が訂正不可能となるワード数のエラーとなり易い
ことに対処している。また、インバータ12〜1
5は、伝送時におけるドロツプアウトによつて1
ブロツク中の全てのデータが“0”となり、これ
を再生系において正しいものと判別してしまう誤
動作を防止するため設けられている。同様の目的
で第1のチエツクワード系列に対してもインバー
タを挿入するようにしても良い。
そして、最終的に得られる24個のPCMデータ
系列と8個のチエツクワード系列との夫々から取
り出された32ワード毎に直列化され、第2図に示
すように、その先頭に16ビツトの同期信号が付加
されて1伝送ブロツクとなされて伝送される。第
2図では、図示の簡単のため第i番目の伝送チヤ
ンネルから取り出された1ワードをuiとして表示
している。伝送系の具体的な例としては、磁気記
録再生装置、回転デイスク装置などがあげられ
る。
上述の符号器8は、前述したような誤り訂正符
号に関するもので、(n=28,m=8,k=4)
であり、同様の符号器10は、(n=32,m=8,
k=4)である。
再生されたデータが1伝送ブロツクの32ワード
毎に第3図に示す誤り訂正デコーダの入力に加え
られる。再生データであるために、エラーを含ん
でいる可能性がある。エラーがなければ、このデ
コーダの入力に加えられる32ワードは、誤り訂正
エンコーダの出力に現れる32ワードと一致する。
誤り訂正デコーダでは、エンコーダにおけるイン
ターリーブ処理と対応するデインターリーブ処理
を行つて、データの順序を元に戻してから誤り訂
正を行なう。
まず、奇数番目の伝送チヤンネルに対して1ワ
ードの遅延回路が挿入されたデインターリーバ1
6が設けられ、また、チエツクワード系列に対し
てインバータ17,18,19,20が挿入さ
れ、初段の復号器21に供給される。復号器21
では、第4図に示すように、パリテイ検査行列
HC1と入力の32ワードVTとから、シンドローム
S10,S11,S12,S13が発生され、これにもとづい
てエラー訂正が行われる。αは(F(x)=x8+x4
+x3+X2+1)のGF(28)の元である、復号器
21からは、24個のPCMデータ系列と4個のチ
エツクワード系列とが現れ、このデータ系列の1
ワード毎にエラーの有無を示す少なくとも1ビツ
トのポインタ(エラーを含むときに、“1”、そう
でないときに“0”)が付加されている。この第
4図及び後述の第5図において、並びに以下の説
明では、受信された1ワードW^iを単位にWiとし
て表わしている。
この復号器21の出力データ系列がデインター
リーバ22に供給される。デインターリーバ22
は、誤り訂正エンコーダにおけるインターリーバ
9でなされる遅延処理をキヤンセルするためのも
ので、第1番目の伝送チヤンネルから第27番目の
伝送チヤンネルまでの夫々に27D,26D,2
5D,……2D,1D)と遅延量が異ならされた
遅延回路が挿入されている。デインターリーバ2
2の出力が次段の復号器23に供給される。復号
器23では、第5図に示すように、パリテイ検査
行列HC2と入力の28ワードとから、シンドローム
S20,S21,S22,S23が発生され、これにもとづい
てエラー訂正が行なわれる。
かかる次段の復号器23の出力に現れるデータ
系列が偶奇デインターリーバ24に供給される。
偶奇デインターリーバ24では、偶数番目のワー
ドからなるPCMデータ系列と奇数番目のワード
からなるPCMデータ系列とが互いちがいの伝送
チヤンネルに位置するように戻されると共に、奇
数番目のワードからなるPCMデータ系列に対し
て1ワード遅延回路が挿入されている。この偶奇
デインターリーバ24の出力には、誤り訂正エン
コーダの入力に供給されるのと全く同様の配列と
所定番目の伝送チヤンネルとを有するPCMデー
タ系列が得られることになる。第3図では、図示
されてないが、偶奇デインターリーバ24の次に
補正回路が設けられており、復号器21,23で
訂正しきれなかつたエラーを目立たなくするよう
な補正例えば平均値補間が行なわれる。
この発明の一例では、初段の復号器21におい
て1ワードエラーまで訂正するようにしている。
そして、ひとつのエラー訂正ブロツク内において
2ワード以上のエラーがあると検出された場合に
は、このエラー訂正ブロツク内の32ワード又はチ
エツクワードを除く28ワードの全てのワードに対
してエラーがあることを示す少なく共1ビツトの
ポインタを付加する。このポインタは、例えばエ
ラーがあるときには、“1”、そうでないときに
は、“0”とされるものである。なお、初段の復
号の際、上述の所定のワード数を訂正した場合に
おいてもエラーが存在したことを示すポインタを
付加するようにしてもよい。
1ワードが8ビツトの場合には、最上位ビツト
の更に上位の1ビツトとしてポインタが付加さ
れ、1ワードが9ビツトとなされ、デインターリ
ーバ22で処理されて次段の復号器23に供給さ
れる。
次段の復号器23においては、このポインタに
よつて示される第1のエラー訂正ブロツク内のエ
ラーワードの個数又はエラーロケーシヨンを用い
てエラー訂正を行なう。第6図は、この次段の復
号器23におけるエラー訂正の一例を示してお
り、第6図及び以下の説明では、ポインタによる
エラワードの個数をNpで表わし、ポインタによ
るエラーロケーシヨンをEiで表わす。また、第6
図において、Yは肯定を表わし、Nは否定を表わ
す。
(1) エラーの有無をシンドロームS20〜S23によつ
て調べる。(S20=S21=S22=S23=0)のとき
は、エラーなしとする。その場合、(Np≦z1
かどうかを調べる。(Np≦z1)であれば、エラ
ーなしと判定して、そのエラー訂正ブロツク内
のポインタをクリア(“0”)とする。(Np>
z1)であれば、シンドロームによる検出が誤つ
ているものとしてポインタをそのままとしてお
くか、そのブロツク内の全てのワードのポイン
タを“0”にする。z1としては、かなり大きく
例えば14とする。
(2) エラーがある場合にシンドロームの演算によ
つて1ワードエラーかどうかを調べる。1ワー
ドエラーの場合に、エラーロケーシヨンiを求
める。このシンドロームの演算により求められ
たエラーロケーシヨンiがポインタによるもの
と一致するかどうかが検出される。ポインタに
よるエラーロケーシヨンが複数個あるときは、
その何れかと一致するかどうかが調べられる。
(i=Ei)であれば、次に(Np≦z2)かどうか
が調べられる。z2は例えば10である。(Np≦
z2)であれば、これは1ワードエラーと判断
し、1ワードエラーの訂正を行なう。(Np>
z2)であれば、1ワードエラーと判断すること
は危険なので、ポインタをそのままとしておく
か、又は全てのワードをエラーとみなして各ポ
インタを“1”とする。
(i≠Ei)の場合には、(Np≦z3)かどうか
が調べられる。z3はかなり小さい数で例えば3
である。(Np≦z3)が成立するときは、シンド
ロームの演算でもつてエラーロケロシヨンiに
ついての1ワードエラーを訂正する。
(Np>z3)の場合では、更に(Np≦z4)か
どうかが調べられる。つまり、(z3<Np≦z4
のときは、シンドロームによる1ワードエラー
の判定が誤つている割には、Npが小さすぎる
ことを意味するから、そのブロツクの全ワード
のポインタを“1”とする。逆に(Np>z4
であれば、ポインタをそのままとする。z4は例
えば5である。
(3) 1ワードエラーでもない場合では、(Np≦
z5)かどうかが判断され、(Np≦z5)のとき
は、ポインタの信頼性が乏しいので、全てのワ
ードのポインタを“1”とする。(Np>z5)の
ときは、ポインタをそのままとする。
(4) 第6図で破線で示すように、ポインタによる
エラーロケーシヨンを用いてMワードまでの訂
正を行なうようにしても良い。例えば4ワード
エラーまでの訂正が可能である。この場合、ポ
インタによつて示されるエラーロケーシヨンに
基づいてエラーの訂正を行なう。(Np≠M)の
場合には、ポインタをそのままとしておくか、
又は全てのワードのポインタを、エラーを示す
ものに変える。
なお、1ブロツク内のエラーを示すポインタの
偶数Npに対する比較値z1〜z5の具体的数値は、
あくまで一例である。上述の例におけるエラー訂
正符号は、5ワードエラー以上の場合に、これを
エラーなしと判断するおそれがあり、また4ワー
ドエラー以上の場合にはこれを1ワードエラーと
判断するおそれがあるので、このような見逃し又
は誤つた訂正が生じる確率などを考慮して比較値
を適切な値とすることができる。
この第3図に示す誤り訂正デコーダでは、第1
のチエツクワードQ12o,Q12o+1,Q12o+2,Q12o+3
を用いてエラー訂正と第2のチエツクワード
P12o,P12o+1,P12o+2,P12o+3を用いたエラー訂正
とを夫々1回ずつ行なつている。この各エラー訂
正を2回以上(実際的には、2回程度)ずつ行な
うようにすれば、訂正された結果のよりエラーが
減少されたことを利用できるから、エラー訂正能
力をより増すことができる。このように、更に後
段に復号器を設ける場合には、復号器21,23
においてチエツクワードの訂正も行なつておく必
要がある。
なお、上述の例では、インターリーバ9におけ
る遅延処理として、遅延量をDずつ異ならせるよ
うにしたが、このような規則的な遅延量の変化と
異なり、不規則的なものとしても良い。また、第
2のチエツクワードPiは、PCMデータのみなら
ず、第1のチエツクワードQiをも含んで構成され
る誤り訂正符号である。これと同様に、第1のチ
エツクワードQiが第2のチエツクワードPiをも含
むようにすることも可能である。具体的には、第
2のチエツクワードPiを帰還して第1のチエツク
ワードを形成する符号器に供給すれば良い。
なお、初段の復号器21において1ワードエラ
ーを訂正したときでも、この訂正された1ワード
が含まれるエラー訂正ブロツク内の全てのワード
のポインタを“1”とすれば、より一層検出ミ
ス、誤つた訂正を行なうおそれを防止できる。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば、初段の復号
器においては、与えられたエラー訂正可能ワード
数(この例の場合4ワード)に達しない所定数ま
でのエラーを訂正し、エラーが上記所定数を越え
て存在することが検出されたときにはその対象エ
ラー訂正ブロツクの全てのワードに対しエラーを
指示するポインタを設定し、次段の符号器におい
ては、エラーシンドロームから求めたエラーロケ
ーシヨンの信頼性を上記ポインタの数によりチエ
ツクし、ポインタ数が設定した所定値以内である
とき、エラーロケロシヨンにより指示されるエラ
ーの訂正を行なうようにしたので、エラーワード
数がエラー訂正能力を越えて存在することにより
エラーが存在しないものと誤検出し、あるいはエ
ラーの存在数を誤認することで生じるエラーの見
逃し、あるいは誤訂正を防止することができ、復
号データの信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用された誤り訂正エンコー
ダの一例のブロツク図、第2図は伝送時の配列を
示すブロツク図、第3図は誤り訂正デコーダの一
例のブロツク図、第4図、第5図及び第6図は誤
り訂正デコーダの復号器の動作の説明に用いる図
である。 1,9,11はインターリーバ、8,10は符
号器、16,22,24はデインターリーバ、2
1,23は復号器である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エラー訂正を行うために第1のデータ系列か
    ら生成された第1のチエツクワードと、上記第1
    のデータ系列とは系列を異にし、かつ、上記第1
    のデータ系列を構成するワードを含んでなる第2
    のデータ系列から生成された第2のチエツクワー
    ドとが付加されて伝送されたデータを受信し、上
    記第1及び第2のチエツクワードを用いて受信デ
    ータのエラー訂正を行うエラー訂正方向におい
    て、 上記第2のチエツクワードを用いて上記第2の
    データ系列に対するエラーの訂正を行う前段の復
    号においては、上記第2のチエツクワードに対応
    して定まる最大訂正可能エラー数に達しない所定
    数までのエラーを訂正するとともに、エラーが上
    記所定数を越えて存在することが検出されたとき
    には、上記第2のデータ系列においてそのエラー
    訂正対象ブロツクのすべてのワードに対しエラー
    を指示するポインタを設定し、 上記第1のチエツクワードを用いて上記第1の
    データ系列に対するエラーの訂正を行う後段の復
    号では、上記第1のチエツクワードを用いて生成
    されたシンドロームからエラーロケーシヨンを求
    めるとともに、上記前段の復号の際に設定された
    ポインタ数を調べ、このポインタ数が設定された
    所定値以内であるときには上記エラーロケーシヨ
    ンで指示されるエラーを訂正するようにしたエラ
    ー訂正方法。
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